Ⅰ いじめ問題に関する基本的な考え方はじめに いじめは, 決して許されてはならない行為です しかし, いじめはどの学校のどの児童にも起こりうる問題であり, 本校についても例外ではありません これまでも, 各学級において生徒指導上の問題として担任をはじめ学校全体で問題の解決に取り組んできました そのよ

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Ⅰ いじめ問題に関する基本的な考え方 はじめにいじめは, 決して許されてはならない行為です しかし, いじめはどの学校のどの児童にも起こりうる問題であり, 本校についても例外ではありません これまでも, 各学級において生徒指導上の問題として担任をはじめ学校全体で問題の解決に取り組んできました そのよ

鎌倉市関谷小学校いじめ防止基本方針 平成 26 年 4 月 鎌倉市立関谷小学校

る行為 ( インターネットを通じて行われるものを含む ) であって 当該行為の対象となった児童等が心身の苦痛を感じているものをいう 個々の行為が いじめ に当たるか否かの判断は 表面的 形式的にすることなく いじめられた児童生徒の立場に立つことが必要である この際 いじめには 多様な態様があることに

川口市立原町小学校いじめ防止基本方針 平成 27 年 9 月 1 日 川口市立原町小学校 はじめに 本校では いじめ防止のために 積極的な生徒指導の推進に力を入れている いじめの未然防止には 児童が安心 安全に学校生活を送ることができ 規律ある態度で授業やその他の教育活動に主体的に参加 活躍できるこ

Ⅱ いじめ防止等のための具体的取組 1 いじめの未然防止 (1) 基礎 基本的事項の習得とすべての児童が参加 活躍できる授業をめざし わかる授業づくりをすすめる (2) 道徳教育の充実を図り 特別活動を通して規範意識や集団の在り方等についての理解と実践的態度の育成に努める (3) 月に 1 度 担任

鎌倉市関谷小学校いじめ防止基本方針 平成 26 年 4 月 平成 30 年 12 月改定 鎌倉市立関谷小学校

( 県 p9) (5) 私立学校におけるいじめに対する対応県の私立学校主管部局において 重大事態があった場合等に適切に対応できるよう 体制を整備する ( 国 p20 31) (5) 私立学校におけるいじめに対する対応県の私立学校主管部局において 所管する学校における定期的なアンケート調査 個人面談の

神奈川県立逗子高等学校いじめ防止基本方針 1 いじめの防止等に関する基本的な考え方 ( 本校のいじめ防止に関する基本的な姿勢 ) いじめは いじめを受けた生徒の教育を受ける権利を著しく侵害し その心身の健全な成長及び人格の形成に重大な影響を与えるのみならず その生命又は身体に重大な危険を生じさせるお

重大事態が疑われる事案が発生した時に、その原因がいじめにあるかを判定する。

2 いじめ防止等に取り組むための校内組織 いじめの防止等を実効的に行うため 以下の構成員により 学校いじめ防止対策委員 会 を設置します 学校いじめ防止対策委員会 学校内 氏名 役職 氏名 役職 丸瀨節子 校長 教頭 大津裕子 総括教諭 長谷川佳子 総括教諭 内藤恵理子 総括教諭 原口恵里 総括教諭

3. いじめの未然防止のための取組未然防止の基本とは 児童が周囲の友人や教職員と信頼できる関係の中 安心 安全に学校生活を送ることができ 規律正しい態度で授業や行事に主体的に参加 活躍できるような授業づくりや集団づくり 学校づくりを行っていくことである この基本をもとに取組を進める また 本校教職員

(1) 組織の役割 1 未然防止ア ) いじめが起きにくい, いじめを許さない環境づくり 2 早期発見 事案対処ア ) いじめの相談 通報を受け付ける窓口イ ) いじめの早期発見 事案対処のための, いじめの疑いに関する情報や児童の問題行動などに係る情報の収集と記録, 共有ウ ) いじめに係る情報

上越市立有田小学校いじめ防止基本方針 平成 30 年 4 月策定 1 いじめの定義といじめに対する基本的な考え方 (1) いじめの定義児童生徒に対して 当該児童生徒が在籍する学校に在籍している等当該児童生徒と一定の人的関係にある他の児童生徒が行う心理的又は物理的な影響を与える行為 ( インターネット

Taro-附属小学校いじめ防止基本方

31阿賀野全:方針実践のための行動計画

いじめの表れとして 以下のようなものが考えられます 冷やかしやからかい 悪口や脅し文句 嫌なことを言われる 仲間はずれ 集団から無視をされる 軽く体を当てられたり 遊ぶふりをして叩かれたり 蹴られたりする 体当たりされたり 叩かれたり 蹴られたりする 金品をたかられる 金品を隠されたり 盗まれたり

