富士通社製PCサーバ(PRIMERGY)と、Exablaze社製 超低遅延10Gb イーサネット・アダプター(ExaNIC)との接続検証報告書

Similar documents
富士通製サーバ「PRIMERGY」とNapatech製パケットキャプチャーボードとMicrosemi製PTP ネットワークタイムサーバとの接続検証報告

富士通PCサーバ「PRIMERGY RX2530 M4」における「TeraStation TS5010 / TS3010」シリーズ動作検証報告

目次 1 はじめに 登録商標 商標 注意事項 免債事項 SR-IOV の機能概要 性能検証事例 測定環境 測定結果 各方式による共有 NIC 性能比較 ( ポートあ

富士通PRIMERGYサーバ/ETERNUSストレージとXsigo VP560/VP780の接続検証

Quad port LANカード(10GBASE) 取扱説明書

Quad port LANカード(10GBASE-T) 取扱説明書

NEC 製PC サーバ『Express5800 R120f-1E』とSanDisk『ioMemory SX /SX 』検証報告書

富士通製サーバ「SPARC M10/PRIMERGY」とMicrosemi製NTPネットワークタイムサーバ との接続検証報告

富士通社製PC サーバ『PRIMERGY』とFusion-io 社Solid State Storage『ioDrive Duo』の接続検証報告書

富士通サーバ「PRIMEQUEST」/「PRIMERGY」、ストレージ「ETERNUS」とEaton製UPS「9PX6K」および電源管理ソフトウェア「Intelligent Power Manager」との動作検証報告

Microsoft Word - nvsi_050110jp_netvault_vtl_on_dothill_sannetII.doc

PRIMERGY RX200 S8/RX350 S7とETERNUS LT40でのAcronis Backup & Recovery 11.5 Advanced Serverによるイメージバックアップ動作検証

富士通株式会社製サーバ「PRIMERGY TX200 S6」とVIRIDENT社製「tachIOn」接続検証結果

PRIMERGY TX100 S3 未サポートOS動作検証確認情報

富士通PCサーバ「PRIMERGY TX1320 M3/RX1330 M3」における「NetStor」シリーズ動作検証

Microsoft Word - JP-AppLabs-MySQL_Update.doc

Windows Server 2016 Hyper-V ストレージQoS機能の強化

Dual port LANカード(25GBASE) 取扱説明書

Microsoft Word - Dolphin Expressによる10Gbpソケット通信.docx

PRIMERGY TX100 S3 未サポートOS動作検証確認情報

PRIMERGY TX1310 M3 未サポートOS動作検証確認情報

ビッグデータやクラウドのシステム基盤向けに処理性能を強化した「BladeSymphony」および「HA8000シリーズ」の新製品を販売開始

LANカード(PG-2871) 取扱説明書

Microsoft Word - nvsi_100222jp_oracle_exadata.doc

PRIMERGY RX2540 M1 未サポートOS動作検証確認情報

Perle社 ターミナルサーバIOLAN STS8と富士通PCサーバ PRIMERGY RX2520 M1 の接続検証結果報告書(Red Hat Enterprise Linux 6.6(for Intel64)版)

White Paper 高速部分画像検索キット(FPGA アクセラレーション)

PRIMERGY TX1310 M1 未サポートOS動作検証確認情報

目次 : 目次 : 検証の目的 検証 検証及び結果 基本動作確認 性能評価 検証まとめ 検証結果早見表 お問い合わせ先

FUJITSU Software Systemwalker Centric Manager Lite Edition V13.5 機能紹介資料

テクニカルガイド

PCIe SSD (PY-BS08PA*/PY-BS16PA*/PY-BS20PA*) / スイッチカード (PY-PC301)

memcached 方式 (No Replication) 認証情報は ログインした tomcat と設定された各 memcached サーバーに認証情報を分割し振り分けて保管する memcached の方系がダウンした場合は ログインしたことのあるサーバーへのアクセスでは tomcat に認証情報

