田辺市の 景観 田辺市景観計画(概要版) 良好な景観の形成を図る基本的な計画 田辺市

Similar documents
Microsoft Word - 景観形成基準

‘031209

資料 2 立川市景観計画の一部改定 ( 案 ) ( 現計画 ) P25 表 一般地域 景観形成地区の届出の対象となる行為の規模 P26 (4) 大規模建築物等にかかる事前協議の部分 ( 改定案 ) P25 表 一般地域 景観形成地区の届出の対象となる行為の規模 P26 (4)

Microsoft Word - 03第3章(p37-45)

三郷市景観計画の届出等について ( 概略版 ) 平成 30 年 1 月 4 三郷市都市デザイン課計画景観係 概要 三郷市は 地域で育まれ まちづくりで形成された良好な景観とともに 課題となる景観も有しております さらには 近年 駅及び三郷インター周辺において新

大谷周辺地区 及び 役場周辺地区 地区計画について 木原市街地 国道 125 号バイパス 役場周辺地区 (43.7ha) 美駒市街地 大谷周辺地区 (11.8ha) 地区計画の概要 地区計画とは住民の身近な生活空間である地区や街区を対象とする都市計画で, 道路や公園などの公共施設の配置や, 建築物の

大田区景観条例(案)説明資料

藤沢市地区計画運用基準 施行平成 30 年 4 月 1 日 る 本運用基準は, 地区計画の届出に際しての審査の画一化及び円滑化を図るため, 必要な事項を定め 項目第 1 建築物等の用途の制限に関する事項第 2 建築物の容積率の最高限度に関する事項第 3 建築物の建蔽率の最高限度に関する事項第 4 建

上野原市規則第××号

170413_福岡市ガイドライン.indd


東京都市計画高度地区変更(練馬区決定) 【原案(案)】

稲毛海岸5丁目地区

<303689F090E041312D305F8B4B96CD947A92752E6169>

地区計画パンフレットP.1

(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

地区計画の届出とは

地区計画とは 地区計画とは 土地や建築物の所有者など地区の皆さんが合意を図りながら道路や公園などの配置 建築物の用途 容積率 高さ 色やデザイン等のルールをきめ細かく定め そのルールに基づいて建築行為等を行うことにより より良いまちづくりをすすめる手法のひとつです 地区の特性に応じて必要な項目を選択

Microsoft Word - 届出制度マニュアル05(Q&A)【H270401改訂】素案.doc

延岡市景観計画 ( 届出の手引き ) 延岡市は 海 山 川などの豊かな自然の恩恵を受けながら 時代時代の人々の営みによってその歴史を刻んできました それらが蓄積し 現在の延岡の風土が形成されております 延岡に住む人にとっても 延岡を訪れる人にとっても 心地よいまちを形成していくために 延岡の風土や歴

届出の手引き

都市地域 (1) 建築物及び工作物の新築 増築 改築 移転又は外観の変更ア配置 ( ア ) 道路後退 a 都市計画法 ( 昭和 43 年法律第 100 号 以下 法 という ) 第 8 条第 1 項第 1 号に規定する第 1 種住居地域 ( 以下 第 1 種住居地域 という ) 内 ( 国道 18

甲府市では 風致地区条例の運用基準や地区別景観計画の中でマンセル値により色彩の基準を設けています これは まちなみにおける色彩が景観形成の上で重要な要素になっており 美しいまちなみをつくるためには 個々の建築物や工作物の色彩が互いに秩序を持った関係で構成されていることが大切だからです この解説は 用

(Microsoft Word - \201\2403-1\223y\222n\227\230\227p\201i\215\317\201j.doc)

( 対象区域 ) 第 5 地区計画の対象区域は 工業団地 ( 国母工業団地 南部工業団地 機械金属工業団地 ファッション工業団地 ( アリア ディ フィレンツェ ) をいう 以下同じ ) の区域内及び隣接地又は近接地 ( おおむね工業団地から500メートル以内 ) とする ( 区域の設定 ) 第 6

第 Ⅱ ゾーンの地区計画にはこんな特徴があります 建築基準法のみによる一般的な建替えの場合 斜線制限により または 1.5 容積率の制限により 利用できない容積率 道路広い道路狭い道路 街並み誘導型地区計画による建替えのルール 容積率の最高限度が緩和されます 定住性の高い住宅等を設ける

