公 務 災 害 とは? P1 事 故 防 止 に 努 めましょう P2 災 害 が 発 生 したら? P3 アクシデントアラカルト P5 公 務 災 害 認 定 請 求 書 の 書 き 方 は? P7 公 務 災 害 Q&A P9 療 養 補 償 ( 治 療 費 の 支 払 )の 手 続 きは? 補 償 の 種 類 は? P10 P11 地 方 公 務 員 災 害 補 償 基 金 奈 良 県 支 部
公 務 災 害 とは? 公 務 災 害 補 償 制 度 とは? 常 勤 の 地 方 公 務 員 が 公 務 上 の 災 害 又 は 通 勤 による 災 害 を 受 けた 場 合 に その 災 害 によって 生 じた 身 体 的 損 害 を 補 償 する 制 度 です ( 物 的 損 害 や 精 神 的 損 害 は 補 償 の 対 象 ではありません ) 公 務 上 の 災 害 とは? 公 務 上 の 災 害 として 認 められるには 次 の2 つの 要 件 を 満 たす 必 要 があります 1 職 員 が 公 務 に 従 事 し 任 命 権 者 の 支 配 管 理 下 で 災 害 が 発 生 したこと( 公 務 遂 行 性 ) 2 公 務 と 傷 病 との 間 に 相 当 因 果 関 係 があること ( 公 務 起 因 性 ) 職 員 の 基 礎 疾 患 ( 持 病 )と 公 務 とが 競 合 原 因 となって 傷 病 が 発 生 した 場 合 公 務 が 相 対 的 に 有 力 な 原 因 であ る 必 要 があります 補 償 の 実 施 は 各 地 方 公 共 団 体 からの 負 担 金 により 運 営 されている 地 方 公 務 員 災 害 補 償 基 金 が 行 います 負 担 金 は 給 与 の 総 額 に 教 育 職 員 警 察 職 員 消 防 職 員 清 掃 職 員 その 他 職 員 等 の 職 員 の 区 分 に 応 じた 負 担 金 の 率 を 乗 じて 算 出 します 職 員 数 や 給 与 費 の 減 により 負 担 金 は 減 少 していますが 障 害 補 償 や 遺 族 補 償 などの 給 付 費 は 横 ばい 傾 向 となっていることか ら メリット 制 の 導 入 が 検 討 されています メリット 制 とは? 負 担 の 公 平 性 と 災 害 防 止 努 力 の 促 進 を 目 的 として 給 付 費 と 負 担 金 の 比 率 に 応 じて 負 担 金 の 額 を 増 減 させるものです つまり 公 務 災 害 通 勤 災 害 の 件 数 が 増 加 し 給 付 費 が 負 担 金 を 上 回 れば 負 担 金 額 も 増 加 することになります
事 故 防 止 に 努 めましょう 訓 練 前 は 入 念 に 準 備 運 動 をして ケガのないようにしましょう! 警 察 職 員 消 防 職 員 の 訓 練 中 の 事 故 が 多 発 しています 職 場 の 整 理 整 頓 はできていますか? 転 倒 などの 職 場 内 での 災 害 は ちょっとした 不 注 意 や 執 務 作 業 環 境 の 不 備 によるものが よくあります 使 用 後 の 注 射 針 等 を 取 り 扱 う 際 は 細 心 の 注 意 を 払 い 針 刺 し 事 故 0を 目 指 しましょう! 事 故 の 種 類 別 で 見 ると 汚 染 血 液 による 災 害 が 最 も 多 く 発 生 しています 交 通 ルールを 守 り 安 全 運 転 を 心 がけましょう! ここ 数 年 通 勤 時 における 死 亡 事 故 が 毎 年 発 生 しています また バイクや 自 転 車 による 事 故 も 増 加 傾 向 にあります
