令和元年 10 月 28 日 令和 2 年度 予算編成方針
目 次 第 1 国 県の経済状況 動向について 1 第 2 町の財政状況 3 第 3 令和 2 年度当初予算編成の配分調整額 6 1. 第 3 次実施計画策定の背景 6 2. 財政計画 6 3. 令和 2 年度の配分調整額 7 第 4 令和 2 年度予算編成基本方針 8 1. まち ひと しごと創生総合戦略等に基づく取り組みの推進 8 2. 歳入の確保の推進 9 3. さむかわ 2020 プラン最終年度を踏まえた取り組みの推進 9 第 5 予算編成における留意事項 12 1. 総括的な事項 12 2. 歳入に関する事項 13 3. 歳出に関する事項 14 4. 特別会計予算に関する事項 16 5. その他 16
第 1 国 県の経済状況 動向について 我が国を取り巻く経済情勢は 内閣府が令和元年 10 月 18 日に発表した月例経済報告によると 景気は 輸出を中心に弱さが続いているものの 緩やかに回復している とし 先行きについては 当面 弱さが残るものの 雇用 所得環境の改善が続くなかで 各種政策の効果もあって 緩やかな回復が続くことが期待される ただし 通商問題を巡る緊張 中国経済の先行き 英国の E U 離脱の行方等の海外経済の動向や金融資本市場の変動の影響に加え 消費税率引上げ後の消費者マインドの動向に留意する必要がある また 令和元年台風第 19 号など相次ぐ自然災害の経済に与える影響に十分留意する必要がある としている このような状況のなか 国においては 直面する様々な課題を克服し 持続的かつ包摂的な経済成長の実現と財政健全化の達成の両立を最重要目標であるとして 経済再生なくして財政健全化なし の基本方針の下 2 0 2 0 年頃の名目 G D P 6 0 0 兆円経済と 2 0 2 5 年度の財政健全化目標の達成を目指している また 令和元年 6 月 2 1 日に閣議決定された 経済財政運営と改革の基本方針 2 0 1 9 で示された 新経済 財政再生計画 の枠組みの下 海外発の下方リスクがみられる中 デフレ脱却 経済再生の取組の強化と同時に 歳出改革や歳入改革に当たっても経済再生に寄与する改革とすることが重要とされ 具体的には 1 社会保障改革による保険料負担の伸びの抑制 労働参加の促進 2 人的投資をはじめとする民間投資の喚起 3 規制 制度改革を通じた公的分野への民間参入 官民連携を併せて実現していく 特に パラダイムシフトの鍵となる Society 5.0 実現の加速に向けて 徹底したデジタル化をはじめ次世代型行政サービスの構築に早期に取り組むことにより 新たな民間投資やサービスの呼び水とするとともに 中長期的な成長基盤を強化し 安倍内閣の経済政策の基本方針を堅持し 成長と分配の好循環を持続 拡大させることが不可欠であるとしている 一方 世界に先駆けて日本が直面する人口減少 少子高齢化という構造的課題について 将来にわたって活力ある日本社会を維持する観点から 2 0 1 4 年 9 月 まち ひと しごと創生本部を設置し 2 0 6 0 年に 1 1
億人程度の人口を維持するなどの中長期的な展望を示した まち ひと しごと創生長期ビジョン を策定するとともに その下で 5 か年の目標や施策の基本的方向及び具体的な施策をまとめた 第 1 期 ( 2 0 1 5 年度から 2 0 1 9 年度まで ) の まち ひと しごと創生総合戦略 を策定した 第 1 期で根付いた地方創生の意識や取組を 2020 年度以降にも継続するため 第 2 期 総合戦略 においては 現行の 4 つの基本目標と 情報支援 人材支援 財政支援という 地方創生版 三本の矢 の支援の枠組を基本的に維持しつつ 必要な見直しを行うこととしており 引き続き 地方公共団体が 地域の実情に応じ 自主的 主体的に地方創生に取り組むことができるよう 所要額を計上することとしている 県においては 令和元年度当初予算では 事業見直しによる 80 億円の削減と30 年度の県税 