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登 録 商 標 2001 Turbolinux Japan, K.K. All rights reserved. Copyrights/Trademarks UNIX は The Open Group の 登 録 商 標 です 米 国 における Linux の 名 称 は Linus Torvalds の 登 録 商 標 です 日 本 国 内 における Linux の 名 称 は Linus Torvalds の 商 標 です Turbolinux の 名 称 及 びロゴは Turbolinux, Inc. の 商 標 です ターボリナックスは ターボリナックスジャパン 株 式 会 社 の 登 録 商 標 です RPM の 名 称 は Red Hat, Inc. の 商 標 です Intel Pentium は Intel Corporation の 登 録 商 標 または 商 標 です Aladdin Ghostscript の 著 作 権 は Aladdin Enterprises に 帰 属 します Netscape Communications Corporation のロゴ 及 び Netscape Communicator Netscape Navigator は 米 国 Netscape Communications Corporation の 米 国 及 びその 他 の 国 における 登 録 商 標 です Microsoft MS-DOS Windows は 米 国 Microsoft Corporation の 米 国 及 びその 他 の 国 における 登 録 商 標 です Apple Macintosh は 米 国 Apple Computer, Inc. の 登 録 商 標 です その 他 記 載 された 会 社 名 及 びロゴ 製 品 名 などは 該 当 する 各 社 の 商 標 または 登 録 商 標 です 本 ガイドでは 文 書 中 の の 表 記 は 省 略 しています ご 了 承 ください

目 次 第 1 章 Turbolinux のセキュリティ............. 2 1-1 セキュリティとは................................... 2 1-1-1 家 のセキュリティ.......................................... 2 1-1-2 コンピュータのセキュリティ................................. 3 1-1-3 Linux のセキュリティ....................................... 4 1-2 Turbolinux Server 6.5 の 方 針........................... 4 1-2-1 Deny all アプローチ........................................ 5 1-2-2 アカウント............................................... 5 1-2-3 ログ..................................................... 6 1-2-4 root 権 限................................................. 6 1-2-5 アップデート.............................................. 6 1-3 情 報.............................................. 7 1-3-1 セキュリティ 関 連 組 織...................................... 7 1-3-2 セキュリティ 関 連 のホームページ............................. 7 第 2 章 TurboTools......................... 9 2-1 turbonetcfg........................................ 10 2-1-1 設 定 を 表 示.............................................. 11 2-1-2 基 本 設 定................................................ 12 2-1-3 ホスト 一 覧.............................................. 13 2-1-4 ネットワークインターフェース.............................. 13 2-1-5 ネットワーク 診 断......................................... 15 2-1-6 NFS Export Config........................................ 16 2-1-7 PPP Config.............................................. 17 2-1-8 TCP/IP Routing Config..................................... 19 2-2 turboportcfg....................................... 22 2-3 turboservice....................................... 24 2-4 turboprintcfg....................................... 26 2-5 turbopkg.......................................... 29 2-5-1 メンテナンス............................................. 30 2-5-2 自 動 アップグレード....................................... 33 2-6 turbohwdetect..................................... 34 2-7 turbofscfg......................................... 36 2-7-1 ファイルシステム......................................... 36 2-7-2 ブートレコード........................................... 44 2-7-3 グローバルオプション..................................... 46 2-8 turbousercfg....................................... 49 2-8-1 ユーザーの 設 定........................................... 49 Turbolinux Server 6.5

目 次 2-8-2 グループの 設 定........................................... 53 2-9 turbomkboot....................................... 56 2-10 turbotimecfg...................................... 57 2-11 turbolangsel...................................... 59 2-12 turboxcfg........................................ 60 2-12-1 Configure Keyboard...................................... 62 2-12-2 Configure Mouse......................................... 63 2-12-3 Configure Video Card..................................... 64 2-12-4 Configure Monitor........................................ 67 2-12-5 Configure Video Modes.................................... 69 2-12-6 Configure Font Path...................................... 71 2-12-7 Test X Configuration...................................... 73 2-12-8 Change Login Method..................................... 74 2-12-9 Write Configuration....................................... 75 2-13 turbowmcfg...................................... 75 第 3 章 スーパーサーバー.................... 77 3-1 スーパーサーバーとは............................... 77 3-1-1 スーパーサーバー 概 要..................................... 77 3-1-2 スーパーサーバーモードとスタンドアローンモード.............. 78 3-1-3 スーパーサーバーの 機 能 と 役 割.............................. 78 3-1-4 スーパーサーバーのデメリット.............................. 79 3-2 inetd............................................. 79 3-2-1 inetd の 概 要.............................................. 79 3-2-2 inetd の 起 動 と 停 止........................................ 80 3-2-3 inetd の 設 定.............................................. 80 3-2-4 inetd のセキュリティポリシー............................... 82 3-2-5 inetd の 動 作 確 認.......................................... 82 3-2-6 設 定 例.................................................. 82 3-3 TCP Wrapper...................................... 84 3-3-1 TCP Wrapper の 概 要....................................... 84 3-3-2 TCP Wrapper の 構 成....................................... 84 3-3-3 TCP Wrapper の 設 定....................................... 84 3-3-4 TCP Wrapper のセキュリティポリシー........................ 86 3-3-5 設 定 例.................................................. 86 3-3-6 TCP Wrapper の 確 認....................................... 87 3-4 xinetd............................................ 88 3-4-1 xinetd の 概 要............................................. 88 3-4-2 xinetd の 構 成............................................. 89 ユーザーガイド

目 次 3-4-3 xinetd の 起 動 と 停 止....................................... 89 3-4-4 xinetd の 設 定............................................. 90 第 4 章 インターネットーサーバー............ 93 4-1 DNS サーバー..................................... 93 4-1-1 DNS サーバー 概 要........................................ 93 4-1-2 BIND 概 要............................................... 96 4-1-3 BIND の 構 成............................................. 97 4-1-4 BIND の 起 動 と 停 止........................................ 97 4-1-5 リゾルバの 設 定........................................... 98 4-1-6 DNS サーバーのタイプ..................................... 99 4-1-7 プライマリサーバー...................................... 100 4-1-8 セカンダリサーバー...................................... 107 4-1-9 キャッシュオンリーサーバー............................... 108 4-2 メールサーバー................................... 109 4-2-1 メールサーバー 概 要...................................... 109 4-2-2 sendmail 概 要 (SMTP サーバー)............................ 109 4-2-3 sendmail の 構 成......................................... 109 4-2-4 sendmail の 起 動 と 停 止.................................... 110 4-2-5 sendmail の 設 定......................................... 111 4-2-6 sendmail コマンド........................................ 114 4-2-7 sendmail の 動 作 テスト.................................... 115 4-2-8 POP3/IMAP4 サーバー.................................... 116 4-2-9 メールの 管 理............................................ 117 4-3 Web サーバー.................................... 120 4-3-1 Web サーバー 概 要....................................... 120 4-3-2 Apache 概 要............................................ 121 4-3-3 Apache の 構 成.......................................... 121 4-3-4 Apache の 起 動 と 停 止..................................... 122 4-3-5 apache の 設 定........................................... 123 4-3-6 ページ 公 開 制 御 設 定 例.................................... 131 4-3-7 SSL を 使 用 したセキュアサイトの 構 築........................ 131 4-4 FTP サーバー..................................... 133 4-4-1 FTP 概 要............................................... 133 4-4-2 ProFTPD 概 要........................................... 133 4-4-3 ProFTPD の 構 成......................................... 133 4-4-4 ProFTPD の 起 動 モード.................................... 134 4-4-5 ProFTPD の 起 動 と 停 止.................................... 135 4-4-6 ProFTPD の 起 動 確 認..................................... 136 Turbolinux Server 6.5

目 次 4-4-7 ProFTPD の 設 定......................................... 136 4-4-8 匿 名 FTP サイトの 作 成.................................... 139 4-5 パケットフォワーディング.......................... 141 4-5-1 パケットフォワーディング 概 要............................. 141 4-5-2 ipchains 概 要............................................ 141 4-5-3 ipchains の 構 成.......................................... 141 4-5-4 ipchains の 設 定.......................................... 142 4-5-5 ipchains-save と ipchains-restore............................ 147 第 5 章 イントラネットサーバー............. 150 5-1 Samba.......................................... 150 5-1-1 Samba 概 要............................................. 150 5-1-2 Samba の 構 成........................................... 150 5-1-3 Samba の 起 動 モード..................................... 151 5-1-4 Samba の 起 動 と 停 止..................................... 151 5-1-5 Samba の 設 定........................................... 152 5-1-6 ファイル/プリンタ 共 有................................... 159 5-1-7 暗 号 化 パスワード........................................ 159 5-1-8 設 定 ファイルのテスト.................................... 161 5-1-9 SWAT での 設 定.......................................... 161 5-1-10 Windows と Macintosh の 共 存............................. 163 5-2 Netatalk......................................... 163 5-2-1 Netatalk 概 要............................................ 163 5-2-2 Netatalk の 構 成.......................................... 164 5-2-3 Netatalk の 起 動 と 停 止..................................... 165 5-2-4 Netatalk の 設 定.......................................... 166 5-3 PortMapper...................................... 172 5-3-1 portmap の 起 動 と 停 止..................................... 172 5-3-2 アクセス 制 御............................................ 172 5-4 NFS............................................ 173 5-4-1 NFS 概 要............................................... 173 5-4-2 NFS の 構 成............................................. 173 5-4-3 NFS の 起 動 と 停 止........................................ 174 5-4-4 NFS サーバーの 設 定...................................... 175 5-4-5 クライアント 側 の 設 定.................................... 177 5-4-6 セキュリティ............................................ 178 5-5 NIS............................................. 179 5-5-1 NIS 概 要............................................... 179 5-5-2 NIS の 構 成.............................................. 179 ユーザーガイド

