Microsoft PowerPoint - 20160211 MieICNet 講演(4)村木.pptx



Similar documents
Microsoft Word - 目次.doc

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

03 平成28年度文部科学省税制改正要望事項

HIV感染防止マニュアル(出力用).indd

ヨーロッパ各国における乗用車の安全要件

独立行政法人国立病院機構呉医療センター医療機器安全管理規程

治 験 実 施 管 理 システム NMGCP 向 け Excel 形 式 プロトコール 作 成 手 順 書 V4.0.3 対 応 版 第 1 版 株 式 会 社 富 士 通 アドバンストエンジニアリング All Rights Reserved,Copyright 株 式 会 社 富 士 通 アドバン

Taro-01 議案概要.jtd

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について


( 新 ) 医 療 提 供 の 機 能 分 化 に 向 けたICT 医 療 連 携 導 入 支 援 事 業 費 事 業 の 目 的 医 療 政 策 課 予 算 額 58,011 千 円 医 療 分 野 において あじさいネットを 活 用 したICT したICT 導 入 により により 医 療 機 能

平成22年度標茶町の給与・定員管理の公表

Microsoft PowerPoint - 報告書(概要).ppt

Taro-29職員退職手当支給規程

その 他 事 業 推 進 体 制 平 成 20 年 3 月 26 日 に 石 垣 島 国 営 土 地 改 良 事 業 推 進 協 議 会 を 設 立 し 事 業 を 推 進 ( 構 成 : 石 垣 市 石 垣 市 議 会 石 垣 島 土 地 改 良 区 石 垣 市 農 業 委 員 会 沖 縄 県 農

<819A955D89BF92B28F BC690ED97AA8EBA81418FA48BC682CC8A8890AB89BB816A32322E786C7378>

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 級 の 給 料 月 額 最 高 号 級 の 給 料 月 額 1 級 ( 単 位 : ) 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 9 級 1 級 135,6 185,8 222,9 261,

する ( 評 定 の 時 期 ) 第 条 成 績 評 定 の 時 期 は 第 3 次 評 定 者 にあっては 完 成 検 査 及 び 部 分 引 渡 しに 伴 う 検 査 の 時 とし 第 次 評 定 者 及 び 第 次 評 定 者 にあっては 工 事 の 完 成 の 時 とする ( 成 績 評 定

<816982DC82BF90AD814688C4816A96A596CA8E7397A7926E934B90B389BB8C7689E E646F6378>

2 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与

3 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与 月 額

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

技 能 労 務 職 公 務 員 民 間 参 考 区 分 平 均 年 齢 職 員 数 平 均 給 与 月 額 平 均 給 与 月 額 平 均 給 料 月 額 (A) ( 国 ベース) 平 均 年 齢 平 均 給 与 月 額 対 応 する 民 間 の 類 似 職 種 東 庄 町 51.3 歳 18 77

<6D33335F976C8EAE CF6955C A2E786C73>

17 外 国 人 看 護 師 候 補 者 就 労 研 修 支 援 18 看 護 職 員 の 就 労 環 境 改 善 運 動 推 進 特 別 20 歯 科 医 療 安 全 管 理 体 制 推 進 特 別 21 在 宅 歯 科 医 療 連 携 室 整 備 22 地 域 災 害 拠 点 病

1 総 合 設 計 一 定 規 模 以 上 の 敷 地 面 積 及 び 一 定 割 合 以 上 の 空 地 を 有 する 建 築 計 画 について 特 定 行 政 庁 の 許 可 により 容 積 率 斜 線 制 限 などの 制 限 を 緩 和 する 制 度 である 建 築 敷 地 の 共 同 化 や

Transcription:

平 成 27 年 度 三 重 県 感 染 対 策 支 援 ネットワーク 発 足 説 明 会 平 成 28 年 2 月 11 日 ( 木 ) 14 時 00 分 三 重 大 学 講 堂 ( 三 翠 ホール) 小 ホール 不 適 切 な 抗 菌 薬 療 法 の 死 亡 率 に 対 する 影 響 三 重 県 抗 菌 薬 使 用 動 向 調 査 (MACS)について 600 感 500 染 症 400 罹 患 例 300 数 ( 200 ) 100 存 者 数 死 亡 者 数 17.7% の 死 亡 率 42.0% の 死 亡 率 相 対 的 危 険 度 = 2.37 (95% C.I. 1.83-3.08; p <.001) 村 木 優 一 ( 三 重 大 学 医 学 部 附 属 病 院 薬 剤 部 ) 0 不 適 切 な 治 療 適 切 な 治 療 Kollef M et al. Inadequate antimicrobial treatment of infections: a risk factor for hospital mortality among critically ill patients. Chest, 115, 462-474, 1999. 敗 症 における 抗 菌 薬 開 始 時 間 と 死 亡 率 の 関 係 敗 症 では 抗 菌 薬 投 与 が1 時 間 遅 れる ごとに 死 亡 率 が7.6% 増 加 する 抗 菌 薬 には 種 類 に 応 じて 適 した 投 与 法 が 違 います 薬 物 中 濃 度 Cmax AUC %T > MIC Time above MIC AUC / MIC : AUCとMICの 1 回 投 与 量 を 増 やす Cmax / MIC : 最 中 濃 度 とMICの %T > MIC : 24 時 間 の 中 で 中 濃 度 がMICを 超 えている 時 間 の 割 合 MIC 1 投 与 回 数 を 増 やす 0 24 h 投 与 後 時 間 Critical Care Medicine 34(6), 1589-1596, 2006 抗 菌 薬 βラクタム 系 (セフェム 系 ペニシリン 系 カルバペネム 系 など) リネゾリド エリスロマイシン クラリスロマイシン リンコサマイド アミノグリコシド 系 メトロニダゾール キノロン 系 ダプトマイシン キノロン 系 アミノグリコシド 系 アジスロマイシン テトラサイクリン 系 グリコペプチド 系 チゲサイクリン リネゾリド PD 殺 菌 特 性 時 間 依 存 濃 度 依 存 濃 度 依 存 + 時 間 依 存 適 PDパラメータ %T>MIC Cmax/MIC AUC/MIC Crit Care Med. 2009, 37 : 840より 部 改 変

