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正誤表 ( 抜粋版 ) 気象庁訳 (2015 年 7 月 1 日版 ) 注意 この資料は IPCC 第 5 次評価報告書第 1 作業部会報告書の正誤表を 日本語訳版に関連する部分について抜粋して翻訳 作成したものである この翻訳は IPCC ホームページに掲載された正誤表 (2015 年 4 月 1

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3 航空機動態情報の管制機関における活用 (EN-12, OI-27 関連 ) ~ 航空機動態情報の把握による監視能力の向上 ~ 2 気象予測の高度化等 (EN-5,6,13 関連 ) ~ 気象予測の高度化による高精度な時間管理の実現 ~ 4SBAS 性能の検討 (EN-7 関連 ) 5GBAS を

委 44-4 TRMM の最近の成果と これからの展望について 第 44 回宇宙開発委員会平成 14 年 11 月 20 日 ( 水 ) 宇宙開発事業団独立行政法人通信総合研究所


火星大気循環の解明 ~ ダストデビルの内部調査 ~ Team TOMATO CPS 探査ミッション立案スクール 2016/08/26

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2. エルニーニョ / ラニーニャ現象の日本への影響前記 1. で触れたように エルニーニョ / ラニーニャ現象は周辺の海洋 大気場と密接な関わりを持つ大規模な現象です そのため エルニーニョ / ラニーニャ現象は周辺の海流や大気の流れを通じたテレコネクション ( キーワード ) を経て日本へも影響

背景 ヤマセと海洋の関係 図 1: 親潮の流れ ( 気象庁 HP より ) 図 2:02 年 7 月上旬の深さ 100m の水温図 ( )( 気象庁 HP より ) 黒潮続流域 親潮の貫入 ヤマセは混合域の影響を強く受ける現象 ヤマセの気温や鉛直構造に沿岸の海面水温 (SST) や親潮フロントの影響

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【資料3-2】光格子時計の測地分野での利用可能性



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GPS 海洋ブイの概要 GPS 衛星 GPS 衛星 陸上局 ( 基準点 ) 基準点の測位 RTK-GPS 補正データ 観測データ 観測点の測位 GPS 海洋観測ブイ 20km RTK (Real Time Kinematic) 測位 数 cm オーダの測位精度 観測センター GPS 測位により 海面

INSメイトV30Slim 取扱説明書(1版 )

気候予測のための海洋観測の最前線 シンポジウム開催にあたって 本シンポジウムでは 地球全体の海の変化をリアルタイムで観測する アルゴ計画 についてご紹介いたします 地球温暖化を含む気候変動は地球規模で引き起こされ 日本はもちろん全世界に大きな影響を与えるため その仕組みを理解し予測することが重要です


図 表 2-1 所 得 階 層 別 国 ごとの 将 来 人 口 の 推 移 ( 億 人 ) 開 発 途 上 国 中 間 国 先 進 国

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f ( 0 ) y スヴェルドラップの関係式は, 回転する球面上に存在する海の上に大規模な風系が存在するときに海流が駆動されることを極めて簡明に表現する, 風成循環理論の最初の出発点である 風成循環の理論は, スヴェルドラップの関係式に様々な項を加えることで発展してきたと言ってもよい スヴェルドラッ

日本の海氷 降雪 積雪と温暖化 高野清治 気象庁地球環境 海洋部 気候情報課

( 第 1 章 はじめに ) などの総称 ) の信頼性自体は現在気候の再現性を評価することで確認できるが 将来気候における 数年から数十年周期の自然変動の影響に伴う不確実性は定量的に評価することができなかった こ の不確実性は 降水量の将来変化において特に顕著である ( 詳細は 1.4 節を参照 )

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ような塩の組成はほとんど変化しない 年平均した降水量 (CMAP データを用いて作成 ) 2.2 海水の密度海水の密度は水温だけでなく 塩分にも依存する 一般に塩分が多いほど密度は高くなる 真水と海水について 温度変化に伴う密度の変化を計算すると以下のようになる 真水は 4 付近で密度が最大になるが

全メニュー 改

はじめに 衛星データの定量的な利用には 十分な品質評価が必要 さまざまな参照データと比較して 品質特性を把握する 衛星シミュレータは 直接的 または間接的に利用できる 気象衛星ひまわりの品質評価を例に ひまわり 8 号の初期評価等 2

図 1 COBE-SST のオリジナル格子から JCDAS の格子に変換を行う際に用いられている海陸マスク 緑色は陸域 青色は海域 赤色は内海を表す 内海では気候値 (COBE-SST 作成時に用いられている 1951~2 年の平均値 ) が利用されている (a) (b) SST (K) SST a

日本海溝海底地震津波観測網の整備と緊急津波速報 ( 仮称 ) システムの現状と将来像 < 日本海溝海底地震津波観測網の整備 > 地震情報 津波情報 その他 ( 研究活動に必要な情報等 ) 海底観測網の整備及び活用の現状 陸域と比べ海域の観測点 ( 地震計 ) は少ない ( 陸上 : 1378 点海域

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5. 数値解析 5.2. サンゴ浮遊幼生ネットワークモデルの検討

