<4D F736F F D208E96914F AF3965D817988A291BD88CF88F592F18F6F817A208DB7899F8BD68E7E8DC28CA090A CC8CA992BC82B582C98AD68

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ジュリスト No 頁 ) しかし 民事執行法の中に 上記の思想を盛り込まないままで それは 153 条でまかなっていただこう というのは 無理がある 例えば10 万円の給与のうち2 万 5000 円を差し押さえられた債務者が153 条の申立をし 他に収入はないこと ( 複数給与の不存在

に掲げる税額ロ給与等の支給期が毎半月と定められている場合別表第一の乙欄に掲げる税額の二分の一に相当する税額ハ給与等の支給期が毎旬と定められている場合別表第一の乙欄に掲げる税額の三分の一に相当する税額ニ給与等の支給期が月の整数倍の期間ごとと定められている場合別表第一の乙欄に掲げる税額に当該倍数を乗じて

⑴ 民事執行法制定の際の議論等民事執行法上の差押禁止債権については, 基本的に, その支払期に受けるべき給付の額が政令で定める額までは ( 注 1), その4 分の3に相当する部分は差し押さえてはならないとされている ( 同法第 152 条第 1 項 ) そのため, 例えば, 給料が月額 12 万円

をしていないもの と読み替えた場合に同号イに該当する所得割の納税義務者又は同項第 12 号中 妻と死別し 若しくは妻と離婚した後婚姻をしていない者又は妻の生死の明らかでない者で政令で定めるもの とあるのを 婚姻によらないで父となった男子であって 現に婚姻をしていないもの と読み替えた場合に同号に該当

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(3) 父又は母が規則で定める程度の障害の状態にある児童 (4) 父又は母の生死が明らかでない児童 (5) その他前各号に準ずる状態にある児童で規則で定めるもの 3 この条例において 養育者 とは 次に掲げる児童と同居して これを監護し かつ その生計を維持する者であって その児童の父母及び児童福祉

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二いて 同法第二十八条の規定により記録した事項の訂正がなされた上でこの法律の施行の日(以下 施行日 という )以後に当該保険給付を受ける権利に係る裁定が行われた場合においては その裁定による当該記録した事項の訂正に係る保険給付を受ける権利に基づき支払うものとされる保険給付(当該裁定前に生じた保険給付

租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) 第十条の二 第四十二条の五 第六十八条の十 租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) ( 高度省エネルギー増進設備等を取得した場合の特別償却又は所得税額の特別控除 ) 第十条の二青色申告書を提出する個人が 平成三十年四月一日 ( 第二号及

災害弔慰金の支給等に関する法律施行令(昭和四十八年十二月二十六日政令第三百七十四号)内閣は 災害弔慰金の支給及び災害援護資金の貸付けに関する法律(昭和四十八年法律第八十二号)第三条第一項 第五条 第八条第一項から第三項まで 第九条第二項 第十条第二項 第十一条第一項 第十二条及び第十三条の規定に基づ

には 婚姻の届出をしていないが 事実上婚姻関係と同様の事情にある者を含み 婚姻 には 婚姻の届出をしていないが 事実上婚姻関係と同様の事情にある場合を含むものとする 5 この条例において 医療保険各法 とは 国民健康保険法 ( 昭和三十三年法律第百九十二号 ) 高齢者の医療の確保に関する法律 ( 昭

- 2 - り 又は知り得る状態であったと認められる場合には この限りでない 2~7 略 (保険料を控除した事実に係る判断)第一条の二前条第一項に規定する機関は 厚生年金保険制度及び国民年金制度により生活の安定が図られる国民の立場に立って同項に規定する事実がある者が不利益を被ることがないようにする観

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と事実上婚姻関係と同様の事情にあった者を 配偶者 には 婚姻の届出をしていないが事実上婚姻関係と同様の事情にある者を 婚姻 には 婚姻の届出をしていないが事実上婚姻関係と同様の事情にある場合を含むものとする 5 この条例において 医療保険各法 とは 国民健康保険法 ( 昭和 33 年法律第 192

き県が負担する負担金の額 ( 当該負担金の額が他の法令の規定により軽減される場合にあつては, その軽減されることとなる額を控除した額 以下 県負担額 という ) から当該事業に要する費用の額 ( 加算額がある場合にあつては, 加算額を控除して得た額 ) に100 分の25 以内で規則で定める割合を乗

