議決権行使に係る事務取扱手続

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預金を確保しつつ 資金調達手段も確保する 収益性を示す指標として 営業利益率を採用し 営業利益率の目安となる数値を公表する 株主の皆様への還元については 持続的な成長による配当可能利益の増加により株主還元を増大することを基本とする 具体的な株主還元方針は 持続的な成長と企業価値向上を実現するための投

日本版スチュワードシップ コード についての第一生命の取組み 当社は 責任ある機関投資家 の諸原則 ( 日本版スチュワードシップ コード ) の趣旨に深く賛同し 受け入れることを表明し ます 当コードの原則 1 から 7 について 以下のような方針で取り組んでいきます 原則 1 機関投資家は スチュ

議決権行使に関するガイドライン (日本株式)

2 名以上の独立社外取締役の選任状況 2 名以上の独立社外取締役を選任する上場会社の比率は 市場第一部では 9 割を超え 91.3% に JPX 日経 400では 97.7% に 2 名以上の独立社外取締役を選任する上場会社 ( 市場第一部 ) の比率推移 ( 参考 ) 100% 88.0% 91.

Stewardship2017

Institutional Shareholder Services Sumitomo Fudosan Kanda Building 16F 7 Kanda Mitoshirocho Chiyoda-ku, Tokyo T: 各位 2017 年 10

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Ⅰ. 株主総会における議決権行使結果 (2015 年度 ) 当社は投資先企業の持続的成長をサポートし 中長期的な投資リターンの拡大を図ることを目的として 議決権行使基準を定めており 当該基準に則り 議決権行使を実施しています 2015 年度に株主総会が開催された国内上場企業のうち 当社の議決権行使の

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はじめに 当社の 議決権行使精査要領 は 中長期的な企業価値向上や 株主への利益還元姿勢 コーポレートガバナンス等の観点から 客観基準に基づくスクリーニングにより 論点のある議案を効率的かつ包括的に抽出することを目的に 1998 年度に策定したものです 策定以降 日本企業の置かれた状況や法令等の改正

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東証上場会社における独立社外取締役の選任状況及び委員会の設置状況 2017 年 7 月 26 日株式会社東京証券取引所

野村資本市場研究所|公表された厚生年金基金連合会の株主議決権行使基準 (PDF)

剰余金の配当に関するお知らせ

新株予約権発行に関する取締役会決議公告

止するとともに 取締役等に付与済みのストックオプションとしての新株予約権で未行使の ものにつきましては 本制度に基づく応分のポイントを付与することを条件として 当 該取締役等において権利放棄することといたします 2. 本制度の概要 (1) 本制度の概要本制度は 当行が拠出する金銭を原資として当行株式

「Ⅰ 資本市場」 

コーポレート ガバナンスに関する報告書の主な開示項目 コーポレート ガバナンスに関する報告書 記載項目 ( 内訳 ) 記載上の注意 基本的な考え方 ( 記載例 : コーポレート ガバナンスについての取組みに関する基本的な方針 目的 ) Ⅰ コーポレート ガバナンスに関する基本的な考え方及び資本構成

< 本制度の仕組みの概要 > 5 ポイント付与 委託者 当社 3 自己株式の処分 1 役員株式交付規程の 制定 2 信託 < 他益信託 > を設定 ( 金銭を信託 ) 3 払込 受託者 ( 予定 ) 三井住友信託銀行 ( 再信託受託者 : 日本トラスティ サービス信託銀行 当社株式 株式交付信託 信

平成 26 年 5 月 13 日 各 位 会社名カルビー株式会社代表者名代表取締役社長兼 COO 伊藤秀二 ( コード番号 :2229 東証第一部 ) 問合せ先上級執行役員財務経理本部長菊地耕一 (TEL: ) 業績連動型株式報酬制度の導入に関するお知らせ 当社は 平成 26

(2) 変更の内容 定款変更の内容は別紙のとおりであります (3) 日程 定款変更のための株主総会開催日平成 28 年 6 月 17 日 ( 金曜日 ) 定款変更の効力発生日平成 28 年 6 月 17 日 ( 金曜日 ) 以上 - 2 -

