(2) 商 標 法 4 条 1 項 8 号,10 号,15 号 及 び19 号 該 当 性 判 断 の 誤 り( 取 消 事 由 2) 判 断 1 認 定 事 実 後 掲 の 証 拠 及 び 弁 論 の 全 趣 旨 によれば, 以 下 の 事 実 が 認 められ,これを 覆 す に 足 りる 証 拠



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G-218 登 録 商 標 吉 村 流 無 効 審 決 取 消 請 求 事 件 : 知 財 高 裁 平 成 28( 行 ケ)10045 平 成 28 年 6 月 29 日 (4 部 ) 判 決 < 請 求 棄 却 > キーワード 日 本 舞 踊 の 家 元 流 名 ( 商 標 法 4 条 1 項 7 号 社 会 的 妥 当 性 /8 号 10 号 15 号 19 号 ) 事 案 の 概 要 1 特 許 庁 における 手 続 の 経 緯 (1) 被 告 代 表 者 であるA( 以 下 A という )は, 平 成 26 年 4 月 16 日, 吉 村 流 の 文 字 を 標 準 文 字 で 表 して 成 る 商 標 ( 以 下 本 件 商 標 とい う )について, 指 定 役 務 を 第 41 類 日 本 舞 踊 の 教 授 その 他 の 技 芸 又 は 知 識 の 教 授, 日 本 舞 踊 の 興 行 の 企 画 又 は 運 営 その 他 の 映 画 演 芸 演 劇 又 は 音 楽 の 演 奏 の 興 行 の 企 画 又 は 運 営, 日 本 舞 踏 に 関 する 図 書 及 び 記 録 の 供 覧, 日 本 舞 踊 の 演 出 又 は 上 演 その 他 の 演 芸 の 上 演, 日 本 舞 踊 に 関 するビデオの 制 作 その 他 の 教 育 文 化 娯 楽 スポーツ 用 ビデオの 制 作 ( 映 画 放 送 番 組 広 告 用 のもの を 除 く ), 日 本 舞 踏 に 関 する 楽 器 の 貸 与 その 他 の 楽 器 の 貸 与, 日 本 舞 踊 のた めの 施 設 の 提 供 その 他 の 映 画 演 芸 演 劇 音 楽 又 は 教 育 研 修 のための 施 設 の 提 供, 日 本 舞 踏 に 関 する 興 行 場 の 座 席 の 手 配 その 他 の 興 行 場 の 座 席 の 手 配 と して, 商 標 登 録 出 願 をした( 商 願 2014-29491 号 ) その 後, 出 願 人 名 義 がAから 被 告 ( 一 般 社 団 法 人 上 方 舞 吉 村 流 )に 変 更 さ れ, 被 告 は, 同 年 11 月 21 日, 本 件 商 標 の 設 定 登 録 を 受 けた( 商 標 登 録 第 5 719295 号 甲 1, 乙 36) (2) 原 告 Xは, 平 成 27 年 4 月 16 日, 本 件 商 標 の 商 標 登 録 を 無 効 にするこ とを 求 めて 審 判 を 請 求 した (3) 特 許 庁 は, 原 告 の 請 求 を 無 効 2015-890032 号 事 件 として 審 理 し, 平 成 28 年 1 月 7 日, 本 件 審 判 の 請 求 は, 成 り 立 たない とする 別 紙 審 決 書 ( 写 し) 記 載 の 審 決 ( 以 下 本 件 審 決 という )をし, 同 月 15 日, その 謄 本 は 原 告 に 送 達 された (4) 原 告 は, 平 成 28 年 2 月 12 日, 本 件 審 決 の 取 消 しを 求 めて 本 件 訴 訟 を 提 起 した 2 本 件 審 決 の 理 由 の 要 旨 本 件 審 決 の 理 由 は, 別 紙 審 決 書 ( 写 し)のとおりである 要 するに, 本 件 商 標 は,1 商 標 法 4 条 1 項 7 号 の 規 定 に 違 反 してされたものということはできな い,2 同 項 8 号,10 号,15 号 及 び19 号 の 規 定 に 違 反 してされたものとい うことはできないから,その 商 標 登 録 を 無 効 にすべきでない,というものであ る 3 取 消 事 由 (1) 商 標 法 4 条 1 項 7 号 該 当 性 判 断 の 誤 り( 取 消 事 由 1) 1

(2) 商 標 法 4 条 1 項 8 号,10 号,15 号 及 び19 号 該 当 性 判 断 の 誤 り( 取 消 事 由 2) 判 断 1 認 定 事 実 後 掲 の 証 拠 及 び 弁 論 の 全 趣 旨 によれば, 以 下 の 事 実 が 認 められ,これを 覆 す に 足 りる 証 拠 はない (1) 当 事 者 等 ア 吉 村 流 は, 明 治 初 期 に 大 阪 において, 初 世 C により 創 始 された 上 方 舞 の 流 派 の 一 つである 吉 村 流 では, 家 元 を 世 襲 とせず, 実 力 のある 女 性 の 内 弟 子 が 跡 を 継 ぐという 伝 統 があり,その 家 元 は, 二 世 D, 三 世 E と 引 き 継 がれたが, 四 