Microsoft Word - NPOて何?(pdf用).doc



Similar documents
私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

就 業 規 則 ( 福 利 厚 生 ) 第 章 福 利 厚 生 ( 死 亡 弔 慰 金 等 ) 第 条 法 人 が 群 馬 県 社 会 福 祉 協 議 会 民 間 社 会 福 祉 施 設 等 職 員 共 済 規 程 に 基 づき 群 馬 県 社 会 福 祉 協 議 会 との 間 において 締 結 す

定款  変更

Microsoft Word - ★HP版平成27年度検査の結果

Taro-01 議案概要.jtd

平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~


< F2D C93FA967B91E5906B8DD082CC94ED8DD0>

Microsoft Word 利子補給金交付要綱

 

財団法人○○会における最初の評議員の選任方法(案)

土 購 入 土 借 用 土 所 有 権 移 転 登 記 確 約 書 農 転 用 許 可 書 ( 写 ) 農 転 用 届 出 受 理 書 ( 写 ) 土 不 動 産 価 格 評 価 書 土 見 積 書 ( 写 ) 又 は 売 買 確 約 書 ( 写 ) 土 売 主 印 鑑 登 録 証 明 書 売 主

所令要綱

定款

[Q1] 復 興 特 別 所 得 税 の 源 泉 徴 収 はいつから 行 う 必 要 があるのですか 平 成 25 年 1 月 1 日 から 平 成 49 年 12 月 31 日 までの 間 に 生 ずる 所 得 について 源 泉 所 得 税 を 徴 収 する 際 復 興 特 別 所 得 税 を 併

Microsoft PowerPoint - 基金制度


<4D F736F F D B8E968BC695E58F CA A2E646F63>

<95CA8E86315F8A6D92E8905C8D908F9182C98AD682B782E B8B4C985E8D8096DA2E786C7378>

Ⅱ 義 援 金 を 募 集 する 募 金 団 体 の 確 認 手 続 [Q7] 当 団 体 は 関 係 する 個 人 法 人 から 義 援 金 を 預 かり これを 取 りまとめた 上 で 一 括 して 地 方 公 共 団 体 に 対 して 支 払 います 預 かった 義 援 金 が 国 等 に 対


<4D F736F F D208CF689768ED C8FE395FB978E8CEA8BA689EF814592E88ABC2E646F63>

第5回法人課税ディスカッショングループ 法D5-4

財団法人山梨社会保険協会寄付行為

続 に 基 づく 一 般 競 争 ( 指 名 競 争 ) 参 加 資 格 の 再 認 定 を 受 けていること ) c) 会 社 更 生 法 に 基 づき 更 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなされている 者 又 は 民 事 再 生 法 に 基 づき 再 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなさ

Microsoft Word 第1章 定款.doc

Microsoft Word - 19年度(行個)答申第94号.doc

<4D F736F F D C482C682EA817A89BA90BF8E7793B1834B A4F8D91906C8DDE8A A>

ていることから それに 先 行 する 形 で 下 請 業 者 についても 対 策 を 講 じることとしまし た 本 県 としましては それまでの 間 に 未 加 入 の 建 設 業 者 に 加 入 していただきますよう 28 年 4 月 から 実 施 することとしました 問 6 公 共 工 事 の

Microsoft Word - 00表紙(管理・運営編).doc

Microsoft PowerPoint - 【資料5】社会福祉施設職員等退職手当共済制度の見直し(案)について

スライド 1

セルフメディケーション推進のための一般用医薬品等に関する所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

<4D F736F F D F93878CA797708F4390B3816A819A95CA8B4C976C8EAE91E682538B4C8DDA97E12E646F6378>

要 な 指 示 をさせることができる ( 検 査 ) 第 8 条 甲 は 乙 の 業 務 にかかる 契 約 履 行 状 況 について 作 業 完 了 後 10 日 以 内 に 検 査 を 行 うものとする ( 発 生 した 著 作 権 等 の 帰 属 ) 第 9 条 業 務 によって 甲 が 乙 に

目 次 市 民 税 の 減 免 に つ い て 1 減 免 の 一 般 的 な 留 意 事 項 2 減 免 の 範 囲 お よ び 減 免 割 合 3 1 生 活 保 護 法 の 規 定 に よ る 保 護 を 受 け る 者 3 2 当 該 年 に お い て 所 得 が 皆 無 と な っ た

接 支 払 制 度 を 活 用 するか 意 思 を 確 認 する 確 認 に 当 たっては 次 の 各 号 に 掲 げる 事 項 について 書 面 により 世 帯 主 の 合 意 を 得 て 代 理 契 約 を 締 結 するものとする (1) 医 療 機 関 等 が 本 市 に 対 し 世 帯 主

03 平成28年度文部科学省税制改正要望事項

4 乙 は 天 災 地 変 戦 争 暴 動 内 乱 法 令 の 制 定 改 廃 輸 送 機 関 の 事 故 その 他 の 不 可 抗 力 により 第 1 項 及 び 第 2 項 に 定 める 業 務 期 日 までに 第 1 条 第 3 項 の 適 合 書 を 交 付 することができない 場 合 は

税制面での支援

参 考 様 式 再 就 者 から 依 頼 等 を 受 けた 場 合 の 届 出 公 平 委 員 会 委 員 長 様 年 月 日 地 方 公 務 員 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 261 号 ) 第 38 条 の2 第 7 項 規 定 に 基 づき 下 記 のとおり 届 出 を します この

