2019 年 2 月 27 日 JATO Japan Limited プレスリリース 2019 年 1 月欧州新車市場販売速報 2019 年 1 月の自動車市場は 5 ヶ月連続で低下するも 1 月における販売台数は過去 10 年で 2 番目の高さを記録 2019 年 1 月の販売台数は 122 万台 前年同月比は 2013 年以来初のマイナス成長となる 4.6% 減 ディーゼル車販売は続落 マーケットシェアはついに 33% に バッテリー EV は代替燃料車志向をリード シェア 7% を突破 2019 年 1 月の欧州自動車市場は 5 ヶ月連続の低下を記録 販売台数は前年同月比 4.6% 減少した しかし 9 月に WLTP が導入されて以来最も低い下落率であり 過去 10 年の 1 月期の中では 2 番目に多い 122 万台が 販売された 販売台数が全体的に低下する中において ルーマニア ハンガリー デンマーク ポルトガル ギリシャ市場は成長を記録した 5 大マーケットは低下し さらに中規模マーケットのオランダ ベルギー チェコ共和国の下落率は 2 桁台となっており 成長を 記録した小規模市場がそれらの不振を相殺するには不十分な数字であった ディーゼル車の縮小傾向は 2019 年も継続することが予想される 1 月における販売は 18% 低下 販売台数全体の 33% にとどまっている イタリアにおけるディーゼル車のシェアは 30% にまで大幅ダウンし もはやイタリアはディーゼル車の最大市場ではなくなった 代わりにディーゼル車販売台数でトップとなったのはドイツである 同国におけるディーゼル車需要は 8% 増となり エストニアとともに欧州においてディーゼル車が販売台数を伸ばした数少ないマーケットとなった ディーゼル車販売で成長を示したのはわずかに Volkswagen Volvo Seat DS のみであった
ガソリン車シェアは 2018 年 1 月と比較して 4% ポイント増加したことから ディーゼル車からガソリン車 /AFV( 代替燃料 車 ) へのシフトは明らかである ガソリン車は燃料別マーケットシェアの 58% を占め 販売台数は 2.1% 増加した 1 月における AFV( 代替燃料車 ) の販売成長率は 22% となり 市場全体の 7.1% を占めるまでになった この成長を牽引するのはバッテリー EV(BEV) で 販売台数は 2018 年 1 月の 10,200 台から 19,600 台とほぼ倍増となっている BEV ブームは Renault Zoe( 欧州における BEV のトップセラー ) Nissan Leaf Hyundai Kona の驚異的販売なしにはありえなかった また Kia e-niro は 666 台 Jaguar I-Pace は 509 台 Audi E-Tron は 430 台を販売した これらの数字は バッテリー EV の SUV が登場したことにより バッテリー EV の販売台数がようやく飛躍的成長をとげた結果と言える と JATO グローバルアナリストの Felipe Munoz はコメントする SUV の好調は続いているが その成長率はスローダウン傾向で 1 月は 6.1% と無視できない数値にまで下落した しかし Munoz は 消費者の SUV セグメントへの関心の薄れとたいうよりも 昨今の欧州市場の状況がその原因かもしれない と語 る 2018 年を通じて導入された 14 にのぼるニューモデルが SUV セグメントの成長という結果をもたらした
1 月においてスモール SUV は 171,700 台と好調な販売を記録した Volkswagen T-Roc は販売台数を 13% 増加させ スモール SUV サブセグメントにおいて初めてトップに躍進した Volkswagen はコンパクト SUV セグメントにおいても 4% 増の 191,000 台を販売し業界をリードする存在となっている 一方シティカーは 4 番目に売れたセグメントとなり これは PSA Toyota Renault-Nissan の力強い成長によってもたらされた しかしながら依然 FCA がシティカーのマーケットシェアのほぼ 30% を占め セグメントをリードし続けている 2018 年 1 月の 24.6% から 2019 年 1 月は 24.2% とマーケットシェアが低下したにもかかわらず Volkswagen グループは市場を牽引し続けている Volkswagen グループの中で Seat と Lamborghini が唯一成長を示す中 2 大プレミアムブランド (Audi と Porsche) の大幅低下によりグループ全体はネガティブな影響を受けた 今回初めて Volkswagen グループの SUV は他セグメントの車より販売数が多い結果となった これは SUV セグメントに導入した最新モデルが成功し また 1 月における SUV メーカーのトップセラーとなったことの反映である 1 月を通じて PSA は販売ボリュームが 2 番目に大きいメーカーとなり その販売台数はわずか 2% ダウンの 206,100 台と健 闘した 一方で Opel/Vauxhall のランキング下降は続行 Opel の SUV 車である Mokka のライバル車の成長が大きな要 因となっている FCA は最も高い低下率で 2018 年 1 月の 6.6% から 2019 年 1 月は 5.8% と下がった モデルレンジの古さゆえに 本国 マーケットであるイタリアでさえ 1 月におけるマーケットシェアが過去 20 年で最も低かったという厳しい状況が要因である Lancia と Abarth を除き ブランド全てが低下傾向を示した 逆に Volvo は 1 月において最もマーケットシェアを伸ばしたブランドとなった
Renault-Nissan アライアンスにおける Dacia と Nissan の差は広がり続け Dacia は 14% 増 Nissan は 24% 減となっ た Nissan は主要モデルのモデルチェンジが遅れていること 大人気モデルである Qashqai にライバルが増加し 欧州におけ る SUV トップの座を失ったことなどにより苦戦を強いられている 1 月の Ford のフランスにおける販売は 16% 減 イギリスは 15% 減 イタリアは 11% 減と大変な困難に直面している しかしながら ドイツにおいては好調で販売台数 21,100 台と 15% の伸びを示し 同国は欧州における Ford の最も大きな 市場となった 1 月において Ford Fiesta は 31% 低下する中 Ecosport は販売台数 166% の大幅増と卓越した結果を 残した Volkswagen Golf は再度トップセラーモデルに返り咲いたものの 販売台数は 20% に低下している 不振の原因はディーゼル車ではなく この数ヶ月のトレンドに反してガソリン車販売台数が 26% 減少したことによってもたらされた Volkswagen Polo はトップ 10 内の中で最も好パフォーマンスを示しており 販売台数は 14% 増を記録 これはドイツ イギリス フランスでの人気によるものである また Volkswagen Tiguan の販売台数は 12% 減少したものの またライバル車である Peugeot 3008 が 6% 成長したにもかかわらず SUV のベストセラーとなった Nissan Qashqai は 2018 年の SUV トップセラーであり ディーゼル車全体の販売台数が 28% 減となる中で 17% 減にとどまった
1 月のトップ 25 圏外に目を向けると Nissan Leaf は 469% Ford Ecosport は 166% BMW X3 は 60% アップと大幅に躍進した その他 成長が顕著だったのが Skoda Karoq (+115%) Renault Zoe (+97%) Hyundai Kona (+71%) Seat Arona (+71%) Mitsubishi Outlander (+64%) Lancia Ypsilon (+55%) Dacia Logan (+49%) である 最新モデルの中では Volvo XC40 がプレミアムコンパクト SUV の中で 3 番目に Audi Q8 が GLE Coupe と X6 を抑えて プレミアムラージ SUV の中で 4 番目に着けた 本件に対するお問い合わせは下記までお願いします JATO Japan Limited 113-0024 東京都文京区西片 2-22-21 本郷 MK ビル 2F Web: www.jato.com/japan/ Tel: 03-6801-9551 Email: japan.support@jato.com