Microsoft PowerPoint 愛媛大学 pptx

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取扱いに特に配慮を要するものとして政令第 2 条で定める記述等が含まれる個人情報をいう (4) 個人情報データベース等 とは 個人情報を含む情報の集合物であって 次のいずれかに該当するもの ( 利用方法からみて個人の権利利益を害するおそれが少ないものとして政令第 3 条第 1 項で定めるものを除く

個人情報保護法と 行政機関個人情報保護法の 改正点概要

事業者が行うべき措置については 匿名加工情報の作成に携わる者 ( 以下 作成従事者 という ) を限定するなどの社内規定の策定 作成従事者等の監督体制の整備 個人情報から削除した事項及び加工方法に関する情報へのアクセス制御 不正アクセス対策等を行うことが考えられるが 規定ぶりについて今後具体的に検討

個人情報の保護に関する規程(案)

個人情報保護規程例 本文

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個人情報保護規程

社会福祉法人○○会 個人情報保護規程

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第 4 条 ( 取得に関する規律 ) 本会が個人情報を取得するときには その利用目的を具体的に特定して明示し 適法かつ適正な方法で行うものとする ただし 人の生命 身体又は財産の保護のために緊急に必要がある場合には 利用目的を具体的に特定して明示することなく 個人情報を取得できるものとする 2 本会

1 資料 1 パーソナルデータの利活用に関する制度改正に係る法律案の骨子 ( 案 ) TM 2014 年 12 月 19 日 内閣官房 IT 総合戦略室 パーソナルデータ関連制度担当室

個人情報保護規程 株式会社守破離 代表取締役佐藤治郎 目次 第 1 章総則 ( 第 1 条 - 第 3 条 ) 第 2 章個人情報の利用目的の特定等 ( 第 4 条 - 第 6 条 ) 第 3 章個人情報の取得の制限等 ( 第 7 条 - 第 8 条 ) 第 4 章個人データの安全管理 ( 第 9

Microsoft Word - 個人情報保護規程 docx

社会福祉法人春栄会個人情報保護規程 ( 目的 ) 第 1 条社会福祉法人春栄会 ( 以下 本会 という ) は 基本理念のもと 個人情報の適正な取り扱いに関して 個人情報の保護に関する法律 及びその他の関連法令等を遵守し 個人情報保護に努める ( 利用目的の特定 ) 第 2 条本会が個人情報を取り扱

議題 1. 個人情報保護委員会とは 2. 個人情報保護法の改正について 1

研究に関する倫理指針の見直しについて ( 概要 ) 見直し対象指針 ヒトゲノム 遺伝子解析研究に関する倫理指針 人を対象とする医学系研究に関する倫理指針 遺伝子治療等臨床研究に関する指針 指針見直しの趣旨 医学研究等における個人情報の取扱い等に関する合同会議 において議論されたもの 個人情報の保護に

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学校法人金沢工業大学個人情報の保護に関する規則

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医療 介護関係を対象とするものであり また 診療録等の形態に整理されていない場合でも個人情報に該当する なお 本人が死亡した場合においても 当該本人の情報を保有している場合は 個人情報と同等の安全管理措置を講じなければならない 4 要配慮個人情報 とは 本人の人種 信条 社会的身分 病歴 犯罪の経歴

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個人情報によって識別される特定の個人をいう ( 基本理念 ) 第 3 条個人情報は 個人の人格尊重の理念の下に慎重に取り扱われるべきものであることにかんがみ その適正な取扱いを図るものとする 第 2 章個人情報 ( 利用目的の特定 ) 第 4 条個人情報を取り扱うに当たっては 定款の定める業務を遂行

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財団法人吊古屋都市整備公社理事長代理順位規程

制定 : 平成 24 年 5 月 30 日平成 23 年度第 4 回理事会決議施行 : 平成 24 年 6 月 1 日 個人情報管理規程 ( 定款第 65 条第 2 項 ) 制定平成 24 年 5 月 30 日 ( 目的 ) 第 1 条この規程は 定款第 66 条第 2 項の規定に基づき 公益社団法

(5) 個人データ 個人データ とは 個人情報データベース等を構成する個人情報をいう (6) 保有個人データ 保有個人データ とは 当会館が 開示 内容の訂正 追加又は削除 利用の停止 削除及び第三者への提供の停止を行うことのできる権限を有する個人データであって その存否が明らかになることにより公益

(2) 電子計算機処理の制限に係る規定ア電子計算機処理に係る個人情報の提供の制限の改正 ( 条例第 10 条第 2 項関係 ) 電子計算機処理に係る個人情報を国等に提供しようとする際の千葉市情報公開 個人情報保護審議会 ( 以下 審議会 といいます ) への諮問を不要とし 審議会には事後に報告するも

財団法人日本体育協会個人情報保護規程

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個人情報の取り扱いに関する規程

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PowerPoint プレゼンテーション

個人情報保護法が改正され 5 月 30 日に施行されるにあたって 下記に個人情報保護 規程 ( 案 ) を作成いたしました 主な改正内容 (1) 個人情報の定義の明確化 に対応し 音声 動作 その他の方法によるもの 個人識別符号 要配慮個人情報 を定義に加えた ( 第 2 条 1 項 2 項 3 項

