平成 28 年度予算編成方針 我が国の経済は 景気は引き続き緩やかな回復基調を維持しているが その影響が地方経済にまで十分に行き渡っているとは言えず 我々地方の行財政運営の基本となる税等一般財源を確保するためには 臨時財政対策債に頼らざるを得ない状況が続くものと考える また 税制改正も予測されること

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スライド 1

2014(平成26)年度 予算編成方針について

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歳入総額 区分 平成 年度の財政フレーム ( 単位 : 百万円 ) 30 年度 31 年度 合計 構成比 構成比 構成比 263, % 265, % 529, % 一般財源特別区税特別区交付金その他特定財源国 都支出金繰入金特別区債 167

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平成28年度予算の概算要求に当たっての基本的な方針について

( 注 ) 年金 医療等に係る経費については 補充費途として指定されている経費等に限る 以下同じ (2) 地方交付税交付金等地方交付税交付金及び地方特例交付金の合計額については 経済 財政再生計画 との整合性に留意しつつ 要求する (3) 義務的経費以下の ( イ ) ないし ( ホ ) 及び (

平成 29 年度予算の概算要求に当たっての基本的な方針について ( 平成 28 年 8 月 2 日閣議了解 ) の骨子 平成 29 年度予算は 基本方針 2016 を踏まえ 引き続き 基本方針 2015 で示された 経済 財政再生計画 の枠組みの下 手を緩めることなく本格的な歳出改革に取り組む 歳出

⑴ 練馬区の予算規模はどのくらいですか? どんなことに予算が多く使われているのですか? 平成 27 年度の予算規模は約 2,500 億円で 児童 高齢者 障害者 生活困窮者などを支援するための経費の割合が増えています 平成 27 年度における予算額は約 2,500 億円で前年度より約 55 億円増加

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目 次 (1) 財政事情 1 (2) 一般会計税収 歳出総額及び公債発行額の推移 2 (3) 公債発行額 公債依存度の推移 3 (4) 公債残高の累増 4 (5) 国及び地方の長期債務残高 5 (6) 利払費と金利の推移 6 (7) 一般会計歳出の主要経費の推移 7 (8) 一般会計歳入の推移 8

報告事項     平成14年度市町村の決算概要について

1. 財政状況の年度推移 ( 一般会計 ) (1) 決算概況 ( 単位 : 億円 ) グラフの解説 一般会計の歳入 歳出の規模は増加傾向にあり 平成 27 年度の決算規模は 歳入 歳出ともに過去最大規模となっています 実質収支は 黒字を継続しており 27 年度は約 49 億円 前年度と比べると約 1

目 次 (1) 財政事情 1 (2) 一般会計税収 歳出総額及び公債発行額の推移 2 (3) 公債発行額 公債依存度の推移 3 (4) 公債残高の累増 4 (5) 国及び地方の長期債務残高 5 (6) 利払費と金利の推移 6 (7) 一般会計歳出の主要経費の推移 7 (8) 一般会計歳入の推移 8

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試算の前提条件 2018( 平成 30) 年度当初予算を基本に 収支等に大きく影響のあるもの (2018 年度の新規 拡充事業など ) や 2017 年度補正予算等による影響を反映 市税を 中長期の経済財政に関する試算 (2018 年 1 月内閣府 ) で示されたベースラインケースの指標により試算し

~ わかりやすい決算報告をめざして ~ 市ではさまざまな事業を行っています どのような事業を行うのか 資金調達はどうするか どのように支出するかを 歳入 歳出 という形でお金で表し とりまとめた計画が 予算書 です その予算に沿って事業を行った一年間の結果を報告したものが 決算書 です 決算書 には

施策の体系 本目標3 地域力と行政の連携がつくる人と地球に優しいまち179

P10 第 2 章主要指標の見通し 第 2 章主要指標の見通し 1 人口 世帯 1 人口 世帯 (1) 人口 (1) 人口 平成 32 年 (2020 年 ) までの人口を 国勢調査 ( 平成 7 年 ~22 年 ) による男女各歳人口をもとにコーホー 平成 32 年 (2020 年 ) までの人口