第 4 章良好な景観形成のための行為の制限事項 第 4 章良好な景観形成のための行為の制限事項 1 建築物等の行為に関する基本的方針 (1) 基本的な考え方個々の土地の開発や建築行為等は それらが積み重なって 景観全体に与える影響は大きなものがあります 北杜市の美しく 個性的な景観を今後も維持 保全

PowerPoint プレゼンテーション

種別 名称 幅員等 延長又は面積 摘要 道路 区画道路 1 号区画道路 2 号区画道路 3 号区画道路 4 号区画道路 5 号区画道路 6 号区画道路 7 号 12.0m 12.0m 0.8~5.0m 2.6~8.3m 2.25m 1.65m 1.65m 約 790m 約 220m 約 700m 約

<955C8E E6318FCD2E786477>

交野市景観まちづくり計画 届出のてびき 平成 26 年 4 月交野市都市整備部都市計画課

Microsoft Word - Hよよ _景観形成ガイドライン (最終)●●● - コピー

- 1 - 地域再生法施行令(平成十七年政令第百五十一号)(抄)改正案現行(産業及び人口の過度の集中を防止する必要がある地域及びその周辺の地域)第三条法第五条第四項第四号の政令で定める地域は 平成二十七年八月(新設)一日における次に掲げる区域とする 一首都圏整備法(昭和三十一年法律第八十三号)第二条

金沢都市計画地区計画の変更

1 届出について Q1: 地区計画の届出が必要な行為にはどのようなものがありますか 地区整備計画が定められている区域において 下記の行為を行う場合は届出が必要になります 行為の種類内容 土地の区画形質の変更 ( 開発行為の許可申請を行うものは届出不要です ) 建築物の建築又は工作物の建設 建築物等の

平成22年 4月21日

2. 良好な景観の形成のための行為の制限 行為の制限の基本方針 本町の特徴的で多様性に富む景観の保全 創出を図り 地域全体として調和の取れた景観が形成されるよう 地域の特性を考慮した上で必要な行為の制限を行い 適切な規制 協議 誘導に努めます 1 建築物の建築等に関する行為の制限 規模 配置 地域景

区域の整備 開発及び保全に関する方針地建築区物等整に関備する計事項画地区計画ガイド八日市出町地区 八日市出町地区 地区計画の内容 名称八日市出町地区地区計画 位 置 金沢市八日市出町の一部 面積地区計画の目標土地利用の方針建築物等の整備方針 約 10.7 ha 本地区は 市中心部の南西約 4kmに位

[ 例 1] 敷地の分割例 1270 m2の敷地を 135 m2ずつに分割する場合 270 m2 135 m2 135 m m2の敷地を 140 m2と 130 m2に分割する場合 270 m2 140 m2 130 m2 2

目次 1. 市街化調整区域の土地利用方針について... 1 (1) 策定の目的... 1 (2) 方針の位置付け 市街化調整区域の課題 土地利用の方針... 3 (1) 土地利用の基本的な方針... 3 (2) 地区ごとの土地利用方針 開発計画等の調整

2-1-5 屋外広告物の制限

<4D F736F F D F4289A1907B89EA8A5893B B9926E8BE681458C698ACF8C6090AC95FB906A88C45F8DC58F4994C >

Microsoft Word - ●決定⑤地区計画-2.docx

目次 Ⅰ 運用基準の策定にあたって P1 1 策定の目的 P1 2 運用基準の位置づけ P1 Ⅱ Ⅲ 土地利用のあり方 P1 地区計画の活用 P2 1 地区計画とは P2 2 地区計画の活用類型 P2 (a) 地域資源型 P3 (b) マスタープラン適合型 P3 (c) 街区環境整序型 P3 (d)

1. 市街化調整区域における地区計画ガイドライン策定の目的市街化調整区域は 市街化を抑制すべき区域であるとともに 豊かな自然環境を育成 保全すべき区域である そのため 都市計画法において開発行為や建築行為が厳しく制限されている 本市都市計画マスタープランにおいても 将来都市構造の基本的な考え方の一つ

(Microsoft Word - 02\214i\212\317\214v\211\346\214\264\215e_\226{\225\266_)

