untitled



Similar documents
見 学 の 手 順 1 見 学 の 日 程 コースの 希 望 を 市 教 育 委 員 会 に 報 告 年 度 のはじめに 見 学 を 希 望 する 日 程 とコースを 学 校 単 位 で 市 教 育 委 員 会 に 報 告 する 市 教 育 委 員 会 が 各 校 の 希 望 日 程 と 美 濃 陶

03genjyo_快適環境.xls

(Microsoft Word - \221\346\202P\202U\201@\214i\212\317.doc)

2. 建 築 基 準 法 に 基 づく 限 着 色 項 目 の 地 区 が 尾 張 旭 市 内 にはあります 関 係 課 で 確 認 してください 項 目 所 管 課 窓 口 市 役 所 内 電 話 備 考 がけに 関 する 限 (がけ 条 例 ) 都 市 計 画 課 建 築 住 宅 係 南 庁 舎

<4D F736F F D208E9197BF ED089EF8EC08CB18A F F A89FC82512E646F63>

安 芸 太 田 町 学 校 適 正 配 置 基 本 方 針 の 一 部 修 正 について 1 議 会 学 校 適 正 配 置 調 査 特 別 委 員 会 調 査 報 告 書 について 安 芸 太 田 町 教 育 委 員 会 が 平 成 25 年 10 月 30 日 に 決 定 した 安 芸 太 田

目 標 を 達 成 するための 指 標 第 4 章 計 画 における 環 境 施 策 世 界 遺 産 への 登 録 早 期 登 録 の 実 現 史 跡 の 公 有 地 化 平 成 27 年 度 (2015 年 度 )までに 235,022.30m 2 施 策 の 体 系 1 歴 史 的 遺 産 とこ

untitled

見 学 の 手 順 1 土 岐 市 美 濃 陶 磁 歴 史 館 に 連 絡 見 学 予 定 日 の1ヶ 月 以 上 前 に 見 学 日 の 確 認 と 打 ち 合 せ 日 時 について 土 岐 市 美 濃 陶 磁 歴 史 館 ( 土 岐 市 文 化 振 興 事 業 団 )に 連 絡 する 他 校 他

Microsoft Word - H27概要版

国 宝 重 要 文 化 財 美 術 工 芸 品 建 造 物 計 美 術 工 芸 品 建 造 物 計 東 京 , ,329 神 奈 川 千 葉 埼 玉 京 都 20

H28 地価公示結果1(黒)


内 の 遺 体 は 朽 ちていたが 10 余 枚 の 歯 が 残 っていたので 死 者 の 年 齢 を 30~60 歳 と 鑑 定 で

<92508F838F578C A2E786C73>

(Microsoft PowerPoint - \213{\217\351\226k\225\224\(B1\213g\223c\))

Taro-学校だより学力調査号.jtd

(2) 都 市 計 画 区 域 市 街 化 区 域 市 街 化 調 整 区 域 の 変 遷 1 都 市 計 画 区 域 の 変 遷 2 市 街 化 区 域 及 び 市 街 化 調 整 区 域 の 変 遷 旧 石 巻 市 ( 単 位 :ha) ( 単 位 :ha) 変 更 都 市 計 画 区 域 行

4 松 山 市 暴 力 団 排 除 条 の 一 部 風 俗 営 業 等 の 規 制 及 び 業 務 の 適 正 化 等 に 関 する 法 律 等 の 改 正 に 伴 い, 公 共 工 事 から 排 除 する 対 象 者 の 拡 大 等 を 図 るものです 第 30 号 H H28.1


平 成 27 年 1 月 8 日 ( 株 ) 大 林 組 大 阪 本 店 大 阪 市 北 区 中 之 島 3632 新 名 神 高 速 道 路 高 槻 ジャンクション 工 事 大 阪 府 高 槻 市 大 字 成 合 ~ 大 阪 府 高 槻 市 大 字 下 他 土 木 工 事 本 工 事 は 名 神

中 央 公 民 館 ( 所 在 地 日 野 本 町 ) 実 習 室 ホール 談 話 室 講 座 室 A 講 座 室 B 視 聴 覚 室 調 理 実 習 室 小 会 議 室 保 育 室 24 人 50.2m2 20 人 66.0m2 16 人 45.6m2 36 人 51

開 会 委 員 長 : これより 第 回 男 女 平 等 参 画 推 進 委 員 会 を 開 催 いたします 事 務 局 より 月 日 付 人 事 異 動 の 報 告 配 布 資 料 を 確 認 した 事 務 局 より 委 員 の 半 数 以 上 が 出 席 しているので 委 員 会 が 成 立 し