災 害 が 発 生 したら? 医 療 機 関 で 治 療 を 受 ける できるだけ 早 く 受 診 してください その 際 医 療 機 関 に 公 務 災 害 であることを 申 し 出 てください 所 属 長 に 連 絡 時 間 / 場 所 / 状 況 公 務 災 害 通 勤 災 害 の 認 定 請 求 をする できるだけ すみやかに 提 出 して 下 さい 所 属 において 災 害 の 原 因 を 調 べ 再 発 防 止 策 を 検 討 し 実 行 する 認 定 請 求 が 遅 くなると 次 のような 問 題 が 生 じ ます 事 実 関 係 の 正 確 な 確 認 が 困 難 になる 医 療 機 関 に 治 療 費 の 請 求 を 保 留 してもらうこ とになる 服 務 上 や 給 与 上 の 扱 いが 確 定 しない 療 養 補 償 については2 年 障 害 補 償 遺 族 補 償 については5 年 の 消 滅 時 効 があリます 受 診 日 から2 年 を 経 過 した 治 療 費 症 状 固 定 や 死 亡 から5 年 経 過 した 障 害 補 償 遺 族 補 償 の 請 求 権 は 時 効 により 消 滅 します 公 務 災 害 認 定 請 求 書 の 書 き 方 は P7-P8にあります
加 害 者 のある 災 害 の 手 続 きは 相 手 方 を 確 認 する ナンバープレート/ 免 許 証 自 賠 責 保 険 及 び 任 意 保 険 等 の 内 容 連 絡 先 大 したケガでないと 判 断 して 相 手 を 確 認 しないで 別 れないようにしてください 警 察 への 届 出 最 寄 りの 警 察 署 に 連 絡 現 場 検 証 交 通 事 故 証 明 書 物 損 でも 届 ける 必 要 があります 補 償 方 針 の 決 定 相 手 方 から 補 償 を 先 行 させる 示 談 先 行 基 金 の 補 償 を 先 行 させる 補 償 先 行 のいずれかの 補 償 方 針 を 決 定 相 手 方 との 示 談 示 談 前 にその 状 況 を 示 談 締 結 事 前 報 告 書 ( 支 部 様 式 12 )によリ 基 金 に 報 告 してください 地 方 公 務 員 災 害 補 償 基 金 における 個 人 情 報 の 利 用 目 的 地 方 公 務 員 災 害 補 償 基 金 は 取 得 した 個 人 情 報 について 地 方 公 務 員 等 の 公 務 災 害 及 び 通 勤 災 害 の 認 定 補 償 及 び 福 祉 事 業 の 実 施 不 服 申 立 てに 係 る 審 査 訴 訟 追 行 第 三 者 加 害 事 案 に 係 る 求 償 免 責 災 害 補 償 統 計 の 作 成 のために 利 用 いたします
アクシデントアラカルト 公 務 上 の 災 害 通 勤 災 害 該 当 の 例 火 災 現 場 で 消 火 活 動 中 輻 射 熱 を 受 けてヤケドした 病 室 に 行 く 途 中 階 段 をふみはずし 捻 挫 した 通 勤 途 中 交 通 事 故 にあい 骨 折 した ( 合 理 的 な 経 路 方 法 によるもの) 清 掃 作 業 中 ゴミ 袋 の 中 のガラスで 手 を 切 った 給 食 調 理 中 手 がすべり 包 丁 で 手 を 切 った
アクシデントアラカルト 公 務 外 の 災 害 通 勤 災 害 非 該 当 の 例 次 のような 場 合 は 勤 務 時 間 中 に 職 場 の 中 で 発 生 しても 公 務 災 害 とはなりません 勤 務 時 間 中 に 持 病 の 高 血 圧 が 主 な 原 因 で 倒 れた 10kg の 書 類 を ふだんどおりひざを 曲 げて ゆっくり 持 ち 上 げたとき 腰 を 痛 めた 救 急 活 動 中 に 顔 面 を 打 撲 し 約 7か 月 後 に 発 症 した 網 膜 剥 離 通 勤 途 上 自 宅 と 反 対 方 向 の スーパーに 向 かう 途 中 交 通 事 故 にあった
公務災害認定請求書の書き方は
Q1 A1 Q2 A2 Q3 A3 Q4 A4 Q5 A5 病 院 を 変 わりたいのですが 診 療 を 受 ける 医 療 機 関 は 被 災 職 員 が 自 由 に 選 択 して 結 構 ですが 転 医 は 原 則 として 認 められません その 理 由 は 重 複 診 療 重 複 投 薬 となり 治 療 に 逆 効 果 となる 恐 れがあるからです 転 医 が 認 められるのは 以 下 の 場 合 に 限 られます 1 被 災 場 所 の 最 寄 りの 医 療 機 関 で 応 急 手 当 を 受 けたあと 療 養 に 適 した 専 門 医 療 機 関 へ 転 医 する 場 合 2 加 療 を 受 けていた 医 療 機 関 から 勤 務 先 又 は 自 宅 からの 通 院 に 便 利 な 医 療 機 関 に 転 医 する 場 合 3 現 在 治 療 を 担 当 