Article ID: NVSI-050090JP Created: 2005/04/20 Revised: Oracle Database10g VLM 環境での NetVault 動作検証 1. 検証目的 Linux 上で稼動する Oracle Database10g を大容量メモリ搭載環境で動作させる場合 VLM に対応したシステム設定を行います その環境において NetVault を使用し Oracle データベースのバックアップが問題なく行えることを確認するために検証を行います まったく同じ構成を用意し LVM 使用環境と Non-LVM 使用環境での違いを確認し 回避策適用後は同じように動作することを確認します 2. 検証環境 2.1 構成図 HP DL360G4 2.2 ハードウェア構成 HP DL360G4 表 2-1 ハードウェア構成 (DB サーバ ) [dl360m1] メーカー HP 機種 DL360G4 CPU Intel Xeon 3.4GHz(HT) メモリ 6GB 内蔵ディスク容量 145.6GB(U320,10000rpm) SCSI RAID Card Smart Array 64xx 表 2-2 ハードウェア構成 (DB サーバ ) [dl360m2] メーカー HP 機種 DL360G4 CPU Intel Xeon 3.4GHz(HT) メモリ 6GB 内蔵ディスク容量 145.6GB(U320,10000rpm) SCSI RAID Card Smart Array 64xx 2.3 ソフトウェア構成 表 2-3 ソフトウェア構成 [dl360m1] ホスト dl360m1 OS Red Hat Enterprise Linux AS3 Update4 Kernel Kernel 2.4.21-27.ELsmp DB Software Oracle10g R10.1.0.3:ORACLE_SID=o10g Backup Software NetVault 7.1.1 R2004OCT27-CHIEF Page(s): 1/7
Oracle RMAN APM v3.601 Oracle Online APM v4.1 表 2-4 ソフトウェア構成 [dl360m2] ホスト dl360m2 OS Red Hat Enterprise Linux AS3 Update4 Kernel Kernel 2.4.21-27.ELsmp DB Software Oracle10g R10.1.0.3:ORACLE_SID=o10glvm Backup Software NetVault 7.1.1 R2004OCT27-CHIEF Oracle RMAN APM v3.601 Oracle Online APM v4.1 2.4 ディスク構成 表 2-5 パーティション構成 [dl360m1] パーティション Type マウント ポイント /SWAP 使用 /dev/cciss/c0d0p1 Internal: File /boot /dev/cciss/c0d0p2 Internal: File / /dev/cciss/c0d0p3 SWAP SWAP /dev/cciss/c0d0p4 LBA Win95 拡張領域 (LBA) /dev/cciss/c0d0p5 SWAP SWAP /dev/cciss/c0d0p6 SWAP SWAP 表 2-6 パーティション構成 [dl360m2] パーティション Type マウント ポイント /SWAP 使用 /dev/cciss/c0d0p1 Internal: File /boot /dev/cciss/c0d0p2 Internal: File / /dev/cciss/c0d0p3 SWAP SWAP /dev/cciss/c0d0p4 LBA Win95 拡張領域 (LBA) /dev/cciss/c0d0p5 SWAP SWAP /dev/cciss/c0d0p6 SWAP SWAP 2.5 Oracle 構成 (1) Oracle10g 導入方法について下記の日本オラクル社の Web サイトより入手可能なドキュメントに従って基本的な Oracle Database10g の導入を行いました Oracle Database クイック インストレーション ガイド 10g リリース 1(10.1.0.3)for Linux x86 文書番号 : B15526-01 なお 導入に使用したインストール メディアが 10.1.0.2 であったため 10.1.0.3 のパッチセットを適用しました (2) アーカイブ ログ モードの設定と格納先の設定方法オンライン バックアップのためにアーカイブ ログ モードに設定しています なお Oracle Online APM で動作させるためには log_archive_dest をデフォルトの USE_DB_RECOVERY_FILE_DEST から固定されたディレクトリに変更する必要があります 詳細については 下記を参照してください Oracle バックアップ虎の巻 (Linux 編 ) 第 2 回アーカイブ ログ モードの設定をしよう! http://www.bakbone.co.jp/support/netvault_lesson/nvls200411.html (3) dl360m2 を VLM 構成にしています 日本オラクルより提供されているサポート文書番号 87262 概要 Red Hat EL3.0 上で Very Large Memory 及び hugetlb メモリを使用する方法 に従って 設定を行いました また 分かりやすいにように Oracle SID を o10glvm にしています Page(s): 2/7
