αRPL 対応ボード使用手順 AP-RX64M-0A編

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αrpl 対応ボード使用手順 AP-RX64M-0A 編 1 版 ALPHA PROJECT

目次 1. 概要 1 1.1 概要... 1 1.2 使用環境... 1 2. 機能 2 2.1 CPU 初期設定... 2 2.2 ボード対応機能一覧... 6 2.3 ピンアサイン... 15 2.4 ライブラリ使用メモリ... 18 3. 動作手順 19 3.1 サンプル動作手順... 19 ALPHAPROJECT

1. 概要 1.1 概要 αrpl 対応ボード使用手順 AP-RX64M-0A 編 ( 以下 本マニュアル ) では 2. 機能 で αrpl のうち AP-RX64M-0A で使用可能なライブラリの一覧 各ライブラリ機能で設定 / 取得可能なパラメータの一覧 AP-RX64M-0A のピンアサインを示します 3. 動作手順 ではデジタル出力のライブラリ機能を使用した LED(LD2) の点滅プログラムを例に 動作を確認する手順を紹介します なお動作を確認するには あらかじめ αrpl User Manual の ライブラリ組み込み手順 をお読みいただき ライブラリを使用するための準備を行って下さい 1.2 使用環境 αrpl を組み込んで AP-RX64M-0A を開発する際の使用環境を以下に記載します 名称バージョン用途備考 Windows7 OS 64 ビット OS 統合開発環境 CS+ 3.01.00 統合開発環境旧 CubeSuite+ RX ファミリ用 C/C++ コンパ イラパッケージ 2.03.00 コンパイル ビルド評価版使用可能 E1 エミュレータ 3.01.00.06 デバッグ FlashROM 書き込み Renesas Flash Programmer 2.05.01 FlashROM 書き込み評価版使用可能 PC-USB-04 マイコンのシリアルポートを USB ポートに変換 弊社製品 Table 1.2-1 使用環境 (AP-RX64M-0A) 1 ALPHAPROJECT

2. 機能 2.1 CPU 初期設定 αrpl ではメイン処理に入る前にあらかじめ CPU の初期設定が行われています 各動作周波数の設定を以下に示します クロック ICLK PCLKA PCLKB PCLKC PCLKD FCLK BCLK BCLK 端子出力 SDCLK UCLK 動作周波数 120[MHz] 120[MHz] 60[MHz] 60[MHz] 60[MHz] 60[MHz] 60[MHz] 30[MHz] 60[MHz] 60[MHz] Table 2.1-1 各動作周波数の設定 各ピンの初期設定を以下に示します ピン P00 P01 P02 P03 P04 - P05 P06 - P07 P10 USBA_OVRCURA として使用 P11 USBA_VBUS として使用 P12 SCL0[FM+] として使用 P13 SDA0[FM+] として使用 P14 P15 P16 USB0_VBUS として使用 P17. - は存在しないピンです 初期設定 Table 2.1-2 各ピンの初期設定 1 2 ALPHAPROJECT

ピン 初期設定 P20 P21 P22 P23 P24 P25 P26 P27 P30 ET1_MDIO として使用 P31 ET1_MDC として使用 P32 P33 P34 P35 P36 EXTAL として使用 P37 XTAL として使用 P40 P41 P42 P43 P44 P45 P46 P47 P50 外部バスの WR0#/WR# として使用 P51 P52 外部バスの RD# として使用 P53 外部バスの BCLK として使用 P54 - P55 - P56 - P57 - P60 RMII1_TXD_EN として使用 P61 外部バスの SDCS# として使用 P62 外部バスの RAS# として使用 P63 外部バスの CAS# として使用 P64 外部バスの WE# として使用 P65 外部バスの CKE として使用 P66 外部バスの DQM0 として使用 P67 外部バスの DQM1 として使用. - は存在しないピンです Table 2.1-3 各ピンの初期設定 2 3 ALPHAPROJECT

ピン P70 SDCLK として使用 P71 ET0_MDIO として使用 P72 ET0_MDC として使用 P73 (USB 機能で使用 ) P74 RMII0_RXD1 として使用 P75 RMII0_RXD0 として使用 P76 REF50CK0 として使用 P77 RMII0_RX_ER として使用 P80 RMII0_TXD_EN として使用 P81 RMII0_TXD0 として使用 P82 RMII0_TXD1 として使用 P83 RMMI0_CRS_DV として使用 P84 - P85 - P86 P87 P90 (USB 機能で使用 ) P91 (USB 機能で使用 ) P92 RMII1_CRS_DV として使用 P93 P94 RMII1_RXD0 として使用 P95 RMII1_RXD1 として使用 P96 P97 PA0 外部バスの A0 として使用 PA1 外部バスの A1 として使用 PA2 外部バスの A2 として使用 PA3 外部バスの A3 として使用 PA4 外部バスの A4 として使用 PA5 外部バスの A5 として使用 PA6 外部バスの A6 として使用 PA7 外部バスの A7 として使用 PB0 外部バスの A8 として使用 PB1 外部バスの A9 として使用 PB2 外部バスの A10 として使用 PB3 外部バスの A11 として使用 PB4 外部バスの A12 として使用 PB5 外部バスの A13 として使用 PB6 外部バスの A14 として使用 PB7 外部バスの A15 として使用. - は存在しないピンです 初期設定 Table 2.1-4 各ピンの初期設定 3 4 ALPHAPROJECT

