2 事業説明会 コンピエーニュ工科大学 http://www.utc.fr/ 2014 年 9 月 23 日 ( 火 ) にコンピエーニュ工科大学 (UTC;Université de Technologie de Compiègne) を訪問し JSPS 事業説明会を実施しました UTC は パリの北東約 80 kmに位置する歴史ある街に フランス高等教育システムの新しいモデルとして 1972 年に設立された理工系の国立大学で グランゼコールと大学の間 また 高等教育機関と産業界の間の橋渡しとなることを目指しています はじめに Alain Storck 学長 Bruno Bachimont 研究部長 Olivier Schoefs 国際部長 今回の訪問をアレンジしてくださった Pierre Morizet-Mahoudeaux 教授 (HEUDIASYC: UMR UTC-CNRS 7253) Noëlla Macaigne 国際部担当官らの出迎えを受け 大学幹部の同席のもと Storck 学長から大学概要について説明があり うち研究活動については Bachimont 研究部長から詳細な説明がありました エンジニア ( 修士相当 ) 課程 留学 ダブルディグリーを含む学生の教育 そして産学連携に注力していることが強調されました 引き続いて 宮本センター長から JSPS およびセンターの活動について紹介し 意見交換を行いました Alain Storck 学長 教育の特色エンジニア課程はセメスター制のもと 基礎課程 2 年 専門課程 3 年の計 5 年間の教育課程からなります 3 年次から専門に分かれ バイオ工学 化学工学 コンピューター サイエンス 機械工学 機械システム工学 都市工学を学ぶことができます フランスにおけるエンジニア学位取得 (5 年間 ) 基礎課程 (2 年間 ) 専門課程 (3 年間 ) Semester 1 技術研修 Semester 2 Semester 3 海外研修 Semester 4 Semester 5 Semester 6 職業研修 Semester 7 Semester 8 Semester 9 Semester 10 卒業プロジェクト 博士課程への進学 Bac Bac +1 Bac +2 Bac +3 Bac +4 Bac +5 ( コンピエーニュ工科大学 HP より作成 ) 国際化への取り組みコンピエーニュ工科大学は海外 150 の大学とパートナーシップを結び 14 のダブル ディグリー プログラムを有しています 世界におけるプレゼンスを高めることを目的に海外への拠点設立にも力を入れています コンピエーニュ工科大学 ベルフォール モンベリヤール工科大学 (UTBM) トロイ工科大学(UTT) のネットワークにより 2005 年 2 月 14 日 中国 上海に上海大学中欧工程技术学院 (Utseus) を創設しました 学生は上海大学中欧工程技术学院で 3 年間専門教育とフランス語を学んだ後に 上記 3 つのフランスの大学のうち 1 校で 2 年間の教育とスタージュ ( インターンシップ ) を受け フランスにおけるエンジニアのディプロムと上海大学における工学学士のふたつを取得することができます 南米では 2014 年にチリのジャン ダランベール ドゥ ビニャ デル マール高校 (Lycée Jean d'alembert de Viña del Mar) に 2 年間のエンジニア養成コースを設置しています この 2 年間の課程はコンピエーニュ工科大学の 6 年の課程のうちの 2 年にカウントされ その後コンピエーニュ工科大学に進学することも チリ内の提携大学へ進学することも可能です
4 キャンパス フランス訪問 2014 年 9 月 11 日 ( 木 ) 宮本センター長はパリ 10 区にあるキャンパス フランス (Campus France) 本部でアジア ( 極東 大洋州 ) 担当副責任者の Laurent Dureuil 氏に面会しました 今回の訪問では キャンパス フランスから 2014 年 11 月 パリ ソルボンヌ大学で開く Salon sur les Études Supérieures au Japon ( 日本留学フェア ) において JSPS ブース出展の依頼を受けたため 詳細打合せを行いました 日本における高等教育研究 とりわけ JSPS が提供している各種フェロープログラムについてスタンドでの質問に答える一方 JSPS サマープログラム経験者 2 名を交えた 45 分間の発表を担当することとしました 同打合せでは日本側の幹事校である 明治大学国際連携室の直塚太郎氏, 江藤英樹准教授と同席しました キャンパス フランスキャンパス フランスとは 2010 年 7 月に高等教育の普及と学生 研究者 エキスパート そして招待研究者の受入と国際的なモビリティを高めるため 新しい公的機関として設立されました それまであった旧キャンパス フランス (Campus France) エジッド (Egide) が融合したもので フランス外務省 国民教育 高等教育 研究省下に置かれ その方向性を決めるに当たっては 高等教育研究機関が Forum Campus France を通して参加しています また 2012 年 9 月からはこれまで CNOUS(Centre National des Œuvres Universitaires et Scolaires: 国立学生支援センター ) が行ってきた国際活動業務を引き継いでいます その任務は世界中に拡がる 200 の Campus France の事務所 アンテナを使い フランス高等教育の広報普及促進をすることのみならず 入学手続きに当たり書類の準備 ビザ申請の助言等を行っています また これまでフランスに留学した人たちとのコンタクトを保つことも行っています キャンパス フランスはまた 学生 研究者 フランス専門家 そして 招待研究者の流動性を高めるための活動を行っています さらにフランス政府給費留学プログラムや官民の留学プログラムも取り扱っています この目的達成にあたっては 