世 以 降 の 家 元 は, 男 性 である 昭 和 37 年 に 四 世 F が 家 元 を 襲 名 し, 同 人 が 平 成 10 年 1 月 29 日 に 死 亡 した 後, 同 年 に 五 世 G が 家 元 を 襲 名 し, 同 人 が 平 成 12 年 5 月 3 日 に 死 亡 した 後, 平 成 13 年 にAが 六 世 B として 家 元 を 襲 名 した( 甲 2, 6,7,17 枝 番 を 含 む 以 下 同 じ ) イ 原 告 は, 平 成 26 年 6 月 5 日 発 行 の 吉 村 流 名 簿 ( 甲 7)に 理 事 師 範 の 肩 書 を 付 されて, 掲 載 されている 者 である( 甲 7,28) ウ 被 告 は, 平 成 26 年 7 月 8 日 に 設 立 された 一 般 社 団 法 人 であり,その 代 表 理 事 はAである( 甲 15) (2) 吉 村 流 会 則 ( 甲 8)の 内 容 等 ア 体 裁 吉 村 流 会 則 ( 写 し)は, 横 罫 の 用 紙 に 手 書 きされたものであり,その 作 成 日 や 作 成 名 義 の 記 載 はない イ 内 容 吉 村 流 会 則 は, 全 8 条 から 成 り, 会 の 目 的 (1 条 )のほか, 会 員 は 吉 村 流 名 取 資 格 者 であること(3 条 ), 会 員 は 会 の 運 営 に 当 てるため 会 費 を 負 担 すること(5 条 ), 吉 村 流 事 務 局 を 置 くこと(2 条 ), 会 を 代 表 1 名 と 理 事 数 名 により 運 営 すること(4 条 ), 会 員 の 退 会 事 由 (6 条 )のほ か, 会 員 が 一 定 の 事 由 に 該 当 するときは, 理 事 会 の 議 決 を 経 て 家 元 が 除 名 す ることができること(7 条 ), 細 則 は 理 事 会 の 議 決 を 経 て 別 に 定 めること (8 条 )が 記 載 されているものの, 上 記 のほか,1 会 員 は 吉 村 流 名 取 資 格 者 であるとしながら, 会 員 総 会 については 何 ら 規 定 がなく,また,2 代 表 1 名 と 理 事 数 名 により 運 営 するとしながら, 代 表 や 理 事 の 選 出 方 法 については 何 ら 規 定 がなく,さらに,3 理 事 会 における 決 議 を 要 する 事 項 や 決 議 方 法 ( 議 決 権 の 数 や 可 決 要 件 )についての 規 定 も, 代 表 の 方 法 や 財 産 の 管 理 に 関 する 規 定 もない (3) 団 体 吉 村 流 の 活 動 等 ア 平 成 26 年 6 月 5 日 に 発 行 された 吉 村 流 名 簿 ( 甲 7)には, 家 元 が 2

B ことAであることが 記 載 されている また, 上 記 名 簿 には, 家 元 を 除 き 合 計 444 名 の 師 範 名 取 又 は 名 取 の 芸 名 及 び 氏 名 等 が 記 載 されており,このうち 理 事 師 範 なる 肩 書 が 付 されてい る 者 は, 原 告 と 芸 名 H ことIの2 名 のみであった( 甲 7) イ 吉 村 流 の 家 元, 師 範 名 取 及 び 名 取 らは, 教 室 を 主 宰 するなどして, 上 方 舞 の 流 派 である 吉 村 流 の 舞 踏 の 教 授 等 を 行 っていた ウ 家 元 は, 師 範 名 取 や 名 取 の 免 状 をその 名 義 で 作 成 し, 有 資 格 者 に 対 して 交 付 するほか( 乙 9), 吉 村 流 の 師 範 名 取 や 名 取 らが 出 演 する 舞 の 会 であ る 上 方 舞 吉 村 会 や 歴 代 家 元 の 追 善 公 演 等 を 主 催 していた( 乙 9~12, 31) エ 会 報 誌 である 吉 村 流 会 報 が 年 1 回 発 行 されており, 平 成 26 年 1 月 発 行 のものまでは,その 発 行 元 が 吉 村 流 事 務 局 J と 記 載 されていた( 甲 9~13, 弁 論 の 全 趣 旨 ) 上 記 会 報 は, 家 元 による 年 頭 の 挨 拶, 団 体 吉 村 流 に 関 する 前 年 度 の 年 譜 及 び 今 年 度 の 年 間 予 定, 新 たに 名 取 となった 者 の 紹 介 等 をその 内 容 とする ( 甲 9~13, 弁 論 の 全 趣 旨 ) なお,1 平 成 11 年 発 行 の 会 報 ( 甲 9)には, 平 成 10 年 3 月 17 日, 四 世 家 元 の 四 十 九 日 法 要 の 終 了 後 に 理 事 会 が 開 催 され, 五 世 家 元 問 題 等 を 話 し 合 い, 五 世 家 元 がGに 決 まったこと,2 平 成 12 年 に 発 行 された 会 報 ( 甲 1 2)には, 平 成 11 年 3 月 30 日 及 び 同 年 12 月 13 日 に 理 事 会 が 開 催 され たこと,3 平 成 14 年 発 行 の 会 報 ( 