Taro-H26改正_溶け込み_中学授業

別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾

平成24年度外国企業発掘・誘致事業委託

預 金 を 確 保 しつつ 資 金 調 達 手 段 も 確 保 する 収 益 性 を 示 す 指 標 として 営 業 利 益 率 を 採 用 し 営 業 利 益 率 の 目 安 となる 数 値 を 公 表 する 株 主 の 皆 様 への 還 元 については 持 続 的 な 成 長 による 配 当 可

Microsoft PowerPoint - 報告書(概要).ppt

( 会 員 資 格 の 取 得 ) 第 6 条 本 会 の 会 員 になろうとする 者 は 別 に 定 める 入 会 届 により 申 し 込 みを し 理 事 会 の 承 認 を 得 なければならない ( 会 員 の 権 利 義 務 ) 第 7 条 会 員 は 本 会 の 事 業 活 動 につき そ

Microsoft Word - 福祉医療費給付要綱

<4D F736F F D208E52979C8CA78E598BC68F5790CF91A390698F9590AC8BE08CF D6A2E646F6378>

義援金に関する税務上の取扱いFAQ

大阪府電子調達システムの開発業務 (第一期)に係る仕様書案に対する意見招請のお知らせ

スライド 1

2. 会 計 規 程 の 業 務 (1) 規 程 と 実 際 の 業 務 の 調 査 規 程 や 運 用 方 針 に 規 定 されている 業 務 ( 帳 票 )が 実 際 に 行 われているか( 作 成 されている か)どうかについて 調 べてみた 以 下 の 表 は 規 程 の 条 項 とそこに

2009住宅優遇税制 バリアフリー改修 必要書類編

6 謝金(給与等)

( 別 紙 ) 以 下 法 とあるのは 改 正 法 第 5 条 の 規 定 による 改 正 後 の 健 康 保 険 法 を 指 す ( 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 1. 標 準 報 酬 月 額 の 等 級 区 分 の 追 加 について 問 1 法 改 正 により 追 加

< C8EAE81698B4C93FC8FE382CC97AF88D38E968D CA8E86816A2E786C73>

4 調 査 の 対 話 内 容 (1) 調 査 対 象 財 産 の 土 地 建 物 等 を 活 用 して 展 開 できる 事 業 のアイディアをお 聞 かせく ださい 事 業 アイディアには, 次 の 可 能 性 も 含 めて 提 案 をお 願 いします ア 地 域 の 活 性 化 と 様 々な 世

Microsoft Word - 7._1_定款.doc

(Microsoft Word - \220\305\220\247\211\374\220\263.doc)

4 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 若 しくはその 委 任 を 受 けた 者 又 は 監 査 委 員 の 監 査 に 応 じなければ ならない ( 状 況 報 告 ) 第 7 条 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 が 必 要 と 認 めるときは 交 付 金 事 業 の 遂 行 の

【労働保険事務組合事務処理規約】

(3) その 他 市 長 が 必 要 と 認 める 書 類 ( 補 助 金 の 交 付 決 定 ) 第 6 条 市 長 は 前 条 の 申 請 書 を 受 理 したときは 速 やかにその 内 容 を 審 査 し 補 助 金 を 交 付 すべきものと 認 めたときは 規 則 第 7 条 に 規 定 す

資 格 給 付 関 係 ( 問 1) 外 国 人 Aさん(76 歳 )は 在 留 期 間 が3ヶ 月 であることから 長 寿 医 療 の 被 保 険 者 ではない が 在 留 資 格 の 変 更 又 は 在 留 期 間 の 伸 長 により 長 寿 医 療 の 適 用 対 象 となる 場 合 には 国

耐 震 診 断 受 付 期 間 4 月 16 日 ( 月 )~1 月 31 日 ( 木 ) 予 定 戸 数 100 戸 1 補 助 の 条 件 次 のすべての 要 件 に 該 当 すること (1) 市 民 自 らが 所 有 し 居 住 していること (2) 昭 和 56 年 5 月 31 日 以 前

2 前 項 前 段 の 規 定 にかかわらず 年 俸 制 教 職 員 から 申 し 出 があった 場 合 においては 労 使 協 定 に 基 づき その 者 に 対 する 給 与 の 全 額 又 は 一 部 を 年 俸 制 教 職 員 が 希 望 する 金 融 機 関 等 の 本 人 名 義 の 口

高松市緊急輸送道路沿道建築物耐震改修等事業補助金交付要綱(案)

<4D F736F F D F936F985E8C9A927A95A892B28DB88B408AD68BC696B18B4B92F E646F63>

Speed突破!Premium問題集 基本書サンプル

Microsoft Word - 通達(参考).doc

(2) 単 身 者 向 け 以 外 の 賃 貸 共 同 住 宅 等 当 該 建 物 に 対 して 新 たに 固 定 資 産 税 等 が 課 税 される 年 から 起 算 して5 年 間 とする ( 交 付 申 請 及 び 決 定 ) 第 5 条 補 助 金 の 交 付 を 受 けようとする 者 は

<8AC48DB88C8B89CA82C98AEE82C382AD915B C8E8682C696DA8E9F E A>

●幼児教育振興法案

一 般 社 団 法 人 全 国 銀 行 協 会 御 中 依 頼 人 氏 名 平 成 年 月 日 印 登 録 支 援 専 門 家 委 嘱 ( 初 回 委 嘱 )の 依 頼 について(GL5 項 (2)) 私 は 自 然 災 害 による 被 災 者 の 債 務 整 理 に 関 するガイドライン 第 5