目 次 1. 作成の目的 P2 2. 推計方法 P2 3. 歳入の推移 P4 4. 歳出の推移 P5 5. 歳入歳出の比較 P6 6. 基金の状況 P7 7. 地方債残高の状況 P8 8. 経常収支比率の状況 P9 9. 実質公債費比率の状況 P まとめ P11-1 -

下呂市は今後 市税の減収や地方交付税特例措置 の終了を見据え 大幅に支出をカットし 身の 丈に合った市政運営をしていかなければ なりません 広報紙 11月号参照 今月は支出をどう見直していく のか 予算規模縮減に向け たお話です 3 と 年度 は 前 下呂市の財政の弾力性を示す経 進む財政の硬直化

スライド 1

2 決算収支 実質収支は 59 億 63 百万円の黒字で 11 年連続で全団体黒字となった 単収支は 9 億 92 百万円の黒字となった また 赤字団体は35 団体中 15 団体となり 前と比べて8 団体減少した 実質単収支は 189 億 82 百万円の赤字となり 前と比べて41 億 47 百万円赤

2012(平成24)年度 予算編成方針について

総務部 企画財政課

H28秋_24地方税財源

2007財政健全化判断比率を公表いたします

資料 5 公共施設更新コスト試算 1 試算ケース ケース1: 旧耐震基準のうち 築 60 年以上は建替え それ以外は大規模改修 新耐震基準は老朽箇所修繕 耐用年数を 60 年と想定した場合 旧耐震基準の施設のうち 築 60 年以上の施設は 築 60 年が経過した施設から建替える 建替え対象以外の旧耐

さぬき市普通会計決算状況 普通会計決算状況及び財政指標等 1P 普通会計歳入決算状況 普通会計歳出決算状況 主な一般財源の推移 ( 市税及び地方交付税 ) 普通建設事業費と義務的経費の推移 基金 市債及び元利償還金等の状況 2P 3P 4P 5P 6~8P

貝監第  号

平成 30 年 (2018 年 )9 月 20 日 財政局 平成 29 年度決算に基づく健全化判断比率等の状況について 地方公共団体の財政の健全化に関する法律 に基づき 平成 29 年度決算に基づく健全化判断比率及び資金不足比率を算定いたしましたのでお知らせします 健全化判断比率については すべての

( 別添 1) 平成 31 年度予算編成方針 1 現下の経済情勢と国の財政運営の基本方針 平成 30 年 9 月公表の 月例経済報告 ( 内閣府 ) によれば 我が国の景気は 緩やかに回復している としている 先行きについては 雇用 所得環境の改善が続くなかで 各種政策の効果もあって 緩やかな回復が

概算要求基準等の推移

その 1 の財政状況は? 平成 28 年度一般会計決算からの財政状況を説明します 1 平成 28 年度の主なお金の使い道は? その他の経費 212 億 93 万円 扶助費 82 億 3,606 万円 16.7% 43.0% 義務的経費 219 億 7,332 万円 人件費 44.5% 79 億 8,

PrimoPDF, Job 20

2 主な歳入 ( 総合予算編成団体 ) 地方税は, 市町村民税の増加により10.2% の増 ( 地財計画では+15.7%) となっている 地方譲与税は, 所得譲与税の廃止により55.7% の減 ( 地財計画では 81. 0%) となっている 地方交付税は, 税収の伸び等により6.4% の減 ( 地財

豊洲移転時の収支試算の条件とパターン 収支試算の条件 平成 29 年度予算をベースとして推計 一般会計繰入金の対象範囲や水準は 据え置き 改修経費を 5 億円 / 年とした上で 5 年毎に 5 億円 / 年ずつ増加するものと仮定して試算 変更点 売上高割使用料は 5 年毎に 3% ずつ減少するものと


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5 財政見通し地方交付税の減少等に伴い歳入額が大きく減少する一方で, 歳出は緩やかに減少することから, 期間を通じて収支不足が生じるものの, 財源対策 ( 財政調整基金の取崩し ) を講じることにより, 対象期間中は収支均衡を図ることができる見込みとなった しかしながら, 平成 33 年度末の財政調

