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Transcription:

米 国 税 務 QI/FATCA 関 連 情 報 FATCA いよいよ 開 始 直 前 に 公 表 された 多 数 のガイダンスの 重 要 点 アメリカ 2014 年 7 月 1 日 いよいよ 7 月 1 日 から FATCA(Foreign Account Tax Compliance Act: 外 国 口 座 税 務 コンプライアン ス 法 : 以 下 FATCA )が スタートした その 直 前 に 米 国 財 務 省 および 内 国 歳 入 庁 (Internal Revenue Services: 以 下 IRS )は 以 下 の 情 報 を 矢 継 ぎ 早 に 公 表 した 1. Form 8966 インストラクション( 記 載 要 領 ) 2. Form W-8BEN-E インストラクション 3. Form W-8IMY インストラクション 4. FFI(Foreign Financial Institution: 外 国 金 融 機 関 : 以 下 FFI ) 契 約 修 正 版 (Rev. Proc. 2014-38) 5. FATCA 対 応 QI(Qualified Intermediary: 適 格 仲 介 人 : 以 下 QI ) 更 新 契 約 (Rev. Proc. 2014-39) 6. FATCA 政 府 間 協 定 ひな 形 修 正 版 それぞれの 重 要 ポイントを 記 載 しているので 参 考 に されたい 1. Form 8966 インストラクション 日 本 の 金 融 機 関 を 含 むモデル 2 協 定 参 加 国 金 融 機 関 は FATCA に 基 づく 本 人 確 認 手 続 を 実 施 し 特 定 した 米 国 人 口 座 不 同 意 米 国 人 口 座 不 参 加 金 融 機 関 不 同 意 不 参 加 金 融 機 関 について 電 子 申 告 で IRS に 直 接 報 告 を 行 う その 際 の 報 告 様 式 と なる Form 8966 はすでに 公 表 されていたが そのイ ンストラクションがようやく 公 表 された 初 年 度 報 告 期 限 本 来 であれば 報 告 期 限 は 毎 年 3 月 31 日 となる 当 該 報 告 期 限 は 延 長 様 式 8809 を 提 出 することにより 90 日 間 延 長 が 可 能 となる 初 年 度 については 延 長 様 式 8809 を 提 出 しなくとも 90 日 間 自 動 延 長 されることから 初 回 報 告 期 限 は 2015 年 6 月 29 日 となる 不 同 意 米 国 人 口 座 = 非 協 力 口 座 米 国 財 務 省 規 則 では FATCA 上 必 要 とされる 本 人 確 認 ができない 場 合 には 非 協 力 口 座 (Recalcitrant account holders)として 報 告 が 求 められており 実 際 の 報 告 の 際 には 米 国 示 唆 情 報 の 有 無 等 により さらにい くつかの 区 分 に 分 け 報 告 が 必 要 となる 一 方 日 米 当 局 声 明 では 非 協 力 口 座 の 代 わりに 不 同 意 米 国 人 口 座 (Non-Consenting U.S. Account)が 規 定 されている これまで 金 融 庁 からの 説 明 では 不 同 意 米 国 人 口 座 は 非 協 力 口 座 と 異 なり 複 数 の 区 分 に 分 けて 報 告 する 必 要 はないようであったが 様 式 8966 インストラクションにおいて モデル 2 協 定 参 加 国 金 融 機 関 については 不 同 意 米 国 人 口 座 は 非 協 力 口 座 と 同 義 であるものとし 区 分 して 報 告 す ることが 必 要 となることが 明 示 されている 従 い 日 本 の 金 融 機 関 も 様 式 8966 Part V.にお いて 6 つの 区 分 に 分 けた 報 告 が 必 要 となる Recalcitrant account holders with U.S. Indicia ( 米 国 人 示 唆 情 報 有 で 追 加 書 類 未 提 出 ) Dormant Accounts( 休 眠 口 座 ) Recalcitrant account holders that are U.S. 1