地方譲与税総額の増等により確保した財源を活用し ようやく収支を均衡させたところである 令和 2 年度予算編成では 歳入面において 地方消費税率引上げの影響による増収があるものの 世界経済の先行きの不透明感から企業収益の回復が見込めず 税交付金等を含めた実質ベースでは減収が見込まれ 近年では 前年度の税収増などを活用することにより財源不足を補ってきたが 現在の税収動向を踏まえると こうした 臨時的な財源 は見込めないことから 歳入全体としては大幅な減額となる見通しとなっている 歳出面では 急速な高齢化や幼児教育 保育の無償化などにより 介護 医療 児童関係費が増額となる見込みであり 令和 2 年度は 概ね 7 0 0 億円の財源不足が見込まれている これまでのような税収増が見込めない中にあって 前年度より更に財源不足額が拡大しており 県財政は 例年以上に厳しい状況にある このため より効果的な事業に資源 ( 予算 人 時間 ) を重点的に配分するため これまで以上にスクラップ アンド ビルドを徹底し 廃止や休止を含めた施策 事業の見直しを行うとともに 事業の優先順位を見極めるほか 個々の事業を一律に削減するのではなく 真に必要な施策 事業に財源を重点的に配分することとしている 以上のことから 国 県支出金の負担額や割合などの変動は 町の予算編成にも多大な影響を及ぼすため その動向に一層注視する必要がある 2
第 2 町の財政状況 町税収入と義務的経費の推移( 一般会計 ) 平成 20 年度決算では96 億円を超えていた町税収入は 同年秋のリーマンショックを引き金とした世界同時不況の影響 ( 企業収益悪化と個人所得の落ち込み ) によって 翌年の平成 21 年度決算では86 億円まで急激に落ち込み 平成 22 年度以降 持ち直すことなく約 85 億円台で推移してきた 近年は 比較的経済が堅調に推移していることもあり 平成 29 年度決算では86 億円台 平成 30 年度決算にあっては87 億円台となっている 令和元年度当初予算では 回復基調にある景気の波及効果が個人所得の伸びに影響し始めていることや 新築家屋の増などを踏まえ 前年度当初予算との比較では 町税全体で1 億円の増を見込んだところだが 今後の景気動向によっては 税収入が増減することから 歳入全体の推移について注視していく必要がある 一方 令和元年度当初予算のうち 支出が法令などで義務付けられ 任意に縮減できない義務的経費 ( 人件費 公債費 扶助費 ) については 近年 町債の償還が進んでいるものの 扶助費において 子どものための教育 保育給付費や障害福祉サービス費などの増により 平成 20 年度決算額では62 億円台であったものが 平成 30 年度では74 億円台 令和元年度の決算見込みでは76 億円台と 近年の中ではもっとも高い水準になる見込みである さらに 令和元年 10 月より開始された幼児教育 保育の無償化などにより 令和 2 年度以降も増加傾向が続くものと考えられる * 平成 30 年度までは決算額 令和元年度は当初予算額 3
前頁のグラフにあるとおり 義務的経費が増加することで 自主財源の6 割を占める町税収入との差が年々狭まってきている この差が大きいほど 町の独自政策 事業に使える財源があることとなるが 近年の状況としては 新たな事業を実施するために必要な財源が減少している傾向にある 社会保障関係費と経常収支比率の推移社会保障関係費については 平成 22 年度に 児童手当 が 子ども手当 への制度変更されたことに伴い急激な伸びを見せて以降 障害福祉サービス費の増や小児医療費助成制度の拡大などによる扶助費の増のほか 高齢化が進んでいることで 介護保険といった特別会計への繰出金等が増となっており 右肩上がりの傾向が続いている * 平成 30 年度までは決算額 令和元年度は当初予算額 経常収支比率は 扶助費や公債費 人件費などを主なものとする経常経費に 地方税等の経常一般財源がどの程度充当されているかを見ることにより財政の弾力性を判断する指標である 経常収支比率の適正値は 従来 70%~80% 程度とされていたが 多岐多様な行政サービスに応える必要から 現在の自治体では さらに高い値となる傾向である 当町においても 扶助費や施設の維持経費などの固定費などが経常収支比率を押し上げ 平成 23 年度以降は常に90% を超え 高い水準で推移している なお 平成 26 年度以降は減少傾向にあったものの 平成 30 年度決算では一転して増加に転じ 経常収支比率は95% と高い割合となっている 4
