神戸市立月が丘小学校いじめ防止基本方針 はじめに月が丘小学校は 教職員 保護者 地域が一体となって いじめの問題に取り組むよう いじめ防止対策推進法 第 1 3 条の規定に基づき いじめ防止等のための対策を総合的 かつ効果的に推進するために 基本的な方針 ( 以下 月が丘小学校基本方針 という ) を 策定します 平成 30 年 6 月神戸市立月が丘小学校 ( 平成 30 年 6 月一部改訂 ) 1 いじめ防止等のための対策の基本的な姿勢本校は この 月が丘小学校基本方針 に基づき 保護者 地域と連携しながら いじめの問題の根本的な解決に向けて取組を進めていきます また 全ての児童がいじめを行わず いじめを認識しながら放置することがないよ うに神戸市いじめ指導三原則 するを許さずされるを責めず第三者なし を核と した指導を行います 2 いじめの定義 ( 1 ) いじめの定義 いじめ とは 本校に在籍する児童等に対して 本校に在籍している当該児童等と一定の人間関係にある他の児童等が行う心理的又は物理的な影響を与える行為 ( インターネットを通じて行われるものを含む ) であって 当該行為の対象となった児童等が心身の苦痛を感じているものをいう 3 教職員の姿勢 (1) 学校目標の やさしい子 かしこい子 たくましい子 をめざして 児童の健全 な育成を図ります (2) 児童一人一人が 自分の居場所を感じられる学級経営と児童との信頼関係づくり に努めます (3) 分かる授業や一人一人が活躍する活動 行事等を通じた児童の自己有用感の育成 を図ります (4) 児童 教職員の人権意識の向上を図ります (5) いじめの兆候を見逃さないため 教職員相互の積極的な児童の情報交換と共有を 進めます (6) 児童の表情や行動の変化に気を配り いじめが疑われる早い段階からの対応をし ます (7) いじめは決して許さない という教職員意識の共有と児童への伝達を行います (8) いじめ問題を教職員一人で抱え込まず 管理職を中心とした組織的な対応を進め ます ( 9 ) 保護者や地域の方々からの情報を謙虚に受け入れる姿勢を大切にします
4 校内いじめ対策委員会 ( 1 ) 校内いじめ問題対策委員会を設置します 本校は 校長 教頭 関係教員 生徒指導係 養護教員 スクールカウンセラー スクールソーシャルワーカー等の参加による校内いじめ問題対策委員会を設置します (2) 校内いじめ問題対策委員会は 以下の取組を推進します 1 本校でのいじめ防止等の取組に関することや 相談内容の把握 児童 保護者へのいじめ防止の啓発を行います 2 いじめ相談があった場合には 当該担任等を加えて事実関係の把握 関係児童 保護者への対応等について協議します なお いじめに関する情報については 個人情報の取り扱いに十分注意しながら 本校教職員が共有できるようにします 3 いじめの問題に関する本校教職員の理解と実践力を高めるための研修を計画的に行います 4 本校のいじめ対策についての取組の検証と改善を行います (3) 状況に応じた関係機関との連携を図ります 校内での指導だけで十分な効果を上げることが困難な場合などには, 関係機関との適切な連携が必要であり, 平素から関係機関と連携する体制を構築しておきます < 状況に応じた関係機関との連携 > 加害 被害の児童 保護者の心のケア スクールカウンセラー暴行 傷害など 刑法に抵触する時等 西警察署生活安全課 神戸地方法務局当該児童の家庭環境等に問題がある時 明石少年サポートセンター西区役所こども家庭支援室神戸市こども家庭センター神戸市青少年補導センター ( くすのき教室 ) ソーシャルワーカー当該児童の心身等に影響がある時 医療機関 ( 学びの支援センター ) 5 いじめの未然防止 早期発見 早期対応 (1) 未然防止に向けて年間を通した予防的な取組の計画 実施を進めます 1 思いやりの心をはぐくむ教育を推進します 教科等の授業 道徳 学級活動等すべての教育活動を通して 児童一人一人に 互いを思いやり 自他ともに尊重できる心 をはぐくみます 2 豊かな体験を通した心の教育と温かい集団づくりを行います 仲間同士で認め 支えあう場の設定を通した 居場所がある温かい集団づくりに取り組みます 命の大切さを実感する体験活動 問題解決能力をはぐくむ学習活動 思いやりの心を育てる児童活動 等の取組を進めます 学級活動や行事 総合的な学習の時間を通じ 人間関係力 コミュニケーション力 社会的スキル等を育てます 3 規範意識を身につけ 自浄力のある集団を育成します 全ての教育活動の中で きまりを守ることの大切さを指導し 規範意識の醸成を図ります 見て見ぬふりはいじめにつながることや いじめを見たら 教職員や友だちに
