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表 1 日 本 皮 膚 科 学 会 疥 癬 診 療 ガイドライン 策 定 委 員 会 メンバー 氏 名 1 石 井 則 久 2 朝 比 奈 昭 彦 3 天 谷 雅 行 4 飯 島 正 文 5 石 川 治 6 今 村 英 一 7 大 江 麻 里 子 8 大 滝 倫 子 9 加 藤 安 彦 10 金 澤 伸 雄 11 上 出 良 一 12 神 崎 保 13 木 花 光 14 小 茂 田 昌 代 15 杉 山 奈 津 子 16 関 根 万 里 17 竹 崎 伸 一 郎 18 田 中 勝 19 田 村 暢 子 20 永 岡 譲 21 南 光 弘 子 24 林 正 幸 22 牧 上 久 仁 子 23 松 田 知 子 25 吉 住 順 子 26 和 田 康 夫 所 属 国 立 感 染 症 研 究 所 ( 委 員 長 ) NHO 相 模 原 病 院 慶 応 大 学 昭 和 大 学 群 馬 大 学 宇 部 市 東 京 都 新 宿 区 九 段 坂 病 院 横 浜 市 和 歌 山 県 立 医 科 大 学 東 京 慈 恵 会 医 科 大 学 鹿 児 島 市 横 浜 市 南 部 病 院 柏 光 陽 病 院 薬 剤 科 ( 東 京 理 科 大 学 薬 学 部 ) 柏 光 陽 病 院 薬 剤 科 荏 原 病 院 日 本 医 科 大 学 東 京 女 子 医 科 大 学 東 医 療 センター 横 須 賀 北 部 共 済 病 院 国 立 療 養 所 多 磨 全 生 園 東 京 厚 生 年 金 病 院 厚 木 市 福 島 県 立 医 科 大 学 公 衆 衛 生 学 福 岡 市 東 京 都 北 区 赤 穂 市 民 病 院 Sarcoptes scabiei hominis 4 µ µ 5 6 7 a
b 8 a
b 9 10 11 12 a γ b
内 服 外 用 使 用 上 の 注 意 保 険 適 用 保 険 適 用 一 般 名 製 剤 名 ストロメク イベルメク トール 錠 チン 3mg イオウ 有 機 イオウ イオウ 末 チアントール クロタミト オイラックス 保 険 適 用 外 ン 軟 膏 安 息 香 酸 ベンジル 特 殊 製 剤 の (Benzyl ため 患 者 へ Benzoate) のインフォー ムドコンセ ントが 必 要 日 本 では 未 発 売 γ-bhc ペルメトリ ン 兼 安 息 香 酸 ベンジル 験 兼 1,2,3,4,5, 6-ヘキサク ロロシクロ 験 ヘキサン ELIMITE CREAM 験 兼 験 (60g)エリマ イトクリーム 使 用 濃 度 (%) 表 2 疥 癬 の 治 療 薬 剤 薬 理 作 用 神 経 細 胞 の 約 Clチャン 200μg/kg ネルに 主 に 作 用 5~10% 原 液 10% 6~35% 0.5~1% 5% イオウが 表 皮 で 代 謝 さ れてダニの 増 殖 を 抑 制 不 明 不 明 神 経 細 胞 の Naチャン ネルに 主 に 作 用 神 経 細 胞 の Naチャン ネルに 主 に 作 用 毒 性 LD5011.6~40mg/kg (マウス 経 口 ) 副 作 用 小 児 への 適 応 体 重 15kg 瘙 痒 の 一 過 性 増 未 満 の 小 悪,AST ALT 児 に 対 す 総 ビリルビン 値 る 安 全 性 上 昇, 中 毒 性 表 は 確 立 し 皮 壊 死 症 など ていない LD50>8,437mg/kg 皮 脂 欠 乏 性 皮 膚 (ラット 経 口 ) 1) 炎 LD501,600mg/kg (マウス 経 口 ) 1) LD501,400mg/kg (マウス 経 口 ) 2) 最 少 中 毒 量 180mg/kg (ヒト 小 児 経 口 ) LD5076~90mg/kg (ラット 経 口 ) 1) LD50383mg/kg (ラット 経 口 ) 1) 1)( 財 ) 日 本 中 毒 センター 編 : 第 三 版 急 性 中 毒 処 置 の 手 引 き,じほう,2000. 2)MerckIndex:Anencyclopediaofdrugs,ChemicalsandBiologicals,1996. 兼 適 広 範 囲 の 熱 感 刺 激 症 状 使 用 を 控 接 触 皮 膚 炎 える 中 枢 神 経 障 害 中 枢 神 経 障 害 再 生 不 良 性 貧 血 接 触 皮 膚 炎 使 用 を 控 える 10 歳 以 下 の 小 児 は 使 用 を 控 える 幼 小 児 は 2カ 月 以 上 妊 婦 への 適 応 安 全 性 は 確 立 していない ( 動 物 実 験 で 催 奇 形 性 あり) 適 大 量 または 長 期 にわたる 広 範 囲 の 使 用 は 控 える 使 用 を 控 える 使 用 を 控 える 適 γ γγ γ γ γ γ αβ γγ
