議会改革度調査2013 テーマ別分析② 政務活動費

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議会改革度調査 2015 議会と住民が対話する場とその充実 今回の調査で重視したポイントは PDCA サイクルと住民が議会に参加する取り組みです その例として 議会と住民が対話する場 について解説します 議会改革調査部会 2016/7/5

議会が住民と直接対話する場 議会報告会 ( ) などの 議会が住民と直接対話する場 を開催している議会は昨年度とほぼ変わらず < 議会報告会等を開催している議会の割合 > 開催状況 (2015) 44% 47.9% 47.4% 開催していない ( 実施予定なし ) 41% 開催している 47% 30% 19% 21% 開催していない ( 開催を検討中 ) 9% 開催していない ( 今後の実施が決定 ) 3% 2010 2011 2012 2013 2014 2015 N=1410 議会 議会報告会 住民説明会 意見交換会など様々な名称がありますが 本資料では 議会報告会 という名称を用いています 2

規模別の開催状況 自治体区分別に見ると 開催率にはかなりの開きが見られる < 議会報告会等を開催している議会の割合 > ( 再掲 ) 44% 47.9% 47.4% 34% < 自治体区分別の開催率 > 55% 42% 19% 21% 30% 17% 24% 都道府県市区町村 2010 2011 2012 2013 2014 2015 市議会と区議会は別に集計 N=668 議会 ( 有効回答 1410 件のうち 開催していると回答した議会 ) 3

年間開催数 参加人数 年間の開催数は 1 回が最も多い 参加人数は 30 人以内が大半を占める 65% < 年間の開催数 > < 平均参加人数 (1 会場あたり ) > 35% 15% 22% 21% 3% 5% 5% 9% 6% 4% 1% 6% 年 1 回年 2 回年 3 回年 4 回年 5 回以上 同一テーマについて複数会場で開催する場合は 1 回とカウント N=668 議会 ( 両グラフ共に ) 4

参加者を増やすための工夫 7 割以上の議会が参加しやすい日時または場所を設定 特定の住民向けに関心の高いテーマを設定 (10%) したり 今後議会で議論するテーマを設定 (9%) する議会も < 報告会等への参加者を増やす工夫 > 参加しやすい日時に開催 参加しやすい場所で開催 76% 77% 住民全体に関心がありそうなテーマを設定 40% 世代別や団体別にテーマを設定これから議会で扱うテーマを設定特になしその他 10% 9% 7% 10% 複数回答 N=663 議会 5

意見交換を充実させる取り組み 約 8 割の報告会で質問あるいは意見交換の時間を設け 単に 報告 としない取り組みが見られる 一方 意見を出しやすいグループワーク ワールドカフェ 車座などの活用はまだ少数にとどまる < 報告会での意見交換を充実させる取り組み > グループワーク形式ワールドカフェ形式円卓 車座形式議員がファシリテーターを担当第三者がファシリテーターを担当参加者が質問できる時間を設定参加者や議員が意見交換する時間を設定キッズスペースがあるお茶やお菓子を出している話しやすい雰囲気づくり ( ゆるキャラ等 ) 特になしその他 8% 2% 12% 1% 3% 13% 1% 5% 4% 意見を出やすい話し合いの形式 35% 81% 88% 複数回答 N=662 議会 6

報告会の意見を政策につなげる仕組み 議会報告会等で意見が出ても 政策提言につなげる仕組みがあるのは 3 割以下 < 報告会で出された意見を政策につなげる仕組み > 政策提言につなげる仕組みあり 29% 進捗や結果を公開 6% 特に仕組みはない 61% その他 13% 複数回答 N=664 議会 7

意見 対応状況の公開状況 報告会で出された意見について 半数以上の議会で公開されている しかし 対応状況の公開は 3 割以下 < 報告会で出された意見へ対応状況の扱い > 意見の内容を web で公開 意見の内容を紙媒体で公開 57% 62% 対応状況を web で公開 28% 対応状況を紙媒体で公開 対応状況を次回の報告会等で報告 11% 30% 減少 意見の内容を本会議で報告 3% 意見の内容を所管する委員会で報告 21% 公開 報告していない 11% 複数回答 N=663 議会 8

例 : 東村山市議会 議会報告会開催後に 成果と課題 を web サイト上で公開し 継続的な改善を続けている 例として 開催形式は対面型の報告会だったが 車座やグループワークを取り入れるなど試行錯誤をしている 当初は対面型で報告会を実施 < 対面型 > < 車座形式 > < グループワーク > 成果と課題 を公開 改善へ 出典 : 東村山市議会 web サイト および東村山市議会提供資料 https://www.city.higashimurayama.tokyo.jp/gikai/katsudo/gikaihoukoku/index.html 議員 参加者の距離感を縮め より意見交換をしやすい形式へ改善 9