新 たな 耐 性 菌 の 出 現 と 蔓 延 は 世 界 的 な 問 題 1. 3 世 代 セファロスポリン 耐 性 腸 菌 2. フルオロキノロン 耐 性 腸 菌 3. 3 世 代 セファロスポリン 耐 性 肺 炎 桿 菌 4. カルバペネム 耐 性 肺 炎 桿 菌 5. MRSA 6. PRSP 7. チフス 性 キノロン 耐 性 サルモネラ 8. キノロン 耐 性 シゲラ 属 9. 3 世 代 セファロスポリン 耐 性 淋 菌 新 規 抗 菌 薬 の 開 発 も 停 滞 し 左 下 の9つの 耐 性 菌 が 検 出 されているか( 緑 は5 種 以 上 検 出 ) Super-Resistant Bacteria インドでは58,000 / 年 の 新 児 が 感 染 により 死 亡 EUでは 25,000 / これらの 年 の 耐 死 性 亡 菌 と250 に 対 万 もの する 選 余 分 択 な 肢 も 院 期 少 間 ない タイでは38,000 / 年 の 死 亡 と320 万 の 院 期 間 国 では23,000 / 年 の 死 亡 と200 万 以 上 が 罹 患 CDC: Antibiotic resistance: the global threatより 世 界 だけでなく 耐 性 化 は 我 が 国 でも 進 んでいる 側 もある 40% 35% 30% 25% 20% 15% 10% 5% 0% マイコプラズマ 肺 炎 に 対 する マクロライド 耐 性 率 河 合 ら 化 僚 誌 62 (1) 110-117, 2014 腸 菌 に 対 する3 世 代 セファロスポリン とキノロン 耐 性 率 CTX_ 耐 性 率 LVFX_ 耐 性 率 2009 年 2011 年 2013 年 JANISデータより 作 成 クラリスロマイシン(%) ヘリコバクターピロリに 対 する CAMとMNZの 耐 性 率 の 関 係 メトロニダゾール(%) Kim et al.: WJGPT 6(4): 183-198, 2015 その 他 にも 多 剤 耐 性 アシネトバクター 多 剤 耐 性 緑 膿 菌 多 剤 耐 性 結 核 菌 メチシリン 耐 性 ブドウ 球 菌 バンコマイシン 耐 性 腸 球 菌 カルバペネム 耐 性 腸 内 細 菌 科 細 菌 Antimicrobial resistance (AMR) 対 策 は 世 界 的 な 問 題 国 際 的 に 脅 威 となる 感 染 症 対 策 関 係 閣 僚 会 議 第 1 回 薬 剤 耐 性 に 関 する 検 討 調 整 会 議 資 料 より 抜 粋 2014 年 の 第 67 回 WHO 総 会 で 2015 年 5 の 第 68 回 総 会 に 向 けて 耐 性 菌 に 関 するグローバルアクションプラン を 案 することが 決 まりました 以 下 の 項 を 対 象 にした2 年 以 内 の 動 計 画 の 案 と 履 を 求 め 2 年 毎 に 各 国 は 達 成 状 況 をWHOに 報 告 日 本 における 抗 菌 薬 の 消 費 状 況 注 射 薬 + 内 服 薬 2009 YR 2011 YR 2013 YR J01DD セフカペンピボキシル 1.63 セフジニル 0.40 セフジトレンピボキシル 1.16 J01FA アジスロマイシン 0.76 クラリスロマイシ 3.43 J01M キノロン 2.8 抗 菌 薬 消 費 の 部 分 は 内 服 である 1000 あたり 約 16 毎 投 与 されて いる 1 億 2700 万 あ たり 毎 200 万 に 投 与 されてい る 1. 啓 発 教 育 市 全 体 への 啓 発 全 ての 分 野 の 関 係 者 へ 啓 発 教 育 訓 練 2. サーベイランス モニタリング ヒト 動 物 農 業 等 に 対 する 耐 性 微 物 抗 菌 薬 使 量 の サーベイランス モニタリング 検 査 室 の 機 能 強 化 3. 感 染 予 防 管 理 効 果 的 な 衛 状 況 の 改 善 や 感 染 防 策 の 強 化 により 罹 患 の 減 少 4. 抗 微 物 薬 適 正 使 ヒトや 動 物 への 適 正 使 質 の 担 保 管 理 ( 処 外 使 の 禁 等 ) 動 物 への 成 促 進 的 での 投 与 禁 5. 研 究 開 発 財 政 確 保 対 策 のための 持 続 的 資 の 確 保 と 維 持 新 規 抗 菌 薬 治 療 薬 予 防 薬 開 発 のための 国 際 協 注 射 薬 2009 YR 2011 YR 2013 YR 0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 0.00 0.20 0.40 0.60 0.80 1.00 1.20 1.40 テトラサイクリン(J01A) ペニシリン (J01C) スルフォンアミド トリメトプリム (J01E) アミノグリコシド 系 薬 (J01G) 他 の 抗 菌 薬 (J01X) 1000 あたり 約 1.2 毎 投 与 されて いる 1 億 2700 万 あ たり 毎 15 万 に 投 与 されてい る DDDs/1000 inhabitant/day アンフェニコール(J01B) セファロスポリン 及 び 他 のβラクタム 系 薬 (J01D) マクロライド リンコサマイド 及 びストレプトグラミン (J01F) キノロン (J01M) In preparation