している 医 師 が 医 療 技 術 施 設 等 の 問 題 から 他 の 専 門 医 療 機 関 を 紹 介 し 転 医 させ る 場 合 上 記 12の 場 合 は 受 診 医 療 機 関 報 告 書 兼 転 医 届 ( 支 部 様 式 25)が 上 記 3の 理 由 に 該 当 する 場 合 は さらに 加 えて 転 医 届 ( 支 部 様 式 14)の 提 出 が 必 要 です これら 書 類 が 提 出 されない 場 合 は 療 養 補 償 の 全 部 又 は 一 部 が 行 われないこともあります 複 数 の 医 療 機 関 に 重 複 して 受 診 した 場 合 その 治 療 費 は 療 養 補 償 の 対 象 となりま すか 重 複 診 療 は 療 養 補 償 の 対 象 にはなりません 重 複 診 療 とは 同 一 の 傷 病 について 医 師 の 指 示 に 基 づかないで2つ 以 上 の 医 療 機 関 で 重 ねて 治 療 を 受 けた 場 合 をいいます 受 診 する 医 療 機 関 の 選 択 は 職 員 にまかされていますが 複 数 の 医 療 機 関 での 受 診 は 治 療 内 容 の 一 貫 性 や 治 療 効 果 効 率 性 の 妨 げになり 結 果 として 被 災 職 員 の 療 養 が 必 要 以 上 に 長 引 くことになりま すので 主 治 医 が 療 養 上 必 要 と 認 め 指 示 した 場 合 等 でない 限 り 1 力 所 の 医 療 機 関 で 受 診 してください 重 複 診 療 という 理 由 で 公 務 災 害 で 必 要 な 療 養 と 認 められず 療 養 補 償 の 対 象 から 除 かれた 療 養 につい ては 共 済 組 合 員 証 ( 健 康 保 険 組 合 員 証 )で 治 療 を 受 けることはできません この 場 合 被 災 職 員 は 治 療 費 の 全 額 を 負 担 することになりますので 注 意 してください 接 骨 院 等 で 治 療 を 受 けたいのですが 1 柔 道 整 復 師 (いわゆる 接 骨 院 ) 単 独 で 施 術 を 行 うことができる 以 下 の 場 合 のみ 支 給 対 象 となります 脱 臼 又 は 骨 折 の 患 部 に 対 する 施 術 ( 医 師 の 同 意 がない 場 合 には 応 急 処 置 のみ) 打 撲 又 は 捻 挫 に 対 する 施 術 2はり きゅうの 施 術 については 医 師 が 治 療 効 果 があると 認 め 同 意 書 ( 支 部 様 式 17)がある 場 合 のみ 原 則 12か 月 を 限 度 に 療 養 補 償 の 対 象 として 認 められます 3 柔 道 整 復 師 以 外 に 力 イロプラクティック 等 による 治 療 を 受 けられる 場 合 がありますが 健 康 保 険 が 適 用 されない 治 療 所 での 治 療 については 支 給 することができません いずれの 場 合 も 疼 痛 軽 減 目 的 のみの 受 診 は 療 養 補 償 の 対 象 となりません 診 断 書 料 は 支 給 されるのですか? 診 断 書 料 は 通 常 公 務 災 害 認 定 請 求 に 添 付 した 原 本 1 通 分 が 支 給 対 象 となります ( 病 名 が 異 なる 場 合 は 2 通 目 以 降 も 認 められます ) 休 暇 の 取 得 等 他 の 目 的 に 使 用 する 診 断 書 料 は 自 己 負 担 となり ますので 病 院 の 窓 口 で 自 己 負 担 をする 旨 伝 えてください また 診 断 書 傷 病 名 が 同 一 の 場 合 は 療 養 期 間 が 延 長 されても 新 たな 診 断 書 を 提 出 する 必 要 はあり ません 被 災 職 員 が 治 ゆ 報 告 書 を 提 出 しない 限 り 療 養 補 償 は 継 続 して 行 われますか 治 ゆには 完 全 に 傷 病 が 治 った 場 合 ( 完 全 治 ゆ)のほか 慢 性 的 な 症 状 は 残 っているとしても 通 常 の 医 療 技 術 によってほとんど 治 療 効 果 が 期 待 できない 状 態 ( 症 状 固 定 )も 含 みます 傷 病 に 係 る 治 ゆの 認 定 は 通 常 被 災 