資料 1-4 放送コンテンツの海外展開 平成 2 6 年 8 月総務省情報流通行政局

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資料 5 総務省提出資料 平成 30 年 12 月 21 日 総務省情報流通行政局

資料 2-11 放送コンテンツ海外展開促進機構 (BEAJ) の取組 情報流通行政局 情報通信作品振興課

BEAJ とは ~ 設立の経緯と活動概要 ~ Broadcast Program Export Association of Japan 2

我が国のクールジャパン戦略の現状   ~ 放送コンテンツの海外展開について ~

ベトナムの 6 ヶ国のうち少なくとも 1 ヶ国が含まれていること 適切な放送コンテンツの製作 確保要件 日本ブランド全体のイメージ向上に資する内容であり 国内の特定地域を限定的に取り上げる放送コンテンツでないこと ( 単一の都道府県のみを取り上げる事業企画は本事業の対象外とする ) 本事業が平成 2

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メディア・ソフトの制作および流通実態に関する調査研究

ビジネスと連動した放送番組の海外発信と今後の展開

別紙 2 様式第十八 ( 第 13 条関係 ) 認定事業再編計画の内容の公表 1. 認定をした年月日平成 27 年 7 月 6 日 2. 認定事業者名 WAKUWAKU JAPAN 株式会社 3. 認定事業再編計画の目標 (1) 事業再編に係る事業の目標スカパー JSAT グループ ( 以下 スカパ

発表内容 1. シンガポールにおける Japan Hour 事業について 2. マレーシアにおける日本紹介番組及び関連事業開発への取組みについて 3. 日本アニメの海外展開及び現地パートナーとの共同開発事業への取り組みについて 4. 海外事業展開における課題について 1

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放送コンテンツ海外展開のイメージ 1 日本ブーム創出による放送コンテンツのニーズ向上 放送コンテンツ の海外展開 周辺産業への波及成長著しい新興国市場の取込 ビジット ジャパン戦略日本への外国人観光客誘致 日本文化 日本語の普及 地域活性化への貢献 様々な分野への波及クールジャパン戦略への寄与 [

IICP Institute for Information and Communications Policy 放送コンテンツの海外展開に関する現状分析 平成 26 年 4 月 総務省情報通信政策研究所

成長戦略としての ICT 1 日本再生のための 三本の矢 大胆な金融政策 為替株価 ( ) ( ) 79.9 円 円 機動的な財政政策 円 15, 円 75% 上昇 世界一の上昇率 ( NY ダウ平均株価の上昇率は 24%)

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放送コンテンツ海外展開のイメージ 1 日本ブーム創出による放送コンテンツのニーズ向上 放送コンテンツ の海外展開 周辺産業への波及成長著しい新興国市場の取込 ビジット ジャパン戦略日本への外国人観光客誘致 日本文化 日本語の普及 地域活性化への貢献 様々な分野への波及クールジャパン戦略への寄与 [

本 日 の 内 容 1 1.コンテンツ 海 外 展 開 に 関 する 国 際 比 較 2. 放 送 コンテンツの 海 外 展 開 1 今 後 の 方 向 性 2 放 送 コンテンツ 海 外 展 開 強 化 促 進 モデル 事 業 3 国 際 共 同 製 作 支 援 の 執 行 状 況 4 一 般 社

放送コンテンツ海外展開等に係る政府方針 1 日本再興戦略 2016( 平成 28 年 6 月 2 日閣議決定 ) 第 2 Ⅳ 海外の成長市場の取り込み (1)KPI の主な進捗状況 KPI 2018 年度までに放送コンテンツ関連海外市場売上高を現在 (2010 年度 ) の約 3 倍に増加させる 2

報通信の現況 コンテンツ市場の動向 マルチユース市場の内訳をみると 映像系コンテンツ 1 兆 4,243 億円の主な内訳は 地上テレビ番組が 5,074 億円 映画ソフトが 4,884 億円 衛星 CATV 番組が 3,530 億円となっている 音声系コンテンツの内訳は 音楽ソフトであり 1,353

NEWS 2020 速報 の一部を改正する法律案 REPORT 総会の様子 2025 GDP 3 02 vol

日本の放送コンテンツ海外輸出額の推移 1 日本の放送コンテンツ海外輸出額は 2010 年度以降 毎年増加を続け 2015 年度末で 億円 ( 対前年度比 58.0% 増 2010 年度の約 4.4 倍 ) 放送コンテンツの海外展開については 従来の目標として 2018 年度までに放送コン

