PC 接 続 DSD 録 再 実 験 キット DAR-001TGKIT 組 み 立 てと 使 用 方 法 2014 年 7 月 28 日 Rev1.01 本 PC 接 続 DSD 録 再 実 験 キットは,ΔΣ(DSD)の 理 解 を 深 めるために 企 画 しました. 下 記 の 順 序 で 説 明 します.PC 接 続 DSD 録 再 実 験 キットを 組 み 立 てた 状 態 を 録 音 再 生 基 板 と 呼 びます. 目 次 ; (1) 基 板 の 機 能 (2) 部 品 一 覧 (3) 組 み 立 てと 動 作 確 認 (4) 再 生 方 法 (5) 録 音 方 法 (1) 基 板 の 機 能 本 録 音 再 生 基 板 は,パソコンと USB ケーブルで 接 続 して, <1> ライン(2Vp-p) 入 力 からの ΔΣ(DSD) 形 式 の 録 音 ( 録 音 データはパソコンに 保 存 ) <2> パソコンに 置 かれた PCM 音 源 および ΔΣ(DSD) 音 源 の 再 生 ができます.ΔΣ(DSD) 音 源 は, 本 録 音 再 生 基 板 で 録 音 したデータおよび 市 販 の 音 源 データを 再 生 で きます.ライン 出 力 にはお 手 持 ちのヘッドホン アンプもしくはパワー アンプをつないでご 利 用 く ださい. パソコンの OS は,Windows Vista 以 降,Mac OS X Lion 以 降,Linux の 3 種 類 が 利 用 できますが, 扱 えるサンプリング 周 波 数 は 下 記 のように 異 なります. 再 生 できるデータ フォーマットは,(4) 再 生 方 法 のところで 述 べます. (Linux は Ubuntu12.04.ほかのディストリビューションは 動 作 すると 期 待 できますが 未 確 認 です) PCM 音 源 の 再 生 Windows:44.1kHz/48kHz/88.2kHz/96kHz(24 ビット) Mac OS X:44.1kHz/48kHz/88.2kHz/96kHz(24 ビット) Linux:44.1kHz/48kHz/88.2kHz/96kHz(24 ビット) ΔΣ(DSD) 音 源 の 再 生 Windows:2.8MHz Mac OS X;2.8MHz/5.6MHz. 使 用 した IC の 規 格 外 ですが 11.2MHz の 再 生. Linux:2.8MHz/5.6MHz. 使 用 した IC の 規 格 外 ですが 11.2MHz の 再 生. ΔΣ(DSD)の 録 音 Windows:2.8MHz Mac OS X:2.8MHz/5.6MHz. 使 用 した IC の 規 格 外 ですが 11.2MHz の 録 音. Linux:2.8MHz/5.6MHz. 使 用 した IC の 規 格 外 ですが 11.2MHz の 録 音. 本 キットの 動 作 は 以 下 の OS で 確 認 しています. Windows Vista 32 ビット Windows 7 64 ビット Windows 8 64 ビット Mac OS X 10.7(Lion) Max OS X 10.8(Mountain Lion) Mac OS X 10.9(Mavericks) Ubuntu Linux 12.04 32 ビット Ubuntu Linux 12.04 64 ビット 一 部 で 動 作 の 不 具 合 が 報 告 されています. Mac OS X 10.9.0~10.9.1 では 録 音 時 のサンプリング 周 波 数 の 切 り 替 えが 正 常 に 動 作 しません.