Microsoft Word - 2 個人情報保護規程

が及ぶおそれがあるもの イ当該個人データの存否が明らかになることにより 違法又は不当な行為を助長し 又は誘発する おそれがあるもの ウ当該個人データの存否が明らかになることにより 国の安全が害されるおそれ 他国若しくは国 際機関との交渉上不利益を被るおそれがあるもの エ当該個人データの存否が明らかに

Microsoft PowerPoint - 説明動画資料set

個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン (EU 域内から十分性認定により移転を受けた個人データの取扱い編 ) 目次 (1) 要配慮個人情報 ( 法第 2 条第 3 項関係 )... 3 (2) 保有個人データ ( 法第 2 条第 7 項関係 )... 5 (3) 利用目的の特定 利用目的に

第 1 章総則 ( 目的 ) 第 1 条本規程は 株式会社スマートバリュー ( 以下 当社 という ) が個人情報保護方針に基づく個人情報の取扱いの基本事項を定めたもので 個人情報の保護と適正な利用を図ることを目的とする ( 定義 ) 第 2 条本規程における用語の定義は 次の各号に定めるところによ

第 2 章 個人情報の取得 ( 個人情報の取得の原則 ) 第 4 条個人情報の取得は コンソーシアムが行う事業の範囲内で 利用目的を明確に定め その目的の達成のために必要な範囲においてのみ行う 2 個人情報の取得は 適法かつ公正な方法により行う ( 特定の個人情報の取得の禁止 ) 第 5 条本条各号

資料2_ヒト幹同等性

第 4 条公共の場所に向けて防犯カメラを設置しようとするもので次に掲げるものは, 規則で定めるところにより, 防犯カメラの設置及び運用に関する基準 ( 以下 設置運用基準 という ) を定めなければならない (1) 市 (2) 地方自治法 ( 昭和 22 年法律第 67 号 ) 第 260 条の2

資料2-1 「個人情報の保護に関する法律」説明資料

する 研究実施施設の環境 ( プライバシーの保護状態 ) について記載する < 実施方法 > どのような手順で研究を実施するのかを具体的に記載する アンケート等を用いる場合は 事前にそれらに要する時間を測定し 調査による患者への負担の度合いがわかるように記載する 調査手順で担当が複数名いる場合には

個人情報の保護に関する

個人情報保護方針

sannomaruriyou

拍, 血圧等 ) を, ユーザー本人または当社の提携先からと提携先などとの間でなされたユーザーの個人情報を含む取引記録や, 決済に関する情報を当社の提携先 ( 情報提供元, 広告主, 広告配信先などを含みます 以下, 提携先 といいます ) などから収集することがあります 4. 当社は, ユーザーが

本サイトにおける個人情報の利用目的は以下のとおりです 当社は 本人の同意なく目的の範囲を超えて利用しません (1) 本サイト会員登録者の個人認証及び会員向け各種サービスの提供 (2) インターネットまたは電話を通じて提供する 宿予約サービス 及びそれに付帯関連する業務の遂行 (3) 上記 (2) に

雇用管理分野における個人情報のうち健康情報を取り扱うに当たっての留意事項 第 1 趣旨 この留意事項は 雇用管理分野における労働安全衛生法 ( 昭和 47 年法律第 57 号 以下 安衛法 という ) 等に基づき実施した健康診断の結果等の健康情報の取扱いについて 個人情報の保護に関する法律についての

プライバシーポリシー ( 個人情報保護に関する基本方針 ) 株式会社ビットポイントジャパン ( 以下 当社 といいます ) は 個人情報の保護とその適正な管理が重要であることを認識し 個人情報の保護に関する法律 ( 以下 個人情報保護法 といいます ) 関連法令 ガイドラインその他の規範を遵守すると

( 内部規程 ) 第 5 条当社は 番号法 個人情報保護法 これらの法律に関する政省令及びこれらの法令に関して所管官庁が策定するガイドライン等を遵守し 特定個人情報等を適正に取り扱うため この規程を定める 2 当社は 特定個人情報等の取扱いにかかる事務フロー及び各種安全管理措置等を明確にするため 特

手順書03

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Microsoft Word - 人を対象とする医学系研究に関する倫理指針(平成29年2月28日一部改正)

資料 4 医療等に関する個人情報 の範囲について 検討事項 医療等分野において情報の利活用と保護を推進する観点から 医療等に関する個人情報 の範囲をどのように定めるべきか 個別法の対象となる個人情報としては まずは 医療機関などにおいて取り扱われる個人情報が考えられるが そのほかに 介護関係 保健関

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22. 個人情報の保護に関する規程 第 1 章総則 ( 目的 ) 第 1 条この規程は, 個人情報の保護に関する法律 ( 平成 15 年法律第 57 号 ) に則り, 学校法人中部大学 ( 以下 学園 という ) が個人情報を取得, 利用, 保管, その他の取扱いを行うについて必要な事項を定め, 個

法律第三十三号(平二一・五・一)