平成 30 年度 五泉市立川東小学校いじめ防止基本方針 はじめにこの五泉市立川東小学校いじめ防止基本方針 ( 以下 学校基本方針 という ) は いじめ防止対策推進法 ( 平成 25 年法律 71 号以下 法 という ) 第 13 条の規定に基づき 本校におけるいじめ防止等のための対策を効果的に推進

小樽市立北陵中学校いじめ防止基本方針令和元年 5 月改定 1. はじめにいじめの問題は 生徒が夢と誇りを持ち 生き生きと学校生活を送ることを妨げる重大な人権上の問題です 平成 25 年 6 月に いじめ防止対策推進法 が成立し 北海道においては 平成 26 年 4 月に 北海道いじめの防止に関する条

(4) 学級活動の充実 一人一役 や学校行事を通じて 学級内で生徒一人一人が活躍できる場を設け 他者の役に立っていると実感できるような学級経営に努める (5) 生徒会活動の活性化生徒会策定の いじめ防止五ヶ条 や いじめについて考える週間 ( 岡山県 ) 自殺予防週間 自殺対策強化月間 ( 内閣府

目 次 1. はじめに 1 2. いじめの定義 1 3. いじめの禁止 2 4. いじめ防止等のための組織 2 < 指導体制 > 5. 学校全体としての取組 3 < 学校の基本姿勢 > ( 1 ) いじめ防止のための取組 ( 2 ) いじめの早期発見 ( 3 ) いじめへの対処 ( 4 ) 家庭及び

考えられる具体的ないじめの態様 1 冷やかしやからかい, 悪口や脅し文句, 嫌なことを言われる 2 仲間はずれ, 集団から無視をされる 3 意図的に軽くぶつかられたり, 遊ぶふりをして叩かれたり, 蹴られたりする 4 意図的に激しくぶつかられたり, 叩かれたり, 蹴られたりする 5 金品を要求される

第 1 章いじめ防止に関する本校の考え方 1. 基本理念いじめは その子どもの将来にわたって内面を深く傷つけるものであり 子どもの健全な成長に影響を及ぼす まさに人権に関わる重大な問題である 全教職員が いじめはもちろん いじめをはやし立てたり 傍観したりすることは絶対に許されないという姿勢で どん

太田小学校 いじめ防止基本方針 1 学校でのいじめ防止等の対策に関する基本的な考えいじめは 児童の教育を受ける権利を著しく侵害し 心身の健全な成長 人格の形成に重大な影響を与えるばかりでなく 生命又は身体に重大な危険を生じさせる許されない行為でもある これを踏まえ 本校では 全児童がいじめを行わず

2 いじめの防止等のための基本的な施策 (1) 基本となる取組 1 いじめの未然防止のための取組ア学校の重点目標の一つに いじめ防止 を掲げ いじめをしない 見逃さないことに組織的に取り組む イ教育活動全体を通して 児童の自己有用感と自己肯定感を高め 規範意識と人間関係能力を高める ウ道徳の時間を要

冷やかしやからかい 悪口や脅し文句 嫌なことを言われる仲間はずれ 集団による無視をされる軽くぶつかられたり 遊ぶふりをして叩かれたり 蹴られたりするひどくぶつかられたり 叩かれたり 蹴られたりする金品をたかられる金品を隠されたり 盗まれたり 壊されたり 捨てられたりする嫌なことや恥ずかしいこと 危険

横須賀市立大津中学校 学校いじめ防止基本方針 平成 26 年 4 月 1 日策定 平成 31(2019) 年 4 月 1 日改定 1 いじめ防止等に向けた基本姿勢 いじめの定義 いじめ防止対策推進法( 平成 25 年法律第 71 号 ) 第 2 条より いじめ とは 児童等に対して 当該児童等が在籍

粟野小学校いじめ防止基本方針 平成 30 年 3 月改定 はじめに いじめは いじめを受けた児童の基本的人権を著しく侵害し その心身の健全な成長及び人格の形成に重大な影響を与えるのみならず 生命または身体に重大な危険を生じさせるおそれがある 一方 いじめはどの子どもにも どの学校にも起こりうる 極め

神戸市立月が丘小学校いじめ防止基本方針 はじめに月が丘小学校は 教職員 保護者 地域が一体となって いじめの問題に取り組むよう いじめ防止対策推進法 第 1 3 条の規定に基づき いじめ防止等のための対策を総合的 かつ効果的に推進するために 基本的な方針 ( 以下 月が丘小学校基本方針 という )

平成 30 年度松江市立大野小学校いじめ防止基本方針 平成 26 年 3 月策定平成 28 年 9 月改訂平成 29 年 9 月改訂平成 30 年 9 月改訂 1 はじめにいじめは 人として決して許されない行為である 本校児童の生活態度を見てみると とても落ち着いた様子が窺えるが アンケートQ-Uの