(速報) Xeon E 系モデル 新プロセッサ性能について

Silk Central Connect 15.5 リリースノート

PRIMERGY TX1330 M3 未サポートOS動作検証確認情報

SASカード (PG-228B/BL, PG-224B) 取扱説明書 追補版

FUJITSU Storage ETERNUS DX 構築ガイド(サーバ接続編) SAS/ ETERNUS DX60 S4/DX100 S4/DX200 S4, ETERNUS DX60 S3/DX100 S3/DX200 S3 ハイブリッドストレージシステム 設定用

PRIMERGY RX4770 M4 ご使用上の留意・注意事項

needlework_update_manual_rev1.4

テクニカルガイド Fibre Channel 接続機器

PRIMERGY CX250 S2 未サポートOS動作検証確認情報

富士通株式会社製サーバPRIMERGY TX150 S7 と、イメーション株式会社製RDX USB ドッキングステーション及びRDXカートリッジの接続動作検証結果

システムソリューションのご紹介

テクニカルガイド Fibre Channel接続機器

PRIMERGY RX2530 M1 未サポートOS動作検証確認情報

PRIMERGY TX1320 M2 未サポートOS動作検証確認情報

Microsoft PowerPoint - JANOG19-u10-GigaPcap(NonAnim).ppt

istorage NS100Tg, NS300Rg ご使用時の注意事項 この度は弊社製品をお買い上げいただき 誠にありがとうございます 本製品のご使用において ご注意いただくことがございます 誠に恐れ入りますが ご使用前に下記内容を必ずご一読いただきますようお願い致します なお 本書は必要なときにす

PRIMERGY TX1320 M3 未サポートOS動作検証確認情報

ポート拡張オプション(10GBASE-T×2)

PowerPoint プレゼンテーション

Microsoft Word - gori_web原稿:TrusSPSにおけるNAS OSのパフォーマンス評価.docx

InfiniDB最小推奨仕様ガイド

PRIMERGY TX100 S3 未サポートOS動作検証確認情報

PRIMERGY 環境設定シート

Windows Server 2008 R2とPRIMERGYによる消費電力削減効果

提案書

Fibre Channel 関連 1. 概要 Fibre Channel ディスクアレイ装置とサーバ間を高速なインタフェースで接続する Fibre Channel 関連製品 ディスクアレイ装置 / 収納ユニットとサーバを接続するための Fibre Channel ケーブル < 留意事項 > ディスク


PC にソフトをインストールすることによって OpenVPN でセキュア SAMBA へ接続することができます 注意 OpenVPN 接続は仮想 IP を使用します ローカル環境にて IP 設定が被らない事をご確認下さい 万が一仮想 IP とローカル環境 IP が被るとローカル環境内接続が行えなくな

文章番号 :DSG Networld Coporation 検証結果報告書 Cisco UCS Server + IBM TS3100 TAPE Library ARCserve Backup 16.5 動作検証 株式会社ネットワールド SI 技術本部


Microsoft Word - qtsi_120246jp_rhev.doc

PowerPoint プレゼンテーション

PRIMERGY TX2540 M1 未サポートOS動作検証確認情報

Microsoft Word - fibre-peripheral.doc

ソフトウェア製品 型番製品名希望小売価格 ( 税別 ) UL InterSec/LB400i 590,000 円 別途 Express5800/R110e-1M(N Y または N Y) が必要です 次ページ以降の 動作環境 に従った本体装置をご用意く

KSforWindowsServerのご紹介

目次 1. はじめに 用語説明 対象アダプタ P HBA/2P HBAで異なる性能 付録 ( 性能測定環境 ) P HBAでの性能測定環境 P HBAでの性能測定環境 本書の

はじめに Dell PowerVault DL2000 Powered by Symantec Backup Exec は シンプルで管理しやすいデータ保護機能を提供する 柔軟かつ経済的なバックアップソリューションです 本ホワイトペーパーでは PowerVault DL2000 の バリューシリーズ

[技術資料]

― ANSYS Mechanical ―Distributed ANSYS(領域分割法)ベンチマーク測定結果要約

4. サーバ構成型番 PRIMERGY RX200 S5 PRIMERGY RX300 S5 SPARC Enterprise T5120 XVR-300 Graphics Accelerator SPARC Enterprise T5220 XVR-300 Graphics Accelerator

CTA 82: CTA A A B B A B A, C A A A D A B Max-Planck-Inst. fuer Phys. C D

U4611A/B USB 2.0/3.0プロトコル・アナライザ バージョン3.7.x(MegaZoomテクノロジー採用)

