平成 29 年度ジャパンリンクセンター運営実績 平成 30 年 3 月 31 日 ジャパンリンクセンター運営委員会 1) 1. 委員会 分科会 メンバーミーティングの主宰 招集 事務 (1) ジャパンリンクセンター運営委員会ジャパンリンクセンター運営委員会を四半期に 1 回 合計 4 回開催した ま

Similar documents
Ⅰ. JaLC Indicators

(Microsoft PowerPoint -

3

Microsoft PowerPoint - 12_4_[6月21日差換]研究集会(千葉大・高橋課長)

図書館総合展フォーラム第二部資料

別表 1-1 JaLC DOI 登録メタデータの junii2 マッピング ジャーナルアーティクル 対象となる資源タイプ (NIItype) 紀要論文 (Departmental Bulletin Paper) 学術雑誌論文 (Journal Article) 一般雑誌記事 (Article) プレ

Update of JaLC

PowerPoint プレゼンテーション

Microsoft PowerPoint - 【講演1_武田英明先生】_what-is-DOI-01.pptx

オンラインコンテンツにおけるDOIの役割

Microsoft PowerPoint - (140428NIIELS説明会)J-STAGE Lite(仮称)のご紹介_v2.pptx

J-STAGE 記事登載時の入力データのチェック強化について

Microsoft PowerPoint - 資料3)NIIELSoverview.pptx

システム連携・メタデータ

Update of JaLC

Microsoft Word オリ(CiNii)

平成28年度国立国会図書館活動実績評価: 目標2

学術情報オープン化と論文のエビデンスとしての研究データの公開について

PowerPoint プレゼンテーション

Microsoft Word - CiNiiの使い方.doc

日本医療情報学会

電子リソースご利用上の注意 : 次の行為は契約によって禁じられています ( 利用規約 ) 1. 雑誌 1 冊すべてにわたるような大量のデータを一時にダウンロードすること 2. 第三者へのデータの転送 ( 電子的方法 ハードコピーとも ) 3. 商用 ( 営利目的 ) の利用 4. 許可なくデータを翻

本日の発表内容 n NII 学術コンテンツ事業の概要 n NACSIS-CAT/ILL の概要紹介 現況 n NACSIS-CAT 関連の新動向 n NACSIS-CAT の将来 National Institute 2 of

書誌情報の将来像

Microsoft Word - 研究データへのDOI登録ガイドライン

本日の目次 国立国会図書館東日本大震災アーカイブ ( ひなぎく ) の概要 担う役割 収集 連携への取組 期待すること ひなぎくの課題と取組 利活用を進めるために ~ 防災学習への活用 ~ 中高生向け防災学習マニュアルの作成 閉鎖されるアーカイブと権利処理 画像の遮へい基準の策定 利用制限措置期間の

Microsoft PowerPoint - 資料4)JST+NII.pptx

<4D F736F F F696E74202D E93788A B68CA381458FEE95F182CC925482B595FB F8AFA816A2E707074>

<4D F736F F D AA96EC82CC837C815B835E838B C6782CC82BD82DF82CC92B28DB F18D908F912E646F63>

Meiji

Microsoft PowerPoint - J-STAGE_Next_ _rev2.ppt [互換モード]

国立国会図書館ダブリンコアメタデータ記述

報通信の現況 コンテンツ市場の動向 マルチユース市場の内訳をみると 映像系コンテンツ 1 兆 4,243 億円の主な内訳は 地上テレビ番組が 5,074 億円 映画ソフトが 4,884 億円 衛星 CATV 番組が 3,530 億円となっている 音声系コンテンツの内訳は 音楽ソフトであり 1,353

<4D F736F F F696E74202D E93788A B68CA381458FEE95F182CC925482B595FB F8AFAA58DC58F4994C5816A2E70707

磁気嵐時のリングカレント及び プラズマシートにおけるイオン組成

2016国文学研究資料館概要.indd

アルコール依存症

変更履歴 版 日付 区分 変更内容 変更個所 /3/31 新規 初版作成 /4/16 修正 資料の説明文言設定時の注意事項 ( 課金サービス (PPV) 有効期 資料の説明編集 限 ) を追加 /4/27 修正 お知らせ