いて正しく理解し 自分と他者の人権をともに大切にし 実践的な態度を身につけられるよう努めます また 生徒自らがいじめの問題を自分のこととして捉え 考え 議論する活動や校内でいじめ撲滅や命の大切さを呼びかける活動を進めるなど 生徒自らがいじめの未然防止に主体的に取り組み 全ての生徒にとって居心地のよい

目 次 1 年間取組計画 2 2 いじめ対応マニュアル 4 3 いじめ防止等に対する基本的な考え方 5 (1 いじめ防止対策推進法制定の意義 (2 学校いじめ防止基本方針 4 いじめ防止等の対策 6 (1 学校いじめ防止等の組織の設置 (2 いじめ防止等のための取組 5 重大事態への対処 8 (1

平成26年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」における「いじめ」に関する調査結果について

Microsoft Word - H30いじめ基本方針 改定版

Microsoft Word - 盛岡第四高校学校いじめ防止基本方針_H290705

滋賀県いじめ防止基本方針 構成案

平成 30 年度滋賀県立大津清陵高等学校 通信制 いじめ防止基本方針 はじめにいじめは いじめを受けた生徒の教育を受ける権利を著しく侵害し その心身の健全な成長および人格の形成に重大な影響を与えるのみならず その生命または身体に重大な危険を生じさせるおそれがあるものです こうしたいじめから一人でも多

金品を隠されたり 盗まれたり 壊されたり 捨てられたりする 嫌なことや恥ずかしいこと 危険なことをされたり させられたりする ネット上で誹謗中傷や嫌なことをされる 3 いじめの防止等の対策のための組織の設置いじめの未然防止 早期発見 早期対応を組織的 実効的に行うため いじめ防止等対策委員会 を設置

寝屋川市いじめ防止基本方針 平成 28 年 11 月 ( 最終改定平成 29 年 10 月 23 日 ) 寝屋川市

米原市いじめの防止等のための基本方針

八潮市立八條中学校 いじめゼロ基本方針 平成 27 年 9 月

目次 はじめに 1 1 いじめの防止等のための対策の基本的な方向について 1 (1) いじめの定義 (2) いじめの防止等に関する基本的な考え方 2 いじめの防止等のための対策の内容について 2 (1) いじめ防止対策委員会 1 設置及び組織 2 役割及び活動 3 活動に関する留意事項 (2) いじ

学校いじめ防止基本方針(例)

近江八幡市立桐原東小学校いじめ防止基本方針

表 いじめ対策委員会 学校内 学校外 校長 年学年主任 学校評議員 PTA 会長 教頭 年学年主任 学校評議員 PTA 副会長 生徒指導担当 年学年主任 学校評議員 PTA 副会長 支援教育コーディネータ 管理グループリーダー 学校評議員 PTA 副会長 養護教諭 スクールカウンセラー 学校評議員

Microsoft Word - 学校いじめ防止基本方針

者へのいじめを強要しているケースもあるなど 周囲の者からは見えにくい構造になっていることもある さらに 直接の接点がないと思われる集団においても いじめが発生する可能性があり インターネット上のソーシャル ネットワーキング サービス ( 以下 SNSという ) でのやりとりの中でつくられている関係に

平成 31 年度富山県立となみ東支援学校いじめ防止基本方針 富山県立となみ東支援学校 Ⅰ いじめに対する基本的な考えいじめは いじめを受けた児童生徒の教育を受ける権利を著しく侵害し その心身の健全な成長及び人格の形成に重大な影響を与えるのみならず その生命又は身体に危険を生じさせるおそれのあるもので

学校いじめ防止基本方針」(例)

(7) 生徒 保護者への啓発活動 * 学期末保護者会でのいじめの現状報告と未然防止の講話 *SNS の使用にあたり 親子ルール作り等を示す (8) 教職員の研修 * モラールアップ研修会を行い 体罰や不適切な発言がいじめにつながるということを確認する * 過度の競争意識 勝利至上主義 生徒のストレス

平成26年度 東京都公立学校における「いじめの実態及び対応状況把握のための調査」結果について

(2) いじめの理解すべての子供は かけがえのない存在であり 社会の宝です 子供が健やかに成長していくことはいつの時代も学校 保護者 地域の願いであり 豊かな未来の実現に向けて最も大切なことです 子供は人と人とのかかわり合いの中で 自己の特性や可能性を認識し また 他者の長所等を発見します 互いを認