各種学習養成プログラムを作り上げ 入学手続き フランス語学習の準備 住居探しの手助け フランス滞在における諸問題対処とその支援を総合的に行っています また 高等教育研究機関とともに 国内外で行う各種国際行事を通じてグローバリゼーションに寄与しています 各種申し込みはフォーラム キャンパス フランスのメンバーに周知し また 学生のモビリティ 高等教育システムの世界の動向についてニュースを発行しています キャンパス フランス HP:http://www.campusfrance.org/fr/ 国立社会科学高等研究院 (EHESS) 日仏財団訪問 宮本センター長は 2014 年 9 月 12 日 ( 金 ) にパリ 13 区にあるフランス国立社会科学高等研究院 (EHESS) 日仏財団の Sébastien Lechevalier 理事長を訪ね 正式発足間近のパリ日仏高等研究センター (Centre d études avancées franco-japonais de Paris:CEAFJP) の概要について説明を受け 今後の協力の可能性について意見を交わしました 同財団理事長 Sébastien Lechevalier 氏はフランス国立社会科学高等研究院 (EHESS) 准教授であり 副理事長 Christian Sauter 氏は大統領補佐官 イルドフランス地方長官 フランス経済 財政 産業大臣を経て パリ市副市長 ( 雇用 経済開発 国際関係担当 ) を務めています また 䑓丸謙 阿毛香絵両研究員 および広報担当の Adrienne Sala 氏にも面会しました 同財団により運営されるパリ日仏高等研究センターは東京 恵比寿にある日仏会館がフランスの日本における学術研究拠点として長年にわたり活動してきたのに呼応し 日本の フランスにおける人文 社会科学に関わる研究拠点として 日本人研究者 日本研究者の受入機関として役割を果たすべく 設立が計画されたものであり 日本の研究機関との緊密な協力のもと活動を始めました 同財団の目的は フランスおよびヨーロッパにおいて, 日本人研究者の優れた業績を紹介するための支援 日本内外の学術機関と連携のもと, 国際共同研究を推進 日本人研究者および日本研究専門家に充実した研究環境を提供できるよう, フランスでの受入体制 研究設備の強化を図る の 3 点であり 2014 年 11 月から 年間 8 人の日本人研究者および日本専門家を招聘する予定とのことでした EHESS 日仏財団 HP:http://ffj.ehess.fr/
学術セミナー 5 9 月 8 日 ( 月 ) 第 143 回学術セミナー塩谷光彦 ( 東京大学教授 ) 超分子化学におけるセレンディピティーのための分子設計 Molecular Designing for Serendipity in Supramolecular Chemistry 超分子システムは 一定数の有機 無機ビルディングブロックが非共有結合的に自己集合することにより構築されます 合成化学者は 目的に合うように設計された多くの優れた超分子を報告してきましたが 一方で 思いがけない構造や機能を持つ超分子に出会ってきました このような超分子はしばしば 新しい化学を切り拓く大きなポテンシャルを持つことが示されてきました 本セミナーでは 最近講演者のグループが報告した 金属配列 分子機械 ナノスペース設計を例に挙げて 合理的分子設計とセレンディピティーのシナジー効果について紹介しました 9 月 25 日 ( 木 ) 第 144 回学術セミナー伊藤信博 ( 名古屋大学助教 ) 伊藤若冲 果蔬涅槃図 からみる十八世紀の日本の農業 L agriculture au Japon au 18e siècle au travers de la peinture «Nirvâna des Fruits et Légumes» de Itō Jakuchū 一七八〇年頃に制作されたとされる伊藤若冲の 果蔬涅槃図 は釈迦の 涅槃図 の 見立絵 と一般には考えられ ユーモラスな作品と評価されるのみである しかしながら この作品には 飢饉時における保存食にかかわる野菜や果物のみが描かれ それらの野菜はまた同時に豊穣を祈る神への供物が中心となっているのである このような事実を当時の農書等から詳細に考察し 江戸時代のおける農業の実態を明らかにした 来会 訪問 7 月 3 日 ( 木 ) JSPS-MUFJ セミナー打ち合わせ出席者 :Prof. Marie-Claire Lett( ストラスブール大学教授 日仏大学会館長 ) 及び Mme. Caroline Blatz( 日仏大学会館秘書 ) 中谷陽一ストラスブール大学日本委員会委員長 7 月 9 日 ( 水 ) 日仏学術フォーラム 2015( 経済 ) 打ち合わせ出席者 :Prof. Francis Kern( ストラスブール大学副学長 ), Dr. Michèle Forté( ストラスブール大学社会科学部講師 ), Prof. Jean-Alain Héraud( ストラスブール大学応用理論経済学研究室教授 ) Prof. Marie-Claire Lett( ストラスブール大学教授 日仏大学会館長 ) 中谷陽一ストラスブール大学日本委員会委員長 7 月 11 日 ( 金 ) お茶の水女子大学鷹野景子副学長 国際交流チーム国際交流係具島由美事務職員来会プレゼンテーション :Dr. Joern Putz(IBMC du CNRS ストラスブール大学生活科学部 ストラスブール コーディネーター出席者 :Prof. Marie-Claire Lett( ストラスブール大学教授 日仏大学会館長 ) 中谷陽一ストラスブール大学日本委員会委員長
来会 訪問 7 9 月 26 日 ( 金 ) 京都大学欧州拠点ハイデルベルクオフィス 荒木拓也副所長 鈴木環リサーチ アドミニストレーター来 会 9 月 29 日 ( 月 ) ボン研究連絡センター訪問面会者 : 小平桂一センター長 西崎由里子副センター長前小屋治国際協力員 中沢有美国際協力員現地職員 Dr. Meike Albers Jutta Schulze Memo