社会福祉法人渋谷区社会福祉事業団 個人情報保護規程 第 1 章 総則 ( 目的 ) 第 1 条この規程は 社会福祉法人渋谷区社会福祉事業団 ( 以下 事業団 という ) が保有する個人情報等の取扱いについての基本的事項を定め 個人の権利利益の保護及び人格の尊重を図るとともに 事業の適正な運営に資する

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第 4 条センターは 個人情報保護方針 ( プライバシーポリシー ) を定め これを実施する 2 センターは 個人情報保護方針を 文書等で従業者に周知徹底させるとともに センターのホームページ上に公表する ( 規程の改定 ) 第 5 条センターは 個人情報保護法の運用 監督官庁のガイドライン等の変更

JIPDEC個人情報保護指針

危害が及ぶ恐れがあるものイ当該個人データの存否が明らかになることにより 違法又は不当な行為を助長し または誘発する恐れがあるものウ当該個人データの存否が明らかになることにより 国の安全が害されるおそれ 他国若しくは国際機関との信頼関係が損なわれるおそれ又は他国若しくは国際機関との交渉上不利益を被るお

基づく事業協同組合並びにこれらに準ずる団体 ⑶ 地方自治法 ( 昭和 22 年法律第 67 号 ) 第 244 条の2 第 3 項に規定する指定管理者 ( 以下 指定管理者 という ) ⑷ 地方自治法第 260 条の2 第 1 項に規定する地縁による団体及び町会 自治会その他これらに準ずる団体 ⑸

3 部門管理者は 個人データの取扱いを外部に委託する場合には その委託先における個人データの取扱状況等の監督を行わなければならない 4 個人データの取扱いにかかる事項であってこの細則に定めのない事項については 取扱者の申請に基づき 部門管理者がこれを承認して行う 5 部門管理者は 個人データの組織的

(3) 倫理学 法律学の専門家等 本法人に所属しない人文 社会科学の有識者若干名 (4) 一般の立場から意見を述べることができる者若干名 (5) 分子生物学 細胞生物学 遺伝学 臨床薬理学 病理学等の専門家若しくは遺伝子治療等臨床研究の対象となる疾患に係る臨床医として 日本医科大学長が推薦した者若干

個人情報保護に関する規定 ( 規定第 98 号 ) 第 1 章 総則 ( 目的 ) 第 1 条学校法人トヨタ学園および豊田工業大学 ( 以下, 総称して本学という ) は, 個人情報の保護に関する法律 ( 平成 15 年法律第 57 号, 以下, 法律という ) に定める個人情報取り扱い事業者 (

個人情報保護法の3年ごと見直しに向けて

料 情報の提供に関する記録 を作成する方法 ( 作成する時期 記録の媒体 作成する研究者等の氏名 別に作成する書類による代用の有無等 ) 及び保管する方法 ( 場所 第 12 の1⑴の解説 5に規定する提供元の機関における義務 8 個人情報等の取扱い ( 匿名化する場合にはその方法等を含む ) 9

個人情報保護宣言

個人情報保護制度の体系 個人情報の保護に関する法律 ( 個人情報保護法 ) 基本理念国及び地方公共団体の責務 施策基本方針の策定等 ( 第 1 章 ~ 第 3 章 ) 個人情報取扱事業者の義務等 ( 第 4 章 ~ 第 6 章 ) 個人情報保護委員会ガイドライン等 基本法制 行政機関

規程を作る最後に全体を読んで必要な用語をピックアップして記載するとよいでしょう 第 3 条責務 法律に従ってちゃんと個人情報を取り扱います と宣言する部分です 好きな例文をそのまま使ってください 例文 1. 本会は 個人情報保護に関する法令等を遵守するとともに 実施するあらゆる事業を通じて個人情報の

特定個人情報の取扱いに関する管理規程 ( 趣旨 ) 第 1 条この規程は 特定個人情報の漏えい 滅失及び毀損の防止その他の適切な管理のための措置を講ずるに当たり遵守すべき行為及び判断等の基準その他必要な事項を定めるものとする ( 定義 ) 第 2 条 この規定における用語の意義は 江戸川区個人情報保

情報政策ユニットの文書フォーマットの統一 - 美しい情報政策ユニットを目指して -

防犯カメラの設置及び運用に関するガイドライン

改正個人情報保護法全面施行に向けた実務対応概説

本人に対して自身の個人情報が取得されていることを認識させるために 防犯カメラを設置し 撮影した顔画像やそこから得られた顔認証データを防犯目的で利用する際に講じることが望ましい措置の内容を明確化するため 更新しました ( 個人情報 ) Q 防犯目的のために 万引き 窃盗等の犯罪行為や迷惑行

2 会員は 前項の規定にかかわらず 本人との間で契約を締結することに伴って契約書その他の書面 ( 電子的方式 磁気的方式その他人の知覚によっては認識することができない方式で作られる記録を含む 以下この項において同じ ) に記載された当該本人の個人情報を取得する場合その他本人から直接書面に記載された当