滋賀県いじめ防止基本方針 構成案

岐阜市立長森南小学校いじめ防止基本方針 平成 26 年 3 月策定令和元年 7 月改定はじめに平成 25 年 9 月 28 日 いじめから児童生徒を守るため 学校や行政の責務を定めた いじめ防止対策推進法 ( 以下法という ) が施行された 同法は大津市の中 2 男子いじめ自殺問題をきっかけに成立し

(様式3)記入例                              学校番号(81)(熊本小 学校)

2 いじめ未然防止のための取組 (1) 人権感覚の高揚 自分を大切にするのと同じように 相手の生命や人権を大切にする 人権を侵害する言動に対する敏 感な認識力をもち 決して見て見ぬふりをしない行動力を育てる また 教職員の人権感覚を高める研 修や自己チェック表による振り返りを行う (2) 道徳教育の

対象としたいじめの未然防止の観点が重要である このため 本校では 全ての生徒に心の通う対人関係を構築できるような力を育み いじめを生まない環境をつくるために 地域 家庭その他の関係機関と一体となって継続的な取組を進める また 教育活動全体を通じ 全ての生徒に いじめは決して許されない ことの理解を促

表 1 学校いじめ防止対策委員会 学校内校長教頭生徒指導担当支援教育コーテ ィネーター養護教諭 1 年学年主任 2 年学年主任 3 年学年主任スクールカウンセラー登校支援相談員 学校外 PTA 会長 PTA 副会長 PTA 副会長学校評議員学校評議員学校評議員学校評議員学校評議員 表 2 校内いじめ

(1) いじめの未然防止いじめはどの子どもにも起こりうるものです このことを踏まえ 本校では 全ての児童生徒を 心の通う対人関係を構築できるよう育み いじめを生まない環境をつくるために 地域 家庭その他の関係者と一体となって継続的な取組を進めます また あらゆる教育活動を通じて 全ての児童生徒に い

2. いじめ対策の組織 (1) 常設の組織いじめ問題への組織的な取り組みを行うために, いじめ対策委員会 を設置し, 学校全体で総合的ないじめ対策を行う 1 生活指導部会 ( 毎月開催 ) 構成員 校長 教頭 教務主任 生徒指導主任 学年主任 ( ブロック1 名 ) 養護教諭その他必要に応じ関係する

平成30年度 直川小いじめ防止基本方針

山口県立徳山総合支援学校いじめ防止基本方針 平成 31 年 4 月改定 はじめに学校教育において 今 いじめ問題 が生徒指導上の喫緊の課題となっている また 近年の急速な情報技術の発展により インターネットへの動画の投稿やLINE( ライン ) など 新たないじめ問題が生じ いじめはますます複雑化

もくじ Ⅰ いじめ問題に関する基本的な考え方 1 1 いじめとは 2 いじめの基本認識 Ⅱ 未然防止 具体的な取組 Ⅲ 早期発見 4 1 きめ細やかな日常の行動観察 2 児童生徒や保護者が相談しやすい環境づくり 3 教職員間や学校と保護者との間の緊密な情報共有 Ⅳ いじめへの対処 5 1 いじめが起

滋賀県いじめ防止基本方針 構成案

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必要に応じて構成員以外の関係者を招集できる (3) 開催ア定例会 ( 各学期 1 回程度開催 ) イ校内委員会 ( 生徒指導委員会等と兼ねて開催 ) ウ臨時部会 ( 必要に応じて 必要なメンバーを招集して開催 ) (4) 内容ア学校基本方針に基づく取組の実施 学校基本方針に基づく取組の進捗状況の確認

はじめに

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4 いじめの疑いに関する情報があった時の緊急会議の実施 いじめの情報迅速な共有 関係児童等への事実関係の聴取 指導や支援の体制 対応方針の決定 保護者との連携した対応の実施 5 必要に応じた説明 ( 公表 ) への対応決定 6 いじめ防止等に係る校内研修を企画し 計画的に実施 3 いじめ防止に向けた

(4) 生徒 保護者 地域に対する情報発信 いじめ防止基本計画 及び学校評価結果 ( 生徒 保護者 教員対象アンケート ) を学校経営案や本校ホームページ等に掲載し その取組を広く情報発信する (5) いじめ事案への対応 資料 2 ア初動いじめが疑われる問題行動の情報が入った場合 直ちに当該学年団

出雲商業高等学校における 学校いじめ防止基本方針 平成 26 年 3 月作成平成 31 年 3 月改訂 生徒指導部

(3) いじめに関する学習 ( 主担当 : 人権主任 道徳教育推進教師 ) 1 人権感覚の育成 道徳教育推進教師 = 豊かな人権感覚をはぐくむ授業づくり ( 主として道徳 ) のための 資料提供や 情報共有を行う 2 人権学習週間 人権主任 = 道徳主任 特活主任 学年主任と連携しながら進める 3

