新機能のご紹介 ネイティブ アプリケーションとして 64 ビット OS にも完全対応 にも完全対応 新しいツールパス シミュレーション機能の強化 他 OneCNC XR6 は 完全な 64bit アプリケーションとして開発されており システム全体にわたり 技術的に大きな改良が加えられた全く新しい次世代の製品となっています ユーザー視点では これまでのアップグレードのような分かりやすい変更ではありませんが 技術的には OneCNC 史上最も大きなアップグレードと言っても過言ではありません リリース後も継続的な無料アップデートによって 様々な機能強化や改良が計画されています 主な機能強化項目 64 ビット環境への完全対応 GUI 配色テーマの切り替え シミュレーション GUI の強化 工具ホルダ干渉チェック機能 有効刃長の登録と干渉チェック 断面比較による未加工領域の視覚化 マルチボディのストックモデルに対応 シミュレーション速度の高速化 CAM ウィザードメニューのダイナミック表示 部分オープン のポケット加工に対応 穴加工の強化 高さ情報の自動認識 面沿い仕上げ加工 3D スキャロップ一定仕上げ加工 3D 3D Fovi for OneCNC のアップデート その他 64 ビット環境への完全 ビット環境への完全対応 完全対応 全製品 これまでは 64bit OS にインストールした場合でも 内部的には 32bit ア プリケーションとして動作しており 64bit 特有の大きなメモリ空間を完全 に使用することはできませんでした XR6 は完全な 64bit ネイティブアプリケーションとして開発されており これまで難しかった大規模な モデルの扱いや複雑な演算処理が可能になっています もちろん 32bit OS についてもこれまで通り完全に対応しており インストールの時点でパソコンの環 境を自動判別し そのパソコンに合う最適なプログラムがインストールされる仕組みとなっています
GUI 配色テーマの切り替え 全製品 起動メニューに4つの 配色テーマ が 用意され オペレーターのお好みの画面 配色で OneCNC を起動することができ るようになりました シミュレーション GUI の強化 全ミル製品 一部複合旋盤 含む シミュレーション画面の左端にツールボックスメニュ ーが追加されました これにより 工具形状や工具ホ ルダの表示状態 表示/非表示/半透明 や ストック 形状 バックプロット形状 形状要素などの表示/非表 示状態を自由に切り替えできるようになりました さらに シミュレーションスピードの調節や干渉チェ ック機能の ON/OFF などの様々な設定を シミュレー ションを実行させながらでも リアルタイムに切り替えることが可能です 工具やホルダの透明度を切り替え 2
工具ホルダ干渉チェック機能 全ミル製品 シミュレーション実行時に 右図のように工具ホルダと素材ワークが干渉した場合 干渉検出の警告メッセージを表示させることができます 工具の突き出し長不足などが原因で発生する加工現場での不慮の事故を未然に防ぐことに役立ちます ホルダ干渉 ( 青色 ) 有効刃長の登録と干渉チェック 全ミル製品 工具パラメータに 有効刃長の値を登録出来るようになりました 有効刃長を登録すると シミュレーション画面で色分け表示され 刃の無いシャンク部分がワークに接触した場合に干渉検出の警告メッセージが表示されます シャンク干渉 ( 青色 ) 断面比較による未加工領域の視覚化 全ミル製品, 全旋盤製品 シミュレーションの際に 製品形状の 3D モデルの断面図 ( 白線 ) を表示させることができるようになりました 断面の方向は 正面 側面 上面から切り替え可能です また断面の位置はスライダーバーをマウスで左右に動かすことでリアルタイムに調整可能です この断面比較機能により 未加工領域がないか また残り代や仕上がり状態などを視覚的に確認することができます 製品モデルの断面線 ( 白色 ) との比較 3
マルチボディのストックモデルに対応 ミル製品 (Expert, Professional) ( 複合旋盤含む ) これまで シミュレーションの素材として使用されるストックモデルは STOCK レイヤーに入っている単一ボディのソリッドモデルに限られていましたが XR6 からは複数ボディのソリッドモデルを素材としてシミュレーションできるようになりました 下図のような多数個取りのシミュレーションや テーブルやジグ等も含めたシミュレーションが可能です 3 つの素材形状を STOCK レイヤーに入れた例 クランプなどの周辺形状も一緒に STOCK レイヤーに入れた例 シミュレーション速度の高速化 全ミル製品, 全旋盤製品 加工シミュレーションの内部ロジックを再構築し 大幅なスピードアップを実現しました シミュレーション速度は 100 倍速まで調整可能 サンプルファイルを用いたシミュレーション時間の実測比較 XR5 9 秒 XR5 1 分 16 秒 XR5 4 分 33 秒 XR5 45 秒 XR6 4 秒 XR6 0 分 14 秒 XR6 0 分 38 秒 XR6 18 秒 高速化の程度は加工内容により異なりますが 特に 3D 仕上げツールパスでの高速化が顕著です 4