γ γ γ γ c
表 3 イベルメクチンの 作 用 一 般 名 販 売 名 抗 菌 剤 主 な 作 用 現 在 の 効 能 ( 日 本 ) 最 高 血 中 濃 度 血 漿 中 半 減 期 投 与 方 法 血 液 脳 関 門 乳 汁 中 への 移 行 性 催 奇 形 性 組 織 移 行 性 代 謝 代 謝 に 関 与 する 酵 素 排 泄 イベルメクチン(ivermectin) ストロメクトール R 錠 3mg(STROMECTOL R Tablets3mg) アベルメクチン 類 から 誘 導 された 半 合 成 経 口 駆 虫 薬 1) グルタミン 酸 作 動 性 クロライドチャンネルに 結 合 2)3) 腸 管 糞 線 虫 症, 疥 癬 内 服 後 4~5 時 間 4) 約 18 時 間 5) 空 腹 時 に 水 と 共 に 服 用. 高 脂 肪 食 の 食 後 投 与 で AUC( 血 中 濃 度 下 面 積 )は 約 2.6 倍 に 上 昇 5) 容 易 に 通 過 することができない 6)7) ( 薬 物 排 出 トランスポーター P- 糖 タンパクの 基 質 である 8)9) ) あり 動 物 で 認 められる 脂 肪 で 高 く, 肝, 腎, 筋 肉, 血 漿 などの 順 で 低 下 10) 肝 11) チトクローム P450(CYP3A4)( 推 定 ) 11) 約 12 日 間 かけてほぼすべてが 糞 中 に 排 泄 ( 尿 中 排 泄 1% 未 満 ) 1) 中 西 国 彦 :BIO Clinica14:88,1999. 2) ArenaJPetal:MolBrainRes15:339,1992. 3) CulyDFetal:Nature371:707,1994. 4) 北 澤 武 文 ほか: 厚 生 省 熱 帯 病 治 療 薬 の 開 発 研 究 班, 平 成 6 年 度 報 告. 5) GuzzoCA etal:jclinpharmacol42:1122,2002. 6) LankasGRetal:FdChem Toxic27:523,1989. 7) FisferMH etal:annurevpharmacol32:537,1992. 8) LankasGRetal:ToxicolApplPharmacol.143:357,1997. 9) KweiGY etal:drugmetabdispos.27:581,1999. 10) NanaAY etal:tropmedinthealth8:820,2003. 11) ZengZetal:Xenobiotica28:313,1998. µ
d γ e f γ γ g
13 14 a b c d e f
対 応 表 4 疥 癬 予 防 のポイント 通 常 疥 癬 角 化 型 疥 癬 隔 離 個 室 に 隔 離 ( 隔 離 に 当 たっては 患 者 の 同 意 をとり, 人 権 に 配 慮 する) 不 要 個 室 に 隔 離 の 上, 治 療 を 開 始 する. 患 者 はベッド 寝 具 ごと 移 動 する. 隔 離 期 間 は 治 療 開 始 後 1~ 2 週 間 とする. 手 洗 いを 励 行 する (すべての 感 染 症 予 防 の 基 本 ) 必 要 必 要 身 体 介 護 予 防 衣 手 袋 を 着 用 する. 使 用 後 の 予 防 衣 手 袋 は 落 屑 が 飛 び 散 らないようにポリ 袋 等 に 入 れる. 不 要 必 要 (ただし 隔 離 期 間 のみ) シーツ 寝 具 衣 類 の 交 換 通 常 の 方 法 外 用 剤 処 置 し, 洗 い 流 した 後. イベルメクチン 内 服 の 翌 日. リネン 類 の 管 理 洗 濯 物 の 運 搬 時 の 注 意 (ビニール 袋 か 蓋 つきの 容 器 に 入 れて 運 ぶ) 洗 濯 患 者 がいた 居 室 に 殺 虫 剤 散 布 掃 除 必 要 普 通 の 洗 濯 でよい 不 要 通 常 の 方 法 落 屑 が 飛 び 散 らないようにビニール 袋 に 入 れ, ピレスロイド 系 殺 虫 剤 を 噴 霧 し 24 時 間 密 閉. 普 通 に 洗 濯 後 に 乾 燥 機 を 使 用 するか, 50 10 分 間 熱 処 理 後 普 通 に 洗 濯 する. 居 室 は 2 週 間 閉 鎖 するか, 殺 虫 剤 を 1 回 だけ 散 布 落 屑 を 残 さないように 掃 除 機 で 清 掃. 居 室 環 境 整 備 布 団 の 消 毒 不 要 治 療 終 了 時 に 一 回 だけ 熱 乾 燥 またはピレスロイド 系 殺 虫 剤 散 布 後 掃 除 機 をかける. 車 椅 子,ストレッチャーは 患 者 専 用 とする 不 要 必 要 : 隔 離 解 除 時 に 掃 除 機 をかけるか, ピレスロイド 系 殺 虫 剤 散 布. 