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概要 Internet Explorer 8 Beta 1 for Developers により 開発者は保護モードの Internet Explorer プロセスをプログラムから開始 操作 保守するのが容易になります Internet Explorer 7 のユーザーアカウント制御 (UAC) 統合から構築した IWebBrowser2 インターフェイスは ユーザー特権レベルに正しく適合する新しいプロセス作成メソッドを提供します 開発者は 保護モードの Internet Explorer プロセスを生成 制御できるようになったので 込み入った回避策を講じなくても 既存のコードに変更を加えるという低コストだけで済むようになりました 互換性 : Internet Explorer 7 からの動作変更 IWebBrowser2 に追加された新機能は Internet Explorer 8 Beta 1 for Developers 以降のバージョンでのみ使用できます 低い権限の Internet Explorer を実装するための代替策を含め Internet Explorer 7 の既存のコードは Internet Explorer 8 でも機能するので 廃止する必要はありません この新機能は アプリケーションに追加することにより Internet Explorer 8 を実行するシステムで UAC が提供するセキュリティ機能の利点を十分に活用できるようにするためのものです 機能の詳細 アーキテクチャの詳細 Internet Explorer 7 で導入された保護モードでは システムの重要な設定とプロセス間のセキュリティバッファおよびオープン Web レイヤが提供されます Internet Explorer は低い権限で Web プロセスを実行し 必要に応じて整合性レベルを高くすることにより この機能を実現します 保護モードの Internet Explorer

Internet Explorer 7 では アプリケーションがプログラムを使用して保護モードの Internet Explorer プロセスを開始 操作 保守するには アプリケーション独自の機能を追加する必要があります プログラムによって Internet Explorer の CoCreateInstance が発生すると Internet Explorer COM サーバーがプログラムの整合性レベルで起動します クライアントが URL を指定すると Internet Explorer サーバーはナビゲーションを保護モードの Internet Explorer プロセスにリダイレクトしますが これに関する情報はクライアントアプリケーションには返されません この結果 インターフェイスポインタは機能しなくなり クライアントはナビゲーションを実行する実際の Internet Explorer プロセスと通信できなくなります クライアントによる Internet Explorer 7 での IExplore.exe インスタンスの作成 この問題に対して多数の対応策が講じられましたが アーキテクチャに原因があるため システムのセキュリティと整合性を維持するための最適な対応策ではありませんでした Internet Explorer 8 のアーキテクチャは 新たに追加された DWebBrowserEvents2 インターフェイスの NewProcess メソッドによってこの問題を解決します このメソッド追加の目的は ブラウザによりリダイレクトが実行される前にイベントを発生させ クライアントアプリケーションにナビゲーションでの整合性レベルの変更を通知することです これにより このイベントをクライアントが取り消すことができます

クライアントによる Internet Explorer 8 での IExplore.exe インスタンスの作成 この新しいシナリオでは クライアントアプリケーションは今までどおり Internet Explorer プロセスのインスタンスを作成します 次に NewProcess メソッドが リダイレクトを処理するための新たなプロセスが作成されたことをクライアントアプリケーションに警告します この新しい手順の例については 以下の コードサンプル を参照してください 機能参照 以下の API 要素は 開発者が保護モードの Internet Explorer プロセスを作成および管理する際に役立ちます 推奨される追加機能の用途については 以下の コードサンプル を参照してください

メソッド DWebBrowserEvents2 NewProcess: 非表示の移動されない新規プロセスが ナビゲーションを処理するために作成されます void NewProcess( [in] long lcauseflag, [in] IDispatch*pWB2, [in, out] VARIANT_BOOL *Cancel); long varcausalflag [in]: BrowserNewProcessEnum 列挙型に定義された値の 1 つ このイベントを発生させる要因を示します 列挙型 IWebBrowser2*pIWB2 [in]: 移動を実行する IWebBrowser2 インターフェイス クライアントアプリケーションがこのインターフェイスにアクセスする権限を持たない場合は このパラメータの値は NULL になることがあります たとえば アプリケーションが低 MIC レベルで実行され 中 MIC レベルの Internet Explorer プロセスにリダイレクトする場合です VARIANT_BOOL *pcancel [in, out]: クライアントは このパラメータを VARIANT_TRUE に設定してリダイレクト操作を取り消すことができます DWebBrowserEvents2 NewProcessCauseConstants: この列挙型は IWebBrowser2 通知プロセスで使用される定数を表示します typedef enum NewProcessCauseConstants { ProtectedModeRedirect = 0x0001 NewProcessCauseConstants; ProtectedModeRedirect: 保護モードのインスタンス作成によってイベントがトリガされたことを通知します

コードサンプル 例 : Internet Explorer 8 での新規プロセスイベントのキャッチ 以下のコードサンプルでは DWebBrowserEvents2 インターフェイスを使用して ページに移動する IWebBrowser2 インターフェイスのインスタンスからスローされたイベントをキャッチします 以下のサンプルは IWebBrowser2 からの通知をキャッチするためのイベントリスナの呼び出しの実装例を示しています STDMETHODIMP CEventListener::Invoke( in DISPID dispidmember, in REFIID riid, in LCID lcid, in WORD wflags, inout DISPPARAMS* pdispparams, out VARIANT* pvarresult, out EXCEPINFO* pexcepinfo, out UINT* puargerr) { HRESULT hr = E_INVALIDARG; switch (dispidmember) { case DISPID_NEWPROC: { CComPtr<IDispatch> pdisp = pdispparams->rgvarg[1].pdispval; // Setting this to VARIANT_TRUE indicates // that navigation should be cancelled *(pdispparams->rgvarg[0].pboolval) = VARIANT_TRUE; break; case DISPID_NAVIGATECOMPLETE2: { // Navigation has completed break; return S_OK; IWebBrowser2 を使用したコードサンプルについては http://msdn2.microsoft.com/en us/library/aa752127.aspx を参照してください