目 次 5-5-3 NIS サーバー/ NIS クライアント 共 通 の 設 定.................. 180 5-5-4 NIS サーバーの 設 定...................................... 181 5-5-5 NIS クライアントの 設 定................................... 185 5-5-6 新 規 ユーザー 設 定........................................ 187 5-5-7 NIS クライアントツール................................... 187 5-6 LDAP........................................... 189 5-6-1 LDAP とは.............................................. 189 5-6-2 OpenLDAP の 概 要....................................... 189 5-6-3 OpenLDAP の 設 定 ファイル................................ 191 5-6-4 LDAP を Netscape で 利 用 する.............................. 193 5-7 DHCP........................................... 197 5-7-1 DHCP の 概 要........................................... 197 5-7-2 DHCP の 構 成........................................... 197 5-7-3 dhcpd の 起 動 と 停 止...................................... 198 5-7-4 DHCP の 設 定........................................... 198 5-8 quota........................................... 201 5-8-1 quota の 概 要............................................ 201 5-8-2 quota の 設 定............................................ 201 5-9 SSH............................................ 206 5-9-1 SSH の 起 動 と 停 止....................................... 206 5-9-2 サーバーの 設 定.......................................... 207 5-9-3 接 続 方 法............................................... 207 第 6 章 その 他 の 機 能...................... 208 6-1 LFS............................................ 208 6-1-1 LFS とは............................................... 208 6-2 LVM............................................ 208 6-2-1 LVM とは............................................... 208 6-2-2 LogicalVolume の 作 成..................................... 209 6-3 Ext3............................................ 212 6-3-1 Ext3(Third Extended Filesystem)とは...................... 212 6-3-2 Ext3 ファイルシステムの 作 成............................... 212 6-4 ReiserFS........................................ 215 6-4-1 ReiserFS とは........................................... 215 6-4-2 ReiserFS ファイルシステムの 作 成........................... 215 6-4-3 ReiserFS 用 コマンド 説 明.................................. 218 6-5 kparam.......................................... 219 6-5-1 kparam とは............................................ 219 6-5-2 Oracle での 利 用......................................... 219 Turbolinux Server 6.5

目 次 第 7 章 基 本 コマンド...................... 220 7-1 ユーザー 管 理..................................... 220 7-1-1 ユーザーアカウントの 作 成 - useradd passwd................. 220 7-1-2 ユーザーアカウントの 削 除 - userdel......................... 222 7-1-3 グループの 作 成 - groupadd................................. 222 7-1-4 グループの 削 除 - groupdel................................. 223 7-1-5 ログインユーザーの 切 り 替 え - su............................ 223 7-2 シャットダウン - shutdown.......................... 224 7-3 ファイル 操 作..................................... 226 7-3-1 ファイル/ディレクトリの 情 報 確 認 - ls....................... 226 7-3-2 ディレクトリの 移 動 - cd................................... 227 7-3-3 ファイルのコピー - cp..................................... 228 7-3-4 ファイルの 移 動 - mv...................................... 230 7-3-5 ファイル 名 の 変 更 - mv.................................... 230 7-3-6 ディレクトリの 作 成 - mkdir................................ 231 7-3-7 ファイル/ディレクトリの 削 除 - rm rmdir.................... 231 7-3-8 テキストファイルの 参 照 - cat more less.................... 233 7-3-9 ファイルの 検 索 - find..................................... 235 7-3-10 文 字 列 の 検 索 - grep..................................... 236 7-3-11 ファイルの 圧 縮 / 伸 長 - gzip............................... 237 7-3-12 アーカイブの 作 成 / 展 開 - tar.............................. 238 7-4 プロセス 管 理..................................... 240 7-4-1 プロセスの 状 態 確 認 - ps................................... 240 7-4-2 プロセスの 停 止 - kill...................................... 243 7-5 デバイス......................................... 244 7-5-1 パーティション.......................................... 244 7-5-2 外 部 デバイス - mount..................................... 245 7-5-3 ディスク 使 用 量 の 確 認 - df du.............................. 247 7-6 パッケージ - rpm.................................. 252 7-7 オンラインマニュアル - man......................... 255 7-8 エディタ - vi...................................... 257 第 8 章 付 録............................. 259 8-1 サービス......................................... 259 8-1-1 起 動 スクリプト.......................................... 259 8-1-2 ランレベル............................................. 261 8-1-3 ランレベルごとの 起 動.................................... 262 8-1-4 ランレベルの 変 更........................................ 262 ユーザーガイド

目 次 8-2 ネットワーク..................................... 263 8-2-1 /etc/rc.d/init.d/network..................................... 263 8-2-2 /etc/sysconfig/network..................................... 264 8-2-3 /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-[dev_name]............... 264 8-2-4 /etc/resolv.conf.......................................... 265 8-2-5 /etc/hostname......................................... 265 8-2-6 /etc/hosts............................................... 265 8-2-7 ifconfig コマンド......................................... 266 8-3 プリント......................................... 266 8-3-1 Ghostscript............................................. 266 8-3-2 /etc/printcap............................................. 266 8-3-3 lpr コマンド............................................. 267 Turbolinux Server 6.5

Turbolinux Server 6.5 ユーザーガイド

第 1 章 Turbolinux のセキュリティ 第 1 章 Turbolinux のセキュリティ 従 来 のインターネットは 学 術 / 研 究 目 的 で 使 われることが 主 でした 最 新 の 技 術 情 報 の 通 信 メディアとして 使 われることはあったものの メディアとしてはまだまだマイナーな 存 在 で した また 通 信 速 度 や 処 理 能 力 等 のリソースの 制 約 もあったため セキュリティに 対 する 関 心 はそれほど 高 くありませんでした しかしながら 近 年 のネットワーク 技 術 の 進 歩 や ユーザー 層 の 広 がりにより インターネットは 電 子 商 取 引 のような 非 技 術 者 の 日 常 生 活 に 関 わるメディアにまで 成 長 して 来 ました そして その 中 で 最 も 注 目 されているオペレーティ ングシステムの 1 つが Linux です Linux の 運 用 においてセキュリティという 言 葉 を 無 視 す ることはもはや 不 可 能 と 言 えます インターネット 技 術 を 支 えて 来 たオペレーティングシステムは UNIX であり Linux もその 流 れをくんでいます その 特 徴 である 柔 軟 さはセキュリティにとっては 長 所 でもあり 短 所 で もあります 利 用 者 が 正 しい 知 識 のもとで 適 切 な 運 用 を 行 うことで 十 分 にセキュリティを 高 めることができます 本 章 ではセキュリティに 関 してみなさんに 考 えていただきたいこと 知 っておいていただき たいこと そして Turbolinux が 考 えるセキュリティについて 説 明 します 技 術 的 な 詳 細 は 次 章 以 降 を 参 考 にしてください 1-1 セキュリティとは 1-1-1 家 のセキュリティ セキュリティというと ファイアウォールや 暗 号 セキュリティホール 不 正 アクセスなど の 単 語 をすぐに 思 いつくことでしょう しかし これらはいずれも 手 段 や 事 象 に 過 ぎません 最 も 重 要 なことは あなた 自 身 が 何 を 守 りたいかということです コンピュータとか ネッ トワークとか 技 術 的 な 言 葉 は 一 旦 忘 れて もっと 身 近 なもので 考 えてみてください 例 え ば 家 の 戸 締 りをするのはなぜでしょう 鍵 があるから ではないはずです 家 の 中 に 大 切 なものがあるから 盗 まれたり 壊 されたりしないように 戸 締 りをするのではないでしょう か 家 のセキュリティを 次 のような 流 れで 考 えてみましょう 対 象 : 家 の 中 にある 資 産 人 脅 威 : 火 災 侵 入 窃 盗 誘 拐 手 段 : 施 錠 警 報 装 置 番 犬 ねずみ 捕 り これらの 要 素 がそろった 時 点 で 初 めて 対 策 を 検 討 できるようになります 鍵 をかけるという 1 つの 行 為 についても 家 に 人 がいる 場 合 といない 場 合 あるいは 子 供 しかいない 場 合 昼 2 Turbolinux Server 6.5

1-1 セキュリティとは と 夜 などいろいろな 状 況 について 考 えられます 対 策 とは 状 況 に 応 じて 最 適 な 方 法 を 適 用 することです 対 策 を 検 討 する 際 に 陥 りやすいのが 大 は 小 を 兼 ねる という 発 想 です 1 万 円 の 腕 時 計 を 守 るために 10 万 円 の 金 庫 を 買 う 人 はいないでしょう 過 剰 な 対 策 は 無 駄 なだけではなく 逆 にセキュリティを 弱 めることにもなりかねません 腕 時 計 をつけたり 外 したりするたびに 金 庫 を 開 けなければならないような 状 況 を 想 像 してみてください 鍵 をかけ 忘 れるかも 知 れま せんし 面 倒 だからといって 鍵 をかけなくなってしまうかも 知 れません 対 象 となるものの 価 値 をこえるコストを 投 じないこと 無 闇 に 利 便 性 を 犠 牲 にしないこと このようにして セキュアな 家 ができたとしましょう それで 安 心 してはいけません 錠 は 古 くなると 壊 れるかも 知 れませんし 鍵 を 紛 失 するかも 知 れません その 対 策 が 有 効 かどう かを 常 に 評 価 し 必 要 に 応 じて 更 新 したり 対 策 そのものを 見 直 す といった 日 々の 活 動 な くしてはセキュアな 家 は 維 持 できません 1-1-2 コンピュータのセキュリティ 家 のセキュリティはみなさんが 日 常 的 に 判 断 したり 実 践 したりしていることばかりです コ ンピュータのセキュリティもそれほど 違 いはありません 家 の 場 合 はあまりにも 常 識 的 過 ぎ て 体 系 立 てて 考 える 必 要 もないでしょう でも コンピュータの 場 合 は 用 語 や 技 術 的 な 難 し さに 惑 わされて 一 貫 した 対 応 ができなくなることが 多 々あります そこで 会 社 や 学 校 など の 組 織 ではセキュリティについての 約 束 ごとを 明 文 化 しておくことが 大 切 です それがセ キュリティポリシーになるのです セキュリティポリシーでは 主 に 以 下 のような 項 目 に 着 目 してください 対 象 脅 威 手 段 対 象 はコンテンツデータとコンピュータリソースの 2 つに 大 分 されます 脅 威 には 故 意 か 物 理 的 かなどのいくつかの 分 類 方 法 があります 手 段 は 具 体 的 な 技 術 詳 細 を 含 まない 範 囲 で 定 めます 責 任 / 権 限 技 術 者 の 作 業 だけでも アカウントの 発 行 や 削 除 などの 日 常 的 なものから ログ 監 視 のよう な 特 殊 なものまでさまざまなものがあります 全 ての 作 業 についてその 権 限 や それにとも なう 責 任 の 所 在 を 明 確 にしておきます 法 律 メールの 検 閲 はもちろんですが ログ 監 視 もプライバシーの 侵 害 になることがあります 法 的 な 裏 付 けや 法 律 に 抵 触 しないための 制 約 などを 明 記 しておきます セキュリティポリシー セキュリティポリシーそのものの 管 理 方 法 やその 責 任 の 所 在 を 定 めておきます ユーザーガイド 3

