平成 30 年度 福島県立医科大学医学部同窓会定期総会資料 日時 : 平成 30 年 6 月 2 日 ( 土 ) 午後 6 時 ~ 場所 : 福島市太田町 13-73 ザ セレクトン福島 3 階安達太良の間 定期総会次第 1. 開会 2. 会長挨拶 3. 学長 ( 名誉会長 ) 挨拶 4. 議長選出 5. 報告事項報告第 1 号平成 29 年度福島県立医科大学医学部同窓会事業報告について 6. 議 事 議案第 1 号 平成 29 年度福島県立医科大学医学部同窓会歳入歳出決算 ( 案 ) について 議案第 2 号 議案第 3 号 議案第 4 号 議案第 5 号 議案第 6 号 平成 30 年度福島県立医科大学医学部同窓会事業計画 ( 案 ) について 平成 30 年度福島県立医科大学医学部同窓会歳入歳出予算 ( 案 ) について 福島県立医科大学医学部同窓会会則の一部改正について 福島県立医科大学医学部同窓会役員の改選について その他 7. その他 8. 同窓会賞受賞式 9. 退任役員感謝状贈呈式 10. 講演 ( 福島医大の歴史 ) 11. 閉会
報告第 1 号 平成 29 年度福島県立医科大学医学部同窓会事業報告 1. 支部との連携協力 (1) 支部総会への出席岩手県 (5/13) 埼玉県 (5/20) 宮城県夏 (7/15) 長野県 (9/9) 山形 (9/30) いわき (10/28) 米沢 (11/9) 秋田県 (11/11) 相双 (11/17) 県南 (1/18) 郡山 (1/19) 宮城県 (2/17) 安達 (2/22) に会長 副会長出席 (2) 支部総会開催連絡事務補助 2. 大学との連携協力 解剖慰霊祭に会長出席 (10/25) 医科大学教授退任記念会に会長 副会長出席 (2/28) 学位記授与式 謝恩会に会長 副会長出席 (3/21) 3. 助成事業 光翔祭助成 東医体助成 学生図書購入助成 (63 冊 ) 国際交流事業助成 志らぎく会に対する助成 陸上競技場整備助成 バックパネル作成助成 福利厚生等( 弔慰 30 件 ) 1,000,000 円 1,000,000 円 300,000 円 500,000 円 200,000 円 500,000 円 124,200 円 4. 広報活動 会員名簿第 28 号の発行 (H29.12) 同窓会報第 47 号発行 (H30.1) ホームページ情報更新 5. 会議開催 定期総会 (6/10) 理事会 1 回 (6/10) 会長 副会長会議開催 6 回 (5/30 7/25 9/26 11/28 1/23 3/20) 会報編集委員会 3 回 (8/1 11/21 12/19) 同窓会賞選考委員会 (5/15) 6. 新入生に対する入会勧誘資料配布 送付 (1/31~4 回 ) 7. 地域医療貢献賞 1 名 地域学術振興賞表彰 2 名 (6/10) 光が丘賞表彰 5 名 (3/20) 地域医療貢献賞高橋幸枝先生 地域学術振興賞三田正行先生 矢澤浩之先生 光が丘賞赤沼春菜 鎌村美歩 原純子 長島智春 宇之澤和貴 報告どおり承認いただきました
議案第 1 号 平成 30 年度福島県立医科大学医学部同窓会歳入歳出予算 ( 案 ) について 原案どおり承認いただきました 同窓会報第 48 号に掲載いたします 議案第 2 号 平成 30 年度福島県立医科大学医学部同窓会事業計画 ( 案 ) 1. 支部との連携協力 2. 新支部結成への呼びかけ 3. 大学との連携協力 大学諸行事への参加出席 大学創立記念事業への協力 同窓会の準備 創立記念事業積立金を予算計上 4. 助成事業 東医体運営への助成 学生図書助成 解剖慰霊祭献花 志らぎく会に対する助成 学生海外研修に対する助成 福利厚生等 ( 弔意他 ) 5. 収益事業 勤務医師賠償保険の取扱 6. 広報活動 同窓会報第 48 号の発行 ホームページによる情報提供 7. 会議開催 定期総会 理事会 会長 副会長会議 総務委員会 会報編集委員会 同窓会賞選考委員会 その他関係会議の開催 8. 新入学生に対する入会勧誘資料配布 9. 同窓会賞表彰 ( 地域医療貢献賞 地域学術振興賞 光が丘賞 ) 原案どおり承認いただきました
