Healthcare Ingenia Elition 3.0T Philips Ingenia Elition 3.0T 2018 8 3.0T Ingenia Elition 3.0T Ingenia Elition 3.0T Vega 3.0T Vega Ingenia Elition 3.0T 2 Ingenia Elition 3.0T
が臨床に与えるインパクト 渦電流の改善によるインパクト - EPI-DWI の SNR 改善 は渦電流の発生を抑え 渦電流が形成する 磁場の影響を最小限にする構造となっている 特に渦電流に よって信号損失やアーチファクト発生の影響を受けやすい拡散 強調画像では画質改善に期待が持てる 従来のグラジエントモードで撮像した高空間分解能の EPI- DWI と Vega グ ラ ジ エ ント の EPI-DWI 画 像 を 示 す ( 図 1) いずれの画像もほぼ同じ撮像条件にもかかわらず Vega グ ラジ エント で は 高 い SNR が 得ら れ て い る 同 様 に 肝 臓 従来グラジエントモード TR/TE=7119/95, Matrix TR/TE=6338/93, Matrix 256 256, 2:08min 256 256, 1:54min DWI(b1000) も高 SNR の取得が可能なことから b1500 のように高い b factor においても高い肝実質の信号を有する ことができ の効果が大きいとことがわか る また 図 2 では b1000 で多発肝転移を良好に観察する ことができ 呼吸停止 DWI においても高いコントラストが得ら れている さらに b2000 にすることで得られる 造影ダイナ ミックの造影増強効果と非常に似た組織を反映した DWI の コントラストは非常に興味深い画像である Ingenia Elition 3.0T b 1000 EPI-DWI Ingenia Elition 3.0T b 1500 EPI-DWI 図 1. による拡散強調画像 EPI-DWI 呼吸同期 b1000, Scan time 2:06 EPI-DWI 呼吸停止 b1000, Scan time 0:25 EPI-DWI 呼吸同期 b2000, Scan time 3:09 図 2. による肝臓拡散強調画像 b2000 の画像は SNR が高く 造影ダイナミックの造影増強効果と非常に似た組織を反映している 2 造影ダイナミック
- 3D-MRCP の高画質化と高速化 の インパクトとして GraSE-MRCP の 画 質 が 飛 躍 的 に 良くなった ことも あ げら れ る GraSE は SE と EPI をコンバインさせた高 速 撮 像 方 法 の 一つであり 3D-MRCP に応 用することにより 20 秒 程 度 の 撮 像 時 間を 可 能とする GraSE-MRCP は EPI ファクタ ー を 増 や す ことで高速化が図れるが 画像劣化を伴うため 20 秒以下の 設定は困難であった では EPI ファクター 従来グラジエントモード GraSE-MRCP 22sec を増やしてもデータ収集時間 (shot duration) や TE の延長を 抑えることが出来る そのため 同等の撮像条件においてもブ ラーリングや磁化率の影響を抑えた良好な GraSE-MRCP が取得できる ( 図 3) また 撮像時間短縮にも効果的であり EPI ファクター増加によって 8 秒まで時間短縮しても画質劣化 を最小限に抑えた高速化が可能である ( 図 4) Vega グラジ エ ント モ ード GraSE-MRCP 22sec グラジ エ ント モ ード 以外は全て同条件 図 3. 従来グラジエントモードと の比較 は 従来グラジエントと同等の撮像条件において ブラーリングや磁化率の影響を抑えた良好な GraSE-MRCP が得られている 従来グラジエントモード GraSE-MRCP 22sec GraSE-MRCP 22sec GraSE-MRCP 18sec GraSE-MRCP 8sec 図 4. GraSE-MRCP の時間短縮効果 EPI ファクター増加による画像劣化を最小限に抑えた高速化が可能である 3