国税通則法施行令新旧対照表

( 支給対象者等 ) 第 3 条医療費の支給の対象となる者 ( 以下 支給対象者 という ) は 次の各号に該当する母子家庭の母 父子家庭の父及びこれらの者に扶養されている児童並びに養育者に扶養されている父母のない児童とする (1) 本市に住所 ( 配偶者からの暴力を受けること等により本市への住所の

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に該当する者については 同項の規定にかかわらず受給資格者とする 3 病院等に入院等したことにより 本市の区域内に住所を変更したと認められる第 1 項各号に該当する者については 同項の規定にかかわらず受給資格者としない 4 第 1 項及び第 2 項の規定にかかわらず 次の各号のいずれかに該当する者は

<4D F736F F D F955C8E CC093788A7A934B F A7A8CB88A7A944692E88FD8816A>

●生活保護法等の一部を改正する法律案

その額に老人扶養親族 1 人につき ( 当該老人扶養親族のほかに扶養親族等がないときは 当該老人扶養親族のうち1 人を除いた老人扶養親族 1 人につき ) 60,000 円を加算した額 ) (3) 条例第 3 条第 2 項第 4 号に規定する心身障害者に 扶養親族等がないときは 3,604,000

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消費税法における個別対応方式と一括比例配分方式 河野惟隆 1 はじめに本稿の課題は 個別対応方式と一括比例配分方式とで 課税仕入れ等の税額の合計額が如何よう になるか つまり その大小関係は如何ようになるか ということを 明らかにすることである これを 次のように 条件を追加しながら 次のような順序

(2) 父又は母が死亡した児童 (3) 父又は母が規則で定める程度の障害の状態にある児童 (4) 父又は母の生死が明らかでない児童 (5) その他前各号に準ずる状態にある児童で規則で定めるもの 3 この条例において 養育者 とは 次の各号のいずれかに該当する児童と同居して これを監護し かつ その生

議案102

(3) 育児短時間勤務をしている職員が休職又は停職の処分を受けたことにより 当該育児短時間勤務の承認が効力を失つた後 当該休職又は停職の期間が終了したこと (4) 育児短時間勤務をしている職員が当該職員の負傷 疾病又は身体上若しくは精神上の障害により当該育児短時間勤務に係る子を養育することができない

て 次に掲げる要件が定められているものに限る 以下この条において 特定新株予約権等 という ) を当該契約に従つて行使することにより当該特定新株予約権等に係る株式の取得をした場合には 当該株式の取得に係る経済的利益については 所得税を課さない ただし 当該取締役等又は権利承継相続人 ( 以下この項及

別紙 新旧対照表 ( 注 ) アンダーラインを付した部分は 改正部分である 改正後改正前引用の法令番号一覧表引用の法令番号一覧表 索引法令名法令番号 か ( 省略 ) ( 省略 ) 索引法令名法令番号 か ( 同左 ) ( 同左 ) 家事事件手続法 平成 23 年法律第 52 号 家事審判法 昭和

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第 3 条条例第 3 条第 2 項第 2 号の所得割の額 ( 以下 所得割の額 という ) の算定は 次の各号に掲げる場合に応じ 当該各号に定める方法により行うものとする (1) 地方税法第 314 条の7 並びに附則第 5 条の4 第 6 項及び第 5 条の4の2 第 6 項の規定による控除をされ

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に限る ) は その追徴すべき不足税額 ( 当該減額更正前に賦課した税額から当該減額更正に基因して変更した税額を控除した金額 ( 還付金の額に相当する税額を含む ) に達するまでの部分に相当する税額に限る 以下この項において同じ ) については 次に掲げる期間 ( 令第 4 8 条の9の9 第 4

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世帯に付き10,000 円以内とする 2 助成金の交付の対象となる空気調和機器の稼働期間 ( 以下 交付対象期間 という ) は 7 月から10 月までとする 3 助成金の交付の申請をした者 ( 以下 申請者 という ) が 交付対象期間の一部について第 6 条に規定する資格に適合しない場合は 助成

法律第三十三号(平二一・五・一)

級が6 級以上であるもの ( これらの職員のうち 組合規則で定める職員を除く 以下 特定管理職員 という ) にあっては 100 分の102.5) 12 月に支給する場合においては100 分の137.5( 特定管理職員にあっては 100 分の117.5) を乗じて得た額 (2) 再任用職員期末手当基