Persons( 同 意 書 未 提 出 の 米 国 人 口 座 ) Recalcitrant account hoders withhout U.S. Indicia( 米 国 人 示 唆 情 報 なしで 追 加 書 類 未 提 出 ) Non-Participating FFI( 不 参 加 FFI) Recalcitrant account holders that are passive NFFEs( 受 動 的 NFFE(Non-Financial Foreign Entity:その 他 の 外 国 事 業 体 : 以 下 NFFE )で 追 加 書 類 未 提 出 ) 2. Form W-8BEN-E インストラクション 旧 様 式 W-8BEN が FATCA への 対 応 のため 改 訂 され 個 人 用 は 様 式 W-8BEN として また 個 人 以 外 の 事 業 体 用 は 様 式 W-8BEN-E として 更 新 されて いる なお ここでの 事 業 体 とは 原 則 自 然 人 であ る 個 人 以 外 の 者 は すべて 事 業 体 となるため 税 法 上 パススルーとなる 投 資 事 業 組 合 や 任 意 団 体 から 入 手 するのも W-8BEN-E となり 日 本 の 犯 収 法 上 の 取 扱 いとは 異 なるので 留 意 されたい 全 8 ページ からなる 新 様 式 W-8BEN-E は これまでの 旧 様 式 に FATCA で 求 められる 様 々な 宣 誓 が 加 えられてい るため 今 回 公 表 された 15 ページにも 及 ぶ 当 該 様 式 のインストラクションをよく 確 認 した 上 で 記 載 する 必 要 がある 当 該 様 式 を 提 出 する 事 業 体 の 必 須 記 載 箇 所 は Part I( 事 業 体 の 名 称 住 所 設 立 国 等 ) および Part XXIX( 宣 誓 )である 日 本 の 金 融 機 関 の FATCA ステータス 様 式 W-8BEN-E の Part 1 の 項 目 5にある FATCA ステー タスの 記 載 において 日 本 の 金 融 機 関 で 参 加 FFI で の 対 応 を 行 っている 場 合 には Reporting Model 2 FFI 登 録 みなし 遵 守 FFI(ローカル FFI)での 対 応 を 行 っている 場 合 には Nonreporting IGA FFI ま たスポンサー 付 FFI としての IRS 登 録 が 未 了 であり GIIN(Global Intermediary Identification Number: グ ロ ー バル 仲 介 人 識 別 番 号 )がない 場 合 には Sponsored FFI that has not obtained a GIIN へ のチェックが 必 要 となる ただし 既 存 事 業 体 口 座 に ついて 当 該 Part 1 の 項 目 5 に 関 する 記 載 は 2016 年 6 月 30 日 ( 現 状 QI や WP(Withholding Foreign Partnership: 源 泉 徴 収 パートナーシップ)である 場 合 には 2014 年 12 月 31 日 )までに 行 えばよい 代 替 宣 誓 様 式 政 府 間 協 定 で 別 途 規 定 される FATCA ステータスの 各 種 要 件 に 基 づく 宣 誓 を 可 能 とするため 様 式 W-8BEN-E の Part I 項 目 5 にな い FATCA ステータスに 該 当 する 場 合 には 代 替 宣 誓 様 式 を 添 付 することが 認 められる 3. Form W-8IMY インストラクション FATCA において 様 式 W-8IMY の 提 出 が 必 要 とな るのは 一 般 的 には 米 国 源 泉 FDAP( 配 当 利 子 等 の 定 期 定 額 ) 所 得 を 仲 介 人 として 受 領 する 場 合 であ る ただし ファンドや 任 意 団 体 等 で 法 人 格 を 持 た ず 税 務 上 導 管 となる 事 業 体 が 米 国 投 資 を 行 った 場 合 には 当 該 事 業 体 は 仲 介 人 と 同 様 の 扱 いとな り 様 式 W-8IMY の 提 出 を 求 められる 場 合 があるの で 留 意 されたい 日 本 の 金 融 機 関 の FATCA ス テータス および 代 替 宣 誓 様 式 に 関 しては 様 式 W-8BEN-E の 場 合 と 同 様 であるため ここでは そ の 他 