Article ID: NVSI-100221JP Created: 2010/09/07 Revised: - VaultDR Offline で 大 きいディスクにリストアした 際 のディスクの 有 効 利 用 1. 概 要 VaultDR Offline でバックアップしたシステムで すでに 拡 張 パーティションが 作 成 されていたりするなどして パー ティションの 大 きさに 制 限 がされている 状 態 だと より 大 きなディスクにリストアした 際 にも 元 々のパーティションの サイズまでしか ディスク 領 域 が 利 用 できません 例 えば 36GB のディスクに 拡 張 パーティションも 含 めてパーテ ィションが 構 成 されているシステムをバックアップし 72GB のディスクにリストアしたとしても 利 用 可 能 なパーティ ション サイズとしては 元 々のシステムで 制 限 されていた 36GB のみとなってしまいます 本 ドキュメントでは Linux システムにて 拡 張 パーティションが 構 成 されている 環 境 において 大 きなディスクにリス トアした 際 に 余 分 な 領 域 を 有 効 利 用 するための 手 段 の 一 例 をご 紹 介 いたします 2. 環 境 VaultDR Server 環 境 ハードウェア Host IBM System x3650m3 CPU Intel Xeon E5640 2.67GHz x 2 Memory 20GB NIC BCM5709C x 2 Tape or VTL VTL (1drive/4slot/50000MB) ソフトウェア OS Red Hat Enterprise Linux ver.5.5(x86 64) NetVault Core Ver 8.5.1 (R2010MAY04-HALO) NetVault APM Ver VaultDR APM 2.5 VaultDR Client 環 境 ハードウェア Host IBM System x3650m3 CPU Intel Xeon L5640 3.33GHz x 2 Memory 4GB Page(s): 1/6
Disk 構 成 バックアップ 時 73GB SAS Disk x 1 Disk0:73GB (RAID0) リストア 時 146GB SAS Disk x 1 Disk0:146GB (RAID0) NIC(Firmware Ver) Broadcom5709 x 4 SCSI(Firmware Ver) ServeRAID-M5014 ソフトウェア OS Red Hat Enterprise Linux ver.5.5 (x86 64) VaultOS Ver 5.5.1 自 動 認 識 NIC bnx2.ko デバイス SCSI megaraid_sas.ko 追 加 NIC Not required ドライバ SCSI Not required パーティション 構 成 /dev/sda1 /boot 258.83MB /dev/sda2 / 3GB /dev/sda3 Swap 1GB /dev/sda4 Extended /dev/sda5 /home 2.93GB /dev/sda6 /data 509.84MB 残 り 空 き 3. 手 順 3.1. そのままリストアした 場 合 3.1.1. バックアップ 元 のシステムのパーティションは 以 下 のように 構 成 されています /dev/sda4 が 拡 張 パーティ ションとして 構 成 されており 終 端 のシリンダが 8753 になっていることを 確 認 します Disk /dev/sda: 71.9 GB, 71999422464 bytes 255 heads, 63 sectors/track, 8753 cylinders 総 シリンダ 数 拡 張 パーティションの 終 端 Page(s): 2/6
3.1.2. 上 記 のシステムを VaultDR Offline でバックアップします 3.1.3. リストア 対 象 として 146GB のディスク 領 域 を 用 意 して 今 回 はそのままリストアを 行 います Page(s): 3/6
3.1.4. 下 記 のように リストア 後 のシステム 上 でパーティション 構 成 を 確 認 すると ディスクとしては 大 きなサイズ のディスクとして 認 識 されます 総 シリンダ 数 は 17750 であることも 確 認 できます しかし /dev/sda4 の 拡 張 パーティションの 終 端 は 8753 となり バックアップ 前 とは 変 らないことが 確 認 できます この 状 態 で はパーティションの 特 性 から 追 加 のパーティションの 作 成 等 が 出 来 ず 73GB までしか 使 用 できないことに なります 総 シリンダ 数 拡 張 パーティションの 終 端 3.2. 有 効 利 用 したい 場 合 の 手 順 3.2.1. 元 のパーティション 状 況 とバックアップは 3.1.1-3.1.2 と 同 様 です 3.2.2. 次 に リストア 対 象 として 146GB のディスク 領 域 を 用 意 し 今 回 は NVBU GUI で まず Master Boot Record & System Partition のみをリストアします ジョブが 完 了 したことを 確 認 して 次 のステップに 進 み ます Page(s): 4/6
3.2.3. リストア 完 了 後 VaultDR 対 象 マシン 側 では VaultOS の 待 ち 受 け 状 態 になっています Ctrl-C を 入 力 し シェル プロンプトに 入 ります 3.2.4. あとで 参 考 にするために 以 下 のような 現 在 のパーティション 情 報 を 記 録 しておきます (fdisk コマンド の 出 力 などを 利 用 して 下 さい ) 3.2.5. fdisk の d コマンド 等 を 利 用 し 拡 張 パーティション 上 に 存 在 する 論 理 ドライブ(/dev/sda6 と/dev/sda5)と 拡 張 パーティション 自 身 (/dev/sda4)を 削 除 します この 部 分 を 削 除 3.2.6. 次 に 拡 張 パーティション(/dev/sda4)を 最 大 のサイズで 作 成 し さらに 3.2.4 で 記 録 した 情 報 を 参 考 にし て 元 の 構 成 と 同 じにして 論 理 ドライブ(/dev/sda5, /dev/sda6)を 作 成 します (パーティションを 指 定 してリ ストアする 際 には 同 じサイズのパーティションが 必 要 になります リストア 対 象 のパーティションのサイズ が Blocks の 後 の + の 有 無 も 含 めてバックアップ 時 と 同 一 であることを 確 認 してください ) Page(s): 5/6
/dev/sda4 557 11750 65842402+ 5 Extended この 部 分 を 作 成 3.2.7. シェル プロンプトで drdaemon と 入 力 し 再 度 VaultOS の 待 ち 受 け 状 態 にします sh-3.2# drdaemon 3.2.8. NVBU GUI からパーティションのみを 対 象 として ( Master Boot Record & System Partition は 選 択 せ ずに) リストアを 実 行 します 3.2.9. リストアした OS 環 境 を 再 起 動 し ディスク 領 域 が 有 効 に 利 用 されていることを 確 認 します 拡 張 パーティ ションの 終 端 が 17750 となり 元 の 8753 から 増 加 しさらなる 領 域 が 利 用 可 能 となっていることがわかり ます ここに 新 たな 論 理 ドライブを 作 成 することが 可 能 です Units = シリンダ 数 of 16065 * 512 = 8225280 bytes デバイス Boot Start End Blocks Id System /dev/sda4 557 17750 138110805 5 拡 張 領 域 4. まとめ 大 きいサイズのディスクに VaultDR Offline にてリストアした 際 に そのままでは 超 過 分 の 有 効 利 用 ができない 場 合 でも 上 記 手 順 を 行 うことにより 有 効 利 用 ができるようになることを 確 認 しました 以 上 Page(s): 6/6