Microsoft PowerPoint - 税制上の特例.pptx

教育資金管理約款

<88F38DFC E8F8A93BE92BC914F979D985F837D E815B816A>

弁護士報酬規定(抜粋)

別 紙 軽 費 老 人 ホームの 収 入 認 定 について 平 成 22 年 3 月 9 日 千 葉 県 健 康 福 祉 部 高 齢 者 福 祉 課 本 紙 は 平 成 18 年 1 月 24 日 老 発 第 号 厚 生 労 働 省 老 健 局 長 通 知 老 人 保 護 措 置 費

④(参考)税額控除手引(厚労省)

Taro13-01_表紙目次.jtd

(2) 保 育 料 等 減 免 措 置 に 関 する 調 書 (3) 地 方 税 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 226 号 ) 第 5 条 第 2 項 第 1 号 に 規 定 する 市 町 村 民 税 の 課 税 の 状 況 を 証 明 する 書 類 又 は 生 活 保 護 法 ( 昭 和

< C A2E6169>

(4) 運 転 する 学 校 職 員 が 交 通 事 故 を 起 こし 若 しくは 交 通 法 規 に 違 反 したことにより 刑 法 ( 明 治 40 年 法 律 第 45 号 ) 若 しくは 道 路 交 通 法 に 基 づく 刑 罰 を 科 せられてから1 年 を 経 過 していない 場 合 同

はファクシミリ 装 置 を 用 いて 送 信 し 又 は 訪 問 する 方 法 により 当 該 債 務 を 弁 済 す ることを 要 求 し これに 対 し 債 務 者 等 から 直 接 要 求 しないよう 求 められたにもかか わらず 更 にこれらの 方 法 で 当 該 債 務 を 弁 済 するこ

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

情 報 通 信 機 器 等 に 係 る 繰 越 税 額 控 除 限 度 超 過 額 の 計 算 上 控 除 される 金 額 に 関 する 明 細 書 ( 付 表 ) 政 党 等 寄 附 金 特 別 控 除 額 の 計 算 明 細 書 国 庫 補 助 金 等 の 総 収 入 金 額 不 算 入 に 関

給 与 所 得 控 除 控 除 額 の 計 算 については 次 のとおりです 給 与 等 の 収 入 金 額 給 与 所 得 控 除 額 180 万 円 以 下 の 場 合 180 万 円 を 超 え 360 万 円 以 下 の 場 合 360 万 円 を 超 え 660 万 円 以 下 の 場 合

Q7 従 業 員 に 対 する 現 物 給 付 は 報 酬 給 与 額 に 含 まれます A7 法 人 が 役 員 又 は 使 用 人 のために 給 付 する 金 銭 以 外 の 物 又 は 権 利 その 他 経 済 的 利 益 (いわ ゆる 現 物 給 与 )については 所 得 税 において 給

入 札 参 加 者 は 入 札 の 執 行 完 了 に 至 るまではいつでも 入 札 を 辞 退 することができ これを 理 由 として 以 降 の 指 名 等 において 不 利 益 な 取 扱 いを 受 けることはない 12 入 札 保 証 金 免 除 13 契 約 保 証 金 免 除 14 入

Microsoft Word - 【事務連絡】居所情報の登録申請が間に合わなかった場合の取扱いの周知について.docx

( 減 免 の 根 拠 等 ) 第 1 条 こ の 要 綱 は, 地 方 税 法 第 条 の 規 定 に 基 づ く 市 税 条 例 第 6 9 条 の 2 の 規 定 を 根 拠 と す る 身 体 障 害 者 等 に 対 す る 軽 自 動 車 税 の 減 免 の 具 体 的 な 対

学校法人日本医科大学利益相反マネジメント規程

1 特 別 会 計 財 務 書 類 の 検 査 特 別 会 計 に 関 する 法 律 ( 平 成 19 年 法 律 第 23 号 以 下 法 という ) 第 19 条 第 1 項 の 規 定 に 基 づき 所 管 大 臣 は 毎 会 計 年 度 その 管 理 する 特 別 会 計 について 資 産


頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 のために 講 ずる 具 体 的 な 施 策 等 について 定 めることにより 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 ることを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 とは 子 宮

代 議 員 会 決 議 内 容 についてお 知 らせします さる3 月 4 日 当 基 金 の 代 議 員 会 を 開 催 し 次 の 議 案 が 審 議 され 可 決 承 認 されました 第 1 号 議 案 : 財 政 再 計 算 について ( 概 要 ) 確 定 給 付 企 業 年 金 法 第

住宅税制について

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

2 1.ヒアリング 対 象 (1) 対 象 範 囲 分 類 年 金 医 療 保 険 雇 用 保 険 税 備 考 厚 生 年 金 の 資 格 喪 失 国 民 年 金 の 加 入 老 齢 給 付 裁 定 請 求 など 健 康 保 険 の 資 格 喪 失 国 民 健 康 保 険 の 加 入 健 康 保 険

Transcription:

NPOって 何? 平 成 25 年 10 月 浜 松 市 市 民 部 市 民 協 働 地 域 政 策 課

目 次 Q 1 NPOって 何? 2 Q 2 非 営 利 とはどういうことですか? 2 Q 3 NGOとの 違 いは? 3 Q 4 NPOとボランティアとの 違 いは? 3 Q 5 NPOで 働 いて 給 料 をもらえますか? 4 Q 6 町 内 会 や 自 治 会 との 違 いは? 4 Q 7 NPO 法 とはどのような 法 律 ですか? 5 Q 8 法 人 格 とは 何 ですか? 5 Q 9 NPO 法 人 になるための 要 件 は 何? 6 Q10 NPO 法 人 になるための 手 続 きは? 7 Q11 手 続 きに 要 する 期 間 は? 9 Q12 NPO 法 人 の 設 立 に 要 する 経 費 は? 9 Q13 活 動 実 績 は 必 要 ですか? 9 Q14 法 人 格 取 得 のメリットは? 9 Q15 NPO 法 人 の 義 務 は? 10 Q16 法 人 化 の 判 断 は? 10 Q17 NPO 法 人 を 誰 がチェックしますか? 11 Q18 NPO 法 人 に 対 する 行 政 の 監 督 は? 11 Q19 NPO 法 人 の その 他 の 事 業 とは? 12 Q20 NPO 法 人 の 税 金 は? 12 Q21 認 定 NPO 法 人 制 度 とは? 13 Q22 NPO 法 人 設 立 の 申 請 や 届 出 の 窓 口 は? 13 1

Q1 NPOって 何? NPO は Non-Profit Organization の 略 称 で 一 般 的 には 民 間 非 営 利 組 織 と 訳 されています 営 利 を 目 的 とする 株 式 会 社 などと 異 なり 収 入 から 費 用 を 差 し 引 いた 利 益 を 関 係 者 に 分 配 し ないことを 基 本 に 社 会 的 使 命 の 追 求 を 目 的 として 自 発 的 な 活 動 を 継 続 して 行 う 団 体 のこと を 指 します 一 方 NPO 法 人 というと NPO 法 により 法 人 格 を 取 得 した 団 体 を 指 します この NPO のという 言 葉 は いろいろな 使 われ 方 がされています 最 も 狭 い 意 味 では NPO 法 人 を 指 し 次 に 広 い 意 味 では ボランティア 団 体 などの 法 人 格 の ない 市 民 活 動 団 体 を 含 めて NPO と 捉 えています より 広 く 社 団 法 人 や 学 校 法 人 など 各 法 律 に 基 づく 法 人 や 自 治 会 などの 住 民 自 治 組 織 を 含 めて NPO と 捉 えたり さらには 労 働 団 体 や 経 済 団 体 などの 共 益 団 体 も 含 めて NPO と 捉 え たりすることもあります Q2 非 営 利 とはどういうことですか? 非 営 利 とは 活 動 によって 上 げた 利 益 を 構 成 員 に 分 配 することができない という 意 味 です 非 営 利 というと お 金 をもらったり 利 益 をあげたりすることはできないと 思 われるかもしれ ませんが そうではなく 利 益 を 団 体 の 構 成 員 に 分 配 しないということです 2

利 益 をあげることを 目 的 としている 株 式 会 社 は 株 主 がお 金 を 出 資 して 会 社 はこれを 元 手 として 事 業 を 行 い 利 益 をあげ 株 主 に 配 当 します これに 対 して 社 会 的 使 命 を 果 たすことを 目 的 としている 非 営 利 の NPO は 寄 附 者 や 協 力 者 ボランティアなどから 活 動 資 金 として 会 費 や 寄 附 金 を 集 めたり 活 動 に 対 する 対 価 を もらったりすることもできますが 収 益 を 団 体 の 構 成 員 に 分 配 することはできません 利 益 を 次 の 社 会 的 使 命 を 果 たすために 使 います そして 同 時 に 寄 附 者 や 協 力 者 に 対 してど のように 使 ったのか どのような 成 果 があったのかといった 説 明 や 報 告 をし そしてまた 次 の 協 力 や 寄 附 を 呼 びかけていくわけです 事 業 であげた 利 益 を 団 体 の 構 成 員 に 分 配 せず 社 会 貢 献 活 動 のために 使 うので 営 利 を 目 的 とする 団 体 ではない 非 営 利 団 体 と 言 えます Q3 NGOとの 違 いは? NGO(エヌ ジー オー)は Non-governmental Organization という 英 語 の 略 称 で 非 政 府 組 織 と 訳 されています 国 連 から 生 まれ NPO よりもかなり 早 くから 日 本 で 使 われている 名 称 で 主 として 国 際 協 力 などの 国 境 を 超 えた 活 動 を 行 っている 団 体 に 対 して 使 われます 組 織 を 営 利 か 非 営 利 かという 視 点 で 捉 えれば NPO となり 政 府 ではないという 視 点 で 捉 れ ば NGO となるので NPO も NGO も 本 質 的 には 同 じものです どちらの 視 点 を 強 調 したいか によって 使 い 分 けられています Q4 NPOとボランティアとの 違 いは? NPO=ボランティアという 誤 った 認 識 がされることがあります 3