第 1 章 Turbolinux のセキュリティ セキュリティポリシーは 約 束 ごとです 各 利 用 者 各 組 織 の 環 境 を 反 映 し 関 係 する 全 ての 人 が 納 得 できる 内 容 になっていなければなりません 汎 用 の あるいは 万 能 のセキュリティ ポリシーなどというものは 存 在 し 得 ないのです さらに セキュリティポリシーを 実 施 するには 実 際 の 作 業 方 法 を 定 義 したオペレーションマ ニュアルや 利 用 規 約 などが 必 要 になります 1-1-3 Linux のセキュリティ Linux は UNIX の 一 種 ですから セキュリティについても UNIX で 培 われた 技 術 や 考 え 方 を ほとんどそのまま 適 用 できます ここでは Linux の 特 徴 的 な 部 分 に 注 目 してみます PC Linux がインストールされるのは 主 に PC です ハードウェアの 信 頼 性 についてはいろいろな 意 見 があると 思 いますが 一 般 的 な PC が 物 理 的 なアクセスに 弱 いことは 確 かです PC の 中 を 開 けられ ハードディスクを 抜 き 取 られたり PC ごと 盗 まれる 可 能 性 もあります サー バーマシンにはラックマウント 式 の PC を 購 入 するなど 用 途 に 応 じてハードウェア 構 成 の 選 定 から 始 める 必 要 があります オープンソース ソースが 公 開 されているとセキュリティホールが 悪 用 されやすいという 意 見 があります し かし 果 たしてそれは 正 しい 意 見 でしょうか 逆 に オープンソースがゆえに セキュリ ティホールの 発 見 も 早 く それに 対 応 するパッチプログラムなども 世 界 中 の 有 志 達 によって 迅 速 に 提 供 される というメリットもあります 最 近 発 見 されたり 問 題 になったりしている セキュリティホールの 多 数 がオープンソースではないオペレーティングシステムに 関 わる ものであることがその 真 偽 を 示 しているのではないでしょうか ユーザー 層 の 広 さ Linux のユーザー 数 はますます 増 え ユーザーの 層 も 広 がりつつあります ユーザー 層 が 広 まるとセキュリティ 対 策 を 徹 底 することが 難 しくなります また ユーザー 数 が 増 えると 悪 意 の 対 象 となりやすいのも 性 です 1-2 Turbolinux Server 6.5 の 方 針 Turbolinux Server 6.5 はサーバー 用 途 で 使 われることを 前 提 としたシステムです しかし サー バーと 一 言 で 言 ってもメールサーバーやファイルサーバー ネームサーバー データベース サーバーなどいろいろありますし Linux ですから ワークステーション 的 な 用 途 を 兼 ねる ことだってできます どのような 使 い 方 をするかを 定 め それに 応 じてセキュリティ 対 策 を 講 じていきましょう 4 Turbolinux Server 6.5

1-2 Turbolinux Server 6.5 の 方 針 これまで 説 明 してきたように セキュリティポリシーは 各 利 用 者 各 組 織 の 環 境 を 反 映 した ものでなければなりません まず Turbolinux の 設 計 方 針 を 理 解 していただくことで より 簡 単 かつ 安 全 にセキュリティポリシーにしたがったシステム 作 りができるようになります ここでは Turbolinux の 設 計 方 針 を 全 てカバーすることはできませんので セキュリティに 直 接 関 係 する 重 要 度 の 高 いものや これまで 問 い 合 わせの 多 かったものについて 紹 介 しま す 1-2-1 Deny all アプローチ セキュリティ 対 策 を 実 施 する 際 のアプローチとして Allow all と Deny all の 2 つがあります Allow all はまず 全 てを 許 可 して 不 要 なものを 拒 否 していくアプローチで Deny all はまず 全 てを 拒 否 して 必 要 なものを 許 可 していくアプローチです 一 般 的 には Allow all は 簡 単 で Deny all はより 安 全 であると 言 われています Turbolinux ではインストール 直 後 の 状 態 では Deny all アプローチを 採 用 しています 例 えば 初 期 状 態 では inetd から 起 動 されるサービスは 全 て 停 止 されており hosts.allow や hosts.deny でもローカルホスト 以 外 からのアクセスを 拒 否 するように 設 定 されています( 詳 細 は 第 3 章 スーパーサーバー 参 照 ) 1-2-2 アカウント アカウント 管 理 としては 発 行 / 廃 止 手 続 きや 有 効 期 限 などのルール 的 なものと パスワード の 暗 号 化 方 式 やログイン 方 式 などの 技 術 的 なものがあります Turbolinux では 標 準 でシャドウパスワードを 採 用 していますので 暗 号 化 されたパスワードは /etc/passwd ではなく /etc/shadow ファイルに 保 存 されています 従 来 シャドウパスワード を 使 う 場 合 は 画 面 ロックなどのプログラムが root 権 限 で 動 作 する(setuid されている) 必 要 がありましたが Turbolinux では PAM (Pluggable Authentication Modules)を 採 用 すること でそれを 回 避 しています アカウントに 対 する 有 効 期 限 の 設 定 や 時 間 制 限 などは 標 準 では 行 っていません これらは 組 織 のルールに 直 接 かかわる 設 定 ですので 標 準 で 行 うべきものではないと 考 えています chage コマンドにより 設 定 することは 可 能 ですので 詳 しくは man ページ chage(1) を 参 照 してくだ さい 過 度 のアカウント 記 録 はユーザーのプライバシーを 侵 害 する 可 能 性 があります Turbolinux の 標 準 では アカウント 記 録 はログイン 履 歴 のみです accton コマンドでプロセス 単 位 のア カウント 記 録 をとることができるようになります 詳 しくは man ページ accton(8) を 参 照 し てください ユーザーガイド 5

第 1 章 Turbolinux のセキュリティ 1-2-3 ログ ログをどの 程 度 どのくらいの 期 間 残 すかはセキュリティ 対 策 として 重 要 です Turbolinux Server 6.5 ではログファイルを 1 週 間 ごとに 更 新 し 4 世 代 前 まで(5 週 間 分 ) 残 すように 設 定 されています また ログイン 履 歴 である wtmp については 1ヵ 月 ごとに 更 新 し 1 世 代 前 まで(2ヵ 月 分 ) 残 すように 設 定 されています 設 定 については man ページ logrotate(8) を 参 照 してください 1-2-4 root 権 限 root 権 限 でのログインは 仮 想 コンソールのみに 制 限 されています telnet やセキュアシェル (SSH)を 使 って root アカウントで 直 接 リモートログインすることはできません 一 般 ユー ザーでログインし 必 要 に 応 じて su コマンドで root 権 限 を 得 る 必 要 があります なぜなら 外 部 から 悪 意 のあるユーザーがたまたま root のパスワードを 見 つけてしまうかもしれませ ん root 権 限 を 手 に 入 れてしまえば そのシステムを 自 由 に 操 ることができてしまいます 初 めから root でのログインを 許 していなければ パスワードを 盗 まれても root 権 限 を 与 える ことは 免 れます シリアルコンソールなどの 特 定 の 端 末 からのログインを 許 可 する 方 法 については man ペー ジ securetty(5) を 参 照 してください また 制 限 そのものをなくすには /etc/pam.d/login ファ イルから 以 下 の 1 行 の 先 頭 に # を 付 け コメントにします # auth required /lib/security/pam_securetty.so 1-2-5 アップデート 機 能 強 化 やバグ 修 正 のためにソフトウェアをアップデートすることがあります その 際 には そのアップデートが 本 当 に 必 要 なものなのか また 信 頼 できる 入 手 方 法 は 何 かということ を 考 えるようにしましょう 特 にネットワーク 経 由 で 入 手 したパッケージについては 内 容 確 認 を 心 がけてください Turbolinux では 随 時 アップデート 情 報 を Web サイトで 公 開 してい ますので そちらも 参 考 にしてください 6 Turbolinux Server 6.5

1-3 情 報 1-3 情 報 1-3-1 セキュリティ 関 連 組 織 JPCERT/CC 不 正 アクセスのようなできごとはコンピュータセキュリティインシデントと 呼 ばれていま す インシデントが 発 生 した 場 合 に 情 報 を 提 供 したり 相 談 したりする 組 織 がコンピュータ セキュリティインシデント 対 応 チーム(CSIRT)です 世 界 的 には CERT/CC が 有 名 ですが CIAC CERTCC-KR AUSCERT など 各 国 あるいは 各 地 域 組 織 を 対 象 とした CSIRT が 世 界 中 にあります JPCERT/CC は 日 本 を 対 象 とした CSIRT です 警 察 庁 2000 年 2 月 13 日 より 不 正 アクセス 行 為 の 禁 止 等 に 関 する 法 律 が 施 行 されました 適 切 な 管 理 が 行 われていれば 不 正 アクセス 等 の 被 害 にあった 場 合 に 法 的 な 処 置 を 取 れるように なりました 情 報 処 理 振 興 事 業 協 会 (IPA) セキュリティセンターで 不 正 アクセスやコンピュータウイルスの 被 害 の 届 出 を 受 け 付 けて います 1-3-2 セキュリティ 関 連 のホームページ http://www.first.org/ FIRST は 世 界 中 の CSIRT のためのフォーラムです CSIRT 間 での 情 報 共 有 やインシデント 対 応 の 協 力 を 目 的 とした 組 織 です http://www.cert.org/ CERT/CC が 発 行 する CERT Advisory はセキュリティ 上 の 問 題 に 関 する 情 報 源 としては 最 も 正 統 なものの 1 つと 言 えるでしょう http://www.jpcert.or.jp/ 不 正 アクセスの 届 出 状 況 をまとめた 報 告 や 緊 急 性 の 高 いセキュリティホールに 関 する 告 知 が 発 行 されています http://www.npa.go.jp/ 不 正 アクセス 行 為 の 禁 止 等 に 関 する 法 律 に 関 する 情 報 は ハイテク 犯 罪 対 策 から 参 照 することができます ユーザーガイド 7

第 1 章 Turbolinux のセキュリティ http://www.meti.go.jp/ セキュリティ 政 策 に 関 する 法 律 やガイドラインなどが 情 報 セキュリティ 政 策 関 連 のペー ジ から 参 照 することができます http://www.rfc-editor.org/ Internet RFC(Request for Comments)にもセキュリティに 関 する 文 章 が 多 数 あります 特 に RFC 2196(Site Security Handbook)や RFC 2504(Users' SecurityHandbook)はセキュアな 環 境 を 構 築 する 際 に 大 変 参 考 になります http://www.ipa.go.jp/ 情 報 セキュリティ 対 策 関 連 から セキュリティセンター のページへ 行 き RFC から 上 述 の RFC の 日 本 語 訳 を 参 照 することができます 8 Turbolinux Server 6.5

