Cocoa Life Vol.1
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カラーピッカーモジュールを作る オリジナルカラーピッカーを作ろう カラーピッカーモジュールを作成する みやくん 開発環境 PowerPC G5 Dual 2GHz MacOSX 10.4.3 Xcode 2.2 発表日 2004/8/28 カラーピッカーとは? カラーピッカー 図1 とは読んで字のごとく 色を選択するためのイ ンターフェイスです GUIと選択の仕組み自体もシステムから提供される ので 自分のアプリケーションなどに独自に制作しなくてかまわないの で とても便利な機能です プログラムの仕組みとしては アプリケーション側からカラーピッ カーのインターフェイスの提供をシステムに依頼した時点で アプリ内の メモリーにロードされ初期化されます すなわち アプリが終了するま では破棄されません なので 別アプリケーションが使うカラーピッ カーとは基本的には関係はしていないということになります システム がグローバルに持っているというわけではありません 色選択の仕組み自体はシステムがデフォルトに用意したカラー選択パ ネルから自分がほしい色を選択し その色をアプリケーションなどに反 映させます グラフィック系ソフトであればペンの色 エディター系であ ればフォントの色などを指定するときにこのインターフェイスを利用する という流れになります もちろん グラフィック系のソフトであれば アプリ内に独自のカラー 図1 カラーピッカーウインドウ ピッカーを持っている物はありますが 大手のソフトであればシステム標 準のカラーピッカーと併用できる仕組みになっている物が結構あります デフォルトカラーピッカーの種類 システム標準で付いている色選択のパネルは下の5種類 図2 カラーホイール カラーつまみ カ ラーパレット イメージパレット クレヨンになります ユーザーは自分の選択したい色を自分の好きな方 法で選択することになります RGB,CMYK,Gray,アルファ値などいろんなスケールで色を選ぶことができま す 図2 デフォルトカラーピッカー - 27 -
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Kioskモードのアプリケーション Kioskモードのアプリケーション 意外に簡単にできる全画面アプリケーション 新居雅行 開発環境 PowerBook G4, Mac OS X 10.4.2, Xcode v2.1 発表日 2005/10/15 Kioskモードについて 図1 Placard Systemのクライアントの画面 Kioskモード とは 全画面を使っ た状態のことです よくあるのはゲー ムですが 業務端末でもそうした利 用法は有効です たとえば 海外では ショッピングモールの案内を行うよ うな端末があって タッチパネルを装 備した画面を操作して お店の情報を 引き出すようなものがよくあるそうで す Mac OS Xでは簡単にKioskモー ドにすることができるのでその方法 を紹介します 全画面にしたあとの制御も OpenGLやQuickTimeといった敷居 の高い方法ではなく ふつうに Cocoaで作ったウインドウあるいは ビューで制御できるので Cocoaプ ログラマに取っては何も難しいこと はありません デザインテンプレート制作 鷹野雅弘 株式会社スイッチ Kioskモードを使ったアプリケーション Kioskモードを使ったアプリケーション Placard System http://msyk.net/macos/placard/ を開発しました ソースをオープンにしていますので ダウンロー ドして試してみてください 貸し会議室やイベントなどで ディスプレイを使った予定を表示するようなシ ステムがありますが そのクライアントをMacで実現します サーバ側のアプリケーションはPHPを使って いますので Macでなくてもかまいません 画面モードの設定と全画面にする方法 Mac OS X v10.2から搭載されたsystem UI APIを使って 関数呼び出し1つで画面設定ができます システムユーザインタフェース とは メニュー Dockあたりを指す言葉です 詳細については ADCのサイトでTechnical Noteとして公開されている Guide to Creating Kiosks on Mac OS X http://developer.apple.com/technotes/tn2002/tn2062.html に紹介があります - 61 -
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OME Spotligntインポータ OME Spotlightインポータ http://mac-ome.jp/ 村上 幸雄 開発環境 PowerPC G5 Dual 2GHz MacOSX 10.4.2 Xcode 2.1 発表日 2005/8/27 これはWWDC参加前に課せられたハードルでした OME オープンメール環境 章末参照 の機能追加は メーリ 図1 WWDC2005の会場 ングリストやiChatを使ったチャットでのちょっとした一言から 実現する場合がよくあります このSpotlightインポータの場合も 同様でした 僕がメーリングリストで Tigerがリリースされるので Tiger 対応の新機能が欲しいね と発言したところ だったら村上 さんが Tigerの目玉であるSpotlight対応をやったら とツッ コまれてしまったのが事の始まりです この時からSpotlightインポータは僕の課題となり 今年の WWDCはSpotlight関連のセッションを中心に参加するはめに なってしまいました 図1 Spotligntインポータとは Spotlightインポータとは アプリケーションから独立したOS側で文書ファイル検索の仕組みを提供する 機能です Mac OS X 10.4 Tiger 以降で利用でき 文書ファイルに関係する情報 メタデータと呼びま す はOS内部に組み込まれているデータベースで管理され データベースへの登録はSpotlightインポータ と呼ばれるPlug-inで行われます 文書ファイルとSpotlightインポータは UTI Uniform Type Identifier で関連付けられ 文書ファイルが作成 または 修正されたときに Spotlightインポータが呼 ばれてメタデータを登録するという仕組みになっています 図2 図2 メタデータの登録 文書 ファイル 文書 インポータ ファイル インポータ 文書 ファイル - 71 -
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