ピン 初期設定 PC0 外部バスの A16 として使用 PC1 外部バスの A17 として使用 PC2 外部バスの A18 として使用 PC3 PC4 PC5 PC6 PC7 PD0 外部バスの D0 として使用 PD1 外部バスの D1 として使用 PD2 外部バスの D2 として使用 PD3 外部バスの D3 として使用 PD4 外部バスの D4 として使用 PD5 外部バスの D5 として使用 PD6 外部バスの D6 として使用 PD7 外部バスの D7 として使用 PE0 外部バスの D8 として使用 PE1 外部バスの D9 として使用 PE2 外部バスの D10 として使用 PE3 外部バスの D11 として使用 PE4 外部バスの D12 として使用 PE5 外部バスの D13 として使用 PE6 外部バスの D14 として使用 PE7 外部バスの D15 として使用 PF0 ( オンチップエミュレータ機能で使用 ) PF1 ( オンチップエミュレータ機能で使用 ) PF2 ( オンチップエミュレータ機能で使用 ) PF3 ( オンチップエミュレータ機能で使用 ) PF4 ( オンチップエミュレータ機能で使用 ) PF5 PF6 - PF7 - PG0 REF50CK1 として使用 PG1 RMII1_RX_ER として使用 PG2 (LED 機能で使用 ) PG3 RMII1_TXD0 として使用 PG4 RMII1_TXD1 として使用 PG5 PG6 PG7. - は存在しないピンです Table 2.1-5 各ピンの初期設定 4 5 ALPHAPROJECT

ピン PJ0 - PJ1 - PJ2 - PJ3 PJ4 - PJ5 PJ6 - PJ7 -. - は存在しないピンです 初期設定 Table 2.1-6 各ピンの初期設定 5 2.2 ボード対応機能一覧 αrpl のライブラリ機能のうち AP-RX64M-0A で使用可能であるものを 使用不可能であるものを として以下に示します ライブラリ機能 クラス AP-RX64M-0A での使用可否 デジタル入力 DigitalIn デジタル出力 DigitalOut デジタル入出力 DigitalInOut バス入力 BusIn バス出力 BusOut バス入出力 BusInOut ポート入力 PortIn ポート出力 PortOut ポート入出力 PortInOut PWM 出力 PwmOut アナログ入力 AnalogIn アナログ出力 AnalogOut シリアル通信 Serial SPI マスタ通信 SPI SPI スレーブ通信 SPISlave I2C マスタ通信 I2C 時間計測タイマ Timer ワンショットタイマ TimeOut 繰り返しタイマ Ticker IRQ 割り込み InterruptIn ウェイト機能 Table 2.2-1 AP-RX64M-0A 対応ライブラリ機能. ウェイト機能にクラスは存在しません 6 ALPHAPROJECT

2.2.1 対応クラス使用可能ピン 各ライブラリ機能に対応するクラスにおいて 使用可能なピンの一覧を以下に示します クラスコンストラクタ使用可能ピン補足 DigitalIn DigitalIn [ インスタンス名 ](PinName pin) DigitalIn [ インスタンス名 ](PinName pin, PinMode mode) P00~P03, P05, P07 P14, P15, P17 P20~P27 P32~P35 P40~P47 P51 P86, P87 P93, P96, P97 PC3~PC7 PF5 PG2, PG5~PG7 PJ3, PJ5 DigitalOut DigitalOut [ インスタンス名 ](PinName P00~P03, P05, P07 pin) P14, P15, P17 DigitalOut [ インスタンス名 ](PinName pin, P20~P27 int value) P32~P34 P40~P47 P51 P86, P87 P93, P96, P97 PC3~PC7 PF5 PG2, PG5~PG7 PJ3, PJ5 DigitalInOut DigitalInOut [ インスタンス名 ](PinName デジタル入力時は pin) DigitalIn デジタル出力時 DigitalInOut [ インスタンス名 ](PinName は DigitalOut の使用可能 pin,pindirection direction, PinMode ピンに従います mode, int value) BusIn BusIn [ インスタンス名 ](PinName p0, DigitalIn と同様 PinName p0=nc,, PinName ( ただし 最大 16 ピンまで p15=nc) 設定可能 ) BusOut BusOut [ インスタンス名 ](PinName p0, DigitalOut と同様 PinName p0=nc,, PinName ( ただし 最大 16 ピンまで p15=nc) 設定可能 ) BusInOut BusInOut [ インスタンス名 ](PinName p0, バス入力時は BusIn バス PinName p0=nc,, PinName 出力時はBusOutの使用可 p15=nc) 能ピンに従います - - - - - - Table 2.2-2 使用可能ピン一覧 1 7 ALPHAPROJECT