1-3 情 報 第 2 章 TurboTools Turbolinux Server 6.5 には TurboTools と 呼 ばれる Turbolinux 独 自 のツール 群 が 収 録 されて います これらのツールは Turbolinux Server 6.5 を 使 用 する 上 で 必 要 となる 設 定 を 支 援 するた めのプログラムです TurboTools は コンソールや X 上 の 仮 想 コンソールなどから 起 動 して 使 用 することができま す また GUI を 必 要 としませんので リモート 端 末 からも 利 用 可 能 です TurboTools には 以 下 のような 種 類 があります ツール 名 (コマンド 名 ) パッケージ 名 説 明 turbonetcfg netcfg ネットワークに 関 する 設 定 turboportcfg portcfg スーパーサーバー(inetd)と TCP_Wrapper の 設 定 turboservice serviceboard サービスの 起 動 / 停 止 の 設 定 turboprintcfg printconfig プリンタの 設 定 turbopkg zabom パッケージ 管 理 turbohwdetect hwdetect 使 用 しているハードウェア 機 器 の 検 出 turbofscfg fscfg ファイルシステム(/etc/fstab)の 設 定 turbousercfg usercfg ユーザー 管 理 turbomkboot mkbootdisk ブートディスクの 作 成 turbotimecfg timeconfig 時 間 の 設 定 turbolangsel tlanga 言 語 の 選 択 turboxcfg xconfig X Window System の 設 定 turbowmcfg wmanagercfg ウィンドウマネージャの 選 択 コンソールから TurboTools を 起 動 した 場 合 初 期 状 態 では 英 語 表 示 で 起 動 します 日 本 語 表 示 で 起 動 するには 以 下 のコマンドを 実 行 したあとに 各 TurboTools を 起 動 してください ( 従 来 の kon に 代 わるものです) # miniuni ユーザーガイド 9

第 2 章 TurboTools 2-1 turbonetcfg turbonetcfg とは ネットワーク 全 般 の 設 定 を 簡 単 に 行 うためのツールです 次 のコマンドを 実 行 します # turbonetcfg 上 記 の 画 面 が 起 動 します turbonetcfg は 以 下 の 9 つの 操 作 を 行 うことができます それぞれ 設 定 したい 項 目 を 選 択 し て 実 行 してください 設 定 を 表 示 基 本 設 定 ホスト 一 覧 ネットワークイン ターフェース ネットワーク 診 断 NFS Export Conifg PPP Config TCP/IP Routing Config 現 在 のネットワーク 設 定 を 参 照 します ホスト 名 DNS サーバー ゲートウェイなどの 設 定 を 参 照 / 編 集 します ホストの 一 覧 を 参 照 / 編 集 します ネットワークインターフェースごとに IP アドレス サブネットマスクな どの 設 定 を 参 照 / 編 集 します ネットワークが 正 しく 設 定 されているかどうかをチェックします NFS サーバーを 構 築 するために exports ファイルを 作 成 します ダイヤルアップ 接 続 に 関 する 設 定 を 行 います ルーティングに 関 する 設 定 を 行 います 10 Turbolinux Server 6.5

2-1 turbonetcfg turbonetcfg には プロファイルを 設 定 することができます 複 数 の 設 定 内 容 を 切 り 替 えて 使 う 場 合 などに 便 利 です 現 在 の 内 容 を 保 存 してプロファイルを 作 成 する 場 合 は[セーブ]を 選 択 します プロファイル 名 は 任 意 のわかりやすい 名 前 を 付 けてください また すでにあ るプロファイルを 切 り 替 える 場 合 は[ 読 み 込 み]を 選 択 してプロファイルを 指 定 します 初 期 状 態 では プロファイルの 設 定 はされていません この 状 態 のままプロファイルを 作 らず [セー ブして 終 了 ]を 選 択 すると プロファイルのセーブに 失 敗 しました というメッセージが 表 示 され ます これは プロファイルのセーブに 失 敗 しただけであって 変 更 した 設 定 内 容 は 反 映 されてい るので プロファイルを 作 らずひとつの 環 境 で 使 う 場 合 などは 問 題 ありません このエラー 表 示 を なくすには はじめに[セーブ]を 選 択 して プロファイルを 作 成 してください 2-1-1 設 定 を 表 示 現 在 のネットワークの 設 定 状 況 を 確 認 します 編 集 作 業 はできません 確 認 が 終 わったら [OK]を 押 します ユーザーガイド 11

第 2 章 TurboTools 2-1-2 基 本 設 定 ここでは 以 下 の 設 定 を 行 います ホスト 名 ドメイン 名 検 索 ドメイン 名 DNS ネームサーバー Gateway の IP Gateway の 機 器 コンピュータのホスト 名 を 設 定 します コンピュータが 置 かれているネットワークのドメイン 名 を 設 定 します 検 索 するドメイン 名 を 設 定 します( 通 常 は 上 記 ドメイン 名 と 同 じでかまいま せん) 追 加 する 場 合 は[ドメイン 追 加 ]を 削 除 する 場 合 は[ドメイン 削 除 ]を 選 択 して 設 定 します DNS サーバーの IP アドレスを 設 定 します 追 加 する 場 合 は[DNS 追 加 ]を 削 除 する 場 合 は[DNS 削 除 ]を 選 択 して 設 定 します デフォルトゲートウェイの IP アドレスを 設 定 します 上 記 デフォルトゲートウェイに 対 応 しているネットワークインターフェー スを 設 定 します 通 常 1 枚 のネットワークインターフェースしかない 場 合 は[eth0]と 設 定 します ここで 編 集 した 内 容 は /etc/hostname /etc/resolv.conf /etc/sysconfig/network ファイルに 反 映 されます 12 Turbolinux Server 6.5

2-1 turbonetcfg 2-1-3 ホスト 一 覧 /etc/hosts ファイルの 内 容 を 参 照 しています ここから 追 加 変 更 削 除 を 行 うことができます 2-1-4 ネットワークインターフェース ネットワークインターフェースごとの 設 定 を 行 います 通 常 1 枚 だけのネットワークインターフェースを 使 う 場 合 は lo(localhost) と eth0 の 2 つが 表 示 されています 2 枚 以 上 使 う 場 合 は eth1 eth2... となります ここで 編 集 した 内 容 は /etc/sysconfig/network-scripts/ 以 下 のインターフェースファイルに 反 映 されます 例 えば ネットワークインターフェースが eth0 の 場 合 は /etc/sysconfig/ network-scripts/ifcfg-eth0 です [ 起 動 ][ 停 止 ]を 選 択 することによって 選 択 したインターフェースをリアルタイムに 起 動 停 止 することができます ユーザーガイド 13

第 2 章 TurboTools カードを 追 加 する 場 合 は[ 追 加 ]を 削 除 する 場 合 は [ 削 除 ]を 押 します 選 択 したインターフェースの 設 定 を 変 更 する 場 合 は[ 編 集 ]を 押 します 次 の 画 面 が 表 示 さ れます 以 下 の 項 目 を 設 定 します IP アドレス ネットマスク ネットアドレス ブロードキャストアドレス また 以 下 のチェックリストがあります 該 当 するものにチェックしてください 起 動 時 に 使 用 BOOTP / DHCP を 利 用 しない BOOTP を 利 用 DHCP を 利 用 さらに ひとつのインターフェースに 複 数 の IP アドレスを 設 定 する 場 合 は 前 の 画 面 に 戻 っ て[エイリアス]から 設 定 します 14 Turbolinux Server 6.5

2-1 turbonetcfg 2-1-5 ネットワーク 診 断 各 種 設 定 内 容 が 正 しいかどうか ここでテストします 上 記 結 果 が 表 示 されます はい という 結 果 は 正 常 に 動 作 しています いいえ という 結 果 は 問 題 があるところです N/A という 結 果 は 設 定 されていないところです ユーザーガイド 15

第 2 章 TurboTools 2-1-6 NFS Export Config NFS サーバーを 構 築 するために /etc/exports ファイルを 作 成 します 新 しいエントリを 追 加 する 場 合 は[ 追 加 ]を 既 存 のエントリを 編 集 するには[ 編 集 ]を 押 します 以 下 の 2 つの 項 目 を 入 力 します エキスポートするパス NFS で 共 有 するディレクトリのフルパスを 入 力 します 許 可 するホスト 上 記 ディレクトリにアクセスを 許 可 するホストを 指 定 します ホスト 名 IP アドレスどちら でも 指 定 できます また * などのワイルドカードも 指 定 できます また 必 要 に 応 じて 以 下 の 2 つのオプションをチェックボックスから 選 択 できます 16 Turbolinux Server 6.5

2-1 turbonetcfg 読 み 書 きのエキスポート 読 み 書 き 権 限 (rw オプション)を 与 える 場 合 にチェックします 標 準 は 読 み 込 み 権 限 (ro オ プション)のみになっています Root Squash を 無 効 にする Root Squash とは root 権 限 でアクセスしようとするユーザーを nobody に 変 えるオプ ションです これは 初 めから root によるアクセスを 断 ち 不 正 なアクセスを 軽 減 する 意 味 を 持 ちます 通 常 はこれが 標 準 になっていますが 意 図 的 に root 権 限 のアクセスを 許 可 する 場 合 にチェックします(no_root_squash オプション) 設 定 が 終 了 したら[ 終 了 ]を 押 します 指 定 した 内 容 が /etc/exports ファイルに 書 き 込 まれ ます また 削 除 したいエントリがある 場 合 は そのエントリにカーソルをあわせ [ 消 去 ]を 押 します 2-1-7 PPP Config モデムおよび TA を 使 用 しての PPP 接 続 (ダイアルアップ)に 関 する 設 定 をします 新 規 に 設 定 する 場 合 は まず PPP 設 定 画 面 で[ 追 加 ]を 選 択 します ユーザーガイド 17

第 2 章 TurboTools 上 記 画 面 に 変 わったら [ 編 集 ]を 押 します 上 記 画 面 が 表 示 されますので ここで 編 集 作 業 を 行 います 設 定 する 項 目 は 以 下 の 通 りです 説 明 電 話 番 号 ユーザ 名 (PAP) パスワード(PAP) モデム 初 期 化 コマン ド 前 画 面 のリストに 表 示 される 名 前 です 接 続 先 のプロバイダ 名 などわかりや すい 名 前 を 入 力 してください 接 続 先 の 電 話 番 号 を 入 力 します PAP 認 証 で PPP 接 続 する 際 のログイン 名 を 入 力 します PAP 認 証 で PPP 接 続 する 際 のパスワードを 入 力 します モデムの 初 期 化 コマンドを 入 力 します 大 半 のモデムは ATZ のままで 利 用 可 能 ですが うまくいかない 場 合 モデムのマニュアルを 参 照 して 入 力 し てください 18 Turbolinux Server 6.5