により 都市の魅力や付加価値の向上を図り もって持続可能なグローバル都 市形成に寄与することを目的とする活動を 総合的 戦略的に展開すること とする (2) シティマネジメントの目標とする姿中野駅周辺や西武新宿線沿線のまちづくりという将来に向けた大規模プロジェクトの推進 並びに産業振興 都市観光 地

参考資料 第 1 回メディア ソフト研究会参考資料 平成 21 年 11 月 20 日 総務省情報通信政策研究所調査研究部

注 1: 放送コンテンツ海外輸出額 : 番組放送権 インターネット配信権 ビデオ DVD 化権 フォーマット リメイク権 商品化権等の輸出額 注 2:2004 年度から 2009 年度までは 番組放送権のみの輸出額 2010 年度以降は番組放送権以外の輸出額を含む放送コンテンツ海外輸出額 なお 20



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資料 2 放送コンテンツの海外展開等について 平成 31 年 1 月 30 日総務省

電通、「ジャパンブランド調査2014」を実施

公益目的支出計画実施報告書 29 年度 (2017/4/1 から 2018/3/31 まで ) の概要 1. 公益目的財産額 10,097,432 円 2. 当該事業年度の公益目的収支差額 ((1)+(2) (3)) 10,213,503 円 (1) 前事業年度末日の公益目的収支差額 7,130,4

2014 年度事業計画書 2014 年 3 月 25 日 一般社団法人日本テレワーク協会 1

目次 1. クールジャパンのねらい 2 2. クールジャパン戦略 3 3. 機構の事業スキーム 4 4. 機構の活動方針 ( 概要と事業類型 ) 5 5. 投資決定案件 ( 総括 ) 6 6. 機構の投資ポートフォリオ 9 ( 各投資案件の概要 ) 投資案件の地理的分布 投資

仮訳 日本と ASEAN 各国との二国間金融協力について 2013 年 5 月 3 日 ( 於 : インド デリー ) 日本は ASEAN+3 財務大臣 中央銀行総裁プロセスの下 チェンマイ イニシアティブやアジア債券市場育成イニシアティブ等の地域金融協力を推進してきました また 日本は中国や韓国を

資料 2-2 成長戦略改訂に向けた地域活性化の取組みについて ( 案 ) 内閣官房地域活性化統合事務局 成長戦略の改訂に向け これまでの施策の成果が実感できない地方において 新たな活力ある地域づくりと地域産業の成長のためのビジョンを提供しその具体化を図る 超高齢化 人口減少社会における持続可能な都市

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2017 電波産業調査統計

日本の放送コンテンツ海外輸出額の推移 1 日本の放送コンテンツ海外輸出額は 2010 年度以降 毎年増加を続けており 2015 年度には 億円となっている ( 対前年度比 58.0% 増 2010 年度の約 4.4 倍 ) 対前年度比で インターネット配信権が 146.7% 増と著しく増

寄附文化の醸成に係る施策の実施状況 ( 平成 26 年度に講じた施策 ) 別紙 1 < 法律 制度改正 > 総務省 ふるさと納税の制度拡充 ( 平成 27 年 4 月 1 日施行 ) 学校法人等への個人寄附に係る税額控除の要件の緩和 ( 平成 27 年 4 月 1 日施行 ) 特例控除の上限の引上げ

報通信の現況347 放送事業 第 6 節 放送事業 1 放送市場 第 6 節ア放送事業者の売上高等 平成 22 年度の放送事業者売上高は 3 兆 9,089 億円で 近年では衛星系放送事業者とケーブルテレビ放送事業者のシェアが拡大我が国における放送は 受信料収入を経営の基盤とする NHK( 日本放送

活動指標及び 活動指標標準仕様書 導入手順書策定数 ( 改定を含む ) 活動見込 31 活動見込 2 活動指標及び 活動指標 RPA 補助事業の完了数 活動見込 31 活動見込 5 活動指標及び AI 実証地域の完了数 活動指標 活動見込 31 活動見

