掛け算 : うそをつくときに便利 割り算 : 真実を見る時に使う 財務分析は常に割り算 〇〇率 = 〇〇率 = 対〇〇 = 〇〇転率 =
現代の貸借対照表 B/S 資産 負債 純資産 安全性の分析キャッシュの支払い能力から企業の安全性を見ようとする指標 1 短期的安全性 (1) 流動比率 [ 算式 ] 流動比率 ()= 流動資産 流動負債 100 企業の正常な経営活動のもとでの短期的な支払い能力 つまり 短期的な財務安全性を示す基本的な経営指標である (2) 当座比率 [ 算式 ] 当座比率 ()= 当座資産 流動負債 100 分子に現金預金 売掛金 受取手形 有価証券といった換金性の高い資産を用いて 短期的な支払い能力を見るもの (3) 営業キャッシュ フロー対流動負債比率 [ 算式 ] 営業キャッシュ フロー対流動負債比率 () = 営業キャッシュ フロー 流動負債 100 キャッシュ フロー計算上の数値を利用すると 支払能力がより明らかになる
2 長期的安全性 (1) 固定比率 [ 算式 ] 固定比率 ()= 固定資産 自己資本 100 長期的な投資である固定資産を 返済の必要のない自己資本でどの程度賄っているかを見るもの (2) 有利子負債構成比率 [ 算式 ] 有利子負債構成比率 ()= 有利子負債 総資本 100 負債には 無利子のものと有利子のもの ( 借入金 社債 リース債務など ) があり 総資本のうち 利息を支払っている負債で賄っているかを示す 安全性を見る際の中心的な比率 (3) 自己資本比率 [ 算式 ] 自己資本比率 ()= 自己資本 総資本 100 総資本のうち 自己資本がどの程度示しているかをみるもので 企業の財務的安全性を見る指標である 3 金融費用支払能力 (1) インタレスト カバレッジ レシオ [ 算式 ] インタレストカバレッジレシオ ( 倍 )=( 営業利益 + 受取利息配当金 ) 支払利息割引料支払わなければならない利息の何倍の利益を稼いでいるかの指標 収益性の分析企業がどれだけ効率的に運用されているかを示す指標 1 利益率等 (1) 総資本事業利益率 [ 算式 ] 総資本事業利益率 ()(ROA)= 事業利益 ( ) 総資本 100 ( ) 事業利益 = 営業利益 + 受取利息 + 受取配当金 + 有価証券利息 総資本を活用して得られた利益に 事業利益を用いて測定するもの (2) 総資本経常利益率 [ 算式 ] 総資本経常利益率 ()(ROI)= 経常利益 総資本 100 総資本を活用して得られた利益に 経常利益を用いて測定するもの (3) 株主資本当期利益率 [ 算式 ] 株主資本当期利益率 ()(ROE)= 税引後当期利益 自己資本 100 株主の視点からみた収益性の指標であり 株主が出資した資本をもとにどの程度稼いだを測定する
(4) 売上総利益率 [ 算式 ] 売上総利益率 ()= 売上総利益 売上高 100 製品の製造原価又は商品の仕入原価に対する利益率を示す (5) 営業利益率 [ 算式 ] 売上高営業利益率 ()= 営業利益 売上高 100 売上総利益から販売費及び一般管理費を控除した営業利益によって 営業活動による収益力を見る指標 (6) 経常利益率 [ 算式 ] 売上高経常利益率 ()= 経常利益 売上高 100 営業利益に営業外の収益及び費用を加減した経常利益によって 企業の経常的な収益力を見る指標 (7) 営業費率 [ 算式 ] 営業費率 ()= 営業費 売上高 100 営業費の負担率を見る指標 (8) 金融費用負担率 [ 算式 ] 金融費用負担率 ()= 金融費用 売上高 100 金融費用の負担率をみる指標 資産 資本効率企業がどれだけ効率的に運用されているかを示す指標 2 転率資産活用の効率性の指標 (1) 総資本転率 [ 算式 ] 総資本転率 ( )= 売上高 総資本資産全体の活用度を示す指標 資産を項目別に見ることにより 個々の資産の活用度を知ることができる (2) 売掛債権転期間 [ 算式 ] 売上債権転期間 ( )= 売上高 売上債権 ( ) 売上債権が現金化するまでの平均的な期間を見るもの ( ) 売上債権は 売掛金 + 受取手形 + 割引手形で求める (3) 棚卸資産転期間 [ 算式 ] 棚卸債権転期間 ( )= 売上高 棚卸資産売上と棚卸資産を比較し 売上規模に見合う在庫水準であるかを見ようとするもの (4) 固定資産転期間 [ 算式 ] 固定資産転期間 ( )= 売上高 固定資産売上と固定資産を比較し 売上規模に見合う固定資産の保有であるかを見ようとするもの
1.EDINET で 日産自動車とマツダの最新の財務諸表 ( 連結 ) を閲覧し 次のことをしてください 1 平成 26 年 3 月末決算の数字に基づき 財務分析表を埋め 評価してください 標準値以上 標準値 危険値の間 危険値以下 2 マツダについて前期当期で比較して コメントをしてください 3 マツダを 日産と比較して コメントしてください 2. インターネットで マツダの方向性を調べ 今後マツダはどのような戦略を取ればいいのかを思考し 提案してください
