本庁舎の管理業務等に係るコスト削減支援業務委託仕様書 1 目的少子高齢化に伴い行政需要が増大する一方 限られた財源の中で 鎌倉市の目指す 古都としての風格を保ちながら 生きる喜びと新しい魅力を創造するまち を実現するためには 今まで以上に 効率的かつ効果的な行政運営を追及していく必要がある 本庁舎の管理等についても 公正さを確保しつつ より質の高いサービスの提供を受けるため その都度最適と考えられる仕様で発注をしてきたが 供給側の技術革新や社会情勢の変化等 本市を取り巻く環境は日々変化している そのため 今年度は この変化を的確に捉え 更なる効率化 コスト削減を図るための取組として 本庁舎の管理業務等について 業務内容の適正化及びコスト削減 ( 以下 コスト削減等 という ) を目的とした取組を行う なお 本業務の実施にあたっては ソーシャルインパクトボンド ( 成果連動型サービス ) の試行的事業として位置付け 本事業の成果により削減された本市支出額 ( 令和 2 年度 ) として合理的に算定される金額に応じて 契約金額を決定する方式を採用する ( 詳細は 3(3) 契約金額等 のとおり ) 2 業務の名称 本庁舎の管理業務等に係るコスト削減支援業務委託 3 委託内容 (1) 業務概要次の業務を対象として 現状分析 コスト削減等の施策立案及び適正化に向けた活動の支援を行う ア対象業務 ( ア ) ガス供給契約 ( イ ) 消防設備保守点検業務 ( ウ ) 自動火災報知機保守点検業務 ( エ ) 自家用電気工作物定期点検業務 ( オ ) 本庁舎熱電源保守業務 ( カ ) 昇降機保守業務 ( キ ) 本庁舎総合管理業務 ( ク ) 行政施設ネットワーク運用保守業務イ対象業務の分析発注者が提供する各種資料等 ( 既存仕様 契約金額 業務報告書等 ) 及び関係課へのヒアリング等に基づき 現状の契約内容等の分析 市場調査を行う 1
ウ実施業務の選定対象業務の分析結果を踏まえ 業務報告書 ( 中間 ) を作成し 発注者の承諾を得た上で コスト削減等の具体的活動を行う業務を選定する エコスト削減等に向けた活動支援実施業務の選定結果に基づき コスト削減等を実現するための施策を立案する ( 仕様書の見直し 契約方法の検討 比較検討資料作成等 ) オその他令和 2 年度に締結する契約に向けて 業務目的を達成するために必要と認められる支援 ( 実際の契約締結手続きは 地方自治法等の関係法令や本市における契約ルールに則り発注者が行うことから そのための必要な支援一式をいう ) を行う (2) 業務計画受注者は この業務が適切に実行され 目的の成果を得るため 作業方法 業務従事者 工程 進捗管理方法等について適切な業務計画を提出すること (3) 契約金額等ア契約金額本業務における契約金額 ( 支払額 ) は 本業務の成果として削減された本庁舎の管理業務等における委託料等 ( 以下 年間削減金額 という ) に成果報酬率及び消費税等率を乗じて算出する額 ( 成果連動型 ) とし 業務実施に伴って発生する固定報酬は設定しない また 年間削減金額及び成果報酬率に関わらず 別途 契約金額 ( 支払額 ) の上限額を定める イ年間削減金額 ( ア ) 年間削減金額は 次の計算式で算定される金額の合計額とする 業務名算定式 1 ガス供給契約 ( 改定前の契約額もしくは単価 - 改定後の新規契約額もしくは新規単価 ) 年間使用量 ( 直近 3 年間の平均使用量 ) 2 その他業務 ( 令和元年度契約額 / 年額 - 改定後契約額 / 年額 ) 又は ( 令和元年度契約額 / 月額 - 改定後契約額 / 月額 ) 12 消費税額及び地方消費税額を除いた金額で算出する ( イ ) 対象業務の現状分析等の結果 コスト削減等の施策を立案しなかった業務及び発注者が合理的な理由 ( 品質悪化となる恐れがある場合等をいうが これに限らない ) により本業務の成果を用いなかった業務は 年間削減金額の算定対象とはしない (4) 打合せ受注者は 本業務の実施において 発注者と打合せを行い 業務の円滑な進捗に努めるものとする 打合せは 原則として 鎌倉市役所本庁舎で行うこととする 打合せの内容は 受注者が記録簿等を作成し 相互に確認するものとする 2
(5) 業務報告書の作成現状分析の結果 市場調査の結果 コスト削減等を実現するための施策を報告書としてまとめ 発注者に提出する ア業務報告書 ( 中間 ) 10 部イ業務報告書 ( 最終 ) 10 部ウア イの電子データ (CD R)3 部業務報告書 ( 中間 ) については 3(1) イ対象業務の分析 の完了後 速やかに提出するものとし 業務報告書 ( 最終 ) については 令和元年 (2019 年 )11 月 29 日 ( 金 ) までに素案を提出し 市と協議し 令和 2 年 (2020 年 )1 月 31 日 ( 金 ) までに最終報告書を市に提出するものとする (6) 資料の貸与などア発注者は業務の履行に当たり 必要に応じて保有する資料の提供を行うものとする