甲 10)には, 平 成 13 年 5 月 3 日, 理 事 会 が 開 催 され, 六 世 家 元 にBが 推 挙 されたこと,4 平 成 26 年 発 行 の 会 報 ( 甲 11)には, 平 成 25 年 3 月 27 日 及 び 同 年 10 月 31 日 に 理 事 会 が 開 催 されたことが 記 載 されている 他 方, 平 成 13 年 に 発 行 された 会 報 ( 甲 1 3)には, 平 成 12 年 中 に 理 事 会 が 開 催 された 旨 の 記 載 はない オ 吉 村 流 の 師 範 名 取 や 名 取 らが 団 体 吉 村 流 に 納 めた 流 費 ( 年 会 費 ) 等 の 金 銭 は,J( 以 下 J という )が 管 理 する3 口 の 銀 行 口 座 ( 口 座 名 義 は,それぞれ 吉 村 流 事 務 局, F 賞 基 金 会 計 J, 吉 村 流 会 計 代 表 J である )において 出 納 管 理 されており, 平 成 26 年 10 月 27 日 当 時 の 通 帳 残 高 は 合 計 1200 万 円 余 りであった( 甲 14,19) (4) 被 告 の 設 立 等 ア Aは, 平 成 26 年 初 め 頃, 税 務 署 から 税 務 調 査 の 連 絡 を 受 けた その 後, 同 年 5 月 頃, 税 務 調 査 が 行 われ,Aは, 税 務 当 局 から, 団 体 吉 村 流 の 流 費 ( 会 費 )の 扱 いや 経 理 処 理 の 不 明 朗 の 指 摘 を 受 け,これを 改 善 するように 要 請 された 上 記 経 過 の 中 で,Aは, 団 体 吉 村 流 の 組 織 整 備 や 財 産 管 理 の 明 確 化 強 化 等 の 方 法 について 検 討 し, 弁 護 士 や 税 理 士 からの 助 言 を 受 けて, 被 告 を 設 立 して, 団 体 吉 村 流 を 法 人 化 し,その 会 計 と 家 元 個 人 の 会 計 の 分 別 を 図 ることにした( 甲 19,30~32, 弁 論 の 全 趣 旨 ) 3

イ 被 告 は, 平 成 26 年 7 月 8 日 に 設 立 された 一 般 社 団 法 人 であるが,その 設 立 時 の 社 員 は,A 及 びその 妻 であり K の 芸 名 を 有 するLである また, 被 告 の 設 立 時 の 理 事 は,A,L,M,N,Oであり,その 設 立 時 の 代 表 理 事 はAである( 甲 15,16) ウ 被 告 の 定 款 ( 甲 16)には,おおむね 以 下 の 事 項 が 規 定 されている (ア) 目 的 及 び 事 業 被 告 は, 法 人 設 立 以 前 の 上 方 舞 吉 村 流 六 世 家 元 B( 本 名 A)が, 吉 村 流 四 世 家 元 F 及 び 吉 村 流 五 世 家 元 Gから 承 継 してきた 本 邦 固 有 の 古 典 舞 踊 であ る, 上 方 舞 地 唄 舞 の 技 芸 と 振 付 を, 京 都 御 所 の 舞 指 南 御 狂 言 師 たる 吉 村 流 の 格 式 と 伝 統 を 保 持 しつつ,これを 普 及 発 展 させ,さらに 後 世 に 承 継 さ せ, 以 てわが 国 の 文 化 芸 術 の 振 興 に 寄 与 すること を 目 的 とし,この 目 的 を 達 成 するために,1 上 方 舞 の 実 技 理 論 の 教 授 及 び 後 継 者 の 育 成,2 上 方 舞 の 舞 踊 公 演 会 及 び 講 習 会 の 企 画 開 催,3 吉 村 流 の 振 付 演 出 及 び 上 演 に 必 要 な 扇 子 衣 裳 小 道 具 等 の 伝 承 等 の 事 業 を 行 うものであること(3 条 ) (イ) 会 員 会 員 は,1 師 範 名 取 ( 被 告 の 目 的 に 賛 同 し, 理 事 長 ( 家 元 )から 師 範 名 取 の 免 状 を 交 付 された 者 ),2 名 取 ( 被 告 の 目 的 に 賛 同 し, 理 事 長 ( 家 元 )か ら 名 取 の 免 状 を 交 付 された 者 ),3 弟 子 ( 被 告 の 目 的 に 賛 同 し, 理 事 長 ( 家 元 ), 師 範 名 取 又 は 名 取 の 弟 子 として 認 められた 者 )で 構 成 され, 会 員 とな るには, 所 定 の 様 式 による 申 込 みをし, 理 事 長 ( 家 元 )の 承 認 を 得 ること (5 条 ) ただし, 従 前 の 団 体 吉 村 流 の 会 員 であった 者 については, 被 告 に 会 費 を 納 入 した 場 合, 当 然 に 被 告 の 会 員 とみなされ, 従 前 の 名 取, 師 範 名 取 の 資 格 を 有 する( 甲 18) (ウ) 社 員 社 員 は, 被 告 の 目 的 に 賛 同 する 者 で, 社 員 総 会 の 決 議 により 社 員 として 被 告 への 入 社 を 認 められた 者 であること(11 条 ) (エ) 役 員 の 選 任 3 名 以 上 