1 制定の目的 方針 当社におけるコーポレートガバナンスを向上させるための枠組みである パーク 24 コーポレートガバナンスガイドライン を制定し コーポレートガバナンスの強化 充実に努めることで 当社の中長期的な価値向上と持続的成長を実現する コーポレートガバナンスに対する基本的な考え方公正で透明

平成13年11月8日

臨時報告書_

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定款の一部変更に関するお知らせ

株主各位 平成 29 年 8 月 2 日東京都港区虎ノ門三丁目 1 番 1 号 ITbook 株式会社代表取締役会長兼 CEO 恩田饒 ストック オプション ( 新株予約権 ) の発行に関する取締役会決議公告 当社は 平成 29 年 7 月 19 日開催の取締役会において 当社取締役 執行役員および

2. 本制度の仕組み 株式市場 残余財産の給付残余株式の無償譲渡 消却94 当社株式 4 代金の支払 1 本株主総会決議 54配代当金の支6 委託者 議決権不行使の指図8当社 受託者( 共同受託 ) ( 予定 ) 三菱 UFJ 信託銀行 日本マスタートラスト信託銀行 BIP 信託 当社株式 金銭 4

Microsoft Word - ~ doc

以下が 対話の方針全文です 平成 26 年 6 月 23 日制定 平成 27 年 12 月 21 日改正 投資先企業との建設的な対話の方針 大和証券投資信託委託株式会社当社は 投資先企業の状況の的確な把握と認識の共有に努めます 特に以下の観点について 重点的に対話を深めてまいります 経営方針 財務戦

コーポレートガバナンス基本方針

( 別紙 1) BIP 信託の概要 株式市場 残余財産の給付4 本件株式 4 代金の支払い 1 株主総会決議 委託者 5配当 受託者( 共同受託 ) ( 予定 ) 三菱 UFJ 信託銀行 日本マスタートラスト信託銀行 本 BIP 信託株式 金銭 6 議決権不行使の指図93信託設定7 株式交付 8 残

また 代表取締役社長直属の内部監査部門を設置し 法令遵守 内部統制の有効性と効率性 財務内容の適正開示 リスクマネジメントの検証等について 各部門 工場 グループ会社などの監査を定期的に実施し チェック 指導するとともに 監査役との情報共有等の連携を図っております 1-4( 中長期的な経営戦略等 )

2. BIP 信託の仕組み 1 本株主総会決議 株式市場 9 残余財産の給付 8 残余株式の無償譲渡 消却 4 当社株式 5 配当 委託者 当社 受託者 ( 共同受託 ) ( 予定 ) 三菱 UFJ 信託銀行 ( 株 ) 日本マスタートラスト信託銀行 ( 株 ) 本信託 3 信託設定 7 当社株式等

Japan Proxy Voting Guidelines 2016 年版日本向け議決権行使助言基準 2016 年 2 月 1 日施行 ISS Institutional Shareholder Services

8. 内部監査部門を設置し 当社グループのコンプライアンスの状況 業務の適正性に関する内部監査を実施する 内部監査部門はその結果を 適宜 監査等委員会及び代表取締役社長に報告するものとする 9. 当社グループの財務報告の適正性の確保に向けた内部統制体制を整備 構築する 10. 取締役及び執行役員は

2006年5月10日

ストックオプション(新株予約権)の発行に関するお知らせ

2 政策保有株式に係る議決権行使の基準政策保有株式の議決権行使に当たっては 投資先企業の中長期的な企業価値向上が株主利益への向上にも繋がるものであることを前提とし 株主への還元方針 コーポレートガバナンスや企業の社会的責任への取組み等総合的観点から議決権を行使する (4) 買収防衛策は 経営陣 取締

業績連動型株式報酬制度の導入に関するお知らせ

平成27年5月20日

新株予約権発行に関する取締役会決議公告 株主各位 平成 29 年 8 月 1 日千葉県流山市南流山三丁目 10 番地 16 サンコーテクノ株式会社代表取締役社長洞下英人 平成 29 年 7 月 18 日開催の当社取締役会において 当社の取締役 ( 監査等委員である取締役及び社外取締役を除く ( 以下

