産 事 業 山 林 所 得 )にも 繰 戻 し 還 付 請 求 を 可 能 にするべきである 今 回 の 災 害 では 廃 業 等 により 今 後 の 所 得 が 見 込 めない 人 も 多 く 税 務 上 救 済 されな い 事 態 が 考 えられるため 繰 戻 し 還 付 請 求 の 期 間 も



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所 得 税 及 び 復 興 特 別 所 得 税 の 予 定 納 税 額 の 減 額 申 請 ( 平 成 19 年 以 降 用 ) ( 平 成 24 年 以 降 用 ) 平 成 年 分 公 的 年 金 等 の 源 泉 徴 収 票 ( 平 成 25 年 以 降 用 ) 平 成 年 分 公 的 年 金 等

税制面での支援

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災害時の賃貸住宅居住者の居住の安定確保について

情 報 通 信 機 器 等 に 係 る 繰 越 税 額 控 除 限 度 超 過 額 の 計 算 上 控 除 される 金 額 に 関 する 明 細 書 ( 付 表 ) 政 党 等 寄 附 金 特 別 控 除 額 の 計 算 明 細 書 国 庫 補 助 金 等 の 総 収 入 金 額 不 算 入 に 関

個 人 所 得 課 税 ~ 住 宅 ローン 控 除 等 の 適 用 期 限 の 延 長 2 4. 既 存 住 宅 に 係 る 特 定 の 改 修 工 事 をした 場 合 の 所 得 税 額 の 特 別 控 除 居 住 年 省 エネ 改 修 工 事 控 除 限 度 額 バリアフリー 改 修 工 事 平

住宅税制について

40 総 論 41 法 人 課 税 01 租 税 法 概 論 ( 4001 ) 02 税 制 の 動 向 ( 4002 ) 91 事 例 研 究 ( 4091 ) 99 その 他 ( 4099 ) 01 法 人 税 ( 4101 ) 3. 税 務 官 庁 の 組 織 4. 不 服 申 立 て 税 務

土 購 入 土 借 用 土 所 有 権 移 転 登 記 確 約 書 農 転 用 許 可 書 ( 写 ) 農 転 用 届 出 受 理 書 ( 写 ) 土 不 動 産 価 格 評 価 書 土 見 積 書 ( 写 ) 又 は 売 買 確 約 書 ( 写 ) 土 売 主 印 鑑 登 録 証 明 書 売 主

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空 き 家 を 売 却 した 場 合 の,000 万 円 控 除 特 例 の 創 設 被 相 続 人 が 住 んでいた 家 屋 及 びその 敷 地 を 相 続 があった 日 から 年 を 経 過 する 年 の 月 日 までに 耐 震 工 事 をしてから あるいは 家 を 除 却 し てから 売 却

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の 提 供 状 況 等 を 総 合 的 に 勘 案 し 土 地 及 び 家 屋 に 係 る 固 定 資 産 税 及 び 都 市 計 画 税 を 減 額 せずに 平 成 24 年 度 分 の 固 定 資 産 税 及 び 都 市 計 画 税 を 課 税 することが 適 当 と 市 町 村 長 が 認 め

平成24年度税制改正要望 公募結果 153. 不動産取得税

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平成28年(2016年)熊本地震に関するQ&A

第一部【証券情報】

(1) 率 等 一 覧 ( 平 成 26 年 度 ) 目 課 客 体 及 び 納 義 務 者 課 標 準 及 び 率 法 内 に 住 所 を 有 する ( 均 等 割 所 得 割 ) 内 に 事 務 所 事 業 所 又 は 家 屋 敷 を 有 する で 内 に 住 所 を 有 し ないもの( 均 等

 

c. 投 資 口 の 譲 渡 に 係 る 税 務 個 人 投 資 主 が 投 資 口 を 譲 渡 した 際 の 譲 渡 益 は 株 式 等 に 係 る 譲 渡 所 得 等 として 原 則 20%( 所 得 税 15% 住 民 税 5%)の 税 率 による 申 告 分 離 課 税 の 対 象 となりま


 

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目 次 市 民 税 の 減 免 に つ い て 1 減 免 の 一 般 的 な 留 意 事 項 2 減 免 の 範 囲 お よ び 減 免 割 合 3 1 生 活 保 護 法 の 規 定 に よ る 保 護 を 受 け る 者 3 2 当 該 年 に お い て 所 得 が 皆 無 と な っ た


