CA ARCserve D2D r16 for Windows 製品をインストールする前にお読みください 富士通株式会社 この度は CA ARCserve D2D r16 for Windows( 以後 ARCserve D2D と表記 ) 製品をお買い上げいただき 誠にありがとうございます 本書は ARCserve D2D 製品の留意事項について記載しております 製品ご使用の前には必ず 本書 および別紙 はじめにお読みください をお読みください なお 本製品のメディアには CA 社が提供しております CA ARCSERVE D2D R16.0 UPDATE 6 (RO48473) が反映されております - 目次 - 一般的な注意事項... 2 1. 導入前の留意事項... 2 運用時の留意事項... 4 1. インストール / アンインストール時の留意事項... 4 2. バックアップ時の留意事項... 4 3. 富士通クラウド (FGCP/A5) へのファイルコピー時の留意事項... 6 ベアメタルリカバリ... 7 1. ベアメタルリカバリの留意事項... 7 1 #INS08022805J
一般的な注意事項 1. 導入前の留意事項 (1) ARCserve D2D 製品の留意事項および 技術情報等については 下記の WEB サイト (CA Technologies 社 ) をご覧ください http://www.casupport.jp/resources/d2d16win/ (2) 2TB 以上のディスクにあるボリュームをバックアップする場合は バックアップ設定に 標準圧縮 ( デフォルト ) または 最高圧縮 を選択してください (3) 製品のインストール時 またはインストールを行った日から 30 日以内に ご購入になった製品のライセンス登録をしてください ライセンス登録を行わない場合 31 日を経過するとトライアル期間が終了し ライセンスが不足している製品について機能が使用できなくなります (4) 本製品のライセンスキーおよびパッケージは 紛失されても再発行できません (5) 次の環境での ARCserve D2D の動作はサポートしません MSFC/MSCS 環境 SafeCLUSTER 環境 仮想環境のホスト OS(Hyper-V 除く ) PRIMERGY FT/HA システム環境 Windows Storage Server 環境 Linux 環境 Microsoft Exchange Server を使用している環境 (Advanced Edition 含む ) 異なるハード構成のマシンへのベアメタルリカバリ (P2P:Physical to Physical) 物理マシンから仮想マシンへのベアメタルリカバリ (P2V:Physical to Virtual) (6) バックアップしたデータから複数のコンピュータへ ベアメタルリカバリを使用して複製しないでください (7) ドメインコントローラ環境での動作は 権限のないリストア ( 非 authoritative restore) のみサポートします 詳細は 以下の CA 社サイトをご参照ください http://www.casupport.jp/resources/d2d15win/tec/024010005.htm (8) 仮想環境 ( ゲスト OS) へ本製品を導入する際の動作要件については 以下のサイトをご参照ください http://software.fujitsu.com/jp/arcserve/products/d2d/environment/index.html#virtual (9) ARCserve D2D と CA ARCserve Backup 間の統合 (ARCserve D2D セッションのテープ等へのバックアップ ) は 同じバージョン (r16) でのみ動作します (10) バックアップ対象としてリムーバブルメディア (CD/DVD-ROM や USB メモリ ) および USB ハードディスクは選択できません 2
(11) バックアップ先はハードディスクのみが対象です 内蔵ディスク 外部ディスク NAS など Windows で認識できるハードディスクをお使いいただけますが CD/DVD-ROM 等の光学メディアは使用できません (12) バックアップ先のボリュームは自動的にバックアップ対象から除外されるため バックアップ先には 保護対象と異なるボリュームを用意してください (13) クラウドストレージへのファイルコピー機能は 富士通クラウド (FGCP/A5) のみサポートします (14) 本商品と CA 社より提供される以下の CA ARCserve Central Applications 製品と連携した機能は 未サポートです CA ARCserve Central Protection Manager CA ARCserve Central Reporting CA ARCserve Central Virtual Standby なお CA ARCserve Central Host-Based VM Backup( 以下 HBVB) を使用する場合は CA 社のダウンロードサイトから HBVB の Update6(RO48483) を入手し 適用してください (15) 高度な安全性が要求される用途への使用について本製品は 一般事務用 パーソナル用 家庭用 通常の産業等の一般的用途を想定して開発 設計 製造されているものであり 原子力施設における核反応制御 航空機自動飛行制御 航空交通管制 大量輸送システムにおける運行制御 生命維持のための医療用機器 兵器システムにおけるミサイル発射制御など 極めて高度な安全性が要求され 仮に当該安全性が確保されない場合 直接生命 身体に対する重大な危険性を伴う用途 ( 以下 ハイセイフティ用途 という ) に使用されるよう開発 設計 製造されたものではありません お客様は本製品を必要な安全性を確保する措置を施すことなくハイセイフティ用途に使用しないでください また お客様がハイセイフティ用途に本製品を使用したことにより発生する お客様または第三者からのいかなる請求または損害賠償に対しても富士通株式会社およびその関連会社は一切責任を負いかねます 3