個人情報管理規程

特定個人情報の取扱いの対応について

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特定個人情報の取扱いの対応について

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検討課題の整理 1 第 1 回合同会議での意見及びその後委員から提出された意見を 第 1 回合同会議の 検討の進め方 ( 下記参照 ) に沿って分類 第 1 回合同会議資料 合同会議における検討の進め方 の抜粋 合同会議においては 以下の順で検討を進める (1) ゲノム指針と医学系指針との条文の整合

財団法人札幌市青少年女性活動協会処務規程

する 3 船員の雇用管理に関しては 船員の雇用管理分野における個人情報保護に関するガイドライン ( 平成二十五年国土交通省告示第二百九十二号 ) によるものとする ( 国土交通省関係事業者による個人情報の保護に関する指針等 ) 第三条国土交通省関係事業者は 法 個人情報の保護に関する法律施行令 (

財団法人杉並区スポーツ振興財団個人情報保護規程

学校法人久留米大学個人情報の保護に関する規程

個人情報保護方針の例

Microsoft Word - 改正個人情報保護法Q&A②個人識別符号

PowerPoint プレゼンテーション

Transcription:

愛媛大学病院連携病院長会議先進医療協議会主催研修会 臨床研究と個人情報保護 神戸大学大学院法学研究科 丸山英二 医学研究 先端医療技術に関する政府指針 [ 法律 ] 遺伝子治療等臨床研究に関する指針 ( 厚労,2015.8.12 制定,2015.10.1 施行 )( 当初, 1994 年, 文部 厚生 改訂中 ) ヒトゲノム 遺伝子解析研究に関する倫理指針 ( 文科 厚労 経産,2001.3.29 制定, 2004.12.28 全部改正,2013.2.8 全部改正,2014.11.25 一部改正, 改訂中 ) ヒト ES 細胞の樹立に関する指針 / ヒト ES 細胞の分配及び使用に関する指針 ( 樹立 = 文科 厚労, 分配使用 = 文科,2014.11.25 告示 分配使用 150220 訂正 )( 当初樹立使用指針,2001.9.25 制定 ) ヒト ips 細胞又はヒト組織幹細胞からの生殖細胞の作成を行う研究に関する指針 ( 文科,2010.5.20 制定,2015.3.31 一部改正 ) 特定胚の取扱いに関する指針 ( 文科, 2001.12.5 策定, 2009.5.20 全部改正 ) 疫学研究に関する倫理指針 ( 文科 厚労,2002.6.17 制定,2004.12.28 全部改正, 2005.6.29 改正,2007.8.16 全部改正,2008.12.1 改正,2015.3.31 廃止 ) 臨床研究に関する倫理指針 ( 厚労,2003.7.30 制定,2004.12.28 全部改正,2008.7.31 全部改正,2015.3.31 廃止 ) 人を対象とする医学系研究に関する倫理指針 ( 文科 厚労,2014.12.22 制定, 改訂中 ) 再生医療等の安全性の確保等に関する法律 ( 厚労,2013.11.27 公布,2014.11.25 施行 ) ヒト受精胚の作成を行う生殖補助医療研究に関する倫理指針 ( 文科 厚労, 2010.12.17 制定,2015.3.31 一部改正 ) 1

個人情報保護法制 民間部門公的部門 ( 義務 罰則 ) 行政機関行政法人地方公共団体 個人情報保護法 (4~6 章 ) (2003.5 成立, 05.4 施行 ) 行政機関個人情報保護法 (2003.5 成立, 05.4 施行 ) 独立行政機関等個人情報保護法 (2003.5 成立, 05.4 施行 ) 各地方公共 団体 個人情 報保護条例 個人情報保護法 (2003.5.30. 成立 ): 基本法 (1 章 総則,2 章 国及び地方公共団体等の責務等,3 章 個人情報の保護に関する施策等 ) の部分は公布時 03.5.30 に施行 ) 個人情報保護法制の要点 個人情報取扱いに当たっての利用目的の特定 利用目的の本人への通知または公表 ( 本人の同意なしの ) 個人情報の目的外利用禁止 ( 本人の同意なしの ) 個人情報の第三者提供禁止 ( 本人からの ) 個人情報の開示 訂正請求 2

事業者の義務 : 利用目的による制限 第 16 条 1 個人情報取扱事業者は あらかじめ本人の同意を得ないで 前条の規定により特定された利用目的の達成に必要な範囲を超えて 個人情報を取り扱ってはならない 3 前 2 項の規定は 次に掲げる場合については, 適用しない 一法令に基づく場合二人の生命 身体又は財産の保護のために必要がある場合であって 本人の同意を得ることが困難であるとき 三公衆衛生の向上又は児童の健全な育成の推進のために特に必要がある場合であって 本人の同意を得ることが困難であるとき 四国の機関若しくは地方公共団体又はその委託を受けた者が法令の定める事務を遂行することに対して協力する必要がある場合であって 本人の同意を得ることにより当該事務の遂行に支障を及ぼすおそれがあるとき 個人情報取扱事業者の義務 : 利用目的の通知 公表 第 18 条 1 個人情報取扱事業者は 個人情報を取得した場合は あらかじめその利用目的を公表している場合を除き 速やかに その利用目的を 本人に通知し 又は公表しなければならない 4 前 3 項の規定は 次に掲げる場合については 適用しない 一利用目的を本人に通知し 又は公表することにより本人又は第三者の生命 身体 財産その他の権利利益を害するおそれがある場合二利用目的を本人に通知し 又は公表することにより当該個人情報取扱事業者の権利又は正当な利益を害するおそれがある場合 [ 三, 四, 略 ] 3