2

J-STAGE サービス利用申込シート の書き方 < 第 1.0 版 > 平成 31 年 3 月 国立研究開発法人科学技術振興機構 i

Microsoft Word - CiNii、JAIRO、J-STAGE利用ガイド(H28.4)


オープンアクセス

大学からの情報発信

電子ジャーナルの動向 本日の内容 医図懇アンケート結果 電子ジャーナルとは 電子ジャーナルの種類 契約形態など 電子ジャーナルの利用 ( 水 ) 島根大学附属図書館医学分館葛原克子

JC4. WEKO コンテンツ個別登録実習 2015 年 9 月 16 日国立情報学研究所 2017 年 7 月 10 日研修作業部会 JAIRO Cloud 運用作業部会改訂

A

Microsoft PowerPoint - SCPJ.ppt [互換モード]

1.3期・井上健0.doc

01.12期・井須英次1.doc

Microsoft PowerPoint - ut-sympo01-pub.pptx

弦打校区コミュニティ協議会会則 ( 名称及び組織 第 1 条この会は, 弦打校区コミュニティ協議会 ( 以下 協議会 という ) と称し, 協議会の区域内に居住する個人および所在する法人ならびに別表 ( 組織図 ) に掲げる構成団体等で組織する ( 目的 ) 第 2 条協議会は, 住みよい地域社会の

PowerPoint プレゼンテーション

<837D F355F837D F365F D E717870>

Microsoft PowerPoint - メールガイダンスCiNii編2009.ppt

第 1 回国際的動向を踏まえたオープンアクセスに関する検討会 資料 5 補足国際的動向を踏まえたオープンサイエンスに関する検討会 ( 第 1 回 ) 平成 26 年 12 月 9 日 ( 金 ) オープン化に関する諸外国及び我が国の動向 平成 26 年 12 月 9 日 内閣府

「教育資金贈与信託」、資産の世代間移行を後押し

平成 29 年度事業計画書 平成 29 年 4 月 1 日から平成 30 年 3 月 31 日まで 特定非営利活動法人全国ストップ ザ ロコモ協議会 1. 事業実施の方針平成 29 年度も 平成 28 年度と同様に運動器症候群 ( 以下 ロコモ という ) の医学的知識及び臨床経験に基づき ITを活

(Microsoft PowerPoint - \201i\210\363\215\374\215\317\201j7_\220\347\227t\221\345\212w.pptx)

<4D F736F F D20948E8E6D8A7788CA985F95B6838A837C A936F985E82C98DDB82B582C482CC97AF88D38E968D E63594C5816A2E646F637

Taylor & Francis Online A User Guide 日本語版

CFP®認定に向けて

Microsoft Word 規約

Microsoft PowerPoint _tech_siryo4.pptx

1. 推計の概要 ブログ SNS 市場の市場規模の現状や将来動向について 推計を実施 具体的には ブログ SNS 市場及び関連市場の定義を行い それぞれについて 28 年度の市場規模を推計した また 21 年度の市場規模予測も行った (P3~4 参照 ) 推計に当たり 利用者数や閲覧数といった ブロ

Microsoft Word - ●2014年市場規模リリース_fix2.doc

02

untitled

<4D F736F F D2081A193B98BE EA97708CFB8DC08B4B92E D8D878CFB8DC0817A B4B816A81798A6D92E894C5817A2E646F63>


untitled

橡okamura-ppt.PDF

2


( )


1

夏目小兵衛直克

nenkin.PDF

-1-


好きですまえばし


01. 申込者情報の登録各種集会の企画者 講演者 一般講演の講演者 聴講のみ ( 事前参加申込 ) の方全員に必要な手続きです STEP1 ログイン画面 種別 を選択してください ログイン情報入力画面が開きます 正会員 の場合会員 ID パスワードを入力し, 次のページへ進む ボタンをクリックしてく

平成 29 年度国 情報学研究所実務研修報告書 提出 : 平成 30 年 2 16 所属 : 橋 学附属図書館 名 : 記 次 1 研修 的 2 研修先および研修期間 3 研修 程 4 研修成果 5 受 体制 研修環境 6 研修を終えて 1 研修 的 JUSTICE 事務局において, 出版社交渉や運

