Visual R Platformを 利 用 した プロ 野 球 データの 解 析 東 海 大 学 大 学 院 理 学 研 究 科 八 木 圭 太 東 海 大 学 理 学 部 河 野 克 哉 山 本 義 郎 ( 指 導 教 員 ) 1
はじめに 野 球 の 打 者 の 評 価 として チャンスに 強 い 左 投 手 に 強 い など 印 象 による 評 価 をされる 場 合 がある そのような 選 手 の 特 徴 を 数 値 化 し その 数 値 で 分 類 を する 2
はじめに どんな 指 標 で 打 者 を 評 価 するか? 日 本 のプロ 野 球 では 打 率 や 打 点 ホームラン 数 などで 打 者 の 評 価 を 行 うことが 多 い 日 本 野 球 機 構 http://www.npb.or.jp/ 3
日 本 野 球 機 構 http://www.npb.or.jp/ 4
本 塁 打 数 日 本 野 球 機 構 http://www.npb.or.jp/ 5
評 価 に 使 う 指 標 得 点 圏 打 率 があるように 日 本 では 特 に 打 率 が 使 われ ることが 多 いように 思 われるので 打 率 を 用 いて 選 手 の 特 徴 の 数 値 化 を 行 ってもよいが しかしながら 打 率 では 本 塁 打 と 安 打 との 区 別 がない 同 じ 状 況 でも 単 打 と 本 塁 打 とでは 当 然 印 象 は 異 なる そこで 打 撃 の 総 合 指 標 であるに 着 目 した 6
とは (On base Plus Slugging percentage)とは 野 球 を 統 計 的 に する 手 法 であるセイバーメトリクスの 指 標 の 一 つ である は 長 打 率 (Slug)と 出 塁 率 (OB)の 和 で 定 義 される = Slug + OB ここで Slug = 塁 打 数 打 数, OB = 安 打 数 + 四 死 球 数 打 数 + 四 死 球 数 + 犠 飛 打 数 である を 用 いた 新 たな 指 標 を 考 える 7
打 者 の 特 徴 をとらえるために という 指 標 を 考 える とは ある 特 定 の 状 況 の 打 撃 結 果 からを 算 出 するもの 例 えば 対 戦 投 手 が 右 投 げの 場 合 のである_H R は 以 下 の 様 に 定 義 する _H R = Slug_H R + OB_H R ここでSlug_H R とOB_H R はそれぞれ 対 戦 投 手 が 右 投 げのときの 打 席 結 果 から 算 出 した 長 打 率 と 出 塁 率 である 8
打 席 の 状 況 今 回 考 える 打 席 の 状 況 1. 相 手 投 手 が 右 投 げ(_H R )か 左 投 げ(_H L )か 2. その 試 合 が 打 者 にとってホーム(_BP H )かビジター(_BP V )か 3. 得 点 圏 に 走 者 がいる(_SP I )かいない(_SP N )か 通 常 のと6 個 の で 選 手 の 特 徴 を 考 える 9
2012 年 の200 打 席 到 達 選 手 の _H R _H L _BP H _BP V _SP I _SP N 1 阿 部 ( 巨 人 ) 0.9938 ホワイトセル (ロッテ) 0.9939 バレンティン (ヤクルト) 1.1579 阿 部 ( 巨 人 ) 1.0718 阿 部 ( 巨 人 ) 0.9240 バレンティン (ヤクルト) 1.1544 阿 部 ( 巨 人 ) 0.9587 2 バレンティン (ヤクルト) 0.9584 阿 部 ( 巨 人 ) 0.9676 阿 部 ( 巨 人 ) 1.0339 ホワイトセル (ロッテ) 1.0306 バレンティン (ヤクルト) 0.9098 清 田 (ロッテ) 1.0795 新 井 良 ( 阪 神 ) 0.8986 3 ホワイトセル (ロッテ) 0.8856 ブランコ ( 中 日 ) 0.9208 坂 本 ( 巨 人 ) 0.9945 バレンティン (ヤクルト) 1.0088 李 大 浩 (オリックス) 0.88969 阿 部 ( 巨 人 ) 1.0702 バレンティン (ヤクルト) 0.8720 4 ミレッジ (ヤクルト) 0.8646 バレンティン (ヤクルト) 0.9004 ラミレス ( 横 浜 ) 0.9625 ミレッジ (ヤクルト) 0.9597 ラミレス ( 横 浜 ) 0.88964 T- 岡 田 (オリックス) 1.0009 ホワイトセル (ロッテ) 0.8671 5 ブランコ ( 中 日 ) 0.8510 枡 田 ( 楽 天 ) 0.8919 新 井 良 ( 阪 神 ) 0.9619 ブランコ ( 中 日 ) 0.9151 ペーニャ (ソフトバンク) 0.8884 丸 ( 広 島 ) 0.9717 中 島 ( 西 武 ) 0.8501 この 年 大 変 活 躍 された 巨 人 の 阿 部 選 手 はどの も 高 い 値 になっている 同 じく 活 躍 したバレンティン 選 手 は_SP I が 極 めて 高 く 勝 負 どころで 特 に 力 を 発 揮 した 選 手 であるといえる 10
_H R _H L _BP H _BP V _SP I _SP N ある 選 手 について2 年 間 の 成 績 を 比 較 するプ ロットを 作 成 した この 図 は 阿 部 選 手 につ いてので 色 のついたグラフは 新 し い 年 の 成 績 になってお り この 場 合 は2013 年 の 成 績 である 2012 年 と 比 べ 左 投 手 に 対 す るは 下 がっている が 右 投 手 に 対 する は 上 がっている しかしながら 全 体 的 に 高 いを 示 している ので 状 況 に 関 わらず 高 い 成 績 を 残 せたことが わかる 11
