Microsoft Word - 資産税ニュース 20101021_shio_M&C_final.docx

, Issue 2 PwC Japan Tax Newsletter は プライスウォーターハウスクーパース(PwC) グローバルネットワークの におけるメンバー ファームです 公 認 会 計 士 税 理 士 等 約 560 名 の スタッフを 有 する 最 大 級 のタックスアドバイ ザーとして 法 人 個 人 の 申 告 をはじめ 金 融 不 動 産 関 連 移 転 価 格 M&A 事 業 再 編 国 際 税 務 連 結 納 税 制 度 など 幅 広 い 分 野 において 税 務 コン サルティングを 提 供 しています PwCのグローバルネットワーク (www.pwc.com) に 属 するPwC 各 メンバーファームは クライアント およびクライアントを 取 り 巻 く 人 々の 信 頼 の 確 立 と 価 値 の 向 上 を 目 指 して 監 査 税 務 アドバイザ リーサービスにおいて クライアントの 業 種 に 焦 点 をあてたサービスを 提 供 しております PwCは 世 界 154カ 国 に161,000 人 のスタッフを 有 し 常 に 新 たな 視 点 からクライアントのご 要 望 に 即 したアド バイスを 提 供 できるよう そのネットワークを 十 分 に 活 用 して 問 題 解 決 に 取 り 組 んでいます このニュースレターは 概 略 的 な 内 容 をご 紹 介 す る 目 的 で 作 成 しており この 情 報 が 個 々のケース にそのまま 適 用 できるとは 限 りません 個 別 案 件 への 対 応 またはより 専 門 的 な 案 件 への 取 り 組 み に 際 しましては 税 理 士 法 人 プライスウォーター ハウスクーパースの 担 当 者 にお 問 い 合 わせくださ い 相 続 税 の 納 税 義 務 -ケーススタディ 経 済 の 国 際 化 の 進 展 に 伴 い 国 内 のみならず 国 外 にも 財 産 を 有 するケースが 増 えてきています 本 人 および の 両 方 が 海 外 に 住 所 を 有 している 場 合 も 少 なくありません 上 記 のような 状 況 の 変 化 を 踏 まえ 平 成 12 年 度 税 制 改 正 以 降 相 続 税 の 納 税 義 務 者 は 相 続 開 始 時 において が 以 外 に 居 住 している 場 合 であっても 国 籍 を 有 している 場 合 には 及 び ともに 過 去 5 年 間 いずれのときにおいても 国 内 に 居 住 して いない という 要 件 を 満 たさない 限 り 全 世 界 財 産 が 課 税 の 対 象 となる こととされています また で 勤 務 している 外 国 籍 の 方 が における 居 住 期 間 中 に 本 人 に 相 続 が 発 生 した 場 合 もしくは となった 場 合 想 定 外 の 日 本 の 相 続 税 が 発 生 するケースも 増 えてきています 本 ニュースレターでは 相 続 税 の 納 税 義 務 の 概 要 を 解 説 するとともに 留 意 すべき 典 型 的 なケースをご 紹 介 します * * * * * * * * * * * * * * * 100-6015 東 京 都 千 代 田 区 霞 が 関 3 丁 目 2 番 5 号 霞 が 関 ビル15 階 電 話 : 03-5251-2400( 代 表 ) http://www.pwc.com/jp/tax 2010 プライスウォーターハウスクーパースとは 税 理 士 法 人 プライスウォーターハウスクーパース または プライス ウォーターハウスクーパースのグローバルネットワーク ないしはそのメンバーファームを 指 しています 個 々の 組 織 は 分 離 独 立 した 法 的 組 織 となっています

