Similar documents
1. 電波防護に関する規制 の現状について

00 khz 程度以下 で起こる現象であり 00 khz 程 お 対象とする周波数範囲は電波法上定義されている 度以上の周波数においては 熱作用の影響が支配的にな 3 THz 以下の周波数を全て網羅することが望ましいが ることが判明している なお 電離放射線については 周波数割当ての現状 電波利用技

電波ってなに? わたしたちの生活に欠かせない電波のことをわかりやすくご説明します イタリアの発明家マルコーニが電波による無線通信に初めて成功したのが 1895 年 以来 電波は通信をはじめ さまざまな分野に利用されています そんな誰でも知っている電波ですが そもそも電波とはどういうものなのでしょう?

Microsoft Word 倉敷の記録ver3(最終).doc

電波ってなに? わたしたちの生活に欠かせない電波のことをわかりやすくご説明します イタリアの発明家マルコーニが電波による無線通信に初めて成功したのが 1895 年 以来 電波は通信をはじめ さまざまな分野に利用されています そんな誰でも知っている電波ですが そもそも電波とはどういうものなのでしょう?

Microsoft Word _FS263

我が国の電波利用について 1 ワイヤレスと家電との融合 地域活性化 医療分野への応用 環境問題への対応等の様々な新分野での電波利用の出現 地域ワイヤレスシステム 物流管理 食の安全性 次世代情報家電 ホームネットワーク バス位置情報管理システム 観光情報提供システム 電子タグによる物流管理 食品のト

Microsoft PowerPoint - 愛媛大学講義④.pptx



Microsoft PowerPoint - 04_電磁波セミナー(秋田)(講演資料_大久保先生) [互換モード]

<4D F736F F D EA A837E B A482E982DC816A8B4C985E>

電波の生体影響に関する最新動向 ~安全な電波利用に向けて~

Microsoft PowerPoint - 広島スライド 資料用

<4D F736F F D EA A837E B E6C93FA8E73816A8B4C985E814091E58B7695DB81698DC58F49816A2E646F63>

総合資源エネルギー調査会原子力安全・保安部会電力安全小委員会電力設備電磁界対策ワーキンググループ(第2回)  議事要旨

Microsoft Word - 最終9.28金沢:記録

電波環境地方講演会資料

総合資源エネルギー調査会原子力安全・保安部会電力安全小委員会電力設備電磁界対策ワーキンググループ(第2回)  議事要旨


はじめに 電気は 技術の進歩とともにいろいろな目的に利用され 産業の発展や生活の向上に大きな役割を果たし 私達にとってなくてはならないものとなっています これにともない 送電線等の電力設備などから発生する電磁界 ( 電磁波 ) は 人々の健康に何らかの影響を与える可能性があるのではないかということに

資料4-3 木酢液の検討状況について

Guidelines

ここでは 以上のような電磁界の問題について整理して見ていくとともに リスクコミュニケーションに関するいくつかのトピックスにも触れ 第三者機関によるリスクコミュニケーションの役割について考察を行うことにする 注 :* 1 電気と磁気のある空間 ( 場所 ) を電磁界といい そこから発生する波を電磁波と

加 (5)5 分ルール (P.42) 加 (6) 既読無視 ( 既読スルー ) (7) 当選メール (8) お金あげますメール (P.32) (9) なりすましメール (P.30) (10) 不審な添付ファイル ( ウイルス )(P.36) 加 (11) デマメール (P.38) 加 (12) チェ

(Microsoft PowerPoint - \203R\203s\201[ \201` \203v\203\214\203[\203\223\214\264\215e_\222\361\217o\227p.pptx)

<4D F736F F F696E74202D E9197BF322D35817A91BD9F868FB990B68EF E58A77938C8B9E8BB38EF692F18F6F8E9197BF2E >

なるほど電磁波!~身近な電磁波と健康のはなし~


ガラス繊維の健康安全性に関する現状について平成 16 年 6 月 11 日改訂硝子繊維協会環境委員会主査松岡修ガラス繊維に関する内外における規制状況について記述する 1.IARC( 国際ガン研究機関 ) の発ガン性区分 IARC では発ガン性区分について ロックウール ( 別名ストーンウール 海外の

リスク評価委員会のありかた;IARCでの経験をもとに



平成 29 年度食品安全モニター課題報告 食品の安全性に関する意識等について I. 食品の安全性に係る危害要因等について 問 1 A~G に掲げる事項についてリスクの観点からあなたはどう思いますか それぞれ の事項について 選択肢 1~6 の中から 1 つずつ選んでください 事項 A 環境問題 B

"05/05/15“ƒ"P01-16

‚䔃OK



HP・図書リスト( ).xlsx

000ŒÚ”Ł

28Łª”q-11…|…X…^†[

「個人をどう捉えるか」で変わる教育シーン

untitled

untitled

.....I.v.{..