* 平成 30 年度まで決算額 今後の歳出予算の推移前述のとおり 社会保障関係費等が右肩上がりで増加するなか 今後 本格的に事業開始となる 田端西地区のまちづくり に7 年間で約 28 億円の歳出予算が必要なことに加え 公共施設の更新費用 などにも多額の歳出予算が必要となる見込みである 上記のような大型事業が今後に控えているため 令和 2 年度以降の歳出予算編成については より一層の事業精査が必要な状況である * 平成 30 年度までは決算額 令和元年度は当初予算額 令和 2 年度は伸び率等により算出 * 公共施設更新費用は 公共施設等総合管理計画 より 田端西地区まちづくり費用は 田端拠点づくり課 より * 人件費及び公債費について 平成 30 年度までは決算額 令和元年度は当初予算額 令和 2 年度は 令和元年度当初予算額を見込み額としています 5
第 3 令和 2 年度当初予算編成の配分調整額 1 第 3 次実施計画策定の背景 町の財政状況としては 歳入では町税収入に堅調な傾向がみられるものの ほぼ横ばいで推移し 歳出では社会保障関係費が右肩上がりの傾向などにより財政状況が硬直化している また 田端の拠点整備や公共施設の更新費用の問題 町営プールの建設費にかかる償還費などにより 各施策の事業費の財源確保は将来的に大きな課題であることから これらの背景を踏まえ 次の基本的な考え方をもとに平成 30 年度から令和 2 年度までの第 3 次実施計画を策定した 第 3 次実施計画策定の基本的な考え方 後期基本計画の最終計画期間であることから 基本計画に定めた各指標の達成の実現を見据えたものにする 総合計画において各施策を横断的に捉え 重点的に取り組む施策として示した 重点プロジェクト と人口減少への対応を目的とした まち ひと しごと創生総合戦略 の推進を柱とする 公共施設再編計画の推進を含め 将来にわたって持続可能な財政運営を図れるよう 各取組の施策目標に対する寄与度など効果を重視した事業の見直しを行い さらなる 選択と集中 を実現する 2 財政計画第 3 次実施計画期間 ( 平成 30 年度から令和 2 年度 ) における一般会計の歳入 歳出の財政計画は次表のとおりである ( 単位 : 千円 ) 年度 財政計画 ( 歳入 歳出 ) 平成 30 年度 13,602,000 令和元年度 14,204,330 令和 2 年度 16,012,604 6
財政計画策定の基本的な考え方 歳入 国庫支出金 県支出金等の特定財源については 各課等からの第 3 次実施計画の計画事業費状況調査から算出した 〇上記以外の項目については 第 3 次実施計画策定時点で判明している制度改正を考慮するとともに 過去からの傾向を勘案した上での見込額とした 歳出〇 第 3 次実施計画策定の基本的な考え方 に基づき 歳入額や 町民アンケートの調査結果 施策評価結果 の結果を踏まえた 〇義務的経費の確保 まち ひと しごと創生総合戦略の推進 社会経済環境に対応する様々な取り組みなど 選択と集中 の考えのもと優先度などを総合的に勘案し配分した これまでの施策や事業の検証結果等を踏まえ 効果的 効率的な事業や優先度の高い事業について所要額を配分した 町民の生命 財産を守る費用 義務的経費については 原則所要額を配分した 上記以外の費用については 歳入額に合わせるため 事業実施年度の調整 事業実施方法の根本的見直し 他事業との統廃合等の調整を行った上で配分した 3 令和 2 年度の配分調整額財政計画をもとに各事業 各経費に配分調整額を配分する なお 第 3 次実施計画で令和 2 年度に位置付けていた事業のうち 実施時期の前倒しにより既に事業着手 実施済みのものや 事業スケジュールを変更したものなどを踏まえて 令和 2 年度全体の配分調整額は次のとおりとする 配分調整額 : 歳入歳出ともに 15,053,942 千円 ただし 現時点においては 社会経済環境の変化や税 財政制度の改正などの不 確定要素があることから 歳入推計額が変動することも予想されており 歳出フレ ームも合わせて変動する可能性がある 7
