AWS をフル活用したコネクテッドカーを支えるアプリ ケーションの開発 運用 監視術 株式会社デンソー MaaS 開発部デジタルイノベーション室 SRE チーム 冨田進 2019 年 10 月 3 日 AWS DevDay Tokyo 2019 AWS DevDay Tokyo 2019 / Sus

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Transcription:

AWS をフル活用したコネクテッドカーを支えるアプリ ケーションの開発 運用 監視術 株式会社デンソー MaaS 開発部デジタルイノベーション室 SRE チーム 冨田進 2019 年 10 月 3 日 AWS DevDay Tokyo 2019 DENSO CORPORATION RightsReserved. 2017, Amazon Web Services, Inc. or its Affiliates. All rights reserved.

Who is a speaker 冨田進 Susumu Tomita MaaS 開発部デジタルイノベーション室 Site Reliability Engineering team エンジニア 日立製作所, 米国 Hitachi Data Systems 社にて JP1,Hitachi Storage Advisor,UCP Director や Lumada 等の開発および品質保証業務に従事 2018 年デジタルイノベーション室の開発スタイルに興味を持ちデンソーへ入社 デンソーに入社してから約一年経ちました 2

本日のご紹介内容 1. 新組織であるデジタルイノベーション室の役割と異業種と協業 競合す るために取り組む内製でのアジャイル開発 2. 開発したプロダクトの概要と AWS の活用について 3. プロダクトを作り上げる過程で直面した課題と解決方法

デジタルイノベーション室の役割 IoT, AI, Cloud などの技術の急速な進展に伴い 自動車産業は大変革期を 向かえている

自動車業界 100 年に 1 度の大変革期 ルール変化 評価軸変化の時期 C A S E Connected ( 繋がる 飛躍的価値向上 ) Autonomous ( 自動運転 ) Sharing ( 所有から利用へ ) EV ( 電動化 ) M MaaS ( サービスとしての移動手段の提供 ) 5

デジタライゼーションで実現する 未来のモビリティ社会 ITとモビリティの融合 6

モビリティ業界におけるデジタルトランスフォーメーション サク イラ バウ ード 世 界 破壊的イノベーションが 生み出だされている領域 Google, Amazon, Facebook, Uber, AirBnB, NETFLIX etc 新たな競合企業 シ ャ ド ウ あらたに取り組まなければなら ない領域 リフ アィ ルジ 世カ 界ル 7

イノベーションとは? 進化 現在 8

イノベーションとは? 大きな進化 9

イノベーションとは? 急速な進化 10

イノベーションとは? イノベーション 11

イノベーション イノベーション 顧客視点で進化 事業者視点で進化 12

変化 は思っているよりも 早い 速い Fifth Avenue in New York 1900 1913 13

新たな競合 ディスラプターのアプローチ 引用: シリコンバレーD-Labプロジェクトレポート 2017/3 14

新たな競合 ディスラプターのアプローチ Iデ Tン はソ じー め る っ て よ 早く作る 安く作る ゼロからイチ を創る デザイン思考 サービスデザイン Cloud & Open Source 作りながら考える 顧客と共に創る 内製化 アジャイル開発 リファイメント スプリント プランニング 次回の開発候補を共有 アウトプットの明確化 必要な技術調査の有無 スプリントバックログ 開発内容の決定 各タスクの明確化 必要な時間の 積もり 開発項 のコミットメント ユーザーストーリーマップ 実際の開発 ( 我々は1 週間) デイリースクラム 毎 の進捗を共有 問題有無の共有 プロダクトバックログ スプリント レビュー 開発内容( 成果) の共有 関係者からのフィードバック プロジェクト全体の 向性の共有 軌道修正 レト ロスペクティブ スプリント内の活動の振り返り 良かった点/改善すべき点 同じ土俵に立つために 同じ道具 同じ文化で同じ体制を構築する 15