イ業務の遂行に当たり 発注者が受注者に貸与する資料等は 受注者の責任において管理し その取扱いは十分注意するものとする また 業務完了後は速やかに返却するものとする 4 対象事業の概要対象事業の内容は 次のとおりとする (1) ガス供給契約業務内容鎌倉市役所本庁舎及び分庁舎 ( 以下 本庁舎等 という ) で使用する都市ガスを供給する使用実績別紙 1のとおり (H30 年度参考 ) 契約種別 : 本庁舎 ( 業務季節別契約 ) 第三分庁舎( 一般契約 A) (2) 消防設備保守点検業務業務内容消防法等に基づき 本庁舎等に設置された消防設備の点検を行い 結果を報告する ( 官公署への報告を含む ) また 消防設備の機能に支障が生じた場合に発注者と協力して設備の保全にあたる点検頻度等総合点検 : 年 1 回実施 機器点検 : 年 1 回実施 ( 閉庁日に実施 ) 対象機器等別紙 2のとおり契約金額 (H30 年度参考 ) 332,000 円 ( 消費税等は含まない ) (3) 自動火災報知機等保守点検業務業務内容消防法等に基づき 本庁舎等に設置された自動火災報知機等の点検を行い 結果を報告する ( 官公署への報告を含む ) また 自動火災報知器等の機能に支障が生じた場合に発注者と協力して設備の保全にあたる点検頻度等総合点検 : 年 1 回実施 機器点検 : 年 1 回実施 ( 閉庁日に実施 ) 対象機器等別紙 3のとおり契約金額 (H30 年度参考 ) 305,000 円 ( 消費税等は含まない ) 3
(4) 自家用電気工作物定期点検業務業務内容電気主任技術者 ( 本市職員 ) の指示の下 保安規定に基づき 本庁舎に設置された電気工作物の保安に係る年次点検を行い ( 実施計画の作成含む ) その結果を報告する点検頻度等年 1 回実施 ( 閉庁日に実施 ) 既存仕様等別紙 4のとおり契約金額 (H30 年度参考 ) 861,000 円 ( 消費税等は含まない ) (5) 本庁舎熱電源保守業務業務内容本庁舎に設置された冷温水機 ( 荏原冷熱システム REDGN021H 2 台 ) の保守を行い その結果を報告する点検頻度等冷房切替 試運転調整 : 年 1 回暖房切替 試運転調整 : 年 1 回チューブ清掃及び吸収溶液分析 : 年 2 回遠隔監視 : 常時緊急時の出張応急対応 : 常時契約金額 (H30 年度参考 ) 1,500,000 円 ( 消費税等は含まない ) (6) 昇降機保守業務業務内容本庁舎に設置された昇降機の正常な運転状態を維持するため 建築基準法に基づく定期点検 定期整備 調整等を行い その結果を報告する また 昇降機の機能に支障が生じた場合 発注者と協力して設備の保全にあたる機種等 1 号機 : 三菱電機交流二段速度式乗用 750kg 60/min 5 停止 2 号機 : 三菱電機インハ ーター制御式乗用 750kg 60/min 5 停止 3 号機 : 三菱電機インハ ーター制御式乗用 750kg 60/min 5 停止点検頻度等 1 号機 : 現地点検 1 回 / 月 2 号機 3 号機 : 現地点検 1 回 /3ヶ月 リモート点検 1 回 / 月 ( 現地点検は 開庁時間内に順次実施 ) 既存仕様等別紙 5のとおり (POG) 契約金額 (H30 年度参考 ) 1,206,000 円 ( 消費税等は含まない ) (7) 本庁舎総合管理業務 ( 長期継続契約 ) 業務内容本庁舎等及び教育部 監査委員事務局事務室において 設備機器の保守点検及び運転業務 清掃業務及び環境影響調査を行い その結果の報告等を行う ( 月次 ) 必要となる用水 電力 従業員控室 ロッカー等は無償で貸与する既存仕様等別紙 6のとおり契約金額 (H30 年度参考 ) 2,648,650 円 ( 消費税等は含まない )/ 月 4
(8) 行政施設ネットワーク運用保守業務業務内容運用保守専任要員を配置する等 本市の行政施設ネットワークに関する運用保守業務を行う既存仕様等既存仕様 別紙 7のとおり H30 年度活動状況 ( 四半期抜粋 ) 別紙 8のとおり契約金額 (H30 年度参考 ) 2,080,000 円 ( 消費税等は含まない )/ 月 6 契約金額等 発注者は 令和 2 年度 (2020 年度 ) に新たな契約を締結した後 遅滞なく その結果及び決定 した契約金額を受注者に通知する 7 その他 (1) 業務の実施に関しては プロポーザルの内容にかかわらず 発注者と協議の上 業務計画を策定して行う (2) 受注者は 発注者と連絡 ( 打合せのほか 必要に応じて 電話 電子メール等でやり取りを行う ) を密に取りながら 誠実に業務を履行すること また 本市から指導 助言を求められた際は 速やかに対応すること (3) 成果品については 鎌倉市に帰属する (4) 受託者は 業務上知りえた秘密を第三者に漏らしてはならない なお 契約期間満了後においても同様とする (5) 本仕様書に定める事項について疑義が生じた場合 または 本仕様書に定めのない事項について疑義が生じた場合は 協議により決定する 5