第 4 令和 2 年度予算編成基本方針 令和 2 年度の予算編成にあたっては 町総合計画 さむかわ 2020 プラン 後期基本計画期間及び第 3 次実施計画の最終年度であることから 6ページ記載の計画策定の背景を踏まえるとともに 令和 3 年度以降を計画期間とする次期総合計画を見据え 将来にわたり自律した健全財政の維持 確保の観点からも 今後の町が進むべき方向性の礎となる予算編成であることを認識した上で臨み 真に必要な取り組みを重点的に推進する 具体的には 次の基本方針により予算編成を実施する なお 本要求においては 7ページ記載の配分調整額の範囲内で要求を行うことを前提に 各施策責任者のマネジメントの下 施策間及び施策内調整を可能とする 予算編成基本方針 1. まち ひと しごと創生総合戦略等に基づく取り組みの推進 2. 歳入の確保の推進 3. さむかわ 2020 プラン 最終年度を踏まえた取り組みの推進 1. まち ひと しごと創生総合戦略等に基づく取り組みの推進直面する人口減少社会を見据え 人口減少と地域経済縮小を克服し 魅力ある町であり続けるため 高座 のこころ ブランドの取り組みを踏まえたうえで 総合戦略に定めた4つの基本目標に基づいた事業構築を行うこと ただし 事業効果が少ないものなどについては 事業内容を見直すこと また 重点プロジェクトも同様とする 高座 のこころ ブランドの全庁的な取り組みの推進について ~ 町独自の価値 存在価値の向上に向けたブランディングの取り組み ~ 高座 のこころ ブランドは 今後の人口減少社会を見据え 選ばれる町となるよう 町の魅力や付加価値を上げることであり 町民の幸せと誇りに繋がる施策を実行していくことが重要であることから 高座 のこころ ブランドを町政運営の方針として 全庁一丸となって取り組みを進めることとしている 今後 ブランドが広く浸透するよう 各課等が展開する施策はブランドの考え 方に沿った展開に留意し 既存事業 新規事業に関わらず十分に検討を行うこと とする 8
2. 歳入の確保の推進昨年度に引き続き 歳入予算の要求にあたっては 各職員一人ひとりが新たな歳入確保に取り組むこと 具体的には これまでの実績にとらわれず 国 県等の補助制度等の再精査はもとより 事業目的を損なわない範囲での事業の組み替え等により 新たに補助対象事業 ( 経費 ) となるよう工夫を凝らすこと さらに 補助交付金等の採択や情報等の早期把握に向けて国 県等への積極的なアプローチを図りながら関係を構築するとともに 国 県以外の各法人等における交付金 助成金も積極的に活用すること また あわせて受益者負担のさらなる適正化を図るなど 多角的な視点から歳入の確保 ( 歳出の削減を図ること ) を徹底すること 3. さむかわ 2020 プラン 最終年度を踏まえた取り組みの推進町総合計画 さむかわ 2020 プラン の計画期間が最終年度であることから これまでの進捗状況等を踏まえ 各施策の目標達成に向けた取り組みを行うこと また 事業の効果や優先度等に留意し 優しさと輝きとうるおいのあるまち湘南さむかわ の実現に向けた効果的な施策展開を図るとともに 次期総合計画の策定も見据え 真に必要な事業の選択と未来を想定した取り組みを行うこと なお 次期総合計画の策定にあたって SDGS( 持続可能な開発目標 ) の考え方を踏まえ 町としての取り組みや方向性を示す予定であり 令和 2 年度についても 次期総合計画での事業展開を見据えた事業の構築を行うよう留意すること 9
