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Chapter 1 投資信託の安全性 投資信託は 販売会社 運用会社 信託銀行といった各機関がそれぞれの役割を果たすこ 投 資 信 託 と は とで成り立つ金融商品です もしも これらの各機関の経営が破たんするような事態になっ たら 投資信託はどうなってしまうのでしょうか 結論からいえば 投資信託の仕組み上 投資信託にたずさわる各機関が仮に破たんしたと しても 投資家が預けたお金は 投資額にかかわらず制度的に守られます 各機関が仮に破たんしてしまった場合について 詳しくみていきましょう 販売会社が破たんした場合 販売会社は投資信託の取引をする際に窓口となり 投資家とお金のやりとりを行いますが お金は販売会社を経由して 信託銀行が信託財産として管理しています したがって 販売会社が破たんしたとしても 信託財産に影響はありません 保有してい た投資信託は 別の販売会社に移管され 移管先の販売会社で引き続き取引することができ ます 運用会社が破たんした場合 運用会社は運用指図を行うだけで 信託財産の保管や管理は行っていません 運用会社が破たんしたとしても 信託財産は運用会社とは別の信託銀行に保管されている ので 信託財産に直接的な影響はありません 運用していた投資信託は 他の運用会社に運 用が引き継がれるか 繰上償還されることになります 信託銀行が破たんした場合 投資信託の信託財産は信託銀行が管理していますが 信託財産は信託銀行自身の財産とは 区分して管理 分別管理 することが法律で義務づけられています したがって 信託銀行が破たんしたとしても 信託財産に影響はありません 投資信託は 破たん時の基準価額で解約されるか もしくは他の信託銀行に信託財産が移管されれば 投 資家はそのまま投資信託を保有することができます ただし このように制度的に保全されてはいても 元本が保証されている金融商品ではな い点に ご注意ください 12 Copyright 狡2010日本証券業協会
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