クイックガイド - 3D Heart* 編 - Discovery MR750 3.0T Discovery MR750w 3.0T SIGNA Pioneer 3.0T Optima MR450w 1.5T Signa Explorer 1.5T Optima MR360 Advance 1.5T Signa HDxt 3.0T/1.5T OptimaEdition 23.0 この資料は 製造元から提供される取扱説明書の操作方法 注意事項等を簡潔に記載したものであるため 装置の操作にあたっては 製造元から提供される取扱説明書を参照してください 安全使用に関しての注意等は省略されている場合があります 安全使用のための注意 患者さんの安全確保のために 守っていただきたい事項などにつきましては 取扱説明書 添付文書に従ってください 1/20
クイックガイド - 3D Heart* 編 - Chapter1 撮像前準備および患者セッティング 心電図用電極の貼り方 ゲーティングコントロール設定腹帯の有用性 Chapter2 検査の流れ Localizer, Calibration Navi Tracker 用 Localizer Trigger Delayの決定 3D Heart Chapter3 検査後の処理 Reformat 機能の活用方法 Curved Reformationの活用方法 2/20
Chapter1: 撮像前準備および患者セッティング - 心電図用電極 :RF と傾斜磁場に影響を受けにくい貼り方 - 1. 心臓がCoilの中心に来るようにポジションします 2. 電極を貼る前には必ず 酒精綿で 拭いてください 3. 電極の貼り方は 下図を参照し 骨の上に小さくまとめて貼り テープで固定します 赤は心尖部目安で5か6 番肋骨の上に貼ります 4. 古い電極は ジェルが乾いて波形が取れない場合がありますので必ず使用期限をご確認いただき 期限内の電極をお使いください 5. やけど防止のためリード線と皮膚の間にタオルを挟んでください 注 ) MRI 対応の心電図電極およびリード線をご使用ください 黒 (LA) 白 (RA) 緑 (RL) 赤 (LL) ( 次ページもご参照ください ) 3/20
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Chapter1: 撮像前準備および患者セッティング - ゲーティングコントロール設定方法 - 1. ゲーティングコントロールショートカットを押してください 2. Gating Control 画面に関して 3 1 1 2 1 ベクトル ECG /Independent Vector Gating: 通常はこちらを選択します 2 標準ゲーティング /Standard Gating: 従来法の心電図を選択できます どうしてもベクトル ECG で撮れない場合や反応が遅い場合にはこちらを選択してください 3 呼吸波形 : 息止めの状態を見るためにベローズを装着した場合は 呼吸波形を選択してください 5/20
3. 心電波形の確認ポイント 心電波形が良好な例 VCG1 か VCG2 のどちらかにティックマークが付けば同期が可能です マグネット内に入ると波形は乱れますが マークが付けば同期はかかります 心電波形が不良な例 電圧が 0.8mV 以下の場合は黄色で表示されます ( 上図の例は 0.00mV) このような場合は 酒精綿で拭きなおし 電極の位置を変えるなどを行って 1.0mV 以上になるようにしてください 注 ) 波形の形が良好でもティックマークが付かない場合は電極を貼り直してください VCGの場合 若干反応に時間がかかることもあります その場合 先に標準ゲーティングをお使いいただいても結構です どうしても取れない場合はPGをお使いください 6/20
Chapter1: 撮像前準備および患者セッティング - 腹帯 ** の有用性 - 1. ベロクロテープ付きの腹帯 ** を準備します 2. 肋骨の下 ( 肝臓の辺り ) に強く巻きます ( 図 1 参照 ) 図 1 ** 腹帯は MR システムには含まれていません 別途ご準備ください 腹帯を用いる事で呼気時の横隔膜の位置を固定できます 図 2 の様に安定した呼吸が可能になります (Navigator に関しては Chapter2 を参照下さい ) 腹帯を用いる事で呼吸の変動が 抑制され Navigator の効果が高まります 図 2 7/20
Chapter2: 検査の流れ -Localizer, Calibration- 1 3P Localizer Fiesta( 呼気停止 ) を撮ります 呼気停止の場合 ブレ難いですが 本スキャンと心臓の状態が変わる可能性があります 自由呼吸の場合 本スキャンと同じ状態で撮像できますが ブレ易いです 3plane Localizer 撮像例 2Scan 範囲が入るようCalibrationを撮像します Calのスライス枚数の中心は左心室の中心になるようにし AP RLは体の中心に合わせます ( 図 3を参照してください ) 図 3 8/20
Chapter2: 検査の流れ - Navi Tracker 用 Localizer - 3Navi Tracker 用 Localizer の撮像 2D Fiesta ( non gating ) Sag を使用します 自由呼吸下にて Multi Phase Option を使用し Sag で肝ドームの位置に設定し撮像します 図 4 (Phase は 16-20phase で設定してください ) * 呼気 ~ 吸気の状態を十分にカバーしてください 図 5 < 参考プロトコル > TE/TR Min/Min FOV 35cm Thickness 10mm 224 160 NEX 1 FA 45 Bw125kHz Multi Phase 20Phase 図 4 図 5 9/20