< 総合戦略について > 国内の少子高齢化の進行に的確に対応し 人口減少に歯止めをかけるとともに 東京圏への人口の一極集中を是正し それぞれの地域で住みよい環境を確保して 将来にわたって活力ある日本社会を維持していくため 平成 26 年 11 月に まち ひと しごと創生法 が公布されたところである 町は これまで人口増加傾向で進んできたが 今後は少子高齢化が進行することが見込まれており 今のままでは人口減少は避けられず 地域経済の発展や活力ある地域社会の形成などが課題となってくる そこで まち ひと しごと創生法 に基づき 国が策定した まち ひと しごと創生長期ビジョン 総合戦略 を勘案しながら 町の実情を踏まえ 人口 経済 地域 社会の課題に一体的に取り組むため 寒川町まち ひと しごと創生総合戦略策定等委員会 を設置し 寒川町人口ビジョン 及び 総合戦略 を策定したところである また この 総合戦略 については 令和元年度末を計画終期とするものであるが 今後 継続的な取り組みを進めていく必要があること また 今後の進行管理の効率化の観点から 現行計画を 1 年延長し 令和 3 年度を計画始期とする新たな総合戦略を次期総合計画とともに策定することとしている 関係各課等においては 現行の総合戦略のアクションプランに位置付けている取り組みを着実に推進していくとともに 推進にあたっては これまでの取り組み状況やKPI( 重要業績評価指標 ) の達成状況等を踏まえ 人口ビジョンの実現や施策目標の達成に向け より効果的な取り組みとなるよう改善等を行いながら予算編成に臨むこと 10
基本目標具体的な施策 1 地域全体で さむかわ の経済成長を支え 安定した しごと を育みます (1) きめ細やかな支援による経済規模の拡大と産業集積の促進 2 さむかわ を知ってもらい 新しい人の流れをつくります (1) アピールポイントの発見 創出と発進力の強化 3 子育て世代が安心して子どもを産み育てやすい環境をつくります (1) 結婚から子育てまで切れ目のない支援の充実 (2) 学力の向上と家庭教育支援の充実 (3) 子育てを応援する地域社会の実現 4 発展し続けるまち さむかわ をみんなでつくります (1) さらなる安心した暮らしのための防犯対策の充実 (2) まちづくり活動への若い世代の参加 参画の促進 (3) より快適な生活の実現に向けた交通環境の整備 < 予算編成の査定方針について > 次の項目に視点をおいて予算査定する 1. 第 3 次実施計画の確実な実行 に向けた視点 2. 将来にわたり自律した健全財政の維持 確保の視点 3. 施策内 施策間調整の取り組み状況を尊重した視点 11
第 5 予算編成における留意事項令和 2 年度当初予算編成に係る本要求については 配分調整額を原則 上限額とし 新たな要求や概算要求内容の変更 見直し等を行う場合には 下記事項に留意すること 1. 総括的な事項 (1) 総合的 計画的行政運営は 町総合計画 さむかわ 2020 プラン に基づくものとする (2) 行政のみによる取り組みではなく 町民や民間企業 団体の協力を得て共に取り組むことでより高い効果が見込める事務事業がないかどうか再確認すること (3) 選択と集中 の観点から より効果的な事業推進が図られるよう見直しを行い これまでの行政改革の方針や事務事業評価等の結果を踏まえた要求とすること (4) 部課等の長は 部 課を経営する 経営者の立場 あるいは 部 課内を総括する立場 として事業を掌握し 全ての事業を費用対効果の視点から精査した上で前例踏襲型予算から脱却した本要求をすること (5) 新たに特定財源を確保した場合は 配分調整額の調整が必要なため 企画政策課及び財政課と協議すること 国 県補助金等を財源としている事業については その基準を超えて実施している事業費については見直しの対象とし 補助等の廃止 補助割合の変更があった場合は 原則事業の廃止 縮小を行い 一般財源への振り替えは認めない (6) 総合戦略 及び 6 つの 重点プロジェクト に位置付けられた事業の推進を図りつつ 時代潮流や急速に変化する社会経済環境へ的確に対応していくため 歳入 歳出ともに更なる見直しを継続する 特に第 3 優先事業については 事業の休止 廃止を含めた精査を行うとともに 所要額配分された第 2 優先事業においても 事業効果を最大のものとするために必要かつ最適な手段を再検証すること 12