10.9.2 以 降 にアップデートして 使 ってください. Mac OS X 10.9.4 と MacBook Pro Retina 13inch,Late 2013 との 組 み 合 わせで 5.6MHz 以 上 の ΔΣ 録 音 時 に 一 部 のデータを 取 りこぼし 再 生 時 にノイズになります.すでに 他 機 種 で 録 音 した ΔΣ デー タを 再 生 することに 問 題 はありません. また 同 じ Mac OS X 10.9.4 でも MacBook Pro 13inch,Early 2011 では 5.6MHz 以 上 の ΔΣ の 録 音 / 再 生 が 問 題 なくできています. (2) 部 品 一 覧 本 キットには, <1> 面 実 装 部 品 を 実 装 した 録 音 再 生 基 板 ( 以 降,メイン 基 板 ) <2>はんだ 付 けをして 実 装 するメイン 基 板 入 出 力 回 路 関 係 のリード 付 き 部 品 <3>サブ 基 板 ;キャラクタ 表 示 LCD モジュール 基 板 (ピン ヘッダとピン ソケット 付 属 ) <4>サブ 基 板 ;LPC4330-Xplorer マイコン 基 板 ( 長 短 2 種 の USB ケーブル 付 属 ) <5> 実 行 形 式 の 再 生 / 録 音 ソフトウェア( 各 OS ごとに 異 なる),LPC4330-Xplorer のファームウェア ソース コード, 回 路 図, 部 品 表 などの 収 録 された CD-R が 入 っています.ファームウェアのソース コードは 個 人 的 な 趣 味 の 範 囲 でファームウェアを 改 造 して, 自 分 だけの USB DAC などを 作 成 できます. このほかに 必 要 なものは, 次 の 2 点 です. 5V 1A 以 上 の 電 源 利 用 時 に 必 要 な 長 さの USB A オス-USB マイクロ B オス( 以 下,USB マイクロと 略 す)のケーブル ( 短 めは 付 属 している) ケースは 付 属 していませんので, 任 意 のケースに 収 納 して 利 用 してください.ケース 収 録 時 には, 別 途 電 源 スイッチ, 入 力 / 出 力 用 RCA コネクタなどが 必 要 になります. <1> メイン 基 板 ( 面 実 装 部 品 が 実 装 済 み) < 写 真 1>
<2>メイン 基 板 の 部 品 ( 抵 抗,コンデンサ,ターミナル, 水 晶,スペーサ,ボリューム)< 写 真 2> DC-DC コンバータ,OP アンプ,OP アンプ ソケット < 写 真 3> <3>サブ 基 板 ;キャラクタ 表 示 LCD モジュール 基 板 < 写 真 4>
<4>サブ 基 板 ;LPC4330-Xplorer マイコン 基 板 < 写 真 5> 基 板 のピン ヘッダ 側 にはジャンパ ワイヤがはんだ 付 けしてあります.ワイヤを 切 ったり 外 した りしないでください. (3) 組 み 立 てと 動 作 確 認 工 具 として,プラスのドライバ,はんだゴテは 20W から 30W の 容 量 のものが 必 要 です.はんだは 有 鉛 で 直 径 1mm 以 下 の 細 いものが 望 ましいです. メイン 基 板,キャラクタ 表 示 LCD モジュール 基 板,LPC4330-Xplorer マイコン 基 板 の 3 種 類 があり, はんだ 付 けが 必 要 なのはメイン 基 板 とキャラクタ 表 示 LCD モジュール 基 板 です. 次 の 順 番 でメイン 基 板 に 部 品 を 取 り 付 けていきます. 本 メイン 基 板 は 4 層 スルーホールなので, 間 違 って 部 品 を 挿 入 してはんだ 付 けをすると, 部 品 を 取 り 外 すのは 大 変 です. 回 路 図 と 部 品 とをしっかりチェックしながら 作 業 を 行 ってください. 抵 抗 をはんだ 付 けする 慣 れていない 方 は,レポート 用 紙 に R14 1kΩ,R15 1.5kΩ と 記 入 しておき,テスタで 実 際 に 値 を 測 り,その 抵 抗 の 番 号 の 横 にテープで 貼 りつけます.そうすると, 抵 抗 の 数 量 のチェックもで き,ミスを 減 らせます.カラー コード(5 色 表 示 )が 似 ている 値 もあるので, 判 別 しづらいときはテ スタで 値 を 確 認 してください. < 写 真 6>
コンデンサをはんだ 付 けする < 写 真 7> フィルム(ポリプロピレン)コンデンサは リード 付 き 部 品 なので, 挿 入 して,はんだ 付 け し,そのあと 長 すぎるリード 線 はニッパーで カットします. 容 量 の 読 み 方 は,WIMA と 書 かれ た 面 を 見 て,100/100 は 100pF/100V 耐 圧, 3300/63 は 3300pF/63V 耐 圧 です. アルミ 電 解 コンデンサは,すべて 表 面 実 装 部 品 で 実 装 済 みです. C14,C15,C25,C26,C35,C37,C39,C59,C60,C63, C72,C73 の 10uF 20V は OS-CON などの ESR の 低 いコンデンサに 自 己 責 任 で 交 換 してもかまいま せん.C72,C73 は 100uF 16V が 実 装 済 みですが, 自 己 責 任 で 容 量 の 大 きな 電 解 コンデンサを 追 加 できるホールを 用 意 しています. 