Chapter2: 検査の流れ - Trigger Delay の決定 - 4Fiesta Cine( 呼気停止 ) Coronary の動きの少ない時相を探すために Coronary が描出される断面を撮像します 撮像には FIESTA CINE を用いて息止めを行います 撮像断面は Sag の断面にて心尖部と弁を結ぶ断面で結ぶと簡易的に行えます 図 6 呼気停止と自由呼吸との違いで心拍が変動する方もいます 3D Heart は NAVI を使用するため その場合は自由呼吸下でお撮り下さい < 参考プロトコル > TE/TR : Min/Min FOV35cm Thickness:10mm 224 160 NEX 1 FA45 Bw125kHZ VPS 16~20 図 6 5Trigger Delay の選定 ( 息止め ) 4 にて得られた画像より Coronary の動きの少なくなる時相 (TD:Trigger Delay 図 7) と動きが大きくなるまでの期間 (Acquisition Window) を探します 通常は 心臓の動きの少ない拡張期に合わせて撮像を行います 通常は右の Coronary 優先で確認しますが左を見たい場合には左優先で確認してください 右 Coronary 左 Coronary 図 7 10/20
Chapter2: 検査の流れ - 3D Heart - 63D Heart の位置決め (Navi) 左右の Coronary がカバーできるように上から下に Multi Slab を設定します 心臓が全部入るように Shim Volume を設定します Cardiac screen RR Interval :2~8 偶数で設定が可能 通常 4~6 推奨 心拍が 70 以上は 4 以上 心拍 70 以下で Coronary の動きの少ない患者は 2 でも可能 Trigger window = 10 Trigger delay は 5 にて求めた TD を入力ください Navi Tracker 図 5 < 参考プロトコル > TE Min Full FOV36cm 4Slab OverLap8 Thickness:2.4mm 224 224 NEX 1 FA65 Bw125kHz 心拍の早い方は Phase Encode を減らして下さい スキャン時間は 5 分程度 ( 実際は 10~20 分程度 ) 11/20
Chapter2: 検査の流れ - 3D Heart - 7Tracker の設定 3 で撮像した Navi Tracker 用 Localizer の画像を Select Series で出します 画像をスクロールし 最大吸気と呼気の中間位のイメージ上で Tracker を押し 画面をクリックします 横隔膜の頂点やや後ろよりに置きます 呼気 ~ 吸気の全てのイメージで横隔膜が設定領域よりはみ出さないように注意してください 呼気 中間位 吸気 図 8 設定した Tracker の位置確認を呼気 ~ 吸気へとイメージを切り替え位置の確認を行います 図 8 * 呼気の状態で横隔膜が Navi Tracker の上下中心にあること * 呼気 ~ 吸気の状態で Tracker から横隔膜がはみ出さないこと 12/20
Chapter2: 検査の流れ - 3D Heart - 8 スキャン開始 (navigator の調整 ) オートプリスキャンを押し その後 マニュアルプリスキャンで中心周波数を確認します スキャンが開始されると初めに Navigator Monitor が表示されます Threshold で Trigger Line の調整をします 必要に応じ Acceptance Window の調整をします 図 9 * Threshold は呼気の部分が赤いライン上になるようにしてください * Acceptance Window は小さいほど画像のブレは少なくなりますが呼吸の安定度によっては撮像時間が延長します Efficiency は 20 から 40% になるようにしてください 図 9 9 高度な設定 CV3: 不整脈をチェックします 通常 1(on) を入れます CV 7 : Slab Tracking 撮像スラブの位置の変化に合わせて Navigator のロケーションが変化します 推奨は 1(on) です CV 8: ナビゲータのタイプを選択します cylindrical は GRE ベースで円柱状に励起します 1.5T では推奨です 3T は 90-180 のみお使いいただけます CV7 の違い Slab tracking なし Slab tracking あり 13/20