高い冷却効率 1 を活かした画質改善 - 時間延長を伴わない高空間分解能画像 Ingenia Elition 3.0T で は 今まで 体 験 することが できな 画 像を取 得 することができる 高 空 間 分 解 能 舟 状 骨 の 症 例 かった高空間分解能画像を経験することができるようになった においても同 様 の 効 果が得られ Ingenia でも比 較 的 短 い これは 高い冷却効率を可能としたグラジエントに影響する 時間で高空間分解能画像が得られていたが Elition ではさらに ところが大きい 一般的に高空間分解能撮像は TR の延長に 高空間分解能画像を短時間で取得することができる 図 6) 伴い撮像時間が延長するが Ingenia Elition 3.0T では 拡 散 強 調 画 像 に も 同 様 の 効 果 が 得 ら れ 高 空 間 分 解 能 高空間分解能撮像による TR の延長を抑えることが可能となる isotropic DWI の高速化ができるようになる この場合も 従来グラジエントでは TR が延長され撮像時間が約 6 分で あ った が Ingenia Elition 3.0T で は TR を 半 分 以 下 に 抑 え 1.5mm isotropic DWI が 2 分 41 秒 で 撮 像 可 能 と なる MPR により他 方 向 からの 観 察 が 可 能となり 細 か い 病変の観察などに適している ( 図 7) これ は Vega グラジ エント の 高 い 冷 却 効 率 による Duty Cycle の 改 善に起 因 する 膝 関 節 の T2 スター 強 調 画 像を 示 す ( 図 5) 従 来グラジエントでは TR が 2000ms 以 上に 延 長され 撮 像 時 間が 10 分 以 上になるのに対し Ingenia Elition 3.0T では TR の延長を抑え現実的な高空間分解能 1 Ingenia 3.0T と比較した場合 従来グラジエント TR 2044ms Scan time 10:23 TR 824ms Scan time 4:10 T2*W mffe(dual Microscopy Coil) FOV120, 0.2/0.2/1.5mm, C-SENSE:2.0 図 5. による空間分解能の向上 従 来グラジエントでは TR の延長を伴うが では高い冷却効率により TR 延長を抑えた空間分解能の向上が可能である 4
T1WI 0.4x0.54x2.0mm Scan time 2:08 T2WI VISTA 0.44x0.44x1.7mm Scan time 2:51 T2W*WI 0.40x0.57x2.0mm Scan time 2:12 T1WI 0.25x0.32x2.0mm Scan time 1:08 T2WI VISTA 0.23x0.23x1.5mm Scan time 2:23 T2W*WI 0.27x0.34x2.0mm Scan time 1:33 図 6 従来グラジエントと の比較 では 高い冷却効率により 従来よりも高い空間分解能にもかかわらず撮像時間が短縮している 従来グラジエント TR 31459ms Scan time 6:17 TR 13486ms Scan time 2:41 DWI-EPI 1.5mm Isotropic DWI-EPI 1.5mm Isotropic DWI-EPI 1.5mm Isotropic TE68, TR13444, 2m41s MPR MPR 図 7. Isotropic DWI 高い冷却効率により 1.5mm Isotropic DWI が 2 分 41 秒で撮像可能である - の特徴を活用した fast scan Compressed SENSE(C-SENSE) は 圧 縮 セ ン シン グ なった C-SENSE で は 20 30 分 の 胆 道 系 ル ー チンを と Parallel imaging の SENSE を融合させた高速撮像技術 応 用して い る Ingenia Elition 3.0T 導 入 後 は GraSE- 15 分以下に短縮でき これだけでも大幅な検査時間短縮に なる Ingenia Elition 3.0T では呼吸同期 DWI を呼吸停止 に変 更 MRCP も 3D GraSE-MRCP の み で 十 分 診 断を 行うことが出来ることから MRCP プロトコールが 6 回の息止め で完了できるようになり 検査時間が 7 分から 10 分くらいの MRCP や DWI など EPI シーケンスの高速化が行えるように 高速胆道系ルーチンが可能となった なったことから 胆 道 系 ル ー チンの 更 なる高 速 化 が 可 能と 2 であり SENSE と比 較し画 像 劣 化を最 小 限に抑えた高 速 化 が可能である 2 当院でも約 15 分の頭部ルーチンを 2 分 28 秒 まで短縮させ救急用ルーチンとしての活用など様々な領域に Compressed SENSE なしのフィリップス装置と比較した場合 5