部 品 調 達 の 都 合 で, 回 路 図 で 書 かれている 耐 圧 と 実 際 のコンデンサの 耐 圧 が 異 なる 場 合 があ ります. DC-DC コンバータをはんだ 付 けする 入 力 側 が 3 ピン, 出 力 側 が 4 ピンです.ケースの 2 か 所 もはんだ 付 けします. 水 晶 発 振 子 X1 をはんだ 付 けする 方 向 はありません.どちらの 向 きでもよいです. SW1,SW2 のショート ピンをはんだ 付 けする SW1 はショート 端 子 を 付 けます.SW2 は 解 放 のままです. 短 い 端 子 のほうをメイン 基 板 側 に 差 し 込 ん ではんだ 付 けします. 8 ピン OP アンプ 用 IC ソケットをはんだ 付 けする ソケットの 切 り 欠 けマークと,プリント 基 板 のシルクのコの 字 マークを 合 わせます.1 ピンもしくは 8 ピンだけはんだ 付 けし,ソケットが 浮 いていないかを 確 かめ, 残 りのピンをはんだ 付 けします.プリ ント 基 板 のランドは 1 ピンが 四 角 になっています. LCD モジュール 基 板 のソケットとピン ヘッダをはんだ 付 けする LCD モジュール 基 板 にはピン ヘッダの 短 い 側 を,メイン 基 板 にはピン ソケット(シルクは LCD1)をはんだ 付 けします. 写 真 8 を 参 照 してください. 端 の 一 つのピンをはんだ 付 けし,ゆがみや 浮 きがないかを 確 かめた 後, 残 りのピンをはんだ 付 けし ます. 付 属 の 2 本 の 抵 抗 はバックライトの 電 流 調 整 用 で 使 いません.バックライトを 点 灯 させるなら LCD の 取 説 に 従 って LCD 基 板 のランドにはんだ 付 けしてください. LCD モジュール 基 板 固 定 用 のサポート 端 子 をねじ 止 めする < 写 真 8> LCD モジュール 基 板 のピン ヘッダの 反 対 側 に,サポート(スペーサ) 端 子 を 2 本 ねじ 止 め します. ケースに 収 納 するときの 注 意 点 ; LCD モ ジュール 基 板 を 前 面 パネルに 取 り 付 けたい 場 合, ピン ヘッダとピン ソケット 間 を 15cm 程 度 のケーブル( 本 キットには 付 属 していません) で 延 長 することができます.
入 出 力 のターミナル(CN1 CN4)をはんだ 付 けする 標 準 的 な 取 り 付 け 方 向 は,リード 線 が 基 板 の 外 側 から 差 し 込 む 向 きです.リード 線 を 差 し 込 んで, 上 側 からねじを 締 めます. 基 板 の 手 前 にケースやパネルを 取 り 付 けると, 接 続 用 リード 線 を 取 り 付 けた 際 に 折 れ 曲 がるた め, 太 いケーブルが 使 えません.その 場 合 は, ターミナルの 前 後 面 を 逆 にして 取 り 付 けてもか まいません. また, 付 属 していませんが,リード 線 を 上 から 差 し 込 み, 横 からねじ 止 めするターミナルに 交 換 する 方 法 もあります. < 写 真 9> 電 源 用 ターミナル CN5 をはんだ 付 けする CN1~CN5 はすべて 同 じ 形 状 の 部 品 です. 録 音 アンプ 用 ボリューム VR1 をはんだ 付 けす る メイン 基 板 に 直 接 はんだ 付 けします.ケース に 入 れる 場 合 は,ボリュームと 基 板 間 をケーブ ル( 付 属 していません)で 延 長 するような 取 り 付 け 方 も 可 能 です. < 写 真 10> OP アンプを IC ソケットに 差 し 込 む U10,U11 が NE5532,U8,U12 が OPA2134 です. 一 般 的 な 2 個 入 り OP アンプですから,ピン 配 置 と 電 気 特 性 が 同 じであれば, 自 己 責 任 でほかの OP アンプに 差 し 替 えることができます. メイン 基 板 の 確 認 電 源 DC 入 力 の 部 分 をテスタの 抵 抗 計 で 計 り, プラスとグラウンドがショートしていないこと を 確 認 します. 電 源 は,USB のコネクタ,もしくはターミナルのどちらでも 利 用 できます.メイン 基 板 は+5V 単 一 電 源 で 動 作 します. DC-DC コンバータの 出 力 を 同 様 に 測 り,ショートしていないことを 確 認 します. 信 号 入 力 端 子 の 抵 抗 は 約 50kΩ(ボリュームを 右 端 に 回 しきった 時 ),ライン 出 力 端 子 の 抵 抗 は 約 12/24MΩです. 入 力 端 子 と 出 力 端 子 のグラウンドは 共 通 です. サブ 基 板 の 取 り 付 け LCD モジュール 基 板 のピン ヘッダをメイン 基 板 のソケットに 差 し 込 みます. 差 し 込 んだ 反 対 側 にサ ポート( 六 角 スペーサ) 端 子 を 取 り 付 け,ぐらつかないようにねじ 止 めします. 写 真 11 を 参 考 に,LPC4330-Xplorer マイコン 基 板 をメイン 基 板 に 差 し 込 みます.ピン 数 が 多 いので, すべてのピンが 正 しく 差 し 込 まれているのを 確 認 して, 均 等 に 力 を 入 れて 少 し 下 まで 差 し 込 みます. メイン 基 板 のソケットとの 間 はピン 自 体 が 見 えて 1~2mm の 隙 間 があるところまで 差 し 込 みます.