や 傍観者とならず いじめを止めさせるための行動をとることの重要性を理解させるよう努めるとともに 豊かな情操や規範意識 自尊感情や自己有用感 社会性 人を思いやる心などを育みます さらに 生徒が豊かな人間関係をつくることができるよう 発達段階に応じて生徒一人ひとりに相手の気持ちを理解できる心の育成を

学校いじめ基本方針

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資料4_1いじめ防止対策推進法(概要)

(1) いじめの未然防止 心の教育の充実 全校児童生徒の一人ひとりを丁寧に見取りながら 児童生徒と教職員の信頼関係を確立させる 児童生徒の特性に合った わかる授業 の実践を通して自己肯定感を高める 学習ルールの確立 発表等の活躍の場の設定 教え合い学び合える授業の創造 情報教育を通して モラル意識を

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伊勢原市いじめ防止基本方針 平成 26 年 9 月 ( 改定平成 30 年 2 月 ) 伊勢原市伊勢原市教育委員会

2 いじめの防止等に関する組織 (1) いじめ対応チーム 法第 22 条に基づき いじめの防止等に関する措置を実効的に行うため 本校に いじめ対応チーム を置く ア構成校長 教頭 生活指導担当 ( 校内 ) 生活指導担当 ( 校外 ) 道徳 人権教育担当 校内研修担当 学年担当 養護教諭 その他の必

第 2 章組織の設置及び組織的な取組 (1) いじめ防止対策委員会の設置 * 人権児童指導委員会の役割に加えます 1 目的いじめの防止 いじめの早期発見及びいじめへの対処等に関する措置を実効的に また 組織的な対応を行います 2 構成児童支援専任 人権児童指導委員対策会議 : 校長 副校長 教務主任

Taro-青森県いじめ防止基本方針改定(確定版)

いじめ対策担当教員の役割 担任等からのいじめ( 疑い ) の訴えの窓口 いじめ対策委員会の開催( 定例週 1 回 ) と対策方針の司令塔 登下校時や休み時間の校舎巡回による早期発見役 アンケートの実施等 未然防止の取組みの推進役 保護者 地域 警察 福祉等関係機関 市教委との連携推進役 いじめ対策担

○ 被害児童生徒・保護者の意向を的確に把握し、調査方法を工夫しながら調査を進めること。

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策定にあたって いじめの問題への対応は学校における最重要課題の一つであり 一人の教職員が抱え込むのではなく 学校が一丸となって組織的に対応することが必要です また 関係機関や地域の力も積極的に取り込むことが必要であり これまでも 国や各地域 学校において 様々な取組が行われてきました しかしながら

粟津小学校いじめ防止基本方針 1. いじめ問題に対する基本的な考え方 1 いじめの定義 ( いじめ防止対策基本法 ) 第 2 条 この法律において いじめ とは 児童生徒等が特定の児童生徒等を心理的又は物理的に攻撃する行為 ( 作為的であるか不作為であるかを問わないものとし インターネットの利用その

秩父市 秩父市いじめ防止基本方針 平成 30 年 3 月改定 秩父市

Microsoft Word - いじめ防止基本方針H30

目次 Ⅰ 太田市いじめ防止基本方針 策定の意義及び基本的な方向 1 太田市いじめ防止基本方針 策定の意義 2 いじめ防止等の対策に関する基本的な考え 3 いじめ防止等のための組織 4 その他いじめ防止等のための対策に関する重要事項 Ⅱ 基本理念 1 いじめに対する基本認識 2 未然防止に向けて 3

(1) いじめの防止いじめはどの子どもにも どの学校でも 起こりうるものです このことを踏まえ より根本的にいじめの問題を克服するためには 全ての生徒を対象とした いじめの未然防止の観点が重要です このため 本校では 全ての生徒を 心の通う対人関係を構築できるよう育み いじめを生まない環境をつくるた

指導計画の作成 実行 進行管理 いじめの未然防止 早期発見 事案の実効的対処 ( 早期対応 重大事態への対応 ) いじめの 疑い 認知 及び 解消 解決 の判断 校内研修の実施を行い いじめを把握した際の解決に向けた対応方針の決定 関係機関との連携等 学校が一丸となっていじめに組織的 継続的に対応す

学校いじめ防止基本方針」(例)

目次 Ⅰ 太田市いじめ防止基本方針 策定の意義及び基本的な方向 1 太田市いじめ防止基本方針 策定の意義 2 いじめ防止等の対策に関する基本的な考え 3 いじめ防止等のための組織 4 その他いじめ防止等のための対策に関する重要事項 Ⅱ 基本理念 1 いじめに対する基本認識 2 未然防止に向けて 3