主な論点 資料 4 1. ワーク ライフ バランスの推進 生産性向上等の観点から 働き方とともに休み方を見直すことの必要性 重要性 (1) 有給休暇取得状況と長時間労働の国際比較 (2) 休暇取得と生産性との関係 (3) 仕事と仕事以外の生活の充実 2. 秋の連休の大型化等を実現する上での課題 (1

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第6回議論における補足資料

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貿易特化指数を用いた 日本の製造業の 国際競争力の推移

2020 年東京オリンピック パラリンピック競技大会を見据えた行政の暑さ対策に関する取組 Countermeasure plans by governments against intense heat toward 2020 Tokyo Olympic & Paralympic games 内閣官

学生確保の見通し及び申請者としての取組状況

ソフト パワーを通じた成長機会の拡大 2 1. クール ジャパンの発信 要望額 2 億円 要求額 0.2 億円 海外での実施体制 日系企業 日本人専門家 文化人 芸術家等 < 海外における日本の 拠点 たる大使館 総領事館の強みを最大限活用 > 現地要人やプレスとの人脈現地での信用力要人往来の機会の

併せて 先進事例を統一的なフォーマットでデータベース化する また 意欲ある地域が先進的な取組みを行った人材に 目的に応じて容易に相談できるよう 内閣官房において 各省の人材システムを再点検し 総合的なコンシェルジュ機能を強化する 各種の既存施策に加え 当面 今通常国会に提出を予定している 都市再生法

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目次 要旨 1 Ⅰ. 通信 放送業界 3 1. 放送業界の歩み (1) 年表 3 (2) これまでの主なケーブルテレビの制度に関する改正状況 4 2. 通信 放送業界における環境変化とケーブルテレビの位置づけ (1) コンテンツ視聴環境の多様化 5 (2) 通信 放送業界の業績動向 6 (3) 国民

無料公衆無線 LAN 環境の整備の促進 年までに外国人の導線における主要な観光 防災拠点に Wi-Fi スポットを整備するため 自治体への支援を実施 訪日外国人旅行者が快適に利用できる無料公衆無線 LAN 環境の整備を促進するため 総務省 観光庁が事務局となり 駅 空港等のエリアオーナ

平成 29 年度経済産業省クールジャパン関連予算要求状況 コンテンツグローバル需要創出基盤整備事業 ( 平成 28 年度補正 60.0 億円 ) コンテンツの海外展開を通じた日本の魅力発信のため コンテンツの字幕 吹き替え等の現地化や国際見本市への出展等のプロモーション費用の補助の総合的支援を実施

P.1 平成 28 年度タイ市場調査結果 北海道観光成 市場誘客促進事業 ( タイ市場 ) 概要編 公益社団法 北海道観光振興機構

NHK 平成22年度 ことしの仕事

平成30年基幹放送局の再免許の実施

東京センチュリー株式会社統合レポート2018


5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概要 棋士のまち加古川 をより幅広く発信するため 市内外の多くの人が 将棋文化にふれる機会や将棋を通じた交流を図ることができる拠点施設を整備するとともに 日本将棋連盟の公式棋戦 加古川青流戦 の開催や将棋を活かした本市独自のソフト事業を展開する 5-2

平成29年度 国際放送番組編成計画

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摂南経済研究第 4 巻第 1 2 号 (2014) 較検討するのも興味深いことであるが ここではあくまでも 2011 年のデータの提示のみに終始し 分析 検討は改めて順次おこなってみたい 後者の目的にかかわる国際観光輸出 輸入 収支については 前掲の 国際観光論 において 2000 年から 2008

新興国市場開拓事業平成 27 年度概算要求額 15.0 億円 (15.0 億円 ) うち優先課題推進枠 15.0 億円 通商政策局国際経済課 商務情報政策局生活文化創造産業課 /1750 事業の内容 事業の概要 目的 急速に拡大する世界市場を獲得するためには 対象となる国 地

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渚泊推進対策 平成 29 年 3 月に閣議決定された 観光立国推進基本計画 において 農山漁村滞在型旅行をビジネスとして実施できる体制を持った地域を平成 32 年度までに 500 地域創出することにより 農泊 の推進による農山漁村の所得向上を実現する と位置づけられたところ 農泊 を持続的なビジネス