LCD モジュール 基 板 には USB のコネクタが 二 つあります. 写 真 11 では 右 側 に 写 っている USB0 をパソ コンとの 接 続 に 使 います. 動 作 確 認 安 定 な DC5V をつなぎます.5V のターミナル 端 子 の 隣 にある USB ミニのコネクタに USB ケーブルをつ ないで 5V を 供 給 してもかまいません.まだ SW1 のショート ピンは,オープン 状 態 にしておきます. < 写 真 11> LPC4330-Xplorer マイコン 基 板 上 の 赤 色 LED D1 が 常 時 点 灯 し,LCD に 下 記 のメッセージが 表 示 され ます. Initialized UAC1 ΔΣ pass through 次 に,パソコンから USB マイクロのケーブルで,LPC4330-Xplorer マイコン 基 板 の USB0 のコネクタ に 接 続 します. 緑 色 の LED D2 が 点 滅 します. 緑 色 LED が 常 時 点 灯 したり, 隣 の 青 色 LED D3 が 点 灯 す る 場 合 は, 上 記 の 手 順 を 最 初 からやり 直 します. 補 足 事 項 電 源 配 給 ;メイン 基 板 に 5V をターミナルもしくは USB コネクタから 供 給 すると,LPC4330-Xplorer マイコン 基 板 にはメイン 基 板 から 5V が 供 給 されます.LPC4330-Xplorer マイコン 基 板 内 部 で 5V がダイ オード OR 接 続 されているので,LPC4330-Xplorer マイコン 基 板 に 対 してパラレルに USB から 5V を 供 給 しても 問 題 はありません. 入 力 ターミナルと 出 力 ターミナルにはアンプなどをつなぐシールド ケーブルが 必 要 です. 別 途 ご 用 意 ください.
(4) 再 生 方 法 OS によって, 使 用 する 再 生 ソフトウェアが 異 なりますので, 個 別 に 説 明 します. Windows 接 続 順 序 と 確 認 電 源 を 切 った 状 態 で,メイン 基 板 上 の SW1 のショート ピンを 開 放 にします. ライン 出 力 端 子 にアンプをつなぎます.メイン 基 板 正 面 から 見 て 左 が R, 右 が L です.アンプのボ リュームは 最 小 にしておきます. DC5V の 電 源 をつなぎます.LPC4330-Xplorer マイコン 基 板 上 の 赤 い LED が 点 灯 します. USB マイクロのケーブルで,パソコンと LPC4330-Xplorer マイコン 基 板 の USB0 をつなぎます. コントロールパネルのサウンドに LPC4330 1bit Audio UAC1 の 名 称 が 出 ていることを 確 認 します. 用 意 するもの テスト 用 に PCM(96kHz/24 ビット)と DSD [2.8224MHz(DSD64)] 音 源 を 用 意 します.DSD の 音 源 は, ハイレゾ 配 信 サイトからサンプル 音 源 (たとえば http://www.2l.no/)をダウンロードしておきます. PCM のデータ フォーマットは wav,δσ(dsd)の 再 生 データ フォーマットは dff,dsf,wsd に 対 応 しています.aiff や flac などは 再 生 できません. 録 音 は,dff フォーマットで 記 録 されます. 再 生 ソフトウェアの 用 意 本 器 を 動 かすために, 追 加 のデバイス ドライバは 必 要 ありません. CD に 収 録 されている 再 生 ソフトウェア UDAPlayer.zip を 解 凍 (すべて 展 開 )し,パソコンの 任 意 の フォルダにコピーします. 解 凍 して 出 てくるファイルを 下 記 に 示 します. UDAPlayer.exe libuda.dll UDAPlayer.exe をダブルクリックして 起 動 します. 画 面 ( 図 1)のグレーの 部 分 に 音 源 データをドロップして 登 録 します. 図 1 三 角 の 演 奏 開 始 マークをクリックして 再 生 を 開 始 します. 最 初 にノイズが 出 る 場 合 があるので, 初 期 化 後 のメッセージが 出 てカウンタ 表 示 が 1 秒 経 過 してからアンプのボリュームを 上 げます. PCM 音 源 と DSD 音 源 を 混 在 して 登 録 することはできますが, 曲 の 切 り 換 え 時 にノイズが 出 るのでその 際 にはボリュームを 下 げてください. 本 ソフトウェアはビット パーフェクトに 対 応 しています.コントロールパネルのサウンドの 詳 細 で, アプリケーションによりこのデバイスを 排 他 的 に 制 御 できるようにする, 排 他 モードのア プリケーションを 優 先 する をチェックするとミキサを 回 避 して 音 楽 を 再 生 するビット パーフェク
