4 安全規則 Raimann 社は 安全上の注意事項を守らなかったこと 不適切な操作またはメンテナンスを ったことが原因で発 した事故 あるいは損害に対する責任は 切負いまかねます 次の注意事項を守ることは 機械の正常な機能の維持および安全運転につながります フレキシリップは最新の技術水準で設計 製造されていますが それでも 機械の運転時 特にメンテナンス作業時には 危険性が存在します フレキシリップでの作業を安全に うために 必ずすべての 般的な安全上の注意事項を守ってください この章で説明される一般安全規則は 取扱説明書の他の章でも具体的な警告 説明によって補足されています これらの警告事 説明は オペレーター自身 または本機の近くで作業される方 本機または周辺設備等を ケガや損害から保護するためにはどのようにすればよいかを詳細に説明しています 損害が発生した時は 直ちに書面にてご連絡ください 連絡先 DKSH ジャパン 657-0854 兵庫県神 市灘区摩耶埠頭 Phone 078-871-7481 Fax 078-871-7488 お問い合わせの際は 機械番号をお知らせください 4.1 一般安全規則 本取扱説明書の中でこの記号がついた説明は 特別な危険または危険な状況を示しています そのため この部分は特に注意深くお読みください - 経営者は どの方がどの作業の担当者 / 責任者か任命する必要があります - 本機のオペレーター あるいは 本機の側で作業に従事する方 または清掃担当者やメンテナンス担当者 あるいは責 任者は全員 事前に機械の安全装置および操作についての指導を受け 正確に内容を理解しておく必要があります - また これらの は 基礎的な教育レベルを有し 体 精神 で 本機に関わる作業に従事できる 分な資質を有する人でなくてはなりません - 個人を守る保護用具 ( 防護手袋 安全靴 イヤープロテクター 保護メガネ 革製のエプロン等 ) を着用して下さい - 機械に貼付された 安全 / 注意を促すすべての標示ラベルを確認してください - 機械 操作パネル および安全フェンスに複数の緊急停止ボタンが備わっており 非常事態の時に操作することができます Chap.4 p. 9
安全上の注意事項を守らなかった場合 : - 安全上の注意事項を守らないと 人がケガをしたり 本機あるいは周辺設備に損害を及ぼしたりする恐れがあります また 安全上の注意事項を守らないことに起因する損害については 切の責任を負いかねます - 本機は テクニカルデータに記載の条件下でのみ使用することができます 同時に使用できる刃物にもご注意ください (EN 847-1) 4.2 使用目的 - フレキシリップは 商業 / 工業エリアにおいてのみ使用することができます - 本機の使 目的は 材および 質系代替材を切断することのみです それを越えた 途で使 することは 注 確認時に合意が得られている場合を除き 使用目的を外れる使用ですので 絶対にお止め下さい - メーカーが規定した試運転 / 操作方法 / メンテナンスの条件 ( 取扱説明書 ) の内容を遵守することはもちろん 誤った処置を予測することも使用目的に含まれます それを越えた使用はすべて使用目的から外れますので 絶対にお止め下さい メーカーは その結果として じた損害に対する責任について 切の責任を負いかねます ユーザーがそのリスクを負うことになります 機械のオペレーターの作業スペースの位置は 据付図面を参照ください 4.3 組織としての対策 - 本取扱説明書はフレキシリップのそばに保管して いつでも参照できるようにしてください - 本機の取り扱いを始める前に 本機の作業に関わるすべての人は本取扱説明書を読んで 内容を正しく把握 遵守しなければなりません - 般で有効な法律の定める またはその他の関連する安全規則および事故防 規則 並びに 般的な安全上の注意事項 および具体的な警告については 必ず守ってください - 従業員が安全の意識をもって作業に従事していることを確認してください - メーカー側の技術的要件を満たしたスペアパーツでなければなりません 推奨 : 必ず純正のスペアパーツを使 してください 4.4 経営者の義務 - フレキシリップに関わる作業は 必ず資格のあるオペレーターに依頼するようにしてください 次の運転指導を受けることができます - Raimann 社または販売代理店のショールームでの運転指導 または - 実際の納入工場で 派遣されたエンジニアによる運転指導 - 安全規則に関して 従業員を指導する場を定期的に設けてください また 従業員が安全規則を遵守していることを確認してください - 本機の運転やセットアップ作業に関する責任の所在を明記しておいてください - 機械の周辺には 機械の騒音レベルを示す警告標示を掲げてください - 地域の規則に従ったイヤープロテクターをオペレーターに着用させてください - 正常に作動するか確認する定期点検の内容およびその範囲 - メンテナンス - 故障の修理 p. 10 Chap. 4