平成27年度 東京都公立学校における「いじめの認知件数及び対応状況把握のための調査」結果について

1 いじめの防止等のための対策の基本的な考え方あらゆる教育活動を通じて 相手の気持ちを理解できる心の育成を図る また 生徒が人権の意義や問題について 正しく理解し 自分と他者の人権をともに大切にする実践的な態度を身につけさせる 1 いじめの未然防止本校では すべての生徒をいじめに向かわせることなく

目次 基本方針策定の趣旨 1 1 いじめの防止等のための対策の推進に関する基本的な方向 (1) いじめの防止等のための対策に関する基本理念 2 (2) いじめの定義 3 (3) いじめの理解 4 (4) いじめの防止等に関する基本的な考え方 5 (5) 県等の責務 7 2 県 県教育委員会が実施する

1 基本理念いじめは いじめを受けた児童生徒の教育を受ける権利を著しく侵害し その心身の健全な成長及び人格の形成に重大な影響を与えるのみならず その生命又は身体に重大な危険を生じさせるおそれがある 本校は 上記のことを踏まえ また 本市学校努力目標である 夢に向かって人生をきり拓くなごやっ子の育成

(1) 名称 いじめ対策委員会 (2) 構成員校長 教頭 首席 指導教諭 人権主担 教育相談主担 ( 人権副主担 ) 養護教諭 学年主任 生徒指導主事 重篤ないじめ事象が発生して開催する場合には 当該担任等も加える (3) 役割ア未然防止 いじめの未然防止のため いじめが起きにくい いじめを許さない

Microsoft Word - 04 西花畑小学校いじめ防止基本方針

( 表 2) 生徒指導会議校長 塚田和順 1 学年生徒指導 鶴井幸祐 教頭 福田亘 2 学年生徒指導 大谷研 生徒指導担当 吉岡達郎 3 学年生徒指導 吉岡達郎 支援教育 CD 大河内佑美 その他 ( 表 3) 生徒支援会議校長 塚田和順 1 学年登校支援 長谷田修 教頭 福田亘 2 学年登校支援

Transcription:

Ⅰ いじめ問題に関する基本的な考え方はじめに いじめは, 決して許されてはならない行為です しかし, いじめはどの学校のどの児童にも起こりうる問題であり, 本校についても例外ではありません これまでも, 各学級において生徒指導上の問題として担任をはじめ学校全体で問題の解決に取り組んできました そのような中, 平成 24 年 7 月の滋賀県大津市のいじめ自殺事案を受け, 学校が組織的にいじめ問題に取り組むことを示した いじめ防止対策推進法 が平成 25 年 9 月 28 日に施行となり, 学校においては, 学校いじめ基本方針 を作成し, いじめ防止対策を行うことが規定されました この 学校いじめ防止基本方針 をもとにして, いじめの防止 早期発見及びいじめへの対処等に関して学校が組織的に対応し, 児童が安心して学習その他の活動に取り組むことができるよう, 学校の内外を問わずいじめが行われなくなるようにしていきます 1 いじめの定義 いじめ とは, 児童等に対して, 当該児童等が在籍する学校に在籍している等当該児童等と一定の人間関係にあるものが行う心理的または物理的な影響を与える行為 ( インターネットを通じて行われるものを含む ) であって, 当該行為の対象となった児童等が心身の苦痛を感じているものをいう ( いじめ防止対策推進法第 2 条 ) 一定の人間関係 学校の内外を問わず, 同じ学校 学級や塾やスポーツクラブ等の当該児童が関わっている仲間や集団 ( グループ ) など, 当該児童との何らかの人間関係を含める 物理的な影響 身体的な影響のほか, 金品をたかられたり, 隠されたり, 嫌なことを無理矢理やらされたりすることなどを意味する けんかやふざけ合いであっても, 見えないところで被害が発生している場合もあるため, 背景にある事情の調査を行い, 児童の感じる被害性に着目して, いじめに該当するか判断する 具体的ないじめの様態 ( 例 ) 冷やかしやからかい, 悪口や脅し文句, 嫌なことを言われる 仲間はずれ, 集団による無視をされる 軽くぶつかられたり, 遊ぶふりをして叩かれたり, 蹴られたりする ひどくぶつかられたり, 叩かれたり, 蹴られたりする 金品をたかられる 金品を隠されたり, 盗まれたり, 壊されたり, 捨てられたりする 嫌なこと, 恥ずかしいこと, 危険なことをされたり, させられたりする パソコンや携帯電話で, 誹謗中傷や嫌なことをされる