トが 可 能 です. Mac OS X 接 続 順 序 と 確 認 電 源 を 切 った 状 態 で,メイン 基 板 上 の SW1 のショート ピンをショートします. ライン 出 力 端 子 にアンプをつなぎます.メイン 基 板 正 面 から 見 て 左 が R, 右 が L です.アンプのボ リュームは 最 小 にしておきます. DC5V の 電 源 をつなぎます. USB マイクロのケーブルで,パソコンと LPC4330-Xplorer マイコン 基 板 の USB0 をつなぎます. システム 環 境 設 定 のサウンドに LPC4330 1bit Audio の 名 称 が 出 ていることを 確 認 します. 用 意 するもの テスト 用 に PCM(96kHz/24 ビット)と DSD [2.8224MHz(DSD64)] 音 源 を 用 意 します. DSD の 音 源 は, ハイレゾ 配 信 サイトからサンプル 音 源 (たとえば http://www.2l.no/)をダウンロードしておきます. PCM のデータ フォーマットは wav,dsd の 再 生 データ フォーマットは dff,dsf,wsd に 対 応 してい ます.Aiff や flac なども 再 生 できます. 再 生 ソフトウェアの 用 意 本 器 を 動 かすために, 追 加 のデバイス ドライバは 必 要 ありません. CD に 収 録 されている 再 生 ソフトウェア UDAPlayer.pkg をダブルクリックし,インストールします. 以 下 のコマンドがアプリケーションに 追 加 されます. UDAPlayer UDAPlayer をダブルクリックして 起 動 します. 画 面 上 に 本 器 の 名 称 である LPC4330 1bit Audio の 表 示 が 出 ていない 場 合 は,リスト ボックスから 選 択 します. 画 面 ( 図 2)の 曲 リスト(ファイル 名 ) の 部 分 に 音 源 データをドロップして 登 録 します. 図 2 三 角 の 開 始 マークをクリックして 再 生 を 開 始 します. 最 初 にノイズが 出 る 場 合 があるので, 初 期 化 後 のメッセージが 出 て 初 期 化 の 警 告 シートが 消 える 直 前 にアンプのボリュームを 上 げます. PCM 音 源 と DSD 音 源 を 混 在 して 登 録 することはできますが, 曲 の 切 り 換 え 時 にノイズが 出 るのでその 際 にはボリュームを 下 げてください. 本 ソフトウェアはビット パーフェクトに 対 応 しています. 添 付 の 再 生 ソフト 以 外 で 再 生 する 場 合
PCM は, 一 般 の 再 生 ソフトで 再 生 できます. ΔΣ(DSD)は,DoP 方 式 に 対 応 した 再 生 ソフトで 再 生 してください. 添 付 の 再 生 ソフトでほかの USB DAC で 音 を 出 す 場 合 UDAPlayer のリスト ボックスで, 本 機 以 外 のデバイス 名 を 選 択 すれば,そのデバイスから 音 が 出 ま す.DoP 非 対 応 のデバイスでは ΔΣ(DSD)を 再 生 しないでください.ノイズになります. 終 了 時 パソコンの USB コネクタから USB ケーブルを 抜 きます. 電 源 を 切 ります. Linux Ubuntu12.04 接 続 順 序 と 確 認 電 源 を 切 った 状 態 で,メイン 基 板 上 の SW1 のショート ピンをショートします. ライン 出 力 端 子 にアンプをつなぎます.メイン 基 板 正 面 から 見 て 左 が R, 右 が L です.アンプのボ リュームは 最 小 にしておきます. DC5V の 電 源 をつなぎます. USB マイクロのケーブルで,パソコンと LPC4330-Xplorer マイコン 基 板 の USB0 をつなぎます. システム 設 定 のサウンドに LPC4330 1bit Audio の 名 称 が 出 ていることを 確 認 します. 