各 位 平成 29 年 3 月 31 日 会社名株式会社システムソフト代表者名代表取締役社長岡部正寛 ( 東証一部 コード 7527) 問合せ先執行役員管理本部長森玲子 TEL 募集新株予約権 ( 有償ストック オプション ) の発行に関するお知らせ 当社は 平成 29 年

平成 28 年 3 月 22 日 各 位 東京都千代田区麹町三丁目 2 番 4 号会社名株式会社スリー ディー マトリックス代表者名代表取締役社長岡田淳 ( コード番号 :7777) 問合せ先取締役新井友行電話番号 03 (3511)3440 ストック オプション ( 新株予約権 ) の取得及び消却

定款新旧対照表 ( 株式会社オーハシテクニカ ) 第 1 章総則 現行定款 第 1 章総則 下線は ( 下線部分は変更箇所を示す ) ( 商号 ) 第 1 条当会社は株式会社オーハシテクニカと称し 英文では OHASHI TECHNICAINC. と表示する ( 目的 ) 第 2 条当会社は 次の事

(資料4)運用機関とのコミュニケーションの取り方や情報開示の方法等(案).pdf

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【PDF】コーポレートガバナンス・ガイドライン

( 第 8 条から移動 ) 第 10 条 ( 単元未満株式の売渡請求 ) 当会社の単元未満株式を有する株主 ( 実質株主を含む 以下同じ ) は株式取扱規則の定めるところに従い その有する当会社の単元未満株式の数と併せて単元株式数となる数の当会社の株式を売渡すよう当会社に請求することができる 第 1

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オムロン株式会社定款 第 1 章総則 ( 商号 ) 第 1 条当会社は オムロン株式会社と称し 英文では OMRON Corporation と表示する ( 目的 ) 第 2 条当会社は 次の事業を営むことを目的とする (1) 電気機械器具の製造および販売 (2) 制御機器 コンピュータ等の電子応用

Japan Proxy Voting Guidelines 2015 年版日本向け議決権行使助言基準 2015 年 2 月 1 日施行 2015 年 1 月 7 日発表 ISS Institutional Shareholder Services

(2) 取締役の選任通常の手続きにより選任される取締役候補者に対しては 原則として賛成する 但し 取締役候補者が 過去又は現在において反社会的行為等の不祥事に関して責任があると認められ 株主価値を最大化する経営を行うには相応しくないと判断される場合は 反対する また 不適切な経営判断により株主価値を

日本基準基礎講座 資本会計

XBRL導入範囲の拡大

Microsoft Word - 東証開示資料(有償SO)_ _final(blk)

コーポレートガバナンス・ガイドライン

開示府令改正案(役員報酬の開示拡充へ)

2019 年 6 月 26 日 各 位 会社名 代表者名 問合せ先 株式会社スターフライヤー代表取締役社長執行役員松石禎己 ( コード番号 :9206 東証第二部 ) 取締役常務執行役員柴田隆 (TEL ) コーポレートガバナンス方針 の改定について 当社は 2019 年 6

定款

第 Ⅰ 章総則 ( 目的 ) 第 1 条本ガイドラインは 群栄化学工業株式会社 ( 以下 当社 という ) が 次に定める 社是 理念 実現のため ステークホルダーと協働して企業価値を向上させ 持続的に発展できるよう より良い経営を実現することを目的とする 2. 当社は GCIグループ基本理念 を制

大和コーポレートガバナンス ガイドライン正式

定いたします なお 配当の回数は原則として中間配当と期末配当の年 2 回といたします 3 自己株式 当社は 経営環境の変化に機動的に対応し 株主価値の向上に資する財務政策等の経営の諸施策を実行することを可能とするため 市場環境や資本効率等を勘案しながら適宜自己株式を取得いたします (3) 政策保有株