個人情報取扱事業者の義務 : 第三者提供 第 23 条 1 個人情報取扱事業者は 次に掲げる場合を除くほか あらかじめ本人の同意を得ないで 個人データを第三者に提供してはならない 一法令に基づく場合二人の生命 身体又は財産の保護のために必要がある場合であって 本人の同意を得ることが困難であるとき 三公衆衛生の向上又は児童の健全な育成の推進のために特に必要がある場合であって 本人の同意を得ることが困難であるとき 四国の機関若しくは地方公共団体又はその委託を受けた者が法令の定める事務を遂行することに対して協力する必要がある場合であって 本人の同意を得ることにより当該事務の遂行に支障を及ぼすおそれがあるとき 人対象医学系研究倫理指針の施行とその後の動き H26.12.22 人を対象とする医学系研究に関する倫理指針公布 ( 官報告示 ) H27.2.9 人を対象とする医学系研究に関する倫理指針ガイダンス発表 H27.3.31 人を対象とする医学系研究に関する倫理指針ガイダンス改訂 H27.4.1 人を対象とする医学系研究に関する倫理指針施行 H27.9.9 個人情報保護法改正 H28.4.15 第 1 回医学研究等における個人情報の取扱い等に関する合同会議 個人情報保護法改正を踏まえ, 医学研究における個人情報の適切な取扱いを確保するため, 人を対象とする医学系研究に関する倫理指針, ヒトゲノム 遺伝子解析研究に関する倫理指針, 遺伝子治療等臨床研究に関する指針 の一部の見直しを検討 H28.5.27 行政機関等の保有する個人情報の適正かつ効果的な活用による新たな産業の創出並びに活力ある経済社会及び豊かな国民生活の実現に資するための関係法律の整備に関する法律成立 ( 行政機関個人情報保護法, 独立行政法人個人情報保護法等が改正 ) H28.12.7 第 9 回医学研究等における個人情報の取扱い等に関する合同会議 Ⅲ 指針の見直しについて最終取りまとめ 4

28.8.29 説明会資料 個人情報 個人識別符号 ( 定義 ) 第 2 条 1 この法律において 個人情報 とは 生存する個人に関する情報であって 次の各号のいずれかに該当するものをいう 一当該情報に含まれる氏名 生年月日その他の記述等 ( 文書 図画若しくは電磁的記録 ( 電磁的方式 ( 電子的方式 磁気的方式その他人の知覚によっては認識することができない方式をいう 次項第 2 号において同じ ) で作られる記録をいう 第 18 条第 2 項において同じ ) に記載され 若しくは記録され 又は音声 動作その他の方法を用いて表された一切の事項 ( 個人識別符号を除く ) をいう 以下同じ ) により特定の個人を識別することができるもの ( 他の情報と容易に照合することができ それにより特定の個人を識別することができることとなるものを含む ) 二個人識別符号が含まれるもの 5

個人識別符号 要配慮個人情報 ( 定義 ) 第 2 条 2 この法律において 個人識別符号 とは 次の各号のいずれかに該当する文字 番号 記号その他の符号のうち 政令で定めるものをいう 一特定の個人の身体の一部の特徴を電子計算機の用に供するために変換した文字 番号 記号その他の符号であって 当該特定の個人を識別することができるもの [ 二号, 略 ] 一定のゲノムデータが含まれる 3 この法律において 要配慮個人情報 とは 本人の人種 信条 社会的身分 病歴 犯罪の経歴 犯罪により害を被った事実その他本人に対する不当な差別 偏見その他の不利益が生じないようにその取扱いに特に配慮を要するものとして政令で定める記述等が含まれる個人情報をいう 匿名加工情報 ( 定義 ) 第 2 条 9 この法律において 匿名加工情報 とは 次の各号に掲げる個人情報の区分に応じて当該各号に定める措置を講じて特定の個人を識別することができないように個人情報を加工して得られる個人に関する情報であって 当該個人情報を復元することができないようにしたものをいう 一第 1 項第 1 号に該当する個人情報当該個人情報に含まれる記述等の一部を削除すること ( 当該一部の記述等を復元することのできる規則性を有しない方法により他の記述等に置き換えることを含む ) 二第 1 項第 2 号に該当する個人情報当該個人情報に含まれる個人識別符号の全部を削除すること ( 当該個人識別符号を復元することのできる規則性を有しない方法により他の記述等に置き換えることを含む ) 6