目 次 第 1. 土 区 画 整 理 事 業 の 名 称 等 1 (1) 土 区 画 整 理 事 業 の 名 称 1 (2) 施 行 者 の 名 称 1 第 2. 施 行 区 1 (1) 施 行 区 の 位 置 1 (2) 施 行 区 位 置 図 1 (3) 施 行 区 の 区 域 1 (4) 施

対 象 外 区 域 以 下 の 区 域 は 原 則 として 策 定 区 域 に 含 めないこと (1) 農 業 振 興 地 域 の 整 備 に 関 する 法 律 に 規 定 する 農 用 地 区 域 (2) 優 良 農 地 ( 一 団 のまとまりのある 農 地 や 農 業 水 利 施 設 の 整 備

<4D F736F F D E322E32328F4390B3817A977691CE8DF489D38F8A88EA C5F8CF68A4A A5F2E646F6378>

別 表 1 土 地 建 物 提 案 型 の 供 給 計 画 に 関 する 評 価 項 目 と 評 価 点 数 表 項 目 区 分 評 価 内 容 と 点 数 一 般 評 価 項 目 立 地 条 件 (1) 交 通 利 便 性 ( 徒 歩 =80m/1 分 ) 25 (2) 生 活 利 便

佐渡市都市計画区域の見直し

34 福 祉 高 齢 者 ふれあいプラザ 矢 上 福 祉 香 梅 苑 矢 上 福 祉 桃 源 の 家 矢 上 福 祉 くるみ 邑 美 園 中 野 福 祉 くるみ 学 園 中 野 福 祉 くるみ 学 園 空

0605調査用紙(公民)

3 避 難 状 況 避 難 指 示 避 難 勧 告 都 道 府 県 名 市 区 町 村 名 指 示 日 時 勧 告 日 時 青 森 県 岩 手 県 山 形 県 埼 玉 県 千 葉 県 東 京 都 鰺 ヶ 沢 町 月 16 日 12 時 55 分 10 月 22 日 10 時 00 分

実 施 概 要 実 施 日 : 平 成 20 年 9 月 1 日 ( 木 )~9 月 16 日 ( 火 ) 対 象 者 : 内 高 校 6 校 それぞれ 120 人 を 対 象 に 配 布 新 発 田 高 校 新 発 田 南 高 校 新 発 田 西 高 校 新 発 田 商 業 高 校 新 発 田 農

l 室 息 女 さ 酉 I~~

黄 檗 宇 治 大 久 保 線 宇 治 大 久 保 淀 線 103 ー 21 ー 京 阪 淀 駅 ー 240 ー 240A 立 命 館 宇 治 経 由 250 ー 250A ー 立 命 館 宇 治 経 由 平 野 町 黄 檗 公 園 ニ

人事行政の運営状況の報告について

<4D F736F F F696E74202D E38BA A A8D9195DB91678D8795E28F958CA992BC82B DC58F4994C52E >

【発注見通し】7月集計.xlsx

記者発表資料


津 市 新 最 終 処 分 場 建 設 候 補 地 申 請 概 要 調 書 1( 申 請 書 の 内 容 ) M-1 申 請 者 自 治 会 名 等 代 表 者 住 所 代 表 者 氏 名 下 之 川 自 治 会 連 合 会 津 市 美 杉 町 下 之 川 1883 下 之 川 区 長 脇 谷 茂


Microsoft Word - M075029_檜山_表紙.docx


められた 夏 自 主 ~?: 石 の 短 編 小 説 である Wj 業 虚 集 には 琴 のそら 畜 j

< F2D B E9197BF817A955C8E868145>

長崎市民間建築物耐震化推進事業の概要

統 計 表 1 措 置 入 院 患 者 数 医 療 保 護 入 院 届 出 数, 年 次 別 措 置 入 院 患 者 数 ( 人 ) ( 各 年 ( 度 ) 末 現 在 ) 統 計 表 2 措 置 入 院 患 者 数 ( 人 口 10 万 対 ) ( 各 年 ( 度 ) 末 現 在 ) 主 な 生