4 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 若 しくはその 委 任 を 受 けた 者 又 は 監 査 委 員 の 監 査 に 応 じなければ ならない ( 状 況 報 告 ) 第 7 条 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 が 必 要 と 認 めるときは 交 付 金 事 業 の 遂 行 の

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固 定 資 産 税 について( 市 税 ) 1 固 定 資 産 税 の 概 要 固 定 資 産 税 とは その 年 の1 月 1 日 (これを 賦 課 期 日 といいます ) 現 在 で 土 地 家 屋 及 び 償 却 資 産 (これらを 固 定 資 産 といいます )を 所 有 している 人 が

[ 組 合 員 期 間 等 の 特 例 ] 組 合 員 期 間 等 については 年 齢 職 種 などにより 過 去 の 制 度 からの 経 過 措 置 が 設 けられ ており 被 用 者 年 制 度 の 加 入 期 間 ( 各 共 済 組 合 の 組 合 員 期 間 など)については 生 年 月 日

N 一 般 の 住 宅 について 控 除 の 対 象 となる 借 入 金 は 平 成 26 年 4 月 平 成 31 年 6 月 30 日 までの 入 居 の 場 合 は4,000 万 円 ( 平 成 26 年 3 月 までの 入 居 の 場 合 は2,000 万 円 )までとなります 建 物 や

不 動 産 所 得 の 赤 字 < 土 地 等 の 取 得 の 負 債 利 子 なら 300 万 500 万 不 動 産 所 得 の 赤 字 300 万 のうち 利 子 分 の500 万 は 通 算 できない = 赤 字 分 の300 万 は 全 額 通 算 できないことになる = 損 益 通 算

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

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定款  変更

Ⅲ 相 続 財 産 の 分 割 に 関 する 確 認 事 項 1 遺 言 がありますか? 有 遺 言 公 正 証 書 又 は 家 公 証 人 役 場 等 要 月 日 無 庭 裁 判 所 の 検 認 を 受 否 ( 通 ) けた 遺 言 書 2 死 因 贈 与 があります 有 贈 与 契 約 書 要

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公 共 債 の 税 金 について Q 公 共 債 の 利 子 に 対 する 税 金 はどのようになっていますか? 平 成 28 年 1 月 1 日 以 後 に 個 人 のお 客 様 が 支 払 いを 受 ける 国 債 や 地 方 債 などの 特 定 公 社 債 ( 注 1) の 利 子 については

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税金読本(8-5)特定口座と確定申告

平 成 19 年 分 以 降 の 所 得 税 において 住 宅 ローン 控 除 の 適 用 がある 方 平 成 11 年 1 月 1 日 から 平 成 18 年 12 月 31 日 までに 入 居 した 方 平 成 19 年 以 降 に 入 居 した 方 については 住 民 税 の 住 宅 ローン

つまり 今 回 の 改 正 による 増 税 の 影 響 を 受 ける 人 は 平 成 27 年 1 月 以 後 の 相 続 により 複 数 の 土 地 を 相 続 し そのうちいずれかの 土 地 を 譲 渡 する 人 です なお 改 正 時 期 は 平 成 27 年 1 月 以 後 の 譲 渡 では

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(ⅴ) 平 成 28 年 4 月 1 日 から 平 成 35 年 12 月 31 日 までの 期 間 未 成 年 者 に 係 る 少 額 上 場 株 式 等 の 非 課 税 口 座 制 度 に 基 づき 証 券 会 社 等 の 金 融 商 品 取 引 業 者 等 に 開 設 した 未 成 年 者 口

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は 共 有 名 義 )で 所 有 権 保 存 登 記 又 は 所 有 権 移 転 登 記 を された も の で あ る こと (3) 居 室 便 所 台 所 及 び 風 呂 を 備 え 居 住 の ために 使 用 す る 部 分 の 延 べ 床 面 積 が 5 0 平 方 メ ー ト ル 以 上

の 購 入 費 又 は 賃 借 料 (2) 専 用 ポール 等 機 器 の 設 置 工 事 費 (3) ケーブル 設 置 工 事 費 (4) 防 犯 カメラの 設 置 を 示 す 看 板 等 の 設 置 費 (5) その 他 設 置 に 必 要 な 経 費 ( 補 助 金 の 額 ) 第 6 条 補

. 負 担 調 整 措 置 8 (1) 宅 地 等 調 整 固 定 資 産 税 額 宅 地 に 係 る 固 定 資 産 税 額 は 当 該 年 度 分 の 固 定 資 産 税 額 が 前 年 度 課 税 標 準 額 又 は 比 準 課 税 標 準 額 に 当 該 年 度 分 の 価 格 ( 住 宅

