1,a) 1 2 3 1. 49% [1] 2011 1 [2] 9 1 1 (Tokyo Women s College of Physical Education) 2 (The Open University of Japan) 3 (The University of Electro-Communications) a) keiko@iisa.jp 1 1 15 4 4 1 2017 11 1
図 1 佐藤 1988 による質問用絵カード ば 現段階で明らかにされていない幼児によるプレゼン 成することとした テーションを取り入れた活動の効果についても明らかにす ることができる可能性がある 2.2 タブレット版質問ツール 本稿 第 2 章では 試作した幼児向け質問ツールのプロ 提示された絵の中から 自分の状態に適合する絵を選 トタイプについて述べる 第 3 章では 作成したプロトタ ぶというアナログ版の絵カードの場合 5 枚 2 セットの イプを使用して 4 歳児に質問を行った検証について述べ カードを男女児別に順番に並べて見せるという 準備の煩 る 第 4 章では 検証の結果から 現段階での質問ツール 雑さを伴う ICT を利用することで そのような準備作業 を評価し 考察を行い 質問ツールの課題と今後の展開に を軽減 あるいは省略することができたり 記録を取るた ついて記し まとめとする めの手間や時間をかけることなく 操作履歴を調べること 2. 幼児向け質問ツール 2.1 質問用絵カードによるアナログ版質問ツール で詳細な調査のようすを後から確認することができる 今回は 質問者からの質問に対して 被験児がどの絵 カードを指し示したのかということを記録できれば良いと 本稿の筆者の 1 人である村石 佐藤 は 幼児のコミュ 考え プロトタイプとして JavaScript 等で 簡単に開発 ニケーションに関する一研究 (1988[4]) に於いて 幼児へ が行える web システムを採用した 単純に絵カードを次々 の質問の回答を得るために絵カードを使用した (図 1) こ に選択するという機能のみであれば HTML のような静的 の研究では 幼児にビデオを見せ 視聴したビデオについ な言語のみでも十分対応できるが 本システムでは 全 5 てどのような印象を持ったのかを 5 つの尺度が表された 回の質問で 被験児がそれぞれどの絵を選んだのかという 絵カードのうち 印象と合致するものを指差させるという 記録を JavaScript を使用して変数に格納し URL に示し 方法で調査を行った 被験児の興味を引き 安定した答え ている を導くために尺度を絵カードで設定したということである カードは男児用 女児用 それぞれ 5 枚ずつのカード (1 枚あたり 10cm 10cm) からなり ポジティブ (いい感じ) システムの諸元は以下の通り Web サーバ apache さくらインターネット レンタ ルサーバ からネガティブ (嫌な感じ) までの 5 段階を表す ビデオを 開発言語 JavaScript 視聴した幼児は 視聴したビデオの印象を 絵カードのど 操作用端末 ipad Android 等タッチ操作可能なタブ れかを指差すことにより どのような印象を受けたのかを 表現した 本研究では この絵カードのアイディアを元に タブ (および HTML,CSS) レット機器 タブレット版質問ツールでは 男児用 女児用それぞれ うれしい 悲しい 普通 の 3 種類の表情のイラスト レット端末やスマートフォンで操作できる質問ツールを作 2018 Information Processing Society of Japan 2
図 3 質問ツールアクセスログ の活動の前後に プレゼンテーションを行った幼児と プ レゼンテーションを聞いて 質問をした幼児にそれぞれ質 問ツールで質問を行うという場合 今日 さんが発表 した写真はどれですか などの 正解のあるクイズ形式 の質問を行うことも考慮していきたい 3. 質問ツールの検証実験 3.1 検証実験の流れ 図 2 質問ツール操作画面 を用意した アナログ版では 5 件法であったが 少しうれしい 少し悲しい といった中間値を選択可能にすることで こ の年代の幼児にとって 判断が複雑で難しいものになって しまうことを懸念し プロトタイプでは 中間値を省いた 3 件法として実施することにした 開発した質問ツールの操作画面を図 2 に示す あらかじめ質問数を決めておき 質問回数分 選択画面 を提示するように設定する その都度どの絵を選択した 図 4 質問ツールの試行のようす か 被験児の反応が変数に記録され URL に表示される また web サーバ apache のアクセスログを解析する 質問ツールのプロトタイプができたので ツールを有効 ことにより 質問間のインターバル 幼児がイラストを に使用できるのか 知人親子に協力してもらい 検証を タップするまでに要した時間や 誤ってタップしてしまっ 行った て 戻る ボタンを使用した等 操作履歴を得ることがで き これらの記録を解析に役立てることもできる アクセ スログの様子を図 3 に示す 今回協力いただいたお子さんは 4 歳 2 ヶ月の男児 幼稚 園の年少クラスに 毎朝幼稚園のバスで通っている 被験児の緊張などを考慮して 検証実験は 居住してい 今回用意した質問は 活動をする前とした後に その時 る集合住宅の共有スペースをお借りして 実施した 20 分 の気持ちを聞くもののみであったが プレゼンテーション 程度 タブレットで遊んでもらったあとで その時の感想 2018 Information Processing Society of Japan 3
4 ipad2 Viscuit Viscuit Viscuit Undo Undo 30 3 3.2 html Web ipad Safari web URL 3.3 1 1 Y Y Y Y Y 3.4 3 ( 1 ) 1 ( 2 ) : ( 3 ) : 4
4. 4.1 1 4.2 2018 4 ( 29 3 28 N [1] IT IT (2016), https://www.nri.com/ /media/pdf/jp/opinion/ teiki/kinyu itf/2016/itf 201603 2.pdf (2018.1.24 ) [2], (1999), http://www.mext.go.jp/b menu/shingi/ old chukyo/old chukyo index/toushin/1309737.htm (2018.1.24 ) [3], ICT,2017(37),225-230 [4],, 1988 [5], (2016), http://www.mext.go.jp/b menu/shingi/chukyo/ chukyo3/057/sonota/ icsfiles/afieldfile/ 2016/09/12/1377007 01 4.pdf (2018.1.24 ) 5