資料 GHz 以上の人体のばく露評価について 平田晃正 名古屋工業大学 生体電磁環境に関する検討会報告書 ( 案 ) 先進的な無線システムに関する電波防護について 解説資料からの抜粋

Microsoft Word - .Y.t doc

電波環境地方講演会資料


本冊子は 一般市民からの電磁界に関する問い合わせに対し 地方公共団体の職員等が説明資料として用いることを想定して 電磁界に関する基礎的な知識や健康影響についての国際的な見解 我が国の取組などを専門家の監修のもと取りまとめたものである

目標 近年の電波利用システムを対象とした高精度ばく露量評価手法について調査検討を行ない 得られた成果に基づき 電波防護指針適合性評価手法の確立および電波の安全性に関する医学 生物学的研究に寄与することで 電波防護指針に基づく適正かつ健全な電波利用環境の構築に貢献する 2

更新履歴 V 年 07 月 27 日 初版 V 年 06 月 27 日 保証の対象とする物質数の選択 V 年 08 月 26 日 誤記修正 <V2.1> で示す V 年 08 月 24 日 1) 除外用途細分化への対応 2) 保証の対象

加 (6) 既読無視 ( 既読スルー ) (7) 当選メール (8) お金あげますメール (P.32) (9) なりすましメール (P.30) (10) 不審な添付ファイル ( ウイルス )(P.36) 加 (11) デマメール (P.38) 加 (12) チェーンメール (P.44) 加 (13)

電磁波過敏症アンケート2009

「環境社会学特別講義《 1.総 論

15群(○○○)-8編

Multi Series Multi Series 2

< F2D8E9197BF CC94AD82AA82F1>

研究紀要 第5号

環境発がん物質のリスク評価

<4D F736F F D D BB95698ADC974C89BB8A7795A88EBF8AC7979D91CE899E834B >

スライド 1

資料2-8 ドシメトリに関する研究動向

ï ñ ö ò ô ó õ ú ù n n ú ù ö ò ô ñ ó õ ï

電波法関係審査基準 ( 平成 13 年 1 月 6 日総務省訓令第 67 号 ) の一部を改正する訓令案新旧対照表 ( 下線部は変更箇所を示す ) 改正案 現行 別紙 2 ( 第 5 条関係 ) 無線局の目的別審査基準 別紙 2 ( 第 5 条関係 ) 無線局の目的別審査基準 第 1 ( 略 ) 第

X33/表1-表4 [更新済み]

Microsoft Word - H5-611 送信タイミング等.doc

送電線 1 Hz 1k Hz 1 M Hz 周波数 ( Hz) ラジオ長波 F M 波テレビ波赤外線紫外線 A M 波マイクロ波可視光ラジオ短波 X

29 歳以下 3~39 歳 4~49 歳 5~59 歳 6~69 歳 7 歳以上 2 万円未満 2 万円以 22 年度 23 年度 24 年度 25 年度 26 年度 27 年度 28 年度 29 年度 21 年度 211 年度 212 年度 213 年度 214 年度 215 年度 216 年度

Microsoft Word _FS205

【参考資料4】

1 入射電力密度について 佐々木謙介

PowerPoint プレゼンテーション

調査研究の概要 報告書第 Ⅱ 編 (3 頁 ~) Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 2

Microsoft PowerPoint _身の回りの電磁波対策

超高周波帯 超高周波帯 の明確な定義は無いが 電波ばく露の分野においては ミリ波帯を中心に体表面に集中した電力吸収による表面加熱の熱作用が支配的な周波数範囲を指すことが多い 本発表では高周波ガイドラインの根拠が表面加熱となる 6GHz から電波法上限の 3THz までを対象とする 全身 部分共振 (

平成25年度 青少年のインターネット利用環境実態調査 調査結果(速報)

不必要な電波 ( 不要電波 ) をできる限り低減させるため 平成 17 年に無線設備のスプリアス発射の強度について 許容値の改正が行われました 詳細は 総務省の電波利用ホームページをご覧下さい