クラス コンストラクタ 使用可能ピン 補足 PortIn PortIn [ インスタンス名 ](PortName port, int mask) PORT_0 PORT_1 PORT_2 DigitalIn の使用可能ピンをご確認頂き mask を正しく設定して使用して下さい PORT_3 PORT_4 PORT_5 PORT_8 PORT_9 PORT_C PORT_F PORT_G PORT_J PortOut PortOut [ インスタンス名 ](PortName port, int mask) PortIn と同様 DigitalOut の使用可能ピンをご確認頂き mask を正しく設定して使用して下さい PortInOut PortInOut [ インスタンス名 ](PortName port, int mask) PortIn と同様 ポート入力時は DigitalIn ポート出力時は DigitalOut の使用可能ピンをご確認頂き mask を正しく設定して使用して下さい PwmOut PwmOut [ インスタンス名 ](PinName pin) P14/MTIOC3A - P26/MTIOC2A P34/MTIOC0A PJ3/MTIOC3C AnalogIn AnalogIn [ インスタンス名 ](PinName P40/AN000~P47/AN007 - pin) AnalogOut AnalogOut [ インスタンス名 ](PinName P03/DA0 - pin) P05/DA1 Serial Serial [ インスタンス名 ](PinName tx, PinName rx) PF0/TXD1, PF2/RXD1 P00/TXD6, P01/RXD6 シリアル IF 用コネクタにより SCI1 と SCI6 を切り替えることが可能です SPI SPI [ インスタンス名 ](PinName mosi, PC6/MOSIA, - PinName miso, PinName sclk) PC7/MISOA, PC5/RSPCKA SPISlave SPISlave [ インスタンス名 ](PinName PC6/MOSIA, - mosi, PinName miso, PinName sclk, PinName ssel) PC7/MISOA, PC5/RSPCKA, PC4/SSLA0 I2C I2C [ インスタンス名 ](PinName sda, P13/SDA0, P12/SCL0 - PinName scl) InterruptIn InterruptIn [ インスタンス名 ](PinName pin) PF5/IRQ4 P02/IRQ10 P07/IRQ15 - Table 2.2-3 使用可能ピン一覧 2 8 ALPHAPROJECT

2.2.2 対応クラス設定可能パラメータ 各クラスにおいて設定可能なパラメータの一覧を以下に示します クラス コンストラクタ / メンバ関数 設定可能パラメータ 補足 DigitalIn DigitalIn [ インスタンス名 ](PinName PullNone - pin, PinMode mode) PullUp void mode(pinmode pull) OpenDrain PullDefault (PullNone) DigitalInOut DigitalInOut [ インスタンス名 ](PinName PullNone - pin,pindirection direction, PinMode PullUp mode, int value) OpenDrain void mode(pinmode pull) PullDefault (PullNone) BusIn void mode(pinmode pull) PullNone - PullUp OpenDrain PullDefault (PullNone) BusInOut void mode(pinmode pull) PullNone - PullUp OpenDrain PullDefault (PullNone) PortIn PortIn [ インスタンス名 ](PortName port, 0x00~0xFF - int mask) void mode(pinmode pull) PullNone - PullUp OpenDrain PullDefault (PullNone) PortOut PortOut [ インスタンス名 ](PortName 0x00~0xFF - port, int mask) void write(int value) 0x00~0xFF - PortInOut PortInOut [ インスタンス名 ](PortName 0x00~0xFF - port, int mask) void mode(pinmode pull) PullNone - PullUp OpenDrain PullDefault (PullNone) void write(int value) 0x00~0xFF - PwmOut void period(float seconds) 0.000001~0.05 1[us]~50[ms] で設定可能です void period_ms(int ms) 1~50 void period_us(int us) 1~50000 Table 2.2-4 対応クラス設定可能パラメータ 1 9 ALPHAPROJECT

クラス コンストラクタ / メンバ関数 設定可能パラメータ 補足 AnalogOut void write_u16(unsigned short value) 0x0000~0x0FFF DAC は 12 ビット分解能です Serial void baud(int baudrate) 120~1875000 以下はボーレートの設定例です 120, 300, 600, 1200, 2400, 4800, 9600, 14400, 19200, 38400, 56000, 57600, 115200, 230400, 460800, 921600, 1875000 Table 2.2-5 対応クラス設定可能パラメータ 2. シリアル通信のボーレート設定を 補足にある設定例以外のパラメータで設定する場合 以下の手順を行い 使用可能なボーレートであることを確認してから設定するようにしてください 1. 設定予定のボーレートを用いて以下の計算式 1 から値域に収まるような n, N の値を求めます 1 2. 次に 1 の計算式から得られた n, N の値を用いて 以下の計算式 2 から誤差を求めます 2 3. 2 の計算式で得られた誤差が 3% 以内 ( 目安 ) であれば 指定のボーレートは使用できる設定値であると判断します 実際に通信を行って問題がないことを確認してください 10 ALPHAPROJECT