株式併合、単元株式数の変更および定款の一部変更に関するお知らせ

コーポレート・ガバナンス基本方針

ための手段を 指名 報酬委員会の設置に限定する必要はない 仮に 現状では 独立社外取締役の適切な関与 助言 が得られてないという指摘があるのならば まず 委員会を設置していない会社において 独立社外取締役の適切な関与 助言 が十分得られていないのか 事実を検証すべきである (2) また 東証一部上場

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業活動を行う上で関わる顧客をはじめとするすべてのステークホルダーとの良好なネットワークおよび関係を構築 維持することが大切であると考えます そのために 以下のコーポレートガバナンス コードにおける基本的な考え方に則って コーポレート ガバナンスの充実に取り組みます (1) 株主の権利を尊重し 平等性

< 別紙 > 本制度の概要 株式市場 9 残余財産の給付 8 残余株式の無償譲渡 消却 4 当社株式 4 代金の支払い 1 本株主総会決議 5 配当 委託者 当社 受託者 ( 共同受託 ) ( 予定 ) 三菱 UFJ 信託銀行 ( 株 ) 日本マスタートラスト信託銀行 ( 株 ) 本信託 当社株式

Nikon Information(募集新株予約権(株式報酬型ストックオプション)の割当てに関するお知らせ)

(3) 分割の日程 ( 予定 ) 1 基準日設定公告 2013 年 9 月 13 日 ( 金 ) 2 基準日 2013 年 9 月 30 日 ( 月 ) 3 効力発生日 2013 年 10 月 1 日 ( 火 ) (4) 新株予約権の目的である株式の数の調整今回の株式の分割に伴い 当社発行の第 1

(6) 経営会議規程 (7) 取締役会議長 CEO COO および CFO 職務分掌規程 ( その他取締役または執行役の職務または権限を定める規程 ) (8) 取締役 執行役等の定年 任期 処遇等の基準 準則等について当会社としての内規を定める場合は 当該内規 (9) 取締役 執行役等のトレーニング

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Microsoft Word - 大和コーポレートガバナンス ガイドライン201810

2. 本制度の一部改定について本制度の継続にあたり 本株主総会において承認を得ることを条件として 以下のとおり既に設定している信託の信託期間を延長するとともに 従前の制度から以下の点を一部改定します (1) BIP 信託の延長及び延長時における残存株式等の承継 2018 年 8 月 31 日に信託期

平成8年月日

募集新株予約権(業績条件付有償ストック・オプション)の発行に関するお知らせ

コーポレートガバナンス CORPORATE GOVERNANCE 当社のコーポレート ガバナンスの状況は以下のとおりです Nagase Brothers Inc. 最終更新日 :2018 年 7 月 5 日 株式会社ナガセ 代表取締役社長永瀬昭幸問合せ先 : 問合せ先 : 総務本部 0422(45)

定 款 ( 平成 30 年 10 月 1 日変更 )

しております 2. 株式併合により減少する株式数 は 株式併合前の発行済株式総数に株式の併合割合を乗じた理論値です (3) 株式併合による影響等本株式併合により 発行済株式総数が 2 分の 1 に減少することとなりますが 純資産等は変動しませんので 1 株当たり純資産額は 2 倍となり 株式市況の変

「株式報酬型ストックオプション制度」の廃止および「株式報酬制度」の導入に関するお知らせ

臨時報告書(吸収分割契約)



コーポレートガバナンス ガイドライン 2015 年 10 月 27 日制定 2018 年 12 月 13 日改定 大王製紙株式会社 1

評議員選任 解任委員会について点検項目 説明 参考 1 評議員選任 解任委員会の設置について すべての法人 ( 現在, 評議員会を設置している法 定款例第 6 条 評議員選任 解任委員会 を設置する旨の定款変更を行っていますか ( 又は定款変更の準備をしていますか ) いる いない 人も含む ) に

R8

株式併合、単元株式数の変更および定款の一部変更に関するお知らせ

各位 平成 20 年 2 月 18 日 会社名株式会社松屋代表者代表取締役社長秋田正紀 ( コード番号 8237 東証第一部 ) 問合せ先コーホ レートコミュニケーション部担当部長武藤勝 (TEL. 代表 ) 連結子会社である株式会社スキャンデックスにおける 会社分割 ( 新