7 名 以 内 の 理 事,2 名 以 内 の 監 事 を 置 くものとし, 理 事 及 び 監 事 は, 社 員 総 会 の 決 議 により 選 任 すること, 理 事 のうち1 名 を 理 事 長 ( 家 元 ) とし, 理 事 長 ( 家 元 )は, 理 事 会 の 決 議 により 選 任 されること(23,24 条 ) (オ) 理 事 長 の 職 務 権 限 理 事 長 ( 家 元 )は, 被 告 を 代 表 し, 吉 村 流 家 元 としてその 業 務 を 執 行 し, 1 名 取 試 験, 師 範 名 取 試 験 を 実 施 し, 理 事 会 の 承 認 を 得 て 各 免 状 を 交 付 し, 2 名 取 式, 事 始 め 等 の 吉 村 流 の 伝 統 儀 礼 を 催 行 し,3 各 家 元 の 年 忌 法 要 及 び 追 善 舞 踊 会 等 を 主 催 すること(25 条 ) (カ) 理 事 会 の 権 限 等 理 事 会 は, 被 告 の 業 務 執 行 の 決 定, 理 事 の 職 務 執 行 の 監 督, 理 事 長 の 選 定 4

及 び 解 任 の 職 務 を 行 うこと(33 条 ) 理 事 会 は, 理 事 長 ( 家 元 )が 招 集 し, 理 事 会 の 決 議 は, 決 議 について 特 別 の 利 害 関 係 を 有 する 理 事 を 除 く 理 事 の 過 半 数 が 出 席 し,その 過 半 数 をもって 行 うこと(34 条,35 条 ) (5) 本 件 商 標 の 登 録 の 経 緯 及 びその 周 知 性 ア 本 件 商 標 の 登 録 の 経 緯 吉 村 流 の 六 世 家 元 であったAは, 平 成 26 年 4 月 16 日, 本 件 商 標 に ついて, 商 標 登 録 出 願 をした Aは, 同 年 7 月 8 日 の 被 告 の 設 立 後, 同 月 14 日, 本 件 商 標 の 商 標 登 録 出 願 により 生 じた 権 利 を 被 告 に 譲 渡 し, 同 日, 上 記 出 願 の 出 願 人 名 義 を 被 告 に 変 更 する 旨 の 出 願 人 変 更 届 が 提 出 された 被 告 は, 同 年 11 月 21 日, 本 件 商 標 の 設 定 登 録 を 受 けた( 甲 1, 乙 3 6) イ 本 件 商 標 の 周 知 性 四 世 F は, 家 元 を 襲 名 すると, 東 京 進 出 を 果 たしたほか, 全 国 各 地 で 稽 古 を 行 い, 上 方 舞 の 流 派 である 吉 村 流 を 全 国 的 な 伝 統 舞 踊 の 域 にまで 昇 華 させた また, 四 世 F は, 昭 和 59 年 には 紫 綬 褒 章 を 受 章 し, 昭 和 61 年 には 人 間 国 宝 となり, 平 成 9 年 には, 文 化 功 労 者 に 選 出 された( 甲 2 ~5) 上 記 経 緯 を 経 て, 本 件 商 標 の 商 標 登 録 出 願 時 において, 吉 村 流 は, 上 方 舞 の 流 派 である 吉 村 流 の 舞 踏 の 習 得, 教 授 等 を 行 う 者 を 構 成 員 とする 団 体 ( 団 体 吉 村 流 )の 名 称 ( 略 称 ) 又 はその 役 務 を 表 示 するものとし て, 日 本 舞 踊 に 係 る 需 要 者 の 間 に 広 く 認 識 されていた( 当 事 者 間 に 争 いがな い ) (6) 被 告 設 立 後 の 状 況 等 ア Aは, 平 成 26 年 10 月 20 日 頃,Jに 対 し,1 税 務 調 査 が 行 われ, 税 務 当 局 から, 団 体 吉 村 流 の 税 務 申 告 をA 個 人 として 行 ってきたことについ て, 平 成 26 年 度 の 申 告 からは, 団 体 吉 村 流 は 法 人 格 を 取 得 し,A 個 人 とは 別 に 申 告 を 行 うように 指 導 を 受 けたこと,2 団 体 吉 村 流 は 一 般 社 団 法 人 ( 被 告 )として 法 人 格 を 取 得 したこと,この 間 の 経 緯 について 説 明 する ことを 通 知 するとともに,Jが 管 理 していた 団 体 吉 村 流 に 係 る 通 帳 や 会 計 帳 簿 類 の 持 参 を 求 めた( 甲 30) また,Aは, 同 日 頃, 理 事 である 原 告 に 対 しても, 上 記 1 及 び2を 通 知 し た( 甲 31) イ Aは, 平 成 26 年 10 月 27 日, 原 告 やJに 対 し, 前 記 アの1 及 び2の 事 項 について 説 明 するとともに, 原 告 に 対 し, 被 告 の 理 事 に 加 わるように 要 請 し,Jに 対 しては, 同 人 が 管 理 していた 団 体 吉 村 流 に 係 る 通 帳 や 会 計 帳 簿 類 の 引 渡 しを 要 求 した( 甲 14, 弁 論 の 全 趣 旨 ) なお,Aは,Iに 対 しても, 被 告 の 理 事 に 加 わるように 要 請 したものの, 5