デジタルイノベーション室の課題認識 IT ベンダー企業 75% ユーザー企業 IT エンジニア の人数 IT ベンダー企業 ユーザー企業 72% 約 100 万人 約 300 万人 IT エンジニアの所属会社日米比較出所 : ネットコマース 16

デジタルイノベーション室の課題認識 デジタルイノベーション室 刈谷本社から 2時間 名古屋から 1時間 21分 東京支社から 30分 品川オフィスから 20分 東京出張の際に途中下車して徒歩5分 企業版スープの冷めない距離 17

デジタルイノベーション室の活動の広がり 2017 年 2 月 役員会議上程 2017 年 4 月 デジタルイノベーション室新設 2 名 2017 年 5 月 社内公募 +1 名 キャリア採用入社 +1 名 の4 名体制 2017 年 5 月末第 1 アジャイル開発チーム発足 2017 年 9 月第 2 アジャイル開発チーム発足 2017 年 9 月アーキテクチャー / インフラチーム発足 2017 年 12 月第 3 アジャイル開発チーム発足 2018 年 5 月第 4 アジャイル開発チーム発足 2018 年 5 月第 5 アジャイル開発チーム発足 2018 年 8 月第 6 アジャイル開発チーム発足 2018 年 11 月 SRE チーム発足 18

開発したプロダクトの概要と AWS の活用について

デジタルイノベーション室で自社内製開発したサービスの本番サービス開始! 2019 年 1 月 17 日サービス開始 20

mobi-crews サービス使用イメージ 21

mobi-crews サービス使用例 22

mobi-crews を支える技術 IoT 基盤 既存インフラを活用 バックエンドサーバ ( データ処理 ) フロントエンドサーバ AWS 各種マネージドサービス Docker Ruby on Rails インフラ自動化 : Terraform デプロイ : Elastic Beanstalk 開発技術 スクラム開発 Docker 自動テスト : CircleCI 静的解析 : CodeClimate 23

このサービスが動作するインフラをどのように構築, 運用するのか? 24

インフラ管理の課題 素早くミスなくインフラの構築をするには? 障害に強い 構築の手戻りと無縁なインフラとは? プロダクトの進化に伴うインフラの構成変更への対応 変更に強いインフラとは? スケーラブル セキュリティ対応 扱うデータ量が増えても安定かつ安全にサービスを運用させるには? 25

インフラ管理の課題に対するアプローチ インフラのコード化 極力マネージドサービスを使用して運用 保守の負担を考慮 AWS という巨人の肩の上に乗る 26

インフラ構成のポイント インフラの構成はコード化 1 コマンドでインフラを作成可能 PaaS,Auto Scaling するサービスを使う 構成管理の手間を減らし 障害発生時にも自動復旧させる仕組みを使う AWS の提供する監視, 通知サービスを使用する AWS の蓄積したノウハウを取り込む 27

Infrastructure as Code の強さ インフラの構成は Terraform を使用してコード化している AWS に詳しくない人でもインフラの構築が 1 時間もあれば完了する 構築ミスがないので 障害発生時の解決スピードが上がる ノウハウがコードに反映されるので暗黙知が形式知へ変わり 誰でも更新するこ とができるインフラへ変わった 28

PaaS はイイ! デプロイには Elastic Beanstalk(Docker プラットフォーム ) を使用している 仮想サーバ (Amazon EC2), ロードバランサ等アプリケーションの実行環境 に悩む必要なし コンテナの標準出力のログを Amazon CloudWatch へデフォルトで転送して くれるので設定漏れなし 覚えることが減って管理が楽になった 29

やっぱり Auto Scaling は使える! DB には Amazon Aurora を使用, もちろん EC2 は Auto Scaling データ量が増えてもストレージ使用量は最大 64 テビバイト (TiB) まで自動的 に拡張してくれる アクセス数によって柔軟にスケールするクラウドならではの強さ 急な顧客増も怖くない 30

