第 5 章 アップグレード 5.1 ARAM2.2 / 2.1 から ARMA3.0 へのアップグレード 手 順 について この 章 では ARMA3.0 へのアップグレード 方 法 について 説 明 します ど のエディションについても 同 様 ですが 特 にORCA Editionをご 利 用 の 場 合 アッ プグレードが 完 了 するまで 管 理 ツールからの ORCA の 管 理 ができませんので 十 分 な 作 業 時 間 が 取 れる 状 況 でアップグレードをおこなってください ま たアップグレードはX Window Systemの 環 境 を 維 持 できません アップグレー ドは X Window System の 環 境 下 でなくコンソールを 使 用 して 実 行 してく ださい またシステムの 状 態 によってはアップグレードがうまくいかない 場 合 があり 非 常 にうまくいかない 場 合 はリブートもログインもできなくなってしまう ケースもあります 事 前 にフルバックアップをおこなってからアップグレー ドをおこなうようにしてください 5.1.1 アップグレードの 初 期 準 備 (1) 最 初 に 通 常 のアップデートの 手 順 で apt パッケージが ARMA 2.x に 対 し て 最 新 版 であることを 確 認 します # apt-get update # apt-get install apt この 時 点 でインストールされる 場 合 はインストールをおこなうようにし てください 5.1.2 アップグレードの 初 期 準 備 (2) 次 にARMA3.0の 最 小 限 のパッケージインストールを 手 作 業 でおこないます 以 下 の 手 順 に 従 ってアップグレードをすすめてください DVD-ROM からアップグレードをおこなう 場 合 テキストエディタを 使 用 し /etc/apt/sources.list を 以 下 の 内 容 に 変 更 し ます deb file:///mnt/deb/ogl/./ また 以 下 の 操 作 をおこない DVD-ROM をマウントします # mount /dev/cdrom /mnt/deb 1
ARMA Net 経 由 でアップグレードをおこなう 場 合 テキストエディタを 使 用 し /etc/apt/sources.list を 変 更 します このファ イルは ARMA 2.2 の 段 階 では 下 記 のようになっています d e b h t t p : / / X X X X X X X X X X : Y Y Y Y Y Y Y Y @ w w w. o m o i k a n e. c o. j p / arma_2.2_updates/deb/ogl./ deb-src http://xxxxxxxxxx:yyyyyyyy@www.omoikane.co.jp/ arma_2.2_updates/deb/ogl./ これを deb http://zzzzzzzz:wwwwwwwww@www.omoikane.co.jp/arma_3.0_inst/ ogl/./ のように ZZZZZZZZ を 新 規 ID に WWWWWWWW を 新 規 パスワー ドに 書 き 換 えてください (deb から 始 まる 行 は 折 り 返 さず 一 行 で 書 いてく ださい)ID はハイフンを 抜 いた 形 式 で 記 述 します 書 き 換 えたら apt-get update コマンドを 実 行 し アカウント 情 報 および ARMA Net への 接 続 が 正 常 であることを 確 認 します 5.1.3 最 初 のアップグレードパッケージのインストール アップグレードを 開 始 するための 最 小 限 のパッケージインストールは 手 作 業 でおこなう 必 要 があります # apt-get update # apt-get install ogl-tools modutils grub 5.1.4 新 規 ARMA Net ID の 設 定 管 理 ツールを 実 行 して 新 規 の ARMA Net ID を 設 定 してください # ogl-admin 以 降 共 通 となりますが アップデートした 管 理 ツール 開 始 を 実 行 すると 設 定 ファイルの 想 定 した 内 容 との 違 いに 対 して 修 正 をおこなうかどうか 尋 ねられるステップが 続 きます アップグレードでは 基 本 的 に 差 分 破 棄 あ るいは ツール 設 定 を 選 択 して 進 めるようにしてください 2