Ⅰ 平成 24 年度高鍋町財務書類の公表について 平成 18 年 6 月に成立した 簡素で効率的な政府を実現するための行政改革の推進に関する法律 を契機に 地方の資産 債務改革の一環として 新地方公会計制度の整備 が位置づけられました これにより 新地方公会計制度研究会報告書 で示された 基準モデル

⑵ 繰越金 5 億円を当初予算で措置市では 前決算の剰余金である繰越金が2 千万円を切る決算が平成 と続き ぎりぎりの財政運営を行っていました そのため 繰越金を当初予算で市民サービスに活用することができず 平成 19 当初予算まで科目存置 1 千円としていました しかしながら 平成 1

Taro-★【2月Ver】01~05. ⑲計

2 決算規模及び収支 (1) 決算規模 特別の平成 26 年度普通会計決算は 歳入総額 3 兆 5,779 億 31 百万円 歳出総額 3 兆 4,423 億 40 百万円となった 決算規模は 前年度に比べて歳入は8.0% の増 歳出は8.3% の増となり 歳入 歳出ともに4 年連続の増となった (


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平成 25 年 4 月 30 日 補助金のあり方に関するガイドライン 函館市 平成 25 年 4 月

Web用-広報4月号-Vol.169.indd

庁議案件No

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47 大木町 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 22.96% 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は

社会保障関係経費に係る基本的な考え方 平成 28 年 (2016 年 )8 月 ( 改定 ) 豊中市

障財源化分とする経過措置を講ずる (4) その他所要の措置を講ずる 2 消費税率の引上げ時期の変更に伴う措置 ( 国税 ) (1) 消費税の軽減税率制度の導入時期を平成 31 年 10 月 1 日とする (2) 適格請求書等保存方式が導入されるまでの間の措置について 次の措置を講ずる 1 売上げを税

平成27年度 決算の概要

平成 27 年度高浜町の健全化判断比率及び資金不足比率 地方公共団体の財政の健全化に関する法律 が平成 21 年 4 月から全面施行され この法律により地方公共団体は 4 つの健全化判断比率 ( 実質赤字比率 連結実質赤字比率 実質公債費比率 将来負担比率 ) と公営企業ごとの資金不足比率を議会に報

市税収入額(人口推移)

新規文書1

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財政基礎講座

Ⅳ 地方交付税

54 赤村 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 1.59% 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は 地方

3 流動比率 (%) 流動資産流動負債 短期的な債務に対する支払能力を表す指標である 平成 26 年度からは 会計制度の見直しに伴い 流動負債に 1 年以内に償還される企業債や賞与引当金等が計上されることとなったため それ以前と比べ 比率は下がっている 分析にあたっての一般的な考え方 当該指標は 1

2. 歳入の状況 ( 単位 : 億円 ) 1,8 1,6 1,4 1, 1, 1, 市債 国庫 県支出金 地方交付税 地方譲与税 交付金 市税以外の自主財源 市税 自主財源総額 比率 1,384 1,525 1,529 1,539 1, ,564

配当割交付金株の特定配当等に課税され 府に納入される配当割収入額から一定割合を市町村の個人府民税額を基礎に按分して交付されるものです 株式等譲渡所得割交付金株の譲渡益等に課税され 府に納入される配当割収入額から一定割合を市町村の個人府民税額を基礎に按分して交付されるものです 地方消費税交付金府に納入

図 4-1 総額 と 純計 の違い ( 平成 30 年度当初予算 ) 総額ベース で見た場合 純計ベース で見た場合 国の財政 兆円兆 国の財政 兆円兆 A 特会 A 特会 一般会計 B 特会 X 勘定 Y 勘定 一般会計 B 特会 X 勘定 Y 勘定

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1 北九州市 将来負担比率の状況と推移 将来負担比率 平成 20 年度 171.8% 平成 21 年度 173.5% 平成 22 年度 平成 23 年度 166.9% 166.0% 166.9% 平成 24 年度 170.3% 将来負担比率は 地方公社や損失補償を行っている出資法人等に係るものも含め