2

常駐接続(ISL AlwaysOn)Wake On LAN 設定ガイド

<4D F736F F D2081A F815B A838A815B83588CB48E862E646F63>

Microsoft Windows Internet Explorer は 米国 Microsoft Corporation の 米国およびその他の国における登録商標または商標です Linux は Linus Torvalds 氏の日本およびその他の国における登録商標または商標です Red Hat

他の章は下記をクリックして PDF 一覧からお入り下さい IT ライブラリー (pdf 100 冊 ) 目次番号 270 番 Windows Server Enterprise 2008 R2 完全解説 ( 再入門 )

スライド 1

Microsoft Word - nvsi_060132jp_datadomain_restoreDRAFT4.doc

 

Windows(R) Storage Server 2003 R2 iSCSI Software Target パック 留意事項

Microsoft Word - qtsi_110235_vranger_tandberg_rdx.docx

PRIMERGY BX920S2 未サポートOS動作検証確認情報

PRIMERGY TX1320 M1 未サポートOS動作検証確認情報

Software-Defined Tester(SDT) を用いた高精度遅延測定による SDN/NFV 品質向上 富士通アドバンストテクノロジ株式会社システム技術統括部大久保克彦 0 Copyright 2017 FUJITSU AD

160311_icm2015-muramatsu-v2.pptx

PRIMERGY BX924 S4 未サポートOS動作検証確認情報

PRIMERGY TX140 S1 未サポートOS動作検証確認情報

HP Z200 Intel i5 CPU 3.33GHz Low Profile 仕様 380 LP Assist 2.2 Instinct v3.0 以降 いいえいいえはいいいえ 4GB および 8GB DDR ECC (2 枚構成の DIMM) ISIS へ接続するにはオンボードの

(Microsoft Word - WhitePaper_EvaluationAvanceNVBU__rev2_\203t\203H\201[\203\200\211\374\222\371\224\305_.doc)

SAMBA Stunnel(Windows) 編 1. インストール 1 セキュア SAMBA の URL にアクセスし ログインを行います xxx 部分は会社様によって異なります xxxxx 2 Windows 版ダウンロード ボ

サーバプラットフォーム「BladeSymphony」、「HA8000シリーズ」の新モデルを販売開始

1. はじめに (1) 本書の位置づけ 本書ではベジフルネット Ver4 の導入に関連した次の事項について記載する ベジフルネット Ver4 で改善された機能について 新機能の操作に関する概要説明 ベジフルネット Ver4 プログラムのインストールについて Ver4 のインストール手順についての説明

改版履歴 Ver. 日付履歴初版 2014/7/10 - 目次 1. はじめに クラスター構築の流れ Windows Server Failover Cluster をインストールするための準備 OS のセットアップ時の注意... -

Microsoft Windows Internet Explorer は 米国 Microsoft Corporation の 米国およびその他の国における登録商標または商標です Linux は Linus Torvalds 氏の日本およびその他の国における登録商標または商標です Red Hat

Arcserve Backup r16 新機能 テープブロックサイズの拡張 効果実測 Arcserve Japan 1.5 版

Transcription:

富士通社製 PC サーバ ( P R I M E R G Y ) と E x a b l a z e 社製超低遅延 1 0 G b イーサネット アダプター ( E x a N I C ) との 接続検証報告書 2015 年 7 月 31 日 ビットリーブ株式会社

目次 1. はじめに... 2 2. 検証の目的... 3 3. 検証の場所と期間... 3 4. 検証環境... 3 ( ア ) 構成概要... 3 ( イ ) サーバ仕様... 4 5. 検証内容... 5 6. 検証結果... 6 ( ア ) 装着確認... 6 ( イ ) 動作確認... 6 ( ウ ) 遅延確認... 7 ( エ ) スループット確認... 9 7. まとめ... 10 8. 参考情報 お問い合わせ先... 10 1