の 重 要 点 について 記 載 する 様 式 1099 報 告 および 源 泉 徴 収 義 務 の 引 受 すべ ての QI はまず Part III の 項 目 14a へチェックするこ とにより 仲 介 人 であることおよび 口 座 保 有 者 に 関 して QI およびFATCA 制 度 に 基 づいて 求 められる 源 泉 徴 収 区 分 表 (Withholding Statement)を 提 出 す ることに 同 意 しなければならない また QI および FATCA に 基 づく 源 泉 徴 収 に 加 えて 米 国 人 口 座 の 様 式 1099 報 告 やバックアップ 源 泉 徴 収 義 務 を 負 う 場 合 ( 項 目 14b) QI および FATCA に 基 づく 源 泉 徴 収 義 務 のみを 負 う 場 合 ( 項 目 14c) 米 国 人 口 座 の 様 式 1099 報 告 とバックアップ 源 泉 徴 収 義 務 のみを 負 う 場 合 ( 項 目 14d) または 米 国 人 口 座 の 様 式 1099 報 告 とバックアップ 源 泉 徴 収 義 務 を 負 わない ために 当 該 米 国 人 口 座 保 有 者 から 入 手 した 様 式 W-9 を 上 流 金 融 機 関 へ W-8IMY とともに 提 出 する 場 合 ( 項 目 14e) 等 それぞれの 状 況 に 応 じた 項 目 へのチェックが 必 要 となるケースがある 源 泉 徴 収 区 分 表 (Withholding Statement)の 提 出 QI である 金 融 機 関 は QI 対 象 口 座 について 仲 介 人 として 米 国 源 泉 所 得 を 受 け 取 る 場 合 支 払 人 であ る 各 源 泉 徴 収 義 務 者 に 源 泉 徴 収 区 分 表 を 提 出 する 必 要 がある 源 泉 徴 収 区 分 表 は 様 式 W-8IMY の 一 部 を 構 成 し 米 国 源 泉 所 得 の 支 払 に 対 して 受 取 人 のステータスと 適 用 税 率 等 を 記 載 する これまで は 従 来 の 米 国 内 国 歳 入 法 第 3 章 の 規 定 に 従 って 区 分 表 を 作 成 すれば 足 りていたが 今 後 第 4 章 (FATCA ルール)に 基 づく 区 分 表 の 作 成 が 必 要 とな る 特 に 受 取 人 に 不 参 加 FFI 不 同 意 米 国 人 口 座 がいる 場 合 には 当 該 区 分 を 加 えることが 必 要 とな る 2

4. FFI 契 約 修 正 版 FFI 契 約 については 2013 年 10 月 に Notice 2013-69 でドラフトが 公 表 された 後 2014 年 1 月 に Revenue Procedure 2014-13 で 最 終 版 が 公 表 され ている その 後 2014 年 2 月 に 財 務 省 規 則 の 改 訂 を 受 け 主 に そ の 修 正 点 を 反 映 したものが Revenue Procedure 2014-38 として 先 日 公 表 され た 財 務 省 規 則 改 訂 についての 反 映 を 除 き 大 きな 変 更 はないが 日 本 の 金 融 機 関 は 日 米 当 局 声 明 金 融 庁 要 請 文 にしたがいモデル 2 協 定 参 加 国 とし て FFI 要 件 の 必 要 事 項 を 遵 守 することが 求 められ ているにもかかわらず FFI 契 約 を 充 分 に 理 解 して いないケースがあり 特 に 以 下 の 点 が 見 落 とされて いる 不 参 加 金 融 機 関 への 源 泉 徴 収 日 米 当 局 声 明 で は 不 同 意 米 国 人 口 座 への 源 泉 徴 収 については 日 本 の 金 融 機 関 は 源 泉 徴 収 を 免 除 されていること が 明 確 に 規 定 されてるが 不 参 加 金 融 機 関 への 源 泉 徴 収 免 除 については 一 切 明 記 されていない FFI 契 約 Section 4. 