を 行 うこと 又 は 必 要 な 機 能 を 追 加 することをいう ( 補 助 対 象 事 業 ) 第 3 条 補 助 金 の 交 付 対 象 となる 事 業 ( 以 下 補 助 対 象 事 業 という )は, 次 条 に 規 定 するこの 補 助 金 の 交 付 の 対 象 となる 者 ( 以

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3. 選 任 固 定 資 産 評 価 員 は 固 定 資 産 の 評 価 に 関 する 知 識 及 び 経 験 を 有 する 者 のうちから 市 町 村 長 が 当 該 市 町 村 の 議 会 の 同 意 を 得 て 選 任 する 二 以 上 の 市 町 村 の 長 は 当 該 市 町 村 の 議

新ひだか町住宅新築リフォーム等緊急支援補助金交付要綱


(2) 単 身 者 向 け 以 外 の 賃 貸 共 同 住 宅 等 当 該 建 物 に 対 して 新 たに 固 定 資 産 税 等 が 課 税 される 年 から 起 算 して5 年 間 とする ( 交 付 申 請 及 び 決 定 ) 第 5 条 補 助 金 の 交 付 を 受 けようとする 者 は

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< 圧 縮 記 帳 の 効 果 > 圧 縮 記 帳 を 適 用 した 場 合 に 得 られる 税 務 上 の 効 果 はどのようなものでしょうか 前 述 のように 圧 縮 記 帳 の 制 度 目 的 は 補 助 金 等 の 受 贈 益 に 対 して 直 ちに 課 税 しないことにより 補 助 目 的

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国税

1. 固 定 資 産 税 ( 村 税 ) 会 に 対 して 審 査 の 申 し 出 をすることができます 1 納 める 人 および 毎 年 1 月 1 日 現 在 の 所 有 者 賦 課 期 日 2 税 率 課 税 標 準 額 1.4% 3 土 地 の 免 税 点 課 税 標 準 額 となるべき 額

(4) 運 転 する 学 校 職 員 が 交 通 事 故 を 起 こし 若 しくは 交 通 法 規 に 違 反 したことにより 刑 法 ( 明 治 40 年 法 律 第 45 号 ) 若 しくは 道 路 交 通 法 に 基 づく 刑 罰 を 科 せられてから1 年 を 経 過 していない 場 合 同

(15) 兵 庫 県 道 高 速 湾 岸 線 (16) 神 戸 市 道 高 速 道 路 2 号 線 (17) 兵 庫 県 道 高 速 北 神 戸 線 (18) 神 戸 市 道 高 速 道 路 北 神 戸 線 (19) 神 戸 市 道 高 速 道 路 湾 岸 線 のうち 上 り 線 については 神 戸

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目 次 1. 社 会 保 障 分 野 でできること 1 1 高 額 医 療 高 額 介 護 合 算 制 度 の 改 善 2 保 険 証 機 能 の 一 元 化 3 自 己 診 療 情 報 の 活 用 4 給 付 可 能 サービスの 行 政 側 からの 通 知 2. 年 金 分 野 でできること 5

6. 共 有 等 に 係 る 固 定 資 産 の 判 定 3 共 有 に 係 る 固 定 資 産 については それぞれの 共 有 者 が 他 に 固 定 資 産 を 所 有 している 場 合 であっても その 資 産 とは 別 個 に 共 有 されている 固 定 資 産 を 別 の 人 格 が 所

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第1章 総則

年 支 給 開 始 年 齢 図 特 別 支 給 の 老 齢 厚 生 年 ( 給 料 比 例 部 分 ) 昭 和 29 年 10 月 1 日 生 まれ 以 前 ~ 特 別 支 給 の 退 職 共 済 年 老 齢 厚 生 年 昭 和 25 年 10 月 1 日 生 まれ 以 前 ~ 退 職 共 済 年

(Microsoft Word - \220\305\220\247\211\374\220\263.doc)

平成21年分 確定申告書作成シート

3 地 震 保 険 の 割 引 地 震 保 険 に 加 入 されている 場 合 耐 震 改 修 後 保 険 料 の 割 引 (10%)が 受 けられる 場 合 があ ります ご 加 入 の 保 険 会 社 にお 問 合 せになり 宅 耐 震 改 修 証 明 書 の 写 し あるいは 固 定 資 産

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若 しくは 利 益 の 配 当 又 はいわゆる 中 間 配 当 ( 資 本 剰 余 金 の 額 の 減 少 に 伴 うものを 除 きます 以 下 同 じです )を した 場 合 には その 積 立 金 の 取 崩 額 を 減 2 に 記 載 す るとともに 繰 越 損 益 金 26 の 増 3 の