取組みの背景 これまでの流れ 平成 27 年 6 月 日本再興戦略 改訂 2015 の閣議決定 ( 訪日外国人からの 日本の Wi-Fi サービスは使い難い との声を受け ) 戦略市場創造プラン における新たに講ずべき具体的施策として 事業者の垣根を越えた認証手続きの簡素化 が盛り込まれる 平成 2

企画書タイトル - 企画書サブタイトル -

JNTO

視聴環境の変化に対応した放送コンテンツの製作 流通の促進方策の在り方 ( 情報通信審議会への諮問の概要及び検討経緯 ) 1 諮問理由 ブロードバンドの普及や視聴方法の多様化等を踏まえ 一部の放送事業者はブロードバンドを活用した同時配信の取り組みを実施 視聴者の利便性向上等につながる可能性がある一方

1. 政 府 全 体 としての 戦 略 2. 体 制 の 確 立 平 成 25 年 8 月 一 般 社 団 法 人 放 送 コンテンツ 海 外 展 開 促 進 機 構 (BEAJ) 設 立 放 送 コンテンツの 海 外 展 開 をサポートする 官 民 連 携 の 推 進 体 制 の 確 立 3.モデ

2017 年訪日外客数 ( 総数 ) 出典 : 日本政府観光局 (JNTO) 総数 2,295, ,035, ,205, ,578, ,294, ,346, ,681, ,477

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一般社団法人 放送コンテンツ海外展開促進機構 (BEAJ) 平成 30 年 4 月

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< 基本方針 > 一般社団法人移住 交流推進機構 ( 以下 JOIN という ) は 地方に新しい生活や人生の可能性を求めて移住 交流を希望する方々への情報発信や そのニーズに応じた地域サービスを提供するシステムを普及することにより 都市から地方への移住 交流を推進し 人口減少社会における地方の振興

梨県間における観光交流の促進等について意見交換を行った ベトナム政府観光総局と山梨県との協力関係の強化が両国の国際友好交流に重要な役割を果たすことを確認し 覚書を締結した ( ベトナム政府観光総局が日本の地方自治体と覚書を締結することは初 ) 覚書の概要 両県局の協力による観光プロモーションの実施

27 年度当初予算 28 年度要求主な増減理由円)平 7 単 位 2 : 8 百年万度予訳(成 ( 目 ) 啓発広報費 2 平成 26 年度限りの経費 ( 重要事項に関する戦略的国際広報諸費に統合 ) 計 0 0 算内

日本の放送コンテンツ海外輸出額の推移 年度の放送コンテンツ海外輸出額は 引き続き増加し 億円となった 内訳を見ると 番組放送権 インターネット配信権 フォーマット リメイク 商品化権 が引き続き着実に増加し ビデオ DVD 化権 は減少に転じている ( 億円 ) 400 3

日本の魅力 は 3 ヶ国とも 日本のアニメ マンガ 日本食 表 1 あなたにとって 日本 の魅力とはどのような点ですか?( 複数回答 ) 100% 80% タイインドネシアシンガポール 60% 40% 20% 0% 日本語 テレビ 日本の 日本の 日本の 武道 日本のホ 日本のア 日本の 日本の 日

放送コンテンツ流通の促進方策に関する検討会実演家関連ワーキング検討結果について 日本のコンテンツ市場は米国に次ぐ世界第 2 位の規模であるが 海外輸出比率は 5% 程度にとどまっている 特にコンテンツ市場の3 割強を占める放送コンテンツについては テレビ放送市場自体の規模は韓国の約 10 倍でありな

中小企業海外展開支援大綱の改正について

リサーチ Press Release 報道関係者各位 2016 年 3 月 18 日 アウンコンサルティング株式会社 世界 40 カ国 主要 OS 機種シェア状況 2016 年 2 月 ~インバウンド web プロモーションにシェア状況データを生かす~ アウンコンサルティング株式会社 ( 東証マザー

Microsoft Word - 24_11景観.doc

第1章

となっている イタリアとロシアでの意向が特に強いが 欧米エリアでは全体的に強い傾向にある 国や地域によって 興味 関心は異なる 例えば ご当地 ラーメン に関心が高いのはフィリピン 世界遺産 はイタリア 城 城址 はロシア 和牛 は香港など 日本の地方への関心は アジアだけではなく欧米エリアにも拡大