化学物質のリスクと環境教育

<4D F736F F F696E74202D C092425F D8A7789EF89C88A778BB38EBA816A8C6791D CC82B582AD82DD2E >

PowerPoint プレゼンテーション

<4D F736F F D D494BD A93648EA CE8DF E9696B18F8A8F4390B394BD896694C A>

GPS 安全性要約書 塩酸(35%)

バイバルコロナリーステント 2015 年 1 月作成第 1 版本ステントは 非臨床試験において 条件付きで MRI 検査の危険性がない MR Conditional に該当することが立証されている 下記条件にて留置直後から MRI 検査を安全に施行することができる 静磁場強度 3 テスラ以下 空間勾

磁環境に関する検討会 の下にワーキンググループを設置し検討を開始している 2.2 電波の安全性に関する調査研究及び国際連携健康を司る国連の専門機関であるWHOは 電波の人体への影響に関して 各国の研究成果を収集しリスク評価を実施した上で ファクトシート として最新の見解を公表している 例えば2006

PowerPoint プレゼンテーション

木酢液の分布 蒸留木酢液の分布 頻度 8 6 頻度 以上 100 未満 100 以上 200 未満 200 以上 300 未満 300 以上 400 未満 400 以上 500 未満 500 以上 600 未満 600 以上 700 未満 0 0 以

Microsoft PowerPoint RoHS指令.pptx

印刷インキに関する自主規制 (NL規制)

Interview 02 vol. 15 vol

4 2

第2章マウスを用いた動物モデルに関する研究

Microsoft Word - 電磁波セミナー( 徳島)記録(最終).doc

優先取組物質検討のためのスクリーニング方法(案)について

Microsoft Word 年8月版NCU-002マニュアル.doc

<4D F736F F F696E74202D208E9197BF312D DA18CE382CC8C9F93A28E968D802E707074>

2

目次 1. 適合保証書を作成するまでの流れ 2 2. 利 環境 3 3. ツールのダウンロード 4 4. ツールを開く 物品情報 を します 基本情報 を します 保証の対象とする物質数 を選択します 保証の対象とする物質と基準 を選択


1 目次 2 背景 目的 指針 設備 整備基準 対策 保守 大会終了後 進捗状況の把握およびフォローアップ / 7

Transcription:

もっと知りたい方のために 電波の健康への影響を知るためのリンク集 総務省 電波利用ホームページ http://www.tele.soumu.go.jp/j/ele/index.htm 平成27年3月 改訂

影響は認められない 環境保健クライテリアの発刊に向けた検討 がWHOで進められています なお 本報告書では WHO の なお究明すべき課題が多く残されている という見解から 電波の安 全性評価に関する研究を進めることが重要であるとしています これを受けて 平成20年6月に設 置された生体電磁環境に関する検討会において 引き続き 国内外の研究結果の分析等を行って います 更新

影響は認められない 環境保健クライテリアの発刊に向けた検討 がWHOで進められています なお 本報告書では WHO の なお究明すべき課題が多く残されている という見解から 電波の安 全性評価に関する研究を進めることが重要であるとしています これを受けて 平成20年6月に設 置された生体電磁環境に関する検討会において 引き続き 国内外の研究結果の分析等を行って います 更新