直しも行う これらの事務については 稟議規程 文書管理規程 契約書取扱規程は管理本部長が所管 情報管理規程 情報セキュリティ管理規程はコンプライアンス推進部長が所管し 運用状況の検証 見直しの経過等 適宜取締役会に報告する なお 業務を効率的に推進するために 業務システムの合理化や IT 化をさらに

基本原則

2 主総会第号 議案 取締役 6 名選任の件 当社では 取締役の経営責任を重視し 株主のみなさまに各年毎に取締役の信任をお諮りするため 定款により取締役の任期を1 年と定めています また 取締役会の少人数化のため 定款により取締役の人数を12 名以内と定めています つきましては 取締役 7 名が本総

(1) 主要な経営指標等の推移 / 直前三事業年度の財産及び損益の状況 以下は経団連ひな型注をベースとした開示の例 以下は FASF ひな型注をベースとした開示の例 参考 会社法施行規則第百二十条 ( 抜粋 ) ( 株式会社の現況に関する事項 ) 共通の用語で記載が可能であることを明確化 第百二十条

第 分科会 / 分科会 B 改正会社法等への対応状況と今後の課題 ディスカッションポイント ( 例 ) 参考資料 関西支部監査役スタッフ研究会報告書 改正会社法及びコーポレートガバナンス コードへの対応状況と監査役 監査役スタッフの役割と今後の課題. 監査役会の運営 改正会社法等により監査役会の開催

まず 取締役会は委員会及び執行役の人事を決定する すなわち 各委員会の委員は取締役の中から取締役会の決議で選定する (400Ⅱ) 各委員会の委員の人数は3 人以上でなければならず (400Ⅰ) 過半数は社外取締役でなければならない 3 (400Ⅲ) 委員会の委員は他の委員及び執行役を兼ねることはでき

別紙 現行定款第 1 章総則 ( 下線は変更部分を示す ) 変更案第 1 章総則 第 1 条 ( 条文省略 ) 第 1 条 ( 現行どおり ) ( 目的 ) ( 目的 ) 第 条 当会社は 次の事業を営むことを目的とする 第 条 当会社は 次の事業を営むことを目的とする 1. トランプ類の製造販売

Transcription:

2019 年 3 月 1 日改定 議決権に関する具体的行使基準 1. 行使基準策定の目的株式投資において 受益者の利益を安定かつ継続的に高めていくためには 企業が株主利益の最大化を尊重した経営を行い 長期安定的に企業収益を計上していくことが重要となります そのためには 企業におけるコーポレートガバナンスが十分に機能することが不可欠です 議決権の具体的行使基準を示し それに則って行使を行うことで 企業のコーポレートガバナンス改善を促進し 長期的な株主利益の最大化を目指します 2. 対話 / エンゲージメントとの関係議決権行使においては 対話 / エンゲージメントの内容 結果をベースに長期投資家として投資先企業のガバナンス体制等に対する評価 意思表示として賛否を判断します その場合 議決権行使基準とは異なる判断となる または同基準だけでは明確に判断できない議案に関しては 責任投資会議にて審議を行い 適切に賛否を判断します 3. 具体的行使基準 (1) 取締役会の構成に関する事項取締役会構成等の妥当性 適切性を審議し賛否を判断します 主な行使基準 監査役会設置会社から監査等委員会設置会社 ( または指名委員会等設置会社 ) 監査等委員会設置会社から指名委員会等設置会社への移行は原則賛成します 逆に 指名委員会等設置会社から監査等委員会設置会社 ( または監査役会設置会社 ) 監査等委員会設置会社から監査役会設置会社への移行は原則反対します 取締役会は十分に議論でき迅速な意思決定ができる規模 (20 名以内 ) を超える場合には 代表取締役 ( 1) の選任に反対します 取締役会に独立性のある社外取締役が 2 名以上選任されていない場合 合理的かつ納得性ある説明がなければ 代表取締役 ( 1) の選任に反対します 但し 社外取締役が 1 名の場合でも 独立性のある社外取締役の比率が 3 分の 1 以上の場合は賛成します 親会社または支配株主を有する企業については 取締役会に独立した社外取締役が 3 分の 1 以上選任されていない場合 代表取締役 ( 1) の選任に反対します 合理的かつ納得性ある説明なく社外取締役を減員した結果 改選後の独立した社外取締役の比率が 20% を下回る場合 代表取締役 ( 1) の選任に反対します 合理的かつ納得性ある説明なく社内取締役を増員した結果 改選後の社内取締役が 10 名を超え かつ独立した社外取締役の比率が 20% を下回る場合 代表取締役 ( 1) の選任に反対します - 1 -