議案第 3 号 平成 30 年度福島県立医科大学医学部同窓会歳入歳出決算 ( 案 ) について 原案どおり承認いただきました 同窓会報第 48 号に掲載いたします 議案第 4 号 福島県立医科大学医学部同窓会会則の一部改正について福島県立医科大学医学部同窓会会則を 下記のとおり一部改正することを承認いただきました 記 1. 改正理由現在 本会への入会に当たっては 入学 ( 会 ) 時に入会金として一律 50,000 円と会費を徴収しているが 医学助成積立金の残高も 6 千万円を超え財政基盤が安定して来たこと及び入学時の納入金が高額となっており保護者の経済的負担も重くなっていることを考慮し 来年度から入会金を引き下げ30,000 円とする また 他大学卒で入会を希望する者は10,000 円とする 会費 : 学生 12,000 円 (6 年分 ) 一般 10,000 円 ( 年間 ) 2. 改正年月日平成 31 年 4 月 1 日ただし 学生会員は平成 31 年度入学生から適用する 議案第 5 号 福島県立医科大学医学部同窓会役員の改選について 福島県立医科大学医学部同窓会会則第 7 条の規定により 役員の任期満了に伴う役 員を下記のとおり選出いたしました 会長 重富秀一第 23 回卒 副会長 大戸 斉第 24 回卒 副会長 宮田昌之第 26 回卒 副会長 鹿野真人第 31 回卒 副会長 大平弘正第 34 回卒 監事 新妻和雄第 23 回卒 監事 中里和彦第 39 回卒
平成 30 年度福島県立医科大学医学部同窓会賞受賞者 地域医療貢献賞堀川章仁様 ( 富岡町夜の森中央医院 ) 堀川章仁先生は昭和 54 年に福島県立医科大学を卒業後第一内科に入局され 平成元年に学位を取得後福島労災病院循環器科に勤務されました 平成 3 年 4 月に双葉郡富岡町へ夜の森中央医院を開設され 以後地域住民の健康維持増進に尽力されてきました この間 平成 12 年には文科省公認スポーツ指導員 水泳 C 級 の資格を取得し 年 2 回程障がい者の水泳大会の審判員を務めております 平成 14 年からは 平成 12 年から文科省が推進している スポーツ振興基本計画 に基づき 健康増進や地域の連帯感の構築を目的とする総合型地域スポーツクラブである さくらスポーツクラブ の会長を務めておりました 平成 17 年 4 月からは 公立双葉准看護学院の学院長に就任し現在まで活躍されております 平成 23 年 3 月 11 日に東日本大震災 続いて東京電力福島原発事故が発生しました これにより富岡町を含む双葉郡全体が避難指示区域に指定され 現在も帰還困難区域が残っている状況であります このような状況の中 1 震災時 双葉准看護学院生の勉学先の手配に奔走した他 南相馬市での学院の再開に尽力された 2 震災後すぐに 多くの住民が避難していた郡山市のビッグパレットでの診療に従事した 3 平成 23 年 8 月からは 安達郡大玉村の富岡町大玉村仮設診療所での診療にあたられた 4 平成 25 年からは 双葉郡の医師会長に就任し 減少した医師会会員をまとめ 現在も会長として活躍されている 5 双葉郡の避難住民が多く住んでいるいわき市好間に設立された双葉郡立好間診療所および勿来町に整備された双葉郡立勿来診療所の管理責任者に就任された 等々 東日本大震災からの復旧のために 東奔西走し避難住民の心の支えとなる診療を日々行っている 以上 地域住民のために今もご活躍されており 敬意を表すとともに地域医療貢献賞の受賞候補者として相応しいと思われ ここに推薦する次第であります < 推薦者 : 理事樋口利行 > 地域学術振興賞大歳憲一様 ( 岩手県奥州市おおとし消化器科整形外科 ) 題名 Age-Specific Prevalence and Clinical Characteristics of Humeral Medial Epicondyle Apophysitis and Osteochondritis Dissecans: Ultrasonographic Assessment of 4249 Players. ( 内側上顆下端障害と上腕骨小頭離断性骨軟骨炎の年齢別有病割合とその臨床的特徴 :4249 名の成長期野球選手を対象とした超音波による検討 )