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資料 2 平成 27 年度の政策対話等の実施実績及び予定について ( 未定稿 ) 1. 概要 平成 27 年度は 以下の取組につき 各国の状況に応じ組み合わせて実施 (1) 各国との政策対話の実施 (2) 対話の場を活用した 我が国食関連産業と先方政府 先方民間企業のとの情報共有 マッチングの促進

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目次 1. 日本の放送コンテンツの海外展開に関する現状分析 2. 放送コンテンツの海外展開に関する日韓比較 3. クールジャパン を世界に発信するために 4. クールジャパン 戦略と 4K8K に向けた取組み

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図 4-1 関経連アセアン経営研修の変遷 そこで 関経連では 2016 年 11 月 次年度以降のアセアン経営研修の充実 強化を検討するため 本研修に協力いただいている各国の機関の幹部を関西に初めて招聘し 関西アジアフォーラム を開催した 8 カ国 ( カンボジア インドネシア ラオス マレーシア

カウンシルの創設について 重要インフラの情報セキュリティ対策の向上を図るため 重要インフラの情報セキュリティ対策の向上を図るため のにより のにより 2 月 日に創設 日に創設 政府機関から独立した会議体として 分野横断的な情報共有等の連携を推進 政府機関から独立した会議体と

現状 課題 海外の消費者ニーズを踏まえ 更なる高付加価値化を実現すべく 日本産酒類のブランド力と品質を向上させます 国内外で高い評価を受けた 高付加価値な酒類が輸出される傾向にある 今までの傾向を踏まえ 日本産酒類の高付加価値化を進めるとともに 海外において製造されている酒類との差別化を図ることが課

株式会社インプレス_ ニュースリリース添付資料

視聴環境の変化に対応した放送コンテンツの製作 流通の促進方策の在り方 ( 情報通信審議会への諮問の概要 ) 2 1. 諮問理由 ブロードバンドの普及やスマートフォン等の普及による視聴方法の多様化等を踏まえ 一部の放送事業者においては ブロードバンドを活用した同時配信の取り組みが始められている こうし

平成 30 年 12 月 21 日 衛星基幹放送の新規参入等に係る放送法関係審査基準の一部を改正する訓令案についての意見募集 総務省は 衛星基幹放送業務の認定に係る公募の実施に向け 放送法関係審査基準 ( 平成 23 年 6 月 29 日総務省訓令第 30 号 ) の一部を改正する訓令案を作成しまし

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姫路市及びたつの市における連携中枢都市圏形成に係る連携協約 姫路市 ( 以下 甲 という ) 及びたつの市 ( 以下 乙 という ) は 連携中枢都市圏構想推進要綱 ( 平成 26 年 8 月 25 日付け総行市第 200 号総務省自治行政局長通知 ) に基づく連携中枢都市圏である播磨圏域 ( 以下

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資料 1-4 放送コンテンツの海外展開 平成 2 6 年 8 月総務省情報流通行政局

目次 1 放送コンテンツの海外展開( 情報発信力の強化 ) 2 日本再興戦略 改訂 2014 3 一般社団法人放送コンテンツ海外展開促進機構 (BEAJ) 4 BEAJの主な国際展開活動 5 BEAJを通じた放送コンテンツの海外展開 6 放送コンテンツの海外展開による波及効果の具体例 7 地域住民雇用基盤の強化 再生( 放送コンテンツ海外展開強化連携モデル事業 ) 8