クラス コンストラクタ / メンバ関数 設定可能パラメータ 補足 SPI void frequency(int hz) 29300~30000000 以下はビットレートの設定例です 29300, 1000000, 1250000, 2500000, 5000000, 10000000, 15000000, 30000000 SPISlave void frequency(int hz) 29300~15000000 相手デバイスの AC スペックを考慮のうえ 電気的特性を満足するビットレートを設定して下さい 以下はビットレートの設定例です 29300, 1000000, 1250000, 2500000, 5000000, 10000000, 15000000 Table 2.2-6 対応クラス設定可能パラメータ 3.SPI SPISlave 通信のビットレート設定を 補足にある設定例以外のパラメータで設定する場合 以下の計算式で n, N がそれぞれ値域に収まるようなビットレートを設定してください 上の計算式を満足するビットレートであっても誤差による影響で通信が正常に行えないことがあります 設定をしようとしているビットレートで実際に通信を行ってみて問題がないかどうかを確認してください 詳細は RX64M グループユーザーズマニュアルハードウェア編 をご参照下さい 11 ALPHAPROJECT

クラス コンストラクタ / メンバ関数 設定可能パラメータ 補足 I2C void frequency(int hz) 7300~400000 SCL クロックのデューティ比は 50% です 以下は 転送速度の設定例です 7300, 10000, 50000, 100000, 400000 Table 2.2-7 対応クラス設定可能パラメータ 4.I2C 通信の転送速度を 補足にある設定例以外のパラメータで設定する場合 以下の計算式で n, N がそれぞれ値域に収まるような転送速度を設定してください 上の計算式を満足する転送速度であっても 誤差による影響で通信が正常に行えないことがあります 設定をしようとしている転送速度で実際に通信を行ってみて問題がないかどうかを確認してください 詳細は RX64M グループユーザーズマニュアルハードウェア編 をご参照下さい 12 ALPHAPROJECT

クラス コンストラクタ / メンバ関数 設定可能パラメータ 補足 TimeOut void attach(void (*fptr)(void), float t) void attach_us(void (*fptr)(void), unsigned int t) 0.00001~ 10~ 10[us] から設定可能です 1[us] 単位の設定はできません 例 : 5[us], 15[us] 等は設定不可 メンバ関数を実行するタイミングによって 指定関数の発生タイミングが最大 10us 前後します 1 Ticker void attach(void (*fptr)(void), float t) 0.00001~ 10[us] から設定可能です void attach_us(void (*fptr)(void), 10~ 1[us] 単位の設定はできません unsigned int t) 例 : 5[us], 15[us] 等は設定不可 InterruptIn void mode(pinmode pull) PullNone PullUp OpenDrain PullDefault (PullNone) メンバ関数を実行するタイミングによって 指定関数の初回発生タイミングが最大 10us 前後します 1 - Table 2.2-8 対応クラス設定可能パラメータ 5 1. 確実に 10us 以上待機してから指定関数を実行したい場合は 20us 以上を設定するようにしてください 13 ALPHAPROJECT

2.2.3 対応クラス取得可能パラメータ 各クラスにおいて取得可能なパラメータの一覧を以下に示します クラス コンストラクタ / メンバ関数 取得可能パラメータ 補足 PortIn int read() 0x00~0xFF - PortOut int read() 0x00~0xFF - PortInOut int read() 0x00~0xFF - AnalogIn unsigned short read_u16() 0x0000~0x0FFF ADC は 12 ビット分解能です Timer float read(void) 0.00001~ 10[us] から取得可能です int read_ms(void) 1~ 1[us] 単位の取得はできません int read_us(void) 10~ 例 : 5[us], 15[us] 等は取得不可 Table 2.2-9 対応クラス取得可能パラメータ 14 ALPHAPROJECT