<4D F736F F D E738C698ACF837D E815B C8892E8816A2E646F63>

表1-4.indd

<4D F736F F D208FE DC926E8BE6926E8BE68C7689E681408C7689E68F912E646F63>

<819A955D89BF92B28F BC690ED97AA8EBA81418FA48BC682CC8A8890AB89BB816A32322E786C7378>

                         庁議案件No

2012

Ⅰ 年 金 制 度 昭 和 37 年 12 月 1 日 に 地 方 公 務 員 等 共 済 組 合 法 が 施 行 され 恩 給 から 年 金 へ 昭 和 61 年 4 月 から 20 歳 以 上 60 歳 未 満 のすべての 国 民 が 国 民 年 金 に 加 入 厚 生 年 金 基 金 職 域

ÿþ

市街化調整区域における地区計画の

Microsoft Word - 本編2-3.doc


能勢町市街化調整区域における地区計画のガイドライン

第 1 号 様 式 ( 第 2 条 関 係 ) 平 成 28 年 度 千 歳 市 発 注 予 定 一 覧 平 成 28 年 4 月 1 日 現 在 名 1 市 民 環 境 部 廃 棄 物 理 課 焼 却 処 理 場 クレーン 整 備 機 械 器 具 設 置 場 所 工 期 美 々 概 要 240 ク

<4D F736F F D2088B089AE95F18D908F C8E DA8E9F >

退職手当とは

守 口 市 立 東 小 学 校 大 久 保 小 学 校 の 統 合 実 施 計 画 目 次 第 1 守 口 市 における 学 校 統 合 の 背 景 1 第 2 東 小 学 校 と 大 久 保 小 学 校 の 統 合 について 1 第 3 統 合 校 の 学 校 づくりについて 2 第 4 東 小

現 地 調 査 では 火 口 周 辺 の 地 形 や 噴 気 等 の 状 況 に 変 化 は 見 られませんでした また 赤 外 熱 映 像 装 置 5) による 観 測 では 2015 年 3 月 頃 から5 月 29 日 の 噴 火 前 に 温 度 上 昇 が 認 められていた 新 岳 火 口

1 変更の許可等(都市計画法第35条の2)

TTR/KJL

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

<93B AE94F5>

第2章 施設の実態(用途別)

4 その 他 のイベント 大 阪 国 際 女 子 マラソン( 淀 屋 橋 交 差 点 ~ 新 橋 交 差 点 間 を 往 復 ) 1982 年 ( 第 1 回 大 会 )より 大 阪 女 子 マラソンとして 開 催 され 1985 年 大 会 から 大 阪 国 際 女 子 マラソンとして 毎 年 1

千葉県高校受験 私立高校学費一覧

官 庁 営 繕 事 業 の 事 後 評 価 表 事 業 名 かいじょうほあんだいがっこう(そうごうじっしゅうとう) 海 上 保 安 大 学 校 ( 総 合 実 習 棟 ) 実 施 箇 所 呉 市 若 葉 町 5-1 該 当 基 準 事 業 完 了 後 3 年 間 が 経 過 した 事 業 事 業 諸

表紙(第1巻)

表紙

<4D F736F F D C C BB967B94C5817A2E646F63>

中 期 の 直 径 160m 以 上 の 環 濠 集 落 が 検 出 されている 第 2~4 次 調 査 は 平 成 7 8 年 度 に 亀 岡 市 ュ~ 減 さ 努 'r)(1

1 子 ども 子 育 て 支 援 会 議 議 事 一 覧 平 成 25 年 11 月 28 日 ( 木 ) 第 1 回 子 ども 子 育 て 支 援 会 議 1 会 長 副 会 長 の 選 出 について 2 会 議 の 運 営 について 3 子 ども 子 育 て 支 援 新 制 度 の 概 要 につ

長 崎 県 吹 奏 楽 祭 ( 佐 世 保 会 場 ) 進 行 表 グループ 出 演 順 チューニングA チューニングB 出 演 時 間 役 員 1 小 佐 々 中 学 校 14 9:1 ~ 9:4 10:00 ~ 10:1 Cグループ 1 分 演 奏 3 分 入 れ 替 え

< F2D C88EF96D88E E6A7464>

各課集約①【7月以降分】

5 6 変 更 後 の 小 学 校 の 通 学 体 験 を 行 うなどPRを 行 うべきである 新 通 学 区 域 の 指 定 校 を 選 択 してもらえるよう PRに 努 めていきたいと 考 えます ( 第 三 小 の 子 どもたちと 同 じ 佐 野 中 校 区 の) 第 一 第 二 末 広 現