( 1) 指名委員会等設置会社の場合は指名委員の取締役再任にも反対します また 代表取 締役が改選期でない場合は社内取締役の選任に反対します (2) 取締役選任に関する事項会社の業績や資本効率 対象取締役の経歴 資質 職務の執行実績 社外取締役の独立性等の妥当性を審議し賛否を判断します 主な行使基準 3 期連続経常赤字 3 期連続最終赤字 3 期連続無配 (3 期連続 ROE が 5% 以上の場合は除く ) 債務超過のいずれかに該当する企業に対し 信頼できる業績回復プランあるいは合理的な理由がなければ 在任 3 年以上の社内取締役 ( 2) に反対します 効率的な企業経営が行われていない企業 (3 年連続 ROE が 5% 未満 ) の中で 内部留保が過大 ( 株主資本比率 70% 以上またはネットキャッシュが総資産の 25% 以上 ) または業種別で ROE が 3 年連続下位 25% である企業の取締役選任にあたっては 合理的かつ納得性ある説明がなければ 在任 3 年以上の代表取締役 ( 2) に反対します 取締役としての実態的な活動が不十分 ( 取締役会及び各法定委員会出席率が 75% を下回る ) と認められる社外取締役の再任は合理的かつ納得性ある説明がなければ反対します 但し 他の法人等の兼職数が 5 を超え 出席率が 75% を下回る場合は理由を問わず反対します 独立性が確保されていない社外取締役に反対します 但し 独立性のある社外取締役が 2 名かつ 20% 以上存在する ( 親会社または支配株主を有する企業については 3 分の 1 以上存在する ) 場合は それ以上の社外取締役 ( 3) の独立性は問いません ( 2) 指名委員会等設置会社の場合は指名委員の取締役再任にも反対します ( 3) 指名委員会等設置会社の社外取締役および監査等委員会設置会社における監査等委 員である社外取締役には適用しません なお 社外取締役が当該企業との間で以下のいずれかの関係にある場合 または金融商品取引所へ独立役員として届出を行わない場合 合理的かつ納得性ある説明がなければ その独立性に疑念があると判断します 1 大株主 ( 持株比率 10% 超 ) に関わっている ( いた )( 4) 2 親会社 関連会社に在籍している ( していた )( 4) 3 過去に当該企業の業務執行者であった ( 4) 4 主取引先 ( 金融機関を含む ) に在籍している ( 5) 5 当該企業から顧問契約料等役員報酬以外に報酬を受けている ( 6) 6 担当監査法人に在籍している 7 当該企業の社内取締役と親族関係 (3 親等内 ) にある ( 4) 過去 10 年以内に在籍していなければ独立性が確保されていると見なします ( 5) 取引金額が双方の売上高から見て 2% 超 ( 金融機関の場合は借入額が当該企業の総資産の 2% 超 ) の場合主取引先と見なします 但し 数値が確認できない場合は取引関係にある企業は全て主取引先と判断します - 2 -