1. 相 続 税 の 納 税 義 務 者 (1) 納 税 義 務 者 の 区 分 の 相 続 税 は 相 続 開 始 ( の 死 亡 )により 財 産 を 取 得 した 場 合 に その 取 得 をした 者 に 課 されます 相 続 税 の 納 税 義 務 者 の 区 分 は 次 の 表 のとおり 居 住 無 制 限 納 税 義 務 者 非 居 住 無 制 限 納 税 義 務 者 制 限 納 税 義 務 者 の 3 つとなっており その 区 分 により 課 税 財 産 の 範 囲 が 定 められています (このほか 相 続 時 精 算 課 税 制 度 の 適 用 を 受 ける 場 合 の 特 定 納 税 義 務 者 という 区 分 がありますが 今 回 は 説 明 を 割 愛 します ) 納 税 義 務 者 の 判 定 要 件 区 分 財 産 取 得 時 の 住 所 財 産 を 取 得 した 者 の 国 籍 相 続 開 始 前 5 年 以 内 のい ずれかの 時 に 国 内 に 住 所 を 有 していたか 否 か 課 税 財 産 の 範 囲 1 居 住 無 制 限 納 税 義 務 者 国 内 問 わない - 国 内 及 び 国 外 に 所 在 する 財 産 2 非 居 住 無 制 限 納 税 義 務 者 国 外 財 産 を 取 得 した 者 又 は 被 が 相 続 の 開 始 前 5 年 以 内 のいずれかのとき に 国 内 に 住 所 を 有 してい たことがある 国 内 及 び 国 外 に 所 在 する 財 産 3 制 限 納 税 義 務 者 国 外 財 産 を 取 得 した 者 被 相 続 人 ともに 相 続 の 開 始 前 5 年 以 内 のいずれの 時 に おいても 国 内 に 住 所 を 有 していたことがない 国 内 に 所 在 する 財 産 以 外 - 4 特 定 納 税 義 務 者 ( 上 記 1~3に 該 当 しない 者 で 相 続 時 精 算 課 税 の 適 用 を 受 けた 者 ) - - - 相 続 時 精 算 課 税 適 用 財 産 上 記 表 のとおり 制 限 納 税 義 務 者 ( が のみに 制 限 される)は 1 財 産 を 取 得 した 者 が 相 続 開 始 時 において 以 外 に 居 住 しており かつ 財 産 取 得 者 が 国 籍 の 場 合 で 財 産 を 取 得 した 者 ともに 相 続 開 始 前 5 年 以 内 のいずれの 時 においても に 住 所 を 有 していたこと がない 場 合 2 財 産 を 取 得 した 者 が 相 続 開 始 時 において 以 外 に 居 住 しており かつ 国 籍 が 以 外 の 場 合 のいずれかに 限 られます 制 限 納 税 義 務 者 に 該 当 しない 場 合 には 無 制 限 納 税 義 務 者 ( 居 住 または 非 居 住 )となり 取 得 した 財 産 のうち のみならず も となります 居 住 無 制 限 納 税 義 務 者 非 居 住 無 制 限 納 税 義 務 者 全 世 界 財 産 が 制 限 納 税 義 務 者 のみが PricewaterhouseCoopers 2

(2) の 納 税 義 務 者 の 判 定 要 素 の 特 徴 の 相 続 税 の 納 税 義 務 者 の 判 定 要 素 の 主 な 特 徴 としては 次 の 4 つが 挙 げられます 1 ではなく 財 産 取 得 者 の 居 住 地 が 第 一 義 的 な 判 定 要 素 となっていること 2 財 産 取 得 者 が 相 続 開 始 時 において 居 住 の 場 合 には たとえその 財 産 取 得 者 が 外 国 人 であったとしても 全 世 界 財 産 が となること 3 財 産 取 得 者 が 相 続 開 始 時 に 非 居 住 の 場 合 財 産 取 得 者 の 国 籍 により 課 税 財 産 の 範 囲 が 異 なる 場 合 があ ること( の 国 籍 は 問 われない 点 に 留 意 ) 4 非 居 住 かつ 国 籍 を 有 する 財 産 取 得 者 の 場 合 財 産 取 得 者 本 人 のみならず の 過 去 5 年 間 における 居 住 の 当 否 も 判 定 要 素 となっていること 2. ケーススタディ 以 下 では 典 型 的 なケースについて 解 説 します なお 単 純 化 するために は 子 一 人 であり 子 が の 財 産 を 全 部 相 続 により 取 得 するという 前 提 とします (1) および ともに 国 籍 を 有 する 場 合 ( 人 親 子 のケース) 1 は 居 住 者 は 非 居 住 者 の 場 合 このケースでは が 相 続 開 始 時 にたとえば 職 業 上 の 理 由 で 過 去 5 年 超 の 期 間 に 居 住 していない 場 合 であっても が 相 続 開 始 時 に 居 住 であれば は 非 居 住 無 制 限 納 税 義 務 者 に 該 当 し 全 世 界 財 産 が となります なお においても 相 続 税 に 相 当 する 税 を 課 されている 場 合 には 財 産 に 対 して 課 された の 相 続 税 に 相 当 する 税 については 一 定 の 計 算 に 基 づく 外 国 税 額 控 除 の 規 定 により 日 本 の 相 続 税 額 は 軽 減 されます ( 国 籍 ) ( 国 籍 ) と との 税 率 差 相 当 額 につき で 課 税 2 ともに 過 去 5 年 超 の 期 間 非 居 住 者 の 場 合 一 方 が 過 去 5 年 超 の 期 間 に に 居 住 しておらず かつ についても 過 去 5 年 超 の 期 間 日 本 に 居 住 していない 場 合 には は 制 限 納 税 義 務 者 に 該 当 し のみが となります B 国 ( 国 籍 ) ( 国 籍 ) PricewaterhouseCoopers 3