CAM ウィザードメニューのダイナミック表示 全ミル製品 ( 複合旋盤含む ) 加工定義のダイアログメニューが更新され クリアランスと加工範囲指定の画面に 現在表示中の3D モデル形状がイラスト表示されるようになりました クリアランスのZ レベルや加工範囲の指定の際に 実際のモデルデータと見比べながら 正確な値を指示できるようになりました 部分オープン のポケット加工に対応 全ミル製品 ( 複合旋盤含む ) 2D ポケット加工 (HSM オープン型 ) では これまで外側の領域の全周がオープンとなった形状しか対応しておりませんでしたが XR6 では下の画像のように 一部分だけオープンとなったツールパスが容易に 作成できるようになりました (3D モデルは必要ありません 2D 形状があれば OK です ) ウィザードメニューのイラストに 作業中の製品モデルが表示されます オフセット型ポケット加工ツールパスが強化 全ミル製品 ( 複合旋盤含む ) HSM ツールパスとは違い 従来型 ( オフセットタイプ ) のポケット加工では ステップオーバー量を工具径の 50% よりも大きな値を設定すると 鋭角なコーナー部に取り残し部が出来てしまうという一般的な問題点があります 今回の強化により 取り残しができないロジックが搭載され ステップオーバーを工具直径の 95% のように大きく設定しても 取り残しが発生しなくなりました これにより従来型のポケット加工においても 取り残しを気にせずに ステップオーバーを最大限に大きくし 加工時間の大幅な短縮が可能になります 5
フィーチャー認識穴加工加工が穴の高さ情報の自動認識情報の自動認識に対応 全ミル製品 ( 複合旋盤含む ) フィーチャー認識穴加工では 画面上に表示されている 2D 形状や3D モデルから穴形状を認識し 穴種類や穴径ごとに瞬時にグループ化し 多数の穴加工を簡単にプログラミングできます XR6 では モデル情報から自動的に穴の Z 高さの値を取得することができますので 下のモデルのような段違いの数百個の穴加工も瞬時にプログラミング可能です 面沿い仕上げ加工 (3D) ( ミル製品 (Expert) ( 複合旋盤含む ) 面沿い仕上げ加工用のツールパスが作成できます 加工対象とする複数の面をマウスでクリックすることで加工範囲の指定が可能で これまでのようにあらかじめ境界線を作図する必要はありません また ボールエンドミルの接触点までを加工範囲として認識するので 選択した面が完全に仕上がります 用途としては 湾曲した面を簡単に仕上げたい場合や フィレット部分だけを仕上げたいという場合にも ごく簡単な手順で強力なツールパスが作成できます 加工したい面をマウス でピックするだけで 湾曲した3D 曲面の仕上げに 加工したい面をマウスでピックするだけで フィレット R 部分だけの仕上げに 6
スキャロップ一定仕上げ加工 (3D) ( ミル製品 (Expert) ( 複合旋盤含む ) 一般に3 次元仕上げ加工で使用される等高線仕上げ加工は 緩斜面 ( 特に平坦面 ) へのツールパスの生成が難しく 平坦部などを含む形状を仕上げるには 走査線仕上げやオフセット仕上げなどの異なるツールパスを組み合わせる必要がありました XR6 で新しく追加されたスキャロップ一定仕上げ加工では ソリッドモデルやサーフェスモデルに対して 勾配の緩急に関係なく一定のステップオーバーで全体を均一に仕上げることができます ツールパスの形を決定するのは加工境界線です 形状にあわせた加工境界線を工夫することで 形状にあわせた思い通りの理想的なツールパスを作成することができます 7
CAD データトランスレーター 3D Fovi for OneCNC のアップデート 全製品 ( ライセンス購入者のみ ) OneCNC XR6 リリースにあわせて OneCNC 専用のCAD データトランスレーター 3D Fovi for OneCNC につきましても V2.00 としてアップデートされました すでに3D Fovi for OneCNC をお使いの方は 無料でアップデート可能です OneCNC のユーザーサイトからダウンロードして更新してお使い下さい < 3D Fovi for OneCNC の主な更新内容 > 64-bit OS へネイティブ対応しました Intel HD グラフィックス ドライバへの対応を行いました SolidWorks 2013 2014 データのインポートに対応しました InterOp R23 SP2 R24 SP1 に対応しました D-view Plus において DXF DWG 2010 並びに2013 データのインポートに対応しました NX インポートにおいて アセンブリデータの一部形状がインポートされない不具合を修正しました その他の更新項目 全製品 全てのCAD データのインポート / エクスポートを更新 (64bit での最適化 Rhino5.0 への対応 他 ) 強力なトリムコマンドの追加 ( ビュー方向での交線指示による一括トリム ) 3D モデリングコマンドの安定化 ( フィレット シェル サーフェス etc.) シミュレーションと加工プレビューでステップ送りに対応 点要素の表示スタイルを変更 3D モデリングの面取りコマンドにて 直接面取り量を指定できるよう変更他多数 8