( 6) 顧問契約が無く かつ報酬が 1 千万円以下の場合は独立性に影響しないと見なしま す (3) 監査役選任及び監査役会の構成に関する事項対象監査役の経歴 資質 職務の執行実績 社外監査役の独立性等の妥当性を審議し賛否を判断します 主な行使基準 合理的かつ納得性ある説明なく監査役の総数または社外監査役を減員する場合 代表取締役の選任に反対します ( 7) ( 7) 代表取締役が改選期でない場合は社内取締役の選任に反対します 監査役としての実態的な活動が不十分 ( 取締役会及び監査役会出席率が 75% を下回る ) と認められる社外監査役の再任は合理的かつ納得性ある説明がなければ反対します 但し 他の法人等の兼職数が 5 を超え 出席率が 75% を下回る場合は理由を問わず反対します 独立性が確保されていない社外監査役に反対します なお 社外監査役の独立性については 社外取締役と同様に考えます (4) 役員報酬等に関する事項役員報酬等の水準 仕組み等妥当性を審議し賛否を判断します 主な行使基準 1 役員報酬額の改定 役員報酬額の改定に際し 合理的な理由がない場合には反対します 取締役増員に反対した場合 増員を理由とする役員報酬額の引き上げには反対します 3 期連続経常赤字 3 期連続最終赤字 3 期連続無配 (3 期連続 ROE が 5% 以上の場合は除く ) 債務超過のいずれかに該当する場合 役員報酬額の引き上げには反対します 2 役員賞与 当期最終赤字にもかかわらず賞与を支給する場合 その支払いに反対します 社外取締役 監査等委員である取締役 監査役へ支給する場合 その支払いに反対します 3 退職慰労金 社外取締役 監査等委員である取締役 監査役への支払いは反対します 3 期連続経常赤字 3 期連続最終赤字 3 期連続無配 (3 期連続 ROE が 5% 以上の場合は除く ) 債務超過のいずれかに該当する場合 退職慰労金の支払いには反対します 4 ストックオプション インセンティブ喚起策として有効と判断した議案に賛成します 社外取締役 監査等委員である取締役 監査役 社外の者への付与には反対します 潜在的な希薄化比率 ( 未行使のストックオプションも含む ) が発行済株式数の 5% を超える場合のストックオプション付与には反対します - 3 -

行使価格の引き下げは合理的かつ納得性ある説明がなければ反対します 市場価格を下回る行使価格の設定には反対します 但し 株式報酬型ストックオプション ( いわゆる 1 円オプション ) はこの限りではありません 行使開始までの期間が 2 年未満の場合には反対します 但し 退職後のみ行使可能である場合を除きます 5 株式報酬等 ストックオプションの基準を準用します 但し 社外取締役 監査等委員である取締役に対しては 業績連動報酬ではなく固定報酬として株式で支払う場合 過大 ( 原則として 現金 : 株式 =1:0.3 以内 または 500 万円以下 ) でなければ賛成します (5) 剰余金の処分に関する事項株主還元政策 内部留保等の水準の妥当性を審議し賛否を判断します 主な行使基準 市場からの評価が低く (PBR1.0 未満 ) かつ内部留保が過大 ( 株主資本比率 70% 以上またはネットキャッシュが総資産の 25% 以上 ) にもかかわらず 更なる内部留保の蓄積を図る場合は 合理的かつ納得性ある説明がなければ剰余金処分案に反対します 但し 自己株式取得を含む総還元性向が 50% を上回る場合は この限りではありません 株主総会ではなく取締役会で配当を決定する場合 上記基準に該当する時には合理的かつ納得性ある説明がなければ取締役の再任に反対します 3 期連続最終赤字で配当を継続する企業に対しては その妥当性を検討し 財務の安定が優先と判断すれば 剰余金処分案に反対します (6) 資本政策に関する事項資本政策の株主価値への影響等 妥当性を審議し賛否を判断します 主な行使基準 以下の資本政策に関する議案については 原則会社提案に賛成します - 合併 営業譲渡 譲受 会社分割 - 自己株式取得 - 種類株式を含む株式発行 但し 明らかに株主価値を毀損すると判断される議案には反対します 合併 会社分割等に係る割合について中立的な第三者による算定根拠の説明がない場合には 当該議案に反対します 財団設立 支援を目的とした第三者割当による自己株式処分については 財団設立 支援が中長期的に株主価値向上に資することに加え 希薄化率が一定の範囲内 (3% 以内 ) で 議決権が不行使 または第三者が適切な基準に基づき行使する場合 ( 8) には賛成します ( 8) 信託形式において 信託受託者がスチュワードシップ責任に基づき策定した基準 で議決権を行使するケースを指します - 4 -

