新しい家庭経済_cs3_v3.indd

2011 年 8 月 改 訂

本 教 材 をお 使 いになる 先 生 方 へ 豊 かで 充 実 した 暮 らしを 送 るために 私 たちは 一 生 を 通 じて 衣 食 住 にかかわるさまざまな 物 資 やサービ スを 購 入 したり 年 金 医 療 保 険 などの 社 会 保 険 料 や 税 金 などを 支 払 わなければなりません そのため 自 分 が 描 く 人 生 やライフスタイルの 実 現 には しっかりとしたプランを 持 つことが 大 切 です 将 来 遭 遇 するかもしれない 病 気 やけがなど リスクに 対 する 準 備 をしておくことも 必 要 です 最 近 では 学 校 教 育 において 幅 広 く 経 済 的 な 見 方 や 考 え 方 を 向 上 させようというさまざまな 取 組 みがなされて います 高 等 学 校 を 卒 業 後 実 生 活 で 役 立 つ 知 識 や 将 来 自 ら 学 ぼうとするきっかけづくりの 知 識 を 授 けるこ とは 大 切 です とはいえ 家 庭 経 済 領 域 は 学 ぶ 重 要 性 は 理 解 されているものの 学 校 でじっくり 時 間 をかけて 学 習 する 機 会 を 持 てないのが 現 状 です そこで この 度 高 等 学 校 で 家 庭 経 済 を 効 果 的 に 学 習 していただけるようにとの 思 いから 本 教 材 を 作 成 いた しました 本 教 材 の 特 色 は PowerPoint を 活 用 し 家 庭 経 済 を 視 覚 的 にとらえて 生 徒 の 視 点 で 考 えさせることで 生 活 を 取 り 巻 く 家 庭 経 済 を 自 分 のこととして 見 つめることができる 点 です 生 徒 が 関 心 を 持 てるような 変 化 に 富 ん だ 授 業 が 展 開 できるよう 構 成 しました 本 教 材 は 家 庭 科 新 学 習 指 導 要 領 の 主 に 家 庭 基 礎 の 生 活 の 自 立 および 消 費 と 環 境 の 単 元 に 合 わせ た 内 容 となっており 家 計 と 家 庭 経 済 収 入 と 支 出 ライフステージ 家 計 管 理 を 扱 っています 家 庭 総 合 の 単 元 でも 活 用 が 可 能 ですので カリキュラムに 合 わせてアレンジしてご 活 用 ください CONTENTS 本 教 材 をお 使 いになる 先 生 方 へ 1 活 用 にあたって 2 PowerPoint 教 材 の 構 成 4 基 本 編 1 はじめに 将 来 の 自 分 のすがたを 想 像 してみよう 5 2 家 庭 経 済 のしくみ 7 3 ライフステージと 経 済 計 画 9 4 家 計 の 現 在 16 資 料 編 19 ワークシート 21 家 庭 経 済 授 業 プラン 実 践 事 例 23 学 習 指 導 要 領 教 科 書 との 対 応 25 1

活 用 にあたって 本 教 材 の 特 徴 高 等 学 校 家 庭 基 礎 家 庭 総 合 の 教 科 書 に 沿 って 作 成 した 授 業 プランです 家 庭 の 経 済 と 消 費 や 家 庭 の 経 済 生 活 などの 単 元 で 家 庭 の 経 済 計 画 と 家 計 管 理 の 重 要 性 を 学 ぶ 教 材 と してご 活 用 ください 新 学 習 指 導 要 領 では 次 の 項 目 に 対 応 する 内 容 になっています 家 庭 基 礎 (2) 生 活 の 自 立 および 消 費 と 環 境 エ 消 費 生 活 と 生 涯 を 見 通 した 経 済 の 計 画 カ 生 涯 の 生 活 設 計 家 庭 総 合 (5) 生 涯 の 生 活 設 計 ア 生 活 資 源 とその 活 用 イ ライフスタイルと 生 活 設 計 新 学 習 指 導 要 領 の 詳 細 平 成 23 年 度 現 在 で 使 用 されている 各 教 科 書 との 対 応 については25ページをご 参 照 ください PowerPoint(パワーポイント)を 活 用 した 授 業 プランです 本 教 材 は PowerPoint で 作 成 しており 動 きやイラストなど を 使 って 視 覚 的 に 理 解 を 深 められるよう 工 夫 されています また 基 本 編 のほか 資 料 編 や クイズ をご 活 用 いただくこと により 授 業 に 変 化 を 持 たせることができます 資 料 編 クイズ 基 本 編 の 学 習 内 容 は 4 章 に 分 かれています 章 1 はじめに 将 来 の 自 分 のすがたを 想 像 してみよう 2 家 庭 経 済 のしくみ 3 ライフステージと 経 済 計 画 4 家 計 の 現 在 ワークシート(まとめ) 学 習 のねらい 自 分 の 将 来 のライフコースとライフイベントを 想 像 させ 長 期 的 な 経 済 計 画 が 必 要 であることを 理 解 させる 家 計 のしくみを 知 り 家 庭 経 済 は 国 民 経 済 や 世 界 経 済 と かかわりのあることを 理 解 させる ライフステージにはそれぞれ 経 済 課 題 があること 課 題 をクリアするためには 家 計 管 理 と 家 庭 の 経 済 計 画 が 大 切 であることを 理 解 させる 家 計 と 家 計 を 取 り 巻 く 環 境 の 現 代 的 特 徴 など 将 来 の 生 活 設 計 に 活 かせる 知 識 を 身 につけさせる 自 分 の 将 来 について 考 えさせる 学 習 したことをまとめる 参 考 として 23 ページに 授 業 展 開 案 を 掲 載 しています 教 師 用 手 引 書 について 本 書 は 授 業 展 開 の 手 引 きとして 作 成 しました のついた 文 章 は 授 業 時 の 説 明 を 想 定 したものです は 学 習 指 導 のポイント です 資 料 編 :スライドの 内 容 に 関 連 する 資 料 を 示 します Quiz :スライドの 内 容 に 関 連 するクイズを 示 します 授 業 展 開 に 合 わせたワークシートを 用 意 しました ワークシートは21ページの 他 CD Rにも 収 録 しています ワークシート 2