(Microsoft PowerPoint - \201i\224z\225z\227p\201jJaLC_ADS.pptx)

Microsoft Word 年市場規模リリース_fix


NEWS 2020 速報 の一部を改正する法律案 REPORT 総会の様子 2025 GDP 3 02 vol

Microsoft Word - 医中誌2018.4

報告会「研究データ共有によるイノベーションの創出」 プログラム 第8回RDA総会参加報告 山口聡

Microsoft PowerPoint - HospiCaマニュアル3-1.pptx

研究主題


ます 運送コンシェル は会員の皆さまの IP アドレス クッキー情報 ご覧になった広告 ページ ご利用環境などの情報を会員の皆さまのブラウザから自動的に受け取り サーバ ーに記録します 取得情報の利用目的について 運送コンシェル または 運送コンシェル が認める団体( 以下 運送コンシェル 等 とい

第1部参考資料


0. TIME-OPAC 入口 図書館ホームページトップのリンク ( 部分 ) のどちらかをクリックする URL を直接入力する場合は TIME-OPAC 基本画面 伊勢原図書館ホームページから T


平成 24 年度大学図書館コンソーシアム連合 (JUSTICE) の活動報告 1. 活動体制 (1) 運営委員会 国公私立大学図書館の主に部課長クラスの委員により構成(13 名 ) 4 月と 8 月に人事異動や任期満了に伴う交替あり 運営委員会の下に主に担当者クラスの協力員を配置(23 名 ) 4

Transcription:

平成 29 年度ジャパンリンクセンター運営実績 平成 30 年 3 月 31 日 ジャパンリンクセンター運営委員会 1) 1. 委員会 分科会 メンバーミーティングの主宰 招集 事務 (1) ジャパンリンクセンター運営委員会ジャパンリンクセンター運営委員会を四半期に 1 回 合計 4 回開催した また その議事要旨をジャパンリンクセンターの webサイトで公表した 2) (2) 分科会表 1に掲げる分科会を設置し 委員会の審議を円滑に進めるため 同表に掲げる項目について審議を行った 表 1. 平成 29 年度の分科会活動状況分科会 ( 開催日 ) 審議項目サービス企画分科会 ジャパンリンクセンターストラテジー 2017- (9/5, 10/16, 11/16, 1/16) 2018 に対するロードマップの策定システム技術分科会 ジャパンリンクセンターストラテジー 2017- (8/8, 11/10) 2018 に対するロードマップに対するシステム面からの検討 (3) メンバーミーティング 1 月 10 日にメンバーミーティングを開催した 1) ジャパンリンクセンター運営規則第 2 条 2 項 4 号 2) ジャパンリンクセンター web サイト JaLC について > JaLC 運営委員会 (https://japanlinkcenter.org/top/about/index.html#about_committee) - 1 -

2. サービスの開発 運用および管理 3) (1) サービスの開発 次の開発を行った 表 2. 平成 29 年度の新規開発項目 項番 開発 検討項目 内容 1 次期 JaLC システムの開発に 次期 JaLC システムの開発に向けた検討 向けた検討 2 機能改修 1 日本語標題の Crossref デポジット方式の変更 JaLC の日本語標題を Crossref に Original title ( 翻訳されたコンテンツの原題 ) としてデポジットしているが JaLC と Crossref のデータ項目の対応づけを見直し日本語標題を Title としてデポジットするよう改修した 2 研究データのサブジェクト対応現状の JaLC で用いている NIIデータを登録する時のデータ変換処理では研究データに対するサブジェクト ( 主題 ) は扱えないので サブジェクトを扱えるよう変換ツールを改修した (2) 運用 システム運用 ユーザサポート業務は 過年度に引き続き外部に委託して実施した 3) ジャパンリンクセンター運営規則第 2 条 2 項 2 号 - 2 -