2 いじめに関する基本的認識 いじめ問題 には, 以下のような特質があることを十分に認識して, 的確に取り組むことが必要である (1) いじめは, 人間として決して許されない行為である いじめは許されない, いじめる側が悪いという毅然とした態度を徹底する いじめは子どもの成長にとって必要な場合もあるという考えは認められない (2) いじめは, どの児童生徒にも どの学校 どの学級にも起こりうることである (3) いじめは, 大人が気づきにくいところで行われることが多く発見しにくい (4) いじめには, さまざまな態様がある (5) いじめは, いじめられる側にも問題があるという見方は間違っている (6) いじめは, 教職員の児童観 生徒観や指導のあり方が問われる問題である (7) いじめは, 解消後も注視が必要である (8) いじめは, 家庭教育のあり方に大きな関りを有している (9) いじめは, 学校 家庭 社会など, 全ての関係者が連携して取り組むべき問題である 3 情報モラル教育の充実 インターネット上のいじめが 重大な人権侵害にあたることを十分 理解させるために 情報モラ ル教育を年間指導計画に位置づける Ⅱ いじめ対策の組織 いじめ問題 への組織的な取組を推進するために, 以下の いじめ対策委員会 を設置し, この 組織が中心となり, 教職員全員で共通理解を図り, 学校全体で総合的ないじめ対策を行う いじめ対策委員会 の構成員 ( 月 1 回の情報交換 ) 校長 教頭 教務主任 養護教諭 生徒指導主任 学級担任 ( 具体的事態が発生したとき ) 校長 教頭 教務主任 生徒指導主任 養護教諭該当児童担任 ( 必要に応じて ) 学校評議員 スクールカウンセラー いじめ対策委員会 の役割 いじめ防止のための年間計画の作成提案 いじめ事案発生時の実態把握 対策検討

Ⅲ 未然防止の取組 未然防止の基本 いじめが起こりにくい学級 学校づくりを行う 総括的取組 全ての児童が安心 安全に学校生活を送ることができ, 規律正しい態度で授業や行事に主体的に参 加 活躍できる学校づくりを進める 具体的取組 以下の点を踏まえて年間計画を作成し, 学習指導と生徒指導の両面から児童の 居場所づくり に 努め, 児童相互の 絆づくり を促し, 自己有用感 を高めていく (1) わかる授業, すべての児童が参加 活躍できる授業を工夫することで, 学習意欲を高め, 基礎的な学力の定着を図る (2) 全職員の共通理解のもと, 学習規律の確立を図る (3) 道徳 学級活動の時間をはじめとし, 学校教育活動全体を通して, 青少年赤十字の根本である人道の実現をめざし, 互いに関り合い認め合う友人関係, 集団づくりを行う (4) 社会体験 交流体験の機会を計画的に位置づけ, 社会性の育成を図る (5) 教職員自らがいじめ防止に向けての認識をもち, 人権尊重に基づいた態度や言で児童の指導に当たる (6) 学校の中で, 特に支援 配慮が必要な児童については, 日常的に当該児童の特性を踏まえた適切な支援を行うとともに, 保護者との連携, 周囲の児童に対す必要な指導を組織的に行う ( 障害のある児童 性自認に係る児童等 ) Ⅳ 早期発見の取組 基本的な考え方いじめは大人の目につきにくい時間や場所で行われたり, 遊びやふざけ合いを装って行われたりするなど大人が気づきにくく判断しにくい形で行われることが多いことを教職員が認識し, いじめを隠したり軽視したりすることなく, 積極的に認知することが大切である 早期発見のための手立て (1) 児童が示す変化や危険信号を見逃さないようアンテナを高く保って日々の児童の様子を観察する (2) 生活ノート, 日記などを活用し, 児童の心の動きを的確に捉える (3) 定期的なアンケート調査, 教育相談などを実施し, 児童がいじめを訴えやすい体制を整え, 実態把握に努める

(4) 養護教諭との連携を図り, 保健室を訪れる児童の様子を把握する (5) 周囲の友だち 保護者からの相談や, 地域住民からの情報を受け止め, 実態把握に役立てる Ⅴ いじめへの対処 基本的な考え方いじめの発見 通報を受けた場合には, 特定の教職員で抱え込まず, 速やかに組織的に対応する 被害児童を守り通すとともに, 教育的配慮のもと, 毅然とした態度で加害児童に対して, 社会性の向上等, 児童の人格の成長に主眼を置いた指導を行う 教職員全員の共通理解のもと, 保護者の協力を得て, 必要に応じて関係機関 専門機関連携し, 対応に当たる いじめの発見 通報を受けたときの対応その 1 随時, 指導 支援体制に修正を加え, 組織でより適切に対応する また, 常に状況把握に努める 1 情報を集める 教職員 児童 保護者 地域住民 その他から情報を集める 2 指導 支援体制を組む 組織 で指導 支援体制を組む ( 校長 教頭 教務主任 養護教諭 該当児童の学 級担任で協議し, 役割を分担する ) 3 A 児童への指導 支援を行う いじめられた児童にとって信頼できる人と連携し, 寄り添える体制をつくる いじめた児童には, 人格を傷つける行為であることを理解させ, 自らの行為の責任を自覚させるとともに, いじめに向かわせない力をはぐくむ いじめを見ていた児童に対しても, 自分の問題としてとらえさせるとともに, いじめを止めることができなくても, 誰かに知らせる勇気を持つよう伝える 3 B 保護者と連携する つながりのある教職員を中心に, 即日関係児童 ( 加害 被害とも ) の家庭訪問を行い, 事実関係を伝えるとともに, 今後の学校との連携方法について話し合う