教 材 (PowerPoint)の 操 作 方 法 PowerPoint がインストールされている 4 4 パソコンの 場 合 1 CD-R をパソコンに 入 れます 2[マイコンピュータ]をダブルクリックします 3[CD-R]をダブルクリックします 4[ 新 しい 家 庭 経 済 授 業 プラン]フォルダをダブル クリックします 5 PowerPoint のアイコンを 選 択 し ダブルクリック します 6スライドが 表 示 されます スライドを 画 面 全 体 に 表 示 して 上 映 できる スライドショー にするには 画 面 上 部 の[スライドショー]から[ 実 行 ]をクリックします 4 5 スライドを 印 刷 するときは 左 上 部 の[ファイル]メニューから[ 印 刷 ]を 選 択 し [OK] ボタンをクリックすると 印 刷 を 開 始 します 印 刷 を 実 行 する 前 に[ 印 刷 プレビュー]を 表 示 して 印 刷 イメージを 確 認 することをお 勧 めします 4 4 4 PowerPoint がインストールされていない パソコンの 場 合 PowerPoint Viewer を 利 用 します 1 CD-R をパソコンに 入 れます 2[マイコンピュータ]をダブルクリックします 3[CD-R]をダブルクリックします 4[ 新 しい 家 庭 経 済 授 業 プラン]フォルダをダブル クリックします 5 [pptview]アイコンをダブルクリックします 6 PowerPoint のアイコンを 選 択 し ダブルクリック します 7スライドが 表 示 されます( スライドショー になり ま す ) 次 の 画 面 に 進 むには 画 面 上 をクリックするか Enter キーを 押 してください 5 スライドを 印 刷 するときは スライド 画 面 上 を 右 クリックし [ 印 刷 ]を 選 択 します 印 刷 ウインドウが 開 きますので [ 印 刷 ]ボタンをクリックす ると 印 刷 を 開 始 します 推 奨 動 作 環 境 動 作 アプリケーション:PowerPoint2003 以 降 CPU:Pentium4 1.5GHz 以 上 CD-ROM ドライブ:8 倍 速 以 上 メモリ: 搭 載 メモリ512MB 以 上 OS:Windows XP ディスプレイ:800 600 以 上 フルカラー 3

PowerPoint 教 材 の 構 成 基 本 編 1 はじめに 将 来 の 自 分 のすがたを 想 像 してみよう 1 章 タイトル 画 面 4 家 計 の 現 在 31 章 タイトル 画 面 2 30 年 後 の 自 分? 32 1 人 暮 らしの 家 計 3 高 校 生 が 考 える 未 来 33 年 代 によって 変 わる 支 出 の 特 徴 4 さまざまなライフコース 34 現 代 の 家 計 の 特 徴 5 家 計 におけるリスク 35 キャッシュレス 化 2 家 庭 経 済 のしくみ 6 7 章 タイトル 画 面 最 近 価 格 の 変 化 が 著 しいものは? 36 資 料 編 家 計 のサービス 化 8 家 計 と 国 民 経 済 1 タイトル 画 面 9 家 計 の 構 成 2 消 費 者 物 価 指 数 の 推 移 10 可 処 分 所 得 3 生 命 保 険 加 入 状 況 11 収 入 と 支 出 のバランス 4 生 命 保 険 加 入 目 的 12 ワークシート1 5 主 なリスクと 生 活 保 障 手 段 の 例 3 ライフステージと 経 済 計 画 13 章 タイトル 画 面 6 7 家 計 の 収 入 と 支 出 保 険 は 契 約 14 15 幼 稚 園 から 高 校 までの 教 育 費 は? 大 学 や 短 大 に 進 んだ 場 合 の 学 費 クイズ 16 ワークシート2 1 タイトル 画 面 17 ライフステージと 経 済 課 題 2 Q1.1 世 帯 あたりの 非 消 費 支 出 18 不 慮 の 事 態 不 慮 の 事 故 が 起 きたら? 5 Q2. 幼 稚 園 から 大 学 までの 教 育 費 19 リスクへの 備 え 8 Q3. 病 気 による 新 入 院 患 者 の 発 生 頻 度 20 公 的 保 障 11 Q4. 生 命 保 険 の 世 帯 加 入 率 21 公 的 保 障 の 中 の 社 会 保 険 14 Q5.わが 国 の 年 金 制 度 22 私 的 保 障 23 リスクに 備 える ある 高 校 の 自 転 車 盗 難 対 策 から 24 どうしたらいいんだろう? 25 リスクに 備 える 手 段 としての 保 険 26 保 険 のしくみ 27 考 えてみよう! 28 リスクに 特 別 の 備 えをしていない 場 合 29 他 のリスクにはどんなものがある? 30 (ちょっとブレイク) 預 貯 金 と 保 険 1 は PowerPoint のスライド 番 号 を 示 します 4

基 本 編 はじめに 1 将 来 の 自 分 のすがたを 想 像 してみよう 学 習 のねらい 自 分 の 将 来 のライフコースとライフイベントを 想 像 させ 長 期 的 な 経 済 計 画 が 必 要 であることを 理 解 させる 2 30 年 後 の 自 分? 30 年 後 あなたやあなたの 家 族 は 何 歳 になっているでしょうか? 生 徒 に 将 来 の 姿 や 生 活 について 想 像 させます 導 入 として 30 年 後 に 自 分 や 家 族 が 何 歳 になっているかを 考 えます 本 人 例 :17 歳 47 歳 親 の 例 :45 歳 75 歳 3 高 校 生 が 考 える 未 来 年 齢 だけでなく もう 少 し 具 体 的 に 考 えてみましょう たとえば 仕 事 をしているか している 場 合 は どんな 仕 事 をしているか 結 婚 はしているか 子 どもはいるか など 高 校 生 を 対 象 にした 調 査 によると これからの 人 生 をどのよう な 目 標 を 持 って 生 きたいですか? という 問 いに 対 して 自 分 の 趣 味 や 興 味 をエンジョイする 自 立 した 人 間 になる 円 満 な 家 庭 を 築 く などの 回 答 が 多 くありました 出 典 :( 財 ) 日 本 青 少 年 研 究 所 高 校 生 の 意 欲 に 関 する 調 査 (2007 年 )から 抜 粋 5

1. 将 来 の 自 分 のすがたを 想 像 してみよう 4 さまざまなライフコース 高 校 卒 業 後 のライフコースは 進 学 就 職 結 婚 などさまざま です さらに 子 どもを 持 つか 仕 事 を 続 けるかなど ライフコー スは 複 雑 に 分 かれていきます その 中 で お 金 の 必 要 となる 大 き なライフイベント( 例 : 大 学 や 短 大 へ 進 学 する 海 外 へ 留 学 する 独 立 して1 人 暮 らしをする 結 婚 する 子 どもを 持 つ 車 を 買 う 引 っ 越 す 家 を 買 うなど)も 生 まれていきます お 金 の 使 い 方 につい ては 長 期 的 な 視 点 に 立 って 考 えていく 必 要 があります DINKS(ディンクス): Double Income No Kids の 略 子 どもを 持 たない 共 働 き 夫 婦 のこと DEWKS(デュークス): Double Employed With Kids の 略 子 どもを 持 つ 共 働 き 夫 婦 のこと 5 家 計 におけるリスク 詳 細 なライフプランを 立 てていたとしても 実 際 は 計 画 どおりに いかないことが 多 いものです 私 たちの 生 活 は さまざまなリスク に 取 り 巻 かれています 家 計 におけるリスクとは 不 慮 の 事 故 や 病 気 で 入 院 したり 火 災 で 家 や 家 財 が 焼 失 するなど 偶 発 的 な 出 来 事 によって 思 わぬ 出 費 をともなったり 収 入 が 減 少 する 可 能 性 のことをいいます リスクに 対 応 する 手 段 としては どのようなものがあるのでしょ うか 将 来 の 生 活 のために 家 庭 経 済 や 生 活 設 計 リスクへの 備 え について 今 から 学 んでおくことが 大 切 です 6