確 かに NPOの 多 くはボランティアにより 支 えられていますが NPOは 社 会 貢 献 活 動 を 継 続 的 に 行 う 組 織 ですから 活 動 のための 資 金 を 自 ら 稼 ぐことは 組 織 を 維 持 するためには 必 要 だとも 言 えます したがって NPOと 無 料 奉 仕 とは 直 接 には 結 びつきません また 参 加 という 視 点 でいえば ボランティアは 参 加 する 側 で NPOは 参 加 を 促 す 側 参 加 の 受 け 皿 という 違 いもあります このような ボランティアと NPO の 違 いを 理 解 しておくことも 大 切 なことです ボランティア ボランティア 団 体 NPO 社 会 のために 何 かをしたいという 意 思 を 持 ち 自 発 的 に 活 動 する 個 人 ボランティア( 個 人 )の 集 合 体 社 会 的 使 命 を 果 たすために 継 続 的 に 活 動 する 組 織 体 Q5 NPOで 働 いて 給 料 をもらえますか? 組 織 の 大 きな NPO の 中 には 専 属 の 職 員 がいて 給 料 をもらって 働 いていることがありま す 給 料 を 支 払 うのは 利 益 の 分 配 になり 非 営 利 でなくなると 思 われるかもしれませんが こ の 点 だけを 指 して 非 営 利 ではない と 言 うことはできません 事 務 所 を 構 えれば 電 気 代 電 話 代 や 事 務 用 品 費 などの 経 費 が 必 要 となるように 職 員 の 給 料 も 団 体 の 運 営 に 必 要 なものであり 正 当 な 労 働 の 対 価 として 支 払 うのであれば 利 益 の 分 配 とは 言 えません ただし 社 会 的 な 常 識 から 見 てあまりにも 高 給 を 払 えば 利 益 の 分 配 と 見 られる 可 能 性 があ ります また NPO の 活 動 には それを 支 えるボランティアが 重 要 なことは 言 うまでもありません Q6 町 内 会 や 自 治 会 との 違 いは? 日 本 には 町 内 会 や 自 治 会 などの 地 縁 組 織 があり これを 基 盤 に 子 供 会 や 老 人 会 などの 活 動 が 行 われています これらの 組 織 の 多 くは 地 域 性 が 強 く 一 定 の 区 域 に 居 住 する 人 々の 相 互 扶 助 的 な 活 動 が 中 心 であり 仲 間 内 のために 活 動 する 共 益 的 な 団 体 が 中 心 です しかし 自 治 会 等 の 活 動 をベースとしながらも 地 域 住 民 のみでなく 地 域 外 の 人 も 巻 き 込 み 自 発 的 に 社 会 貢 献 活 動 を 行 えば 公 益 的 な 組 織 とみなされ NPO に 分 類 されることになります 4

Q7 NPO 法 とはどのような 法 律 ですか? NPO 法 人 とは 特 定 非 営 利 活 動 促 進 法 (NPO 法 )に 基 づいて 法 人 格 を 取 得 した 団 体 を 指 します NPO 法 の 第 一 条 ( 目 的 )には 次 のように 規 定 されています この 法 律 は 特 定 非 営 利 活 動 を 行 う 団 体 に 法 人 格 を 付 与 すること 並 びに 運 営 組 織 及 び 事 業 活 動 が 適 正 であって 公 益 の 増 進 に 資 する 特 定 非 営 利 活 動 法 人 の 認 定 に 係 る 制 度 を 設 けること 等 により ボランティア 活 動 をはじめとする 市 民 が 行 う 自 由 な 社 会 貢 献 活 動 としての 特 定 非 営 利 活 動 の 健 全 な 発 展 を 促 進 し もって 公 益 の 増 進 に 寄 与 することを 目 的 とする このように NPO 法 は 市 民 活 動 団 体 に 法 人 格 を 付 与 するとともに 税 制 優 遇 の 対 象 となる 認 定 制 度 を 設 けることによって 活 動 を 促 進 しようという 制 度 です NPO 法 ができたきっかけは 阪 神 淡 路 大 震 災 だといわれています 被 災 者 支 援 や 復 興 支 援 などの 様 々な 支 援 活 動 における 市 民 活 動 団 体 の 目 覚 しい 活 躍 が 注 目 を 集 め ボランティア 活 動 をはじめとする 市 民 活 動 の 重 要 性 が 認 識 されました 震 災 で 活 躍 した 団 体 の 多 くは 法 人 格 を 持 たない 任 意 団 体 でした 法 的 に 人 格 を 持 たない 任 意 団 体 であるということは 事 務 所 を 借 りるための 契 約 や 銀 行 で 口 座 の 開 設 をする 際 には 代 表 者 の 個 人 名 義 で 行 わなければならないといった 不 都 合 があります 市 民 活 動 が 注 目 され 活 発 になるにつれて 任 意 団 体 を 団 体 名 義 で 契 約 や 財 産 の 所 有 ができ る 法 人 化 することへの 機 運 が 高 まっていきました そして 市 民 活 動 団 体 が 法 人 格 を 取 得 できるための 制 度 の 必 要 性 が 議 論 されることになり NPO 法 が 平 成 10 年 3 月 19 日 に 議 員 立 法 により 成 立 し 平 成 10 年 12 月 1 日 に 施 行 さ れました 留 意 点 は 認 証 を 受 けたからといって 所 轄 庁 がその 団 体 の 活 動 内 容 について いわゆる お 墨 付 き を 与 えたわけではないということです NPO の 活 動 内 容 を 保 証 したり 直 接 的 な 支 援 制 度 を 定 めたりしたものではなく あくまでも 法 人 格 という 道 具 を 与 えるための 法 律 です また 従 来 の 法 律 では 政 令 省 令 や 通 達 等 で 定 めていた 運 用 についての 基 準 も 法 の 中 で 定 められています これは 所 轄 庁 の 裁 量 を 極 力 少 なくするという 趣 旨 からです なお NPO 法 は 平 成 23 年 6 月 に 大 幅 な 改 正 が 行 われ 平 成 24 年 4 月 から 施 行 されまし た これは NPO 法 人 の 活 動 の 健 全 な 発 展 をより 一 層 促 進 するためのものであり 制 度 の 使 い やすさと 信 頼 性 向 上 のための 見 直 しや 財 政 基 盤 を 強 化 するための 認 定 制 度 の 見 直 しが 行 われ ました Q8 法 人 格 とは 何 ですか? 会 社 の 物 や 会 社 のお 金 は 社 長 個 人 のものではなく 会 社 が 結 んだ 契 約 も 社 長 個 人 の 契 約 では ありません 会 社 が 法 人 格 を 持 ち この 人 格 をもってお 金 を 所 有 したり 契 約 を 結 んだりして いるのです 5