同 人 は 高 齢 を 理 由 にこれを 断 った( 甲 32) ウ Aは, 平 成 26 年 11 月 17 日 付 け 書 面 をもって, 吉 村 流 の 師 範 名 取 及 び 名 取 らに 対 し,1 六 世 家 元 B が 承 継 した 吉 村 流 をより 強 固 なも のとし, 未 来 に 永 続 させるため, 流 儀 を 一 般 社 団 法 人 ( 被 告 )として 法 人 化 したこと,2 六 世 家 元 B が, 被 告 の 理 事 長 家 元 を 務 めること,3 同 年 12 月 13 日, 事 始 式 を 執 り 行 い,その 際, 被 告 設 立 の 経 緯 等 について 説 明 すること,4 上 記 事 始 式 において, 吉 村 流 事 務 局 の 業 務, 会 計,Jが 管 理 していた 団 体 吉 村 流 に 係 る 預 貯 金 を 被 告 に 引 き 継 ぐ 件 を 議 案 として, その 賛 否 について 議 決 をとること,5 吉 村 流, 吉 村 会 の 名 称 は, 商 標 登 録 されており, 被 告 の 許 可 なく,これを 使 用 することはできないこと 等 を 通 知 した( 甲 19) エ 被 告 は, 平 成 26 年 12 月 13 日, 事 始 式 を 執 り 行 った オ Aは, 平 成 26 年 12 月 22 日 頃, 吉 村 流 の 師 範 名 取 及 び 名 取 ら 対 し, 事 始 式 において, 前 記 ウの4の 議 案 について 議 決 をとったところ, 投 票 結 果 は, 有 効 議 決 権 数 264のうち, 賛 成 180 であり, 可 決 されたと の 認 識 を 報 告 した( 甲 21) (7) 被 告 の 活 動 状 況 ア 被 告 の 理 事 長 である 吉 村 流 の 六 世 家 元 のAは, 教 室 を 主 宰 するなどし て, 上 方 舞 の 流 派 である 吉 村 流 の 舞 踏 の 教 授 等 を 行 っている( 乙 3~ 7) 被 告 設 立 前 から 吉 村 流 の 師 範 名 取 又 は 名 取 であった 者 のうち 多 数 の 者 ( 約 250 名 )は, 被 告 に 会 費 を 納 め, 被 告 の 会 員 として 活 動 している( 甲 19, 乙 28,30, 弁 論 の 全 趣 旨 ) これらの 師 範 名 取 や 名 取 は, 教 室 を 主 宰 するなどして, 上 方 舞 の 流 派 である 吉 村 流 の 舞 踏 の 教 授 等 を 行 って いる( 乙 21~27) イ 被 告 は, 吉 村 流 の 師 範 名 取 や 名 取 らが 出 演 する 舞 の 会 である 上 方 舞 吉 村 会 や 歴 代 家 元 の 追 善 公 演 等 を 主 催 し, 吉 村 流 会 報 を 発 行 している ( 乙 13,14,28,30,32) 2 取 消 事 由 1( 商 標 法 4 条 1 項 7 号 該 当 性 判 断 の 誤 り)について (1) 原 告 は,Aが 団 体 吉 村 流 内 部 における 適 正 な 手 続 を 経 ずに 不 正 の 目 的 で 秘 密 裏 に 行 った 登 録 出 願 に 基 づき, 団 体 吉 村 流 と 同 一 性 のない 被 告 を 商 標 権 者 として, 本 件 商 標 の 商 標 登 録 をすることは,その 登 録 出 願 の 経 緯 に 著 しく 社 会 的 妥 当 性 を 欠 くものがあり, 登 録 を 認 めることが 商 標 法 の 予 定 する 秩 序 に 反 し, 容 認 し 得 ないというべきであるから, 本 件 商 標 は, 商 標 法 4 条 1 項 7 号 に 該 当 する 旨 主 張 する (2) 出 願 における 違 法 性 の 有 無 ア 前 記 1 認 定 の 事 実 によれば, 団 体 吉 村 流 は, 上 方 舞 の 流 派 の 一 つであ る 吉 村 流 の 舞 踏 を 修 得 し, 又 はこれを 教 授 する 者 らを 構 成 員 とする 団 体 であり, 平 成 26 年 6 月 5 日 当 時, 少 なくとも, 家 元 である 六 世 B 6

(A) 及 び 合 計 444 名 ほどの 師 範 名 取 又 は 名 取 らによって 構 成 されていた ことが 認 められる 他 方, 前 記 1 認 定 のとおり, 吉 村 流 会 則 ( 甲 8)には, 会 を 代 表 1 名 と 理 事 数 名 により 運 営 することや, 会 員 が 所 定 の 事 由 に 該 当 する 場 合, 理 事 会 の 議 決 を 経 て 家 元 が 除 名 することができることに 係 る 規 定 は 存 在 するもの の, 会 員 総 会, 代 表 や 理 事 の 選 出 方 法, 理 事 会 における 決 議 を 要 する 事 項 や 決 議 方 法 ( 議 決 権 の 数 や 可 決 要 件 ), 代 表 の 方 法 や 財 産 の 管 理 に 関 する 規 定 は 全 くない(なお, 吉 村 流 会 則 