患 者 の 立 ち 回 った 場 所 への 殺 虫 剤 散 布 不 要 1 回 だけ 必 要 入 浴 とくに 対 策 は 不 要 入 浴 は 最 後 とし, 浴 槽 や 流 しは 水 で 流 す. 脱 衣 所 に 掃 除 機 をかける. 接 触 者 への 予 防 的 治 療 雑 魚 寝 状 態 なら 同 室 者, 家 族 同 棲 者 には 予 防 的 治 療 を 検 討 す る( 詳 細 は 本 文 参 照 ). 必 要 : 同 室 者 は 症 状 の 有 無 を 問 わず 予 防 的 治 療 を 検 討 する. 職 員 は 患 者 との 接 触 の 頻 度 密 度 を 配 慮 して 予 防 的 治 療 を 検 討 する( 詳 細 は 本 文 参 照 ). 表 5 疥 癬 の 教 育 に 当 たっての 留 意 点 1. 通 常 疥 癬 と 角 化 型 疥 癬 がある 同 じヒゼンダニ 感 染 症 であるが, 角 化 型 疥 癬 では 桁 違 い に 多 数 のヒゼンダニが 寄 生 し, 両 者 間 で 感 染 力 が 大 きく 異 なる 2. 通 常 疥 癬 と 角 化 型 疥 癬 では 対 応 が 大 きく 異 なる 隔 離 や 衣 類 リネン 環 境 の 殺 虫 は 角 化 型 のみで 必 要 3. 感 染 後 直 ちに 症 状 が 出 現 するわけではない 約 1~2カ 月 間 の 潜 伏 期 間 ( 無 症 状 期 間 )がある 4. 外 用 剤 治 療 の 場 合 には 全 身 に 薬 剤 塗 布 が 必 要 である γ
115 Advances in Parasitology Sarcoptes scabiei New Engl J Med 354 22 Acarus scabiei Acta Dermato-Venereologica 20 Adv Parasitol 57 Sarcoptes scabiei canis homines J Am Acad Dermatol 11 Visual Dermatol 2 Parasitol 34 Biology of the parasite 59 On diseases of the skin including the exanthemata Diseases of the skin 28 28 28 Visual Dermatol 6 43 Sarcoptes scabiei hominis Intern Med 45 Sacroptes scabiei hominis J Dermatol 31 Monthly Book Derma 101 Visual Dermatol 4 Cutaneous infestations and insect bites STD 70 Infect Control Hosp Epidemiol 12 39 16 60 19 45 Pediatr Dermatol 7
γγ Pediatr Dermatol 21 Toxicol Appl Pharmacol 172 Arch Dermatol 126 Arch Dermatol 136 Cochrane Database Syst Rev 3 24 454 Ascaris Parasitol 115 γ J Pharmacol Exp Ther 295 122 Food Chem Toxicol 27 Ann Rev Pharmacol Toxicol 32 Toxicol appl Pharmacol 143 Drug Metab Dispos 27 57 29 Arch Dermatol 138 Lancet 335 New Engl J Med 333 J Eur Acad Dermatol Venereol 11 Arch Dermatol 135 Arch Dermatol 135 IntJDermatol 38 Rev Inst Med Trop S Paulo 41 Bull World Health Organ 67 Lancet 350 Lancet 349
Lancet 350 55 56 J Dermatol 30 55 Clin Parasitol 14 Clin Parasitol 15 24 59 115 J Dermatol 33 Xenobiotica 28 in vivo in vitro Sarcoptes scabiei Clin Infect Dis 39 27 Visual Dermatol 2 Can J Infect Control 7 49 Guideline for the Diagnosis and Treatment of Scabies Second Edition Sarcoptes scabiei hominis γ µ