基 本 編 2 家 庭 経 済 のしくみ 学 習 のねらい 家 計 のしくみを 知 り 家 庭 経 済 は 国 民 経 済 や 世 界 経 済 とかかわりのあること を 理 解 させる 7 最 近 価 格 の 変 化 が 著 しいものは? 私 たちの 身 のまわりで 価 格 が 著 しく 上 がったものや 下 がったも のはありますか?また その 価 格 はどうして 変 わってしまったので しょうか 導 入 として 生 活 に 身 近 な 商 品 の 価 格 の 変 動 と 世 界 ( 国 民 ) 経 済 とのかかわりについて 考 えます 価 格 が 上 がったり 下 がったり する 背 景 に 世 界 経 済 や 国 民 経 済 の 動 きが 関 係 しているものを 取 り 上 げ なぜ 値 上 がりや 値 下 がりが 起 こったのか そのしくみを 解 説 します 資 料 編 2 消 費 者 物 価 指 数 の 推 移 8 家 計 と 国 民 経 済 家 計 は 家 庭 ( 世 帯 )を 単 位 とする 経 済 活 動 であり 社 会 にお ける 経 済 活 動 の 基 礎 単 位 です 家 計 は 企 業 政 府 ( 国 地 方 公 共 団 体 )の 経 済 活 動 とかかわり 国 民 経 済 を 構 成 しています 国 民 経 済 は 輸 出 入 や 対 外 援 助 などを 通 して 国 際 経 済 と 関 連 し ています 7

２ 家庭経済のしくみ 9 家計の構成 家庭の収入 実収入と 実収入以外の収入に分けられます 実 収入とは 賃金や事業収入 年金などで 実収入により家庭の資 産が実質的に増加します 実収入以外の収入とは 預貯金の引き 出しや借入金など 形のうえだけの収入をいいます 家庭の支出 実支出と 実支出以外の支出に分けられます 実 支出は 生活費である消費支出と 税金や社会保険料などの非消 費支出に分けられます 実支出以外の支出とは 預貯金や保険料 ローン返済などのことをいいます 10 可処分所得 給料などの実収入から 税金など非消費支出を差し引いた残金 を 可処分所得 といいます この中から 食費や光熱費など 生活に必要な支出 消費支出 を差し引いた残りが家庭にとって 自由に使えるお金となります Quiz 第１問 11 収入と支出のバランス もしも収入と支出のバランスがくずれたら 家計はどうなってし まうでしょうか 人生のうちには 収入が多いときもあれば 少ないときもあり また まとまった支出が必要なときもあります そして どんなと きにもリスクがあります お金については 支出計画やリスクへの 備えを含め 長期的な視野で考える必要があります 12 ワークシート 1 あなたの身のまわりにかかっている金額を計算してみよう 自分が身につけているものや持ち物について およその金額を 書き出し 合計金額を出してみましょう 金額を出してみてどう思っ たか 感想も書きましょう 家庭経済を考えるにあたり まず自分自身の身のまわりにど れくらいのお金がかかっているのかを考えさせます 8

基本編 3 ライフステージと経済計画 学習のねらい 14 ライフステージにはそれぞれ経済課題があること 課題をクリアするために は家計管理と家庭の経済計画が大切であることを理解させる 幼稚園から高校までの教育費は 幼稚園入園から高校卒業までの教育費は 一般にどれくらいか かるのでしょうか 高校生にも身近な経済課題として教育費を取り上げます 高 校まで国立 公立の場合の合計金額は約550万円 高校まで私立 の場合は合計約1,660万円 私立は公立の約３倍になります 出典 文部科学省 子どもの学習費調査 平成20年度 より作成 15 大学や短大に進んだ場合の学費 高校卒業後 大学や短大に進んだ場合の費用についてもみて いきます また 自宅通学と下宿では 費用がどれくらい違うかに ついてもみていきます 出典 セールス手帖社保険 FPS 研究所 ライフプランデータ集 2011年度版 このデータは以下の資料をもとにセールス手帖社保険FPS 研究所が試算したもので 数値はおおよその目安です 日本政策金融公庫 平成22年度 教育費負担の実態調査結果 国の教育ローン利用勤 務者世帯 文部科学省 私立大学等の平成21年度入学者に係る学生納付金等調査結果 文部 科学省令 独立行政法人日本学生支援機構 平成20年度 学生生活調査結果 Quiz 第２問 9

3.ライフステージと 経 済 計 画 16 ワークシート 2 自 分 自 身 の 教 育 費 はどれくらいだろうか? 自 分 自 身 にこれまでかかった 教 育 費 を 計 算 してみましょう さら に 自 分 の 進 路 希 望 に 合 わせて 就 職 までに 必 要 な 費 用 を 計 算 して みましょう ワークシートの 表 ( 幼 稚 園 大 学 短 大 にかかる 費 用 )を 見 ながら 各 自 が 該 当 する 項 目 の 金 額 を 足 し 算 して 総 額 を 出 します 1 人 にかかる 教 育 費 がどれくらいなのかを 数 字 で 理 解 させましょう 17 ライフステージと 経 済 課 題 人 が 安 心 して 暮 らすためには それぞれのライフコースにおい て 発 生 するライフイベントの 経 済 課 題 に 備 える 必 要 があります 例 として 独 立 (1 人 暮 らし) 結 婚 出 産 子 育 て 住 宅 購 入 費 用 についてみてみましょう 賃 貸 アパートなどに 入 居 するための 費 用 関 東 地 方 の 場 合 入 居 の 際 に 必 要 な 費 用 は1 敷 金 ( 家 賃 2か 月 分 ) 2 礼 金 ( 家 賃 2か 月 分 ) 3 仲 介 手 数 料 ( 家 賃 1か 月 分 ) 4 前 家 賃 (1か 月 分 )のほか 火 災 保 険 料 など 1か 月 の 家 賃 を6.5 万 円 ( 民 営 非 木 造 全 国 平 均 )とすると 総 額 は39 万 円 となり 実 際 はさら に 引 越 代 や 家 具 電 気 製 品 代 なども 必 要 となります 出 典 : 総 務 省 統 計 局 住 宅 土 地 統 計 調 査 ( 平 成 20 年 )をもとに 算 出 結 婚 費 用 結 納 婚 約 から 新 婚 旅 行 までにかかった 平 均 的 な 費 用 は 約 423 万 円 ( 全 国 平 均 2010 年 ) このうち 挙 式 披 露 宴 の 費 用 総 額 は 約 326 万 円 となっています 出 典 :リクルート ゼクシィ 結 婚 トレンド 調 査 2010 出 産 子 育 て 費 用 全 国 の 平 均 的 な 出 産 費 用 は 約 47 万 円 ですが 公 的 医 療 保 険 の 給 付 として 出 産 育 児 一 時 金 42 万 円 が 支 給 されます 子 育 て 年 間 費 用 は 0 歳 児 約 93 万 円 1 歳 児 約 88 万 円 2 歳 児 約 94 万 円 3 歳 児 約 104 万 円 となっています( 第 1 子 全 国 平 均 ) 出 典 : 厚 生 労 働 省 第 40 回 社 会 保 障 審 議 会 医 療 保 険 部 会 資 料 ( 平 成 22 年 ) 内 閣 府 政 策 統 括 官 インターネットによる 子 育 て 費 用 に 関 する 調 査 ( 平 成 21 年 度 ) 住 宅 購 入 費 用 平 均 的 な 住 宅 購 入 費 用 は 土 地 付 き 注 文 住 宅 が 約 3,560 万 円 建 売 住 宅 は 約 3,360 万 円 マンションは 約 3,390 万 円 となっていま す(2009 年 全 国 平 均 ) 出 典 : 独 立 行 政 法 人 住 宅 金 融 支 援 機 構 平 成 21 年 度 フラット35 利 用 者 調 査 報 告 10