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( 休憩時間 ) 第 3 条 任命権者は 1 日の勤務時間が 6 時間を超える場合においては 少な くとも45 分 8 時間を超える場合においては 少なくとも1 時間の休憩時間を それぞれ所定の勤務時間の途中に置かなければならない 2 前項の休憩時間は 職務の特殊性又は当該公署の特殊の必要がある場合

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の目的又は間接補助金等の交付若しくは融通の目的に従つて誠実に補助事業又は間接補助事業等を行なうように努めなければならない 3 補助金等に係る予算の執行に当つては, 知事及びその他の関係職員は, 補助金等が県民から徴収された税金その他の貴重な財源でまかなわれるものであることに留意し, 補助金等が法令等

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新旧対照表

国家公務員 非常勤職員の勤務条件はいま 4. 経済的支援について育児休業期間中は無給ですが 国家公務員共済組合法が適用される場合には 育児休業手当金が支給され 申出により共済掛金が免除されます また 雇用保険法が適用される場合には 一定の要件を満たすとき育児休業給付金が支給され 健康保険 厚生年金保

2 た金額の百分の三十に相当する金額によるものとする )の合算額がた金額の百分の三十に相当する金額によるものとする )の合算額が地方税法第三百十四条の二第二項に規定する金額にその世帯に属する地方税法第三百十四条の二第二項に規定する金額にその世帯に属する被保険者の数と特定同一世帯所属者の数の合計数に五

<4D F736F F D208E7391E D868B6388C EA94CA F582CC8B7889C982C98AD682B782E98FF097E182CC88EA959489FC90B3816A2E646F6378>

資料2-1(国保条例)

別表 ( 第 3 条関係 ) 給料表 職員の区分 職務の級 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 号給給料月額給料月額給料月額給料月額給料月額給料月額給料月額給料月額 再任用職 1 144, , , , , ,60

法第二十六条において準用する場合及び法第五十三条第一項の規定に基づく政令によって適用される場合を含む ) 及び法第四十六条第二項の規定により入院の措置を行うとき 又は行ったときは 別記第五号様式により通知しなければならない ( 平一六規則二三 平二四規則五 一部改正 ) ( 入院の延長勧告書 ) 第

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( 育児又は介護を行う職員の深夜勤務及び時間外勤務の制限 ) 第 9 条略 4 前 3 項の規定は, 第 16 条第 1 項に規定する日常生活を営むのに支障がある者を介護する職員について準用する この場合において, 第 1 項中 小学校就学の始期に達するまでの子のある職員 ( 職員の配偶者で当該子の

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役員退職手当支給規程

第二条の四法第九条第一項に規定する政令で定める額は 同項に規定する扶養親族等及び児童がないときは 十九万円とし 扶養親族等又は児童があるときは 当該扶養親族等又は児童の数に応じて それぞれ次の表の下欄に定めるとおりとする 扶養親族等又は児童の数 金額 一人 五七〇 〇〇〇円 ( 当該扶養親族等が所得

170214_【社労士会】事務連絡(期間短縮省令)

(2) 福島県療育手帳制度要綱 ( 昭和 49 年児第 15 号福島県厚生部長通知 ) の規定により交付を受けた療育手帳に知的障害者として記載されている者 ( 第 4 号及び第 5 条第 4 項において 知的障害者 という ) で当該手帳に記載されている障害の程度の表示がAのもの (3) 精神保健及

独立行政法人勤労者退職金共済機構役員退職金規程

2 前項第 1 号の制限額は, 次表のとおりとする 対象者制限額乳幼児等を養育している者扶養親族等及び児童がないときは,53 2 万円とし, 扶養親族等及び児童があるときは,532 万円に当該扶養親族等及び児童 1 人につき38 万円 ( 当該扶養親族等が所得税法 ( 昭和 40 年法律第 33 号

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Taro H16規13_役員退職手当規程

(3) 母子家庭の母又は父子家庭の父の前年 (1 月から9 月までに医療の給付を受けた場合にあっては 前々年をいう 以下同じ ) の所得 ( 規則で定める所得の範囲及び所得の額の計算方法により算出した額をいう 以下同じ ) が その者の所得税法 ( 昭和 40 年法律第 33 号 ) に規定する控除

- 2 - 収納した歳入を その内容を示す計算書(当該計算書に記載すべき事項を記録した電磁的記録(電子的方式 磁気的方式その他人の知覚によつては認識することができない方式で作られる記録であつて 電子計算機による情報処理の用に供されるものをいう 以下同じ )を含む )を添えて 会計管理者又は指定金融機