事 業 税 の 外 形 標 準 課 税 事 業 税 は 都 道 府 県 が 所 得 ( 利 益 )に 対 して 課 税 します 1. 個 人 事 業 税 業 種 区 分 税 率 ( 標 準 税 率 ) 第 1 種 事 業 ( 物 品 販 売 業 製 造 業 金 銭 貸 付 業 飲 食 店 業 不 動

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内 において 管 理 されている 上 場 株 式 等 のうち 非 課 税 管 理 勘 定 に 係 るもの( 新 規 投 資 額 で 毎 年 80 万 円 を 上 限 とします )に 係 る 配 当 等 で 未 成 年 者 口 座 に 非 課 税 管 理 勘 定 を 設 けた 日 から 同 日 の 属

(2) 支 状 況 保 育 所 ( 定 員 60 人 以 上 ) 支 状 況 は 次 とおりです 1 総 入 構 成 比 は 割 合 が88.1% 活 動 外 入 が2.1% 特 別 入 が9.8%でした 2 構 成 比 は 運 営 費 入 が80.1% 経 常 経 費 補 助 金 入 が17.8%

平成21年10月30日

老発第    第 号

東久留米市訓令乙第   号

Transcription:

近 畿 税 理 士 会 会 長 宮 田 義 見 殿 2012 年 4 月 18 日 近 畿 税 理 士 会 神 戸 支 部 支 部 長 安 原 武 志 東 日 本 大 震 災 支 援 対 策 室 室 長 大 原 利 弘 災 害 税 務 に 関 する 提 言 書 提 言 の 趣 旨 2011 年 3 月 11 日 に 発 生 した 東 日 本 大 震 災 で 被 災 された 方 々にお 見 舞 い 申 し 上 げ ます 政 府 はいち 早 く 東 日 本 大 震 災 の 被 災 者 等 に 係 る 国 税 関 係 法 律 の 臨 時 特 例 に 関 する 法 律 (4 月 27 日 施 行 ) 及 び 震 災 特 例 法 の 一 部 を 改 正 する 法 律 (12 月 14 日 施 行 ) を 制 定 しました また 被 災 地 の 東 北 税 理 士 会 は 10 月 に 災 害 に 係 る 所 得 税 等 の 質 疑 応 答 集 を 発 刊 し 配 布 しました 1995 年 1 月 17 日 に 発 生 した 阪 神 淡 路 大 震 災 の 被 災 地 支 部 である 近 畿 税 理 士 会 神 戸 支 部 は 全 ての 被 災 者 がその 生 活 を 回 復 しない 限 り 震 災 は 終 わっていない と 認 識 し 活 動 していくことが 責 務 であると 考 えております そこで このたびの 東 日 本 大 震 災 における 震 災 税 務 について 阪 神 淡 路 大 震 災 時 に 生 じた 税 務 現 場 での 混 乱 等 の 問 題 点 を 中 心 に 検 証 を 行 ったところ 改 善 されている 点 も 多 々 見 られ 各 行 政 機 関 及 び 東 北 税 理 士 会 のご 尽 力 には 敬 服 いたしました しかしながら 全 ての 被 災 者 に 寄 り 添 っていく という 目 線 で 改 めて 検 討 した 結 果 更 に 改 善 を 必 要 とするもの 又 は 新 たな 制 度 を 制 定 するべきものもあり 下 記 のとお り 提 言 いたします 所 得 税 関 係 1. 青 色 申 告 者 以 外 にも 繰 戻 し 還 付 請 求 を 認 め その 対 象 期 間 を5 年 とするべきであ る 災 害 時 には 青 色 申 告 者 の 純 損 失 の 繰 戻 し 還 付 制 度 と 同 様 に 白 色 申 告 者 ( 不 動 1

