こ い と や ま
ー 小 田 山 墓 地 にソッテを 立 てながら 一 睡 もせずに 明 かした 夜 を 経 て 心 は 先 に 故 国 に 向 けて 旅 立 った 一 緒 に 行 くことができなかったこの 身 は 玄 界 灘 の 黒 い 波 風 にさらされ まっ 暗 な 水 の 中 に 沈 んで 君 の 目 には 空 が 宿 った 帰 ることができなかった 魂 は 長 い 歳 月 の 間 忘 れ 去 られた 夢 だった もっと 高 く 立 てることができないことが 切 なくて 美 しく 飾 れないことが 罪 深 くて 古 い 海 峡 の 涙 をすくい 故 国 の 地 平 和 の 丘 に 向 けて ここ 無 名 のものどうしが 出 会 い 熱 き 歌 を 歌 い 私 の 胸 を 君 に 捧 げたい 君 さびしくなかれ
しものせきようさいちたい たむけやまほうだいあと
しゅっせいぐんば