1. はじめに Exablaze 社製の超低遅延 10GB イーサネット アダプター ExaNIC は アプリケーションからネットワークそして再びアプリケーションまでの遅延が 64 バイトのパケットで約 1 マイクロ秒と世界で最も低遅延の製品です これまで この製品は高頻度取引などの遅延に厳しい金融業のアプリケーションで主として利用されてきました 超低遅延の性質は金融業に限らず様々なシステムやアプリケーションの性能を向上することができます たとえば サーバ間のデータ転送速度を向上させたいデータセンターや 大量のパケットを扱うがゆえに 1 つ 1 つのパケットの処理速度を最適化したいメディア業やストレージ業 およびテレコム業などのアプリケーションが想定されます 今回の検証では 様々な業種で標準的に利用され 数多くの高速な計算処理システム構築の実績がある富士通社のサーバに ExaNIC を搭載したときに 正常に動作し かつ超低遅延の性能となることを確認します 結果としては イーサネット アダプターとして問題なく動作し アプリケーションからネットワークそして再びアプリケーションまでの遅延は 64 バイトのデータで約 1 マイクロ秒 1,518 バイトで約 3 マイクロ秒となることが確認できました また スループット測定においても TCP/IP を介した実効データ転送性能が約 7GB/ 秒と良好な結果となりました 本報告が高速なシステム構築をお考えのお客様のご検討の一助になれば幸甚です 表 1 接続検証機器の仕様 型番仕様 ExaNIC X2 ハーフハイト PCI Express カードデータレート : 10GbE/1GbE ポート : 2 SFP+ PPS および電源ホスト I/F : PCIe 8 Gen 2.0@5.0 GT/s 時刻同期 : ホスト PTP オフ ションの PPS PPS 入力 : RS-422 RS-232 TTL オペレーティングシステム : Linux IC 設計 : FPGA ExaNIC X4 フルハイト PCI Express カードデータレート : 10GbE/1GbE ポート : 4 SFP+ PPS および電源ホスト I/F : PCIe 8 Gen 2.0@5.0 GT/s 時刻同期 : ホスト PTP オフ ションの PPS PPS 入力 : RS-422 RS-232 TTL オペレーティングシステム : Linux IC 設計 : FPGA サーバは PRIMERGY RX2540 M1( 以下 RX2540 M1) を用いて検証しました 本検証ではライザーカード無しに RX2540 M1 に装着できる ハーフハイトタイプの ExaNIC X2 を用いました ExaNIC X2 と ExaNIC X4 の性能は同等です 富士通純正品の PCIe( 8) フルハイトライザーカード PY-PRE821 または PY-PRE822 が適用できる構成の RX2540 M1 には フルハイトタイプの ExaNIC X4 カードが装着可能です 2

2. 検証の目的 富士通社のサーバに ExaNIC が装着できること 問題なくイーサネット アダプターとして利用できること および超低遅延の性能となることを確認する 3. 検証の場所と期間 検証場所 : 富士通検証センター ( 東京 浜松町 ) 検証期間 : 2015 年 7 月 22 日 ( 水曜 )~2015 年 7 月 24 日 ( 金曜 ) 4. 検証環境 ( ア ) 構成概要 富士通社サーバ RX2540 M1 にハーフハイトの ExaNIC X2 を装着する その構成のサーバを 2 台配置して その間を 1 メートルの光ファイバーケーブルで直結接続して検証する 図 1 に接続検証時の構成を 図 2 に実際の接続イメージを示す サーバ1 RX2540 M1 メモリー :32Gbyte Intel(R) Xeon(R) CPU E5-2630 v3 @ 2.40GH8 コア /20MB 2 Red Hat Enterprise Linux 6.6(for Intel64) Exablaze ExaSock.ko v1.2 Exablaze ExaNIC X2 ネットワーク アタ フ ター Finiser SFP+ 10GBase-LR ( 直結 ) 1メートル 10G LR ファイバーケーブル サーバ 2 RX2540 M1 メモリー :32Gbyte Intel(R) Xeon(R) CPU E5-2630 v3 @ 2.40GH8 コア /20MB 2 Red Hat Enterprise Linux 6.6(for Intel64) Exablaze ExaSock.ko v1.2 Exablaze ExaNIC X2 ネットワーク アタ フ ター Finiser SFP+ 10GBase-LR 図 1 接続検証の構成 図 2 実際の接続イメージ 3