職 員 からの 治 ゆ 報 告 書 に 基 づき 基 金 が 行 います ただし 被 災 職 員 の 療 養 内 容 症 状 の 経 過 及 び 主 治 医 の 意 見 等 から 判 断 して すでに 症 状 固 定 に あリ これ 以 上 医 療 効 果 が 期 待 できないと 認 められる 場 合 は 被 災 職 員 の 治 ゆ 報 告 書 の 提 出 の 有 無 にかかわらず 基 金 が 職 権 で 治 ゆ 認 定 を 行 うことがあります この 場 合 治 ゆ 後 の 診 察 等 は 必 要 な 療 養 とは 認 められず 治 ゆ 日 以 降 の 療 養 補 償 は 行 われません
療 養 補 償 ( 治 療 費 の 支 払 )の 手 続 きは? 療 養 補 償 ( 治 療 費 の 支 払 )の 手 続 の 流 れは 次 のとおりです あなたのケースに 応 じた 手 続 を 行 っ てください 10
補 償 の 種 類 は 公 務 災 害 又 は 通 勤 災 害 として 認 定 されると 次 のような 補 償 や 福 祉 事 業 が 受 けられます 詳 しくは 各 所 属 または 公 務 災 害 担 当 課 に 配 布 している 災 害 補 償 のしおり をご 覧 ください 療 養 補 償 傷 病 が 治 ゆするまでの 期 間 必 要 な 療 養 が 受 けられます 1 診 察 2 薬 剤 又 は 治 療 材 料 の 支 給 3 処 置 手 術 その 他 の 治 療 4 病 院 又 は 診 療 所 への 収 容 5 看 護 6 移 送 休 業 補 償 療 養 のため 勤 務 できない 場 合 で 給 与 を 受 けないときは その 期 間 一 定 額 が 支 給 されます 傷 病 補 償 年 金 療 養 の 開 始 後 1 年 6か 月 を 経 過 しても 治 らず その 障 害 の 程 度 が 傷 病 等 級 に 該 当 するときは 年 金 が 支 給 されます 障 害 補 償 傷 病 が 治 ったとき 残 った 障 害 が 障 害 等 級 に 該 当 する 場 合 は 障 害 の 程 度 に 応 じて 年 金 又 は 一 時 金 が 支 給 されます 介 護 補 償 傷 病 補 償 年 金 又 は 障 害 補 償 年 金 の 受 給 者 のうちで 一 定 の 条 件 に 該 当 し 常 時 又 は 随 時 介 護 を 受 けている 場 合 に 介 護 補 償 ( 月 額 )が 支 給 されます 遺 族 補 償 公 務 又 は 通 勤 により 死 亡 した 場 合 に その 遺 族 に 対 して 年 金 又 は 一 時 金 が 支 給 されます 葬 祭 補 償 公 務 又 は 通 勤 により 死 亡 し その 遺 族 等 が 葬 祭 を 行 った 場 合 支 給 されます そ の 他 被 災 職 員 の 円 滑 な 社 会 復 帰 の 促 進 や 被 災 職 員 及 びその 遺 族 の 援 護 を 図 るために 行 われる 補 償 の 付 加 的 給 付 として 福 祉 事 業 があります 問 い 合 わせ 先 各 所 属 の 庶 務 のほか 以 下 のところにお 問 い 合 わせください 区 分 窓 口 連 絡 先 県 職 員 奈 良 県 総 務 部 人 事 課 総 務 係 0742-27-8350(ダイヤルイン) 市 町 村 一 部 事 務 組 合 職 員 市 町 村 費 教 職 員 県 費 教 職 員 各 任 命 権 者 の 公 務 災 害 担 当 課 奈 良 県 総 務 部 市 町 村 課 行 政 振 興 グループ 0742-27-8419(ダイヤルイン) 奈 良 県 教 育 委 員 会 事 務 局 教 職 員 課 給 与 係 0742-27-9843 9841(ダイヤルイン) 警 察 職 員 奈 良 県 警 察 本 部 警 務 課 給 与 係 0742-23-0110 内 線 2665 発 行 元 制 度 全 般 の 問 い 合 わせ 先 630-8501 奈 良 市 登 大 路 町 30 番 地 奈 良 県 総 務 部 人 事 課 内 地 方 公 務 員 災 害 補 償 基 金 奈 良 県 支 部 TEL 0742-27-8350(ダイヤルイン) FAX 0742-22-2611 平 成 20 年 発 行 No.19