３ ライフステージと経済計画 18 不慮の事態 不慮の事故が起きたら 私たちの生活には常にリスクが潜んでいます 偶発的な出来事 によって経済的なリスクが発生し 生活設計がくるってしまうこと も少なくありません このような事態に備えるにはどうすればいい のでしょうか Quiz 第３問 19 リスクへの備え リスクに備えて 生活設計には保障を組み入れておく必要があ ります 生活保障の枠組みには 主に国が基本的な生活を保障す る公的保障と 個人が準備する私的保障があります 公的保障の中心は社会保障制度です 私的保障の手段としては保険がありますが 預貯金でもリスク に対応することができます 資料編 3 生命保険加入状況 4 生命保険加入目的 Quiz 第４問 20 公的保障 わが国の社会保障制度は 社会保険 社会福祉 公的扶助 公 衆衛生及び医療 から成り立っています ①社会保険 国民を強制的に加入させて保険料を徴収し 病気 老後 障害な どの場合に国などが一定の給付を行うしくみ 年金保険 医療保険 介護保険 労働者災害補償保険 雇用保険の５種類がある ②社会福祉 障害者 母子家庭 生活困窮者などが安心して社会生活を営んで いけるよう公的支援を行う制度 ③公的扶助 生活保護法に基づき 国の責任において 生活困窮者に必要な保 護を行い 自立を助けようとする制度 ④公衆衛生及び医療 国民の健康維持のため 公の立場から行う予防 衛生 11

3.ライフステージと 経 済 計 画 21 公 的 保 障 の 中 の 社 会 保 険 わが 国 の 社 会 保 障 制 度 のうち 生 活 設 計 に 最 も 密 接 なかかわり を 持 つのは 年 金 保 険 や 医 療 保 険 介 護 保 険 などの 社 会 保 険 です リ スクへの 備 え としては 社 会 保 険 が 中 心 になります 社 会 保 険 は 国 民 に 加 入 を 義 務 づけて 保 険 料 を 徴 収 し 病 気 や 老 後 介 護 など の 場 合 に 国 (あるいは 市 町 村 )が 一 定 の 給 付 を 行 う いわば 国 民 全 体 による 相 互 扶 助 制 度 といえます 社 会 保 険 には 次 の5 種 類 があります 1 年 金 保 険 : 老 後 の 生 活 保 障 として 基 本 的 に65 歳 から 老 齢 年 金 が 給 付 されます 年 金 の 種 類 には 民 間 企 業 などの 会 社 員 が 加 入 する 厚 生 年 金 会 社 員 以 外 ( 自 営 業 など)が 加 入 する 国 民 年 金 公 務 員 などが 加 入 する 共 済 年 金 があります また 病 気 や 事 故 で 障 害 が 残 った 場 合 の 生 活 を 保 障 する 障 害 年 金 や 一 家 の 働 き 手 が 亡 くなった 場 合 に 遺 族 の 生 活 を 保 障 する 遺 族 年 金 もあります 2 医 療 保 険 : 医 療 費 の 一 部 を 国 が 負 担 する 制 度 です 医 療 費 が 高 額 になった 場 合 や 出 産 したときにも 一 定 額 が 支 払 われます 3 介 護 保 険 : 介 護 の 必 要 な 状 態 となったときに さまざまな 介 護 サービスを 受 けられる 制 度 です 4 労 働 者 災 害 補 償 保 険 : 通 勤 中 や 仕 事 中 に 事 故 や 災 害 にあった 場 合 などに 給 付 金 が 支 給 される 制 度 です 5 雇 用 保 険 : 主 に 失 業 した 場 合 に 給 付 金 が 支 給 される 制 度 です 育 児 休 業 中 や 職 業 に 関 連 する 教 育 訓 練 を 受 けたときにも 給 付 金 が 出 ます Quiz 第 5 問 22 私 的 保 障 私 的 保 障 の 手 段 としては 保 険 や 預 貯 金 があります 生 命 保 険 : 人 の 生 死 に 関 してあらかじめ 約 束 した 金 額 が 支 払 われ る 保 険 損 害 保 険 : 偶 然 の 事 故 によって 発 生 した 損 害 額 に 応 じた 金 額 が 支 払 われる 保 険 普 通 預 金 : 預 金 をする 人 がいつでも 自 由 に 預 け 入 れや 払 い 戻 しが できる 預 金 定 期 預 金 :あらかじめ 預 け 入 れ 期 間 が 定 められ その 期 間 が 満 了 するまでは 原 則 として 払 い 戻 しができない 預 金 一 般 に 普 通 預 金 より 高 い 利 率 が 設 定 されています 資 料 編 5 主 なリスクと 生 活 保 障 手 段 の 例 12

３ ライフステージと経済計画 23 リスクに備える ある高校の自転車盗難対策から リスクに備える とは具体的にどういうことなのか ある高校 の自転車の盗難対策を例に考えてみましょう 事例 ある高校では 500人の生徒全員が自転車で通学しています こ の高校では 毎年５台の自転車が盗難にあっていました いろいろと対策を立てているものの 効果は出ておらず 毎年５ 台の被害は減っていません 自転車１台の価格は１万円です 24 どうしたらいいんだろう 被害全体に対し 何かみんなでできることはないでしょうか 生 徒全員に起こりうるリスクなので 全員参加型の対策を考えてみ ましょう リスク 被害総額 に備える手段として 保険 の場合を考 えてみます 25 リスクに備える手段としての保険 この高校の場合 毎年５台の盗難被害というリスクがあります これを 保険 で備えるとしたら 被害は年５台 新たに購入するには５万円の資金が必要です ５万円をあらかじめ全員で拠出しておくとすると ひとりの費用 は100円 50,000円 500人 100円 すなわち 500人の生徒全員が100円ずつ拠出しておけば 盗 難にあった生徒 ５人 がそれぞれ１万円を受け取り 自転車を購 入することができます このとき 拠出した100円を 保険料 受け取った１万円を 保険金 とい います 13

３ ライフステージと経済計画 26 保険のしくみ 生徒１人あたりの事前の拠出 負担 額である100円は 盗難 に対する保障を買う費用です 盗難にあった生徒は この 保険 で新しい自転車を購入することができます 全員が少しずつの負 担で保障を買うしくみ これが保険です 保険の特徴 保険は助け合いの考えに基づいた合理的な制度であり 次のような 特徴があります 共通の利害関係者の集団 この場合は盗難にあうかもしれない生 徒全員 で成立する 加入者はファンドに保険料を払い込み 保険料は加入者のお金で はなくなる あらかじめ定めた 事故 この場合は盗難 にあった加入者に保 険金が支払われる 保険料は事故の発生率に基づき合理的に算出される 27 考えてみよう もし リスクに特別の備えをしていなかった場合 どんなことが 起こるか考えてみましょう 28 リスクに特別の備えをしていない場合 リスクに特別の備えをしていない場合 次のようなことが考えら れます 盗難にあわなかった生徒495人の負担はない 一方 盗難にあった生徒５人はひとりにつき１万円が必要 ５人は もし１万円がなかったら通学手段がなくなる 保険という備えがなくても 自分の貯蓄でまかなうことも可能 しかし リスクの額が100万円 １千万円 あるいは１億円だった らどうでしょうか 14