今日までに集められた研究結果を考慮した結果 基地局及 び無線ネットワークからの弱い電波が健康への有害な影響 を起こすという説得力のある科学的証拠はない 今日まで 携帯電話使用を原因とするいかなる健康影響も 立証されていない 脳腫瘍のリスク上昇は立証されていないものの 携帯電話 使用の増加と15年より長い期間の携帯電話使用についての データがないことは 携帯電話使用と脳腫瘍リスクについ てさらなる研究が必要であることを正当化している ޘݎ ୯ƚஊ ෂ ǏLJǬȌLJȖǂ ޱ ƇƖŴƻ ޘݎ ஊ ࡄ৭ෂ ϠІҼÉ+%0+42Ê WHOも 今日まで 組織に熱が発生するよりも低いレベルの電波ばく露による健康への悪影響につい て 研究による一貫性のある証拠は示唆されていないという見解を公表しております 国際がん研究機関 IARC が 電波について 発がん性があるかもしれない と分類しました 電波の安全性が証明されるまで 携帯電話に関して より厳し い規制を導入するなどの対策をとるべきではないですか 総務省では 科学的な調査 研究に基づき 携帯電話端末の規制値を定めており 市販されている すべての端末はこの値以下になっています この規制値は 国際ガイドラインと同一のものであり 現在のところ これを下回るレベルの電波による健康への悪影響について明確に示した科学的証拠 はありません また IARCの評価は定量的なものでも がんのリスク上昇を立証したものでもないこ とから 現時点において 規制をより厳しいものとすることは適当ではないと考えます ただし 規制値以下であっても 携帯電話を長期間使用した場合のリスクについてすべてが解明され たわけではありませんので 心配される場合には 通話時間を抑える ハンズフリー機器を使用す る 通話の代わりにメールで済ませる 通信の状態が悪い時にはできるだけ通話しないなど 各個人 がそれぞれの事情に応じて適切と思う対策をとることが適当と考えます ஊ ƞಎżǃজƛ Ɖƻ ޘݎ żǃ ڥ ֆ É+#4%Êƞ ڪ ҽ IARCは WHOのがん研究の専門機関です 1969年にヒトへの化 学物質の発がん性評価を行うために発足し 現在では 放射線や ウィルスなどの化学物質ではないものについても評価の対象とし てます IARCは さまざまな物質などについて発がん性を調査し て その証拠の確かさを5段階に分類しています 2011年5月に は 電波 無線周波電磁界 に対する発がん性評価を行い その 結果 携帯電話の使用について限定的な証拠があったとして 上 から3番目の 発がん性があるかもしれない 2B に分 類しました これは 携帯電話を使うとがんになるということではな く その発がん性の可能性を完全に否定できないということを意味 しており IARCでは 携帯電話を長期間にわたり長時間使用する ことについて更に研究を行うことが重要であるとしています 携帯電話の基地局や放送局からの電波についても発がん性はありますか IARCは2011年5月 電波について 発がん性があるかもしれない と分類しましたが これは 携 帯電話端末などを体の近くで使用した場合の発がん性の限定的な証拠に基づくものです その過程で 基地局や放送局からの電波についての発がん性の証拠は不十分であると評価してい ます 今後 WHO本部がこれら電波の健康リスクを総合的に評価する予定です 4 少しでも健康への影響が小さくなるよう 携帯電話端末をSARが小さなものに買い換えようと思うのですが 2014年10月現在 分 類 発がん性がある(Carcinogenic to humans)(114種) ヒトへの発がん性を示す十分な証拠がある場合等 1 例 カドミウム アスベスト ダイオキシン ホルムアルデヒド 太陽光 紫外線 エックス線 ガンマ線 タバコ(能動 受動) アルコール飲料 PCB ディーゼルエンジン排気ガス 2A おそらく発がん性がある(Probably carcinogenic to humans)(69種) 2B 発がん性があるかもしれない(Possibly carcinogenic to humans)(283種) クロロホルム 鉛 コーヒー 漬物 ガソリン 3 4 ヒトへの発がん性を示す証拠は限定的であるが 実験動物への発がん性を 示す十分な証拠がある場合等 ヒトへの発がん性を示す証拠が限定的であり 実験動物への発がん性に 対して十分な証拠がない場合等 発がん性を分類できない(Not classifiable as to carcinogenicity to humans)(504種) ヒトへの発がん性を示す証拠が不十分であり 実験動物への発がん性に 対しても十分な証拠がないか限定的である場合等 おそらく発がん性はない(Possibly not carcinogenic to humans)(1種) ヒトと実験動物への発がん性がないことを示唆する証拠がある場合等 鉛化合物 無機 アクリルアミド シフト勤務 ガソリンエンジン排気ガス 超低周波磁界 無線周波電磁界 カフェイン 原油 水銀 お茶 蛍光灯 静磁界 静電界 超低周波電界 カプロラクタム ナイロンの原料 最低限 通常 端末は 基地局と通信するために必要最 低限の電波を出力するよう制御されてい るため 通信時のSARの平均値は 最大 出力時の1/200程度になります