の8 条 には, 細 則 は 理 事 会 の 議 決 を 経 て 別 に 定 めることが 記 載 されているものの,この 細 則 の 存 在 については,これ を 認 めるに 足 りる 証 拠 はない ) 加 えて, 吉 村 流 会 則 の 体 裁 は, 横 罫 の 用 紙 に 手 書 きされたものであって, 写 しであり,その 作 成 日 や 作 成 名 義 の 記 載 すらなく,それ 自 体 から, 上 記 文 書 が,どのような 経 緯 ( 手 続 )を 経 て,いつ, 誰 によって 作 成 されたものであるのか,その 詳 細 を 的 確 に 認 定 す ることはできず, 他 にこれを 認 めるに 足 りる 証 拠 はない この 点, 団 体 吉 村 流 には, 理 事 師 範 の 肩 書 を 有 する 者 が 存 在 し, また, 理 事 会 と 称 する 会 が 開 催 されていたと 認 められるものの, 上 記 の とおり, 理 事 や 理 事 会 の 位 置 付 け,その 権 限 について 定 めた 規 程 の 存 在 を 認 めるに 足 りず, 開 催 されたという 理 事 会 の 出 席 者 やそこでの 議 事 内 容 を 示 す 書 面 ( 議 事 録 等 )の 存 在 を 認 めるに 足 りる 証 拠 はなく, 僅 かに 会 報 に 理 事 会 が 開 催 されたとの 記 述 が 見 られるものの,これも, 理 事 会 に おいて, 後 継 の 家 元 の 人 選 についての 話 合 いがされ, 五 世 家 元 や 六 世 家 元 が 推 挙 された 点 を 述 べるものにすぎない 以 上 によれば, 団 体 吉 村 流 において, 従 前 開 催 されていた 理 事 会 と 称 する 会 が, 団 体 吉 村 流 の 意 思 決 定 機 関 であったとの 事 実 を 認 めるに 足 りないといわざるを 得 ない イ 原 告 は, 本 件 商 標 の 商 標 登 録 出 願 は,Aが 団 体 吉 村 流 内 部 における 適 正 な 手 続 を 経 ずに 行 ったものである 旨 主 張 するが, 従 前 開 催 されていた 理 事 会 と 称 する 会 が, 団 体 吉 村 流 の 意 思 決 定 機 関 であったということは できないから,Aが, 理 事 会 に 諮 ることなく,また,その 決 議 を 経 るこ となく, 本 件 商 標 の 商 標 登 録 出 願 を 行 ったからといって, 当 該 出 願 が, 適 正 な 手 続 を 経 ずに 行 われたものであるということはできない また, 本 件 全 証 拠 によるも, 団 体 吉 村 流 において,それに 関 わる 商 標 登 録 出 願 をするにつき 内 部 的 に 経 るべき 手 続 が 定 められていたとの 事 実 を 認 めるに 足 りないから,Aが, 事 前 に 団 体 吉 村 流 の 構 成 員 に 対 して 周 知 す ることなく, 本 件 商 標 の 商 標 登 録 出 願 を 行 ったからといって, 当 該 出 願 が, 適 正 な 手 続 を 経 ずに 秘 密 裏 に 行 われたものであるということもできない (3) 被 告 を 商 標 権 者 とする 商 標 登 録 の 違 法 性 の 有 無 ア 被 告 は,Aが,その 設 立 時 社 員 となって, 平 成 26 年 7 月 8 日 に 設 立 され た 一 般 社 団 法 人 であるが, 前 記 1 認 定 のとおり,1その 目 的 を 法 人 設 立 以 7

前 の 上 方 舞 吉 村 流 六 世 家 元 B( 本 名 A)が, 吉 村 流 四 世 家 元 F 及 び 吉 村 流 五 世 家 元 Gから 承 継 してきた 本 邦 固 有 の 古 典 舞 踊 である, 上 方 舞 地 唄 舞 の 技 芸 と 振 付 を, 京 都 御 所 の 舞 指 南 御 狂 言 師 たる 吉 村 流 の 格 式 と 伝 統 を 保 持 し つつ,これを 普 及 発 展 させ,さらに 後 世 に 承 継 させ, 以 てわが 国 の 文 化 芸 術 の 振 興 に 寄 与 すること とし, 上 方 舞 の 実 技 理 論 の 教 授 及 び 後 継 者 の 育 成, 上 方 舞 の 舞 踊 公 演 会 及 び 講 習 会 の 企 画 開 催 等 の 事 業 を 行 うものであ り,2その 会 員 は, 師 範 名 取, 名 取, 弟 子 で 構 成 されるが, 従 前 の 団 体 吉 村 流 の 会 員 であった 者 については, 被 告 に 会 費 を 納 入 した 場 合, 当 然 に 被 告 の 会 員 とみなされ, 従 前 の 名 取, 師 範 名 取 の 資 格 を 有 するものとされ,3 その 理 事 長 を 吉 村 流 六 世 家 元 B(A)が 務 め, 理 事 長 ( 家 元 )は, 被 告 を 代 表 し, 吉 村 流 家 元 としてその 業 務 を 執 行 し, 名 取 試 験, 師 範 名 取 試 験 を 実 施 