現代のこどもの健康課題の 1 つとして 運動不足による体力 運動能力の低下や 逆に過度な運動による運動器疾患 障害の二極化が進んでいることが問題視され 児童生徒等のスポーツ外傷 障害の増加と共に 近年学校健診にも運動器検診が積極的に取り入れられるようになった 大歳憲一先生は平成 29 年 3 月まで本学医学部スポーツ医学講座教授 ( 郡山市総合南東北病院寄附講座 ) として本邦のスポーツ医学の発展のみならず郡山地域のスポーツ医学の振興に寄与されてきたが 同年 4 月からは郷里の岩手県奥州市の父君の元に戻られてこの地方のスポーツ医学 整形外科医療の発展に尽力され さらに本学付属病院でも後進の指導に当たられている 先生はスポーツ医学を広く専門とされているが 特に肘関節周辺の外傷 障害に精通されており この方面のスポーツ外傷 障害関連の論文 発表も多い 骨端線閉鎖までの成長期野球肘では 上腕骨の内側上顆と小頭の障害が代表的疾患であるが この度先生は超音波を用いた野球肘検診に関する本論文を発表され 6 歳から 17 歳までの 4,249 名の成長期児童生徒の野球肘の疼痛 解剖学的変化を 現場にポータブル型超音波診断装置を持参されて詳細に検討され 障害の発生と症状には年代別に特徴ある変化があることを示された これ程の膨大な症例数の検討は類を見ない 治療では 早期でも たとえ軽微な疼痛であっても投球の中止が必要となる場合があり 障害の程度によっては手術が必要になることもある このためには正確な病期判定は不可欠であるが 診断に難渋する場合もあり 超音波診断は極めて有用である この方法を用いて上腕骨の内側下端と小頭の障害を段階的に詳細に判定されており この論文での提言は示唆に富んでいる 本論文は児童生徒のスポーツ医学の発展に寄与し 先生の活動は地域児童生徒のスポーツ外傷 障害の改善に貢献しており 本年度の同窓会地域学術振興賞にふさわしい業績と考え推薦いたします < 推薦者 : 理事白澤榮嗣 > 地域学術振興賞武山彩様 ( 相馬市公立相馬総合病院 ) 題名 Respiratory syncytial virus shedding by children hospitalized with lower respiratory tract infection (RS ウイルス下気道炎による入院患児における鼻汁中ウイルス量の経時的推移 ) 武山彩氏は 2002 年 3 月に福島県立医科大学を卒業 4 月に小児科学講座に入局しました 福島医大附属病院と関連病院での研修後 2006 年 4 月に公立相馬総合病院小児科に赴任し 現在まで勤務しています 氏は 公立相馬総合病院にて小児科臨床に従事する傍ら 地域の病院において経験することの最も多い感染症の疫学に興味を持ち 公立相馬総合病院で経験した症例から丹念に検体を採
取し これを福島県立医科大学小児科学講座において PCR 法などの手法を用いて自ら病原体診断を行い 論文にまとめ 2012 年 9 月に福島県立医科大学の学位を取得しています 学位取得後も小児感染症疫学研究を継続し 2014 年 2016 年に論文を発表しています 2016 年の論文は今回の応募論文である Respiratory syncytial virus shedding by children hospitalized with lower respiratory tract infection を Journal of Medical Virology 誌に報告しました 内容は 乳幼児の呼吸器感染症では最も重要な RS ウイルスの排泄期間に関するものであり 症状が軽快しても長期に渡り排泄することを明らかにし 保育園等における登園基準の作成に大変重要な知見となりました 氏は この研究を実施するに当たり 2013 年 10 月に日本小児感染症学会研究プロジェクト助成金 ( 第 8 回研究奨励賞 ) を授与されており 自身の研究費で自身の手で研究を実施したものです このように 地域の病院に勤務しながら自身で検体を採取し 自ら小児感染症疫学研究を継続しており 特に候補論文は 自身で研究費を獲得して行った研究であり 地域学術振興賞にふさわしい論文と考え 武山彩氏を同賞に推薦いたします < 推薦者 : 理事細矢光亮 >