放送コンテンツの海外展開 ( 情報発信力の強化 ) 2 日本再興戦略 において 5 年後 (2018 年 ) までに放送コンテンツの海外事業売上高を現在の 3 倍近くに増加させる ( 現在 63 億円 ) という国家目標 日本のコンテンツ産業は米国に次ぐ世界第 2 位の規模だが 海外輸出比率は 5% 程度 1 位のアメリカは 17% であり 逆に言えば まだ 3 倍以上海外展開できる伸びしろ 平成 24 年度補正予算 (47 億円 ( 経産省とあわせて 170 億円 )) により 1 海外放送事業者との共同製作 2 現地語字幕の付与 ( 経産省との共同事業 ) 等に対する支援 平成 25 年度補正予算 (21 億円 ) では 異業種を含む周辺産業との連携による新たなビジネスモデルの構築や地域の活性化などを目的とした放送コンテンツを製作し 継続的に発信するモデル事業を支援 平成 27 年度予算においても 個性あふれる地方の創生 の実現に資するため 地域の活性化や訪日外国人客観光客の増加等を目的とした放送コンテンツの製作 継続的発信を支援するモデル事業を要求 昨年 8 月 放送コンテンツの海外展開をサポートする官民が連携した横断的組織 一般社団法人コンテンツ海外展開促進機構 (BEAJ( ビージェイ )) が設立 日本のコンテンツ市場 (2012 年 ) 日米コンテンツ収入の比較 地上テレビ番組の輸出金額 ( 出典 ) 日本 : 総務省情報通信政策研究所 メディア ソフトの制作及び流通の実態に関する調査 (2014.5) p1 5% 日本 95% 国内収入 17% 米国 83% 海外収入 ( 出典 ) 日本 : 経産省資料 ( コンテンツ産業の成長戦略に関する研究会 ) 米国 : デジタルコンテンツ協会編 デジタルコンテンツ白書 2009 ( 単位 : 億円 ) 200 150 100 50 0 日本 62 2012 178 韓国 ( 出典 ) 日本 : 総務省情報通信政策研究所 放送コンテンツの海外展開に関する現状分析 (2014.4) p1 韓国 : 文化体育観光部 2013 コンテンツ産業統計 (2012 年データ ) (2013.12) p200 表 4-7-30 等をもとに作成

日本再興戦略 改訂 2014( 放送コンテンツ海外展開関連部分抜粋 ) 3 日本再興戦略 改訂 2014( 平成 26 年 6 月 24 日閣議決定 ) (1)KPI の主な進捗状況 KPI 2018 年度までに放送コンテンツ関連海外市場売上高を現在 (2010 年度 ) の約 3 倍に増加させる 放送コンテンツ関連海外市場売上高 ( うちテレビ番組の輸出額 ) は 2010 年度 :62.5 億円 2012 年度 :62.2 億円 (2) 施策の主な進捗状況 ( クールジャパン機構の設立等 ) クールジャパンについては 昨年 11 月に ( 株 ) 海外需要開拓支援機構 ( クールジャパン機構 ) が設立され関係機関等との連携を強化しているところ また 昨年 8 月に放送コンテンツの海外展開をサポートする業界横断的組織が設立され ASEAN 主要国を当面の主なターゲットとして魅力ある我が国放送コンテンツの継続的放送に向けた取組を進めている (3) 新たに講ずべき具体的施策 2 新たな政府横断的クールジャパン推進体制の構築 官民連携によるオールジャパン体制によりコンテンツ 文化芸術等の 日本の魅力 を効果的に発信し 産業化に結び付けていくことが重要である このため クールジャパン関係府省連絡 連携会議 をプラットフォームとして 大規模国際イベントにおける発信事業 日本食 日本産酒類の海外展開 メディア芸術 現代アートの創造 発信など 戦略的重要性の高いテーマ 分野を特定し 新たな各省連携プロジェクトを創出していくとともに 日本語教育の普及等も図りつつ 在外公館を活用した発信を強化する また クールジャパン機構によるリスクマネーの供給を呼び水として 海外における商業施設展開 コンテンツ配信等の事業に分野 業界横断的に取り組むとともに 放送コンテンツの継続的放送と連携して周辺産業の海外展開につなげるなど 新たな成功モデルの創出 展開を行っていく あわせて 国際的な情報発信力の強化を図るべく 海外において発信力 影響力のある人の招へい 展示会場の新設 拡張の促進を行う

ビージェイ一般社団法人放送コンテンツ海外展開促進機構 (BEAJ) 4 1. 設立の目的 放送コンテンツの海外展開により クール ジャパン戦略やビジットジャパン戦略をはじめとする国家戦略に基づく日本の成長の促進に寄与すること 2. 設立年月日 3. 構成 2013 年 8 月 23 日 理事長岡住友商事 相談役 ( 放送コンテンツ流通の促進方策に関する検討会座長 ) 理事社 4. 当面の戦略 地上放送 NHK 日本テレビ テレビ朝日 TBS テレビ東京 フジテレビ 衛星放送 スカパー JSAT WOWOW 権利者団体日本音楽事業者協会 日本芸能実演家団体協議会 日本レコード協会 関係業界 住友商事 伊藤忠 電通 博報堂 日本民間放送連盟 ASEAN 主要国で地上波等の効果的なメディアで放送枠を確保し 魅力ある日本の放送コンテンツを継続的に放送 このために国家予算も最大限活用しつつ 官民連携オールジャパン ワンチーム体制で取り組む 当面のターゲットとして ASEAN6 か国 ( フィリピン インドネシア マレーシア タイ ベトナム ミャンマー ) を 重点的に諸活動を展開 クールジャパン機構との連携を一層強化 ( 同機構との間で業務連携に関する覚書を締結 (2014 年 3 月 24 日 ))