スライド 1

都市農地の継承に向けた相続2014_本文_13.indd

H 坂 ノ 下 急 傾 斜 地 崩 壊 工 事 高 知 県 幡 多 土 木 事 務 所 H 山 のみち 第 13 号 幹 線 林 道 開 設 事 業 中 村 大 正 線 2 工 区 工 事 高 知 県 幡 多 林 業 事 務 所 H 海 陸 常 第 09-

Microsoft Word  要綱.doc

福 岡 空 港 ホームページより 3. 福 岡 市 営 地 下 鉄 空 港 線 路 線 データ 福 岡 市 営 地 下 鉄 ホームページより 次 に 福 岡 空

Ⅰ 平成14年度の状況


サッカーの話をしよう 旅するワールドカップ 立ち読み版

Microsoft Word - 会館利用のしおり(H 鳥居場・玉見改修後)

根 本 確 根 本 確 民 主 率 運 民 主 率 運 確 施 保 障 確 施 保 障 自 治 本 旨 現 資 自 治 本 旨 現 資 挙 管 挙 管 代 表 監 査 教 育 代 表 監 査 教 育 警 視 総 監 道 府 県 警 察 本 部 市 町 村 警 視 総 監 道 府 県 警 察 本 部

七 の 二 自 然 公 園 法 ( 昭 和 三 十 二 年 法 律 第 百 六 十 一 号 ) 第 二 十 条 第 一 項 に 規 定 する 国 立 公 園 又 は 国 定 公 園 の 特 別 地 域 のうち 同 法 第 二 十 一 条 第 一 項 に 規 定 する 特 別 保 護 地 区 その 他

~ ~

(5) 農 地 法 ( 昭 和 27 年 法 律 第 229 号 )による 農 地 転 用 が 許 可 されないと 見 込 ま れる 農 用 地 (6) 森 林 法 ( 昭 和 26 年 法 律 第 249 号 ) 第 25 条 第 1 項 第 25 条 の2 第 1 項 及 び 第 41 条 第

青 森 5-9 青 森 市 本 町 5 丁 目 4 番 27 本 町 , , 青 森 5-10 青 森 市 本 町 2 丁 目 5 番 3 本 町 , , 青 森 5-11 青 森 市 中 央 1 丁

資 料 1 衆 議 院 議 員 小 選 挙 区 選 出 議 員 の 選 挙 区 の 改 定 案 の 概 要 都 道 府 県 別 定 数 の 異 動 (1) 定 数 1 増 埼 玉 県 (14 15) 千 葉 県 (12 13) 神 奈 川 県 (17 18) 滋 賀 県 (3 4) 沖 縄 県 (3

公 営 企 業 職 員 の 状 況 1 水 道 事 業 1 職 員 給 与 費 の 状 況 ア 決 算 区 分 総 費 用 純 利 益 職 員 給 与 費 総 費 用 に 占 める ( 参 考 ) 職 員 給 与 費 比 率 22 年 度 の 総 費 用 に 占 A B B/A める 職 員 給 与

<4D F736F F D F EC8DE88E7382CC8CF092CA8E968FEE A B9836C F815B834E2E646F63>

(第1号様式)

原付・小特の学科試験手続き

Transcription:

NEWS vol.15 2010.sep CONTENTS

島 根 県 立 古 代 出 雲 歴 史 博 物 館 石 見 美 術 館 連 携 事 業 古 事 記 1300 年 神 々のすがた 古 代 から 水 木 しげるまで 子 どもの 頃 ぼくは 漠 然 と 鳥 取 と 島 根 は 違 うと 感 じていた 地 理 的 に 近 く ても 雰 囲 気 がまるっきり 違 うのだ 目 に 見 えない 神 々が 寄 ってきているようなのだ 島 根 の 人 々には 出 雲 の 神 々の 雰 囲 気 が 漂 う ぼくはべビィの 頃 から 島 根 県 人 とい うと 凡 て 神 につかえている 人 だと 思 っていた 水 木 しげる 氏 が 自 伝 神 秘 家 水 木 しげる 伝 でこのように 感 じるように 島 根 県 は 様 々な 神 話 や 伝 説 を 今 に 伝 えています とりわけ 小 泉 八 雲 が 神 々の 国 と 形 容 した 杵 築 ( 出 雲 市 大 社 町 )には 出 雲 大 社 があり 日 本 書 紀 によれば 祭 おおなむちのみこと あらわに すめみま かみごと かくりごと 神 の 大 己 貴 命 は 顕 露 ( 目 にみえる 世 界 )を 皇 孫 に 譲 りささげられたかわりに 神 事 幽 事 ( 目 に 見 えない 神 の 世 界 のものごと)を 治 められることになった といい 伝 えられています 古 来 日 本 人 は 神 々は 目 に 見 えない 世 界 にあり 我 々の 目 には 見 えない 存 在 と 考 え 古 くから 心 の 中 でとらえた 神 々 のすがたを 形 にあらわすうえで 様 々に 模 索 を 繰 り 返 してきたのでした 古 事 記 編 纂 1300 年 を 前 に 当 館 と 島 根 県 立 石 見 美 術 館 では 秋 の 企 画 展 神 々のすがた を 開 催 します 当 館 では 神 々のす がたの 系 譜 をたどる 古 代 から 水 木 しげるまで ( 総 点 数 113 件 147 点 会 期 中 絵 画 と 能 面 は 展 示 替 えあり) 石 見 美 術 館 では 近 代 美 術 で 古 事 記 の 名 場 面 をたどる 古 事 記 と 近 代 美 術 と 題 して それぞれ 歴 史 美 術 の 視 点 から 日 本 人 の 神 々に 対 する 思 いを 探 ります 古 事 記 と 近 代 美 術 1 近 代 日 本 画 にみる 神 々のすがた 前 賢 故 実 から 再 興 院 展 の 画 家 たちへ 美 術 3 版 画 にみる 神 々のすがた 2 近 代 洋 画 にみる 神 々のすがた リアルに 描 かれた 違 和 感 のある 神 々 庶 民 に 広 められた 神 々のイメージ 4 彫 刻 にみる 神 々のすがた 神 の 御 霊 は 木 にやどる 5 神 域 見 えないけれど 神 々しい 休 館 日 : 毎 週 火 曜 日 観 覧 料 ( 円 ) 古 代 か ら 水 木 し げ る ま で Ⅰ 現 代 の 神 々のイメージ Ⅱ 目 に 見 えぬ 神 歴 史 Ⅲ 顕 現 する 神 Ⅴ 英 雄 神 スサノオ Ⅶ 神 を 継 承 する 休 館 日 : 毎 月 第 3 火 曜 日 観 覧 料 ( 円 ) Ⅳ 多 様 化 する 神 Ⅵ 現 代 に 生 きる 神

髪 をみずらに 結 った 古 代 の 豪 族 の 姿 で 表 わすのは 明 治 20 年 代 以 降 に 確 立 した 神 のイメージなのでした 古 代 神 は 特 定 の 山 木 磐 や 人 な どに 降 臨 し 神 意 を 託 宣 するとされま した 神 が 示 現 する 場 ( 斎 庭 )や 神 器 を 通 じて 古 代 人 の 神 観 念 を 探 ります 遮 光 器 土 偶 ( 青 森 県 亀 ヶ 岡 遺 跡 出 土 ) / 明 治 大 学 博 物 館 銅 鐸 ( 加 茂 岩 倉 遺 跡 出 土 29 号 鐸 )/ 文 化 庁 国 宝 ほか 仏 教 が 伝 来 すると 仏 像 は 当 初 異 国 の 神 と 受 けとめられ 8 世 紀 にはいる と 神 々を 神 像 や 絵 画 で 表 現 するように なりました また 神 の 正 体 と 捉 える 本 地 垂 迹 神 こそ 仏 の 本 質 とする 神 本 仏 迹 など 神 仏 習 合 思 想 が 広 く 流 布 しました 木 造 摩 多 羅 神 坐 像 / 安 来 市 清 水 寺 ( 新 発 見 資 料 ) 日 吉 山 王 宮 曼 荼 羅 図 / 奈 良 国 立 博 物 館 重 要 文 化 財 ほか Ⅳ. 多 様 化 する 神 中 世 後 期 になると 福 神 が 庶 民 の 信 仰 を 集 め 神 能 や 神 楽 で 神 が 演 じられるようになり 近 世 には 儒 学 や 国 学 の 進 展 により 髪 型 や 装 束 の 考 証 が 行 われるようになりました また 神 々は 身 近 な 存 在 として 錦 絵 や 風 刺 画 に 登 場 するようになりました 荼 吉 尼 天 曼 荼 羅 / 大 阪 市 立 美 術 館 七 生 舞 之 図 / 国 立 歴 史 民 俗 博 物 館 ほか 日 本 神 話 を 代 表 する 英 雄 神 スサノオ 荒 ぶる 神 威 か ら 中 世 には 疫 神 を 祓 う 牛 頭 天 王 と 習 合 し また 勇 猛 な 神 と して 今 にいたるまで 信 仰 を 集 めています 木 造 牛 頭 天 王 坐 像 / 出 雲 市 ă 鰐 淵 寺 天 淵 八 叉 大 蛇 記 / 松 江 市 ă 高 野 宮 ( 内 神 社 )ほか 純 粋 な 太 古 からの 精 霊 信 仰 それは 宗 教 の 前 段 階 とし てのアニミズムとか そう いったものとは 違 う 本 当 の あるべき 宗 教 としての 草 木 虫 魚 教 (アニミズム) なの だ 精 霊 とは 何 かを 長 年 に わたって 問 い 続 ける 水 木 しげ るが 捉 えた 神 々の 姿 とは? 原 画 : 焼 火 権 現 / 疱 瘡 神 / 貧 乏 神 / 厩 神 / 根 の 国 ほか 神 を 舞 い 神 に 捧 げ 神 と 人 々が 共 に 楽 しむ 神 楽 地 域 共 同 体 の 崩 壊 の 危 機 の 中 で 中 国 地 方 の 神 楽 社 中 は 地 域 の 人 と 土 地 との 絆 を 守 り 続 け 絶 えず 模 索 しています 神 楽 を 通 じて 神 の 姿 を 継 承 する 人 々の 姿 を 映 像 で 紹 介 し ます 紹 介 映 像 大 社 / 佐 陀 神 能 保 存 会 ドキュメント 神 を 舞 う 温 泉 津 プロジェクト 若 者 たちの 新 た なる 挑 戦 / 石 見 神 楽 温 泉 津 舞 子 連 中 京 都 造 形 芸 術 大 学 瓜 生 山 舞 子 連 中

