平成 28 年度 (2016 年度 ) 事業計画書 公益財団法人 CIESF
1. 基本方針 (1). 事業理念 真の愛情と情熱をもった世界レベルの教育者の育成 利他の心をもった国際的な高度人材の育成上記の理念のもとカンボジアとミャンマー及びベトナムにおいて人材育成を行う (2). 2016 年度事業運営方針本年度は次の 3 カ国及び日本での活動を軸に事業計画を作成した 1.) カンボジア事業 1 カンボジアへの理数教師派遣のための募集を日本国内で行い 小学校教員養成校及び中学校教員養成校への継続的な派遣を行い 教員のレベルアップを図る 支援地域外の教員指導も可能にするため 視覚教材を作成する 2 起業家育成のために 国立大学や私立大学と協力し第 7 回ビジネスモデルコンペティションを開催する 応募は大学生 ( ジュニア ) と大学院生もしくは大学卒業後 5 年以内 ( シニア ) の 2 コースに分けて募集する コンペティション期間中 参加者に起業 経営の指導を行う 3 産業人材育成のための学校 (CBTC(CIESF Business Training Center)) 運営 労働訓練省や職業訓練校の役人 教官の指導のための研修も実施する 4 2012 年 10 月に設立した教育政策大学院の運営及び支援の継続及び移譲の準備 5 幼小中一貫校事業に関しては プノンペンで保育園 (2,3 歳児 ) の開園 (2016 年 10 月 ) の準備を行う 2.) ミャンマー事業 1 起業家育成のために ミャンマー商工会議所と協力し 第 6 回ビジネスモデルコンテストを開始する 2 産業人材の育成のため 大学で情報処理技術者試験対策用の講義を実施する 3.) ベトナム事業 1 産業人材育成のために 職業訓練校の支援として日本語教師の派遣や専門家の派遣 を行う 4.) 日本の活動 1 広報活動を積極的に行い 寄付金の増加を図る 2 財政の安定を図るため 助成金の申請を行う 2. 事業計画
(1). カンボジアにおける支援事業 1.) 教師派遣事業プノンペンの小学校教員養成校及び中学校教員養成校 プレイベンの小学校教員養成校 スバイリエンの小学校教員養成校へ日本から理数科のベテラン教員を教育アドバイザーとして派遣し 現地の教官のレベルを上げるための指導をする 小学校教員養成校に 2 名ずつ合計 6 名 中学校教員養成校に 1 名をそれぞれ継続派遣することを目標とする 新しくクラチエもしくは他地域の小学校教員養成校の支援が可能かどうか検討を行い 可能ならば 10 月から教師を 1 名派遣する 1 募集方法 互助会紙や教師用の雑誌に広告を掲載する ホームページ上での募集 各教育委員会の協力を得て広報を行う シニアの団体の協力を得て広報を行う その他 教育アドバイザー経験者からの紹介など 2 説明会年 1 回程度 東京において派遣教師応募者に対して長沼理事 もしくは帰国した教育アドバイザーによる現地説明会を行う 内容としては カンボジアの教育の問題点 実際の教育現場 生活などの説明及び CIESF の活動についての説明を行う 1 回の参加者は 10 名前後を予定 説明会に参加できない場合など 個別に面談を設定するなどの対応を行う 3 スタディツアー希望者にはスタディツアーに参加していただく 参加については自己負担だが 現地の教員養成所を訪問するなど 派遣後の生活をスムーズに行うため スタディツアー参加が望ましい 1 週間程度の日程で行い カンボジアを車で移動するなど現地の生活を体験してもらうツアーを 11 月くらいに 1 回予定 ツアー終了後 参加者は待機者リストに入っていただき 派遣先と時期が決まった時点で 派遣準備を行う 4 派遣派遣先と時期が決まった方には 健康診断結果を検討のうえ 内定通知を行い 派遣前にはクメール語レッスンを 6 回程度行う ( 東京でのみ開催 ) 4 種予防接種 1 年間海外保険 現地での住居および備品準備などを赴任前に行う 現地スタッフが教師の生活及び学校での指導のサポートを行う 5 教育アドバイザー会議現地において毎月教育アドバイザーが集まって会議を行い 指導報告や相談を行いノウハウの蓄積を行っていく