( イ ) サーバ仕様 サーバ 1 サーバ 2 の機器仕様 ネットワーク仕様 オペレーティングシステム仕様は同一のものを使用している 以下の表にサーバ機器仕様 ネットワーク仕様 オペレーティングシステム仕様 接続仕様を示す 表 2 サーバ機器仕様 製品名 FUJITSU PRIMERGY RX2540 M1 ラックユニット 2U Server 物理プロセッサコア総数 16 論理プロセッサコア総数 16 ハイパースレッディング 無効 プロセッサ種別 Intel(R) Xeon(R) CPU E5-2630 v3 @ 2.40GHz キャッシュ 20MB Intel QPI N/A メモリーインターコネクト PCIe Gen3 メモリー 32GB ディスク 600GB SATA BIOS Vendor: FUJITSU // American Megatrends Inc. Version: V5.0.0.9 R1.22.0 for D3289-A1x Release Date: 04/20/2015 表 3 ネットワーク仕様 NIC/HCA1 Exablaze ExaNIC X2 Adapter 使用方法 Message Traffic ドライババージョン Exanic 1.5.0 ファームウエアバージョン 2015 年 03 月 30 日 ネットワークスタック設定 MTU=1500 カーネルバイパスバージョン Exasock 1.5.0 表 4 オペレーティングシステム仕様 バージョンカーネルコマンドライン記述動作サービスファイルシステムシールディング バインディング OS 設定追記 Red Hat Enterprise Linux 6.6(for Intel64) (2.6.32-504.el6.x86_64) root=uuid=a6cec699-0696-4b54-a87e-12d298cecc79 rd_no_luks rd_no_md crashkernel=auto KEYBOARDTYPE=pc KEYTABLE=jp106 LANG=ja_JP.UTF-8 rd_no_lvm rd_no_dm rhgb quiet isolcpus=1,2,3,4,5,6,7,8 NetworkManager,abrt-dumpoops,abrtd,capi,cgred,dhcpd,dhcrelay,dnsmasq,dovecot,BE2SNMP,gatherd,reposd,htcacheclean,httpd,csid,kpropd,krb5kdc,lvmetad,m dmonitor,multipathd,mysqld,named,rpc.svcgssd,rpc.mountd,nfsd,rp c.rquotad,nmbd,nslcd,ntpd,numad,oddjobd,postmaster,qpidd,quota _nld,radvd,rdc,rngd,rpc.gssd,rpc.idmapd,sandbox,saslauthd,smartd, smbd,snmpd,snmptrapd,spamd,spicevdagentd,sssd,svnserve,tcsd,tgtd,vsftpd,wdaemon,winbindd,wpa_su pplicant,ypbind. Ext3 N/A N/A 表 5 接続仕様 スイッチ 1 メートル光ファイバーケーブルを直接接続 4

5. 検証内容 以下の表 6 の手順に従い検証を行う 検証で用いるツールの情報を表 7 に示す 表 6 検証手順 項番検証内容 1 [ 装着確認 ] 富士通社サーバ RX2540 M1 に ExaNIC を装着して ぶつかりや緩みがないことを確認する 2 [ 動作確認 ] RX2540 M1 に OS(Red Hat Enterprise Linux) をインストールした状態から ExaNIC のドライバソフトウエアをインストールして カードを認識するか ポートを認識するか ネットワークに接続するか 正常に通信ができるかを確認する 3 [ 遅延確認 ] サーバ 1 の ExaNIC からサーバ 2 の ExaNIC を 10GBE のファイバーケーブルで直接接続して SockPerf ツールにより遅延を測定する サーバ 2 には SockPerf ツールをサーバモードで動作させ サーバ 1 から送信バイト長毎に 10 万回の測定を行う 送信バイト長は RFC2544 に従い 64 バイト 128 バイト 256 バイト 512 バイト 768 バイト 1024 バイト 1280 バイト 1518 バイトの範囲で TCP と UDP で計測する 4 [ スループット確認 ] サーバ 1 の ExaNIC からサーバ 2 の ExaNIC を 10GBE のファイバーケーブルで直接接続して Iperf ツールによりスループットを測定する 10 秒 60 秒 100 秒 3600 秒間パケットを送信して 1 秒間の処理ビット数を計測する 項番検証内容 1 [ 遅延確認 SockPerf] バージョン 2.5 コマンド 2 [ スループット確認 Iperf] バージョン 3.0.3 コマンド 表 7 検証ツール 5