克文 3 加納敏幸 4 佐藤圭二 4 所属 :1 国立研究開発法人海洋研究開発機構 2 国立大学法人名古屋大学大学院環境学研究科 3 国立大学法人東京大学大気海洋研究所 4 国立研究開発法人海上技術安全研究所 5 国立大学法人愛媛大学沿岸環境科学研究センター ( 国立研究開発法人海洋研究開発機構招聘

本検討の位置づけ H27 親委員会 H27E2E H27E2E これまでの検討で不足している部分 1

(1) 継続的な観測 監視 研究調査の推進及び情報や知見の集積〇気候変動の進行状況の継続的な監視体制 気象庁では WMO の枠組みの中で 気象要素と各種大気質の観測を行っている 1 現場で観測をしっかりと行っている 2 データの標準化をしっかりと行っている 3 データは公開 提供している 気象庁気象

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漂流・漂着ゴミに係る国内削減方策モデル調査地域検討会

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津波情報に活用する観測地点の追加について 別紙 津波情報への活用を開始する海底津波計の分布図 活用を開始する海底津波計沿岸の津波観測点 GPS 波浪計海底津波計 活用を開始する海底津波計の地点名称は 沖 を省略して記載しています ( 宮城牡鹿沖 及び 茨城神栖沖 を除く)

資料6 (気象庁提出資料)

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研究最前線 HAL QCD Collaboration ダイオメガから始まる新粒子を予言する時代 Qantm Chromodynamics QCD 1970 QCD Keiko Mrano QCD QCD QCD 3 2

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たたら製鉄についてのまとめ

% 4.4% % 5.0% % 4.5% % 2.7% % 2.0% % 3.6% 5.1% 4.5% 2.6% 3.6%

1. 気温と産業の関係 2. 気温と販売数の関係の分析 過去の気温データをダウンロードする 時系列グラフを描く 気温と販売の関係を調べる 散布図を描く 定量的な関係を求める 気温から販売数を推定する 2 週間先の気温予測を取得し 活用する 気温以外の要素の影響 3. 予報精度 過去の 1 か月予報

Transcription:

1 1 2 1 2

2 3 4 4 3 4

3 5 1400 53 8.8 11 35 6 5 6 20012Q 926 1,438 15.032.2

4 ART 7 8 9 7 8 9

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19712000 30 33 60 10 33 10 60 70 30 40 6

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沈降した後 付近の流れに乗って海中を水平に漂流するように設計されている その後 予め設定した時間間隔 通常は1 2週間毎 で浮力を調整して浮上し その途中で水温 塩分の鉛直分布を測定する そして海面に浮上した際に 人工衛星経由でデータを送信し 再び浮力を調整して約 2000mまで沈降する このような動作を バッテリーの寿命が尽き るまで約4年間繰り返す これにより今までわからなかった海中のデータが入手でき ま たデータ観測網の中で空白領域であった場所のデータも入手できることになり 海洋に関 するデータ量が飛躍的に向上することになる 世界的な観測監視システムの構築 気象衛星 地球観測衛星 通信衛星 データ 送信 一般商船 観測船 一般商船 海面漂流ブイ 663台 係留ブイ 米国 136台 アルゴフロート 3,000台計画 全世界の海洋の 係留ブイ 日本 16台 観測空白域の解消 このほか観測データの充実という観点からは大気観測 陸面観測等 長期予報に影響を与 える地球上の様々な観測を強化して行く ②予測手法の改善 長期予報の精度向上のためには 観測データの充実を図ることのほか 次のような点が 季 節 予 報 の 精 度 向 上 重要である ⅰ モデルの精度を向上する 海洋観測システムの構築 データのリアル タイム収集 処理 モデルの高度化 研究開発 モデルの精度向上とは 大気 アルゴフロート の投下 展開等 データ と海洋 陸面との相互作用 海 成果 洋 陸面に対する大気の応答 季節 節予 予報 報の の精 精度 度向 向上 上 季 アルゴフロートを主体とする 観測データの 処理 管理 データ ⅱ 計算時間を短縮すること 海洋観測システムの構築 データ こと ARGO計画など観測の充実 大気の自然の変動などを 精密 に再現することである また 計算時間を短縮することによ 初期値等の高精度化 WMOの主導のもと 国際連携による実施 参加国 米 英 仏 豪等 8 大気海洋結合過程の組み込み 大気観測 海洋観測 陸面観測 大気 海洋 陸面の観測の充実 陸面過程の改良 モデルの高速化

110km 40 26 26 30 18 14 180km H12 H13 H14 H15 H 16 H17 1 9

10 5000 13 62 18 70% 50 20 30 70 5,000m 20m

20 70 20 90 20 18 20 14 45 45 3 45 70 80 10 20 26 26 11

26 150 1300 840 200 20 30 km 12

1961 1974 13 15 15 25m/s 15m/s 300km 1951 ~1976 1977 13

1926 CD-ROM 1923 CD-ROM 1960 1994 CD-ROM 1926 CD-ROM 1988 2000 1994 17 2001 1978 1960 14