5.1.5 初 期 のアップデート 再 度 管 理 ツールを 実 行 し アップデート / System Update を 選 択 します # ogl-admin 最 初 にパッケージソースの 選 択 画 面 が 表 示 されます ここでは パッケー ジソースの 編 集 / Edit package source を 選 択 し 次 の 画 面 で ARMA 3.0 install のみにチェックを 入 れます そして 終 了 / Finish を 選 択 します 次 にカーネルの 選 択 画 面 に 移 行 します Linux 2.6 カーネルのうちシステ ムに 適 したカーネルを1つ 以 上 選 択 してください よく 分 からない 場 合 は 最 新 のバージョンの SMP 版 にチェックを 入 れてください Linux 2.6 カー ネルをインストールしたら 管 理 ツールを 終 了 し 再 起 動 をして Linux 2.6カー ネルでシステムを 起 動 してください SCSI をルートにしたシステムの 場 合 再 起 動 前 に initrd が 生 成 されて いるかどうか /boot/grub/menu.lst の 内 容 をよく 確 認 をするようにしてく ださい Linux 2.6 の 移 行 に 際 してドライバ 名 に 変 更 がある 場 合 この 段 階 では initrd は 自 動 的 には 生 成 されません このような 場 合 は 管 理 ツールを 終 了 後 手 作 業 で initrd を 作 成 し menu.lst を 調 整 してください 例 えばカー ネル 2.6.31.5-smp に 対 して SCSI ドライバ foodriver 及 びファームウェア /lib/firmware/hoge/hoge.bin が 起 動 に 必 要 になる 場 合 以 下 のようなコマ ンドラインで 生 成 することができます Linux 2.4 カーネルは 基 本 的 に 共 存 できないため 以 降 のステッ プで 削 除 されます 何 らかの 事 情 で 2.4 カーネルが 必 須 となっ ている 場 合 はアップデートを 進 めないでください Linux 2.6 でのドライバ 名 が 分 からない 場 合 レスキューシス テムを 使 用 しドライバを 自 動 検 出 させることで 知 ることができ ます # mkinitrd /boot/initrd-2.6.31.5-smp 2.6.31.5-smp foodriver /lib/ firmware/hoge/hoge.bin 上 記 は 一 行 で 記 述 します また 生 成 した initrd のパス(この 場 合 は /boot/initrd-2.6.31.5-smp)は menu.lst に 記 述 します 3
5.1.6 ドライバとネットワークの 再 設 定 システムの 構 成 によってはキー ボードが 反 応 しない 可 能 性 があ りますが その 場 合 はキーボー ドを 一 回 挿 抜 して 認 識 させるよ うにしてください 全 節 で 再 起 動 を 選 択 するとドライバとネットワークの 設 定 に 入 ります そうでない 場 合 はコンソールから root で 通 常 のログインをし ogl-admin を 実 行 し Driver Setting / トライバ 設 定 - Network Setting / ネットワー ク 設 定 - System Update / アップデート の 順 に 実 行 します ここではインストール 時 と 同 様 にドライバを 再 設 定 してください 再 設 定 をしない 場 合 アップデートの 進 展 に 伴 ってアプリケーションがネットワー ク 設 定 を 更 新 してしまう 場 合 がありますので ARMA Net からアップデー トしている 場 合 は 必 ず 再 設 定 をするようにしてください メニュ ー 中 でパッケージの 不 足 を 指 摘 されエラーになる 場 合 ARMA Net からアップデートしている 場 合 は 問 題 ありませんのでそのままアップ デートを 進 めてください また DVD-ROM からアップデートしていく 場 合 はここでの 設 定 はキャンセルすることもできますが その 場 合 はインストー ル 後 に 設 定 をおこなうようにしてください 5.1.7 全 体 のアップグレード 次 にアップグレードステップに 入 ります ここではメニューに 従 ってアッ プグレードを 進 めてください アップグレード 時 は 通 常 大 量 のパッケージが 入 れ 替 わります アップデー トツールはシステムの 一 貫 性 を 崩 さないように なるべく 一 度 に 数 十 個 以 下 のパッケージ 単 位 になるようにアップデートを 