PowerPoint プレゼンテーション

スライド 1


2 意見の概要と市の考え方 (1) 意見項目と件数内訳 計画( 案 ) を修正するもの 0 件 提案として 計画推進の参考とするもの 11 件 その他の意見 2 件 (2) 意見要約と市の考え方と対応 意見募集 提案として 計画推進の参考とするもの (2 件 ) No 意見の内容 ( 要約 ) 市の

表1-表4-2

鹿嶋市都市計画法の規定による市街化調整区域における

区域の整備 開発及び保全に関する方針地区施設の整備の方針建築物等の整備の方針 (2) 公園 緑地の整備方針地域に親しまれる やすらぎと憩いの空間を形成するとともに 西武立川駅から玉川上水に向けて形成される緑のネットワークの拠点となるよう公園や緑地を配置する (3) その他の公共空地の整備方針各敷地の

第 5 地区拠点地区計画の区域には 次に掲げる区域及び地域は含まないものとする (1) 農業振興地域の整備に関する法律 ( 昭和 44 年法律第 58 号 以下 農振法 という ) 第 8 条第 2 項第 1 号に規定する農用地区域 (2) 農地法 ( 昭和 27 年法律第 229 号 ) による農

地区計画とは 地区計画制度とは 地区住民の合意により それぞれの地区の特性にふさわしいまちづくりを誘導するための計画であり それを市の 都市計画 として定め 良好な環境の街区を整備し 開発し 及び保全するための制度です 地区計画は 街区などの一定のエリアや共通した特徴を持つ地域ごとに 地域住民が主体

1 目的 建築基準法第 68 条の 5 の 5 第 1 項及び第 2 項に基づく認定に関する基準 ( 月島地区 ) 平成 26 年 6 月 9 日 26 中都建第 115 号 建築基準法 ( 昭和 25 年法律第 201 号 以下 法 という ) 第 68 条の 5 の 5 第 1 項 及び第 2

3. 市街化調整区域における地区計画の基本的な考え方 3. 市街化調整区域における地区計画の基本的な考え方 4. 地区計画の策定に当たっての留意点 4. 地区計画の策定に当たっての留意点 このガイドラインに示す事項以外に 開発許可の要件を満たすことが 2. このガイドラインに示す事

つがる市小形風力発電 (20kW 未満 ) 設備建設に関するガイドライン 平成 29 年 11 月 15 日公表 1 目的本ガイドラインは つがる市 ( 以下 市 という ) において小形風力発電 (20kW 未満 ) 設備及び設備建設に伴う送電線等の付帯設備 ( 以下 小形風力発電設備等 という

3-3 新旧対照表(条例の審査基準).rtf

<4D F736F F F696E74202D F819A93738E738C7689E690528B6389EF90E096BE8E9197BF BC205B8CDD8AB B83685D>

Microsoft Word - 条例.doc

土師地区地区計画

Microsoft Word - 景観計画 docx

(Microsoft Word - \216w\223\261\227v\215j19.7.1\211\374\220\263\224\305.doc)

Microsoft Word - 伊丹市都市景観条例.docx

区域の整備 開発及び保全の方針地区整備計画 久世荒内 寺田塚本地区地区計画 名称久世荒内 寺田塚本地区地区計画 位置城陽市久世荒内 寺田塚本及び平川広田 面積約 22.1ha 建 築 物 等 に 関 す る 事 項 地区計画の目標 土地利用の方針 地区施設の整備方針 建築物等の整備方針 地区の区分


Microsoft Word - 高度地区技術基準(H _HP公開用).doc

JOB台帳の略件名

区域の整備 開発及び保全に関する方針 地区施設の整備の方針 建築物等の整備の方針 (1) 道路の整備方針区域内外との円滑な交通ネットワークの形成と歩行者等の安全で快適な歩行環境の向上を図るため 街区幹線道路及び区画道路を整備する 生活利便施設や良質な街並みを形成する住宅等の立地を誘導し 地域拠点にふ

3 市長は 第 1 項の規定により指定した土地の区域を変更し 又は廃止しようとするときは あらかじめ久喜市都市計画審議会 ( 以下 審議会 という ) の意見を聴くものとする 4 第 1 項及び第 2 項の規定は 第 1 項の規定により指定した土地の区域の変更又は廃止について準用する ( 環境の保全