6 教材マニュアル作成今後 1~2 年をめどに教材や実験道具などの作成方法や使用方法などをまとめて視覚教材を作成する ( 将来的には 教育省による主導で他地域への 教育アドバイザー事業 の拡大を図るための指導書につながるようなものとする ) 2.) 産業人材育成事業 1 ビジネスモデルコンペティション開催 ( 第 7 回 ) 起業家育成を目的とするビジネスモデルコンペティションを国立大学や私立大学 青年商工会議所等の協力を受けて行う 募集は大学生 ( ジュニア ) と大学院生もしくは大学卒業後 5 年以内 ( シニア ) の 2 コースに分けて募集する 募集期間は 8 月くらいから 10 月末に 大学生は You-tube と書類での応募とし シニアについては 青年商工会議所やアントレプレナー協会などの推薦を受けたチームを応募者とする 第 1 次審査により選出されたチームに対し 11 月から 1 月の間で Customer Development Model (Steve Blank) the Lean Startup Movement (Eric Ries) the COBLAS methodology ( 大江建 ) の教材を使用し 講義などを行う 最終選考は 2 月頃に行い優秀なチーム ( ジュニアとシニアの 1 位 及び審査員特別賞 ) には賞金等を授与し表彰する 2 職業人材育成のため CBTC とスバイリエン大学で若者に日本語を教えながら ビジネス等の教育も行い 日系企業でも働く事の出来る能力を持った人材を育成する IT 教育に関しては 将来導入される予定の情報処理技術者試験のための教育を行えるかどうか検討 調査する 3 労働訓練省の役人及び職業訓練校の教官に対し 指導者としてのレベルアップを図 るためのセミナーを 3 日間プノンペンで開催する 開催は 11 月を予定している 3.) 教育大学院大学支援 2012 年 10 月に開校した教育政策大学院大学の運営支援を引き続き行う 2020 年に教 育省への完全移譲ができるように教育省と打ち合わせながら行っていく 4.) バッタンバン大学の農学部支援 2015 年度で 一旦支援を終了とする 5.) 幼小中一貫校事業 1 申請
カンボジア教育省に保育園登録申請手続きの書類を提出する 2 園児募集 10 月に正式開園をするために 6 月からチラシ 新聞広告等で園児募集を行う 選考は 8 月に親子面談により行う 初年度は2 歳児 1クラス20 名 3 歳児 1クラス20 名の合計 40 名とする 3 カリキュラム日本の保育園の協力をいただいてカリキュラムを作成する 4 保育士 6~7 月の間 教育省が実施する保育士研修を保育士候補者に受講させる また日本の協力保育園よりベテランの保育士を派遣してもらい OJT で指導を受ける (2). ミャンマーにおける起業家育成事業 1 起業家育成のために ミャンマー商工会議所と協力し 第 6 回ビジネスモデルコンテストを開催する コンテスト期間中に参加者の為の起業 経営の講義を行い また優秀者には実際の起業のバックアップも行っていくべく 1 位から 3 位までのチームに賞金を授与する 2 UIT(University of Information Technology) と協力し IT 産業人材の育成のため 大学生に対し情報処理技術者試験のための 3 週間の FE 研修を 10 月に実施する UIT の教師に対しては 学生に IP 研修の指導ができるように 指導を行う (3). ベトナムにおける産業人材育成事業 1 職業人材育成のため バリアブンタウ職業訓練校へ対して引き続き日本からの専門家 日本語教師派遣などの支援事業を行う 2 ハノイ職業訓練校に対し 日本語教師派遣を 8 月から開始する 3 ダナンにおいて IT 産業人材の育成のため 情報処理技術者試験の 3 週間の研修を実施するための準備を行う 2017 年 2 月には実施を予定している (4). 事務局組織 1 日本 本部事務局は 常勤職員は 2 名 アルバイト 2 名体制で運営する 2 カンボジア 事務局は 代表 副代表 2 名 ( 非常勤 2 名 ) と事務スタッフ 5 名体制で運営する 3 ミャンマー パートスタッフを雇用 4 ベトナム パートスタッフを雇用 (5). 資金調達 1 法人サポーターの継続及び拡大を図る 2 引き続き寄付機能付き自動販売機の設置拡大によって寄付を広く集めていく 3 ロータリークラブの教師派遣支援の拡大に協力
4 企業に対する寄付依頼を行う 5 企業との支援コラボの拡大を図る 6 積極的に助成金事業に申請する 7 募金箱の設置管理を継続し行う 以上