繰 り 返 しおこないます アッ プデートツールは 最 初 に 何 がインストール 可 能 か 何 が 重 要 かを 計 算 して インストールすべきパッケージ 集 合 (ターゲット)を 設 定 します 管 理 ツー ルでは 一 度 に 設 定 されたインストールターゲットのインストールを1ステッ プという 単 位 としています 比 較 的 スムーズなアップグレードの 場 合 でお およそ 20 前 後 のインストールステップがかかります システムの 状 態 が 込 み 入 ってしまっている 場 合 はそれ 以 上 のステップがかかる 場 合 があります アップグレードが 一 回 でうまくいかなくても 管 理 ツールでのアップデー トを 繰 り 返 すことでうまく 完 了 する 場 合 もあります もし 途 中 で 何 らかの 理 由 でアップデートツールが 異 常 終 了 してしまった 場 合 は ogl-adminからアッ プデートを 選 択 して アップデートが 停 止 するまで 継 続 してください また 管 理 ツールでのアップデートがうまくいかない 場 合 は apt-get を 使 用 して 手 作 業 でアップデートをおこなうか ARMA Net サポートにご 相 談 ください 5.1.8 X Window System の 設 定 パッケージのアップグレードが 完 了 すると X Window System も 更 新 されます root でログインを 行 い 管 理 ツール(og-admin)を 使 用 して X Window System の 再 設 定 をおこなってください 4
5.1.9 個 人 設 定 のアップデート 一 部 の 個 人 設 定 ファイルは 更 新 が 必 要 になります 特 に GUI に 関 連 する 設 定 ファイルは 更 新 の 必 要 があります 個 人 設 定 ファイルについては その ユーザーでログイン 後 ogl-umin を 使 用 して 個 人 設 定 ファイルを 更 新 する ことができます 特 に X Window System でのログイン(kdm)がうまくい かない 場 合 などは コンソールからログインをおこない ogl-umin を 使 い 管 理 対 象 ファイル 設 定 / Configuration List を 使 ってください すべて 初 期 化 した 場 合 は 全 差 分 消 去 / Clear all diff を 選 択 し そうでない 場 合 は 項 目 毎 に 更 新 をおこなうようにしてください 5.1.10 その 他 の 点 について 管 理 ツールのアップデートは 自 動 的 に 主 要 なパッケージの 更 新 をおこな いますが インストーラーから ARMA3.0 をインストールした 場 合 と 同 じ パッケージ 構 成 にはなりません 特 にパッケージ 名 称 が 変 更 された 場 合 は アップデートから 漏 れる 場 合 があります そのような 場 合 は お 手 数 ですが apt-get を 用 いて 手 作 業 でパッケージの 補 充 をおこなうようにしてください また Adobe Flash Player のようなパッケージについては 管 理 ツールの 追 加 パッケージ を 使 用 してインストールをしてください 5.1.11 アップグレードがうまくいかない 場 合 パッケージの 状 態 によっては 管 理 ツールのアップグレードステップがう まくいかない 場 合 があります その 場 合 /var/log/update.logのログを 参 考 にし 部 分 的 に 手 作 業 で 問 題 を 解 決 して 再 度 管 理 ツールのアップデートを 行 うこ とで 解 決 できる 場 合 があります どうしてもうまくいかない 場 合 は ARMA Net サポートにご 相 談 ください 5
5.2 ARMA2.1(ORCA 版 )から ARMA3.0 へのアップ グレード 手 順 について 本 章 では ORCA Edition に 特 有 のアップグレード 時 の 注 意 点 について 説 明 します 5.2.1 アップデートの 初 期 準 備 jma-reciept パッケージの 更 新 ARMA2.1のORCAサーバの 状 態 をARMA2.1での 最 新 の 状 態 にアップデー トします ogl-adimin から ORCA サーバを 待 機 状 態 にした 後 以 下 のコマ ンドでパッケージのアップデートをおこないます # apt-get update # apt-get install jma-receipt-ogl パッケージのアップデート 終 了 後 ogl-admin