413 1. 11 20 1 53 000 63 000 70 000 60 000 50 000 40 000 30 000 20 000 10 000 0 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 1 2. 182 8508 4 35 3 E mail tamura@fri.go.jp 1 2 115 338 PSE Product Safety Electrical Appliance and Materials PSE Vol. 48 No. 6 2009
414 3. 3 3 Q J I A R t Q = RI 2 t ma A 3 3.1 2 2 30A 125 60 200 2 37 85 3.2 3.3 3.4
415 ma 4 3.5 2 2 4. 19 31 248 2 723 1 3 14 20 1 4 10 7 000 24 6 000 22 5 000 20 4 000 18 3 000 16 2 000 14 1 000 12 0 10 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 3 400 350 300 250 200 150 100 50 0 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 4 5 4.1 Vol. 48 No. 6 2009
416 4.2 3 1 5 15 20 30 4.3 4.4 4.5 5. 5.1 5 2 6 5
417 電気火災の動向と火災事例 通報した火災である 発見が早かったため部分焼で済 んだ この住宅では ユニットバスに浴室用換気乾燥 暖房システムが設置されており ユニットバスの天井 裏にあるこのシステムの電源配線付近から出火してい るのが確認された 消防による火災原因調査の結果 換気乾燥暖房システム本体のより線コードと屋内配線 の F ケーブルを設置工事業者が正規の接続をせず 手よりにより接続 以下 手より接続 という し ていたことから 接続部分が次第に緩んで接触抵抗が 徐々に増え ジュール熱の発生が増大し過熱されて出 火したものと考えられた ケーブルを手より接続して いた状況を図 7 に示す 住人が確認することが困難 図5 な部分であり 人為的なミスにより接触部過熱が発生 焼損したハロゲンヒータ した事例である 工事業者やメーカは きちんとした あるが ハロゲン電球は高温になっているため 付近 工事を行わないと火災に至ることがあることを認識 の可燃物 例えばカーテンや布団などがヒータに接触 し 慎重な工事が必要である 自宅の保守を自分で行 しないような環境を整えて使用することが大事で う際 電線を手より接続で行わないようにしなければ ある ならない 5. 2 蛍光灯安定器 絶縁劣化により発生した火災 6 駅構内の照明器具内にあった安定器から出火した火 災である 乗降客が案内板から煙が出ているのを発見 し 連絡を受けた駅員が発煙を確認し 案内板のブレー カを作動させたことにより 煙の発生が収まった 大 きな混乱もなく ぼやで済んだ事例である 消防によ 図7 配線を手より接続したことがわかる痕跡 る鑑識の結果 蛍光灯用安定器内部のコンデンサが経 年劣化で絶縁が不十分になり 短絡し出火したことが 判明した このときの安定器内のコンデンサの状況を 5. 4 エアコン室内機 トラッキングにより発生し た火災 8 図 6 に示す また コンデンサ以外に安定器内のコ 住宅に設置されたエアコンを起動して数分経ったと イルのなかで短絡が起こる場合も多く これも経年に き 部屋の住人が室内機の壁側から炎と煙を発見し よる絶縁劣化が原因である コンデンサやコイルの経 消火器で消した火災である エアコンの焼損状況を図 年劣化は長時間使用することで必然的に起こる現象の 8 に示す 消防の調査によれば 室内機モータの電源 ため 点検や交換を定期的に実施することが必要で 端子部分に外部に排出されるべき水分が付着し 端子 ある 間でトラッキングが発生したことが火災の原因であっ た トラッキングの熱により配線被覆が発火したもの である ファンモータの電源端子部分の状況を図 9 に示す この製品は後に社告を出し製品の回収を実施 図 6 焼損した蛍光灯安定器のコンデンサ 5. 3 浴室用換気乾燥暖房システム 接触部過熱に より発生した火災 7 2 階建ての住宅に帰宅した住人が 家のなかに煙が 充満していることに気づき 近隣の人とともに消防へ Vol. 48 No. 6 2009 図 8 焼損したエアコン室内機の外観
418 電気火災の動向と火災事例 収や交換を行っているが メーカがすべての製品の所 在を把握しているわけではないので ユーザーは社告 などの情報に注意を払うことが安全に用品を使ううえ で大切なことである 図9 エアコン室内機内のファンモータ電源端子 の状態 している 5. 5 プラズマテレビ 短絡と過電流による発熱 プラズマテレビを見ていると 破裂音がして画面が 消え その後 テレビ背面から白煙が発生し 焦げる 臭いがしたため電源プラグを抜いた 幸い大きな火災 にはならず テレビの内部基板のみの焼損で済んだ事 案である 原因調査の結果 電源基板の実装部品で破 損が認められたのは MOS 形電界効果トランジスタの 部分だけであった このトランジスタおよび周辺の回 図 10 ファストン端子付近の 半断線の状況 6. お わ り に 路を調べた結果 トランジスタのゲートとドレイン端 電気用品の製造や販売における法規制 電気火災の 子間がショートしており そのためにトランジスタに おもな発生原因 電気用品の種類による火災件数の推 過電流が流れ発熱したものである ただし トランジ 移 電気用品火災の事例などを紹介した 電気火災が スタのゲートとドレイン端子間がショートした理由は 少しでも減少し 安全に暮らせる環境ができることに 不明である 本稿が少しでも役立てば幸いである 5. 6 ドラム式洗濯乾燥機 半断線部分の過熱によ る火災 住宅内の洗濯乾燥機から出火して洗濯乾燥機が設置 されていた部屋を焼いた火災である 出火原因は消防の原因調査によると以下のようであ る 洗濯乾燥機には温度制御用のサーモスタットが組 み込まれていた サーモスタットに電線を接続する ファストン端子ホールド部分付近で半断線が起こり 局部的に過熱状態となり電線の被覆が発火したもので ある ファストン端子付近の半断線の状況を図 10 に 示す 半断線が起こった理由は不明であるが ファス トン端子のかしめ方が不適正であったことや機器の振 参 考 文 献 1 電気用品の範囲等の解釈について 経済産業省商務情 報政策局製品安全課 平成 20 年 6 月 5 日 2 櫨山泰亮 PSE 読本 pp. 2 22 電波新聞社 2007 3 河野照哉 高電圧工学 pp. 20 65 朝倉書店 1976 4 電気設備学会 編 電気設備工学ハンドブック pp. 108 109 オーム社 2006 5 東京消防庁予防部調査課 火災の実態 平成 16 年版 p. 218 東京消防庁 2004 6 東京消防庁予防部調査課 火災の実態 平成 21 年版 p. 223 東京消防庁 2009 7 東京消防庁予防部調査課 火災の実態 平成 16 年版 p. 219 東京消防庁 2004 8 東京消防庁予防部調査課 火災の実態 平成 17 年版 p. 216 東京消防庁 2005 動が考えられる この製品はメーカが社告を出し 回 安 全 工 学