産 事 業 山 林 所 得 )にも 繰 戻 し 還 付 請 求 を 可 能 にするべきである 今 回 の 災 害 では 廃 業 等 により 今 後 の 所 得 が 見 込 めない 人 も 多 く 税 務 上 救 済 されな い 事 態 が 考 えられるため 繰 戻 し 還 付 請 求 の 期 間 も 純 損 失 の 繰 越 控 除 の 期 間 と 同 様 に5 年 とするのが 望 ましい 2. 雑 損 失 の 繰 戻 し 還 付 請 求 を 新 設 し その 対 象 期 間 を5 年 とするべきである 震 災 後 所 得 が 激 減 し 雑 損 失 の 繰 越 控 除 だけでは 救 済 できない 場 合 も 多 く 雑 損 失 の 繰 戻 し 還 付 請 求 を 可 能 にするべきと 考 える 3. 事 業 を 承 継 した 相 続 人 に 繰 越 控 除 を 認 めるべきである 申 告 を 必 要 とする 納 税 者 が 災 害 により 死 亡 した 場 合 純 損 失 も 多 額 で その 準 確 定 申 告 だけでは 控 除 しきれないときは その 事 業 を 承 継 した 相 続 人 に 繰 越 控 除 を 認 め る 方 法 によりこの 損 失 額 を 補 てんする 措 置 が 必 要 と 考 える 4. 住 宅 損 失 額 の 合 理 的 な 計 算 方 法 ( 以 下 合 理 的 計 算 )に 使 用 する 別 表 1 地 域 別 構 造 別 の 工 事 費 用 表 ( 以 下 別 表 1 )の 内 容 を 建 築 時 期 構 造 別 の 時 価 額 簡 易 表 とし 納 税 者 にとってより 簡 易 な 計 算 方 法 にするべきである 今 回 の 合 理 的 計 算 は 別 表 1 で 地 域 別 構 造 別 の 工 事 費 用 に 総 床 面 積 を 乗 じ た 金 額 より その 取 得 から 損 失 を 生 じた 時 までの 期 間 の 減 価 償 却 費 合 計 額 を 差 し 引 いた 金 額 をもとに 損 失 額 を 計 算 している 阪 神 淡 路 大 震 災 における 簡 易 計 算 では 建 築 時 期 構 造 別 に 住 宅 の 時 価 額 簡 易 表 が 提 示 されており その 時 価 額 に 延 床 面 積 数 を 乗 じた 金 額 をもとに 損 失 ( 害 ) 額 を 計 算 した 納 税 者 にとって 減 価 償 却 の 計 算 方 法 は 極 めて 難 解 であり また 平 成 22 年 度 版 単 一 の 工 事 費 用 表 をもとに 計 算 することは 合 理 性 に 欠 ける よって 阪 神 淡 路 大 震 災 と 同 様 建 築 時 期 構 造 別 に 住 宅 の 時 価 額 簡 易 表 を 提 示 し より 簡 易 な 計 算 方 法 にするべきである 2

5. 高 層 マンションの 損 失 額 計 算 について 建 物 の 被 害 割 合 と 家 財 の 被 害 割 合 を 分 離 する べきである 損 失 額 の 計 算 実 務 では り 災 証 明 書 の り 災 程 度 を 基 に 被 害 割 合 を 適 用 するのが 原 則 であるが 高 層 マンションの 場 合 家 財 の 被 害 割 合 は 階 層 によって 大 きく 異 なるた め り 災 証 明 書 の り 災 程 度 とは 別 に 損 失 額 を 計 算 できる 制 度 を 新 たに 設 けるべき である 6. 合 理 的 計 算 による 損 失 額 を 上 回 る 修 繕 費 が 判 明 した 場 合 に 更 正 の 請 求 を 認 めるべ きである 合 理 的 計 算 は 時 価 損 失 額 の 算 定 ができない 場 合 に 適 用 できるから 後 で 実 際 の 時 価 損 失 額 が 明 らかになった 場 合 は 所 得 税 法 本 則 に 従 い 更 正 の 請 求 によって 当 初 の 時 価 損 失 額 の 修 正 による 所 得 税 の 減 額 ができるようにするべきである 7. 業 務 的 規 模 の 非 住 宅 についても 合 理 的 計 算 を 認 めるべきである 住 宅 にのみ 合 理 的 計 算 が 認 められているが 別 表 1 の 内 容 を 更 に 店 舗 倉 庫 工 場 事 務 所 等 に 細 かく 区 分 し その 適 用 範 囲 を 住 宅 以 外 にも 認 めるべきである 8. 災 害 関 連 支 出 の 基 準 となる 災 害 のやんだ 日 について 納 税 者 の 実 状 を 踏 まえた 宥 恕 規 定 を 設 け 所 得 税 の 申 告 納 期 限 の 延 長 について 弾 力 的 な 運 用 を 要 望 する 災 害 のやんだ 日 の 解 釈 をめぐって 種 々の 議 論 があり 法 文 上 も 運 用 の 実 態 に 合 うように 改 正 するべきである 今 回 のような 大 規 模 災 害 の 場 合 災 害 関 連 支 出 は 長 期 化 することが 予 想 され 納 税 者 間 の 不 公 平 不 合 理 を 招 くので 災 害 のやんだ 日 は 一 定 の 基 準 を 設 けて 全 てが 復 旧 3