今日までに集められた研究結果を考慮した結果 基地局及 び無線ネットワークからの弱い電波が健康への有害な影響 を起こすという説得力のある科学的証拠はない 今日まで 携帯電話使用を原因とするいかなる健康影響も 立証されていない 脳腫瘍のリスク上昇は立証されていないものの 携帯電話 使用の増加と15年より長い期間の携帯電話使用についての データがないことは 携帯電話使用と脳腫瘍リスクについ てさらなる研究が必要であることを正当化している ޘݎ ୯ƚஊ ෂ ǏLJǬȌLJȖǂ ޱ ƇƖŴƻ ޘݎ ஊ ࡄ৭ෂ ϠІҼÉ+%0+42Ê WHOも 今日まで 組織に熱が発生するよりも低いレベルの電波ばく露による健康への悪影響につい て 研究による一貫性のある証拠は示唆されていないという見解を公表しております 国際がん研究機関 IARC が 電波について 発がん性があるかもしれない と分類しました 電波の安全性が証明されるまで 携帯電話に関して より厳し い規制を導入するなどの対策をとるべきではないですか 総務省では 科学的な調査 研究に基づき 携帯電話端末の規制値を定めており 市販されている すべての端末はこの値以下になっています この規制値は 国際ガイドラインと同一のものであり 現在のところ これを下回るレベルの電波による健康への悪影響について明確に示した科学的証拠 はありません また IARCの評価は定量的なものでも がんのリスク上昇を立証したものでもないこ とから 現時点において 規制をより厳しいものとすることは適当ではないと考えます ただし 規制値以下であっても 携帯電話を長期間使用した場合のリスクについてすべてが解明され たわけではありませんので 心配される場合には 通話時間を抑える ハンズフリー機器を使用す る 通話の代わりにメールで済ませる 通信の状態が悪い時にはできるだけ通話しないなど 各個人 がそれぞれの事情に応じて適切と思う対策をとることが適当と考えます ஊ ƞಎżǃজƛ Ɖƻ ޘݎ żǃ ڥ ֆ É+#4%Êƞ ڪ ҽ IARCは WHOのがん研究の専門機関です 1969年にヒトへの化 学物質の発がん性評価を行うために発足し 現在では 放射線や ウィルスなどの化学物質ではないものについても評価の対象とし てます IARCは さまざまな物質などについて発がん性を調査し て その証拠の確かさを5段階に分類しています 2011年5月に は 電波 無線周波電磁界 に対する発がん性評価を行い その 結果 携帯電話の使用について限定的な証拠があったとして 上 から3番目の 発がん性があるかもしれない 2B に分 類しました これは 携帯電話を使うとがんになるということではな く その発がん性の可能性を完全に否定できないということを意味 しており IARCでは 携帯電話を長期間にわたり長時間使用する ことについて更に研究を行うことが重要であるとしています 携帯電話の基地局や放送局からの電波についても発がん性はありますか IARCは2011年5月 電波について 発がん性があるかもしれない と分類しましたが これは 携 帯電話端末などを体の近くで使用した場合の発がん性の限定的な証拠に基づくものです その過程で 基地局や放送局からの電波についての発がん性の証拠は不十分であると評価してい ます 今後 WHO本部がこれら電波の健康リスクを総合的に評価する予定です 4 少しでも健康への影響が小さくなるよう 携帯電話端末をSARが小さなものに買い換えようと思うのですが 2014年10月現在 分 類 発がん性がある(Carcinogenic to humans)(114種) ヒトへの発がん性を示す十分な証拠がある場合等 1 例 カドミウム アスベスト ダイオキシン ホルムアルデヒド 太陽光 紫外線 エックス線 ガンマ線 タバコ(能動 受動) アルコール飲料 PCB ディーゼルエンジン排気ガス 2A おそらく発がん性がある(Probably carcinogenic to humans)(69種) 2B 発がん性があるかもしれない(Possibly carcinogenic to humans)(283種) クロロホルム 鉛 コーヒー 漬物 ガソリン 3 4 ヒトへの発がん性を示す証拠は限定的であるが 実験動物への発がん性を 示す十分な証拠がある場合等 ヒトへの発がん性を示す証拠が限定的であり 実験動物への発がん性に 対して十分な証拠がない場合等 発がん性を分類できない(Not classifiable as to carcinogenicity to humans)(504種) ヒトへの発がん性を示す証拠が不十分であり 実験動物への発がん性に 対しても十分な証拠がないか限定的である場合等 おそらく発がん性はない(Possibly not carcinogenic to humans)(1種) ヒトと実験動物への発がん性がないことを示唆する証拠がある場合等 鉛化合物 無機 アクリルアミド シフト勤務 ガソリンエンジン排気ガス 超低周波磁界 無線周波電磁界 カフェイン 原油 水銀 お茶 蛍光灯 静磁界 静電界 超低周波電界 カプロラクタム ナイロンの原料 最低限 通常 端末は 基地局と通信するために必要最 低限の電波を出力するよう制御されてい るため 通信時のSARの平均値は 最大 出力時の1/200程度になります

もっと知りたい方のために 電波の健康への影響を知るためのリンク集 総務省 電波利用ホームページ http://www.tele.soumu.go.jp/j/ele/index.htm 平成27年3月 改訂