2.3 ピンアサイン AP-RX64M-0A 上で αrpl の各ライブラリ機能を動作させる際のピンアサインを以下に示します αrpl を使用し動作を行う際は 以下のピンアサインを参考に使用ピンを指定して下さい No. 信号名 対応機能 No. 信号名 対応機能 1 +5V - 2 +5V - 3 VCC - 4 VCC - 5 GND - 6 GND - 7 D15-8 D14-9 D13-10 D12-11 D11-12 D10-13 D9-14 D8-15 D7-16 D6-17 D5-18 D4-19 D3-20 D2-21 D1-22 D0-23 GND - 24 GND - 25 PA0-26 A1-27 A2-28 A3-29 A4-30 A5-31 A6-32 A7-33 A8-34 A9-35 A10-36 A11-37 A12-38 A13-39 A14-40 A15-41 A16-42 A17-43 A18-44 PC3 デジタル入力 / 出力 / 入出力 45 PC4/SSLA0 デジタル入力 / 出力 / 入出力 SPI マスタ / スレーブ 46 PC5/ RSPCKA デジタル入力 / 出力 / 入出力 SPI マスタ / スレーブ 47 PC6/MOSIA デジタル入力 / 出力 / 入出力 48 P61/SDCS# - SPI マスタ / スレーブ 49 P62/RAS# - 50 P63/CAS# - 51 P64/WE# - 52 P65/CKE - 53 P66/DQM0-54 P67/DQM1-55 P50-56 P51 デジタル入力 / 出力 / 入出力 57 P52-58 P53/BCLK - 59 CPU_VBAT - 60 P70/SDCLK - Table 2.3-1 拡張コネクタ CN1 ピンアサイン 15 ALPHAPROJECT

No. 信号名 対応機能 No. 信号名 対応機能 1 P10/USBA_OVRCURA - 2 P11/USBA_VBUS - 3 P12/SCL0 I2C 4 P13/SDA0 I2C 5 P14/MTIOC3A デジタル入力 / 出力 / 入出力 6 P15 デジタル入力 / 出力 / 入出力 PWM 出力 7 P16/USB0_VBUS - 8 P17 デジタル入力 / 出力 / 入出力 9 P90-10 P91-11 P93 デジタル入力 / 出力 / 入出力 12 P96 デジタル入力 / 出力 / 入出力 13 P97 デジタル入力 / 出力 / 入出力 14 VCC - 15 PG7 デジタル入力 / 出力 / 入出力 16 PG6 デジタル入力 / 出力 / 入出力 17 PG5 デジタル入力 / 出力 / 入出力 18 PG2 デジタル入力 / 出力 / 入出力 19 P73-20 nreset - 21 PF5/IRQ4 デジタル入力 / 出力 / 入出力 IRQ 22 PC7/MISOA デジタル入力 / 出力 / 入出力 SPI マスタ / スレーブ 23 PJ3/MTIOC3C デジタル入力 / 出力 / 入出力 24 PJ5 デジタル入力 / 出力 / 入出力 PWM 出力 25 P26/MTIOC2A デジタル入力 / 出力 / 入出力 26 P27 デジタル入力 / 出力 / 入出力 PWM 出力 27 P24 デジタル入力 / 出力 / 入出力 28 P25 デジタル入力 / 出力 / 入出力 29 P22 デジタル入力 / 出力 / 入出力 30 P23 デジタル入力 / 出力 / 入出力 31 P20 デジタル入力 / 出力 / 入出力 32 P21 デジタル入力 / 出力 / 入出力 33 P87 デジタル入力 / 出力 / 入出力 34 P86 デジタル入力 / 出力 / 入出力 35 P34/MTIOC0A デジタル入力 / 出力 / 入出力 36 P35/UPSEL デジタル入力 PWM 出力 37 P32 デジタル入力 / 出力 / 入出力 38 P33 デジタル入力 / 出力 / 入出力 39 RES# - 40 EXRES - Table 2.3-2 拡張コネクタ CN2 ピンアサイン 1 16 ALPHAPROJECT

No. 信号名対応機能 No. 信号名対応機能 41 GND - 42 GND - 43 P00/TXD6 デジタル入力 / 出力 / 入出力シリアル 45 P02/ IRQ10 デジタル入力 / 出力 / 入出力 IRQ 44 P01/RXD6 デジタル入力 / 出力 / 入出力シリアル 46 P03/ DA0 デジタル入力 / 出力 / 入出力 アナログ出力 47 P05/DA1 デジタル入力 / 出力 / 入出力 48 P07/IRQ15 デジタル入力 / 出力 / 入出力 アナログ出力 IRQ 49 VREFH0-50 VREFL0-51 P40/AN000 デジタル入力 / 出力 / 入出力アナログ入力 53 P42/AN002 デジタル入力 / 出力 / 入出力 アナログ入力 55 P44/AN004 デジタル入力 / 出力 / 入出力 アナログ入力 52 P41/AN001 デジタル入力 / 出力 / 入出力アナログ入力 54 P43/AN003 デジタル入力 / 出力 / 入出力 アナログ入力 56 P45/AN005 デジタル入力 / 出力 / 入出力 アナログ入力 57 P46/AN006 デジタル入力 / 出力 / 入出力 58 P47/AN007 デジタル入力 / 出力 / 入出力 アナログ入力 アナログ入力 59 AVCC - 60 AGND - Table 2.3-3 拡張コネクタ CN2 ピンアサイン 2 No. 信号名対応機能 No. 信号名対応機能 1 PF0/TXD1 シリアル 2 PF2/RXD1 シリアル P00/TXD6 P01/RXD6 3 - - 4 - - 5 VCC - 6 GND -.DIPSW で接続端子を切替可能 Table 2.3-4 シリアル IF 用コネクタ CN6 ピンアサイン 17 ALPHAPROJECT