(古賀市)都市計画関係法による建築などの許可又は承認の申請の手続きに関する要綱

(2) 区域内の主要な道路が 環境の保全上 災害の防止上 通行の安全上又は事業活動の効率上支障がないような規模及び構造で適当に配置されており かつ 区域外の相当規模の道路と接続していること (3) 区域内の排水路その他の排水施設が その区域内の下水を有効に排出するとともに その排出によって区域及びそ

スライド 1

和泉市の宅地開発における制度

Microsoft Word - 宅地造成・区画形質変更の手引

よりよいまちづくりを進めるために

屋外広告業者登録制度の概要

富士見市都市計画法に基づく開発許可等の基準に関する条例

<8E738A5889BB92B290AE8BE688E E C E6169>

( 案 ) 土地区画整理事業の施行に伴い設置される 公共施設の管理及び帰属等に関する協議書 埼玉県 ( 以下 甲 という ) と ( 土地区画事業施行 ( 予定 ) 者 ) ( 以下 乙 と いう ) とは 土地区画整理法に基づく土地区画整理事業の施行により設置される公共 施設の管理及び帰属等につい

新千里西町B団地地区地区計画

及びその周辺の地域における自然的条件 建築物の建築その他の土地利用の状況等を勘案し 集落の一体性を確保するために特に必要と認められるときは この限りでない (2) 区域内の主要な道路が 環境の保全上 災害の防止上 通行の安全上又は事業活動の効率上支障がないような規模及び構造で適当に配置されており か

地区の細区分 1 流通 業務地区 2 都市型居住地区 地区 建築物 建築物等の高さの最高限度 建築物等の高さの最高限度は 15mとする ただし 敷地面積が1,000m2以上あり かつ金沢市景観審議会において都市景観上支障がないと認められた場合は 25mとする 整備計画 等に関する事項 建築物等の形態

エ建替え後の建築物の絶対高さ制限を超える建築物の部分の水平投影面積の合計は 現に存する建築物又は現に建築の工事中の建築物の絶対高さ制限を超える建築物の部分の水平投影面積の合計を超えないこと オ建替え後の建築物の絶対高さ制限を超える建築物の部分の水平投影部分の形状は 現に存する建築物又は現に建築の工事

山梨県世界遺産富士山景観評価等技術指針 ( 平成二十八年山梨県告示第九十九号 ) 山梨県世界遺産富士山景観評価等技術指針を次のとおり定める 平成二十八年三月二十四日 山梨県知事 後 藤 斎 山梨県世界遺産富士山景観評価等技術指針 ( 趣旨 ) 第一条 この技術指針は 山梨県世界遺産富士山の保全に係る

都市景観における 屋外広告物に関する ガイドプラン 2017 大阪市

<4D F736F F F696E74202D2095E58F CC81698E518D6C8E9197BF816A816997F08E6A92C789C1816A8251>

山手地区の概要 面積 約50ha 用途地域 工業地域 建ぺい率 60 容積率 200 高さの限度 第一種高度地区 最高限20m 2

門真市まちづくり基本条例制定の趣旨門真市では 門真市自治基本条例を制定し 公民協働によるまちづくりを進めています また 本市では 高度経済成長期に都市化が急速に進み 狭い道路や小規模な住宅などが無秩序に開発された経緯があり 現在それらの多くが更新時期にさしかかっていることから まちづくりに関するより

大阪市再開発地区計画にかかる


1. 目的 本町の第 3 次総合計画において 本町の将来像である ( みんなが主役 やすらぎと健康福祉のまち ) の実現に寄与すべく 本町の市街化調整区域における地区計画の運用にかかる基本的な方針を示すため 市街化調整区域における地区計画運用指針 ( 以下 運用指針 という ) を策定しました この

能勢町市街化調整区域における地区計画のガイドライン

7-3 上田城南地域 (1) 将来像 ( 将来像 ) 水と緑と多様な都市機能が調和し快適な暮らしの環境が整ったまち ( 基本目標 ) 千曲川をはじめ産川や浦野川 小牧山や上田原古戦場 半過岩鼻など奇景や原風景の残る豊かな自然や農地を大切に保全するとともに 秩序ある都市空間づくりを進めます 良好な住環