一般会計 特別会計を含めた国全体の財政規模 (1) 国全体の財政規模の様々な見方国の会計には 一般会計と特別会計がありますが これらの会計は相互に完全に独立しているわけではなく 一般会計から特別会計へ財源が繰り入れられているなど その歳出と歳入の多くが重複して計上されています また 各特別会計それぞ

資料 5 総合計画の推進について 1 総合計画推進の基本的な考え方 ⑴ 第 5 次長期総合計画の体系 ( 本編 P.9) 第 5 次長期総合計画は まちの将来ビジョンとして 基本構想部分で目指すまちの姿やまちづくり戦略 5つの戦略の柱などを定め 戦略計画部分で 重点的な施策展開として 5つの戦略の柱

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つのシナリオにおける社会保障給付費の超長期見通し ( マクロ ) (GDP 比 %) 年金 医療 介護の社会保障給付費合計 現行制度に即して社会保障給付の将来を推計 生産性 ( 実質賃金 ) 人口の規模や構成によって将来像 (1 人当たりや GDP 比 ) が違ってくる

第4次日田市行政改革に向けての方針

PowerPoint Presentation

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15 小郡市 将来負担比率の状況と推移 将来負担比率 平成 21 年度 118.0% 平成 22 年度 102.9% 平成 23 年度 平成 24 年度 81.4% 92.7% 81.4% 平成 25 年度 76.4% 将来負担比率は 地方公社や損失補償を行っている出資法人等に係るものも含め その地

平成 31 年度社会保障関係予算のポイント 頁 新 ( 平成 31 年 1 月 18 日閣議決定 ) 旧 ( 平成 年 12 月 21 日閣議決定 ) 1 平成 31 年度社会保障関係費の姿 平成 31 年度社会保障関係費の姿 ( 注 ) 年度 31 年度増 減 329, ,914 +1

健全化比率及び資金不足比率の状況について 地方公共団体の財政の健全化に関する法律 により 藤枝市の健全化判断比率及び資金不足比率につい て 以下のとおり算定しました これは 平成 19 年 6 月に公布された上記法律に基づき 毎年度 監査委 員の審査に付した上で 議会に報告及び公表するものです 本市

三沢市行政経営推進プラン

16 筑紫野市 22.91% 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は

資料 1 税財政制度を通じた論点 Ⅰ 現状と課題 1. 地方財政の財政の概要 地方財政の平成 23 年度決算は 歳入約 兆円 歳出 97.0 兆円となっている なお 借入金残高は約 兆円と依然と高い水準にある 国と地方における最終支出ベースにおける比率は 42:58 となって

消費税率引上げ時期の変更に伴う税制上の措置

タイトル

Taro-中期計画(別紙)

外部監査

めざしたい将来像 市民ニーズに弾力的に応えられる活力に満ちた松戸市となるために 発展性のある健全な財政運営を実現します そのために 将来を見越して 社会資源の有効活用を図りつつ 柔軟かつ大胆な発想で歳入 歳出とも不断の見直しを行います 指標 21 年度 22 年度 2 年度 27 年度現状値 2 年


平成 28 年度決算に基づく福井市健全化 判断比率及び資金不足比率審査意見書 福井市監査委員

平成17年度の決算状況

H30 表紙

平成21年度 予算編成方針

1 北九州市 実質公債費比率の状況と推移 11.4% 10.8% 実質公債費比率 平成 21 年度 9.9% 平成 22 年度 11.7% 平成 23 年度 11.4% 平成 24 年度 10.8% 平成 25 年度 10.5% 実質公債費比率は その地方公共団体の一般会計等が負担する元利償還金等の

次期行財政改革プラン ( 仮称 ) の策定に向けて H 第 2 回行財政改革推進委員会 Ⅰ これまでの取組 Ⅱ 地方を取り巻く情勢 Ⅲ 中津市の行財政運営の課題 Ⅳ 基本方針と基本目標

1 北九州市 実質公債費比率の状況と推移 11.8% 12.6% 実質公債費比率 平成 24 年度 10.8% 平成 25 年度 10.5% 平成 26 年度 11.8% 平成 27 年度 12.6% 平成 28 年度 13.7% 実質公債費比率は その地方公共団体の一般会計等が負担する元利償還金等