3.ライフステージと 経 済 計 画 29 他 のリスクにはどんなものがある? また ほかのリスクについても 考 えてみましょう 一 家 の 働 き 手 が 病 気 で 長 期 入 院 したら 自 宅 が 火 災 にあい 全 焼 してしまったら 自 動 車 で 事 故 を 起 こしてしまったら 一 家 の 働 き 手 が 亡 くなったら 30 ちょっとブレイク 預 貯 金 と 保 険 預 貯 金 預 貯 金 は 将 来 必 要 になるお 金 を 貯 める という 機 能 が 中 心 です 預 貯 金 を 始 めて 目 標 額 に 達 するまでには ある 一 定 の 期 間 がかかるため 不 測 の 事 態 の 折 に 資 金 が 確 保 できるとは 限 りません 貯 めた 資 金 は 貯 めた 人 が 自 由 に 使 えます 保 険 保 険 に 加 入 したときから 不 測 の 事 態 に 備 えることができます ただし 保 険 料 は 自 分 のお 金 ではないため 自 由 に 使 えません 15

基本編 4 家計の現在 学習のねらい 32 家計と家計を取り巻く環境の現代的特徴など 将来の生活設計に活かせる知 識を身につけさせる １人暮らしの家計 学校を卒業後 就職をして親元から独立したとすると １人暮ら しの家計はどんなふうになるでしょうか 会社員の収入は主に給料です 給料 支給額 から税金と社会 保険料を除いたものが実際に受け取る金額 手取額 となります 消費支出とは いわゆる生活費です 家賃や光熱費など毎月ほ ぼ一定額を支払うもののほか 食費 生活用品 携帯電話やインター ネットの通信料 服飾 交際費なども含まれます また ローンやクレジットを利用した場合はその返済金 保険に 加入している場合は保険料なども毎月支払わなければならず 実 際に自分の自由になるお金は意外と少ないものだということがわ かります 33 年代によって変わる支出の特徴 消費支出の内訳には年代による特徴があります 30歳未満の若 い世帯では住居費 40歳代では子どもの教育関係費 60歳代で はゴルフプレー料金などのスポーツ施設使用料の占める割合が他 の世代より高くなっています 出典 総務省統計局 家計簿からみたファミリーライフ 平成21年 ライフステージにおける経済課題と結びつけて考えさせるよ うにします 資料編 6 家計の収入と支出 16

４ 家計の現在 34 現代の家計の特徴 現代の家計は その特徴により お金の流れがとらえにくく複 雑になっています 一家の大黒柱 ではなく 複数の家族員がそれぞれの 個計化 収入源を持ち 個人単位で支出する傾向にあります キャッシュレス化 賃金の自動振り込み 公共料金の自動引き落 とし クレジットカードによる支払いなど 現金でやりとりしない ことが多くなっています 長期化 クレジットの分割払いやローンの利用により 支払い期 間が長期化しています サービス化 消費支出の中で サービス の割合が増加しています 現代の家計の特徴の例として キャッシュレス化 と サービス化 につい て説明します 35 キャッシュレス化 家計のキャッシュレス化の例として クレジットカードによる支 払いのしくみを見てみましょう クレジットとは 商品を買ったりサービスを受けたりした代金を 後払いする契約です クレジットカードによる支払いでは 消費者 お店 クレジットカードの加盟店 クレジットカード会社の三者 間契約になります ①消費者は予めクレジットカード会社と契約してカードを作る ②商品やサービスを購入するとき 支払いの際にカードをお店に 提示する ③お店から商品やサービスが提供される ④クレジットカード会社が代金を立て替えてお店に支払う ⑤消費者は 契約に従って代金 と利息 をクレジットカード会社 に支払う 資料編 7 保険は 契約 17

4. 家 計 の 現 在 36 家 計 のサービス 化 現 代 の 家 計 は 消 費 支 出 の 中 で もの より サービス の 割 合 が 増 加 する 家 計 のサービス 化 が 進 む 傾 向 にあります グラ フ 消 費 支 出 に 占 める もの と サービス の 割 合 では 1975 年 には サービス が 約 30%であるのに 対 し 2004 年 に は42%まで 増 加 してきています もの と サービス の 区 分 :たとえば 食 料 品 は もの 外 食 は サービ ス 電 話 機 は もの 通 信 料 は サービス となります 出 典 : 総 務 省 家 計 調 査 年 報 ほ か ワークシート 3 まとめのワーク 将 来 展 望 について 自 由 に 記 述 することで 経 済 設 計 の 必 要 性 に 気 づかせます また これまで 学 んだことを 思 い 出 して 家 計 に おけるリスクについてまとめさせます 適 宜 必 要 なスライドを 表 示 し ワークの 支 援 をします < 参 考 スライド> リスクとは: 5 家 計 に お け る リ ス ク 18 不 慮 の 事 態 不 慮 の 事 故 が 起 きたら? リスクへの 備 え: 19 リスクへの 備 え 20 公 的 保 障 21 公 的 保 障 の 中 の 社 会 保 険 22 私 的 保 障 25 リスクに 備 える 手 段 としての 保 険 18

資 料 編 学 習 を 補 足 する 関 連 資 料 を 用 意 しました 必 要 に 応 じてご 参 照 ください 2 消 費 者 物 価 指 数 の 推 移 消 費 者 物 価 指 数 とは 消 費 者 が 生 活 のために 購 入 する 商 品 や サービスの 物 価 水 準 を 表 したものです 消 費 者 物 価 指 数 が 高 くな ると 生 活 費 は 上 がり 家 計 への 負 担 も 大 きくなります 出 典 : 総 務 省 統 計 局 消 費 者 物 価 指 数 ( 平 成 22 年 全 国 平 均 ) 3 生 命 保 険 加 入 状 況 生 命 保 険 ( 個 人 年 金 保 険 を 含 む)の 世 帯 加 入 率 は90.3%となっ ており 9 割 以 上 の 世 帯 が 生 命 保 険 に 加 入 しています 世 帯 の 平 均 加 入 件 数 ( 個 人 年 金 保 険 を 含 む)は 1 世 帯 につき4.2 件 となっています 出 典 :( 公 財 ) 生 命 保 険 文 化 センター 生 命 保 険 に 関 する 全 国 実 態 調 査 ( 平 成 21 年 ) 4 生 命 保 険 加 入 目 的 加 入 目 的 で 最 も 多 いのは 医 療 費 や 入 院 費 のため (59.7%) 次 に 万 一 のときの 家 族 の 生 活 保 障 のため (53.8%)となって います 過 去 の 調 査 結 果 から 推 移 をみると 医 療 費 や 入 院 費 のため は 平 成 6 年 (38.4%) 以 降 増 加 しています 出 典 :( 公 財 ) 生 命 保 険 文 化 センター 生 命 保 険 に 関 する 全 国 実 態 調 査 ( 平 成 21 年 ) 19