6. 検証結果 ( ア ) 装着確認 RX2540 M1 にハーフハイトの ExaNIC X2 を装着して ぶつかりや緩みがなく問題無いことを確認した ( イ ) 動作確認 図 3 ExaNIC X2 の装着状態 RX2540 M1 PCI スロットの Low Profile カード搭載部 OS(Red Hat Enterprise Linux 6.6(for Intel64)) をインストールした [RX2540 M1] に [ExaNIC] のドライバソフトウエアをインストールして リンクアップすることを確認した [RX2540 M1] に標準で装着された 4 ポートのイーサネット アダプターがあるため [ExaNIC] は eth4 と eth5 として設定を行っている 正常な通信は遅延確認とスループット確認にて TCP と UDP で確認を行う 図 4 リンクアップの確認状態 6

( ウ ) 遅延確認 sockperf コマンドでアプリケーションからネットワークそして再びアプリケーションまでの遅延について 64 バイト 128 バイト 256 バイト 512 バイト 768 バイト 1024 バイト 1280 バイト 1518 バイトの範囲で TCP と UDP で計測した メーカーの公表値を図 5 に示す 本計測では この計測値との乖離も確認する 図 5 遅延に関するメーカーの公表値 図 6 に TCP の測定結果 図 7 に UDP の測定結果を示す TCP の結果としては 64 バイトで 1.31 マイクロ秒 1518 バイトでは 3.06 マイクロ秒となり 図 5 に示すメーカーの公表値ともほぼ同等となった UDP は 64 バイトで 1.17 マイクロ秒 1518 バイトでは 2.91 マイクロ秒となり こちらも図 5 に示すメーカーの公表値ともほぼ同等となった 3.500 3.000 2.500 2.000 1.500 1.000 0.500 0.000 TCP Latency Result 3.062 2.783 2.463 2.125 1.806 1.496 1.392 1.310 0 200 400 600 800 1000 1200 1400 1600 図 6 遅延に関する TCP の計測結果グラフ UDP Latency Result 3.500 3.000 2.500 2.000 1.500 1.000 0.500 0.000 2.791 2.915 2.323 2.000 1.259 1.366 1.688 1.174 0 200 400 600 800 1000 1200 1400 1600 図 7 遅延に関する UDP の計測結果グラフ 7

図 6 の TCP の測定に用いたコマンドと結果を表 8 に 図 7 の UDP の測定結果に用いたコマンドと結果を表 9 に示す 表 8 遅延に関する TCP の測定データ # Server 1 Server 2 Protocol Packet Size(Byte) Avg(μs) 1 TCP 72 1.31 192.168.10.2 -p 30100 -m 14 -t 5 --tcp 192.168.10.2 -p 30100 --tcp 2 TCP 128 1.391667 192.168.10.2 -p 30100 -m 70 -t 5 --tcp 192.168.10.2 -p 30100 --tcp 3 TCP 256 1.495667 192.168.10.2 -p 30100 -m 198 -t 5 --tcp 192.168.10.2 -p 30100 --tcp 4 TCP 512 1.805667 192.168.10.2 -p 30100 -m 454 -t 5 --tcp 192.168.10.2 -p 30100 --tcp 5 TCP 768 2.124667 192.168.10.2 -p 30100 -m 710 -t 5 --tcp 192.168.10.2 -p 30100 --tcp 6 TCP 1024 2.462667 192.168.10.2 -p 30100 -m 966 -t 5 --tcp 192.168.10.2 -p 30100 --tcp 7 TCP 1280 2.783333 192.168.10.2 -p 30100 -m 1222 -t 5 --tcp 192.168.10.2 -p 30100 --tcp 8 TCP 1518 3.061667 192.168.10.2 -p 30100 -m 1460 -t 5 --tcp 192.168.10.2 -p 30100 --tcp *sockperf の仕様により TCP のパケットはパケットヘッダー含めて最少 72 バイトとなるためこれを最小なパケットとして計測を行った 9 遅延に関する UDP の測定データ # Server 1 Server 2 Protocol Packet Size(Byte) Avg(μs) 1 192.168.10.2 -p 30100 UDP 64 1.174333 192.168.101.2 -p 30100 -m 18 -t 5 2 192.168.10.2 -p 30100 -m 82 -t 5 3 192.168.10.2 -p 30100 -m 210 -t 5 4 192.168.10.2 -p 30100 -m 466 -t 5 5 192.168.10.2 -p 30100 -m 722 -t 5 6 192.168.10.2 -p 30100 -m 978 -t 5 7 192.168.10.2 -p 30100 -m 1234 -t 5 8 192.168.10.2 -p 30100 -m 1472 -t 5 192.168.10.2 -p 30100 UDP 128 1.259333 192.168.10.2 -p 30100 UDP 256 1.366333 192.168.10.2 -p 30100 UDP 512 1.687667 192.168.10.2 -p 30100 UDP 768 1.999667 192.168.10.2 -p 30100 UDP 1024 2.322667 192.168.10.2 -p 30100 UDP 1280 2.791333 192.168.10.2 -p 30100 UDP 1518 2.915 8