4) 3. DOI 登録機関業務 (1) 入会対応等過年度に引き続き 正会員の入会対応および準会員への DOI prefix の払い出しを行った その結果 会員数 DOI 登録件数は 表 3 のとおりとなった 表 3. 会員数および DOI 登録件数の推移 H26 年度 H27 年度 H28 年度 H29 年度 正会員数 ( 機関 ) 21 25 29 37 準会員数 ( 機関 ) 944 1,131 1,518 1,765 DOIスキーマ毎の登録件数 ( 件 ) ( 種別毎の内訳 ) 論文 書籍 報告書 研究データ eラーニング 汎用データ 3,023,504 2,789,095 234,409 - - - 3,189,377 2,937,916 248,488 1,545 1,427 1 3,457,584 3,193,160 261,175 1,719 1,520 10 5,330,029 4,941,494 309,559 75,875 1,891 1,210 正会員数 準会員数とも堅調な伸びを示している 正会員は公的研究機関 医学系の学会 民間出版社など多彩な機関で構成されており また準会員は J-STAGE 参加学協会や 大学機関リポジトリ等から構成されている 各会員による DOI 登録が着実に進んでいる 平成 29 年度の大口の登録例としては J-STAGE 利用学会の論文等約 150 万件 大学紀要を始めとする機関リポジトリに登録された論文等約 10 万件 NDL によるデジタル資料等約 1 万件 正会員である医学中央雑誌刊行会が取り纏める医学系学術論文出版社の論文等約 3 万件 国文学研究資料館の古典籍資料等約 5 万件への DOI 登録があった 4) ジャパンリンクセンター運営規則第 2 条 2 項 1 号 - 3 -

JaLC DOI 284 万 Crossref DOI 228 万件 医中誌 38 万件 NDL 博士論文 14 万件 J-STAGE DOI 一括登録 20 万件 Datacite DOI 159 件 図 1. DOI 登録件数の推移 (2) 入会説明会の開催これまでは 正会員の入会希望の申し出を受けて 個別に入会説明やデータ登録デモを行ってきた 昨年度から入会説明会を開催し入会対応業務の効率化を図っている 説明会の終了後には 個別相談会も開催した - 4 -

5) 4. その他 JaLC の運営に関する一切の事務 (1) 研究データ利活用協議会 に関する規約等の制定平成 28 年 6 月 3 日に設立した 研究データ利活用協議会 (RDUF: Research Data Utilization Forum) について運営規則および参加規約を策定し RDUF の運営体制を明確化させるとともに JaLC の特別部会として位置付け ガバナンスの強化を図った (2) 海外機関からの JaLC 入会申し込みへの対応の決定 当面 海外機関を正会員とはしないが 情報交換や技術交流は積極的に行っていくことと した (3) DOI 取り下げ依頼に対する対応方針の決定一旦 登録した DOIは無効にしないことを確認したうえで 取り下げる場合には DOI のリダイレクト先は対象コンテンツが存在しないことを記載した Web 画面 ( 墓標 (Tombstone) ページ ) とすることとした (4) JaLC データのオープン化の検討 JaLC ストラテジーで謳われている JaLC に登録されたメタデータのオープン化に向けて 正会員へのアンケート調査を行った 今後 これをもとに JaLC データのオープン化に向けた方針を検討していく (5) DOI prefix の公開開始 平成 28 年度運営委員会 ( 第 1 回 ) の決定に基づき 会員毎の DOI prefix の一覧の公開 を開始した (6) 普及 広報 表 4 のとおり外部発表を行い DOI の普及 広報を行った 表 4. 平成 29 年度の普及 広報 1 RDUF 公開シンポジウム ~オープンサイエンスを巡る世界の最新動向 ~ (6 月 26 日 ) 2 専門図書館協議会イブニングセミナー講演 DOI( デジタルオブジェクト識別子 ) (9 月 21 日 ) ( 関連記事 )https://japanlinkcenter.org/top/doc/senmontoshokan287.pdf 3 日本分類学会連合集会における講演 (1 月 6 日 ) 4 ジャパンリンクセンター 対話 共創の場 ( 第 4 回 )(1 月 10 日 ) 5) ジャパンリンクセンター運営規則第 2 条 2 項 5 号 - 5 -

5 デジタルアーカイブ学会 ( ポスター発表 ) デジタルアーカイブにおける DOI 活用の可能性 (3 月 9 日 10 日 ) 以上 - 6 -