アプリケーションの進歩 Diffusion XD TSE DWI-TSE は EPI-DWI と比 べ 磁 化 率 に強 い 特 徴 が ある し かし SNR が 低 い ブ ラ ー リン グ の 発 生 と い う 問 題 が あ っ た こ の 問 題 点 を 改 善 し た 新 し い DWI-TSE が Diffusion XD TSE(DWI XD TSE) で あ る DWI XD TSE は 体 動 補 正 の MultiVane の 併 用や Multi-shot 化 病 変 部 の 観 察が可 能であり 高 空 間 分 解 能 画 像においても 外でも臨床的に有用な画像を得ることができる 特に直腸ガ も可能となり体動の影響がある領域や空間分解能向上におい スの影響を受けやすい前立腺や骨盤腔内などでは磁化率アー ても期待できる チファクト の な い DWI が 取 得 で きる 図 9 さらに 3.0T DWI XD TSE を下垂体に応用した症例を示す ( 図 8) EPIDWI では辺縁の空気の影響により下垂体が大きく歪み観察 困難であるが DWI XD TSE では下垂体腺腫を良好に観察 の DWIBS においては 歪 みを抑えた TSE-DWIBS により 大幅な TR 延長を抑えることが可能であり の冷却効率の恩恵は大きいと言える DWI XD TSE は 全身領域に対応でき 頭蓋底や頭頸部以 EPI-DWI で歪みの影響が大きい場合は十分代用可能と考え ている ( 図 10) できる また マトリックス数を増加させることで より明瞭に 3D-VISTA DWI XD TSE MultiVane 併用 Matrix size 1.8 1.8 5.0mm Scan time 1:25 EPI-DWI DWI XD TSE MultiVane 併用 Matrix size 1.1 1.1 3.0mm Scan time 3:05 図 8. DWI XD TSE による下垂体画像 EPI DWI では画像が歪み観察困難であるが DWI XD TSE では良好に観察できる また MultiVane を併用し高空間分解能化することで病変部が明 瞭に観察できる T2WI EPI-DWI SPIR EPI-DWI STIR 造影ダイナミック DWI XD TSE b1000, C-SENSE 2.5, Scan time 3:42 b1000, DWI XD TSE MultiVane 併用 Scan time 4:18 図 9. DWI XD TSE による骨盤内腔画像 ( 直腸がん ) EPI DWI では直腸内のガスの影響により磁化率アーチファクトを生じるが DWI XD TSE では直腸内のガスの影響を受けることがない 6
DWI-TSE-XD DWIBS MIP C-SENSE:6.0 FOV:380, COR, 4:50s 2stacks DWI-TSE-XD DWIBS MPR DWI-TSE-XD DWIBS MPR 10. DWI XD TSE DWIBS DWI XD TSE DWIBS 3.0T DWIBS Ingenia Elition 3.0T Vega Vega C-SENSE DWI XD TSE SNR Ingenia Elition 3.0T が臨床に与えるインパクト 7
Ingenia Elition 3.0T Vega MRI RF MultiTransmit 4D (dstream) MRI Vega Ingenia Elition 3.0T Vega Duty Cycle 3 Vega 60% MPG EPI 15% TE 30% 70% 4 3 4 Ingenia 3.0T Diffusion XD TSE Diffusion XD TSE(DWI XD TSE) Diffusion SE DWI XD TSE stimulated echo (STE) TSE-DWI ( ) STE SNR DWI XD TSE MultiVane Multi Shot Single shot C-SENSE 製造販売業者 108-8507 東京都港区港南 2-13-37 フィリップスビルお客様窓口 0120-556-494 03-3740-3213 受付時間 9 :00 ~ 18 :00 ( 土 日 祝祭日 年末年始を除く) www.philips.co.jp/healthcare 販売名 : フィリップス Elition 3.0T 医療機器認証番号 :230ACBZX00009000 設置管理医療機器 / 特定保守管理医療機器管理医療機器 改良などの理由により予告なしに意匠 仕様の一部を変更することがあります あらかじめご了承ください 詳しくは担当営業 もしくは お客様窓口 までお問い合わせください 記載されている製品名などの固有名詞は Koninklijke Philips N.V. またはその他の会社の商標または登録商標です 2018 Philips Japan, Ltd. 1899560 1118PDF01-FK Printed in Japan