する 日 まで 認 めるべきである 所 得 税 の 申 告 納 期 限 は 個 別 で 最 長 3 年 の 延 長 が 認 められているが それ 以 外 にも 弾 力 的 に 延 長 を 認 めるべきである 9. 雑 損 控 除 の 対 象 家 財 は 納 税 者 個 々の 実 態 にあわせ 柔 軟 に 対 応 するべきである 家 財 の 30 万 円 基 準 は その 時 々の 時 代 を 反 映 しておらず 生 活 に 通 常 必 要 な 資 産 は 被 災 者 によって 異 なるものである したがって この 基 準 は 硬 直 的 に 適 用 するべきではなく 納 税 者 個 々の 実 態 に 合 わせ た 柔 軟 な 対 応 がなされるべきである 特 に 東 北 地 域 における 車 両 は 生 活 必 需 品 ともいえる 状 況 からも 台 数 車 種 排 気 量 等 に 関 係 なく 生 活 に 通 常 必 要 な 資 産 として 認 められるべきである 10. 雑 損 控 除 の 順 序 は 所 得 控 除 の 最 後 にするべきである 担 税 力 の 弱 体 化 した 納 税 者 救 済 の 観 点 から 雑 損 控 除 の 順 序 は 所 得 控 除 の 最 後 にする べきである 11. 雑 損 控 除 の 適 用 を 見 積 り 金 額 で 認 めるべきである 被 災 地 域 においては 被 災 後 の 収 入 減 少 により 原 状 回 復 に 時 間 を 要 する 場 合 が 多 く 早 期 の 税 務 上 の 救 済 を 望 む 被 災 者 の 現 状 を 考 慮 し 原 状 回 復 のための 修 繕 費 用 について 見 積 り 段 階 で 雑 損 控 除 を 適 用 するべきである その 後 実 額 が 確 定 次 第 修 正 申 告 又 は 更 正 の 請 求 をするべきである 12. 行 政 上 の 不 作 為 による 還 付 留 保 は 速 やかに 還 付 するべきである 4

阪 神 淡 路 大 震 災 時 に 一 部 損 壊 の り 災 証 明 書 を 添 付 して 簡 易 計 算 による 雑 損 控 除 の 申 告 をしたが マンションの 一 部 損 壊 に 関 する 雑 損 控 除 の 損 失 額 の 計 算 が 認 められ ず 実 額 で 行 うよう 税 務 署 より 指 導 があり 還 付 留 保 されるケースが 多 くあった 国 税 通 則 法 第 16 条 の 規 定 によれば 申 告 の 手 続 きが 法 律 の 規 定 に 従 っている 限 り は 還 付 の 手 続 きをする 義 務 があると 考 えられる したがって 申 告 の 手 続 きが 法 律 の 規 定 に 従 っている 限 り 速 やかに 還 付 手 続 きをす るべきである 13. 震 災 で 帳 簿 等 が 紛 失 した 場 合 の 申 告 に 宥 恕 規 定 を 設 けるべきである 津 波 等 により 帳 簿 書 類 が 流 出 し 所 得 金 額 が 大 幅 に 減 少 する 等 所 得 金 額 の 算 出 が 難 し い 場 合 には 前 年 分 及 び 前 々 年 分 の 所 得 金 額 を 参 考 にして みなし 所 得 で 申 告 できる 規 定 を 設 けるべきである 今 後 このような 大 規 模 災 害 を 想 定 して 所 得 税 法 第 148 条 ( 青 色 申 告 者 の 帳 簿 書 類 ) 同 法 231 条 の 2( 事 業 所 得 等 を 有 する 者 の 帳 簿 書 類 の 備 付 け 等 ) 災 害 減 免 法 等 に 新 たに 宥 恕 規 定 を 設 けるべきである また 納 税 者 が 災 害 等 で 身 分 を 証 明 するもの 及 び 印 鑑 を 紛 失 している 場 合 には 前 年 分 等 の 申 告 書 等 の 閲 覧 時 申 告 書 の 交 付 納 税 証 明 書 の 交 付 ( 発 行 ) 等 において 税 理 士 が 税 理 士 証 票 のみで 対 応 できる 等 の 簡 素 化 が 望 まれる 14. 源 泉 所 得 税 の 徴 収 猶 予 手 続 きの 簡 素 化 を 図 るべきである 申 請 手 続 きは 給 与 の 支 払 者 ではなく 被 災 者 本 人 が 所 轄 税 務 署 長 に 対 して 申 請 しな ければならない 上 に 手 続 きが 複 雑 なため 申 請 者 は 極 めて 少 ないと 思 われる 手 続 きを 簡 素 化 するとともに 給 与 の 支 払 者 が 申 請 できるようにするべきである 譲 渡 買 換 関 係 15. 合 理 的 計 算 により 雑 損 控 除 の 適 用 を 受 けた 業 務 的 規 模 及 び 居 住 用 資 産 の 譲 渡 原 価 計 算 において 取 得 費 の 付 替 えをする 必 要 がないことを 明 確 にするべきである 5