し, 理 事 会 の 承 認 を 得 て 各 免 状 を 交 付 し, 名 取 式, 事 始 め 等 の 吉 村 流 の 伝 統 儀 礼 を 催 行 し, 各 家 元 の 年 忌 法 要 及 び 追 善 舞 踊 会 等 を 主 催 するものとされて いる また, 実 際 にも, 前 記 1 認 定 のとおり, 被 告 の 設 立 以 前 から 吉 村 流 の 師 範 名 取 又 は 名 取 であった 者 のうち 多 数 の 者 は, 被 告 に 会 費 を 納 め, 被 告 の 会 員 として 活 動 しており, 従 前 の 団 体 吉 村 流 において, 家 元 が 主 体 となって 行 っていた, 個 々の 師 範 名 取 や 名 取 の 活 動 を 超 えた 団 体 としての 主 要 な 活 動,すなわち, 師 範 名 取 や 名 取 の 免 状 の 作 成, 交 付, 上 方 舞 吉 村 会 や 歴 代 家 元 の 追 善 公 演 等 の 主 催 などの 活 動 は, 被 告 が 行 っている イ 前 記 1 認 定 のとおり, 本 件 商 標 の 商 標 登 録 出 願 時 において, 吉 村 流 は, 上 方 舞 の 流 派 である 吉 村 流 の 舞 踏 の 習 得, 教 授 等 を 行 う 者 を 構 成 員 とする 団 体 ( 団 体 吉 村 流 )の 名 称 ( 略 称 ) 又 はその 役 務 を 表 示 するもの として, 日 本 舞 踊 に 係 る 需 要 者 の 間 に 広 く 認 識 されていたものであるが, 前 記 アの 事 情 に 照 らせば, 被 告 は, 実 質 的 には, 従 前 の 団 体 吉 村 流 を 法 人 化 したものであるということができるから, 被 告 が 本 来 本 件 商 標 の 商 標 登 録 を 受 けるべき 者 でないということはできない さらに, 前 記 1 認 定 の 事 実 によれば, 被 告 が 設 立 された 経 緯 も, 団 体 吉 村 流 と 家 元 個 人 との 会 計 とを 分 別 して 会 計 の 明 朗 化 を 図 る 必 要 性 を 契 機 と するものであり, 法 人 化 に 際 し 定 められた 定 款 ( 甲 16)において, 組 織 運 営 の 明 確 化 が 図 られているのであるから, 本 件 商 標 の 商 標 登 録 出 願 が 不 正 の 目 的 の 下 に 行 われたものであるということもできない (4) 小 括 以 上 によれば, 本 件 商 標 の 商 標 登 録 出 願 の 経 緯 に 著 しく 社 会 的 妥 当 性 を 欠 く ものがあるとはいえず,また, 本 件 商 標 について 商 標 登 録 を 認 めることが 商 標 法 の 予 定 する 秩 序 に 反 するものであるともいえない したがって, 本 件 商 標 は, 商 標 法 4 条 1 項 7 号 に 該 当 しない 3 取 消 事 由 2( 商 標 法 4 条 1 項 8 号,10 号,15 号 及 び19 号 該 当 性 判 断 の 誤 り)について (1) 原 告 は, 被 告 は 団 体 吉 村 流 を 承 継 しておらず, 団 体 吉 村 流 とは 8

独 立 した 別 の 団 体 であるから, 団 体 吉 村 流 は, 被 告 との 関 係 で, 商 標 法 4 条 1 項 8 号,10 号,15 号 又 は19 号 のいう 他 人 に 該 当 する 旨 主 張 する (2) しかし, 前 記 2(3)のとおり, 本 件 商 標 の 商 標 登 録 出 願 時 において, 吉 村 流 は, 上 方 舞 の 流 派 である 吉 村 流 の 舞 踏 の 習 得, 教 授 等 を 行 う 者 を 構 成 員 とする 団 体 ( 団 体 吉 村 流 )の 名 称 ( 略 称 ) 又 はその 役 務 を 表 示 するも のとして, 日 本 舞 踊 に 係 る 需 要 者 の 間 に 広 く 認 識 されていたものであるが, 被 告 は, 実 質 的 には, 従 前 の 団 体 吉 村 流 を 法 人 化 したものであるということ ができるから, 団 体 吉 村 流 が, 被 告 との 関 係 において, 商 標 法 4 条 1 項 8 号, 10 号,15 号 及 び19 号 のいう 他 人 に 該 当 するということはできない (3) 以 上 によれば, 上 記 各 号 のその 他 の 要 件 について 検 討 するまでもなく, 本 件 商 標 は, 商 標 法 4 条 1 項 8 号,10 号,15 号 及 び19 号 に 該 当 しない 4 結 論 よって, 原 告 の 本 訴 請 求 は 理 由 がないから,これを 棄 却 することとして, 主 文 のとおり 判 決 する 論 説 1. 