2.4 ライブラリ使用メモリ αrpl を AP-RX64M-0A で動作させる際は 以下のメモリ領域を αrpl 用に確保する必要があります 必要なメモリ領域が別の用途で使用されていた場合 αrpl は正しく動作を行うことはできません アドレス用途備考 0x0001F000~ 0x0001F3FF 0xFFFFFF80~ 0xFFFFFFFB 0xFFFFFFFC~ 0xFFFFFFFF 割り込みベクタテーブル 例外ベクタテーブル リセットベクタ 内蔵 RAM 領域 内蔵 ROM 領域 内蔵 ROM 領域 Table 2.4-1 αrpl AP-RX64M-0A ライブラリ使用領域 また αrpl では スタック領域を 以下のサイズ分確保しています アプリケーションを作成する際は 下記のスタック領域サイズを超過しないように注意して下さい 名称サイズセクション内容 ユーザスタック領域 0x1800 SU プログラム実行に必要な領域 割り込みスタック領域 0x1800 SI 割込み実行に必要な領域 Table 2.4-2 αrpl AP-RX64M-0A スタック使用領域 18 ALPHAPROJECT

3. 動作手順 3.1 サンプル動作手順 ライブラリ機能のデジタル出力 (DigitalOut クラス ) のサンプルコードを例に αrpl を使用したファームウェア開発の手順を解説します 3.1.1 動作モード AP-RX64M-0A では 使用する動作モードに応じてスイッチを設定する必要があります 以下に動作モードの設定例を示します 1 オンチップデバッギングエミュレータ (E1 エミュレータ等 ) を使用する場合 JSW1 JSW1 : 不問 JSW3: H オンチップデバッギングエミュレータを使用する PC7 JSW3 EMLE H-L PU-PD SW2 : SCI6 SCI6 を使用する SCI SEL SCI6 - SCI1 SW2 L-H JSW2 MD JSW2: H シングルチップモード Fig 3.1-1 オンチップデバッギングエミュレータを使用する場合の設定 19 ALPHAPROJECT

2 シリアル経由でプログラムを書き込む場合 (Renesas Flash Programmer 等を使用する場合 ) JSW1 JSW1 : PD ブートモード JSW3: L オンチップデバッギングエミュレータを使用しない PC7 JSW3 EMLE H-L PU-PD SW2 : SCI1 SCI1 を使用する SCI SEL SCI6 - SCI1 SW2 L-H JSW2 MD JSW2: L ブートモード Fig 3.1-2 シリアル経由でプログラムを書き込む場合の設定 3 プログラムを動作させる場合 JSW1 JSW1 : 不問 JSW3: L オンチップデバッギングエミュレータを使用しない PC7 JSW3 EMLE H-L PU-PD SW2 : 不問 SCI SEL SCI6 - SCI1 SW2 L-H JSW2 MD JSW2:H シングルチップモード Fig 3.1-3 プログラムを動作させる場合の設定 20 ALPHAPROJECT

4 USB ブートモードでプログラムを書き込む場合 (Renesas Flash Programmer を使用する場合 ) JSW1 USB JSW1 : PU USB ブートモード JSW3: L オンチップデバッギングエミュレータを使用しない PC7 JSW3 EMLE H-L PU-PD JSW5 FUNC - HOST JSW5:FUNC USB Function を使用する SW2 : 不問 SCI SEL SCI6 - SCI1 SW2 JSW4 UPSEL PU - PD L-H JSW2 MD JSW4: 電源の供給方法によって設定を行ってください JSW2:L USB ブートモード Fig 3.1-4 USB ブートモードでプログラムを書き込む場合の設定 21 ALPHAPROJECT

3.1.2 デジタル出力のサンプルコード サンプルコードは 1 秒周期で LD2 を点滅させるプログラム です 以下のサンプルコードを参考に main.cpp にプログラムを記述して下さい void main( void ) /* メインルーチン */ { DigitalOut led(pg2); /* デジタル出力初期化 (LD2) */ while(1) { led =! led; /* LED の点滅 */ wait(0.5); /* 0.5 秒ウェイト */ } } デジタル出力サンプルコード 22 ALPHAPROJECT

3.1.3 ビルド ダウンロード (1) ビルド 1 CS+ を起動し ユーザで使用するプロジェクトファイル (.mtpj) を読み込みます 2 プログラムをビルドします CS + のメニューから ビルド (B) ビルド プロジェクト (B) を実行して下さい 3 デフォルトのビルド モードは DefaultBuild となっており \DefaultBuild ワークフォルダ内にモトローラファイル (.mot) アブソリュートファイル (.abs) マップファイル(.map) が出力されます ビルド モードの設定はメニュー ビルド (B) ビルド モードの設定(M) からビルド モードの設定ウィンドウで変更できます 23 ALPHAPROJECT