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一般社団法人北海道町内会連合会定款変更(案)

七生活用動産の小半損 ( 生活用動産の損害額が当該生活用動産の時価の百分の三十以上百分の六十未満である損害をいう ) 保険金額の百分の三十に相当する金額八生活用動産の一部損 ( 生活用動産の損害額が当該生活用動産の時価の百分の十以上百分の三十未満である損害をいう ) 保険金額の百分の五に相当する金額

○補助金等交付規則

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( 督促 ) 第 6 条市長等は 市の債権について 履行期限までに履行しない者があるときは 法令 条例又は規則の定めるところにより 期限を指定してこれを督促しなければならない 2 市長等は 地方自治法 ( 昭和 22 年法律第 67 号 以下 法 という ) 第 2 31 条の3 第 1 項に規定す

第 4 章中第 34 条の次に次の 1 条を加える ( 行政指導の中止等の求め ) 第 34 条の 2 法令又は条例等に違反する行為の是正を求める行政指導 ( その根拠 となる規定が法律又は条例 ( 地方自治法第 252 条の17の2 第 1 項又は地方教育行政の組織及び運営に関する法律第 55 条

万八千六百円 ) 3 現に機関登録を受けている者が他の機関登録を受けようとする場合における法第十四条第一項の政令で定める額は 前二項の規定にかかわらず 同条第一項の農林水産省令で定める各区分について 当該各区分が次の各号に掲げる区分のいずれに該当するかに応じ当該各号に定める額とする 一法第二条第二項

き一 修正申告 1 から同 ( 四 ) まで又は同 2 から同 ( 四 ) までの事由が生じた場合には 当該居住者 ( その相続人を含む ) は それぞれ次の 及び に定める日から4 月以内に 当該譲渡の日の属する年分の所得税についての修正申告書を提出し かつ 当該期限内に当該申告書の提出により納付

独立行政法人労働政策研究・研修機構役員退職金規程(平成30年1月1日改正)|労働政策研究・研修機構(JILPT)

議案用 12P

不在者財産管理人:

Transcription:

2017 年 ( 平成 29 年 )6 月 30 日 差押禁止債権制度の見直しに関する具体的検討について 弁護士阿多博文 当部会の第 5 回会議 ( 同年 3 月 10 日開催 ) では, 日本弁護士連合会の201 7 年 1 月 20 日付け 財産開示制度の改正等民事執行制度の強化に伴う債務者の最低生活保障のための差押禁止債権制度の見直しに関する提言 を配布していただき, 小職において, その簡単な紹介をしたところである 今般, 次の具体化案を提示するので, 更に検討していただきたい 1 給与等債権の差押禁止の最低限度額 ( 単身世帯を基準とする ) 民事執行法 152 条 1 項の括弧書きに その額が単身世帯における生活保護の基準を勘案して政令で定める額に満たないときは, 政令で定める額に相当する部分 を加える 民事執行法施行令で, 上記の 政令で定める額 を, 例えば, 支払期が毎月と定められている場合には, 支払期が毎月と定められている場合 10 万円 などと定めるものとする ただし, 債権者が民事執行法 151 条の2 第 1 項各号に掲げる義務に係る金銭債権 ( 扶養義務等に係る定期金債権 ) を請求する場合においては, 上記の差押禁止の最低限度額の定めは適用されないものとする 参考条文 民事執行法 ( 差押禁止債権 ) 第 152 条次に掲げる債権については, その支払期に受けるべき給付の四分の三に相当する部分 ( その額が標準的な世帯の必要生計費を勘案して政令で定める額を超えるときは, 政令で定める額に相当する部分 ) は, 差し押さえてはならない 一債務者が国及び地方公共団体以外の者から生計を維持するために支給を受ける継続的給付に係る債権 1