01. (B)においてモデル 2 協 定 参 加 国 金 融 機 関 は 不 参 加 FFI へ 米 国 源 泉 所 得 の 支 払 を 行 う 場 合 には 源 泉 徴 収 義 務 を 負 うことが 明 確 に 規 定 されている 本 人 確 認 書 類 の 期 限 管 理 FFI 契 約 Section 3.03 (B)(2)においてモデル 2 協 定 参 加 国 金 融 機 関 につ いても 本 人 確 認 書 類 の 期 限 管 理 が 必 要 となること が 明 示 されている ただし 米 国 外 で 開 設 される 口 座 については 財 務 省 規 則 1.1471-3(c)(6)にお いて 一 定 のものは 免 除 されているが すべてが 免 除 されているわけではなく 以 下 の 口 座 については 免 除 の 対 象 外 であることが 明 確 に 規 定 されており 期 限 管 理 が 必 要 となる 個 人 口 座 : 米 国 人 示 唆 情 報 ( 米 国 住 所 米 国 電 話 番 号 米 国 への 定 期 的 な 資 金 移 動 の 指 示 )が あるにもかかわらず 米 国 居 住 者 でないとの 自 己 宣 誓 を 取 得 し 非 米 国 人 居 住 者 として 取 り 扱 っている 場 合 法 人 口 座 : 受 動 的 NFFE に 該 当 する 場 合 で 2014 年 6 月 30 日 またはその 後 の 年 末 時 点 で の 残 高 が 100 万 ドルを 超 える 場 合 日 米 当 局 声 明 に 基 づく 本 人 確 認 手 続 においても 受 動 的 NFFE に 該 当 する 場 合 には 自 己 宣 誓 を 受 け 特 定 することが 必 要 となっている 受 動 的 NFFE の 中 でもリスクが 高 いと 考 えられる 高 額 口 座 について は 本 人 確 認 書 類 の 期 限 管 理 が 必 要 となることから も 受 動 的 NFFE を 特 定 することは FATCA の 本 人 確 認 手 続 において 重 要 なポイントとなる 一 方 一 部 の 金 融 機 関 では NFFE について 支 配 者 がいな ければその 段 階 で 本 人 確 認 を 終 了 するという 誤 った 手 続 を 行 なっているケースが 見 受 けられる そのよ うな 場 合 には 今 後 のコンプライアンスプログラムの 検 証 に 備 え 必 要 な 対 応 を 早 急 に 検 討 されることを お 勧 めする 5. FATCA 対 応 QI 更 新 契 約 QI(Qualified Intermediary) 制 度 とは 2001 年 から 始 まった 制 度 で 日 本 の 金 融 機 関 も 証 券 会 社 信 託 銀 行 アセットマネジメント 会 社 を 中 心 に 約 200 社 が QI 契 約 を 締 結 している QI 契 約 は 通 常 は 6 年 間 の 有 期 契 約 であり 契 約 期 限 前 までに 更 新 手 続 が 必 要 となる 今 回 公 表 された QI 更 新 契 約 を 含 む Revenue Procedure 2014-39 は FATCA 対 応 を 含 むためこれまで 以 上 に 専 門 的 かつ 複 雑 な 内 容 となっており 全 107 ページに 及 ぶ これは 旧 QI 契 約 の 2 倍 近 いボリュームである QI として 活 動 する ためには 内 容 を 充 分 理 解 し 適 切 な 対 応 が 必 要 と なる QI 契 約 の 更 新 と FATCA 登 録 2013 年 7 月 に 公 表 された Notice 2013-43 において 2013 年 末 に 終 了 となる QI 契 約 は 自 動 的 に 2014 年 6 月 30 日 ま で 延 長 されることが 明 示 されていた FATCA で 規 定 される FFI となる QI が QI 契 約 の 更 新 を 行 う 場 合 2014 年 6 月 30 日 までに FATCA ポータルサイト にて 登 録 を 行 う 従 い QI 契 約 を 締 結 している 金 融 機 関 で 万 が 一 6 月 30 日 時 点 で FFI としての 登 録 が 完 了 していない 場 合 には 7 月 1 日 以 降 は QI として 活 動 はできないことになるので 留 意 されたい FATCA ポータルサイトでは 日 本 の 金 融 機 関 であ れば モデル 2 協 定 参 加 国 金 融 機 関 または 登 録 みなし 遵 守 金 融 機 関 のいずれかでの 登 録 をし QI 契 約 に 関 する 必 要 情 報 を 入 力 し QI 契 約 更 新 につ いての 意 思 を 明 示 する なお QI 契 約 の 更 新 にあ たっては 契 約 書 の 交 付 はなく 自 動 更 新 となる 契 約 期 間 は FFI 契 約 にあわせ 2016 年 末 までとな る コンプライアンスプログラムの 構 築 QI 更 新 契 約 では 各 QI は QI 責 任 者 のもと コンプライアンス プログラムの 構 築 が 義 務 付 けられる QI 責 任 者 は FATCA 責 任 者 と 必 ずしも 同 一 でなくてもよいと 定 め られている FATCA の 規 定 に 準 じて QI 契 約 は 修 正 3