2-1 turbonetcfg モデムダイアルコマ ンド 直 接 アナログモー ド ISDN PAP 認 証 パッシブモード LCP 自 動 的 に 再 接 続 起 動 時 に 接 続 固 定 IP アドレス 必 要 に 応 じて 接 続 (リモートIP が 必 要 ) シリアルポート モデムのダイアルコマンドを 入 力 します 電 話 回 線 がトーン(プッシュ 回 線 ) の 場 合 は ATDT パルス(ダイヤル 回 線 )では ATDP ISDN では ATD となります モデムによって 異 なる 場 合 もありますので 詳 しくはモデムの マニュアルを 参 照 してください モデムの 場 合 は アナログモード を TA の 場 合 は ISDN を 選 択 してく ださい PPP 接 続 の 認 証 形 式 に PAP 認 証 を 使 用 している 場 合 にチェックします ほと んどのサービスプロバイダでこの 認 証 形 式 が 採 用 されています 不 明 な 場 合 は お 使 いのプロバイダに 問 い 合 わせてください パッシブモードでの 接 続 を 行 います PPP 接 続 が 切 断 した 時 に 自 動 的 に 再 接 続 します システム 起 動 時 に PPP 接 続 を 行 います 毎 回 同 一 の IP アドレスを 使 用 して 接 続 する 場 合 にチェックします リモート IP アドレスが 割 り 振 られている 場 合 チェックします シリアルポートを 選 択 してモデムが 接 続 されているシリアルポートを 設 定 します モデムが 使 用 するシリアルポートを 選 択 し[このデバイスを /dev/ modem へリンクする]をチェックしてください [シリアルポート 速 度 ]で は PPP 接 続 で 使 用 するシリアルポートの 速 度 を 設 定 します モデムの 対 応 速 度 よりも 1 段 階 上 の 値 を 入 力 します 28.8kbps のモデムなら 38400 56kbps なら 57600 ISDN(64K 同 期 通 信 )ならば 115200 を 入 力 してください 2-1-8 TCP/IP Routing Config ルーティングに 関 する 設 定 を 行 います ユーザーガイド 19

第 2 章 TurboTools Options IPV4 フォワーディングを 有 効 にするかどうかを 指 定 します フォワーディングとは ネット ワークインターフェースが 複 数 ある 場 合 あるインターフェースから 送 られてきたパケット を 別 のインターフェースへ 流 すことを 指 します IP マスカレードなどを 使 用 する 場 合 にはこ れをチェックして 有 効 にしてください Static Routes スタティックルートの 設 定 を 行 います エントリを 新 しく 追 加 するには[ 追 加 ]を 既 存 の エントリを 編 集 するには[ 編 集 ]を 押 します 20 Turbolinux Server 6.5

2-1 turbonetcfg 以 下 の 4 つの 項 目 について 指 定 します 機 器 ネットワークアドレス ネットマスク Gateway ネットワークインターフェース 名 を 指 定 します (eth0 など) ネットワークアドレスを 指 定 します (192.168.1.0 など) サブネットマスクを 指 定 します (255.255.255.0 など) ゲートウェイの IP アドレスを 指 定 します ユーザーガイド 21

第 2 章 TurboTools 2-2 turboportcfg turboportcfg とは スーパーサーバーである inetd とサービスへのアクセスを 制 御 する TCP Wrapper の 設 定 を 行 うツールです(スーパーサーバー TCP Wrapper について 詳 細 は 第 3 章 スーパーサーバー を 参 照 してください) turboportcfg を 起 動 するには 以 下 のコマンドを 実 行 します # turboportcfg 上 記 画 面 が 起 動 します この 画 面 で 各 サービスの 有 効 / 無 効 を 設 定 します 一 覧 には inetd の 設 定 ファイルである /etc/inetd.conf に 記 述 されているサービスが 表 示 され ます 一 覧 から 対 象 のサービスにカーソルを 合 わせ[Enter]キーを 押 すことで サービスの 有 効 / 無 効 を 切 り 換 えることできます 次 に [アクセステーブルの 編 集 ]を 押 します 22 Turbolinux Server 6.5

2-2 turboportcfg ここでは どのホストにどのサービスを 許 可 するか または 拒 否 するかの 設 定 をします 画 面 には /etc/hosts.allow と /etc/hosts.deny の 内 容 が 表 示 されます 初 期 設 定 では ローカルホ ストへの 許 可 と ssh の 許 可 だけが 設 定 されています 許 可 の 設 定 をするには 上 段 の [hosts.allow]を 拒 否 の 設 定 をするは 下 段 の[hosts.deny]を 変 更 します [hosts.allow]の[ 追 加 ]を 押 します デーモン クライアント オプション 許 可 するデーモン 名 を 入 力 します すべての 場 合 は ALL と 入 力 します 許 可 するクライアントのホスト 名 または IP アドレスを 入 力 します すべて の 場 合 は ALL と 入 力 します デーモンを 起 動 する 際 のオプションを 入 力 します 設 定 が 終 わったら[テーブル 保 存 ]にカーソルを 合 わせ[Enter]キーを 押 します アクセス 制 御 ファイル(hosts.allow hosts.deny)の 上 書 きを 確 認 するメッセージが 表 示 され るので[Yes]を 押 します アクセス 制 御 テーブル の 画 面 に 戻 ります [ 戻 る]にカーソルを 合 わせ[Enter]キーを 押 して 初 期 画 面 に 戻 ります [hosts.deny]の 設 定 方 法 も 同 様 です 最 後 に /etc/inetd.conf の 設 定 を 反 映 させるために[inetd の 再 起 動 ]を 押 します このとき もとの inetd.conf ファイルは inetd.conf.bak というファイル 名 でバックアップされます すべての 設 定 が 終 わったら[ 終 了 ]を 押 して turboportcfg を 終 了 します ユーザーガイド 23

第 2 章 TurboTools 2-3 turboservice turboservice とは スタンドアローンモードで 起 動 している 個 々のサービスを 起 動 停 止 する ツールです また 各 ランレベル 毎 に 起 動 するサービスを 設 定 することもできます(サービ ス ランレベルなどについての 詳 細 は 8-1 サービス を 参 照 してください) turboservice を 起 動 するには 以 下 のコマンドを 実 行 します # turboservice 上 記 画 面 が 起 動 します 現 在 のランレベルでの 設 定 turboservice を 実 行 すると 画 面 中 央 にリストボックスが 表 示 されます これは 現 在 起 動 し ているランレベルでのサービスの 状 態 を 表 します リストボックスの 各 行 の 意 味 は 以 下 の 通 りです 実 行 中 * サービスが 実 行 していることを 表 します 空 白 サービスが 停 止 していることを 表 します? 設 定 が 終 わったらデーモン 化 しないプログラムです つまり 常 駐 しないサービスなので turboservice で 設 定 しなくても 正 常 に 稼 動 します 24 Turbolinux Server 6.5

2-3 turboservice サービス 名 /etc/rc.d/init.d/ ディレクトリにある サービスに 対 応 するスクリプト 名 です また それぞれのサービスにカーソルをあわせて[F1]キーを 押 すと そのサービスの 説 明 が 表 示 されます サービスを 開 始 するには 開 始 するサービスにカーソルを 合 わせて[ 開 始 [S]]を 押 します サービスを 終 了 するには 終 了 するサービスにカーソルを 合 わせて[ 終 了 [K]]を 押 します システムを 再 起 動 した 場 合 は もとの 設 定 に 戻 るので ここで 開 始 / 終 了 したサービスの 設 定 は 無 効 となりますので 注 意 してください すべてのランレベルの 設 定 初 期 画 面 で 開 始 終 了 したサービスは システムを 再 起 動 するともとの 設 定 に 戻 ってしまい ますが [ 詳 細 [A]]を 押 すと 各 ランレベルごとに 起 動 するサービスを 設 定 することがで きます この 画 面 で 設 定 した 内 容 は 再 起 動 後 でも 保 持 されます サービスの 起 動 / 停 止 を 設 定 するには 設 定 したいサービスにカーソルを 合 わせて ランレ ベルに 対 応 する 数 値 キーを 押 すことによって 起 動 / 停 止 を 切 り 換 えます 例 えば ランレベル 5 における[lpd]の 設 定 を 変 更 したい 場 合 は[lpd]にカーソルをあわ せ[5]キーを 押 します 戻 したいときは もう 一 度 [5]キーを 押 します ユーザーガイド 25

第 2 章 TurboTools 2-4 turboprintcfg turboprintcfg とは プリンタの 設 定 を 簡 単 に 行 うためのツールです 次 のコマンドを 実 行 します # turboprintcfg 上 記 画 面 が 起 動 します 新 しくプリンタを 追 加 する 場 合 は[ 追 加 ]を すでにあるプリンタの 設 定 を 変 更 する 場 合 は [ 変 更 ]を 既 存 の 設 定 を 削 除 する 場 合 は[ 削 除 ]を 押 します ここでは ローカルに 設 定 されたプリンタを 新 規 に 設 定 する 方 法 を 解 説 します [ 追 加 ]を 選 んだら まずプリンタの 接 続 形 式 を 選 択 します 26 Turbolinux Server 6.5

2-4 turboprintcfg ローカルプリンタ コンピュータに 直 接 接 続 されている 場 合 に 選 択 します リモート LPD キュー TCP/IP ネットワーク 上 に 接 続 されたプリンタを 使 用 する 場 合 に 選 択 します Samba/LAN Manager プリンタ Samba や LAN Manager Windows などを 使 った NETBIOS ネットワーク 上 のコンピュータに 接 続 されたプリンタを 使 用 する 場 合 に 選 択 します 設 定 するコンピュータにプリンタが 直 接 接 続 され プリントサーバーとして 設 定 する 場 合 は TCP/ IP 経 由 であろうと NETBIOS 経 由 であろうと [ローカルプリンタ]として 設 定 してください ここではローカルプリンタを 選 択 して[OK]を 押 します プリントの 際 に 使 用 するプリントキュー 名 を 設 定 します 通 常 は 初 期 設 定 の lp のままで 問 題 ありません Samba を 利 用 して Windows クライアントから 共 有 する 場 合 はこれが 共 有 名 になります 入 力 したら [ 続 行 ]を 押 します ユーザーガイド 27