少しのコストで大きな安心 AWS Config,Amazon Guard Duty,AWS Trusted Advisor を使用して AWS の設定ミスによるセキュリティリスクを減らす 設定ミスがあったら Slack に通知をする仕組みを作ることで例えば SSL 証明書 の更新がされなかったり SSH の 22 番ポートをインターネットへ公開してしまった 問題があってもすぐに気づくことが可能 AWS の蓄積したノウハウを利用させていただく 31

AWSの構成例 32

ご参考 : 使用しているツールやサービスについて ソースコード管理 :Bitbucket(Git) ( 言語はTerraform, shell script, Python) アカウント管理 : Keycloak DNS: Amazon Route 53 CDN: Amazon CloudFront Firewall: AWS WAF 証明書管理 : AWS Certificate Manager DB: Amazon Aurora(Mysql 互換 ) Application デプロイ :Elastic Beanstalk (Dockerプラットフォームを使用) コンテナ管理 : Amazon Elastic Container Registry 監視 : Amazon CloudWatch, AWS CloudTrail, AWS Config,Amazon Guard Duty AWS Trusted Advisor, Zabbix 通知 :Slack, AWS Lambda 静的コンテンツ管理 : Amazon S3 33

プロダクトを作り上げる過程で直面し た課題と解決方法

商用サービスを作る過程で発生した課題 性能面 セキュリティ その他非機能要件 いずれもノウハウや専門知識が必要な分野 35

問題に対処するには? プロジェクト横断の別チームを結成 開発 検証 運用に強みを持ったメンバを集める 各プロジェクトで忘れがちな点を拾って対策 外部機関と連携したセキュリティ評価して対策案を提示 ノウハウの横展開 36

プロダクト品質要件の例 保守性 : X 台から X 万台までの車両数に対応可能 効率性 : CPU 使用率は最大 70% 信頼性 : 24 時間 365 日利用可能 信頼性 : 障害発生時には 6 時間に復旧 効率性 : X 万台の車両データを収集可能 使用性 : 直観的な画面操作 機能性 : 車両位置情報 機能性 : 危険運転時の撮影動画 効率性 : X 分以内に参照可能 資料に記載している数字や日付は 仮想したものです デンソーのビジネスと関係あるものではありません 37

センターの品質の向上プロダクト局面における品質実現にかける工数の変化例 プロダクト局面デモトライアルプレ本番本番 開発開始 デモ開発開始から 5 か月後 トライアル開始から 6 か月後 プレ本番稼働開始から 5 か月後 対象車両台数の目標値 0->5 50 50->5,000 5,000->500,000 機能性 (functionality) 信頼性 (reliability) 使用性 (usability) 効率性 (efficiency) 合目的性など X X X 機密性 保守性 (maintainability) 移植性 (portability) 必要最小限 各プロダクト局面で優先するべき要件や制約については PO リードで決定します 資料に記載している数字や日付は 仮想したものです デンソーのビジネスと関係あるものではありません 38

センターの効率性の向上プロダクト局面における対象車両台数の変化例 対象車両台数 : 100,000 倍 プレ本番 本番 500,000 デモ 5 トライアル 50 5,000 効率性 : 10 倍の車両に対応 効率性 : 100 倍の車両に対応 効率性 : 100 倍の車両に対応 参考 :2016 年時点の自動車保有台数 : 13 億 2,421 万台 / 世界 7,775 万台 / 日本 ( 日本自動車工業会 ) 資料に記載している数字や日付は 仮想したものです デンソーのビジネスと関係あるものではありません 39

センターの効率性の向上システム観点での対応 1: 負荷分割 ( 目標値をできるだけ下げる ) 500,000 20,000 X25 環境 資料に記載している数字や日付は 仮想したものです デンソーのビジネスと関係あるものではありません 40

センターの効率性の向上システム観点での対応 1: 負荷分割 ( 目標値をできるだけ下げる ) 500,000 20,000 X25 環境 資料に記載している数字や日付は 仮想したものです デンソーのビジネスと関係あるものではありません 41