2. 歳入に関する事項 (1) 町税については 今後の景気動向 企業の業績 税制改正をめぐる様々な論議を注視するとともに 的確な課税客体の把握に努めること さらに 課税客体の現況と課税上の取扱いの整合性を再確認し 適正課税の確保に努めるとともに 収納率の向上を図り 積極的な税収確保に努めること (2) 分担金及び負担金については 事業の性格 実施規模 他市町村の状況を踏まえ 負担の適正化を図り本要求すること (3) 使用料については 町民負担の公平性の確保と受益者負担の原則に立ち これまで無料であったものも含め 現負担額が適正であるか十分検討するとともに 手数料については 地方公共団体の手数料の標準に関する政令 に沿った対応をとること (4) 国県支出金については 経済情勢 国 県の予算編成及び地方財政措置等の動向を十分見極め 新たな補助金獲得に積極的に努めるとともに 既存補助金については過去の収入実績を勘案して 確実な額の把握に努めること 特に 県支出金については 県担当部局と連絡を密に行い情報収集を図るとともに 県補助金が廃止及び減額される場合は 歳出予算の見直しを迫られることから企画政策課及び財政課と協議すること (5) 町債については プライマリーバランスの黒字化維持 の観点からその発行等は慎重に考察し やむを得ない起債のみとすること (6) ふるさと納税制度のほか 広告掲載やネーミングライツ導入などにより 新たな財源確保に積極的に努めること また 基金については 設置目的に沿った事業の財源として 適時かつ有効な活用を図ること (7) 行政財産については その目的とする事業に支障がない限り 行政財産の目的外使用を認め 財産収入の確保を図るとともに 各課等において管理する重要物品を含め財産の活用 売却等について再度精査すること (8) 普通財産の土地 ( 特に遊休地など ) については 売り払い 貸し付けを早期に調査し 歳入の確保を図ること 13
(9) 保険料等の収入未済額については 負担公平の原則から縮減に向けてあらゆる努力をし 収納率の向上に一層の取り組みの強化を図り 時効等により徴収不納とならないよう特に注意を払うこと 3. 歳出に関する事項歳出に関し 令和 2 年度計画事業費の状況調査に伴う企画部長ヒアリング ( 指示事項等 ) に沿ったものであるか再確認を必ず行うとともに 本予算編成方針及び次に記載する留意事項等に沿った見直しを行い 本要求を行うこと また 令和 2 年度予算編成では 仕事の創出 子育て支援の充実 教育内容 環境の充実 に重点をおいて予算編成を実施し 成果がない事業については成果が見込める事業への組み替え等を行い 出来ない場合は原則として事業廃止とする (1) 賃金については 会計年度任用職員制度開始に伴い令和 2 年度から廃止 ( 廃止科目 :7 節 賃金 ) となり 報酬等へ変更となるので注意すること なお 会計年度任用職員の予算要求にあたっては その事務事業の内容を十分検討し 不要不急事務等の徹底した排除を行い 安易に職員を雇用することがないよう努めること やむを得ず予算要求する場合は 必ず総務課と事前調整をしてから予算要求を行うこと (2) 旅費については 近隣及び電車では不便な場所については公用車対応とし 公用車対応外の場合には 寒川町職員の旅費に関する条例第 6 条前段の趣旨のもと 必要最低限度の人員で計上する また 県外への視察研修などにかかる旅費以外の費用についても 事前に総務課及び財政課と十分調整を行うこと (3) 需用費については 経費の徹底した見直しを行い 真に必要なものだけを計上すること 特に 消耗品費等においては 寒川町広告付き物品の提供の取扱いに関する要綱 を最大限に活用するなど 安易に計上しないこと (4) 委託料については その事業内容 必要性を十分検討した上で 適正な額を計上すること 特に 管理 保守点検等の委託については その内容の徹底した見直しを行うこと さらに 職員の努力により対応できる委託関係予算 ( 特に 計画策定 調査委託 工事等の設計 監理 ) 等については最大限削減すること 14