第 2 章 TurboTools それぞれの 項 目 の < 変 更...> にカーソルをあわせ [Enter]キーを 押 します それらに 対 応 した 設 定 項 目 が 表 示 されますので 選 択 して 設 定 します プリンタデバイス プリンタが 接 続 されているパラレルポートを 指 定 します 通 常 は 初 期 設 定 の /dev/lp0 のま ま 設 定 します プリンタタイプ プリンタのタイプを 指 定 します 表 示 されたリストから 使 用 するプリンタにできるだけ 近 い ものを 選 んでください 解 像 度 出 力 の 際 の 解 像 度 を 指 定 します 用 紙 サイズ 出 力 の 際 の 用 紙 サイズを 指 定 します 色 深 度 出 力 の 際 の 色 深 度 を 指 定 します プリントヘッダー 印 刷 の 禁 止 プリントヘッダーの 出 力 を 禁 止 したい 場 合 は この 項 目 をチェックします すべての 設 定 が 終 わったら[OK] [ 保 存 および 終 了 ]を 押 して 終 了 です 28 Turbolinux Server 6.5

2-5 turbopkg 2-5 turbopkg turbopkg とは RPM パッケージ 管 理 ツールです パッケージのインストール アップグレー ド 削 除 など 豊 富 な 機 能 があります turbopkg を 起 動 するには 以 下 のコマンドを 実 行 します # turbopkg 上 記 画 面 が 起 動 します メンテナンス 自 動 アップデート 中 止 手 動 でパッケージの 削 除 インストール アップグレードをする 場 合 に 選 択 します 自 動 でパッケージのアップグレードをする 場 合 に 選 択 します turbopkg を 終 了 します ユーザーガイド 29

第 2 章 TurboTools 2-5-1 メンテナンス 上 記 画 面 が 表 示 されます 一 覧 には 現 在 システムにインストールされているパッケージが 表 示 されます 画 面 操 作 は 以 下 の 通 りです [Space]キー [F2]キー [F3] [F4] [F5] [F6] [F7] [F8] パッケージの 選 択 / 解 除 ツリー 表 示 の 展 開 / 省 略 選 択 したパッケージの 情 報 を 表 示 選 択 したパッケージの 情 報 を 表 示 全 てのパッケージを 選 択 パッケージの 検 索 アップデート 対 象 のパッケージを 選 択 新 規 パッケージを 選 択 初 期 画 面 では 削 除 するパッケージを 選 択 します 削 除 したいパッケージを 選 択 し[Space] キーを 押 します チェックボックスの 印 の 意 味 は 以 下 の 通 りです グループのチェックボックス R グループ 内 のすべてのパッケージが 選 択 されています r グループ 内 の 一 部 のパッケージが 選 択 されています 30 Turbolinux Server 6.5

2-5 turbopkg 無 し パッケージは 選 択 されていません パッケージのチェックボックス R パッケージが 選 択 されています 無 し パッケージは 選 択 されていません 設 定 が 終 わったら[OK]を 押 します 削 除 するパッケージリストが 表 示 されますので 確 認 したら[ 続 行 ]を 押 します 選 択 したパッケージの 削 除 を 開 始 します インストールまたはアップグレードするパッケージを 手 動 で 選 択 するには 画 面 下 部 の[イ ンストール/アップグレード]を 押 します 上 記 画 面 が 表 示 されます インストールするパッケージが 存 在 するメディアを 選 択 して[OK]を 押 します 各 メディアに 存 在 するパッケージを 読 み 込 むと 以 下 の 画 面 が 表 示 されます ユーザーガイド 31

第 2 章 TurboTools インストール/アップグレードするパッケージを 選 択 し[Space]キーを 押 します チェックボックスの 印 の 意 味 は 以 下 の 通 りです グループのチェックボックス * グループ 内 のすべてのパッケージが 選 択 されています - グループ 内 の 一 部 のパッケージが 選 択 されています 無 し パッケージは 選 択 されていません パッケージのチェックボックス * パッケージが 選 択 されています 無 し パッケージは 選 択 されていません 一 覧 右 端 の 記 号 * 現 在 のシステムにインストールされていないパッケージ + 新 しいパッケージ - 古 いパッケージ = 同 じパッケージ 設 定 したら[OK]を 押 します インストールするパッケージリストが 表 示 されるので 確 認 し て[ 続 行 ]を 押 します 選 択 したパッケージのインストールを 開 始 します その 他 オプション 設 定 をするには[ 各 種 設 定 ]を 押 します 32 Turbolinux Server 6.5

2-5 turbopkg パッケージリストの 作 成 現 在 のシステムにインストールされているパッケージリストをファイルに 書 き 出 します こ のリストファイルはTurbolinux Server 6.5のインストール 時 に 読 み 込 ませて 同 じパッケージ 構 成 で Turbolinux Server 6.5 をインストールする 場 合 に 使 用 します オプション パッケージの 依 存 関 係 を 無 視 する ダウングレードを 可 能 にする 多 くのパッケージは 正 しく 動 作 するために 他 のパッケージやライブラリに 依 存 しています Turbolinux Server 6.5 はパッケージがインストールまたはア ンインストールされるたびにそれらのパッケージの 依 存 関 係 をチェックし ます あるパッケージをインストールする 際 にインストールされていない パッケージを 必 要 とする 場 合 未 解 決 の 依 存 が 存 在 することになります 標 準 ではこれを 解 決 しますが 選 択 すると 解 決 しません インストールするパッケージが すでにシステムにインストールされている パッケージのバージョンと 同 じか もしくは 古 い 場 合 通 常 の 設 定 ではパッ ケージを 選 択 することはできません この 項 目 をチェックするとパッケージ を 選 択 できるようになります 2-5-2 自 動 アップグレード 上 記 画 面 が 表 示 されます 自 動 アップグレードするパッケージが 存 在 するメディアを 選 択 して[OK]を 押 します 各 メディアに 存 在 するアップグレード 対 象 のパッケージを 読 み 込 むと 以 下 の 画 面 が 表 示 さ れます ユーザーガイド 33

第 2 章 TurboTools アップグレード 対 象 のパッケージ 一 覧 を 確 認 し よろしければ[ 続 行 ]を 押 します パッ ケージのアップグレードを 開 始 します 2-6 turbohwdetect turbohwdetect とは 現 在 利 用 している 環 境 の 機 器 について 調 べるツールです 1994 年 以 降 に 作 成 されたほとんどの 機 器 を 検 出 することができますが それ 以 前 に 作 成 された 機 器 の 検 索 を 行 った 場 合 は 検 索 結 果 の 信 頼 度 は 低 いものになります また PnP でない ISA 機 器 は 検 出 することはできません turbohwdetect を 起 動 するには 以 下 のコマンドを 実 行 します # turbohwdetect 上 記 画 面 が 起 動 しますので[OK]を 押 します 34 Turbolinux Server 6.5

2-6 turbohwdetect シリアル 機 器 の 検 索 に 対 する 警 告 が 表 示 されます システムに UPS やプリンタが 接 続 されている 場 合 にはシリアルポートの 検 索 はお 勧 めできません シリアルポートの 検 索 をすると UPS の 停 止 や 無 意 味 なキャラクタをプリンタに 出 力 してしまう 可 能 性 があります プリンタの 電 源 を 落 とすかシステムからはずすことで 回 避 する 必 要 があります ハードウェアの 検 索 をするには[はい]を 押 します 検 索 が 終 了 すると 結 果 が 一 覧 表 示 されます 任 意 の 機 器 の 詳 細 な 情 報 を 知 りたい 場 合 は 対 象 の 機 器 を 選 択 し[Enter]キーを 押 します [レポート 生 成 ]ボタンを 押 すことで 調 査 結 果 をテキストとして 保 存 することができます ユーザーガイド 35

第 2 章 TurboTools 2-7 turbofscfg turbofscfg とは ファイルシステムの 管 理 ( 作 成 マウント アンマウント)や LILO と 呼 ばれるブートローダーの 設 定 をするツールです turbofscfg を 起 動 するには 以 下 のコマンドを 実 行 します # turbofscfg 上 記 画 面 が 起 動 します [ファイルシステム] [ブートレコーダ] ファイルシステムの 設 定 をする 場 合 に 押 します LILO の 設 定 をする 場 合 に 押 します [ 記 憶 装 置 情 報 ] 記 憶 装 置 情 報 を 参 照 する 場 合 に 押 します [ 終 了 ] turbofscfg を 終 了 する 場 合 に 押 します 2-7-1 ファイルシステム 初 期 画 面 で[ファイルシステム]を 押 すと 以 下 の 画 面 が 表 示 されます 一 覧 には /etc/fstab の 内 容 が 表 示 されています 36 Turbolinux Server 6.5

2-7 turbofscfg 一 覧 表 示 されているテーブルの 各 列 の 意 味 は 左 から 順 に 以 下 の 通 りです ファイルシステムのマウン トの 状 態 * ファイルシステムがマウントされている X ファイルシステムはマウントできない 空 白 機 器 はマウント 可 能 なものであるが 現 在 マウントされていない デバイスファイル 名 マウントポイント ファイルシステムのタイプ マウントオプション デバイスファイル 名 を 表 示 します マウントポイントを 表 示 します ファイルシステムのタイプを 表 示 します RO 読 み 込 み 専 用 RW 書 き 込 み 可 能 N 起 動 時 または mount -a でマウントしない Q クォータが 有 効 になっている ダンプの 頻 度 詳 しくは dump コマンドのオンラインマニュアルを 参 照 してくださ い ユーザーガイド 37

第 2 章 TurboTools fsck パス 番 号 この 番 号 によって システムの 起 動 時 に fsck が 実 行 される 順 序 が 決 定 されます ほとんどの 場 合 この 設 定 を 変 更 する 必 要 ありません 画 面 下 部 には ファイルシステムを 操 作 するためのボタンがあります 操 作 対 象 のファイル システムにカーソルを 合 わせた 状 態 で これらのボタンを 押 すことでそれぞれの 機 能 を 利 用 することができます (アン)マウント ファイルシステムをマウント(またはアンマウント)することができます もし ファイル システムがすでにマウントされていれば そのファイルシステムはアンマウントされます チェック チェックするファイルシステムにカーソルを 合 わせ[チェック]を 押 すと 上 記 画 面 が 表 示 さ れます この 画 面 では ファイルシステムのチェックを 行 います また チェック 方 法 のオ プションを 設 定 することもできます オプションには 以 下 のものがあります ファイルシステムがクリー ンでもチェックする 不 良 ブロックのチェック 自 動 モード エラー 修 復 をす る ファイルシステムのフラグを 無 視 してチェックを 強 要 します 空 き 領 域 を 含 めてディスク 全 てのブロックをスキャンして 問 題 を 発 見 します これには 長 い 時 間 がかかることがあります 問 題 の 修 正 を 自 動 的 に 行 います これはもっとも 一 般 的 なチェック の 方 法 ですので デフォルトで 設 定 されています 一 般 的 に この 設 定 を 使 用 しないのは 損 傷 のあるディスク 上 に 重 要 なデータがあ り 修 復 を 手 動 で 行 いたいときなどです 38 Turbolinux Server 6.5