- 環境保護 - フレキシリップで作業する従業員の法定最低年齢を守ってください - レーザー装置を伴った作業 - 本機の作業場所はいつもきれいに整理整頓をこころがけるようにしてください 経営者は 清掃の指 や清掃後のチェックをおこたらないでください - 機械が正常な状態の時にしか機械の運転は許可されません 安全に影響を及ぼす恐れのある異変などに気が付いたら 速やかに上司に報告する義務があります 4.4.1 作業に関する指示書 機械の安全運転のため 経営者は 作業に関する指示書 をまとめてください 作業に関する指示書 は 経営者が持 つ命令権の範囲内で関連する指 をまとめた書類です 従業員は 事故防 規則の観点から これらの指 に従う義務があります 一般的に 作業に関する指示書 の作成および通達は 経営者の義務といえます また 作業に関する指示書 は 事故防止規則の一般規則からの引用である必要があります これらの規則に従って 経営者は作業中の事故を防止するための規則をまとめます 経営者は労災保険 雇用保険の被保険者である従業員に対し 彼らの作業中に発生する恐れのある危険性 およびその回避策について これらを指示しなければなりません 経営者は 作業に関する指示書 をまとめることで これらの要望を満たすことができます 次の規則は ドイツ国内における事故防止規則 環境保護のための規則の改正です BGV A1 General Rules( 一般規則 ) BGV A3 Electrical systems and operating supplies( 電装品 操作ユニット ) VBG 5 Power-driven work equipment( 駆動装置 ) BGR 500-23 Processing and finishing of wood and similar materials( 木材または木質系素材の加工 / 仕上げ ) BGV B2 Laser radiation( レーザー照射について ) BGV B3 Noise( 騒音 ) BGV A8 Safety marking at the workplace( 材料の安全なマーキング ) 安全 / 健康のために 従業員が作業中に身に着ける用具の使用について VDE 規格 0113/ EN 60204-1 および RL 2006/42/EC が 最低限の規則となります 4.5 オペレーターの義務 本機で不適切な作業を うと 機械の回転部品などで挟まれたり巻き込まれたりして重度の障害を負う危険性があります - 機械が作動している時に 身体の一部 髪の毛 作業服が機械や集塵機に巻き込まれないように気を付けてください - 他の人を機械の危険エリアに ち らせないでください - 作業服のボタンやファスナーをきちんと留めてください - 髪の は髪を束ねてください - チェーンや指輪などの装飾品を に付けないでください 引っかかったり 巻き込まれたりしてケガをする危険性があります - 耳栓などのイヤープロテクターを着用ください (7.1 " 騒音レベル " を参照 ) Chap.4 p. 11
- 機械に貼付されている注意 / 警告を促す標示ラベルの内容を守ってください - 機械に不具合が られたら場合は 直ちに機械の電源をオフにして 再起動できないようにしてください また 不具合に関して速やかに上司に報告してください - 本機の側を離れる際は 機械の電源をオフにしてください - サードパーティから本機の安全規則に反する指示を受けた場合 その指示に従ってはいけません - ケガ 事故 皮膚の炎症が起こった場合は 直ちに医師の診察を受けてください - 必ず EN 847-1 に準拠したノコ盤を使用してください - ハイス製のノコ盤を使 しないでください! - 切れ味が鈍ったノコ 裂のあるノコまたは損傷したノコは 直ちに他のものと交換するか 新品に交換して下さい - 保護装置 / 保護設備 / カバー ( 機械的 / 電気的 ) の改造 取り外し バイパス 無効化等は絶対に わないで下さい - 注意 / 警告を促す標示ラベルおよび安全ラベルが損傷した または剥がれた場合は 直ちに新品と交換してください 4.6 安全装置 メモフレキシリップには 改造やバイパスをしてはならない安全装置が備わっています