雑 損 控 除 の 適 用 により 将 来 ( 相 続 による 取 得 価 額 の 引 き 継 ぎを 含 む ) 当 該 被 災 不 動 産 を 譲 渡 する 際 に 取 得 費 の 付 替 え 計 算 ( 取 得 価 額 の 減 額 )が 必 要 となり 譲 渡 所 得 が 増 加 する 結 果 的 には 被 災 者 救 済 の 目 的 が 達 成 できないことになる このような 譲 渡 事 案 の 発 生 を 雑 損 控 除 適 用 時 には 予 測 できない 上 雑 損 控 除 を 受 けた という 事 実 を 永 続 的 に 管 理 することは 実 務 上 困 難 である よって 譲 渡 所 得 の 取 得 費 の 付 替 え 計 算 はするべきでない 住 民 税 関 係 16. 住 民 税 の 雑 損 控 除 と 災 害 減 免 の 手 続 きがより 簡 便 にできるように 国 税 と 地 方 税 とで 統 一 的 に 対 応 するなどの 工 夫 をするべきである 所 得 税 法 における 雑 損 控 除 と 災 害 減 免 法 の 選 択 地 方 税 法 における 雑 損 控 除 と 条 例 に よる 災 害 減 免 の 選 択 についての 判 断 は 納 税 者 にとって 非 常 に 複 雑 であり 以 下 の 問 題 点 があるためより 簡 易 で 理 解 しやすい 申 告 方 法 にするべきである 1 雑 損 控 除 と 災 害 減 免 の 組 み 合 わせによっては 住 民 税 の 損 得 が 生 じる 2 所 得 税 と 住 民 税 で 異 なる 取 扱 いをする 場 合 には 確 定 申 告 書 の 提 出 前 に 住 民 税 の 申 告 書 を 提 出 しなければならないが 通 常 あまり 取 り 扱 わない 事 例 なので 専 門 家 や 行 政 側 も 不 知 の 場 合 がある 3 住 民 税 の 災 害 減 免 については 各 市 町 村 の 条 例 で 規 定 されており また 各 市 町 村 長 による 職 権 減 免 も 可 能 であり 各 自 治 体 で 統 一 されていない 17. 税 務 署 は 処 理 留 保 申 告 書 についても 速 やかに 住 民 税 のためのデータを 所 轄 自 治 体 へ 送 るべきである 雑 損 控 除 などを 適 用 した 確 定 申 告 書 を 提 出 したが 税 務 署 でその 処 理 が 留 保 されてい る 等 の 理 由 で 市 町 村 側 に 当 該 申 告 書 のデータが 届 いていない 場 合 給 与 所 得 者 について は 支 払 報 告 書 で 判 明 している 所 得 を 基 に 住 民 税 が 課 税 されるため 6