から ORCA サーバを 稼 働 状 態 にし 日 医 標 準 レセプトソフトを 起 動 して 下 さい 再 起 動 後 に 以 下 の 手 順 でマスタの 更 新 をおこなって 下 さい [01 医 事 業 務 ] [92 マスタ 更 新 ] [F12 更 新 ] データベースのバックアップの 作 成 2 台 構 成 で 運 用 している 場 合 は 5432 の 個 所 を 5434 に 変 更 し て 入 力 してください データベースのダンプを 作 成 しバックアップをおこないます 作 成 先 のディレクトリは orca ユーザの 書 き 込 み 権 限 が 必 要 です 以 下 の 例 では /home/orca/backup.dump にダンプを 作 成 しています # /usr/sbin/ogl/orcadump-ogl localhost 5432 /home/orca/backup.dump 5.2.2 システムのアップデート ARMA2.2 から ARMA3.0 へのアップデートについて の 手 順 に 従 いシ ステムのアップデートをおこなってください 6
5.2.3 設 定 のアップデート 設 定 のアップデートをおこないます GUI ogl-admin を 起 動 し ORCA 設 定 から サーバの 状 態 設 定 を 選 択 します 設 定 ファイルの 想 定 との 違 いに 対 して 修 正 をおこなうかどうか 尋 ねられた 場 合 は 全 差 分 破 棄 もしくは はい を 選 択 してください おおむね 以 下 の 質 問 が 表 示 されます 7
サーバの 状 態 設 定 では 待 機 を 選 択 してください サーバの 状 態 変 更 が 完 了 しましたら ogl-admin を 一 旦 終 了 してください CUI ogl-admin を 起 動 し ORCA 設 定 を 選 択 します 設 定 ファイルの 想 定 と の 違 いに 対 して 修 正 をおこなうかどうか 尋 ねられた 場 合 は 差 分 破 棄 を 選 択 してください おおむね 以 下 の 質 問 が 表 示 されます 8
設 定 変 更 が 終 了 した 場 合 は 次 の 画 面 が 表 示 されます サーバの 状 態 設 定 では 待 機 を 選 択 してください サーバの 状 態 変 更 が 完 了 しましたら ogl-admin を 一 旦 終 了 してください 5.2.4 データベースのリストア アップデートの 初 期 準 備 で 作 成 したデータベースのダンプからリストア をおこないます # /usr/sbin/ogl/orcadumpref-ogl localhost 5432 /home/orca/backup.dump ここでは 2 台 構 成 で 運 用 してい る 場 合 でも 5432 のまま 入 力 し てください 日 医 標 準 レセプトソフトバージョン 4.3 のデータベースをバージョン 4.4 用 に 構 造 変 更 をおこないます 質 問 には y を 入 力 します # /usr/lib/jma-receipt/bin/jma-receipt-db-setup.sh version 4.4.0 データベース 構 造 変 更 処 理 を 行 います よろしいですか? (y/n) 処 理 が 正 常 終 了 した 場 合 は 以 下 のメッセージが 出 力 されます Very Good! 処 理 はすべて 終 了 しました 9
構 造 変 更 をおこなったデータベースの 整 合 性 を 確 認 します # cd /home/orca/jma-receipt-dbscmchk #./jma-receipt-dbscmchk.sh 以 下 のように 出 力 された 場 合 はデータベース 構 造 変 更 が 正 常 終 了 しています そうでない 場 合 は ARMA Net サポートまでお 知 らせください 現 在 のスキーマバージョンは 4.4.0 (pg8.3) です スキーマの 整 合 性 をチェックします......... -------------------------------------------------------- データベースの 整 合 性 チェックは 正 常 に 終 了 しました -------------------------------------------------------- 5.2.5 サーバの 実 行 ogl-admin を 起 動 し ORCA サーバを 起 動 します ORCA 設 定 サー バの 状 態 設 定 開 始 を 選 択 しください 以 上 で ORCA サーバのアップ デートが 完 了 です 10