2-7 turbofscfg 自 動 モード エラー 修 復 をし ない 詳 細 表 示 モード 自 動 でチェックを 行 いますが 問 題 の 修 正 は 行 いません チェックの 詳 細 を 表 示 します これによりスキャン 中 の 進 行 がより 詳 細 に 表 示 されます 編 集 編 集 したいファイルシステムにカーソルを 合 わせ[ 編 集 ]を 押 すと 上 記 画 面 が 表 示 されます ここでは 以 下 の 項 目 を 編 集 することができます デバイス 名 マウントポイント マウント 時 に 使 用 するデバイスファイル 名 です ローカルハード ディスクの 場 合 は /dev/hda2 のようにデバイスファイル 名 を 絶 対 パ スで 指 定 します ファイルシステムがどこにマウントされるかを 指 定 します マウン トポイントそのものは 空 ディレクトリです インストール 時 に / mnt ディレクトリ 内 にCD-ROMとフロッピー 用 にそれぞれ 一 つづつ マウントポイントが 用 意 されます ファイルシステムタイプ ファイルシステムのフォーマットを 指 定 します Turbolinux Server 6.5 は 多 くのフォーマットをサポートしています システムがサポート するフォーマットを 確 認 するには 画 面 下 部 の[ファイルシステム のタイプを 表 示 ]ボタンを 押 します 1 日 のダンプ 回 数 この 数 値 は 何 日 おきにファイルシステムが ダンプ されるべきか を 指 定 します この 設 定 は dump プログラム(man 8 dump を 参 照 ) によって 使 用 され システムの 自 動 バックアップを 可 能 にします 0 を 指 定 することによってこの 機 能 を 停 止 できます ユーザーガイド 39

第 2 章 TurboTools FSCK Order マウント 読 み / 書 き SETUID を 許 可 しない オートマウントを 許 可 しな い 実 行 を 許 可 しない ディバイスファイルを 許 可 しない 非 rootユーザーにマウントを 許 す 使 用 限 度 (クォータ)を 有 効 にする グループで 使 用 限 度 (クォー タ)を 有 効 にする 同 期 モードでマウント この 番 号 はシステムの 優 先 順 位 を 決 定 し それによってシステム 起 動 時 にファイルシステムがチェック(fsck)される 順 番 を 決 定 します これが 指 定 されると ファイルシステムは 読 み/ 書 きモードでマウ ントされます その 他 の 場 合 はファイルシステムは 読 み 出 しのみ モードでマウントされます ファイルシステム 内 のプログラムを 他 のユーザーID で 起 動 すること を 禁 止 する 上 級 設 定 です Turbolinux Server 6.5 起 動 時 の 自 動 マウントを 停 止 します CD-ROM やフロッピーディスクの 使 用 に 便 利 です ファイルシステム 中 のバイナリファイルの 実 行 を 禁 止 します ファイルシステム 上 にあるスペシャルデバイスファイルを 使 用 でき ないようにします これを 指 定 すると root 以 外 のユーザーがファイルシステムをマウン トできるようになります CD-ROM を 一 般 ユーザーが 扱 う 場 合 など に 便 利 です これを 指 定 すると ファイルシステム 内 にユーザーが 利 用 できる 領 域 の 大 きさを 制 限 できます(クォータについては 5-8 quota を 参 照 してください) これを 指 定 すると ファイルシステム 内 にグループが 利 用 できる 領 域 の 大 きさを 制 限 できます(クォータについては 5-8 quota を 参 照 してください) これを 指 定 すると Turbolinux Server 6.5 が 機 器 と 同 期 を 取 りながら 通 信 することを 強 要 します これによってシステムは 機 器 が 読 み 書 きをした 際 にその 操 作 が 終 了 するまで 待 ってから 作 業 を 再 開 しま す これは 一 般 に 速 度 の 遅 い 通 信 方 法 ですが 記 憶 媒 体 の 信 頼 性 が 低 いときなどに 有 効 です 他 にも 画 面 下 部 には[パーティションの 表 示 ]と[ファイルシステムタイプ 表 示 ]ボタンが あり 準 備 されたパーティションがどこにあるのか 忘 れた 場 合 やその 機 器 名 を 確 認 する 場 合 などに 確 認 することができます 40 Turbolinux Server 6.5

2-7 turbofscfg 追 加 ファイルシステムの 種 類 を 選 択 します ローカルファイルシステム NFS ファイルシステム SMB ファイルシステム ローカルファイルシステムの 情 報 を /etc/fstab に 追 加 する 場 合 に 選 択 します ネットワークファイルシステム(NFS)の 情 報 を /etc/fstab に 追 加 する 場 合 に 選 択 します Windows の 共 有 ディレクトリをマウントする 場 合 に 選 択 します 設 定 情 報 は /etc/sysconfig/filesystem に 書 き 出 されます ローカルファイルシステム 設 定 項 目 は 編 集 画 面 と 同 じです 上 述 の 編 集 を 参 照 してください ユーザーガイド 41

第 2 章 TurboTools NFS ファイルシステム ここでは NFS サーバーによってエクスポートされているディレクトリをマウントするため の 記 述 を /etc/fstab に 書 きこむことができます 以 下 の 項 目 を 入 力 します ホスト 名 または IP アドレス マウントポイント NFS サーバーのホスト 名 または IP アドレスを 入 力 します ファイルシステムをマウントするディレクトリを 入 力 します その 他 のオプション 設 定 については man ページで mount を 参 照 してください マウントオ プションの 詳 細 を 確 認 することができます 入 力 したら[NFS エクスポート]を 押 します 上 記 画 面 が 表 示 されます リストには NFS サーバーでエクスポートされているディレクト リが 表 示 されます 42 Turbolinux Server 6.5

2-7 turbofscfg マウントするディレクトリを 選 択 して[OK]を 押 します ファイルシステム 構 成 画 面 に 戻 り 設 定 した 内 容 がリストに 追 加 されています 実 際 に 設 定 したファイルシステムをマウントするには[(アン)マウント]を 押 します SMB ファイルシステム ここでは Windows で 共 有 されているディレクトリをマウントするための 設 定 をすることが できます 以 下 の 項 目 を 指 定 します サーバーの NetBIOS 名 ホスト 名 または IP アドレス クライアントの NetBIOS 名 リモートパス 名 マウントポイント ユーザー 名 パスワード ディレクトリを 共 有 にしているWindowsのNetBIOS 名 を 入 力 します ホスト 名 が NetBIOS 名 と 違 う 場 合 に 入 力 します クライアントの NetBIOS 名 を 入 力 します Windows の 共 有 ディレクトリの 共 有 名 を 入 力 します マウントするディレクトリを 入 力 します ユーザー 名 を 入 力 します 共 有 ディレクトリのパスワードを 入 力 します 設 定 したら[OK]を 押 します ファイルシステム 構 成 画 面 に 戻 り 設 定 した 内 容 がリス トに 追 加 されています 実 際 に 設 定 したファイルシステムをマウントするには[(アン)マウント]を 押 します ユーザーガイド 43

第 2 章 TurboTools 削 除 ファイルシステムを 削 除 します マウントされているファイルシステムは 削 除 できないので アンマウントする 必 要 があります この 機 能 の 使 用 には 細 心 の 注 意 を 払 ってください 2-7-2 ブートレコード 初 期 画 面 で[ブートレコード]を 押 すと 以 下 の 画 面 が 表 示 されます ここでは LILO(LInux LOader)の 設 定 とインストールを 行 います Linux 起 動 時 にカーネ ルへパラメータを 渡 すことによって ハードウェアの 設 定 やシングルユーザーモードなどの 起 動 方 法 を 制 御 することも 可 能 です さらに LILO はマルチブートローダーなので コン ピュータ 起 動 時 にどの OS を 起 動 するかを 選 択 することができます 画 面 の 中 央 には LILO が 現 在 認 識 しているブートイメージの 一 覧 が 表 示 されます これら は /etc/lilo.conf の 内 容 を 参 照 しています ここからブートイメージの 編 集 追 加 削 除 などの 機 能 を 利 用 できます また LILO そのものの 挙 動 を 制 御 する 広 域 設 定 もするこ とができます 編 集 テーブル 内 で 選 択 されているブートイメージを 編 集 します 設 定 は 追 加 の 項 で 説 明 しま す 44 Turbolinux Server 6.5

2-7 turbofscfg 追 加 上 記 画 面 が 表 示 されます LILO は 任 意 の OS を 起 動 できますので どのようなブートエン トリを 作 成 するのかを 指 定 します Linux イメージ [Linux イメージ]を 選 択 して[OK]を 押 した 場 合 は 上 記 画 面 が 表 示 されます ここでは ブートしたいカーネルのイメージ( 例 : /boot/vmlinuz)や LILO 起 動 時 のブートラベル( 例 : Turbolinux) ルートファイルシステムがどこに 存 在 しているか 初 期 RAM ディスク(SCSI ディスクからの 起 動 の 際 に 必 要 )へのパスなどを 指 定 します さらに [オプション]ボタンからイメージを 起 動 するためのパスワードや RAM の 大 きさ 自 動 的 に 認 識 されないハードウェアを 指 定 するための 起 動 パラメータを 指 定 することがで きます ユーザーガイド 45

第 2 章 TurboTools Linux 以 外 のイメージ [Linux 以 外 のイメージ]を 選 択 して[OK]を 押 した 場 合 は 上 記 画 面 が 表 示 されます こ こでは 起 動 するパーティション ブートラベル どの 機 器 にそのパーティションが 存 在 す るかを 指 定 します ここでも[オプション]ボタンからいくつかの 起 動 オプションを 指 定 できます 削 除 テーブル 内 で 選 択 されているブートイメージを 起 動 する LILO の 設 定 (/etc/lilo.conf)の 記 述 を 削 除 します 2-7-3 グローバルオプション 46 Turbolinux Server 6.5