事業者の義務 : 適正な取得 第 17 条 2 個人情報取扱事業者は 次に掲げる場合を除くほか あらかじめ本人の同意を得ないで 要配慮個人情報を取得してはならない 一法令に基づく場合二人の生命 身体又は財産の保護のために必要がある場合であって 本人の同意を得ることが困難であるとき 三公衆衛生の向上又は児童の健全な育成の推進のために特に必要がある場合であって 本人の同意を得ることが困難であるとき 四国の機関若しくは地方公共団体又はその委託を受けた者が法令の定める事務を遂行することに対して協力する必要がある場合であって 本人の同意を得ることにより当該事務の遂行に支障を及ぼすおそれがあるとき 五当該要配慮個人情報が 本人 国の機関 地方公共団体 第 76 条第 1 項各号に掲げる者その他個人情報保護委員会規則で定める者により公開されている場合六その他前各号に掲げる場合に準ずるものとして政令で定める場合 個人情報取扱事業者の義務 : 第三者提供 第 23 条 2 個人情報取扱事業者は 第三者に提供される個人データ ( 要配慮個人情報を除く 以下この項において同じ ) について 本人の求めに応じて当該本人が識別される個人データの第三者への提供を停止することとしている場合であって 次に掲げる事項について 個人情報保護委員会規則で定めるところにより あらかじめ 本人に通知し 又は本人が容易に知り得る状態に置くとともに 個人情報保護委員会に届け出たときは 前項の規定にかかわらず 当該個人データを第三者に提供することができる [ オプトアウト許容の適用除外 ] 一 二 ( 略 ) 三第三者への提供の方法四 ( 略 ) 五本人の求めを受け付ける方法 7

適用除外 権限行使の制限 ( 適用除外 ) 第 76 条個人情報取扱事業者等のうち次の各号に掲げる者については その個人情報等を取り扱う目的の全部又は一部がそれぞれ当該各号に規定する目的であるときは 第 4 章の規定は 適用しない 三大学その他の学術研究を目的とする機関若しくは団体又はそれらに属する者学術研究の用に供する目的 ( 個人情報保護委員会の権限の行使の制限 ) 第 43 条個人情報保護委員会は 前三条の規定により個人情報取扱事業者等に対し報告若しくは資料の提出の要求 立入検査 指導 助言 勧告又は命令を行うに当たっては 表現の自由 学問の自由 信教の自由及び政治活動の自由を妨げてはならない 2 前項の規定の趣旨に照らし 個人情報保護委員会は 個人情報取扱事業者等が第 76 条第 1 項各号に掲げる者 ( それぞれ当該各号に定める目的で個人情報等を取り扱う場合に限る ) に対して個人情報等を提供する行為については その権限を行使しないものとする 指針見直しの基本的な考え方 ( とりまとめ 3 頁 ) 指針は 研究に用いられる試料 情報の取扱いについて 個人情報の保護の徹底に加えて 研究対象者の自由意思による同意を得るべきこと等の基本方針を踏まえたすべての研究者が遵守すべき統一的なルールを定めてきた 特に 個人情報の保護については 研究主体毎に適用される法律 ( 個情法 行個法 独個法等 ) が異なる中で 複数施設間での共同研究等において試料 情報のやり取りに支障の出ることがないよう 指針上のルールは各法律の趣旨を包含したものとなっている こうした背景を踏まえ 今般の指針見直しにおいても 原則として これまでと同様に 試料 情報の取扱いについて 個人情報の保護に関して各法律の趣旨を包含したものとしつつ 研究対象者の保護等の考え方も踏まえた統一的なルールの整備を行った 8

インフォームド コンセント 第 12 インフォームド コンセントを受ける手続等 1 インフォームド コンセントを受ける手続等 ⑴ 新たに試料 情報を取得して研究を実施しようとする場合 ⑵ 自らの研究機関において保有している既存試料 情報を用いて研究を実施しようとする場合のインフォームド コンセント ⑶ 他の研究機関に既存試料 情報を提供しようとする場合のインフォームド コンセント ⑷ ⑶の手続に基づく既存試料 情報の提供を受けて研究を実施しようとする場合のインフォームド コンセント 第 12 1 インフォームド コンセントを受ける手続等 ⑴ 新たに試料 情報を取得して研究を実施しようとする場合のインフォームド コンセントア侵襲を伴う研究研究者等は 3の規定による説明事項を記載した文書により インフォームド コンセントを受けなければならない イ侵襲を伴わない研究 ( ア ) 介入を行う研究研究者等は 必ずしも文書によりインフォームド コンセントを受けることを要しないが 文書によりインフォームド コンセントを受けない場合には 3の規定による説明事項について口頭によりインフォームド コンセントを受け 説明の方法及び内容並びに受けた同意の内容に関する記録を作成しなければならない 9