設定後 oracle ユーザでログインしなおして ulimit の値を確認します [oracle@dl360m2 oracle]$ ulimit -l 3145728 また それぞれのマシンで Oracle を起動した際の SGA のサイズ等により 正しく設定が行われていることを確認します [dl380m1] の場合 SQL> startup ORACLE インスタンスが起動しました Total System Global Area 322961408 bytes Fixed Size 778956 bytes Variable Size 296492340 bytes Database Buffers 25165824 bytes Redo Buffers 524288 bytes データベースがマウントされました データベースがオープンされました SQL> select * from v$sga; NAME VALUE -------------------- ---------- Fixed Size 778956 Variable Size 296492340 Database Buffers 25165824 Redo Buffers 524288 [dl380m2] の場合 SQL> startup ORACLE インスタンスが起動しました Total System Global Area 4664066048 bytes Fixed Size 777852 bytes Variable Size 4662763908 bytes Database Buffers 0 bytes Redo Buffers 524288 bytes データベースがマウントされました データベースがオープンされました SQL> select * from v$sga; NAME VALUE -------------------- ---------- Fixed Size 777852 Variable Size 4662763908 Database Buffers 0 Redo Buffers 524288 Page(s): 3/7
3. NetVault 構成 3.1 NetVault インストールとデバイス設定 通常の手順に従って それぞれのマシンに NetVault をサーバとして導入し バックアップ デバイスとして仮想テープ ライブラリの作成を行いました 詳細については 各種マニュアル等を参照するようにしてください 3.2 APM インストール 各マシン毎に Oracle Online APM/Oracle RMAN APM をインストールし それぞれ設定を行います 詳細については 各種マニュアル等を参照するようにしてください [dl380m1] :Oracle Online APM [dl380m1] :Oracle RMAN APM Page(s): 4/7
[dl380m2] :Oracle Online APM [dl380m2] :Oracle RMAN APM 4. VLM 環境における問題点の確認と回避方法 (1) Oracle Online APM/Oracle RMAN APM 共に発生する Oracle Login ができない現象 VLM 環境で各 APM の設定を完了後 Oracle への Login を NetVault 上から実行すると どちらの場合にもエラーが発生してアクセスができない Page(s): 5/7
(2) 問題の回避方法 日本オラクルが提供しているサポート文書番号 87262 によると VLM 設定環境では ssh によるログインが正しく行えない不具合が確認されており これは ulimit の設定を行うことで回避することが可能です 同様の現象が NetVault のプロセスによる Oracle へのログイン時に発生しているため NetVault のプロセス起動時に ulimit を有効にすることで問題を回避することが可能です $NV_HOME/etc/startup.sh を vi 等により編集し 以下のように ulimit の設定を行います 値については VLM 設定時の値を参考にしてください #!/bin/sh # # $Header: /faststuff/cvs/dastuff190503/base/packagingutils/startup.sh,v 1.3 200 3/10/01 09:00:23 roch Exp $ # # NetVault startup/shutdown script # ulimit -l 3145728 PATH=$PATH:/usr/bin OS=`uname` findnvhome() { if [! -d "$NV_HOME" ] then NV_HOME=`head -n 1 /etc/.nv6_home` Fi ~ 以下省略 ~ 設定後 NetVault のプロセスを再起動することで 反映されます [root@dl360m2 root]# /usr/netvault/etc/startup.sh stop [root@dl360m2 root]# /usr/netvault/etc/startup.sh start Page(s): 6/7
5. 動作確認と結果 VLM 使用環境における ulimit の設定後は VLM を使用していない環境と同じように動作します データベースへのアクセスを確認し すべての選択を行ってのフルバックアップおよび EXAMPLE 表領域に障害を発生させた状態でのリストア / リカバリが問題なく実行できることを検証しました [dl380m1] [dl380m2] 以上の検証により Oracle Database10g にて VLM を使用し Oracle Online APM や Oracle RMAN APM からデータベースにアクセスできない状態になっても startup.sh に適切な ulimit の設定を行うことで問題を回避し その後のバックアップ / リストア等が VLM を使用していない環境と同じように動作することを確認されました Page(s): 7/7