新しいまちづくりのために

に基づく保安林指定計画地 (8) 自然環境保全法 ( 昭和 47 年法律第 85 号 ) 第 14 条第 1 項に規定する原生自然環境保全地域及び同法第 22 条第 12 項に規定する自然環境保全地域が指定されている土地の区域 (9) 自然公園法 ( 昭和 32 年法律第 161 号 ) 第 13

(8) 住民等住宅等の居住者又は管理者をいう 説明 このガイドラインで使われている用語のうち 明確にしておかなければならない用語について定義づけしたものです (1) 風力発電設備 とは 風が持つ運動エネルギーを電気エネルギーに変換するための装置の総体をいいます (2) このガイドラインの対象となる発

北部大阪都市計画彩都地区計画 ( 案 ) 北部大阪都市計画彩都地区計画を 次のとおり変更する 1. 地区計画の方針 名称彩都地区計画 位 置 茨木市大字粟生岩阪 大字宿久庄 大字清水 大字佐保 大字泉原 大字千提寺 大字大岩 大字福井 大字大門寺 大字生保 大字安威 山手台一丁目 山手台三丁目 山手

西が丘地区の景観づくり 景観形成重点地区西が丘地区 東京都北区

Transcription:

田辺市の 景観 田辺市景観計画(概要版) 良好な景観の形成を図る基本的な計画 田辺市

景観を取り巻く背景と経過 平成 16 年 6 月 18 日景観法公布景観意識の高まりを背景に わが国初の景観に関する総合的な法律 平成 16 年 7 月 7 日 紀伊山地の霊場と参詣道 が世界遺産に登録 平成 20 年 3 月 24 日和歌山県景観条例制定景観法の規定のもと 良好な景観形成のために 県や県民等が守るべき責務 景観形成の基本となる景観計画の策定及び運用のための必要事項 届出対象となる行為 景観審議会の設置や運営等について規定 平成 21 年 1 月 1 日和歌山県景観計画施行県の景観形成に関する基本的な計画 景観計画の区域の範囲や区域内における景観形成の方針 行為の制限に関する事項等を規定 [ 中辺路地域 本宮地域の全域が 熊野参詣道 ( 中辺路 ) として景観形成上 特に重要と認められる地域である特定景観形成地域に指定された ] 平成 21 年 1 月 1 日景観法の規定による県への届出制度開始県の景観計画の施行に伴い 景観計画の区域内において 一定規模以上の行為 ( 建築物の建築 工作物の建設 開発 土地の開墾 土石の採取 物件の堆積 ) を行なう場合には 事業者は事前 ( 原則として 行為の着手の 30 日前 ) に景観法の規定により 届出が必要となり 景観計画に適合するよう誘導し 景観保全 創造を図る [ 市が受付後 意見を付し 県へ進達 県で審査 ] 平成 27 年 9 月 24 日 吉野熊野国立公園の拡張 みなべ町 ~ 串本町の県立自然公園区域とその周辺海域が編入 平成 27 年 12 月 15 日 みなべ 田辺の梅システム 世界農業遺産に認定 平成 28 年 10 月 24 日 鬪雞神社 北郡越 長尾坂 潮見峠越 赤木越 が世界遺産に追加登録 自然的 文化的景観の保全と観光資源としての活用など田辺市独自の景観計画を活用した景観まちづくりが必要 田辺市景観計画 -1- 策定

景観計画区域内の届出制度の概要 本編p2 田辺市景観計画区域 田辺市景観計画の区域は 田辺市全域です 景観計画区域内で一定の行為を行う 際には 行政局を通じて都市計画課へ の届出 国又は地方公共団体は通知 を行っていただく必要があります 景観計画区域内で届出が必要な行為 届出対象行為 に対しては 良好な 景観の形成を図るために遵守すべき景 観形成基準を定めています また 景観計画の区域のうち 良好 な景観の形成を推進する上で特に重要 である地域を特定景観形成地域として 定めています 地域の特性を生かした 良好な景観の形成を図るため 一般の 景観計画区域の基準に追加 上乗せし た届出対象行為と景観形成基準を定め ています 田辺市景観計画 の景観計画区域 特定景観形成地域 世界遺産に登録された熊野参詣道 中辺路 周辺 中辺路地域 本宮地域 地域を 特定景 観形成地域 に指定しています 特定景観形成地域 中辺路地域 本宮地域 全域 -2-