島 根 県 内 では 毎 年 どれくらいの 発 掘 調 査 が 行 われている かご 存 じでしょうか 平 成 21 年 度 についてみると12 月 28 日 までに 市 町 村 の 教 育 委 員 会 ほかが45 件 の 発 掘 調 査 を 県 教 育 委 員 会 が41 件 の 発 掘 調 査 を 計 画 実 施 しています 一 頃 よりは 少 なくなったとはいえ 実 に 多 くの 遺 跡 の 調 査 が 日 々 県 内 で 行 われているといってよいでしょう 本 展 示 は このように 日 頃 行 われている 埋 蔵 文 化 財 の 発 掘 調 査 成 果 を 時 代 地 域 を 限 って まとまったかたちで 紹 介 する 展 示 の 第 2 弾 ですÿ 今 回 の 対 象 となるのは 弥 生 時 代 の 出 雲 平 野 ですÿ 出 雲 平 野 は 県 内 最 大 の 平 野 で 現 在 は 南 側 を 中 心 に 市 街 化 が 進 んでい ますが かつては 出 雲 国 風 土 記 に 神 門 水 海 と 記 されて いる 汽 水 湖 が 存 在 する 低 湿 な 土 地 でした 弥 生 時 代 はまさに 人 々が 山 裾 から 平 野 部 にしだいに 移 住 していった 時 代 に 当 た ります そして 弥 生 時 代 の 後 半 には 神 門 水 海 域 をのぞい た 平 地 部 に 大 規 模 な 集 落 がいくつも 展 開 していたことが 出 雲 市 内 の 発 掘 調 査 ではっきりと 解 ってきました 実 際 に 遺 跡 の 発 掘 調 査 を 実 施 してみて まず 我 々 調 査 員 が 驚 かされたのが 大 きな 溝 に 捨 てられた 多 数 の 土 器 です これらの 土 器 には 完 全 な 形 のものも 多 く 含 まれており 必 ずしも 壊 れたものを 捨 てたとは 限 らないようです 土 器 の 年 代 は 弥 生 時 代 末 古 墳 時 代 前 期 のものですが このような 大 量 に 土 器 を 捨 てるようす は 市 内 各 地 の 遺 跡 で 確 認 されていますÿ 今 回 はその 一 部 ですが 古 志 本 郷 遺 跡 の 溝 から 見 つかった 土 器 をまとめ て 展 示 してみたいと 思 います これらの 土 器 がどうして 捨 てられなければならなかったのか これは 出 雲 の 弥 生 時 代 的 な 社 会 の 終 わりを 考 える 上 で 大 きな 問 題 であり 展 示 するナマの 資 料 を 通 して 皆 さんも 是 非 このナゾを 考 えてみてください このほか 弥 生 時 代 後 半 には 出 雲 平 野 と 九 州 など 遠 隔 他 地 域 との 交 流 が 活 発 になり 各 種 の 手 工 業 生 産 も 平 野 のなかでおこなわれるようになり 出 雲 平 野 は 山 陰 地 方 でも 随 一 の 交 易 港 になっていったと 考 えられます こ の 時 代 には 社 会 の 大 変 革 があったのです 出 雲 平 野 から の 多 くの 出 土 品 を 展 示 する 今 回 の 特 集 展 で 是 非 この 激 動 の 時 代 を 体 感 してみてください