目 次 1 章策定の趣旨 1 1 これまで経緯 1 2 さらなる行財政改革の必要性 1 2 章行財政改革の基本的な考え方 2 1 推進期間 2 2 基本方針 2 3 重点項目 2 (1) 事務 事業の効率化の推進 3 (2) 定員管理の適正化及び人材育成の推進 4 (3) 民間活力の活用 4 (4)

14 中間市 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 7.65% 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は 地

第9号様式(第10条、第19条、第20条関係)

57 みやこ町 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 9.49% 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は

Transcription:

平成 28 年度予算編成方針 我が国の経済は 景気は引き続き緩やかな回復基調を維持しているが その影響が地方経済にまで十分に行き渡っているとは言えず 我々地方の行財政運営の基本となる税等一般財源を確保するためには 臨時財政対策債に頼らざるを得ない状況が続くものと考える また 税制改正も予測されることから 安定的な財源の確保が見通し難い状況にある 本市財政においては 少子高齢化の進展等に伴う社会福祉経費の増加に加え 政策事業の実施による経常経費の累積等により 何も手立てを講じなければ 早くも平成 28 年度から収支の均衡が崩れ出し その後も収支不足 ( 赤字 ) が増加する厳しい状況が想定される このような状況下ではあるが 平成 28 年度においても 総合計画に掲げるまちの将来像の実現に向け 誇りと愛着 が抱ける 住み続けたい 住んでみたい まちの創造につながる諸施策を推進するため 引き続き ビルド& スクラップの実践 を基本とした予算編成に取り組むこととする なお 平成 28 年度は市長改選年度に当たるため 政策事業は6 月補正予算での計上を基本とするが 実施計画対象事業について示した一定の方向性を踏まえ 各部各課においては 総合計画の実現に向けた施策の推進と健全財政の確保 を念頭に対応を図られたい 平成 28 年度の予算編成にあたっては 以下の点を十分留意し 取り組 んでいただくようお願いする 平成 27 年 10 月 7 日 茨木市長木本保平 1

1 国家財政および地方財政日本経済は 企業収益や雇用環境の改善が続いている中 景気は引き続き緩やかな回復基調が続いているが 中国をはじめとする海外経済の成長鈍化の影響や公共投資も頭打ち感が強まることなどから 今後の景気動向は不透明な状況にある このような状況下 国は予算編成において これまでの歳出改革の取組みを強化するとともに 施策の優先順位を洗い直し 無駄を徹底して排除しつつ 予算の中身を大胆に重点化することとしている 一方 地方財政では 景気の回復基調がもたらす税収増等の実感が十分でない中 地方創生推進の財政支援として 地方交付税等の一般財源総額において財源等を上乗せされたところではあるが 今後の税制改正の影響等から安定的な一般財源の見通しが難しい状況にある また 歳出面では 少子高齢化の進展等に伴う社会福祉経費や老朽化する公共施設等の維持経費の増加に加え 臨時財政対策債等の市債残高の増加に伴う償還経費の累積など 経常的な経費が増嵩する厳しい状況が続いている 2 本市財政 (1) 現状平成 28 年度の本市の財政見通しは 歳入においては 法人市民税の交付税原資化の影響があるものの 固定資産税は家屋の新築等による増収が見込まれることから 市税全体としては増収傾向にあるなど 臨時財政対策債を含んだ税等一般財源は増加することを見込んでいるが 一方 歳出においては 社会福祉経費のさらなる増加に加え 政策事業の経常化する経費の累積などが財政の弾力性を奪い 政策事業を含めた収支の均衡が崩れることを見込んでいる しかし 子育て支援や学力の向上 防災体制の強化など 直面する課題の解決に向けて取り組むべき事業が山積しているとともに まちの活 2