例 : 堺市議会 第 1 部は議会活動の説明とし 第 2 部では各常任委員会ごとにテーマを設定 住民との意見交換をワールドカフェ方式で実施している これまでは本会議場で報告会および意見交換を実施 第 5 回より第 2 部はワールドカフェ方式の意見交換会を採用 6 つの常任委員会ごとにテーマを設定し 意見交換の後 発表を行った 第 4 回報告会の様子 出典 : 堺市議会 web サイト および堺市議会提供資料 http://www.city.sakai.lg.jp/shigikai/kaigi/gikai_houkoku/gikaihoukoku271025.html 10

例 : 上越市議会 参加者から出された意見 当日の回答 議会としての対応方針 行政への申し入れ内容 進捗結果を web 上で公開 < 参加者からの意見と回答 対応方針 > < 行政への申し入れ > 対応方針 ( 委員会等での協議など 5 種類 ) を記載 行政への申し入れをする場合も 出典 : 上越市議会 webサイト議会報告会 意見交換会 http://www.city.joetsu.niigata.jp/site/gikai/gikaihoukokukai.html 11

例 : 宮古市議会 ストップ!! 人口減少 をテーマに 概ね 40 代までの市民と 議会とわくわくワークショップ を開催 人口減少対策や定住化促進のアイデアなどを話し合った 最終的には 定住化促進対策に関する提言 として市長に提出 模造紙とポストイットを使い 各グループで出されたアイデアや意見を見える化 提言書として市長に提出された 提言書ではワークショップについても紹介されている 出典 : 宮古市議会 webサイト議会とわくわくワークショップ開催結果 http://www.city.miyako.iwate.jp/gikai/gikai_workshop_1.html 12

例 : 一関市議会 市民と議員の懇談会 を一般の部と高校生の部に分け29 会場で実施 一般の部 : 誰でも参加できる自由参加の部と特定団体と懇談する団体の部がある 高校生の部 : 市内 9 校の高校生と各学校等で実施 それぞれをまとめ 市民と議員の懇談会に基づく提言 として市長に提出 市長に提言し 懇談なども行っている 出典 : 一関市議会 web サイト市民と議員の懇談会 http://www.city.ichinoseki.iwate.jp/index.cfm/7,72881,88,html 懇談会開催状況 13

例 : 青森市議会 議会報告会に先立ち 外部講師を招いて議員の研修を開催 テーマを 議会報告会のありたい姿 に設定することで 議員間でビジョンを共有するとともに ファシリテーションの訓練を実施した テーマ 議会報告会のありたい姿は? 出された意見 14

住民主体 へのステップ 意見交換会の目的は住民主体度の段階によって異なる 高 < 議会と住民の関係に応じた目標設計のイメージ > 住民主体度 低 無関心 議会が主導 参加 ( 消極的 ) 議会と住民の関係 参加 ( 積極的 ) 住民主体 住民が主体 住民の状態 議会に関心が無い知らない 報告を聞くだけ請願や陳情のみ 地域課題を自分ごととして認識 住民自身が地域の課題解決に取り組む ( 困難な際に議会へ ) 目的 参加してもらい知ってもらうこと 住民の意見を引き出すこと 意見交換を通じ課題解決へ 住民自治の成熟 15

提 言 何のため に開催するのか目的を明確にすること 報告会 という表現は目的に合わせて変えること 意見を聞きたいターゲットに合わせて 日時 場所 テーマ設定をすること 一般的に参加者の年代は高くなるため 10~40 代対象の意見交換会の設計を工夫すること ( 託児スペースなど ) また 意見を出しやすい雰囲気づくりも重要 住民との意見交換の場が盛り上がるよう ファシリテーションスキルを習得すること または 第三者を入れること ( 最終的には住民がファシリテーターを務めるのが好ましい ) 開催後には 目的をどの程度達成したのか振り返り 次の活動につなげること ( 例 ) 住民意見が聞きたい 聞いてその後どうしたのか? ( そもそも何のために聞きたいのか? ) 16

今後について 今後 議会改革度調査 2015 に関する分析結果は 当研究所 web サイトに順次公開していきます http://www.maniken.jp/gikai/ また 効果的な議会報告会の手法やファシリテーションのスキルアップ等について 議会として研修を行いたい と考えている議会の皆様は 当研究所までお問い合わせください <お問合せ先 > 事務局 : 担当西川 永尾 青木 TEL:03-6214-1315 E-MAIL:mani@maniken.jp 17