第 12 1 インフォームド コンセントを受ける手続等 ( イ ) 介入を行わない研究 1 人体から取得された試料を用いる研究研究者等は 必ずしも文書によりインフォームド コンセントを受けることを要しないが 文書によりインフォームド コンセントを受けない場合には 3の規定による説明事項について口頭によりインフォームド コンセントを受け 説明の方法及び内容並びに受けた同意の内容に関する記録を作成しなければならない 2 人体から取得された試料を用いない研究研究者等は 必ずしもインフォームド コンセントを受けることを要しないが インフォームド コンセントを受けない場合には 研究に用いられる情報の利用目的を含む当該研究についての情報を研究対象者等に通知し 又は公開し 研究が実施又は継続されることについて 研究対象者等が拒否できる機会を保障しなければならない 第 12 1 インフォームド コンセントを受ける手続等 ⑵ 自らの研究機関において保有している既存試料 情報を用いて研究を実施しようとする場合のインフォームド コンセントア人体から取得された試料を用いる研究 [ 原則は文書説明 同意, または口頭同意の記録 ] ただし これらの手続を行うことが困難な場合であって次に掲げるいずれかに該当するときには 当該手続を行うことなく 自らの研究機関において保有している既存試料 情報を利用することができる ( ア ) 人体から取得された試料が匿名化 ( 連結不可能匿名化又は連結可能匿名化であって当該研究機関が対応表を保有しない場合に限る ) されていること ( イ ) 人体から取得された試料が ( ア ) に該当しない場合であって その取得時に当該研究における利用が明示されていない別の研究についての同意のみが与えられているときには 次に掲げる要件を満たしていること 1 当該研究の実施について人体から取得された試料の利用目的を含む情報を研究対象者等に通知し 又は公開していること 2 その同意が当該研究の目的と相当の関連性があると合理的に認められること 10

第 12 1 インフォームド コンセントを受ける手続等 ( ウ ) 人体から取得された試料が ( ア ) 及び ( イ ) のいずれにも該当しない場合において 次に掲げる要件の全てを満たしていること 1 当該研究の実施について人体から取得された試料の利用目的を含む情報を研究対象者等に通知し 又は公開していること 2 研究が実施されることについて 研究対象者等が拒否できる機会を保障すること 3 公衆衛生の向上のために特に必要がある場合であって 研究対象者等の同意を受けることが困難であること イ人体から取得された試料を用いない研究研究者等は 必ずしもインフォームド コンセントを受けることを要しないが インフォームド コンセントを受けない場合には 研究に用いられる情報が匿名化 ( 連結不可能匿名化又は連結可能匿名化であって当該研究機関が対応表を保有しない場合に限る ) されている場合を除き 利用目的を含む当該研究についての情報を研究対象者等に通知し 又は公開し 研究が実施されることについて 研究対象者等が拒否できる機会を保障しなければならない 28.12.9. 厚生科学審議会科学技術部会資料 3-1 11

28.12.9. 厚生科学審議会科学技術部会資料 3-1 28.12.9. 厚生科学審議会科学技術部会資料 3-1 12

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第 12 2 通知又は公開すべき事項 1の規定において 研究対象者等に通知又は公開すべき事項は以下のとおりとする 1 試料 情報の利用目的又は他の研究機関への提供を利用目的とする旨 2 利用又は提供する試料 情報の項目 3 自らの研究機関内又は他の研究機関への提供の方法 4 利用する研究機関の範囲 5 利用する研究機関の利用目的 6 試料 情報の管理について責任を有する者の氏名又は名称 7 研究対象者の求めに応じて 研究対象者が識別される試料 情報の利用又は他の研究機関への提供を停止すること 8 研究対象者の求めを受け付ける方法 改正後人医学系指針 : 新たな試料 情報取得 (12 1(1)) 2 人体から取得された試料を用いない研究 (ⅰ) 要配慮個人情報を取得して研究を実施しようとする場合研究者等は 必ずしもインフォームド コンセントを受けることを要しないが インフォームド コンセントを受けない場合には 原則として適切な方法により研究対象者等の同意を受けなければならない ただし 適切な方法により同意を受けることが困難な場合は 研究に用いられる情報の利用目的を含む当該研究についての情報として21から8までに掲げる事項を研究対象者等に通知し 又は公開し 研究が実施又は継続されることについて 研究対象者等が拒否できる機会を保障しなければならない (ⅱ) (ⅰ) 以外の場合研究者等は 必ずしもインフォームド コンセントを受けることを要しないが インフォームド コンセントを受けない場合には 研究に用いられる情報の利用目的を含む当該研究についての情報として21から8までに掲げる事項を研究対象者等に通知し 又は公開し 研究が実施又は継続されることについて 研究対象者等が拒否できる機会を保障しなければならない 15