-3- 暮らしの営みによってつくられた 集落景観を保全する 集落や周囲の里山 農地など一体となった景観 ④集落及びその近傍の景観 熊野の地へといざなうアクセスルートに ふさわしい景観形成を図る 国道沿道から見える一定距離の範囲の景観 ③主要道路沿道の景観 古道と一体となり文化的景観としての 価値を持つ眺望景観を保全する 古道上の眺望点から見える範囲 可視領域 の 景観 ②熊野古道から望む景観 文化財的価値を持つ 古道及び沿道景観を保全する 世界遺産として登録されている景観 ①熊野古道及び沿道の景観 古道沿道の景観イメージとして田辺市以外の写真についても使用しています 熊野参詣道 中辺路 の景観特性を4つに分類し 良好な景観を誘導します 現況からみる景観の類型化 よりきめ細やかな届出制度と します 地域住民及び事業者 の景観づくりの取組 を支援します 小規模なものも対象 とした届出制度を実 施します 届出により古道から 見える山稜のスカイ ライン等の保全を行 います ます 実施し 保全を行い に準じた届出制度を 文化的景観保全条例 世界遺産条例 歴史 本編p11 14

-4- 熊野参詣道 中辺路 等の世界遺産登録資産と一体的な空間を構成する文化財的価値の高い貴重な景観として極力保全します 熊野の地へといざなうアクセスルートとして 地域の持つ景観の価値を損なうことのないよう周囲の景観との調和を図ります 〇 国道311号及び国道168号の一部の沿道と熊野参詣道 中辺路 から眺望できる周囲の景観が一体となって文化的景観を形成 していることに留意し その景観を損なうことのないよう周囲の景観との調和を図ります ③その他の地域 〇 ②国道311号及び国道168号の一部の沿道 道路境界から200m 〇 ①バッファゾーン 景観特性に応じた区域設定により きめ細やかな届出制度を実施します きめ細かな区域設定による届出制度の実施

田辺市景観計画区域内における行為の制限に関する事項 ( 本編 p15 19) 届出対象行為 下記に該当する行為については 届出が必要です ( 国 地方公共団体は通知が必要 ) 熊野参詣道 ( 中辺路 ) 特定景観形成地域 国道 311 号及び国道 168 号の一部の沿道 ( 道路境界から 200m) バッファゾーン 田辺市景観計画区域 ( 一般区域 ) 区分 左記以外 高さ 13m 超又は延べ面積 500 m2超 全ての行為全ての行為 高さ 13m 超又は建築面積 1,000 m2超 建築物の新築 増築改築等 高さ 13m 超又は築造面積 1,000 m2超 全ての行為全ての行為 高さ 13m 超又は築造面積 1,000 m2超 1 製造施設 貯蔵施設 遊戯施設等の工作物 高さ 13m 超全ての行為全ての行為高さ 13m 超 2 広告塔 広告板 装飾塔 記念塔その他これらに類するもの 工作物の新築 増築 改築等 -5-3 その他の工作物高さ 13m 超全ての行為全ての行為高さ 13m 超 全ての行為全ての行為 2,000 m2超 都市計画区域内 3,000 m2超都市計画区域外 10,000 m2超 都市計画法第 4 条第 12 項に規定する開発行為 全ての行為全ての行為 2,000 m2超 都市計画区域内 3,000 m2超都市計画区域外 10,000 m2超 土地の開墾 土石の採取 鉱物の掘採その他の土地の形質の変更 3,000 m2超全ての行為全ての行為 2,000 m2超 屋外における土石 廃棄物 再生資源その他の物件の堆積 水面の埋立て ( 届出不要 ) 全ての行為 ( 届出不要 ) ( 届出不要 ) 他の法令で担保されている行為 日常の行為などで景観上影響が少ない行為等については適用除外となる場合があります