人 間 ( 自 然 人 )ではない 団 体 に 人 格 を 認 めているので その 団 体 の 存 在 や 動 きを 対 外 的 に 知 らしめるため 団 体 の 目 的 事 業 組 織 団 体 を 代 表 して 誰 が 業 務 を 行 うのかなどを 文 書 の 形 で 定 めておく 必 要 があり これを 定 款 と 言 います 法 人 はこの 定 款 に 書 かれた 目 的 の 範 囲 内 に おいて 世 の 中 に 存 在 していることとなります 人 間 ( 自 然 人 )は 基 本 的 には 誰 でも 契 約 をしたり 財 産 を 所 有 したりできますが 団 体 の 場 合 は 法 律 の 定 めに 従 い 一 定 の 手 続 きを 経 て 初 めて 法 人 格 が 認 められます 法 人 格 を 持 っていない 団 体 は 任 意 団 体 と 呼 ばれています この 任 意 団 体 は 法 律 上 は 個 人 の 集 まりなので 契 約 する 場 合 便 宜 上 代 表 者 の 個 人 名 義 で 行 わなければなりません 法 人 格 を 取 得 すると 団 体 名 義 での 契 約 や 財 産 の 所 有 ができるようになるため 団 体 の 代 表 者 の 個 人 的 負 担 が 軽 くなり 安 定 的 継 続 的 な 活 動 が 行 いやすくなります Q9 NPO 法 人 になるための 要 件 は 何? NPO 法 による 法 人 格 を 得 るためには いくつかの 条 件 がありますが ここでは 主 なものを 紹 介 します 1 次 に 掲 げる 活 動 のうち 一 つ 以 上 を 行 い 不 特 定 かつ 多 数 のものの 利 益 (つまり 公 益 )の 増 進 に 寄 与 することを 目 的 とすること 1 保 健 医 療 又 は 福 祉 の 増 進 を 図 る 活 動 2 社 会 教 育 の 推 進 を 図 る 活 動 3 まちづくりの 推 進 を 図 る 活 動 4 観 光 の 振 興 を 図 る 活 動 5 農 山 漁 村 又 は 中 山 間 地 域 の 振 興 を 図 る 活 動 6 学 術 文 化 芸 術 又 はスポーツの 振 興 を 図 る 活 動 7 環 境 の 保 全 を 図 る 活 動 8 災 害 救 援 活 動 9 地 域 安 全 活 動 10 人 権 の 擁 護 又 は 平 和 の 推 進 を 図 る 活 動 11 国 際 協 力 の 活 動 12 男 女 共 同 参 画 社 会 の 形 成 の 促 進 を 図 る 活 動 13 子 どもの 健 全 育 成 を 図 る 活 動 14 情 報 化 社 会 の 発 展 を 図 る 活 動 15 科 学 技 術 の 振 興 を 図 る 活 動 16 経 済 活 動 の 活 性 化 を 図 る 活 動 17 職 業 能 力 の 開 発 又 は 雇 用 機 会 の 拡 充 を 支 援 する 活 動 18 消 費 者 の 保 護 を 図 る 活 動 19 前 各 号 に 掲 げる 活 動 を 行 う 団 体 の 運 営 又 は 活 動 に 関 する 連 絡 助 言 又 は 援 助 の 活 動 20 前 各 号 に 掲 げる 活 動 に 準 ずる 活 動 として 都 道 府 県 又 は 指 定 都 市 の 条 例 で 定 める 活 動 ( 浜 松 市 では 定 めていません ) 6