用 意 するもの テスト 用 に PCM(96kHz/24 ビット)と DSD [2.8224MHz(DSD64)] 音 源 を 用 意 します.DSD の 音 源 は, ハイレゾ 配 信 サイトからサンプル 音 源 (たとえば http://www.2l.no/)をダウンロードしておきます. PCM のデータ フォーマットは wav,dsd の 再 生 データ フォーマットは dff,dsf,wsd に 対 応 してい ます.Aiff や flac なども 再 生 できます. 再 生 ソフトウェアの 用 意 本 器 を 動 かすために, 追 加 のデバイス ドライバは 必 要 ありません. CD に 収 録 されている 再 生 ソフトウェア aplayex_1.5.0_i386.deb(32 ビット OS 用 ), aplayex_1.5.0_amd64.deb(64 ビット OS 用 )をファイル ブラウザからダブルクリックし,インストー ルします. 端 末 から Xaplay を 起 動 します. 画 面 上 に 本 器 の 名 称 である LPC4330 1bit Audio を 含 む 表 示 が 出 ていない 場 合 は,リスト ボックスから 選 択 します.PCM と 圧 縮 PCM を 再 生 する 時 は alsaplay を, ΔΣ(DSD)を 再 生 する 時 は udaplay を 2 番 目 のリスト ボックスで 選 択 します. 画 面 ( 図 3)のテキ スト エリアの 部 分 に 音 源 ファイルをドロップして 再 生 します. 図 3 ファイルをドロップすると, 自 動 的 に 再 生 が 始 まります. 最 初 にノイズが 出 る 場 合 があるので, 初 期 化 のメッセージが 出 ている 間 にアンプのボリュームを 上 げます. PCM 音 源 と DSD 音 源 を 混 在 して 登 録 することはできません. 本 ソフトウェアはビット パーフェクトに 対 応 しています. 添 付 の 再 生 ソフト 以 外 で 再 生 する 場 合 PCM は, 一 般 の 再 生 ソフトで 再 生 できます. ΔΣ(DSD)は,DoP 方 式 に 対 応 した 再 生 ソフトで 再 生 してください. 添 付 の 再 生 ソフトでほかの USB DAC で 音 を 出 す 場 合 Xaplay のリスト ボックスで, 本 機 以 外 のデバイス 名 を 選 択 すれば,そのデバイスから 音 が 出 ます.
DoP 非 対 応 のデバイスでは ΔΣ(DSD)を 再 生 しないでください.ノイズになります. 終 了 時 パソコンの USB コネクタから USB ケーブルを 抜 きます. 電 源 を 切 ります. (5) 録 音 方 法 OS によって, 使 用 する 録 音 ソフトウェアが 異 なりますので, 個 別 に 説 明 します. 入 力 レベルは,ボ リュームを 右 に 回 しきったとき 2Vp-p です. Windows 接 続 順 序 電 源 を 切 った 状 態 で,メイン 基 板 上 の SW1 のショート ピンを 開 放 します. ライン 入 力 端 子 に 音 源 をつなぎます.メイン 基 板 正 面 から 見 て 左 が R, 右 が L です. 入 力 端 子 の 左 に あるボリュームは 2/3 付 近 にしておきます. DC5V の 電 源 をつなぎます. USB マイクロのケーブルでパソコンと LPC4330-Xplorer マイコン 基 板 の USB0 をつなぎます. システム 環 境 設 定 のサウンドに LPC4330 1bit Audio UAC1 の 名 称 が 出 ていることを 確 認 します. 録 音 時, 録 音 コマンドを 実 行 すると,ライン 出 力 に 録 音 のモニタ 音 が 出 ていますので,ヘッドホン などをつないで, 音 量 レベルを 確 認 できます. 本 システムには VU メータはついていません. 用 意 するもの Windows 用 の 録 音 コマンドは CQRec.exe です. CD-R から CQRec.zip をパソコンにコピーします.zip ファイルを 展 開 すると,フォルダの 中 に CQRec.exe ファイルと libcqrec.dll ファイルが 出 てきます.CQRec.exe ファイルをダブルクリックし て 実 行 します. 画 面 ( 図 4) 上 の Rec ボタンを 押 すと, 録 音 が 始 まります. Stop ボタンで 録 音 終 了 です. 録 音 したファイルは,デスクトップに cqrec.dff のファイル 名 (dff 形 式.2.8MHz)でセーブされま す.ファイル 名 は 固 定 ですので, 連 続 して 録 音 するときは 上 書 きされます.ファイル 名 を 変 更 するか, 別 のフォルダに 移 しておいてください. 図 4 Mac OS X 接 続 順 序