運用時の留意事項 1. インストール / アンインストール時の留意事項 (1) ARCserve D2D のインストール / アンインストール後 システムの再起動が必要になります (2) インストール時の [ 言語の選択 ] 画面では [ 日本語 ] を選択してください (3) 本製品インストール時には 以下のコンポーネントが自動的にインストールされます ARCserve D2D 製品アンインストール時には自動的にアンインストールされません ARCserve D2D 製品アンインストール後 必要に応じて別途アンインストールしてください 1. Microsoft Visual C++ 2005 SP1 Redistributable Package (x86) 2. Microsoft Visual C++ 2005 SP1 Redistributable Package (x64) 64-bit 環境では両方がインストールされます (4) 製品のアンインストールを行っても ライセンス登録関連のサービス レジストリ フォルダ / ファイルは削除されません (5) ARCserve D2D のインストール後のシステム再起動が終わりましたら ライセンス登録を実施してください なお ライセンス登録の方法は 別紙 CA ARCserve D2D はじめにお読みください の Step7 以降を参照ください (6) Windows Server 2003 に ARCserve D2D がインストールされている環境で OS を Windows Server 2008 にアップグレードする場合は 事前に ARCserve D2D をアンインストールし OS のアップグレードが完了後 ARCserve D2D を再インストールしてください ( アンインストールせずに OS をアップグレードすると OS が起動しない場合があります ) (7) ドメインへの昇格 降格 別ドメインへ移動する場合は 一旦アンインストールし 再度インストールしてください 2. バックアップ時の留意事項 (1) バックアップ時に イベントビューア ( システム ) に NTFS のエラー ( イベント ID: 137) が各ボリュームに対して記録されますが 無視して問題ありません CA ARCserve D2D r16 for Windows 注意 / 制限事項 一般的な機能に関連する注意 / 制限事項 ~10 http://www.casupport.jp/resources/d2d16win/notice.htm#01 (2) バックアップ先のディスクの空き容量が不足した場合 以降のバックアップは失敗します その場合は バックアップ運用を見直してください [ 見直し例 ] 1. 他に空き容量が十分にあるディスクがある場合 4
バックアップ先を空き容量が十分にあるディスクに変更します 2. 増分バックアップするだけのディスク容量が残っている場合 バックアップの設定 - 保護設定 で 復旧ポイントの数を既存の値より少なく設定します その後 増分バックアップを実行します 復旧ポイントに設定した数を超える古いバックアップをパージできる場合があります (3) Windows Update の SoftwareDistribution フォルダはバックアップされません そのため ベアメタルリカバリ後 Windows Update の更新履歴は復旧されません (4) Microsoft SQL Server(Express Edition を除く ) がインストールされている環境で VSS Writer を使用したバックアップ ( データベースのオンラインバックアップ ) を取得するためには Advanced Edition のライセンスが必要です Standard Edition では VSS Writer を使用したバックアップは行いません なお Microsoft SQL Server Express Edition については ライセンスの種類にかかわらず VSS Writer を使用してバックアップを取得します (5) ファイルコピー - ファイルの削除 機能を使った運用は推奨しません 対象にアプリケーションの構成情報やシステム運用上必要なファイル等 容易に削除されるべきではないファイルが含まれる場合は 本機能は使用しないでください (6) Hyper-V ホスト上から 仮想マシン毎のバックアップは行えません また 仮想マシン内のファイル / フォルダ単位でのリストアは行えません 5
3. 富士通クラウド (FGCP/A5) へのファイルコピー時の留意事項 (1) ARCserve D2D の設定を実施する前に FGCP/A5 でストレージアカウントを作成し アクセスキーを確認しておく必要があります (2) ARCserve D2D を使用する業務サーバのコンピュータ名に "-"( ハイフン ) を除く特殊文字は使用しないでください (3) クラウド環境設定 の画面で指定するベンダ URL は デフォルト値の http://blob.core.wa.fj-cloud.net から https://blob.core.wa.fj-cloud.net に変更することを推奨します (https を指定することで クラウドへのファイルコピー時の通信内容が暗号化されます ) http から https に変更する ( 推奨 ) (4) FGCP/A5 へコピーされたデータからのベアメタルリカバリは行えません 6
ベアメタルリカバリ 1. ベアメタルリカバリの留意事項 (1) ベアメタルリカバリ後 バックアップ先ドライブにリストア対象ドライブへのジャンクションポイントが作成される場合があります 復旧後 残っているジャンクションを削除しても問題ありません (2) PRIMERGY のオンボード SATA を搭載している機種では ベアメタルリカバリ起動時にオンボード SATA のデバイスドライバが見つからない場合があります あらかじめ富士通推奨品の USB メモリにオンボード SATA 用デバイスドライバを用意してください なお デバイスドライバが見つからない場合 標準搭載の DVD-ROM ドライブが認識できず デバイスドライバの入った CD/DVD からは デバイスドライバがインストールできません (3) ブートキットウィザードの このマシンで使用しているサードパーティ NIC/SCSI/FC ドライバを追加する 機能で ベアメタルリカバリ起動用の USB メモリにデバイスドライバを追加した時 USB メモリ上に同じドライバのフォルダが複数作成される場合があります ベアメタルリカバリの動作には問題ありませんので そのままご使用ください (4) ベアメタルリカバリの起動に使用するメディア別に 必要となるデバイスドライバが異なります 起動メディアに標準で用意されているデバイスドライバで認識できないデバイスのドライバを用意する場合は 下記の表のドライバが使用できます OS インストール DVD を使用する場合 Windows Server 2008 (32-bit) Windows Server 2008 (64-bit) それぞれの OS 用のドライバ Windows Server 2008 R2 CA ARCserve D2D インストールメディアを使用する場合 x86 を選択して起動する場合 Windows Server 2008 (32-bit) 用ドライバ x64 を選択して起動する場合 Windows Server 2008 R2 用 ( 推奨 ) または Windows Server 2008 (64-bit) 用ドライバ (5) Windows Server 2003 環境の場合 ベアメタルリカバリの起動に使用するメディアは CA ARCserve D2D インストールメディアをご使用ください また 必要となるデバイスドライバを用意する場合は Windows Server 2008 用をご使用ください ( 上記表参照 ) (6) ベアメタルリカバリによるリストア終了後 システムを再起動した時に Windows エラー回復処理 画面が表示される場合があります Windows を通常起動する を選択してください 7