フレキシリップの安全装置が正しく機能するか点検をしてください - 毎日または作業シフト交代ごと - 修理作業後 - 設置後 - フレキシリップを 期間停 させていた場合すべてのカバー類および保護装置を装着して それらが正常に機能するか確認が取れた時点で ノコのスイッチをオンにすることができます 修理および調整作業のために保護装置を取り外した場合 作業が終了した時点で 速やかに取り付けなくてはなりません 機械がオフの状態 または 較的 い期間使 しない場合でも すべての保護装置は装備した状態で 正しく機能できる状態を保ってください 4.7 健康を守るため フレキシリップを運転時には イヤープロテクターを着用し 聴覚障害を防止してください フレキシリップの騒音レベルの測定試験結果は 7.1" 騒音レベル " に記載があります 図 9 イヤープロテクター p. 12 Chap. 4
騒音レベルの測定は 通常の加工条件で EN 23741 に準拠して実施されています 実際の騒 レベルは以下の条件によって変化します : - ノコの速度 - ノコや機械のメンテナンス具合 - 加 する材料 - 加工条件フレキシリップは 最新の技術レベルおよび一般に知られている安全関連の規則に基づいて製造されています それでも使用時に ユーザーまたは第三者の身体および生命の危険 本機または他の周辺設備の損害を招く危険性があります 事故を防ぐために 本取扱説明書に記載されている保護装置や一般的な事故防止規則を遵守してください 4.8 残存するリスク 危険あらゆる予防措置をとっていたとしても 残存するリスクはあります 残存するリスクとは 次のように潜在的 で 明らかにならない危険のことです : - 許可されていない機械の改造を メーカーへの事前の承諾なしに った場合 - 必要な保護装置を装備しない状態で機械を運転した場合 - 必要な集塵装置を運転せずに機械を運転した場合 - ノコの取り付けや固定が不適切な場合 - 材料や切り取った端材の反発が起こる可能性 - 適切な能 の集塵装置に接続されていない場合の粉塵被害 - 許可されていないノコの回転 向の変更を った場合 - レーザーを不適切に取り扱った場合 ( オプション ) - 乱雑でまとまりのない作業に起因するケガ - 材や端材の鋭利な先端や角によるケガ - 特に準備作業中の鋭利なノコによるケガ - 火災の危険 - ほこりや潤滑剤によるアレルギー反応 粘膜の炎症 - 操作エラーに起因する危険 - 電気作業時の危険安全上の注意事項を遵守すると これらの残存するリスクを減少させることができます 安全上の注意事項を守らなかった場合 : 安全上の注意事項を守らないと 人がケガをしたり 本機あるいは周辺設備に損害を及ぼしたりする恐れがあ ります また 安全上の注意事項を守らないことに起因する損害については 切の責任を負いかねます Chap.4 p. 13
4.9 電気装置の作業 電気装置の作業は 必ず資格のある電気技師が ってください 危険感電による生命の危険 専門の電気技師ではない による作業 あるいは誤った接続を った場合 フレキシリップが安全に作動しなくなる場合があります - フレキシリップは 必ず 7 章 " テクニカルデータ " に記載の周波数 電圧 電流値の下で稼働してください - 機械の電気装置を定期的に点検し 欠陥があれば直ちにその原因を取り除いてください - 必ず定格の純正ヒューズを使用してください 電気装置の作業を始める前 機械の電源をオフにして 配電盤内のヒューズをすべて取り外し 電気が流れない状態にしてください! - メインスイッチをオフにし 不意に電源が らないよう警標を掲げてください 図 10 メインスイッチ - 電圧計を使用して 機械の電源がオフになっていることを再確認してください 装置の接続 - 必ず先にアース線 ( 緑 / ) を接続してください - 追加の装置やソケットは 必ずメインスイッチの後側に接続してください 電気装置の作業の後 - 電気装置の修理 / 交換後 機械を起動する前に 必ず安全装置をテストしてください - メインスイッチの電源が入るようにしてください 4.10 集塵 フレキシリップは 十分な性能を持つ集塵装置に接続する必要があります 集塵に関するデータについては 7 章 " テクニカルデータ " を参照してください メモフレキシブルタイプの集塵ホースを使用する場合 難燃性のものでアースが取れるものでなければなりません p. 14 Chap. 4