(2) 及 び ともに 外 国 人 の 場 合 ( 外 国 人 親 子 のケース) このケースは 相 続 発 生 時 に が 偶 然 に に 居 住 していたという 想 定 です の 相 続 税 は 他 国 に 比 較 して 相 対 的 に 高 いので 居 住 の 外 国 人 にとっては 思 わぬ 負 担 となることがあります 仮 に には 財 産 がなく 国 外 のみに 財 産 がある 場 合 であっても 取 得 する 財 産 の 価 額 によってはその 海 外 の 財 産 に 対 して 最 高 税 率 50%の 相 続 税 が 課 されることとなります なお においても 相 続 税 に 相 当 する 税 を 課 されてい る 場 合 には (1)1のケースと 同 様 に 外 国 税 額 控 除 の 適 用 を 受 けることができます (C 国 籍 ) (C 国 籍 ) と との 税 率 差 相 当 額 につき で 課 税 (3) が 国 籍 が 国 籍 以 外 の 場 合 このケースは 親 が D 国 で 結 婚 し D 国 において 子 が 生 まれた 場 合 で 子 は D 国 のみの 国 籍 を 有 しているケースを 想 定 しています 親 は 晩 年 から 相 続 開 始 時 までは 母 国 で 暮 らす 一 方 財 産 のほとんどは D 国 に 所 在 し 子 は 生 まれ 育 った D 国 で 生 活 しているような 場 合 です この 場 合 財 産 取 得 者 である は 国 外 居 住 で かつ 国 籍 を 有 していないため 制 限 納 税 義 務 者 に 該 当 し のみが となります ( 国 籍 ) (D 国 籍 ) なお 子 が の 国 籍 も 有 しているというような 二 重 国 籍 の 場 合 には 非 居 住 無 制 限 納 税 義 務 者 に 該 当 し (1)1の ケースと 同 様 に も となるので 留 意 が 必 要 です PricewaterhouseCoopers 4

上 記 に 関 してご 質 問 がありましたら 当 法 人 の 貴 社 担 当 者 もしくは 下 記 までお 問 い 合 わせください 100-6015 東 京 都 千 代 田 区 霞 が 関 3 丁 目 2 番 5 号 霞 が 関 ビル 15 階 電 話 : 03-5251-2400( 代 表 ) http://www.pwc.com/jp/tax パートナー 小 林 和 也 03-5251-2752 kazuya.kobayashi@jp.pwc.com 發 知 敏 雄 03-5251-2876 toshio.hotchi@jp.pwc.com マネージャー 乙 部 隆 仁 03-5251-2896 takahito.t.otobe@jp.pwc.com 山 崎 学 03-5251-6235 manabu.yamazaki@jp.pwc.com 塩 谷 洋 子 03-5251-2024 yoko.shionoya@jp.pwc.com 鈴 木 宏 子 03-5251-2156 hiroko.x.suzuki@jp.pwc.com 濱 岡 佳 孝 06-7670-0952 yoshitaka.hamaoka@jp.pwc.com PricewaterhouseCoopers 5