( 本編 p16~18 20 21) 景観形成基準 ( 主な基準 ) 景観計画区域内で先に定めた対象行為をする者は 下記の景観形成基準に適合するよう努めなければなりません 市ではこの基準に適合しているかどうかについて審査し 必要に応じて勧告又は変更命令を行なうことがあります なお 太陽光発電施設の設置については 県が別に定める 太陽光発電施設の設置に関する景観ガイドライン ( 平成 29 年 4 月 ( 予定 )) についても参照してください 熊野参詣道 ( 中辺路 ) 特定景観形成地域 ( 一般区域の基準に追加 上乗せ ) 国道 311 号及び国道 168 号の一部の沿道 ( 道路境界から 200m) 田辺市景観計画区域 ( 一般区域 ) 届出対象行為 左記以外 バッファゾーン 眺望景観の保全 アクセスルートとしての景観形成 文化財的価値の高い景観の保全 周辺の景観と調和した景観形成 田辺市景観資源等への配慮等 共通事項 山稜のスカイラインの保全熊野参詣道 ( 中辺路 ) の眺望点から見たときに突出しない 石垣 庭木 植え込み等の保全 / 沿道からの眺望への配慮 周辺景観への配慮高さ 13m 水平投影面積 1,000 m2を超えない規模等 景観構成要素への配慮 / 眺望への配慮等 位置 規模 熊野参詣道 ( 中辺路 ) の眺望点からの眺望への配慮 熊野参詣道 ( 中辺路 ) の眺望点及び国道沿道からの眺望への配慮 周辺景観に著しい影響を及ぼさない 形態 意匠 周辺との調和等 外観の基調色は色相 0.1R 2.5Y は彩度 6 以下 それ以外は 4 以下 周辺景観に著しい影響を及ぼさない 色彩 落ち着いた色彩の使用等 建築物の建築等 / 工作物の建設等 -6- 素材 周辺と調和した素材の使用等 ( 一般区域と共通 ) 緑化 緑化の推進 / 植生の配慮等 ( 一般区域と共通 ) その他 夜間照明の配慮 ( 一般区域と共通 ) 熊野参詣道 ( 中辺路 ) の眺望点からの眺望への配慮 熊野参詣道 ( 中辺路 ) の眺望点及び国道沿道からの眺望への配慮 必要最小限にとどめる等 な法面 擁壁とならないようにする等 位置 規模 緑化 緑化の推進 / 植生の配慮等 ( 一般区域と共通 ) 開発行為 / 土地の形質の変更 / 土石の採取等 熊野参詣道 ( 中辺路 ) の眺望点からの眺望への配慮 熊野参詣道 ( 中辺路 ) の眺望点及び国道沿道からの眺望への配慮 景観に著しい改変を生じさせないようにする 位置 規模 目立たない位置 方法とする等 方法 目立たない積み上げ等 ( 一般区域と共通 ) 屋外における物件の堆積 その他 緑化の推進 / 植生の配慮等 ( 一般区域と共通 ) 水面の埋立て 必要最小限度にとどめる

届出の流れ 行為の計画2017.3 できる限り事前相談を行って下さい 届出に際し 必要となる書類は以下のとおりです 届出書を3 部 ( 正 1 部 副 1 部 控 1 部 ) 作成し 行為を行う場所を管轄する行政局へ提出してください 注意 田辺地域については 届出書を2 部 ( 正 1 部 副 1 部 ) 作成し 都市計画課へ提出してください 届出書は 行為に着手する30 日前までに提出してください 問い合わせ先 (事前相談都市計画課)田辺市建設部都市計画課計画係 646-8545 田辺市新屋敷町 1 番地 TEL:0739-26-9937 FAX:0739-25-6016 メール :toshikeikaku@city.tanabe.lg.jp または 各行政局 (産業建設課へ (都市計画課 行政局)都市計画課 行政局)届出龍神行政局産業建設課 645-0415 龍神村西 376 TEL:0739-78-0830 中辺路行政局産業建設課 646-1492 中辺路町栗栖川 396-1 TEL:0739-64-0501 大塔行政局産業建設課 646-1192 鮎川 2567-1 TEL:0739-48-0301 本宮行政局産業建設課 647-1792 本宮町本宮 219 TEL:0735-42-0022 景観計画 届出などの詳しい内容については 下記ホームページで確認できます http://www.city.tanabe.lg.jp/keikaku/index.html (工事完了の届出基準適合審査行為に着手適合通知都市計画課)適合