(7) 買収防衛策に関する事項買収防衛策の導入 継続は その目的や内容が株主価値向上に資するものか十分に検討したうえで賛否を判断します 主な行使基準 以下の基準を一つでも満たさない買収防衛策には反対します - 導入時において株主総会に議案として呈示されている - 株主価値向上に資するとの合理的かつ納得性ある説明がある - 取締役会に 2 名かつ 1/3 以上の独立した社外取締役が存在する - 独立委員会が存在する場合 全員の独立性が確保されている - 有効期限 (3 年まで ) の定めがある - 買収者からの提案に対し 被買収者側の検討期間が無期限に延長される可能性がない - 買収者に割り当てられた新株予約権について 被買収者が経済的対価を交付して取得できる旨の規定を含んでいない - デッドハンド条項がない - 拒否権付種類株式 複数議決権付種類株式の導入ではない - 3 期連続経常赤字 3 期連続最終赤字 3 期連続無配 (3 期連続 ROE が 5% 以上の場合は除く ) 債務超過のいずれかに該当し かつ市場からの評価が低い(PBR1.0 未満 ) 企業ではない また 以下の基準を一つも満たさない買収防衛策には反対します - 取締役会に過半数の独立した社外取締役が存在する - 独立委員会が主導で交渉 判断を行う - 発動要件が明確 ( 高裁 4 類型 + 強圧的二段階買収のみ ) で 独立委員会の勧告に従う - 発動にあたっては株主総会の判断を仰ぐ 株主総会の承認を得ることなく 取締役会の判断で買収防衛策を継続する場合 上記基準を満たさない場合には取締役の再任に反対します (8) 定款変更に関する事項定款変更については変更事由の妥当性を十分に検討したうえで 株主価値への影響を考慮して賛否を判断します 主な行使基準 以下の定款変更については 合理的かつ納得性ある説明がない限り 原則反対します - 特別決議における定足数緩和 - 取締役任期の延長 調整 ( 期差選任 ) - 発行済株式数の 2 倍を超える発行可能株数の増枠 - 取締役解任決議の加重 - 会計監査人の責任限定契約 - 剰余金配当の株主総会決議から取締役会決議への移行 ( 但し 独立した社外取締役が 2 名以上 20% 以上存在する場合を除く ) - 5 -

(9) 反社会的行為に関する事項法令違反行為 行政処分が科された行為 不正会計 公序良俗に反する行為 環境問題への不適切な対応等 社会的責任の観点から問題となる行為をなした企業を 反社会的行為を行った企業 として選定し ガバナンス強化を考慮した賛否判断を行います 主な行使基準 明らかに株主価値毀損に繋がると判断される場合 責任を取るべき取締役 監査役の再任に反対します また 責任を取るべき取締役 監査役への役員賞与支給および退職慰労金支給にも反対します (10) 株主提案に関する事項株主提案については 株主価値向上に資するものか十分に検討し 賛否を判断します なお 判断にあたっては議決権の行使基準を通じて当社が求めるガバナンス体制や財務面での水準等を当該企業が満たしているかを考慮します 株主提案には 社会 環境問題に関する事項から多様な分野での事項が含まれることから 株主提案を判断するにあたっては 中長期の株主価値向上に資するものか あるいは株主の権利をより保護するものか十分に検討します (11) 会計監査人選任に関する事項 会計監査人の選任議案については原則賛成しますが 会計監査人の変更理由に疑義があ ると判断した場合は反対します (12) その他に関する事項 提案内容について妥当性があるか 株式価値への影響を審議して賛否を判断します 対象議案についての情報開示が不足しており かつ十分な説明がない場合は反対します 以上 - 6 -