センターの効率性の向上システム観点での対応 2: 疎結合と段階的な切り替え 変更箇所の Input と Output のインターフェースは変更しない デモ & トライアル ( 対象車両台数 :5-50 台 ) X 処理 1 一時保管 DB 処理 3 一時保管 DB 処理 4 X 処理 2 画面表示用 DB 画面処理 X プレ本番 ( 対象車両台数 : 5,000 台 ) 処理 1 一時保管 DB 処理 3 一時保管 DB ***logic 処理 4 X 処理 2 実現パターン : プログラムの並列化 + 稼働環境の処理能力増強 本番 ( 対象車両台数 : 20,000 台 ) 処理 1+ 処理 2 1+ 2 ***logic 処理 3 処理 4 処理 3 処理 4 実現パターン : プログラムの処理効率を高める + プログラムの並列化と稼働環境の処理の増強 ( ただし処理効率と資源効率性を高めて稼働時間を短縮することによりインフラコスは削減 ) 資料に記載している数字や日付は 仮想したものです デンソーのビジネスと関係あるものではありません 42

センターの効率性の向上体制観点での対応 :SRE ロールを追加配置ただし 決定者は Product Owner あるいは Development Team Senior Management Marketing and Sales Users and customers 要望 Product Owner 決定 要件 制約 リスク 優先順位 決定 SRE Infrastructure Sect. プロダクト品質向上のために 幅広い観点で支援 Development Team 課題の可視化と実現案の提示 43

処理時間 センターの効率性の向上体制観点での対応 :SRE チームが課題の可視化と実現案の提示 デモ & トライアル ( 対象車両台数 :5-50 台 ) 処理 1 一時保管 DB 処理 3 一時保管 DB 処理 4 処理 2 画面表示用 DB 画面処理 車両数の変化に伴うシステムリソースの使用率は XX% 処理時間の内訳は XXX 改善すべき個所は XXX 疑似 DCM 疑似 DCM 疑似 DCM 疑似 DCM 疑似車両 台数 現行アプリケーションの改修で対応は [ 可能 / 不可能 ] 新しいテクノロジーを活用した抜本的な対策が [ 必要 / 不要 ] 資料に記載している数字や日付は 仮想したものです デンソーのビジネスと関係あるものではありません 44

センターの効率性の向上体制観点での対応 :SRE チームが課題の可視化と実現案の提示 性能向上施策のパターン実現例前提条件 要件を下げる負荷を分割する 地域や組織などの単位でシステム環境を分割することによって システム環境あたりの性能要件を下げる プログラムの処理開始時間を早める 参考情報 性能向上施策の例 処理能力を高めるプログラム処理の効率を高める 計算ロジックを軽量化する I/O 回数を削減する 時間固定ではなく 前提処理が完了次第該当アプリを起動する アプリの配置を分けることによって 他のアプリの稼働時間を考慮せずに該当アプリを起動できるようにする 環境間での依存度が低い場合 プロジェクト開始時間を早めることを妨げる制約条件を解消できる場合 プログラム処理を並列化する プログラムの稼働環境の処理能力を高める 以下いずれかの方法にてプログラムを並列実行する マルチスレッド マルチプロセス マルチサーバー 以下いずれかの方法にて処理能力を高める ハードウェアのスケールアップ (CPU, Memory, Disk) ハードウェアのスケールアウト ( サーバーの台数を増やす ) Network の帯域を増やす 環境リソースの使用率が高く 処理のボトルネックになっていることが推測される場合 45

We are hiring! 職場メンバーの声 : 今までの開発手法にはもうもどれません 新しい技術に触れ 自分が進化しました みんなで作ることがこんなに楽しいとは思っていませんでした 問題を一人で抱え込まないでみんなで解決する方式に安心感を覚えました 日々良くなっていくのは気持ちがいい まだまだ成長できるってことをスクラムは体験させてくれます 徹底的に無駄を省き 圧倒的に開発に集中できる スキルマッチより人物マッチが重要 チームが大切 積極採用中 詳しくは こちらから 46

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