聖 澤 選 手 の2012 年 と 2011 年 のであ る 聖 澤 選 手 はの 高 い 選 手 とは 言 えないが 2012 年 の_SP I が 他 の と 比 べてとても 高 い 得 点 圏 にランナーがいる 場 合 に 力 を 発 揮 する 勝 負 強 い 選 手 であるとわか る _H R _H L _BP H _BP V _SP I _SP N 12
中 村 ( 紀 ) 選 手 の2013 年 と2012 年 ので ある 中 村 選 手 は2012 年 に 比 べ 下 がってしまっては いるが 左 投 手 を 得 意 と する 打 者 であることが わかる 2012 年 と 比 べ 2013 年 はチャンスでの が 下 がってしまっ ており 期 待 されるよ うなバッティングがで きなかったと 思 われる _H R _H L _BP H _BP V _SP I _SP N 13
印 象 に 近 い 数 値 化 ができたので この 数 値 を 用 いて で 分 類 を 行 う は 現 在 対 になっているため 差 を 定 義 し 変 数 として 用 いる 14
差 それぞれの 差 は 以 下 のように 定 義 する 1. 利 き 腕 差 :D hand D hand = _H R _H L ( 右 打 者 ) _H L _H R ( 左 打 者 ) 2. ホームビジター 差 :D HV D HV = _BP H _BP V 3. 得 点 圏 差 : D SP D SP = _SP I _SP N この3 変 数 に 通 常 のを 加 えた4 変 数 を 基 準 化 したものを 変 数 に 用 いて を 行 う ただし 通 常 のはそもそも 成 績 が 良 いかどうか 判 断 するのに 重 要 なので 基 準 化 したものを2 倍 にする 15
変 数 ごとにボックス 各 変 数 について クラスタ 毎 のボックスであ る 分 類 変 数 としては を 基 準 化 したものを2 倍 にし たものを 用 いているが 表 示 は 基 準 化 したものである ことに 注 意 をする 2012 年 のデータ ウォード 法 で6クラスタに 分 けたとき 16
クラスタごとにボックス 2012 年 のデータ ウォード 法 で6クラスタに 分 けたとき クラスタ 毎 の 特 徴 を 見 るた め 先 ほどの を 今 度 は 各 クラス タ 毎 に た この 図 につい て 考 察 をして いく 17
クラスタごとに 各 変 数 を 並 べる 第 1クラスタ 自 体 も 低 く チャンスにもあまり 打 て ない 選 手 捕 手 や 守 備 面 に 期 待 される 選 手 が 多 い 選 手 例 DeNA 鶴 岡 選 手 ソフトバンク 細 川 選 手 巨 人 寺 内 選 手 18
クラスタごとに 各 変 数 を 並 べる 第 2クラスタ 自 体 は 並 であるが チャンスにその 力 を 発 揮 した 選 手 選 手 例 楽 天 聖 澤 選 手 楽 天 フェルナンデス 選 手 阪 神 大 和 選 手 19
クラスタごとに 各 変 数 を 並 べる 第 3クラスタ は 高 いものの その 他 のDは 低 い 特 にチャンスにはあまり 打 てない 印 象 の 選 手 選 手 例 阪 神 新 井 ( 貴 ) 選 手 DeNA ラミレス 選 手 巨 人 坂 本 選 手 20
クラスタごとに 各 変 数 を 並 べる 第 4クラスタ は 高 く その 他 のDも 高 い チャンスに 強 く ホームで 力 を 発 揮 しやす い 印 象 の 選 手 各 球 団 のクリーンナップの 選 手 が 多 い 選 手 例 巨 人 阿 部 選 手 ヤクルト バレンティン 選 手 西 武 中 村 選 手 21
クラスタごとに 各 変 数 を 並 べる 第 5クラスタ は 並 D_BPが 高 い 特 にホームで 力 を 発 揮 しやすい 印 象 の 選 手 選 手 例 巨 人 ボウカー 選 手 DeNA 筒 香 選 手 22
クラスタごとに 各 変 数 を 並 べる 第 6クラスタ は 低 いものの D_SPは 高 い また ホームよりビジターの 試 合 で 力 を 発 揮 した 選 手 選 手 例 楽 天 牧 田 選 手 DeNA 荒 波 選 手 広 島 石 原 選 手 23
によって 各 選 手 の 特 徴 を 数 値 化 し 視 覚 的 に みることのできるアプリケーションを 作 成 した D( 差 )を 定 義 し すること で 選 手 の 特 徴 について 分 類 することができた 以 前 Rを 用 いて 作 成 していたアプリケーションを デー タを 入 れ 替 えるだけで 作 成 者 でない 人 にも 編 集 しやすく なった 24
参 考 文 献 Jim Albert, Jay Bennet (2013). Curve Ball: Baseball, Statistics, and the Role of Chance in the Game. 船 山 貴 光, 八 木 圭 太, 宗 像 昌 平, 池 上 拓 人, 亀 岡 瑶, 宮 前 貴 基, 山 本 義 郎 (2014). 選 手 の 特 徴 および 調 子 の 波 を 把 握 する 為 の 修 正 とその 活 用 例. 統 計 数 理 研 究 所 共 同 研 究 リポート314, p51-54 山 本 義 郎, 飯 塚 誠 也, 藤 野 友 和 (2013). Rで 学 ぶデータサイエンス 12 統 計 データの 視 覚 化 ( 金 明 哲, 編 ). 共 立 出 版. Winston Chang (2013). Rグラフィックス クックブック ggplot2に よるグラフ 作 成 レシピ 集 ( 石 井 弓 美 子, 河 内 崇, 瀬 戸 山 雅 人, 古 畠 敦, 訳 ). オーム 社 25