筆 者 は 上 方 に 吉 村 流 という 名 称 の 日 舞 流 派 があることは 全 く 知 らなか ったが こういう 日 舞 流 派 の 名 称 についても 役 務 の 一 種 として 商 標 登 録 の 対 象 となるのである かつて 花 柳 流 の 名 称 の 商 標 権 者 の 争 いがあったことは 本 HP(C2-22)においても 紹 介 したが 本 事 件 も 同 一 流 派 内 における 争 いであり 被 告 ( 商 標 権 者 )は 一 般 社 団 法 人 上 方 舞 吉 村 流 という 法 人 であり 原 告 ( 審 判 請 求 人 ) はその 法 人 内 の 一 理 事 である 2.まず 本 件 商 標 については 吉 村 流 の 六 世 家 元 であったAが 個 人 名 義 で 出 願 をし その 後 被 告 に 譲 渡 して 出 願 人 変 更 届 を 特 許 庁 に 提 出 し 平 成 26 年 1 1 月 21 日 に 設 定 登 録 を 受 けたのである ただ 本 件 商 標 の 吉 村 流 自 体 は 四 世 Fが 家 元 を 襲 名 すると 東 京 進 出 を 果 た し 全 国 各 地 で 稽 古 を 行 って 上 方 舞 の 流 派 を 全 国 的 な 伝 統 舞 踊 の 域 にまで 昇 華 させたといわれており 昭 和 59 年 には 紫 綬 褒 章 を 受 章 し 昭 和 61 年 には 人 間 国 宝 となり 平 成 9 年 には 文 化 功 労 者 に 選 出 されたという したがって 本 件 商 標 自 体 は 日 本 舞 踊 に 係 る 需 要 者 間 には 周 知 の 商 標 となっ ていたといえるのである 3.ところが 原 告 Xは Aは 被 告 の 理 事 長 ではあるが 団 体 内 部 における 適 正 な 手 続 きを 経 ることなく 不 正 の 目 的 で 秘 密 裏 に 商 標 登 録 出 願 をしたことは 著 しく 社 会 的 妥 当 性 を 欠 くもので 登 録 を 認 めたことは 商 標 法 の 秩 序 に 反 し 容 認 することができないから 商 標 法 4 条 1 項 7 号 に 該 当 すると 主 張 して 登 録 無 効 審 判 を 請 求 したのである 9

これに 対 し 審 判 部 はそのような 主 張 を 裏 付 ける 証 拠 はないとして 請 求 棄 却 の 審 決 をしたのである 妥 当 であろう 牛 木 理 一 本 件 登 録 商 標 (190) 発 行 国 日 本 国 特 許 庁 (JP) (450) 発 行 日 平 成 26 年 12 月 24 日 (2014.12.24) 公 報 種 別 商 標 公 報 (111) 登 録 番 号 商 標 登 録 第 5719295 号 (T5719295) (151) 登 録 日 平 成 26 年 11 月 21 日 (2014.11.21) (541) 登 録 商 標 ( 標 準 文 字 ) 吉 村 流 (500) 商 品 及 び 役 務 の 区 分 の 数 1 (511) 商 品 及 び 役 務 の 区 分 並 びに 指 定 商 品 又 は 指 定 役 務 第 41 類 日 本 舞 踊 の 教 授 その 他 の 技 芸 又 は 知 識 の 教 授, 日 本 舞 踊 の 興 行 の 企 画 又 は 運 営 そ の 他 の 映 画 演 芸 演 劇 又 は 音 楽 の 演 奏 の 興 行 の 企 画 又 は 運 営, 日 本 舞 踏 に 関 する 図 書 及 び 記 録 の 供 覧, 日 本 舞 踊 の 演 出 又 は 上 演 その 他 の 演 芸 の 上 演, 日 本 舞 踊 に 関 するビデオの 制 作 その 他 の 教 育 文 化 娯 楽 スポーツ 用 ビデオの 制 作 ( 映 画 放 送 番 組 広 告 用 のものを 除 く ), 日 本 舞 踏 に 関 する 楽 器 の 貸 与 その 他 の 楽 器 の 貸 与, 日 本 舞 踊 のための 施 設 の 提 供 その 他 の 映 画 演 芸 演 劇 音 楽 又 は 教 育 研 修 のための 施 設 の 提 供, 日 本 舞 踏 に 関 する 興 行 場 の 座 席 の 手 配 その 他 の 興 行 場 の 座 席 の 手 配 国 際 分 類 第 10 版 (210) 出 願 番 号 商 願 2014-29491(T2014-29491) (220) 出 願 日 平 成 26 年 4 月 16 日 (2014.4.16) (732) 商 標 権 者 識 別 番 号 514181152 氏 名 又 は 名 称 一 般 社 団 法 人 上 方 舞 吉 村 流 住 所 又 は 居 所 東 京 都 杉 並 区 高 円 寺 南 5-30-15 (740) 代 理 人 識 別 番 号 100139826 弁 理 士 氏 名 又 は 名 称 大 森 孝 参 法 区 分 平 成 23 年 改 正 審 査 官 日 向 野 浩 志 (561) 称 呼 ( 参 考 情 報 ) ヨシムラリュー ヨシムラ 検 索 用 文 字 商 標 ( 参 考 情 報 ) 吉 村 流 類 似 群 コード( 参 考 情 報 ) 第 41 類 41A01 41C02 41E01 41E03 41E05 41K02 41L01 41M02 10