358 本 の 銅 剣 で 日 本 中 に 衝 撃 を 与 えた 荒 神 谷 遺 跡 銅 鐸 の 同 時 発 見 日 本 最 多 記 録 (39 個 )で 知 られ 考 古 古 代 史 ファン9,000 人 が 現 地 説 明 会 へ 押 し 寄 せた 加 茂 岩 倉 遺 跡 そして 弥 生 後 期 の 王 墓 西 谷 墳 墓 群 いずれも 最 寄 りの 駅 バス 停 から 歩 いて 何 十 分 何 時 間 という 交 通 の 不 便 さに 泣 いています これらの 遺 跡 を 結 び つける 足 として 浪 漫 バスは 出 発 しました 古 代 出 雲 歴 史 博 物 館 では 昼 食 を 含 めた 長 い 自 由 見 学 時 間 が 取 ってあり ます 大 社 コーナー ではなじみ 深 いえびす 様 大 黒 様 や 出 雲 大 社 の 巨 大 な 模 型 の 前 で 皆 さんの 足 が 止 まりました 午 後 最 初 の 見 学 地 は 今 年 の 春 開 館 したばかりの 出 雲 弥 生 の 森 博 物 館 です 来 館 した 子 どもが 楽 しく 遊 べる 空 間 をめざしたという 1 階 正 面 たいけんコーナー では 弥 生 服 を 着 たり 砂 場 に 入 って 物 を 発 掘 し たり 接 合 = 土 器 ( 強 力 磁 石 入 り)の 立 体 ジグソーパズルを 楽 しめます すぐ 隣 の 遺 物 整 理 室 では ほんとうの 接 合 作 業 も 行 われていて 埋 蔵 文 化 財 調 査 のプロの 仕 事 ぶりをガラス 越 しに 見 学 できます 2 階 の 常 設 展 示 室 では 圧 倒 的 な 存 在 感 の 西 谷 3 号 墓 復 元 模 型 が 部 屋 の 真 ん 中 を 占 めます 墓 を 作 る 人 王 の 葬 儀 に 参 加 する 人 など 多 くの 人 物 模 型 は 出 身 地 ごとに 服 の 色 や 入 れ 墨 まで 違 うというこだわりようです 博 物 館 に 隣 接 するほんものの 西 谷 3 号 墓 にも 登 ってみました 以 前 館 長 さんが サプライズがありますので ぜひ と 言 っていた 2 号 墓 に 入 ると 墓 のあるじのなきがらが 幻 灯 のように 浮 かび 上 がり おおっ おおっ とどよめきがあがりました 次 は 荒 神 谷 博 物 館 です 短 い 時 間 の 中 で 学 芸 員 さんが 時 間 を 取 って 見 せ てくれたのは 横 からみた 銅 矛 で した もともとは 柄 をさしこんで 使 うはずだったソケット 状 の 穴 には 銅 矛 を 作 ったときの 鋳 型 (なかご)の 土 が 入 ったままです 出 雲 に 伝 わった 銅 矛 が 本 来 の 使 い 方 とは 全 然 違 う 使 われ 方 をしていたことを 雄 弁 に 語 っていま した ちょうど 特 別 展 を 開 催 中 で 展 示 室 の 中 には 日 本 各 地 から 銅 鐸 の 中 の 動 物 たち が 大 集 合 していました 最 後 は 銅 鐸 39 個 同 時 発 見 の 加 茂 岩 倉 遺 跡 です 14 年 前 の 現 地 説 明 会 の ときは 山 の 斜 面 に 急 ごしらえされた 急 な 階 段 をのぼって 現 地 に 着 いたも のでした 今 ではガイダンス 施 設 から 傾 斜 の 少 ない 遊 歩 道 がついていて 車 いすを 使 ってでも 現 地 へ 行 けるようになりました 古 代 出 雲 を 感 じる 4 つのスポットをかけめぐった 今 日 の 旅 4 カ 所 がそ れぞれに 個 性 的 で 飽 きることなく あっという 間 に 過 ぎてしまった 一 日 でした