知らせたり やめさせたりすることの大切さを指導します 併せて 知らせる ことの正しさも指導します (2) 早期解決につながる早期発見と児童との信頼関係を構築します 1 児童との信頼関係を構築します 日常の教育活動全体を通じ 児童が安心して心を開いて 相談できる雰囲気と体制づくりに努めます その上で担任を中心とした信頼関係を築きます 2 児童理解を進めます 日頃から児童の交友関係等 生活実態をきめ細かく把握し 一人一人の表情の変化やいじめのサインを見逃さないように注意します 定期的に児童へのアンケート等を実施し いじめの早期発見に向けて取り組みます アンケートについては 児童がいじめへの認識を深めるとともに 実情を記入しやすいものとなるよう作成します 3 相談体制を充実します 養護教諭やスクールカウンセラーと効果的に連携し 児童の悩みを受け止める機会を設定します 4 校外相談機関と連携します 教育相談指導室やこうべっ子悩み相談 いじめ ( ネットいじめ ) 体罰 こども安全ホットライン ( 2 4 時間電話相談 ) 等 校外の相談機関の機能や利用の仕方を児童や保護者に周知します (3) いじめの兆候に気づいた時には 問題を軽視することなく早期に事態把握を行い 対応します 1 いじめの事実関係を把握します いじめられている児童や保護者からの訴えや状況 気持ちを十分に聞き取り 不安を取り除き 共感的に受け止めます その際 最後まで守り抜くことを伝えます 関係児童双方や周囲の児童から個々に事情を聞き取り 関係教職員で情報を共有し 組織的に対応します 2 いじめについての指導を行います いじめた児童には 自らの言動が相手を傷つけたことやいじめられる側の気持ちに気づかせます 関係児童の問題にとどめず 関係児童のプライバシーに十分注意した上で 学級や学年 学校の問題として捉えて再発防止を含め 解消を目指した取組を進めます 児童や保護者には適時 適切な方法で経過や今後の指導方針 相談体制等を伝えます 状況に応じて教育委員会事務局 所轄警察署 少年サポートセンター等の関係機関と連携して解決にあたります 指導後も継続的に 関係生徒と保護者に対しての支援を行います
6 いじめの早期対応 いじめの兆候に気づいた時には問題を軽視することなく 早期に事実関係の把握を 行い対応します いじめ情報のキャッチ 校内いじめ防止 対応チーム の召集をする 被害児童を徹底して守る 見守る体制の整備を行う 正確な実態把握 指導体制 方針決定 児童への指導 支援 保護者との連携 今後の対応 7 いじめ解消について ( 1 ) いじめに係る行為が止んでいること いじめを受けた子供に対する心理的または物理的な影響を与える行為が止んでい る状態が 少なくとも 3 か月の間継続していること ( 2 ) いじめを受けた子供が心身の苦痛を感じていないこと いじめを受けた子供本人及びその保護者に対し 心身の苦痛を感じていないかど うかを面談により確認する 上記 2 つの要件にとらわれることなく 学校は必要に応じて他の事情も勘案して判 断し 中長期的な視点でも児童の人間関係 生活状況を見守り 改善に向け導いてい きます 8 特別な支援を必要とする児童への配慮 (1) 特別支援学級在籍児童や通常学級在籍の特別な支援を要する児童への未然防止 早期発見 早期対応についてのより細かな配慮を行います (2) いじめを許さない豊かな心をはぐくむための交流や共同学習を積極的に進めます 9 インターネットやソーシャルメディア利用によるいじめへの対応 ( 1 ) 未然防止に努めます 1 インターネットやソーシャルメディアの特殊性による危険性やトラブルについて 最新の情報を把握し 情報モラル教育を実施するとともに 児童 保護者 地域 への啓発に努めます 2 パソコンや携帯電話 スマートフォン等の使用に関するマナーや家庭でのルール づくりについて保護者に協力を依頼します (2) 早期に対応します 1 インターネットやソーシャルメディア利用によるいじめを認知した場合は 書き 込みや画像の削除等の迅速な対応を図ります 2 状況によっては 警察や法務局等の関係機関と連携して対応します 10 保護者 地域との連携 ( 1 ) P T C A おしんべ懇話会 おしんべ応援団 ( 神戸っ子応援団 ) 青少協月が丘支 部 学校評議員等 保護者や地域と連携し 情報交換を行いながら あいさつ運動 や見守り活動に取り組んでいきます ( 2 ) P T C A や地域の会合等で 学校の取組についての情報発信を行います ( 3 ) 地域の押部谷中学校や押部谷小学校 北山小学校 高和小学校と連携し いじめ をなくす取組を進めていきます
11 重大事態への対処 ( 1 ) 重大事態の報告と調査を行います 1 重大事態が発生した場合は 直ちに教育委員会事務局に報告します 2 教育委員会事務局の指示のもと 第三者からなる組織を設け 調査します ( 2 ) 調査結果を報告します 1 重大事態が発生したことを真摯に受け止め 事実関係を把握し 調査委員会に速やかに提出します 2 いじめを受けた児童やその保護者に対して 説明責任があることを踏まえ 調査から明らかになった事実関係について その児童や保護者に適時 適切な方法で説明します 12 その他 本校は校内いじめ防止対策委員会によって 適宜 月が丘小学校基本方針を見直し 必要があると認められるときは改訂します