4いじめが解消されたとの判断基準 いじめに係る行為が止んでいること 被害者に対する心理的 物理的な影響を与える行為が止んでいる状態が相当の期間継続している こと ( 少なくても3ヶ月以上 ) 重大事態においてはこの限りでなく より長期間を設定する 教職員は 相当の期間が経過するもでは 被害 加害児童に様子を含め状況を注視し 期間が経過した段階で判断を行う 被害児童が心身の苦痛を感じていないこと いじめに係る行為が止んでいるか判断する時点において 被害児童がいじめの行為により心身の苦痛を感じていないと認められること 児童の保護者に対し 心身の苦痛を感じていないか面談等により確認すること 以上 二つの要件を満たさなければならない 5 いじめが解消された その後の対応 いじめが解消されている 状態とは あくまで 一つの段階に過ぎず 解消している 状態に至った場合でも いじめが再発する可能性が十分にあり得ることを踏まえ 学校の教職員は いじめの被害児童及び加害児童については 日常的に注意深く観察する必要がある

いじめの発見 通報を受けたときの対応その2 ( 重大事態への対処 ) 学校の設置者または学校は, 重大事態に対処し, 同種の事態の発生の防止に資するため速やかに, 適切な方法により事実関係を 明確にするための調査を行う ( いじめ防止対策推進法第 5 章 重大事態への対処 概要 ) 重大事態とは, いじめにより, 児童の生命, 心身または財産に重大な被害が生じた疑 いがあると認められるとの場合 ( 同法第 5 章第 28 条 ) 1 重大事態の意味ア 生命 心身または財産に重大な被害が生じた疑い 児童が自殺を企画した場合 身体に重大な傷害を負った場合 金品等に重大な被害を被った場合 精神性の疾患を発症した場合等を想定 イ 相当の期間学校を欠席することを余儀なくされている疑い ( 年間 30 日を目安とするが 児童が一定期間 連続して欠席しているような場合 も学校の判断で重大事態と捉える ) ウ児童や保護者からいじめられて重大事態に陥ったという申し立てがあったとき, その時点で学校がいじめの結果で いじめの結果ではない あるいは 重大事態とはいえない と考えたとしても, 学校が把握していない極めて重要な情報である可能性があることから 調査をしないまま 重大事態ではないと断言できないことを留意する 2 重大事態の発生の報告 1 学校から, 学校の設置者に, 重大事態の発生を報告 2 設置者から地方公共団体の長に重大事態の発生を報告 3 学校の設置者が, 重大事態の調査の主体を判断し, 必要な場合は, 設置者において調査を実 施する

Ⅵ その他の留意事項 1 組織的な指導体制の構築いじめへの対応について, 校長を中心に全教職員の一致協力体制確立する 平素からいじめについての対応のあり方について, すべての教職員で共通理解を図る 2 校内研修の充実 いじめをはじめとする生徒指導上の問題等に関する校内研修を行う 3 校務の効率化 教職員の業務の見直しを行い 相談時間を確保するとともに 児童と向き合う時間の確保も行う 4 取組の改善 学校評価の項目に位置づけ,PDCA サイクルに沿って取組の改善を行っていく 5 地域 家庭 関係機関との連携 地域 家庭 関係期間との連携を図り, 協力を得ながらいじめの防止 対処に当たる 6 いじめ防止指導計画の作成いじめの未然防止や早期発見のために, 学校全体で組織的 計画的に取り組む 年度当初に年間の計画を確認しあうとともに, 組織体制を整える ( 別表 ) 参考資料 いじめ防止対策推進法 及びいじめ防止基本方針について ( 文部科学省 ) 県 市町村 学校における いじめ防止基本方針 の策定について ( 県教育委員会 ) 山梨県いじめ防止等のための基本的な方針 ( 山梨県 県教育委員会 ) 生徒指導リーフ増刊号いじめのない学校づくり 学校いじめ防止基本方針 策定 Q&A ( 国立教育政策研究所 ) 知っていますか いじめ防止対策推進法 [ 学校編 ] 平成 26 年 3 月策定 平成 30 年 9 月改訂