二給料, 賃金, 俸給, 退職年金及び賞与並びにこれらの性質を有する給与に係る債権 2,3 項省略 民事執行法施行令 ( 差押えが禁止される継続的給付に係る債権等の額 ) 第 2 条法第百五十二条第一項各号に掲げる債権 ( 次項の債権を除く ) に係る同条第一項 ( 法第百六十七条の十四及び第百九十三条第二項において準用する場合を含む 以下同じ ) の政令で定める額は, 次の各号に掲げる区分に応じ, それぞれ当該各号に定める額とする 一支払期が毎月と定められている場合三十三万円二支払期が毎半月と定められている場合十六万五千円三支払期が毎旬と定められている場合十一万円四支払期が月の整数倍の期間ごとに定められている場合三十三万円に当該倍数を乗じて得た金額に相当する額五支払期が毎日と定められている場合一万千円六支払期がその他の期間をもつて定められている場合一万千円に当該期間に係る日数を乗じて得た金額に相当する額 2 賞与及びその性質を有する給与に係る債権に係る法第百五十二条第一項の政令で定める額は, 三十三万円とする 国税徴収法 ( 給与の差押禁止 ) 第 76 条給料, 賃金, 俸給, 歳費, 退職年金及びこれらの性質を有する給与に係る債権 ( 以下 給料等 という ) については, 次に掲げる金額の合計額に達するまでの部分の金額は, 差し押えることができない この場合において, 滞納者が同一の期間につき二以上の給料等の支払を受けるときは, その合計額につき, 第四号又は第五号に掲げる金額に係る限度を計算するものとする 一 ~ 三項 ( 省略 ) 四滞納者 ( その者と生計を一にする親族を含む ) に対し, これらの者が所得を有しないものとして, 生活保護法 ( 昭和二十五年法律第百四十四号 ) 第十二条 ( 生活扶助 ) に規定する生活扶助の給付を行うこととした場合におけるその扶助の基準となる金額で給料等の支給の基礎となつた期間に応ずるものを勘案して政令で定める金額五その給料等の金額から前各号に掲げる金額の合計額を控除した金額の百分の二十に相当する金額 ( その金額が前号に掲げる金額の二倍に相当する金額をこえるときは, 当該金額 ) 2

国税徴収法施行令 ( 給料等の差押禁止の基礎となる金額 ) 第 34 条法第七十六条第一項第四号 ( 給料等の差押禁止の基礎となる金額 ) に規定する政令で定める金額は, 滞納者の給料, 賃金, 俸給, 歳費, 退職年金及びこれらの性質を有する給与に係る債権の支給の基礎となつた期間一月ごとに十万円 ( 滞納者と生計を一にする配偶者 ( 婚姻の届出をしていないが, 事実上婚姻関係と同様の事情にある者を含む ) その他の親族があるときは, これらの者一人につき四万五千円を加算した金額 ) とする 2 家族数に応じた差押禁止の最低限度額の拡張 ( 債務者の申立てによる ) 民事執行法に, 民事執行法 152 条 1 項各号に掲げる債権 に対する差押えがされた場合において, 債務者に控除対象配偶者 ( 所得税法 2 条 1 項 33 号参照 ) や扶養親族 ( 同項 34 号参照 ) があり, 支払期に受けるべき給付の4 分の3に相当する部分の額がこれらの者の数に応じて生活保護の基準を勘案して政令で定める額に満たないときは, 執行裁判所は, 債務者の申立てにより, 上記の 政令で定める額 を限度として, 差押命令の全部又は一部を取り消さなければならない旨の規定を新設する 民事執行法施行令で, 上記 政令で定める額 を,10 万円 ( 上記 1) にこれらの者 1 人につき4 万 5000 円を加算した金額等と定める この申立ては, 現行の民事執行法 153 条と併存するものとする 債務者は, 同条 1 項に基づき, 債務者及び債権者の生活の状況その他の事情 を主張立証することにより, 上記の範囲を超えて, 差押禁止範囲の拡張を求めることもできるものとする 参考条文 所得税法 ( 定義 ) 第 2 条この法律において, 次の各号に掲げる用語の意義は, 当該各号に定めるところによる 一 ~ 三十二号省略三十三控除対象配偶者居住者の配偶者でその居住者と生計を一にするもの ( 第五十七条第一項 ( 事業に専従する親族がある場合の必要経費の特例等 ) に規定する青色事業専従者に該当するもので同項に規定する給与の支払を受けるもの及び同条第三項に 3