相 続 贈 与 税 関 係 18. 被 害 発 生 日 以 前 1 年 以 内 に 申 告 期 限 が 到 来 した 者 が 東 日 本 大 震 災 で 相 続 継 承 財 産 に 被 害 を 受 けた 場 合 被 害 を 受 けた 部 分 の 一 定 割 合 相 当 の 免 除 規 定 による 救 済 措 置 を 講 ず るべきである 申 告 期 限 後 に 被 害 を 受 けた 場 合 被 害 のあった 日 以 後 に 納 付 するべき 相 続 税 額 ( 延 納 中 延 納 又 は 物 納 の 許 可 前 で 徴 収 猶 予 中 農 地 の 特 例 )のうち 被 害 を 受 けた 部 分 の 価 額 割 合 を 乗 じた 金 額 が 免 除 されるが 例 えば 3 月 10 日 が 申 告 期 限 で 相 続 税 完 納 した 場 合 同 じように 被 害 を 受 けたとしても 一 切 免 除 されないのは 明 らかに 不 公 平 である 完 納 後 であっても 相 続 継 承 財 産 のうち 被 害 割 合 に 応 じた 相 続 税 額 を 更 正 の 請 求 をす ることにより 免 除 し 還 付 するべきである 19. 同 時 死 亡 が 推 定 適 用 される 場 合 であっても 異 時 死 亡 であったならば 受 けられたであ ろう 各 控 除 ( 基 礎 控 除 や 保 険 金 の 非 課 税 枠 など)を 同 時 死 亡 により 相 続 人 となった 者 が 受 けられる 制 度 に 改 めるべきである 異 時 相 続 であれば 配 偶 者 の 税 額 軽 減 や 相 次 相 続 控 除 の 適 用 が 受 けられた 場 合 であって も 同 時 死 亡 の 推 定 適 用 により 増 税 額 に 差 異 が 生 じる 結 果 となる この 不 公 平 な 取 り 扱 いを 排 除 するためには 例 えば 高 齢 者 から 順 次 死 亡 したものとみなす 年 齢 基 準 資 産 を 多 く 保 有 していた 者 から 順 次 死 亡 したものとみなす 資 産 基 準 その 他 の 合 理 的 な 基 準 の 中 から 選 択 適 用 する 制 度 を 設 ければ 同 時 死 亡 の 推 定 適 用 による 不 利 益 を 排 除 するこ とができる 20. 災 害 により 貸 家 が 消 滅 して 更 地 になった 場 合 に 相 続 税 における 土 地 の 評 価 において 一 定 期 間 貸 家 が 存 するとして 貸 家 建 付 地 の 評 価 減 を 適 用 するべきである 津 波 等 により 貸 家 が 消 滅 し 更 地 になった 場 合 の 土 地 は 相 続 開 始 時 の 現 況 = 更 地 ( 自 用 地 )として 貸 家 建 付 地 でないとするのが 現 状 の 評 価 方 法 である 他 方 罹 災 都 市 借 地 臨 時 処 理 法 ( 昭 和 26 年 施 行 )は 借 家 人 に 優 先 借 地 権 を 認 めてい る 観 点 から 相 続 財 産 評 価 に 関 しても 家 主 に 貸 家 の 建 築 意 思 がなく かつ 借 家 人 も 7

当 該 土 地 に 継 続 居 住 の 意 思 のない 場 合 を 除 き 当 然 に 借 家 契 約 があるものとみなして 貸 家 建 付 地 評 価 とするべきである また 貸 宅 地 ( 底 地 )と 借 地 権 の 関 係 においても 当 事 者 間 に 借 地 契 約 の 継 続 の 意 思 あ るときは 土 地 所 有 者 の 相 続 人 について 貸 宅 地 評 価 とするべきである 消 費 税 関 係 21. 被 災 の 現 状 復 旧 費 相 当 額 に 対 応 する 消 費 税 相 当 額 を 還 付 または 給 付 する 制 度 を 新 たに 設 けるべきである 消 費 税 の 根 拠 としては 消 費 するという 行 動 について 担 税 力 がある といわれている が 今 回 のような 大 規 模 災 害 における 現 状 復 旧 費 は やむを 得 ず 消 費 する ものであり 被 災 者 の 担 税 力 の 視 点 から 現 状 復 旧 費 相 当 額 に 応 じた 消 費 税 相 当 額 を 還 付 または 給 付 する 新 たな 制 度 を 設 ける 必 要 がある その 他 22. 納 税 証 明 書 の 備 考 欄 に 各 種 所 得 金 額 を 記 載 することを 制 度 化 するべきである 税 務 署 が 発 行 する 納 税 証 明 書 の 所 得 の 額 は 雑 損 失 の 繰 越 額 を 控 除 した 金 額 で 証 明 さ れる 一 方 金 融 機 関 では 税 務 署 の 証 明 書 により 審 査 するのが 事 務 上 の 取 扱 いとなって いる 納 税 証 明 書 の 所 得 金 額 が 無 い 場 合 には 備 考 欄 に 事 業 所 得 等 各 種 所 得 金 額 を 記 載 する ことを 制 度 化 するべきである ( 近 畿 税 理 士 会 神 戸 支 部 東 日 本 大 震 災 支 援 対 策 室 構 成 員 : 池 田 篤 史 大 野 秀 朋 大 原 利 弘 小 河 末 廣 夛 田 周 一 田 路 正 人 橋 本 恭 典 藤 木 義 明 藤 原 麻 子 ) 8