この 20 種 類 の 活 動 は 例 示 ではなく 限 定 されたものであり 法 律 の 中 でも 特 定 非 営 利 活 動 として 定 義 しています 2 団 体 として 次 の 要 件 を 満 たすこと 1 特 定 非 営 利 活 動 を 行 うことを 主 たる 目 的 とすること 2 営 利 を 目 的 としないものであること ( 非 営 利 についての 説 明 は Q2を 参 照 ) 3 社 員 の 資 格 の 得 喪 に 関 して 不 当 な 条 件 を 付 さないこと 社 員 とは 総 会 において 議 決 権 を 持 つ 者 で 従 業 員 のことではありません また 不 当 な 条 件 とは 例 えば 高 校 の 同 窓 生 に 限 る とか 町 地 域 在 住 者 に 限 る などとすることです 4 理 事 が3 人 以 上 監 事 が1 人 以 上 いること 5 役 員 ( 理 事 及 び 監 事 )のうち 報 酬 を 受 ける 者 が 役 員 総 数 の3 分 の1 以 下 であること 役 員 が 職 員 として 働 いている 場 合 労 働 の 対 価 として 支 払 われた 報 酬 はこれに 該 当 しません 6 宗 教 活 動 や 政 治 活 動 を 主 たる 目 的 とするものでないこと 7 政 党 活 動 ( 特 定 の 政 党 等 を 推 薦 することなど)を 目 的 とするものでないこと 8 暴 力 団 でないこと 暴 力 団 又 はその 構 成 員 等 に 統 制 されてないこと 9 10 人 以 上 の 社 員 がいること Q10 NPO 法 人 になるための 手 続 きは? NPO 法 人 になるには 所 轄 庁 ( 注 )の 認 証 を 受 けなければなりません 以 下 の 書 類 を 作 成 し 所 轄 庁 の 窓 口 に 提 出 してください 1 特 定 非 営 利 活 動 法 人 設 立 認 証 申 請 書 2 定 款 3 役 員 名 簿 ( 役 員 報 酬 を 受 ける 者 の 有 無 等 の 記 載 を 含 む) 4 役 員 就 任 承 諾 書 及 び 宣 誓 書 ( 欠 格 事 由 に 該 当 しないこと 等 を 誓 う) 5 役 員 の 住 所 又 は 居 所 を 証 する 書 面 ( 住 民 票 等 ) 6 社 員 のうち 10 人 以 上 の 者 の 氏 名 及 び 住 所 または 居 所 を 記 載 した 書 面 7 確 認 書 ( 宗 教 活 動 政 治 活 動 を 主 たる 目 的 としないこと 等 ) 8 設 立 趣 旨 書 9 設 立 についての 意 思 決 定 を 証 する 議 事 録 10 設 立 の 初 年 度 及 び 翌 年 度 の 事 業 計 画 書 11 設 立 の 初 年 度 及 び 翌 年 度 の 活 動 予 算 書 所 轄 庁 では これらの 書 類 を 受 理 すると 2ヵ 月 間 の 縦 覧 を 経 た 上 で 書 面 審 査 を 行 い NPO 法 に 定 められた 認 証 要 件 を 満 たしていれば 認 証 します 7

( 注 ) 所 轄 庁 NPO 法 人 の 設 立 申 請 先 は 事 務 所 をどこに 置 くかで 決 まります NPO 法 では 所 轄 庁 について 次 のように 規 定 しています 第 9 条 特 定 非 営 利 活 動 法 人 の 所 轄 庁 は その 主 たる 事 務 所 が 所 在 する 都 道 府 県 の 知 事 (その 事 務 所 が 一 の 指 定 都 市 の 区 域 内 のみに 所 在 する 特 定 非 営 利 活 動 法 人 にあっては 当 該 指 定 都 市 の 長 )とする 浜 松 市 内 のみに 事 務 所 を 置 く NPO 法 人 の 所 轄 庁 は 浜 松 市 となりますので NPO 法 人 を 立 ち 上 げようとする 場 合 は 浜 松 市 に 設 立 の 認 証 申 請 を 行 うことになります 法 人 格 を 取 得 するまでの 流 れ 8

Q11 手 続 きに 要 する 期 間 は? 所 轄 庁 では 申 請 を 受 理 すると 申 請 日 団 体 名 代 表 者 名 事 務 所 の 所 在 地 定 款 に 記 載 さ れた 目 的 を 公 告 します ( 浜 松 市 は 市 の 掲 示 板 で 公 告 ) また 定 款 役 員 名 簿 設 立 趣 旨 書 事 業 計 画 書 活 動 予 算 書 を 申 請 書 類 を 受 理 した 日 か ら2ヵ 月 間 縦 覧 に 供 します その 後 2ヵ 月 以 内 に 審 査 を 行 い NPO 法 に 定 められた 基 準 に 従 い 認 証 不 認 証 の 判 断 を 行 い ます したがって 要 件 を 満 たしている 団 体 なら 申 請 してから 最 長 で4ヵ 月 以 内 に 認 証 を 受 けることができます ただし 認 証 を 受 けても 登 記 をしないと 法 人 は 成 立 しませんので 注 意 が 必 要 です Q12 NPO 法 人 の 設 立 に 要 する 経 費 は? 財 団 法 人 など 設 立 にあたって 財 産 が 一 定 以 上 あることが 必 要 になる 法 人 もありますが NPO 法 人 の 場 合 は 法 律 で 財 産 要 件 の 定 めはありません 登 録 免 許 税 もかかりませんので 申 請 書 類 の 作 成 費 用 や 法 人 の 代 表 者 印 の 調 製 費 程 度 で 設 立 することができます Q13 活 動 実 績 は 必 要 ですか? 活 動 実 績 は NPO 法 人 の 認 証 要 件 になっていませんので 認 証 申 請 の 際 に 任 意 団 体 としての 活 動 実 績 を 問 われることはありません しかし NPO 法 人 を 立 ち 上 げたけれど 1 年 2 年 経 っても 思 うような 活 動 ができないとい う 団 体 が 見 受 けられます NPO 法 人 さえ 作 れば 活 動 はできるはず という 代 表 者 の 想 いだ けでは 継 続 的 な 活 動 はできません NPO 法 人 の 認 証 申 請 には 定 款 3 名 以 上 の 理 事 と1 名 以 上 の 監 事 10 名 以 上 の 社 員 ( 総 会 において 議 決 権 を 持 つもの: 正 会 員 等 )が 必 要 です 役 員 に 就 任 する 方 は 理 事 監 事 の 役 割 をしっかり 認 識 し 社 員 の 皆 さんは 定 款 に 定 められていることを 理 解 していることが 大 切 です Q14 法 人 格 取 得 のメリットは? 法 人 格 があれば 契 約 締 結 や 財 産 保 有 などの 法 律 行 為 を 団 体 名 義 で 行 うことができ 責 任 の 所 在 が 明 確 になります 団 体 の 規 模 や 活 動 の 内 容 にもよりますが 一 般 的 には 組 織 や 活 動 の 規 模 が 大 きくなればな 9