規定する事業専従者に該当するものを除く ) のうち, 合計所得金額が三十八万円以下である者をいう 三十四扶養親族居住者の親族 ( その居住者の配偶者を除く ) 並びに児童福祉法 ( 昭和二十二年法律第百六十四号 ) 第二十七条第一項第三号 ( 都道府県の採るべき措置 ) の規定により同法第六条の四第一項 ( 定義 ) に規定する里親に委託された児童及び老人福祉法 ( 昭和三十八年法律第百三十三号 ) 第十一条第一項第三号 ( 市町村の採るべき措置 ) の規定により同号に規定する養護受託者に委託された老人でその居住者と生計を一にするもの ( 第五十七条第一項に規定する青色事業専従者に該当するもので同項に規定する給与の支払を受けるもの及び同条第三項に規定する事業専従者に該当するものを除く ) のうち, 合計所得金額が三十八万円以下である者をいう 三十五 ~ 四十八号省略 2 項省略 3 給与等債権の差押命令を送達するときの債務者への教示義務等 民事執行法 155 条 1 項を改正し, 同法 152 条 1 項各号の債権については, 取立権の発生時期を債務者に対して差押命令が送達された日から4 週間を経過した時とする 民事執行法に, 裁判所書記官が, 債務者に対し, 差押命令を送達する際に, 債権差押命令の内容, 取立権の発生時期, 上記 2の規定による申立 ( 控除対象配偶者 扶養親族の数に応じた差押禁止の最低限度額の拡張 ) 手続の内容, 民事執行法 153 条による申立 ( 債務者及び債権者の生活の状況その他の事情を考慮した上での差押禁止債権の範囲の変更 ) 手続の内容を説明した書面を交付しなければならない旨の規定を新設する 参考条文 民事執行法 ( 差押禁止債権の範囲の変更 ) 第 153 条執行裁判所は, 申立てにより, 債務者及び債権者の生活の状況その他の事情を考慮して, 差押命令の全部若しくは一部を取り消し, 又は前条の規定により差し押さえてはならない債権の部分について差押命令を発することができる 2 事情の変更があつたときは, 執行裁判所は, 申立てにより, 前項の規定により差押命令が取り消された債権を差し押さえ, 又は同項の規定による差押命令の全部若しくは一部を取り消すことができる 4

3 前二項の申立てがあつたときは, 執行裁判所は, その裁判が効力を生ずるまでの間, 担保を立てさせ, 又は立てさせないで, 第三債務者に対し, 支払その他の給付の禁止を命ずることができる 4 第一項又は第二項の規定による差押命令の取消しの申立てを却下する決定に対しては, 執行抗告をすることができる 5 第三項の規定による決定に対しては, 不服を申し立てることができない ( 差押債権者の金銭債権の取立て ) 第 155 条金銭債権を差し押さえた債権者は, 債務者に対して差押命令が送達された日から一週間を経過したときは, その債権を取り立てることができる ただし, 差押債権者の債権及び執行費用の額を超えて支払を受けることができない 2,3 項省略 4 差押禁止債権の振込入金された預金の差押えの取消 ( 債務者の申立てによる ) 民事執行法に, 法律により差押を禁止された継続的給付に係る債権で政令で定めるもの が振込支給された預金口座に対する差押がされた場合, 執行裁判所は, 債務者の申立てにより, 最後に振込支給された金額のうち 法律により差押を禁止された金額 に, その支給の基礎となった期間の日数のうちに差押の日から次の支払日までの日数の占める割合 を乗じて計算した金額を限度として, 差押命令の全部又は一部を取り消さなければならない旨の規定を新設する 民事執行法施行令で, 上記の 政令で定める債権 として, 民事執行法 15 2 条 1 項各号の債権 ( 給与等債権 ) の他, 国民年金, 厚生年金, 公務員共済, 生活保護, 児童手当, 児童扶養手当などを定めるものとする 参考条文 国税徴収法 ( 給与の差押禁止 ) 第 76 条省略 2 給料等に基き支払を受けた金銭は, 前項第四号及び第五号に掲げる金額の合計額に, その給料等の支給の基礎となつた期間の日数のうちに差押の日から次の支払日までの日数の占める割合を乗じて計算した金額を限度として, 差し押えることができない 5

5 個別事情による差押禁止範囲の減縮 ( 債権者の申立てによる ) 民事執行法 153 条 1 項に,( 執行裁判所は, 申立てにより ) 第 条 ( 上記 2,4で新設した条文 ) の規定により差押命令が取り消された債権を差し押さえることができる旨の文言を加える この規定により発せられた差押命令に対しては, 上記 2,4の規定 ( 債務者の申立てによる必要的取消 ) の適用が排除され, 債務者が改めて同差押命令の取消を求めるためには, 現行民事執行法 153 条 2 項の申立て ( 事情変更を理由とする ) によらなければならない旨を定める また, 上記 1の規定により差押を禁止された部分についても, 執行裁判所は, 債権者の申立てにより, 民事執行法 153 条に基づき, 差押命令を発することができるものとする 以上 6