電気接続 お客様側で 意するヒューズの容量や操作電圧については 配線図を参照してください - 機械をオンにした時にお客様準備の集塵装置も自動的にオンになるように電気接続をしてください 配電盤の中の補助 接点を利 してください 4.11 エア圧回路への接続作業 エア圧回路から圧 を抜き シャットオフバルブ ( 図 7 を参照 ) を施錠してバルブが開かないようにします シャットオフバルブ バルブの施錠図 11 シャットオフバルブ - エア圧回路への接続作業は 必ず資格のある専門技術者に依頼してください - すべてのエア配管 エアホース 接続ジョイントにエア漏れや外観上の 陥がないか定期的に点検してください - ダメージがある場合は 直ちに修理してください - 作業後は エア圧回路に再び圧を掛けてください Chap.4 p. 15
4.12 レーザー装置 ( フレキシリップ ) 使用する DIN EN 60825-1 (VDE 0837-1) に準拠したレーザー装置の保護クラスは Class 2M です レーザー装置は 適切に識別表 されています この保護クラスのレーザー装置には 工場に安全責任者を設ける必要はありません 但し 次の安全規則を守る必要があります : - オペレーターは レーザー装置の危険性について説明を受ける必要があります - 作業員オペレーターは レーザー光を直接覗き込まないよう 操作説明を受ける必要があります - 光学アタッチメントを使 しないでください 既存のシールドの修正を わないでください ( レーザー装置の調整も ってはいけません ) レーザー光の向きの調節は許可されています - レーザーの照射範囲に 鏡や光沢のあるものを持ち込まないでください 反射する危険性があります - メーカーに事前に相談せずに 別のタイプのレーザーに交換しないでください - レーザーの故障は メーカーでしか修理してはなりません 警告 本機にレーザーを追加装備する場合 メインスイッチを オフ にするとレーザーの電源が切れるように配線してください 10.17 " レーザー装置 " と 11.9 " レーザー光によるカットラインの表示 " を参照ください 4.13 修理 連絡先 警告 修理作業は 特殊な専門知識と能 が必要になるため 必ずトレーニングを受けた専門スタッフが ってくだ さい 修理作業に関しては本取扱説明書には記載されておりません 修理作業が必要な場合は 当社のカスタマーサービスにご依頼ください DKSH ジャパン 657-0854 兵庫県神 市灘区摩耶埠頭 Phone 078-871-7481 Fax 078-871-7488 お問い合わせの際は 機械番号をお知らせください p. 16 Chap. 4
4.14 機械の改造 安全関連に不具合または故障があった場合は 直ちに機械を停 させ 不具合内容を速やかに責任者に報告してください Raimann 社は 純正の Raimann 純正部品とは異なる部品を取り付けたことが原因で発 したいかなる損害について 切の責任を負いかねます フレキシリップの機械系統または電気系統に変更を加える場合は Raimann 社に事前に報告する必要があります 本機で溶接 / 燃焼 / 研磨作業を う必要がある場合は 必ず正式な許可を受けてから ってください そのような作業を う前に 災および爆発の危険があるため 機械からほこりや引 性の物質を取り除いてください そのような作業を う時は 充分に換気してください 4.15 機械の廃棄処分 本機械は 耐 年数が経過したら適切に分解し 各地域に指定された規則や条例に従って廃棄しなくてはなりません 機械の部品を廃棄する際の注意事項 : - オイルを抜き取り グリスを拭き取り 各地域に指定された規則や条例に従って廃棄してください - 属 / プラスチック部品はリサイクル業者に出してください - 電気 / 電子部品は 特殊廃棄物として処分してください 4.16 カスタマーサービスおよび修理 - カスタマーサービスおよび修理は Raimann 社に認可を受けたサービスセンターのみが実施できます ( 住所については 1 章を参照してください ) - Raimann 社は 純正の Raimann 純正部品とは異なる部品を取り付けたことが原因で発 したいかなる損害について 切の責任を負いかねます 4.17 保証の喪失 以下の場合 Raimann 社は 切保証いたしません : - フレキシリップを 材および 質系代替材の切断以外の目的で使 した場合 ( 受注確認時に 特に合意がない場合 ) - 安全装置を正しく取り付けないでフレキシリップを運転した場合 - 指導を受けていない者が機械を操作した場合 - 緊急停止機能を無効にした状態 またはバイパスした場合 - 当社の書面による合意なしで機械に改造を加えた場合 Chap.4 p. 17
p. 18 Chap. 4