資料編 5 主なリスクと生活保障手段の例 私たちの暮らしを守る保障手段には 国の福祉政策である公的 保障と 個人が準備する私的保障があります 会社員には 企業 が企業保障を設けている場合もあります 国や企業の保障だけで は不足する場合 自分で準備をする必要があります それぞれ 死亡 医療 老後 介護などのリスクに応じた保障 手段があります また リスクには このほか住宅火災 自然災害 損害賠償責任などもあり どんなリスクがあるか 生活保障手段 として何があるかなどを知って備えることが大切です 6 家計の収入と支出 平成21年の勤労者世帯の１か月の平均収入 実収入 は １世 帯あたり51.8万円 実収入から税金や社会保険料など 非消費支 出 を除いた いわゆる手取り収入 可処分所得 は42.8万円となっ ています 可処分所得のうち31.9万円が 食料や住居費などの生活費 消 費支出 に使われ 残り 黒字 の10.9万円が 預貯金や生命保 険の保険料のほか 住宅ローンの返済などに充てられています 出典 総務省統計局 家計簿からみたファミリーライフ 平成21年 より算出 7 保険は 契約 保険は 契約者と保険会社の間の 契約 です 契約者は保険 料を支払って保障 安心 を買っていることになります 契約 とは 当事者間の合意によって成立し 法律上強制力 のある約束のこと 契約すると 契約内容について権利と義務が 生まれます 契約をするときは 保障目的を明確にして 契約内容をよく確 認することが大切です 20

ワークシート 1 あなたの 身 のまわりにかかっている 金 額 を 計 算 してみよう 自 分 自 身 の 身 のまわりにどれくらいのお 金 がかかっているか およその 金 額 を 記 入 してみよう 1カット( 髪 ) 円 2めがね コンタクト 円 3 制 服 円 4 下 着 円 5 腕 時 計 円 6カバン 円 7 携 帯 電 話 円 8 携 帯 電 話 通 信 料 円 9 財 布 円 10ソックス 円 11くつ 円 12その 他 円 1 12の 合 計 円 この 学 習 をしてどんなことを 思 いましたか? 感 想 を 書 いてみよう

年 組 氏 名 2 自 分 自 身 の 教 育 費 はどれくらいだろうか? 右 の 表 を 参 考 に 自 分 自 身 にこれまでかかった 教 育 費 を 計 算 してみよう さらに 自 分 の 進 路 希 望 に 合 わせて 就 職 までに 必 要 な 費 用 を 足 してみよう 自 分 自 身 の 教 育 費 幼 稚 園 小 学 校 中 学 校 高 校 大 学 短 大 合 計 万 円 万 円 万 円 万 円 万 円 万 円 ( 参 考 ) 幼 稚 園 から 高 校 までの 教 育 費 ( 万 円 ) 国 立 公 立 私 立 幼 稚 園 67 163 小 学 校 185 836 中 学 校 144 371 高 校 155 293 ( 参 考 ) 大 学 や 短 大 に 進 んだ 場 合 の 学 費 ( 万 円 ) 自 宅 下 宿 大 学 ( 国 立 公 立 ) 499 808 大 学 ( 私 立 理 系 ) 830 1,110 大 学 ( 私 立 文 系 ) 700 977 短 期 大 学 ( 私 立 ) 365 510 出 典 : 文 部 科 学 省 子 どもの 学 習 費 調 査 ( 平 成 20 年 度 ) セールス 手 帖 社 保 険 FPS 研 究 所 ライフプランデータ 集 (2011 年 度 版 ) 3 まとめのワーク あなたの 将 来 展 望 を 自 由 に 書 いてみよう (どんな 夢 をもっているか 結 婚 は? 子 どもは? など) これまで 学 んだことを 思 い 出 して 書 いてみよう (1) 家 計 におけるリスクにはどんなものがあるか (2) 家 計 におけるリスクへの 備 えとしてどんなものがあるか

高 等 学 校 家 庭 科 教 材 キットを 活 用 した 家 庭 経 済 授 業 プラン 実 践 事 例 PowerPoint を 活 用 し 生 徒 の 視 点 で 考 えさせる 家 庭 経 済 領 域 東 京 都 立 足 立 新 田 高 等 学 校 教 諭 三 野 直 子 視 聴 覚 機 器 を 活 用 する 家 庭 科 学 習 生 徒 の 生 活 を 見 渡 せば 多 様 な 機 能 の 携 帯 電 話 の 普 及 に 伴 い 携 帯 電 話 というツールひとつとっても 教 師 のほ うが 追 いついていない 現 状 があります 学 校 の 視 聴 覚 機 器 はビデオが 中 心 ですが DVD の 普 及 も 家 庭 と 学 校 の 間 に 温 度 差 があります 授 業 の 形 態 は 黒 板 からの 知 識 を 生 徒 と 教 師 が 共 有 しながら 進 めるものからワークショップ 形 式 など 多 様 化 して いるものの まだまだ 黒 板 を 中 心 としています しかし これからの 教 育 を 考 えると PowerPoint の 活 用 は 同 じ 内 容 を 数 回 行 う 授 業 であれば 内 容 を 更 新 していくだけで 簡 単 に 教 材 として 充 実 したものとなります また 生 徒 の 視 点 で 捉 えると 板 書 より 見 やすく 授 業 に 変 化 があり まとめとして 見 るのもよいと 思 えます プランの 特 色 PowerPoint を 活 用 し 家 庭 経 済 を 生 徒 の 視 点 から 考 えさせることで 家 庭 生 活 のまわりにある 家 庭 経 済 を 自 分 のこととして 見 つめることができます そこで 家 庭 経 済 についての 興 味 関 心 を 高 めるだけでなく 生 きる 力 を 身 につけ 実 践 能 力 を 高 められるような 授 業 展 開 例 を 紹 介 していきます 学 習 のねらい 導 入 に 生 徒 の 視 点 から 家 庭 経 済 を 見 ることから この 領 域 の 内 容 を 自 分 のこととして 考 え 家 庭 生 活 のまわりで 起 こる 家 庭 経 済 を 学 ばせます 授 業 展 開 案 基 本 編 1 将 来 の 自 分 のすがたを 想 像 してみよう 授 業 時 間 :1 時 間 時 間 スライド 番 号 学 習 指 導 生 徒 の 学 習 活 動 留 意 点 10 分 2 30 年 後 の 自 分 家 族 の 年 齢 か ら 将 来 を 見 る 生 徒 に30 年 後 を 想 像 させ 意 見 を 交 換 する 年 齢 から 想 像 した 内 容 をまと める 10 分 3 高 校 生 が 考 える 未 来 を 知 る データから 何 が 見 えるかを 考 える データの 特 徴 をまとめる 20 分 4 ライフコースの 内 容 から 長 期 的 な 視 点 を 考 える 自 分 のライフコースをプリント などに 記 入 する ワークシートを 用 意 し プラン を 立 てる 10 分 5 計 画 と 実 際 との 違 いとリスク を 知 る 記 入 したライフコースから 見 えたことをまとめる 計 画 を 実 行 する 場 合 に 考 えら れることを 知 る 23