さんいんさんぽ 水 木 しげる 記 念 館 / 鳥 取 県 境 市 当 館 は 水 木 しげる81 歳 の 誕 生 日 平 成 15 年 3 月 8 日 に 開 館 し 今 年 で8 年 目 を 迎 える JR 境 港 駅 から およそ800メートル 続 く 水 木 しげる ロードの 東 端 にあり 前 身 は 老 舗 の 料 亭 だった 建 物 古 き 良 き 境 港 の 面 影 を 活 かした 設 計 で 外 観 を 白 壁 の 土 蔵 造 りで 仕 上 げている 前 庭 と 入 口 前 庭 の 中 ほどには 鬼 太 郎 誕 生 の 名 シーン 目 玉 おやじが 生 まれたばかりの 鬼 太 郎 を 心 配 げに 見 守 るブロンズ 像 があり 来 館 者 に 人 気 の 写 真 スポットだ 館 内 に 一 歩 足 を 踏 み 入 れると 左 に 大 きな 絵 が 目 に 飛 び 込 んでくる 水 木 マンガの 代 表 的 なキャラクターが 一 堂 に 会 した 大 作 妖 怪 友 だち 大 集 合 鬼 太 郎 ねずみ 男 などはもちろ んのこと 幼 少 のころの 水 木 しげるやのんのんばあ 境 港 の 冬 の 味 覚 松 葉 ガニなど 25にもおよぶキャラクタ ーを 描 いている 一 階 げげの 間 では 水 木 の 半 生 を 年 表 に 沿 って 写 真 と 絵 思 い 出 の 貴 重 な 品 などを 展 示 し 水 木 の 波 乱 万 丈 の 人 生 を 紹 介 している のんのんばあとオレ は 妖 怪 やこの 世 とは 別 の 世 界 があることなどを 教 えて 幼 い 水 木 に 影 響 を 与 えた のんのんばあ が 語 るゾーンだ 幼 いこ ろの 水 木 になって 妖 怪 の 不 思 議 さ 奥 深 さをぜ ひ 体 感 してほしい 妖 怪 洞 窟 には 40 体 もの 妖 怪 が 棲 みついて いる ライトが 効 果 音 をともなって 怪 しげに 瞬 き 日 常 にはない 空 間 を 演 出 している また 妖 怪 庭 園 は 写 真 撮 影 OK 庭 園 の 中 に12 体 の 妖 怪 が 得 意 のポーズを 決 めている 庭 園 をぬけると 等 身 大 の 水 木 しげるが 目 に 入 り その 横 には 氏 が 壁 に 直 接 描 い た 鬼 太 郎 ねずみ 男 目 玉 おやじの 絵 がある 一 番 人 気 の 写 真 スポットだ 二 階 階 段 の 壁 にも 水 木 直 筆 の 鬼 太 郎 たちが ところ 狭 しと 並 ぶ 水 木 が 帰 郷 し 来 館 するたびに 増 えていく 壁 画 だ 上 って 最 初 に 目 に 入 るのが 水 木 が80 歳 を 過 ぎてから 制 作 に2 年 をかけた 妖 怪 道 五 十 三 次 歌 川 広 重 の 東 海 道 五 拾 参 次 をモチーフに 描 いた 力 作 で 日 本 橋 から 京 都 までの55 枚 を 展 示 この 中 には300もの 妖 怪 が 描 いてあり 氏 の 作 品 に 賭 ける 意 気 込 みを 感 じ 取 ることができる また 企 画 展 水 木 しげると 女 房 のゲゲゲな 時 代 も 開 催 中 だ 貸 本 漫 画 を 描 いていた 売 れない 時 代 の 水 木 家 の 居 間 を 再 現 しており 当 時 水 木 が 愛 用 していた 品 々を 展 示 している このように 水 木 しげる 記 念 館 は 画 業 60 周 年 を 迎 えた 水 木 しげるの それぞれの 時 代 の 作 品 にスポットを 当 ててお り お 子 様 からご 年 配 の 方 まで 幅 広 いファンの 方 々に 楽 し んでいただける 施 設 となっている 水 木 しげる 記 念 館 684-0025 鳥 取 県 境 港 市 本 町 5 番 地 ( 本 町 アーケード 通 り) TEL 0859-42-2171 休 館 日 年 中 無 休 入 館 料 一 般 700 円 中 高 生 500 円 小 学 生 300 円 ( 団 体 20 名 以 上 1 名 につき100 円 引 )