されたものと 考 えられる なお QI で 必 要 となるコンプ ライアンスプログラムには 以 下 の 事 項 が 規 定 され ていなければならない 書 面 による 方 針 および 手 続 (Written Policies and Procedures) 研 修 (Training) システム(Systems) モニタリング(Monitoring of Business Change) 定 期 的 宣 誓 (Periodic Certification) 検 証 これまでの QI 契 約 では 6 年 間 の 契 約 期 間 に 2 度 の 外 部 検 証 の 実 施 が 求 められていた 外 部 検 証 は 監 査 法 人 または 税 理 士 法 人 が AUP(Agreed Upon Procedure) 手 続 として 実 施 し IRS に 対 して レポートを 提 出 していた 検 証 についても FATCA の 規 定 に 近 い 形 で 修 正 され QI の 内 部 監 査 人 による 検 証 でよいものとされている ただし QI の 判 断 で 必 要 に 応 じて 外 部 監 査 人 に 依 頼 することもできるも のと 規 定 されている 検 証 の 対 象 となる 項 目 は 多 岐 に 渡 り QI 契 約 の 中 に 比 較 的 詳 しく 記 載 されている が 今 後 ガイダンスによりその 詳 細 が 公 表 される 6. FATCA 政 府 間 協 定 ひな 形 修 正 版 6 月 6 日 付 で FATCA 政 府 間 協 定 ひな 形 が 更 新 さ れている 7 月 1 日 現 在 政 府 間 協 定 を 締 結 また は 大 筋 合 意 している 国 は 中 国 も 含 め 90 カ 国 に 達 した 添 付 資 料 は トーマツにて 最 新 情 報 を 整 理 し 契 約 先 金 融 機 関 には 定 期 的 に 送 付 しているもので あるので 参 考 にされたい 特 にモデル 1 協 定 につい ては 国 内 法 整 備 がなされることになっているが 7 月 1 日 時 点 で 国 内 法 の 整 備 が 完 了 していない 国 が 大 半 を 占 める 6 月 6 日 付 の 政 府 間 協 定 ひな 形 修 正 版 では FATCA 協 定 締 結 国 は 米 国 に 対 して 協 定 が 有 効 となる 前 に 書 面 により 通 知 することにより 一 定 の 代 替 手 続 を 新 規 口 座 に 適 用 することが 可 能 としている 例 えば 国 内 法 が 施 行 される 日 が 2014 年 12 月 1 日 の 場 合 には 2014 年 7 月 1 日 以 降 2014 年 11 月 30 日 までに 開 設 された 新 規 口 座 の 本 人 確 認 は 施 行 日 から 1 年 以 内 の 2015 年 11 月 30 日 までに 実 施 すればよいこととなる すでに シンガポール 政 府 は 当 該 代 替 手 続 の 適 用 を 米 国 に 要 請 する 方 針 であることを 公 表 しており 多 くの 協 定 参 加 国 が 追 随 することが 想 定 される おわりに FATCA の 開 始 直 前 に 駆 け 込 みで 多 くのガイダンス が 公 表 されたが まだすべての 必 要 情 報 がそろった わけではなく 次 の 情 報 未 公 表 である 財 務 省 規 則 改 訂 版 電 子 報 告 についてのガイダンス スポンサー 事 業 体 の 検 証 および 宣 誓 について のガイダンス コンプライアンスについての 宣 誓 に 係 るガイダン ス トーマツでは FATCA に 関 して 米 国 財 務 相 または IRS から 公 表 された 各 種 様 式 インストラクション 財 務 省 規 則 各 種 通 達 等 について 原 則 すべて 和 訳 を 作 成 している 今 回 ニュースレターで 紹 介 した 各 種 インストラクション 通 達 等 についても 現 在 作 業 を 行 っており FATCA についての 契 約 を 締 結 して いる 金 融 機 関 については 契 約 の 範 囲 において 順 次 提 供 を 予 定 している 多 くの 金 融 機 関 では FATCA の 一 応 の 準 備 は 整 ったことかと 思 うが 充 分 な 準 備 期 間 もなかったことから 今 後 より 効 率 的 かつコンプライアンス 上 適 切 な FATCA 対 応 を 行 う ために 適 宜 修 正 見 直 しが 必 要 となろう 4