財務分析の主な視点小数点 2 位以下切捨て単位 : 百万円 安全性比率 資産 資本効率 収益性比率 成長性比率 従業員効率 危社名 : 日産社名 : 日産社名 : マツダ社名 : マツダ重理標準比率名算式意味 目的 何が見えるか 補足険要想値平成 25 年 3 月平成 26 年 3 月平成 25 年 3 月平成 26 年 3 月値代入比率評価代入比率評価代入比率評価代入比率評価 b 株主資本 4,514,941 453,115 株主資本比率 全資本のうち 借金と株主資本の割合を見る 40 20 35.30 22.90 b 総資本 12,805,170 1,978,567 b 流動資産すぐ支払わねばならない額に対して すぐ準備できる現金の額 7,597,104 1,027,477 流動比率 b 流動負債を見る 2:1 の原則 140 100 未満 166.60 135.40 4,560,245 758,912 b 当座資産 ( 貸引除く ) すぐ支払必要な額に対して より確実に現金化できる割合 5,619,262 616,772 当座比率 123.20 81.30 b 流動負債当座資産 =bs 流動資産の棚卸資産の前までと 貸倒引当金 100 60 未満 4,560,245 758,912 b 固定資産株主資本と すぐに現金化できない資産の割合 すぐに現金化 5,208,066 951,090 固定比率 120 200 超 115.40 209.90 b 株主資本できない資産を返済不要な資金で賄えることが重要 4,514,941 453,115 b 有利子負債総資本に対する 利息がつく借金の割合 返そうと思えば返せ 4,786,358 718,983 有利子負債構成比率 10 30 超 37.40 36.30 b 総資本ることが大切 12,805,170 1,978,567 p 年売上高 : 債権が売上に対して妥当であるか 9,629,574 2,205,270 受取債権転率 4 3 転以下 14.60 12.90 b 受取債権 ( 貸引含む ) 658,869 170,768 p 年売上高在庫の手持ちの妥当性を確かめ 滞留資産 不良資産の有無 9,629,574 2,205,270 棚卸資産転率 8 6 転以下 8.60 8.30 b 棚卸資産を見る 1,125,121 265,687 p 年売上高 9,629,574 2,205,270 固定資産転率 設備が何転するかで資産効率を示す 2.5 1.5 以下 1.80 2.30 b 固定資産 5,208,066 951,090 p 年売上高 9,629,574 2,205,270 総資本転率 資本をどのくらい活用して事業をしているか 1 0.6 転未満 0.80 1.10 b 総資本 12,805,170 1,978,567 p 年売上原価 8,022,658 1,729,296 支払債務転率支払能力の有無を表すために 金づまりがないかを示す 6 5 転以下 6.00 6.20 b 支払債務 1,336,234 279,642 p 純利益 342,446 34,304 ROA 資本をどのくらい活用して 利益を生み出しているか 3 1 2.70 1.70 b 総資本 12,805,170 1,978,567 p 純利益 342,446 34,304 ROE 株主資本をどのくらい活用して 利益を生み出しているか 5 3 7.60 7.60 b 株主資本 4,514,941 453,115 p 総利益総利益 = 売上総利益 案件ごとの利益率の総和 人件費や管 1,606,916 475,974 総利益率 21.60 p 売上高理費は計算に入れていない 18 10 未満 16.70 9,629,574 2,205,270 p 営業利益 523,544 53,936 営業利益率通常の案件の収支に 人件費や管理費を加味した利益率 3 2 5.40 2.40 p 経常利益 529,320 33,087 経常利益率 通常の案件 ( 営業 ) 以外の収支 ( 利息など ) も加味した利益率 2.5 1.5 5.50 1.50 p 純利益 342,446 34,304 純利益率 税金や特殊な収支 ( 火事など ) を加味した後の利益率 2 1 3.60 1.60 c 営業 CF+ 投資 CF -566,240 8,746 フリーキャッシュフロー比率 3 1-5.90 0.40 p 当期売上高 9,629,574 2,205,270 売上高増加率去年よりどれほど売上が増えたか 100 90 未満 102.30 p 前期売上高 9,409,026 0 p 当期経常利益 529,320 33,087 経常利益増加率去年よりどれほど経常利益が増えたか 100 80 未満 98.90 p 前期経常利益 535,090 0 1 人 1 ヶ月売上高従業員 1 人あたり どれぼど売上を獲得しているか 407 決算月数 人数 2,363,748 452,940 p 売上原価 + 販管費 9,106,030 2,151,334 1 人 1 ヶ月総費用従業員 1 人あたり どれぼど費用をかけているか 385 決算月数 人数 2,363,748 452,940 487 475