(2-1)E1 エミュレータを使用したダウンロード 1 3.1.1 動作モードの1 オンチップデバッギングエミュレータ(E1 エミュレータ等 ) を使用する場合 を参考に AP-RX64M-0A の設定を行い PC と AP-RX64M-0A を E1 エミュレータを介して接続します 2 CS+ を起動し プロジェクトファイルを読み込みます 3 メニュー デバッグ (D) 使用するデバッグ ツール(L) RX E1(JTAG)(G) を選択します 24 ALPHAPROJECT

4 CPU 依存部分の設定を行います デバッグ ツールのプロパティを開き 接続用設定タブ から以下の設定値を参考に設定して下さい メイン クロック ソース:24MHz JTAG クロック :3.094MHz ワーク RAM 開始アドレス :1000 レジスタ設定: 内蔵 ROM 有効拡張モード 5 AP-RX64M-0A へ電源を投入し メニュー デバッグ (D) デバッグ ツールへ接続 (C) を選択し 続けて デバッグ (D) デバッグ ツールへダウンロード (D) を選択します 2 1 25 ALPHAPROJECT

6 プログラムのダウンロードが完了しました E1 エミュレータでデバッグを行い 1 秒周期で LED が点滅することを確認して 下さい ビルド方法および AP-RX64M-0A にプログラムをダウンロードする詳細な方法については AN1501 RX 開発環境の使用方法 を 参照して下さい また E1 エミュレータのデバッグ機能の詳細などに関しては E1/E20 エミュレータユーザーズマニュアル を参照して下さい 26 ALPHAPROJECT

(2-2)Renesas Flash Programmer を使用したダウンロード 1 3.1.1 動作モードの2 シリアル経由でプログラムを書き込む場合 を参考に AP-RX64M-0A の設定を行い PC と AP-RX64M-0A を PC-USB-04 を介して接続します 2 Renesas Flash Programmer( 以下 RFP) を起動します 3 RFP を起動すると 以下のようなウィンドウが表示されますので 新しいワークスペースの作成 と Basic モード を選択し 次へ ボタンをクリックします 4 新しいワークスペースの作成ウィンドウが表示されますので 使用するターゲット マイクロコントローラを RX に設定します 次に ワークスペース名及びプロジェクト名を設定します その後 参照 ボタンを押し 作成場所を選択します ( ワークスペース名 プロジェクト名および作成場所は ユーザの環境に合わせて任意で設定可能です ) 全ての設定が完了したら 次へ ボタンを押します 27 ALPHAPROJECT

5 通信方式のウィンドウが表示されますので AP-RX64M-0A で使用する通信ポートに合わせて使用ツール ( 通信ポート ) を選択 します 選択したら 次へ ボタンを押します 6 確認ウィンドウが表示されたら AP-RX64M-0A へ電源を投入します 電源を投入したら OK ボタンを押します 7 デバイス確認が開始されると エンディアンモードウィンドウが表示されます エンディアンモードを リトルエンディアン にして OK ボタンを押します 28 ALPHAPROJECT

8 続いて クロック供給ウィンドウが表示されます 次へ ボタンを押します 9 次に 通信速度ウィンドウが表示されます 115200 bps を選択します 選択が完了したら 完了 ボタンを押します 10 デバイス確認が完了すると Query Generic Device ウィンドウで OK ボタンが押せるようになりますので OK ボタンを押します デバイスの確認中にエラーが発生した場合は AP-RX64M-0A の設定や通信ポートの接続などを確認し 再度デバイスの確認を行って下さい 29 ALPHAPROJECT

11 次に プロジェクト設定情報一覧ウィンドウが表示されます OK ボタンを押します 12 設定が完了すると デバイスへの接続が開始されます 正常に接続が完了すると RFP のログに 接続が成功しました と 表示されます 13 接続が成功したら ツールへダウンロードするファイルを選択します 参照 ボタンからダウンロードファイルを指定しま す ダウンロードファイルは ビルド時に作成したモトローラファイル (.mot) を指定します 指定ができたら スタート ボタンを押します 14 正常に書き込みが完了すると RFP のログに 書き込みが完了しました と表示されます AP-RX64M-0A の電源を切ります その後 RFP を終了します 以上でプログラムのダウンロードは完了です 15 3.1.1 動作モードの 3 プログラムを動作させる場合 を参考に AP-RX64M-0A の設定を変更し 再度電源を投入して 1 秒周期で LED が点滅することを確認します 30 ALPHAPROJECT