BEAJ の主な国際展開活動 5 1. フィリピンの主要地上波放送局との調整 交渉 新藤総務大臣のフィリピン訪問 (2014 年 1 月 13 14 日 ) にあわせて派遣された 地デジ ICT 分野の官民合同ミッション の活動の一環として BEAJを中心とする日本側の放送コンテンツ関係者がフィリピンの主要地上波放送局 2 社幹部への表敬訪問及びラウンドテーブルを開催 1. フィリピン放送局幹部への表敬訪問 フィリピンの主要な地上波放送局であるABS-CBN 及びGMAに対して 表敬訪問を実施 日本側からは BEAJ 放送局やベンダー等の幹部が同行 2. フィリピン放送局実務者とのラウンドテーブル また 日 フィリピン双方の実務担当者によるラウンドテーブルを実施 ロペス会長 ヤロング筆頭副社長の表敬訪問の模様 日本側からは 上記放送局が参加し 自社概要や海外展開を検討している 放送コンテンツに関するプレゼンを実施 2. ミャンマーの地上波放送局との調整 交渉 藤川政務官のミャンマー訪問 (2014 年 7 月 20-23 日 ) にあわせ BEAJ を中心とする日本側のコンテンツ関 係者がミャンマー各放送局幹部との面談を行い 日本コンテンツに対するニーズ等のヒアリングを実施

BEAJ を通じた放送コンテンツの海外展開 6 放送コンテンツ海外展開強化促進モデル事業 ( 平成 25 年度補正予算 ) の一環として 以下の ASEAN6 か国の地上波テレビの効果的な放送枠を確保し 日本の放送コンテンツを継続的に発信するモデル事業を実施 対象国との調整 交渉を実施した結果 BEAJ の協力の下 下記の事業を採択することを決定 対象国 概要 フィリピン現地有名タレントを起用した人気情報帯番組中に日本紹介枠を継続的に放送 ( 新規製作 ) マレーシア アジア 3 カ国の人気タレントが日本文化を体験する情報番組 ( 新規製作 ) 現地有名タレントが日本国内を旅する鉄道紀行番組 ( 新規製作 ) インドネシア地方民放各局と連携してアジアの人気タレントが日本各地を紹介する旅 情報番組 ( 新規製作 ) 日本ポップカルチャーをテーマとした情報番組 ( 新規製作 ) タイ アニメソングによるクールジャパン ビジットジャパンを効果的にアピールする番組 ( 新規製作 ) タイの若者から見た日本の魅力をオムニバス形式で紹介する番組 ( 新規製作 ) ベトナム ミャンマー 若者向けチャンネルの帯番組中に日本放送局の有名コンテンツをまとめて継続的に放送 地方局と連携し コンテンツを継続的に放送 日本放送局の有名コンテンツを継続的に放送

地域住民雇用基盤の強化 再生 ( 放送コンテンツ海外展開強化連携モデル事業 ) 7 < 概要 > 国内外の関係機関とも幅広く連携しながら 訪日外国人観光客の増加 ( ビジットジャパン ) や 日本の最先端の音楽 ファッション等の発信 ( クールジャパン ) 地域の活性化 ( 個性あふれる地方の創生 ) 日本食 食文化の魅力発信 等を目的とした放送コンテンツを製作し 海外に継続的に発信するモデル事業を支援 ( 流通業等と連携し 地域の特産品を扱う放送番組等を海外の放送枠で発信 ) 平成 27 年度予算要求 :25 億円 ( 新規 ) 放送局 番組製作会社 音楽 ファッション 観光資源 配信 放送 連携 周辺 地域産業 地域資源や日本食 海外への継続的な発信 関係機関との連携 日本食の消費拡大 現地での日本の製品やサービス等の消費拡大 訪日観光客の増加 地域の活性化 日本ファンの拡大