日本バスケットボール学会 第二回学会大会 15/12/19 トレーニングの優先順位 関東大学バスケットボール連盟 トレーナー部会の取り組み 医科学サポートのこれまでと今後 ① 身体を大きくする 除脂肪体重量の向上 瞬発力を高める エクスプロッシブパワーの向上 関東大学バスケットボール連盟強化部トレーナー部会 スポーツ医科学研究所 小山 孟志 トレーニングの優先順位 ② 運動量を増やす VO2 max 最大酸素摂取量 の向上 12年と15年 日本代表選手の体格比較 BMI Body Mass Index 体重kg ① 身体を大きくする 除脂肪体重量の向上 28 (身長m)2 12 15 27 瞬発力を高める 26 26.3 25 エクスプロッシブパワーの向上 24 24.3 23 24.8 24.7 22.9 22 ② 運動量を増やす 23.4 21 VO 2 max 最大酸素摂取量 の向上 体重 を増やしながら パフォーマンスを上げる 身長 15年アジア選手権 [cm] 2 体重 15年アジア選手権 7位 Height 1.6 96. 198 196.8 193.7 194 194.9 195.8 196.7 194.7 9 191.6 Weight 96.6 95. 93.1 92.9 92. 9.3 9. 19 186 2位 [kg] 92.3 91.1 9. 8 CHI PHI IRI JPN LIB KOR IND QAT 86. CHI PHI IRI JPN LIB KOR IND QAT
2 Best 8 Best 16 Best 32 23.5 23. 22.5 22. 21.5 Foward * * p
選手の移動速度 PG 1period 高速度[4m/sec以上]の割合 % Bigman Movement speed [m/sec] * 16. 6. Perimeter 16. 12. 12. 2. 2 4 6 8 1 Playing Time [min] World Japan World Japan * p.5 小山 15 結果のまとめ 結果から見える日本の課題 全体 移動距離は1試合4 6m 移動距離は長いが 運動の質 高速度の割合 が低い ピリオド平均1 15m Perimeter 身長差を埋めるさらなる運動量 スピード パワー 移動距離は日本が世界よりも走っている ポジションのコンバートを見据えたスキルアップ 特にPerimeterは有意差あり Bigman 高速度運動の割合は日本が世界よりも少ない 高速度運動の割合を増やす 特にBigmanは有意差あり 走れる オールラウンダー型 ビッグマンの育成 ゲーム中の心拍数 練習中の心拍数 18 18 16 16 小山 15 14 14 1 1 1 1 8 1 3 4 5 6 7 8 9 1 最高心拍数の9 以上が頻出 11 1 8 1 3 4 5 6 7 8 9 1 11 1 13 14 15 16 17 18 19 スキル練習でゲーム中の負荷をかけるのは難しい 選手の人数 技術レベルの差など
試合中に起こりうる最も過酷な状況以上の負荷をかける 身長別 持久力目標 最終目標 18 16 14 ターゲット心拍数は 1 1 8 1 3 4 5 6 7 8 9 1 11 95%HRmax以上 身長による ポジションの分類 1 mマルチ 18 ステージ 16 188cm 188 198cm 198cm 15本 145本 14本 14 1 1 8 1 3 4 5 6 7 8 9 1 11 1 13 14 15 16 17 18 19 間欠的持久力測定 Yo-Yo Intermittent Recovery test フィジカル測定結果の公表 関東学連1部の所属する全1チーム対象のフィジカル測定 隔年実施 関東大学バスケットボール連盟 TOP フィジカル測定 TOP5 ランキング 5 - Body Composition 身長 187.6cm 195.8cm.2cm 体重 87.3kg 95.6kg 94.4kg - strength LBM / 身長 117.9kg 122.5kg 15.kg - Speed & Agility m スプリント 2.88 sec 2.94 sec 3.5 sec m アジリティ 4.53 sec 4.51 sec 4.78 sec パワークリーン スクワット ベンチプレス 4.9kg/m 42.8kg/m 41.3kg/m 177.kg 166.kg 132.kg 112.kg 11.8kg 1.kg - Jump & Stamina 垂直跳び レーンアジリティ 1.21 sec 1.11 sec 11.3 sec - - 74.8cm 75.3cm 77.cm マルチステージ 最高到達点 329.6cm 342.2cm 338.2cm 163.6rep 15.7rep 143.6rep - - - - 身 長 cm No. 4 No. 4 中東 泰斗 明治大学 191.cm 安藤 周人 18cm 角田 将吾 187.cm 小谷 拓哉 明治大学 186.cm 石井 竜也 186.cm 野本 建吾 木林 毅 ジェフ チェイカ アハマド バンバ 拓殖大学 No. 4 佐藤 卓磨 No. 4 杉浦 佑成 平均 187.6cm.cm 196.5cm 194.3cm 19cm 19cm No. 5 橋本 晃佑 バイセイディイッサライジャニ cm 白鴎大学 3.cm 19cm 19cm 頓宮 裕人 笵 天騏 藤田 弘道 専修大学 197.8cm 平均 195.8cm 平均.2cm 体 重 kg 鵤 誠司 93.kg 小松 雅輝 84.2kg 高橋 貴大 82.kg 板垣 翔太 9kg 野本 建吾 97.5kg 杉浦 佑成 95.kg 小原 翼 97.4kg 橋本 晃佑 95.5kg 頓宮 裕人 95.kg ジュニアビッグマン 長身者 の現状 全中出場選手356人中 身長185cm以上は3人 11年 バスケットボールは他の球技に比べて長身者が豊富 長身者は試合出場機会が少なく 成功体験が少ない ジュニア期からの強化の必要性 長身者は全国に突発的に出てくるため 指導が行き届きにくい ポジションの早期固定化によるスキル不足 内向的な性格が多く 攻撃的でない バスケット離れ 他競技も長身者を探している 細身体型か肥満体型の二極化 持久力が乏しい 成長期である中学生年代の運動量が将来の体格や持久力を決める
いつ 何をトレーニングするか.5 スキル 9 VO2peak年間増加量 L/min/年 全身持久力 1 身長成長速度 (cm / 年 ) 背が伸びているときに持久力も伸びる 筋力 8 7 6 5 4 3 2 1 第一区分 1 11 第二区分 12 13 14 第三区分 15 16 第四区分 17 年齢 ( 歳 ) 18 身長の伸びを指標に各体力要素の発達度合いを予測する 男子 女子.4.3.2.1 1 11 12 13 14 15 16 17 18 年齢 歳 12 柴田 トレーニング環境の整備 ① 3kgバーベル 3人のチームで5 6セット程度 ② トレーニングルーム設営 1 パワーラック 2 ベンチプレスベンチ 3 ダンベルセット 4 プラットフォーム 5 プライオボックス まとめ今後の方向性 体重を増やしながら パフォーマンスを上げる ①トレーニングの環境整備 バーベルトレーニングの普及 ②ジュニア期からの継続した強化 普及のためのフィジカル関連テキストの作成 長身者の発掘 育成 強化 トレーニング環境の整備 12 柴田