Any tax advice included in this written or electronic communication was not intended or written to be used, and it cannot be used by the taxpayer, for the purpose of avoiding any penalties that may be imposed by any governmental taxing authority or agency. 過 去 のニュースレター 過 去 に 発 行 されたニュースレターは 下 記 のウェブサイトをご 覧 ください www.tohmatsu.com/tax/nl/us 問 い 合 わせ 米 国 税 務 および QI/FATCA に 関 するお 問 い 合 わせは 下 記 の 担 当 者 までご 連 絡 ください 税 理 士 法 人 トーマツ 東 京 事 務 所 US デスク エグゼクティブ オフィサー 生 田 ひろみ hiromi.ikuta@tohmatsu.co.jp パートナー 前 田 幸 作 kosaku.maeda@tohmatsu.co.jp シニアマネジャー 岡 映 akira.oka@tohmatsu.co.jp マネジャー 秋 葉 奈 緒 子 naoko.akiba@tohmatsu.co.jp 所 在 地 100-8305 東 京 都 千 代 田 区 丸 の 内 三 丁 目 3 番 1 号 新 東 京 ビル 5 階 TEL 03-6213-3800( 代 ) URL www.tohmatsu.com/tax 本 資 料 に 記 載 されている 内 容 の 著 作 権 はすべてデロイト トゥシュ トーマツ リミテッド そのメンバーファームまたはこれらの 関 連 会 社 ( 税 理 士 法 人 トーマツを 含 むがこれに 限 らない 以 下 デロイトネットワーク と 総 称 します)に 帰 属 します 著 作 権 法 により デロイトネットワークに 無 断 で 転 載 複 製 等 をすることはできません 本 資 料 は 関 連 税 法 およびその 他 の 有 効 な 典 拠 に 従 い 例 示 の 事 例 についての 現 時 点 における 一 般 的 な 解 釈 について 述 べたものです デ ロイトネットワークは 本 資 料 により 専 門 的 アドバイスまたはサービスを 提 供 するものではありません 貴 社 の 財 務 または 事 業 に 影 響 を 及 ぼす 可 能 性 のある 一 切 の 決 定 または 行 為 を 行 う 前 に 必 ず 資 格 のある 専 門 家 のアドバイスを 受 ける 必 要 があります また 本 資 料 中 における 意 見 にわたる 部 分 は 講 演 者 の 私 見 であり デロイトネットワークの 公 式 見 解 ではありません デロイトネットワークの 各 法 人 は 本 資 料 に 依 拠 する ことにより 利 用 者 が 被 った 損 失 について 一 切 責 任 を 負 わないものとします トーマツグループは 日 本 におけるデロイト トウシュ トーマツ リミテッド( 英 国 の 法 令 に 基 づく 保 証 有 限 責 任 会 社 )のメンバーファームおよびそ れらの 関 係 会 社 ( 有 限 責 任 監 査 法 人 トーマツ デロイト トーマツ コンサルティング 株 式 会 社 デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザ リー 株 式 会 社 および 税 理 士 法 人 トーマツを 含 む)の 総 称 です トーマツグループは 日 本 で 最 大 級 のビジネスプロフェッショナルグループのひと つであり 各 社 がそれぞれの 適 用 法 令 に 従 い 監 査 税 務 コンサルティング ファイナンシャルアドバイザリー 等 を 提 供 しています また 国 内 約 40 都 市 に 約 7,600 名 の 専 門 家 ( 公 認 会 計 士 税 理 士 