性化につながる ( 仮称 )JR 総持寺駅や JR 茨木駅構内の整備等の主要 プロジェクト事業等を着実に推進していくためには 多額の財源が必要 とされる状況にある (2) 今後の見通し厳しい財政状況にあっても 将来にわたり行政の使命である市民サービスの充実を図る取組みを示した財政計画において 平成 28 年度以降 今後 10 年間の財政収支の予測を立てている 歳入面において 生産年齢人口が減少するものの 一定の経済成長を反映することにより逓増する市税収入や消費税率の段階的な引上げによる地方消費税交付金の増収に伴い 地方交付税は緩やかに減少すると見込んでいるが 臨時財政対策債を含めた税等一般財源の総額については 一定額が確保されるものと見込んでいる 一方 歳出面では 高齢者人口や生活保護世帯 障害福祉サービス等の伸びにより 扶助費をはじめとする社会福祉経費が今後も増加していくことに加え 新規 拡充のソフト事業費や主要プロジェクト事業等のハード事業費 公共施設等の老朽化対策費の政策事業と政策事業の実施により翌年度以降に経常化する経費を見込んでいる これらの推計による収支見通しについては 平成 28 年度から均衡が崩れ出し 平成 29 年度以降には財源不足が累積する非常に厳しい状況が予測される 3 予算編成にあたっての基本的な考え方平成 28 年度は 総合計画に掲げる基本構想の実現に向け 基本計画における諸施策を推進するとともに 財政の健全性の確保に留意した予算を編成するものとする 3

(1) 総合計画の実現に向けた施策の推進 安全で安心 健やかな市民生活 の維持及び充実を基本姿勢に 今 必要とされる市民サービスの充実に努めることとする また 将来 の活力あるまちの創造につながる主要プロジェクト事業等についても 早期に事業効果が発揮されるよう円滑な推進に努めることとする (2) 健全財政の確保財政計画における平成 28 年度以降に累積が予想される財源不足額の対応としては 財政運営の基本原則である 柔軟な財政構造の保持 ( ビルド & スクラップの実践 ) と 将来への負担の抑制( ハード事業の適切な選択による市債発行の抑制 ) に留意し財政の健全性の確保に努めることとする 4 予算編成の手法 (1) 骨格予算への対応平成 28 年度は市長の改選年度に当たるため 当初予算は 骨格予算 として編成することから 年度分を計上する予算は 義務的経費 ( 人件費 扶助費 公債費 ) や経常的経費 ( 投資的経費のうち維持補修工事を含む ) のほか 継続費 債務負担行為を設定している事業等を基本とする また 実施計画対象事業等の政策事業は 基本的には市長改選後の6 月補正予算での計上とするが 以下に示す事業については 当初予算に計上するものとする ア従前から実施し 市民生活の安全安心の確保等のため 間断なく実施しなければならない事業イ法令等の制約に基づき 平成 28 年度当初から実施しなければならない事業 4

なお 実施計画対象事業は 再度事業費を精査するとともに 市民の 満足度が高まるよう より効果的 効率的な実施内容及び方法等を十分 検討のうえ要求するものとする (2) 経常経費見直し目標額 2 億円の達成政策事業の財源については 経常収支の財源 31 億円に 経常経費の見直し目標額 2 億円を加えることにより33 億円とし その使途として実施計画対象事業の財源に23 億円を 特定目的基金への積立てに6 億円を 残りの4 億円については 6 月補正予算における政策事業の追加及び将来の財政負担の軽減に向けた市債発行の抑制等に活用する また 見直し目標額 2 億円については 各部の経常経費の予算規模と実施計画において採択した新規拡充事業 ( 経常分 ) の規模等を基に算出し各部に配分するので 部内協力のもと目標額を必ず達成のうえ予算要求を行うこととする 以上のことを踏まえ 見直し目標額に満たない要求については 再提出等を求めるので 各部長は市の置かれている財政状況等を十分認識し 予算要求を行うものとする 当初予算編成に向けての財源フレーム 歳入 799 [ 単位 : 億円 ] 歳出 768 6 経常収支 31 2 億円事業見直し 政策事業により経常化する経費 政策財源 33 < 一般財源ベース > 市債発行限度額 31 ハード 17 ソフト 6 基 金 6 活用枠 4 政策事業 29 5