特に 職員で行う工事等の設計については適正な設計内容が担保されるよう留意すること (5) 公共施設の修繕料や工事請負費について 新規施設の整備や施設の耐用年数を延ばす大規模改修等については 施設再編課所管の公共施設再編計画において各施設の今後のあり方が決まるまでの間 予算要求を見送ること ただし 利用者の安全確保など 緊急避難的なものについては計上を認めることとするが 事前に施設再編課とよく調整し あらゆる角度から修繕等の必要性を検証し 予算査定の場において論理的に説明できるもののみ要求すること (6) 債務負担行為の設定に当たっては 設定期間中における支出額の偏りについて留意すること (7) 補助金については 公費支出の妥当性 補助事業の目的及び効果 ( 成果 ) を検証した上で関係者と調整し 計上すること 特に 事業費補助の視点から 団体が実施する事業に要する費用として最低限度のものに限り補助を行うようにすること なお 茅ヶ崎市等の行政間での調整が必要な補助金等についても 十分に町の財政状況を説明し 理解を得ること (8) 義務的経費のうち特に扶助費においては 町単独事業 横出し及び継ぎ足し単独分について 事業の必要性を含め精査し 見直しを図ること (9) 消費税の支払いを伴うものについては 税率 10% で計上することとなるが 酒類 外食を除く飲食料品 定期購読契約に基づき週 2 回以上発行される新聞は軽減税率の対象となり 8% の税率となるので 計上漏れや税率変更等の対応漏れがないか再確認すること また 既契約のものや調達時期等により 従前からの消費税率から変動することがない案件については 税率 8% の適用となる旨明記すること (10) 令和 2 年度は町制施行 80 周年にあたるため 80 周年記念事業については イントラ掲載の 基本方針 に基づき 70 周年と同様 必要最低限の経費で行うこととしているが 冠を付すことができる事業については 必要経費を精査した上で計上すること 15
4. 特別会計予算に関する事項 (1) 前記事項に準じて行うが 地方自治法第 209 条第 2 項及び特別会計条例の本来の趣旨に則り 経営効率の改善を進めること (2) 使用料 保険料などの町民負担の適正化を念頭に財源の確保を図り 将来にわたる的確な収支見通しに基づく経費の節減 合理化に努めること (3) 一般会計からの繰入金については 法定 ( 基準内 ) である一般事務経費などを削減するとともに 基準外繰入金充当先についても再度精査し 一般会計の過度な負担とならないよう努めること 5. その他 (1) 各部 各課等に関連する事務事業については 施策責任者の指示の下 関係部課等との連携を密にし 十分協議のうえ 効率性 統一性を欠くことのないよう予算計上すること (2) 予算と関連する条例及び規則等の制定 改廃等の諸準備については 総務課と協議を行うこと (3) 施設再編課に設計依頼する工事 委託等の予算計上については 事前に協議を行うこと (4) 公の施設の管理運営 については 効率的 効果的な運営に努めなければならないことから 地方自治法第 244 条の 2 第 3 項により民間事業者を含めた 指定管理者制度 を適切に活用すること (5) 本要求にあたっては まちづくり懇談会や各種審議会等 議会のほか 監査委員の意見 指摘事項等についても十分把握 認識し 検討のうえ予算要求に反映させること (6) 細部については 令和 2 年度当初予算本要求要領 によること (7) その他 情勢の変化に伴う連絡事項については 必要の都度 通知する 16