2-7 turbofscfg ここでは 以 下 に 説 明 された 多 数 の LILO オプションを 設 定 できます LILO には 多 くのオプ ションがあり その 多 くは 一 般 的 にも 使 用 されるものです グローバルオプションは それ ぞれのブートイメージ 設 定 のデフォルトになります これらのオプションを 使 う 場 合 は コ ンピュータの 起 動 について 十 分 な 理 解 を 得 てからにして 下 さい また /usr/doc/packages/lilo-21.6.1/ 以 下 に LILO の README がありますので こちらも 参 考 にしてください ブートデバイス ブートマップ インストール メッセージファイル パスワード タイムアウト 詳 細 表 示 Append VGA コンパクトにする Corrupt Tables を 無 視 す る デフォルトの 起 動 機 器 です マップファイルの 位 置 を 指 定 します これが 省 略 された 場 合 は /boot/map が 使 用 されます マップファイルには 起 動 するカーネルの 名 前 と 位 置 が 列 挙 されます 指 定 されたファイルを 新 しいブートセクタとしてインストールします こ れが 省 略 された 場 合 は /boot/boot.b がデフォルトとして 使 用 されます 良 好 であることが 確 認 されているブートセクタがあると 緊 急 時 に 便 利 で す ブートセクタは 壊 れたり ウィルスに 汚 染 されたりすることがありま す ブートプロンプトの 前 に 表 示 されるメッセージを 記 述 したファイルを 指 定 します メッセージの 中 で FF キャラクター([Ctrl]+[L]) は 画 面 を 消 去 します メッセージファイルの 大 きさは 65535 バイトに 制 限 されま す メッセージファイルが 変 更 されたり 移 動 されたりしたときは マップ ファイルを 作 り 直 さなければなりません デフォルトパスワードです デフォルトブートイメージを 起 動 するまでに LILO が 何 秒 入 力 を 待 つかを 指 定 します 実 行 中 の 詳 細 が 表 示 されます 数 字 が 大 きければ 大 きい 程 より 詳 細 な 情 報 が 表 示 されます LILO コマンドラインで -v が 指 定 された 場 合 と 同 じよ うにレベルを 設 定 できます 最 大 値 は 5 です カーネルパラメータを 追 加 します このオプションは 一 般 的 に 自 動 認 識 できないハードウェアや 自 動 認 識 を 試 みることが 危 険 なハードウェアの ためのものです 起 動 時 のデフォルト VGA モードを 指 定 します 隣 り 合 うセクタの 読 み 込 みリクエストを 同 時 に 行 い 読 み 込 みを 高 速 化 し てマップファイルも 小 さくします 特 にフロッピーからの 起 動 の 際 に 有 効 です 壊 れたパーティションテーブルを 無 視 します このオプションの 使 用 法 が わからない 場 合 は 使 用 しないでください このオプションを 間 違 って 使 用 すると 危 険 です このオプションは 普 通 に 起 動 できないシステムに 対 し て 有 効 なことがあります ユーザーガイド 47

第 2 章 TurboTools ロックコマンドライン 読 み / 書 きモード LBA32 fix-tablefix アドレス リニアモード 制 限 される プロンプト 表 示 起 動 コマンドの 記 録 を 有 効 にします これは ルートファイルシステムが 読 み / 書 きモードでマウントされるこ とを 意 味 します 最 近 の 8GB 以 上 の 大 容 量 ディスクは シリンダ 数 が LBA モードで 1024 を 超 えるものが 多 くなりました 通 常 は LILO やカーネルは 1023 シリン ダ 以 内 におかないと 起 動 どころか LILO のインストールすらできない ケースがほとんどです インストールするパーティションの 位 置 が 1024 シリンダを 超 える 場 合 はこれをチェックします これは LILO にパーティションテーブルの 三 次 元 座 標 を 修 正 することを 許 可 します それぞれのパーティションは 三 次 元 座 標 セクタ / ヘッド / シ リンダーで 指 定 されており 最 初 と 最 後 のセクタの 位 置 は 一 次 元 で 表 現 さ れています パーティションの 境 界 がトラックに 揃 えられておらず 他 の OS が 同 じディスクを 使 用 する 場 合 その OS が 三 次 元 座 標 を 変 更 してしま う 可 能 性 があります LILO は ブートセクタを 両 方 の 座 標 がそろった 部 分 だけに 保 存 することができます このオプションが 指 定 されている 場 合 LILO は 間 違 った 三 次 元 座 標 を 修 正 します 三 次 元 座 標 ではなく 一 次 元 のセクタアドレスを 作 成 します 一 次 元 のア ドレスは 動 的 に 変 換 されますので ディスクのジオメトリに 依 存 しませ ん ただし リニアモードの 起 動 ディスクは 他 のシステムで 使 用 できな くなる 可 能 性 があります これは BIOS のディスクジオメトリを 決 定 す る 機 能 は フロッピーでは 信 頼 性 が 落 ちるためです このオプションを 大 きなディスクで 使 用 すると LILO はアクセスできないディスク 領 域 への 参 照 を 作 成 するかもしれません これは 三 次 元 座 標 は 実 際 の 起 動 時 まで わからないからです コマンドラインでパラメータ( 例 : single)が 指 定 された 場 合 にパスワード を 要 求 します このオプションで LILO が 起 動 時 にプロンプトを 表 示 するかを 制 御 できま す [fix-tablefix アドレス]オプションを 使 っても 他 の OS が 後 から 座 標 を 書 き 換 えてしまう 事 がありま す また この 操 作 が 他 の 予 期 せぬ 事 態 を 引 き 起 こす 可 能 性 もあります 正 しい 問 題 の 修 正 方 法 は パーティションの 境 界 をトラックにあわせて 作 成 するようなプログラムを 利 用 することです ただ し パーティションテーブル 内 の 矛 盾 が 避 けられないようなことがあるディスクも 存 在 します(ア ドレス 変 換 が 有 効 になっている 大 容 量 E-IDE など) 48 Turbolinux Server 6.5

2-8 turbousercfg 2-8 turbousercfg turbousercfg とは ユーザー/グループを 追 加 編 集 削 除 するためのツールです turbousercfg を 起 動 するには 以 下 のコマンドを 実 行 します # turbousercfg 上 記 画 面 が 起 動 します [ユーザー] [グループ] ユーザーの 編 集 追 加 削 除 をする 場 合 に 押 します グループの 編 集 追 加 削 除 をする 場 合 に 押 します [ 終 了 ] turbousercfg を 終 了 する 場 合 に 押 します 2-8-1 ユーザーの 設 定 初 期 画 面 で[ユーザー]を 押 すと 以 下 の 画 面 が 表 示 されます 一 覧 には /etc/passwd の 内 容 が 表 示 されています ユーザーガイド 49

第 2 章 TurboTools [ 設 定 ] 既 存 のユーザー 設 定 を 変 更 する 場 合 に 押 します [ 追 加 ] 新 しいユーザーを 追 加 する 場 合 に 押 します [ 削 除 ] 既 存 のユーザーを 削 除 する 場 合 に 押 します [オプション] クォータの 設 定 が 有 効 な 場 合 のみ 設 定 できます [ 終 了 ] 設 定 を 反 映 して 初 期 画 面 に 戻 ります [ 取 り 消 し] 設 定 を 破 棄 して 初 期 画 面 に 戻 ります 設 定 設 定 を 変 更 するユーザーにカーソルを 合 わせ[ 設 定 ]を 押 すと 上 記 画 面 が 表 示 されます こ の 画 面 では 以 下 の 項 目 を 変 更 することができます 50 Turbolinux Server 6.5

2-8 turbousercfg パスワード ユーザーのパスワードを 変 更 するには 画 面 下 の[パスワード]を 押 します UID ユーザー ID を 入 力 します(デフォルト 値 推 奨 ) GID 氏 名 会 社 名 仕 事 先 電 話 番 号 自 宅 電 話 番 号 ホーム シェル 所 属 させるグループの ID を 入 力 します 必 要 に 応 じて 入 力 します 必 要 に 応 じて 入 力 します 必 要 に 応 じて 入 力 します 必 要 に 応 じて 入 力 します 対 象 ユーザーのホームディレクトリを 入 力 します ユーザーのログインシェルを 変 更 するには 画 面 下 の[シェル]を 押 します 設 定 が 終 了 したら[OK]を 押 して ユーザー 選 択 画 面 に 戻 ります [ 終 了 ]を 押 すと /etc/passwd ファイルに 設 定 した 内 容 が 反 映 されます 追 加 この 画 面 では 新 規 ユーザーを 追 加 します ユーザー 名 を 入 力 し[OK]を 押 します ユーザーガイド 51

第 2 章 TurboTools 上 記 画 面 が 表 示 されますので ホームディレクトリのパスを 確 認 し[OK]を 押 します ユーザーオプション 画 面 が 表 示 されます パスワードやその 他 の 項 目 を 設 定 して[OK] を 押 します ホームディレクトリ 作 成 の 有 無 を 確 認 するメッセージが 表 示 されますので[はい]を 押 しま す ユーザー 選 択 画 面 に 戻 ります [ 終 了 ]を 押 すと /etc/passwd ファイルに 設 定 した 内 容 が 反 映 されます 削 除 削 除 するユーザーにカーソルを 合 わせ[ 削 除 ]を 押 すと 上 記 画 面 が 表 示 されます ユーザーを 削 除 する 場 合 は[はい]を 押 します ホームディレクトリも 削 除 するかどうかを 確 認 するメッセージが 表 示 されますので 削 除 す る 場 合 は[はい]を 押 します ユーザー 選 択 画 面 に 戻 ります 52 Turbolinux Server 6.5

2-8 turbousercfg [ 終 了 ]を 押 すと /etc/passwd ファイルに 設 定 した 内 容 が 反 映 されます オプション クォータの 設 定 が 有 効 な 場 合 は ユーザーに 対 するクォータの 猶 予 期 間 を 設 定 すること ができます クォータについての 詳 細 は 5-8 quota を 参 照 してください 2-8-2 グループの 設 定 初 期 画 面 で[グループ]を 押 すと 以 下 の 画 面 が 表 示 されます 一 覧 には /etc/group の 内 容 が 表 示 されています [ 設 定 ] 既 存 のグループ 設 定 を 変 更 する 場 合 に 押 します [ 追 加 ] 新 しいグループを 追 加 する 場 合 に 押 します [ 削 除 ] 既 存 のグループを 削 除 する 場 合 に 押 します [ 終 了 ] 設 定 を 反 映 して 初 期 画 面 に 戻 ります [ 取 り 消 し] 設 定 を 破 棄 して 初 期 画 面 に 戻 ります ユーザーガイド 53