(2-3)USB ブートモードで Renesas Flash Programmer を使用したダウンロード 1 3.1.1 動作モードの4 USB ブートモードでプログラムを書き込む場合 を参考に AP-RX64M-0A の設定を行い PC と AP-RX64M-0A を USB micro ケーブルを用いて接続します 2 Renesas Flash Programmer( 以下 RFP) を起動します 3 RFP を起動すると 以下のようなウィンドウが表示されますので 新しいワークスペースの作成 と Basic モード を選択し 次へ ボタンをクリックします 4 新しいワークスペースの作成ウィンドウが表示されますので 使用するターゲット マイクロコントローラを RX に設定します 次に ワークスペース名およびプロジェクト名を設定します その後 参照 参照ボタンを押し 作業場所を選択します ( ワークスペース名 プロジェクト名および作成場所は ユーザの環境に合わせて任意で設定可能です ) すべての設定が完了したら 次へ ボタンを押します 31 ALPHAPROJECT

5 通信方式のウィンドウが表示されますので 使用ツールに USB Direct を選択します 選択したら 次へ ボタンを押します 6 確認ウィンドウが表示されたら AP-RX64M-0A へ電源を投入します 電源が投入されていたら OK ボタンを押します 7 6 の確認ウィンドウの次に Select USB Device ウィンドウが表示されることがあります PC と AP-RX64M-0A とを結ぶ USB micro ケーブルを選択して OK ボタンを押します 32 ALPHAPROJECT

8 デバイス確認が開始されると エンディアンモードウィンドウが表示されます ラジオボタンを リトルエンディアン に設定して OK ボタンを押します 9 クロック供給ウィンドウが表示されます 完了 ボタンを押します 10 デバイス確認が完了すると Query Generic Device ウィンドウで OK ボタンが押せるようになりますので OK ボタンを押します デバイスの確認中にエラーが発生した場合は AP-RX64M-0A の設定や通信ポートの接続などを確認し 再度デバイスの確認を行ってください 33 ALPHAPROJECT

11 次にプロジェクト設定情報一覧ウィンドウが表示されます OK ボタンを押します 12 設定が完了すると デバイスへの接続が開始されます 正常に接続が完了すると RFP のログに 接続が成功しました と表示されます 13 接続が成功したら ツールへダウンロードするファイルを選択します ユーザ / データエリア右の 参照 ボタンからダウンロードファイルを指定します ダウンロードファイルは ビルド時に作成したモトローラファイル (.mot) を指定します 指定ができたら画面中央の スタート ボタンが押せるようになりますのでボタンを押します 34 ALPHAPROJECT

14 正常に書き込みが完了すると RFP のログに 書き込みが完了しました と表示され 接続が切断されます AP-RX64M-0A の電源を切り その後 RFP を終了します 以上でプログラムのダウンロードは完了となります 15 3.1.1 動作モードの 3 プログラムを動作させる場合 を参考に AP-RX64M-0A の設定を変更し 再度電源を投入して 1 秒周期で LED が点滅することを確認します RFP の詳細などに関しては [RH850 RX700(RX64M 含む )]Renesas Flash Programmer V2.05 ユーザーズマニュアル を 参照して下さい 35 ALPHAPROJECT

改定履歴 版数日付改定内容 1 版 2015/08/04 新規作成

参考文献 RX64M グループユーザーズマニュアルハードウェア編 ルネサスエレクトロニクス株式会社その他各社データシート 本文書について 本文書の著作権は株式会社アルファプロジェクトが保有します 本文書の内容を無断で転載することは一切禁止します 本文書の内容は 将来予告なしに変更されることがあります 本文書の内容については 万全を期して作成いたしましたが 万一ご不審な点 誤りなどお気付きの点がありましたら弊社までご連絡下さい 本文書の内容に基づき アプリケーションを運用した結果 万一損害が発生しても 弊社では一切責任を負いませんのでご了承下さい 商標について RX および RX64M は ルネサスエレクトロニクス株式会社の登録商標 商標または商品名称です CS+( 旧 CubeSuite+) は ルネサスエレクトロニクス株式会社の登録商標 商標または商品名称です E1は ルネサスエレクトロニクス株式会社の登録商標 商標または商品名称です Renesas Flash Programmerは ルネサスエレクトロニクス株式会社の登録商標 商標または商品名称です Windows の正式名称はMicrosoft Windows Operating System です Microsoft Windows Windows NT は 米国 Microsoft Corporation. の米国およびその他の国における商標または登録商標です Windows 7 Windows Vista Windows XP Windows 2000 Professional Windows Millennium Edition Windows 98 は 米国 Microsoft Corporation. の商品名称です 本文書では下記のように省略して記載している場合がございます ご了承下さい Windows Vista はWindows Vista もしくはWinVista Windows 7 はWindows 7 もしくはWin7 Windows 8 はWindows 8 もしくはWin8 その他の会社名 製品名は 各社の登録商標または商標です ALPHA PROJECT Co.,LTD. 株式会社アルファプロジェクト 431-3114 静岡県浜松市東区積志町 834 E-MAIL : query@apnet.co.jp