Gbit/s ( エ ) スループット確認 iperf コマンドで片方のサーバから 他方のサーバに 10 秒 60 秒 100 秒 3600 秒間パケットを送信し 帯域幅を計測する 図 8 に測定結果を示す TCP/IP を介した実効データ転送性能が約 7GB/ 秒と良好な結果となった 図 8 の TCP の測定に用いたコマンドと結果を表 10 に示す 7.4 7.2 7 6.8 6.6 6.4 Bandwidth Test Result 7.3 7.32 7.33 7.075 7.129 7.0955 6.82 6.86 6.82 7.02 6.96 6.9 10 60 100 3600 Second 図 8 スループットに関する計測結果グラフ Avg Max Min 表 10 スループットに関する計測データ # Server 1 Server 2 Time (s) Avg(Gbp/s) Max Min Memo 1 exasock iperf3 -c 192.168.11.2 -w1024k -t 10 exasock iperf3 -s 10 7.075 7.3 6.82 2 exasock iperf3 -c 192.168.11.2 -w1024k -t 60 exasock iperf3 -s 60 7.129 7.32 6.86 3 exasock iperf3 -c 192.168.11.2 -w1024k -t 100 exasock iperf3 -s 100 7.0955 7.33 6.82 4 exasock iperf3 -c 192.168.11.2 -w1024k -t 3600 exasock iperf3 -s 3600 6.96 7.02 6.9 9

7. まとめ 今回の検証により Exablaze 社製イーサネット アダプター [ExaNIC] が正常にかつ期待通りの性能で富士通社サーバ [RX2540 M1] で動作することが確認できた 性能についてはメーカーの公表値と同等のパフォーマンス ( 遅延 ) となり スループットも TCP/IP を介した実効データ転送性能としては良好な結果となった このことから [ExaNIC] は富士通社サーバ [RX2540 M1] との組み合わせにおいて システムやアプリケーションの性能を向上に有効であることを確認した 8. 参考情報 お問い合わせ先 ビットリーブ株式会社 151-0073 東京都渋谷区笹塚 3-2-15 第 2 ベルビル 6F 電話 : 03-6276-0880 電子メール : sales@bitrieve.co.jp 担当 : 営業部中山 工藤 Exablaze 社の概要 メルボルンに本社を置く Exablaze 社は 革新的なエンジニアリングの洞察とプロセスにより 世界トップクラスの低遅延ネットワークデバイスを設計 開発 製造 この企業の ExaLINK 50 レイヤー 1 スイッチ ExaNIC X2/X4 イーサネット アダプターおよび関連の FPGA 開発キットは 金融 ハイパフォーマンスコンピューティング クラウド ストレージ データセンター 電気通信 エネルギー 防衛 教育などの幅広い業界の遅延重視の組織で普及が進んでいる ビットリーブ社の概要 2004 年に東京で設立されたビットリーブ株式会社は 評価のためのネットワークトラフィックの可視化およびネットワーク環境の保護に焦点を当てた IP ネットワーク用のテストおよび監視機器の供給企業 日本の IT 市場に適した革新的な製品やツールを世界中から見つけ出し 紹介 提供することを目的とする 10