ア 改正後人医学系指針 : 自施設既存試料 情報 (12 1(2)) 人体から取得された試料を用いる研究 研究者等は 必ずしも文書によりインフォームド コンセントを受けることを要しないが 文書によりインフォームド コンセントを受けない場合には 4の規定による説明事項について口頭によりインフォームド コンセントを受け 説明の方法及び内容並びに受けた同意の内容に関する記録を作成しなければならない ただし これらの手続を行うことが困難な場合であって次に掲げるいずれかに該当するときには 当該手続を行うことなく 自らの研究機関において保有している既存試料 情報を利用することができる ( ア ) 当該既存試料 情報が次に掲げるいずれかに該当すること 1 匿名化されているもの ( 特定の個人を識別することができないものに限る ) であること 2 匿名加工情報又は非識別加工情報であること ( イ ) 当該既存試料 情報が ( ア ) に該当しない場合であって その取得時に当該研究における利用が明示されていない別の研究についての同意のみが与えられているときには 次に掲げる要件を満たしていること 1 当該研究の実施について当該既存試料 情報の利用目的を含む情報として21から6までに掲げる事項を研究対象者等に通知し 又は公開していること 2 その同意が当該研究の目的と相当の関連性があると合理的に認められること ( ウ ) 当該既存試料 情報が ( ア ) 及び ( イ ) のいずれにも該当しない場合において 社会的に重要性の高い研究において当該既存試料 情報が利用される場合には 次に掲げる事項を行うこと 1 当該研究の実施について当該既存試料 情報の利用目的を含む情報として21から8までに掲げる事項を研究対象者等に通知し 又は公開していること 2 研究が実施されることについて 原則として 研究対象者等が拒否できる機会を保障すること 改正後人医学系指針 : 自施設既存情報 (12 1(2)) イ人体から取得された試料を用いない研究研究者等は 必ずしもインフォームド コンセントを受けることを要しないが インフォームド コンセントを受けずに自らの研究機関において保有している情報を利用する場合には 次に掲げるいずれかに該当しなければならない ( ア ) 当該研究に用いられる情報が次に掲げるいずれかに該当すること 1 匿名化されているもの ( 特定の個人を識別することができないものに限る ) であること 2 匿名加工情報又は非識別加工情報であること ( イ ) 当該研究に用いられる情報が ( ア ) に該当しない場合であって その取得時に特定された利用目的についての同意のみが与えられており その同意が当該研究の目的と相当の関連性があると合理的に認められるときには 次に掲げる要件を満たすこと 1 当該研究の実施について当該既存試料 情報の利用目的を含む情報として21から6までに掲げる事項を研究対象者等に通知し 又は公開していること 2 その同意が当該研究の目的と相当の関連性があると合理的に認められること ( ウ ) 当該研究に用いられる情報が ( ア ) 及び ( イ ) のいずれにも該当しない場合において 次に掲げる要件を満たすこと 1 当該研究に用いられる情報の利用目的を含む当該研究についての情報として21から8までに掲げる事項を研究対象者等に通知し 又は公開していること 2 研究が実施又は継続されることについて 原則として 研究対象者等が拒否できる機会を保障していること 16

改正後人医学系指針 : 既存試料 情報他機関提供 (12 1(3)) 他の研究機関に対して既存試料 情報の提供を行う者は 必ずしも文書によるインフォームド コンセントを受けることを要しないが 文書によるインフォームド コンセントを受けない場合には 4 の規定による説明事項 ( 既存試料 情報を提供する旨を含む ) について口頭によるインフォームド コンセントを受け 説明の方法及び内容並びに受けた同意の内容に関する記録を作成しなければならない ただし これらの手続を行うことが困難な場合であって次に掲げるいずれかに該当するときは 当該手続を行うことなく 既存試料 情報を提供することができる なお 既存試料 情報の提供に当たり 次のアの場合には 既存試料 情報の提供を行う者が所属する機関 ( 以下 既存試料 情報の提供を行う機関 という ) の長は 適正に既存試料 情報を提供するために必要な体制及び規程を整備しなければならない また 原則として当該既存試料 情報の提供に関する記録を作成し 必要な期間保存しなければならない また 原則として当該既存試料 情報の提供に関する記録を作成し 必要な期間保存しなければならない ア当該既存試料 情報が次に掲げるいずれかに該当することについて 既存試料 情報の提供を行う機関の長がその内容を把握できるようにしていること ( ア ) 匿名化されているもの ( 特定の個人を識別することができないものであって 対応表が作成されていないものに限る ) であること ( イ ) 匿名加工情報又は非識別加工情報であること ( ウ ) 匿名化されており対応表を提供しない場合は 利用目的を含む当該研究についての情報として 21 から 6 までに掲げる事項を研究対象者等に通知し 又は公開していること イ既存試料 情報がアに該当しない場合において 次に掲げる要件を満たしていることについて 倫理審査委員会の意見を聴いた上で 既存試料 情報の提供を行う機関の長の許可を得ていること ( ア ) 当該研究の実施及び当該既存試料 情報の他の研究機関への提供について 21 から 8 までに掲げる事項をあらかじめ研究対象者等に通知し 又は公開していること ( イ ) 研究が実施されることについて 原則として 研究対象者等が拒否できる機会を保障すること ウ社会的に重要性の高い研究に用いられる既存試料 情報が提供される場合であって 当該研究の方法及び内容 研究に用いられる試料 情報の内容その他の理由によりア及びイによることができないときには 必要な範囲で他の適切な措置を講じることについて 倫理審査委員会の意見を聴いた上で 既存試料 情報の提供を行う機関の長の許可を得ていること なお この場合において 7(1)1 から 4 までに掲げる要件の全てに該当していなければならない また 7(2)1 から 3 までに掲げるもののうち適切な措置を講じなければならない 28.8.29 説明会資料 17

18 28.12.9. 厚生科学審議会科学技術部会資料 3-1