電 源 を 切 った 状 態 で,メイン 基 板 上 の SW1 のショート ピンをショート 端 子 でショートします. ライン 入 力 端 子 に 音 源 をつなぎます.メイン 基 板 正 面 から 見 て 左 が R, 右 が L です. 入 力 端 子 の 左 に あるボリュームは 2/3 付 近 にしておきます. DC5V の 電 源 をつなぎます. USB マイクロのケーブルで,パソコンと LPC4330-Xplorer マイコン 基 板 の USB0 をつなぎます. システム 環 境 設 定 のサウンドに LPC4330 1bit Audio の 名 称 が 出 ていることを 確 認 します. 録 音 時, 録 音 コマンドを 実 行 すると,ライン 出 力 に 録 音 のモニタ 音 が 出 ていますので,ヘッドホン などをつないで, 音 量 レベルを 確 認 できます. 本 システムには VU メータはついていません. 用 意 するもの Mac OS X 用 の 録 音 コマンドは doprec です.ターミナルから 使 用 する,CUI コマンドです. 使 い 方 は,./doprec --record サンプリング 周 波 数 セーブするファイル 名 です. 実 行 前 に 実 行 権 を 管 理 者 モードで 付 けておきます. ファイルのあるディレクトリに cd コマンドを 使 って 移 動 して, $ sudo chmod 755./doprec ( 初 めての 時 はユーザのパスワードが 求 められる) 2.8M で 録 音 するときは, 下 記 のコマンドを 実 行 します. $./doprec --record 176400 ファイル 名 数 秒 待 ち,CTRL-Q(CTRL キーと Q キーを 同 時 に 押 す)で 録 音 が 初 まります.CTRL-S で 録 音 終 了 です. 同 様 に,5.6M と 11.2M は 下 記 のようになります. $./doprec --record 352800 ファイル 名 $./doprec --record 705600 ファイル 名 起 動 用 のシェル スクリプトも 用 意 ました.2.8MHz の ΔΣ を 録 音 するには, bin の 中 に cd コマン ドを 使 って 移 動 し./rec2M.sh に 録 音 ファイル 名 を 引 数 として 実 行 してください. $./rec2m.sh ファイル 名 サンプリング 周 波 数 別 に rec5m.sh と rec11m.sh も 用 意 してあります. Linux Ubuntu12.04 接 続 順 序 電 源 を 切 った 状 態 で,メイン 基 板 上 の SW1 のショート ピンをショート 端 子 でショートします. ライン 入 力 端 子 に 音 源 をつなぎます.メイン 基 板 正 面 から 見 て 左 が R, 右 が L です. 入 力 端 子 の 左 に あるボリュームは 2/3 付 近 にしておきます. DC5V の 電 源 をつなぎます. USB マイクロのケーブルで,パソコンと LPC4330-Xplorer マイコン 基 板 の USB0 をつなぎます. システム 設 定 のサウンドに LPC4330 1bit Audio の 名 称 が 出 ていることを 確 認 します. 録 音 時, 録 音 コマンドを 実 行 すると,ライン 出 力 に 録 音 のモニタ 音 が 出 ていますので,ヘッドホン などをつないで, 音 量 レベルを 確 認 できます. 本 システムには VU メータはついていません. 用 意 するもの Linux の ALSA(サウンド 関 係 のカーネル ドライバ)にはバグがあります. 録 音 する 前 に,CD-R の 中 の linux-source-3.2.0.patch ファイルに 用 意 したパッチを ALSA ドライバにあててください.