Chapter2: 検査の流れ - 3D Heart - 10 Acquisition Window (AW) に関して 実際にデータを収集する時間 (Acquisition Window:AW) は 撮像条件により変化します AW は スライス枚数 BW Matrix ASSET の有無 NEX(1 or 0.5) によって変化いたします AW が長いと 動きの激しい時相のデータを収集してしまいます AW はできるだけ短いほうがいいですが 短か過ぎると ScanTime が長くなりますし コントラストが低下する場合があります Navigator での Threshold の調整は必要最小限に抑える 多少のふらつきは元に戻る場合が多いと思います AW の簡易計算方法 (TR Phase-Matrix NEX) /(RR 数 ASSET-Factor) Acquisition Steps. Trigger Delay Start of mid diastole ECG PSD T2 Prep Navi Fat Sat FIESTA Acquisition Window 14/20
Chapter3: 検査後の処理 - Reformat 機能の活用方法 - Reformat による描出 1.OBL 断面を 2 箇所に設定します 2. Sag 断面にて 4Chamber を設定します 3. ダブルオブリークボタンをクリックします 1 2 3 4. 左右の AV Grove を結びます 4 15/20
Chapter3: 検査後の処理 - Reformat 機能の活用方法 - Reformat による描出 5. スライス厚を厚くします (5mm-8mm) 5 6. 再度ダブルオブリークをクリックし 矢印にカーソルを合わせ左ドラッグで角度を調整します ( その際 RCA の描出が良い角度にします ) 6 16/20
Chapter3: 検査後の処理 - Reformat 機能の活用方法 - Reformat による描出 7. マウス右ボタンを押し Save Image を選択します RCA の処理は終わりました 7 8.LCA は下記のいずれかのアプローチにて描出 8 8.RCA と同じように描出能を調整してください スライス厚の変更もこの時に実施してください 8 9. マウス右ボタンを押し Save Image を選択します LCA の処理は終わりました 17/20
Chapter3: 検査後の処理 - Curved Reformation の活用方法 - 1 1 予め P15 の方法で目的の動脈をなるべく見えるようにします 2 2 Curved のトレースを引く以外の画像において ビュータイプを Curved に変更します 3 Curved を選択した画面が Undefined curve となります 3 3 4 4 Curved のトレースを行う画面にカーソールを移動させ 右クリックから Trace Create trace を選びます 18/20
Chapter3: 検査後の処理 - Curved Reformation の活用方法 - 5 5 Curved のトレースを行う画面にカーソールを移動させ 右クリックから Trace Create trace を選びます 6 6 トレースを行います トレースの方法はキーボード上の Shift キーを押しながら 目的血管 ( 今回は RCA) を左クリックにて行います 血管が描出されていない場合はスライダーを上下動かしながら 調整します 7 7 トレース後 Curved した画像にカーソルを合わせ 右クリックから Save します トレースの修正方法 トレースしたラインを全てやり直し右クリック Clear trace 最後に左クリックしたポイントのやり直し右クリック Clear last point 注意点 右クリックした際に Clear trace Clear point が表示されないときは キーボードの Alt キーを押したまま トレースしたライン上にて左クリックを行います その後 上記を行ってください 19/20
Discovery MR750 3.0T 薬事販売名称ディスカバリー MR750 医療機器認証番号 221ACBZX00095000 Discovery MR750w 3.0T 薬事販売名称ディスカバリー MR750w 医療機器認証番号 223ACBZX00061000 SIGNA Pioneer SIGNA Pioneer は薬事認証書上の販売名 シグナ Pioneer のことです 医療機器認証番号 227ACBZX00011000 Signa HDxt 3.0T OptimaEditon 23.0 薬事販売名称シグナ EXCITE 3.0T 医療機器認証番号 21700BZY00014000 Optima MR450w 1.5T 薬事販売名称オプティマ MR450w 医療機器認証番号 223ACBZX00032000 SIGNA Explorer は薬事認証書上の販売名 磁気共鳴断層撮像装置 Optima MR360/Brivo MR355 類型 SIGNA Explorer のことです 医療機器認証番号 222ACBZX00009000 Signa HDxt 1.5T OptimaEditon 23.0 薬事販売名称シグナ核磁気共鳴コンピュータ断層撮像装置 医療機器認証番号 16100BZY00207000 Optima MR360 Advance 1.5T 薬事販売名称磁気共鳴断層撮像装置 Optima MR360 / Brivo MR355 医療機器認証番号 222ACBZX00009000 製造販売業者の名称と連絡先 発行部署 製造販売業者 : GE ヘルスケア ジャパン株式会社 住所 : 東京都日野市旭が丘 4-7-127 保守サービス連絡先 : GE ヘルスケア ジャパン株式会社 住所 : 東京都八王子市高倉町 67-4 電話 : 0120 055 919 FAX : 042 648 2927 発行部署 : ヘルスケア統括本部 Radiology 推進本部 20/20