感染症診療のトライアングル ロジック 日本の抗菌薬使用量とEU諸国との比較 J01DB セファドキシル テトラサイクリン(J01A) セフタチジム セファロスポリン及び他のβラクタム系薬 (J01D) セフロキサジン セファレキシン (J01F) マクロライド リンコサマイド及びストレプトグラミン J01DC セファクロル 他の抗菌薬(J01X) セフォチアム ギリシャ セフロキシムアキセチル ルーマニア J01DD セフカペンピボキシル 1.63 ベルギー セフジニル 0.40 フランス キプロス セフジトレンピボキシル 1.16 ルクセンブ セフィキシム イタリア セフドロキシムプロキセチル アイルランド セフテラムピボキシル ポルトガル マルタ セフチブテン アイスランド クロアチア スペイン イギリス スロバキア ポーランド フィンランド ブルガリア チェコ共和国 ノルウェー デンマーク リトアニア ドイツ スロベニア スウェーデン オーストリア ハンガリー ラトビア エストニア オランダ 本 5 10 感染部位 Site of infection スルフォンアミド トリメトプリム (J01E) キノロン (J01M) 計(J01B, J01G and J01R) どの部位に どのような免疫状態 の患者に 患者 Host J01CA アモキシシリン アンピシリン アンピシリン クロキサシリン バカンピシリン シクラシリン レナンピシリン ピブメシリナム J01CE ベンジルペニシリンベンザチン J01CR アモキシシリン クラブラン酸 スルタミシリン 0 ペニシリン (J01C) 原因微 物 Microorganisms J01FA アジスロマイシン 0.76 クラリスロマイシ 3.43 15 20 25 30 35 Surveillance report: ecdc 2012より引用作図 MieICNet Mie Infection Control Network)が発足します どのような微 物に よる 抗菌薬 Antimicrobial agents 必要であれば どのタイミングでは どの抗菌薬を どんな 量で どのくらいの期間 地域連携を通した抗菌薬適正使用の推進

抗 菌 薬 使 用 動 向 調 査 システム サイトアドレス:https://www.jacs.asia 施 設 登 録 ID パスワードを 発 行 登 録 年 を 選 択 施 設 の 基 本 情 報 使 用 量 (AUD)の 登 録 使 用 日 数 (DOT)の 登 録 フィードバック 自 施 設 の 使 用 量 (AUD) 推 移 自 施 設 の 使 用 に 数 (DOT) 推 移 自 施 設 におけるAHI 自 施 設 の 登 録 データダウンロード 他 施 設 との 比 較 三 重 県 における 抗 菌 薬 使 用 量 調 査 を 実 施 します 対 象 期 間 :2014 年 1 月 から12 月 調 査 対 象 : 三 重 県 における 全 ての 医 療 機 関 ( 感 染 防 止 対 策 加 算 1 2の 施 設 は 必 須 でお 願 いします ) 調 査 方 法 :JACSに 登 録 し 2014 年 のAUDおよび 施 設 背 景 を 入 力 する(DOTは 任 意 ) データ 期 限 :2016 年 3 月 末 日 三 重 県 内 において 連 携 を 強 化 し 感 染 対 策 や 抗 菌 薬 の 適 正 使 用 を 推 進 することにより 一 緒 に 県 民 へ 貢 献 していきましょう システムを いた 使 量 調 査 の 実 際 1ある 範 囲 ( 病 院 全 体 あるいは 診 療 科 など) ある 定 期 間 に おける 抗 菌 薬 使 量 をレセプトデータ 等 から 抽 出 する 参 考 資 料 : 抗 菌 薬 使 用 量 の 登 録 方 法 について 2 集 計 機 能 などを 利 し 販 売 品 名 の 違 いや 複 数 規 格 採 して いる 抗 菌 薬 を 医 薬 品 般 的 名 称 に 対 して1つにまとめる

システムを いた 使 量 調 査 の 実 際 3 医 薬 品 般 的 名 称 毎 に 算 出 した 使 量 本 数 ( 左 )に 規 格 等 を 乗 じる( 右 ) 使 量 本 数 ( 左 ) 規 格 等 を 乗 じる( 右 ) システムを いた 使 量 調 査 の 実 際 4 医 薬 品 般 的 名 称 毎 にATC 分 類 されており(1 列 ) DDD が 設 定 されている(5 列 ) 先 ほどの 値 をペースト 動 算 出 医 事 課 に 依 頼 Cf8qpHPD 上 記 のひな 形 ファイルや 使 法 の 詳 細 はJACSサイトにあります 使 法 が 解 らなければ 村 (y-muraki@clin.medic.mie-u.ac.jpまでご 相 談 下 さい