コンサルタントなど)を 擁 し 多 国 籍 企 業 や 主 要 な 日 本 企 業 をクライアントとしてい ます 詳 細 はトーマツグループ Web サイト(www.tohmatsu.com)をご 覧 ください Deloitte(デロイト)は 監 査 税 務 コンサルティングおよびファイナンシャル アドバイザリーサービスを さまざまな 業 種 にわたる 上 場 非 上 場 のクライアントに 提 供 しています 全 世 界 150 を 超 える 国 地 域 のメンバーファームのネットワークを 通 じ デロイトは 高 度 に 複 合 化 された ビジネスに 取 り 組 むクライアントに 向 けて 深 い 洞 察 に 基 づき 世 界 最 高 水 準 の 陣 容 をもって 高 品 質 なサービスを 提 供 しています デロイトの 約 200,000 名 を 超 える 人 材 は standard of excellence となることを 目 指 しています Deloitte(デロイト)とは 英 国 の 法 令 に 基 づく 保 証 有 限 責 任 会 社 であるデロイト トウシュ トーマツ リミテッド( DTTL )ならびにそのネット ワーク 組 織 を 構 成 するメンバーファームおよびその 関 係 会 社 のひとつまたは 複 数 を 指 します DTTL および 各 メンバーファームはそれぞれ 法 的 に 独 立 した 別 個 の 組 織 体 です DTTL(または Deloitte Global )はクライアントへのサービス 提 供 を 行 いません DTTL およびそのメン バーファームについての 詳 細 は www.tohmatsu.com/deloitte/ をご 覧 ください 2014. For information, contact Deloitte Tohmatsu Tax Co. Member of Deloitte Touche Tohmatsu Limited 5

FATCA 2014 7 17 http://www.treasury.gov/resource-center/tax-policy/treaties/pages/fatca.aspx 39 1 34 Australia Belgium British Virgin Islands Canada Cayman Islands Costa Rica Denmark Estonia Finland France Germany Gibraltar Guernsey Hungary Honduras Ireland Isle of Man Israel Italy Jamaica Jersey Latvia Liechtenstein Luxembourg Malta Mauritius Mexico Netherlands New Zealand Norway South Africa Spain Slovenia United Kingdom 2 5 Austria Bermuda Chile Japan Switzerland 1

62 1 54 Algeria Anguilla Antigua and Barbuda Azerbaijan Bahamas Bahrain Barbados Belarus Brazil Bulgaria Cabo Verde China Columbia Croatia Curacao Czech Republic Cyprus Dominica Dominican Republic Georgia Greenland Grenada Guyana Haiti India Indonesia Kosovo Kuwait Malaysia Montenegro Lithuania Panama Peru Poland Portugal Qatar Romania St.Kitts and Nevis St.Lusia St.Vincent and the Grenadines Saudi Arabia Serbia Seychelles Singapore Slovak Republic South Korea Sweden Thailand Turkey Turkmenistan Turks and Caicos Islands Ukraine United Arab Emirates ( ) Uzbekistan 2 8 Armenia Hong Kong Iraq Nicaragua Moldova Paraguay San Marino ( ) Taiwan 2