Linux 用 の 録 音 コマンドは doprec です.ターミナルから 使 用 する,CUI コマンドです. 使 い 方 は,./doprec --record サンプリング 周 波 数 セーブするファイル 名 です. 実 行 前 に 実 行 権 を 付 けておきます. ファイルのあるディレクトリに 移 動 して, $ chmod 755./doprec 2.8M で 録 音 するときは, 下 記 のコマンドを 実 行 します. $./doprec --record 176400 ファイル 名 数 秒 待 ち,CTRL-Q(CTRL キーと Q キーを 同 時 に 押 す)で 録 音 が 始 まります.CTRL-S で 録 音 終 了 です. 同 様 に,5.6M と 11.2M は 下 記 のようになります. $./doprec --record 352800 ファイル 名 $./doprec --record 705600 ファイル 名 起 動 用 のシェル スクリプトも 用 意 ました.2.8MHz の ΔΣ を 録 音 するには,./rec2M.sh にファイ ル 名 を 引 数 として 実 行 してください. $./rec2m.sh ファイル 名 サンプリング 周 波 数 別 に rec5m.sh と rec11m.sh も 用 意 してあります. 免 責 組 み 立 ての 過 程 におきまして,キットに 同 梱 されている 基 板 や 部 品 を 損 傷 / 破 壊 したと しても,CQ 出 版 社 はいっさいの 責 任 を 負 いません. キットを 組 み 立 てる 過 程,および 使 用 時 に 生 じたいかなる 損 害 においても,CQ 出 版 社 はいっさいの 責 任 を 負 いません. キットは, 日 本 国 内 用 としてのみ 開 発 販 売 しております. アプリケーションの 動 作 は, 開 発 時 に 最 新 のアップデートをあてた OS で 確 認 していま す.しかし, 今 後 の OS アップデートによりアプリケーションの 動 作 が 変 わってしまう 可 能 性 があります. 録 音 / 再 生 アプリケーションは, 参 考 としてフリー ソフトウェアとして 公 開 している ものを 収 録 しています.キットの 価 格 には 含 まれないので,アプリケーションのサポート はありません.アプリケーションの 著 作 権 は, 作 者 が 保 有 しています. Copyright (c) 2014 All rights reserved. Hiroshi Nakata,Yuzo Nakagawa
--- 備 考 ; DSD 2.8MHz は 2.8Mbit/s もしくは DSD64 と 表 記 される 場 合 があります. DSD11.2MHz は 下 の 桁 の 切 り 捨 て/ 切 り 上 げによって 11.3MHz と 表 記 される 場 合 があります. ΔΣ(DSD)は,1 ビット デルタ シグマと 表 記 される 場 合 があります.DSD はソニー( 株 )の 商 標 です. サンプル 音 源 ;http://www.2l.no/hires/ http://www.e-onkyo.com/about/#aboutarticle2 DoP; DSD Audio over PCM Frames.24 ビット PCM フレーム 内 に 8 ビット DSD マーカ(0x05,0xFA) と 16 サンプル(16 ビット)の DSD データを 最 上 位 ビットから 時 系 列 順 に 格 納 して, 通 常 の PCM 再 生 と 同 じ 方 法 で USB DAC へ 転 送 します. LPC4330-Xplorer マイコン 基 板 上 にある reset ボタンは,2 回 続 けて 押 すとリセットがかかります. ファームウェアについて; LPC4330-Xplorer マイコン 基 板 には, 出 荷 時 にファームウェアが 書 き 込 まれています. 更 新 があった 場 合 は,ボード 上 に 用 意 されている JTAG インターフェースを 通 じて, 作 業 することができます.CQ 出 版 社 および 作 者 は, 更 新 することを 約 束 していません.また, 更 新 ファイルを 適 用 して,それが 正 し く 動 作 することを 約 束 していません. JTAG インターフェースは,LPC4330(LPC4337)の ULINK-ME デバッグ アダプタ,トランジスタ 技 術 2014 年 3 月 号 トラ 技 ARM ライタ(マルツ 扱 い;トラ 技 ARM ライタ(TG-LPC11U35-501))に CMSIS-DAP の ファームウェアを 書 き 込 んだデバッガなどで 更 新 作 業 を 行 うことができます.デバッガ ボードのは んだ 付 け 手 順 とファームウェアの 書 き 込 みは 2014 年 3 月 号 に 説 明 があります.はんだ 付 け 済 みも http://www.marutsu.co.jp/shohin_238834/で 入 手 できます. ファームウェアは,NXP 社 のサンプル プログラムのソース コードを 含 んでいます.その 部 分 の 版 権 は,NXP 社 が 保 有 します.それ 以 外 の 部 分 の 版 権 は 作 者 が 保 有 しており, 実 験 目 的 の 個 人 的 な 使 用 に 限 り,コンパイル, 改 変 を 許 可 するものです. LPC4330-Xplorer マイコン 基 板 は, 基 板 上 の 信 号 を 外 部 ピンに 引 き 出 す 加 工 を 行 っています. dff,dsf,wsd はファイルの 拡 張 子 です.それぞれ,ファイル フォーマットの 名 称 は,DSDIFF (Direct Stream Digital Interchange File Format),DSF (DSD Stream File),WSD (Wideband Single-bit Data)です.