基 本 編 2 家 庭 経 済 のしくみ 授 業 時 間 :1 時 間 時 間 スライド 番 号 学 習 指 導 生 徒 の 学 習 活 動 留 意 点 10 分 7 最 近 価 格 が 変 動 した 商 品 を 探 す 具 体 的 なことを 書 き 出 しまと める 生 徒 に 質 問 して 答 えさせ 経 済 との 関 係 を 見 る 10 分 8 9 家 計 と 国 民 経 済 の 関 係 家 計 のしくみを 知 る 家 計 という 基 礎 単 位 から 経 済 の 動 きや 家 計 の 構 成 内 容 を 見 る 家 計 を 支 える 労 働 が 収 入 をも たらし 経 済 を 動 かしているこ とを 知 らせる 10 分 10 11 可 処 分 所 得 の 特 徴 を 図 で 理 解 する 家 庭 で 自 由 に 使 えるお 金 とは 何 かを 知 る 収 支 バランスの 大 切 さを 理 解 させる 20 分 12 家 計 の 中 で 自 分 自 身 に 使 われ る 項 目 とその 金 額 を 知 る ワークシートに 金 額 を 記 入 す る その 金 額 から 家 計 を 見 つ め まとめる 家 計 の 支 出 には 自 分 の 経 費 が あることから 家 計 を 見 直 させ る 基 本 編 3 ライフステージと 経 済 計 画 授 業 時 間 :2 時 間 時 間 スライド 番 号 学 習 指 導 生 徒 の 学 習 活 動 留 意 点 20 分 14 16 家 計 にある 教 育 費 から 学 費 を 考 える これまで これから 学 費 はど れだけかかり 必 要 かをワー クシートに 記 入 し その 額 を 知 る データから 教 育 費 が 家 計 に 占 める 重 さを 知 らせる 10 分 17 ライフイベントを 理 解 し 1 人 暮 らしをキーワードにその 費 用 を 考 える 独 立 結 婚 出 産 子 育 て 住 宅 購 入 にかかる 費 用 を 推 測 し 実 額 を 知 る データを 提 示 し そのために できることを 考 えさせる 20 分 18 19 ライフイベントと 同 時 に 考 え なければならないことはない かを 考 える 日 々の 生 活 に 潜 む 偶 発 的 な 出 来 事 について 知 り それの 対 処 法 を 考 える リスクへの 備 えの 必 要 性 を 理 解 し 公 私 の 保 障 を 知 らせる 10 分 20 公 的 保 障 について 説 明 する スライド20を 参 照 する わが 国 の 社 会 保 障 制 度 の 内 容 を 理 解 させる 10 分 21 公 的 保 障 の1つ 社 会 保 険 の 内 容 を 説 明 する スライド21を 参 照 する 社 会 保 険 はどのような 場 合 に 必 要 なのかを 知 る 10 分 22 私 的 保 障 について 説 明 し そ の 手 段 を 知 る スライド22を 参 照 する 私 的 保 障 はどんな 場 合 にリス ク 軽 減 になるかを 知 る 20 分 23 30 リスク 軽 減 を 自 転 車 盗 難 の 例 から 考 える スライド23 30を 参 照 する 最 後 にワークシートを 活 用 し て 本 時 のまとめをする 預 貯 金 と 保 険 の 違 いを 理 解 し 私 的 保 障 の 有 無 は 自 分 で 決 め ることを 理 解 する 基 本 編 4 家 計 の 現 在 授 業 時 間 :1 時 間 時 間 スライド 番 号 学 習 指 導 生 徒 の 学 習 活 動 留 意 点 10 分 32 1 人 暮 らしの 家 計 を 知 る スライド32を 参 照 する 10 分 33 年 代 による 支 出 の 違 いを 知 る スライド33を 参 照 する 家 計 を 自 分 の 立 場 で 見 つめ 理 解 する 人 の 成 長 とお 金 の 関 係 を 家 計 から 見 る 5 分 34 36 現 代 の 家 計 の 特 徴 その 中 の キャッシュレス 化 を 理 解 する スライド34 36を 参 照 する 見 えないお 金 の 使 い 方 の 理 解 とその 落 とし 穴 を 知 らせる 20 分 ー 消 費 者 問 題 関 連 ビデオを 視 聴 する 視 聴 しながら ワークシートを 記 入 し まとめる ビデオで 理 解 を 深 める 24

学 習 指 導 要 領 教 科 書 との 対 応 本 教 材 が 対 応 している 高 等 学 校 家 庭 科 の 学 習 指 導 要 領 の 項 目 および 教 科 書 の 単 元 を 示 します 新 学 習 指 導 要 領 ( 平 成 21 年 3 月 ) 平 成 25 年 度 から 完 全 実 施 されます 家 庭 基 礎 目 標 人 の 一 生 と 家 族 家 庭 および 福 祉 衣 食 住 消 費 生 活 などに 関 する 基 礎 的 基 本 的 な 知 識 と 技 術 を 習 得 させ 家 庭 や 地 域 の 生 活 課 題 を 主 体 的 に 解 決 するとともに 生 活 の 充 実 向 上 を 図 る 能 力 と 実 践 的 な 態 度 を 育 てる (2) 生 活 の 自 立 および 消 費 と 環 境 自 立 した 生 活 を 営 むために 必 要 な 衣 食 住 消 費 生 活 や 生 活 における 経 済 の 計 画 に 関 する 基 礎 的 基 本 的 な 知 識 と 技 術 を 習 得 させ 環 境 に 配 慮 したライフスタイルについて 考 えさせるとともに 主 体 的 に 生 活 を 設 計 することができるようにする 内 容 エ 消 費 生 活 と 生 涯 を 見 通 した 経 済 の 計 画 消 費 生 活 の 現 状 と 課 題 や 消 費 者 の 権 利 と 責 任 について 理 解 させ 適 切 な 意 思 決 定 に 基 づいて 行 動 できるようにするとともに 生 涯 を 見 通 した 生 活 における 経 済 の 管 理 や 計 画 について 考 えることができるようにする カ 生 涯 の 生 活 設 計 生 涯 を 見 通 した 自 己 の 生 活 について 考 えさせるとともに 主 体 的 に 生 活 を 設 計 できるようにする 家 庭 総 合 目 標 人 の 一 生 と 家 族 家 庭 子 どもや 高 齢 者 とのかかわりと 福 祉 消 費 生 活 衣 食 住 などに 関 する 知 識 と 技 術 を 総 合 的 に 習 得 させ 家 庭 や 地 域 の 生 活 課 題 を 主 体 的 に 解 決 するとともに 生 活 の 充 実 向 上 を 図 る 能 力 と 実 践 的 な 態 度 を 育 てる (5) 生 涯 の 生 活 設 計 生 活 設 計 の 立 案 を 通 して 生 涯 を 見 通 した 自 己 の 生 活 について 主 体 的 に 考 えることができるようにする 内 容 ア 生 活 資 源 とその 活 用 生 活 の 営 みに 必 要 な 金 銭 生 活 時 間 などの 生 活 資 源 についての 理 解 を 深 め 有 効 に 活 用 することの 重 要 性 について 認 識 させ る イ ライフスタイルと 生 活 設 計 自 己 のライフスタイルや 将 来 の 家 庭 生 活 と 職 業 生 活 の 在 り 方 について 考 えさせるとともに 生 活 資 源 を 活 用 して 生 活 を 設 計 できるようにする 教 科 書 ( 家 庭 基 礎 ) 平 成 23 年 度 現 在 で 使 用 されている 教 科 書 教 科 出 版 社 教 科 書 番 号 教 科 書 名 単 元 家 庭 基 礎 東 京 書 籍 家 庭 040 家 庭 基 礎 自 立 共 生 創 造 第 3 編 生 活 を 設 計 する/ 第 1 章 生 活 設 計 の 考 え 方 教 育 図 書 実 教 出 版 家 庭 041 新 家 庭 基 礎 ともに 生 きる くらしをつくる 第 2 部 くらしをつくる/ 第 5 章 くらしのなかの 消 費 / 2 家 計 から 生 活 を 考 えよう 家 庭 042 家 庭 基 礎 出 会 う かかわる 行 動 する Ⅲ 買 う 生 かす 捨 てる/ 第 1 章 消 費 生 活 と 資 源 環 境 家 庭 010 家 庭 基 礎 第 3 章 消 費 生 活 と 環 境 /1 家 庭 の 経 済 を 考 える/ (1) 家 庭 の 経 済 (2) 家 計 の 収 入 と 支 出 家 庭 011 家 庭 基 礎 気 づく 追 求 する 行 動 する Ⅲ 消 費 生 活 を 見 直 す/ 第 1 章 生 活 の 基 盤 としての 経 済 家 庭 043 新 家 庭 基 礎 未 来 へつなぐパートナーシップ 3 編 消 費 者 として 自 立 する/ 第 2 章 経 済 的 に 自 立 する 家 庭 044 新 家 庭 基 礎 21 5 章 消 費 社 会 を 生 きる/2 節 自 立 した 経 済 生 活 のために 家 庭 012 家 庭 基 礎 自 分 らしい 生 き 方 とパートナーシップ 4 編 消 費 者 として 自 立 する/ 第 2 章 経 済 的 に 自 立 する 開 隆 堂 家 庭 045 家 庭 基 礎 明 日 の 生 活 を 築 く 第 3 部 生 活 を 創 る/1 章 自 立 した 消 費 者 として 大 修 館 書 店 一 橋 出 版 家 庭 046 新 家 庭 基 礎 生 活 の 創 造 をめざして 第 3 章 資 源 をいかす/1 家 庭 の 経 済 生 活 をみつめよう 家 庭 047 明 日 を 拓 く 高 校 家 庭 基 礎 第 2 章 資 源 をいかす 家 庭 016 家 庭 017 第 一 学 習 社 家 庭 048 家 庭 基 礎 すこやかに 生 きるー これからの 家 庭 基 礎 あたらしい 生 活 を 求 めて 高 等 学 校 改 訂 版 家 庭 基 礎 自 分 らしく 生 きる 1 章 人 の 一 生 と 家 族 /3 生 活 を 設 計 する 5 章 消 費 生 活 と 資 源 環 境 /3 家 庭 経 済 と 生 活 設 計 第 7 章 消 費 と 私 の 行 動 /1 家 計 と 消 費 行 動 3 章 消 費 を 考 える/ 第 1 節 私 たちの 暮 らしと 経 済 25

教 科 書 ( 家 庭 総 合 ) 平 成 23 年 度 現 在 で 使 用 されている 教 科 書 教 科 出 版 社 教 科 書 番 号 教 科 書 名 単 元 家 庭 総 合 東 京 書 籍 家 庭 031 家 庭 総 合 自 立 共 生 創 造 第 9 章 生 活 を 設 計 する/ 第 1 章 生 活 設 計 の 考 え 方 教 育 図 書 実 教 出 版 家 庭 032 新 家 庭 総 合 ともに 生 きる くらしをつくる 第 2 部 くらしをつくる/ 第 5 章 くらしのなかの 消 費 2 家 計 から 生 活 を 考 えよう 家 庭 033 家 庭 総 合 出 会 う かかわる 行 動 する Ⅲ 買 う 生 かす 捨 てる/ 第 1 章 消 費 生 活 と 資 源 環 境 家 庭 002 家 庭 総 合 第 5 章 消 費 生 活 と 環 境 /2 家 庭 の 経 済 を 考 える 家 庭 034 新 家 庭 総 合 未 来 をひらく 生 き 方 とパートナーシップ 3 編 消 費 者 として 自 立 する/ 第 2 章 経 済 的 に 自 立 する 家 庭 035 新 家 庭 総 合 21 7 章 消 費 社 会 を 生 きる/2 節 自 立 した 経 済 生 活 のために 家 庭 003 家 庭 総 合 自 分 らしい 生 き 方 とパートナーシップ 4 編 消 費 者 として 自 立 する/ 第 2 章 経 済 的 に 自 立 する 開 隆 堂 家 庭 036 家 庭 総 合 明 日 の 生 活 を 築 く 第 4 部 生 活 を 創 る/1 章 暮 らしと 経 済 大 修 館 書 店 家 庭 037 新 家 庭 総 合 生 活 の 創 造 をめざして 第 2 章 資 源 をいかす/1 家 庭 の 経 済 生 活 をみつめよう 家 庭 038 明 日 を 拓 く 高 校 家 庭 総 合 第 2 章 資 源 をいかす/9 家 計 の 現 状 と 社 会 とのかかわり 一 橋 出 版 家 庭 007 家 庭 総 合 ともに 生 きるー 第 一 学 習 社 家 庭 039 高 等 学 校 改 訂 版 家 庭 総 合 生 活 に 豊 かさをもとめて 1 章 一 生 をすこやかに 生 きる/5 生 活 を 設 計 する 5 章 ライフスタイルを 選 ぶ/3 家 庭 経 済 と 生 活 設 計 4 章 消 費 を 考 える/ 第 1 節 私 たちの 暮 らしと 経 済 PowerPointを 活 用 した 新 しい 家 庭 経 済 授 業 プラン 2008 年 9 月 作 成 2011 年 8 月 改 訂 この 教 材 の 作 成 にご 協 力 いただいた 先 生 方 東 京 都 立 足 立 新 田 高 等 学 校 教 諭 東 京 都 立 野 津 田 高 等 学 校 教 諭 東 京 都 立 大 崎 高 等 学 校 教 諭 三 野 直 子 内 田 文 子 武 藤 かおる 発 行 : 公 益 財 団 法 人 生 命 保 険 文 化 センター 100-0005 東 京 都 千 代 田 区 丸 の 内 3-4-1 新 国 際 ビル8F TEL 03-5220-8517 FAX 03-5220-9092 http://www.jili.or.jp/ 制 作 : 放 送 映 画 製 作 所 EVR 事 業 部 103-0027 東 京 都 中 央 区 日 本 橋 3-3-9 西 川 ビル6F TEL 03-5202-6087 FAX 03-5202-6066 許 可 なしに 転 載 複 製 することを 禁 じます 26