るほど 法 人 化 するメリットが 多 いと 思 われます 事 務 所 を 借 りたり 専 用 電 話 を 引 いたり コピー 機 をレンタルしたりする 場 合 任 意 団 体 は 代 表 者 の 個 人 名 義 でしか 契 約 を 行 えません また 口 座 の 開 設 も 団 体 名 ではできないため あ くまでも 代 表 者 等 の 個 人 の 口 座 を 使 うことになります また 環 境 保 全 活 動 として 土 地 を 購 入 したり 事 務 所 等 として 建 物 を 取 得 したりしても 不 動 産 の 登 記 は 個 人 名 でしかできません これらの 場 合 代 表 者 の 交 代 や 事 故 などの 際 に 名 義 変 更 等 に 手 間 がかかりますし 相 続 問 題 ( 相 続 税 の 支 払 い 等 )が 起 こる 可 能 性 もあります さらに 活 動 中 の 事 故 等 により 団 体 の 代 表 者 や 構 成 員 個 人 に 対 して 賠 償 責 任 が 問 われる 可 能 性 もあります 権 利 関 係 や 責 任 の 所 在 を 明 確 にし 社 会 的 に 信 用 を 得 るためには 法 人 格 という 道 具 があっ た 方 が 便 利 で 社 会 的 信 用 度 を 高 めるうえで 重 要 な 要 素 となります Q15 NPO 法 人 の 義 務 は? NPO 法 人 になると NPO 法 の 規 定 に 従 うことはもちろん その 他 の 法 令 上 の 義 務 さらに 定 款 に 定 めた 運 営 を 行 う 義 務 が 生 じます NPO 法 では 毎 年 1 回 以 上 総 会 を 開 くこと 適 正 に 会 計 処 理 を 行 い 貸 借 対 照 表 活 動 計 算 書 等 を 作 成 すること これらを 含 めた 事 業 報 告 書 等 を 所 轄 庁 へ 提 出 するとともに 事 務 所 に 備 え 置 くこと 等 が 定 められています また 法 務 局 への 登 記 や 税 務 署 県 財 務 事 務 所 等 への 申 告 など 税 金 に 関 する 諸 手 続 が 必 要 になります Q16 法 人 化 の 判 断 は? 法 人 化 するか 否 かの 判 断 は メリットとデメリットを 比 較 し その 団 体 にとって 法 人 格 が 必 要 かどうかを 検 討 した 上 で 行 う 必 要 があります 自 分 の 団 体 は 契 約 行 為 をしないからメリットは 無 いと 単 純 に 判 断 するのではなく 法 人 化 により 継 続 的 な 活 動 が 可 能 となり 社 会 からの 信 頼 を 得 ることができるという 面 でのメリット も 判 断 基 準 となります 活 動 が 継 続 され 発 展 してこそ 目 的 が 達 成 される 団 体 も 多 いと 思 われますし 法 人 化 により 活 動 内 容 の 幅 も 広 がり 様 々な 支 援 や 行 政 等 との 協 働 への 可 能 性 も 出 てきます 社 会 的 な 課 題 の 解 決 をしようとする 場 合 志 だけでは 十 分 とは 言 えず 志 を 形 にし 実 現 す るための 仕 組 みや 資 金 が 必 要 であり 法 人 化 はそれを 実 現 するための 手 段 です しかし 法 人 にはそれ 相 応 の 義 務 と 負 担 が 伴 うものです 本 来 NPO に 対 する 評 価 は 法 人 格 のあるなしではなく 活 動 の 内 容 により 判 断 すべきであり その 評 価 は 市 民 が 行 うものです 10

法 人 格 の 取 得 については 当 面 は 任 意 団 体 のままでいて 必 要 になった 時 点 で 取 得 するとい う 選 択 肢 もあり 総 合 的 に 検 討 を 行 い 団 体 自 身 が 判 断 することになります Q17 NPO 法 人 を 誰 がチェックしますか? NPO 法 人 の 設 立 認 証 に 当 っては 所 轄 庁 は NPO 法 上 の 基 準 や 手 続 きに 適 合 しているかにつ いてのみ 審 査 するよう 定 められており 団 体 の 活 動 の 実 態 を 行 政 が 判 断 する 制 度 にはなってい ません NPO 法 は NPO 法 人 は 市 民 自 らが 監 視 し 育 てていくもの という 考 えの 基 に 行 政 の 監 督 を 最 小 限 に 留 める 一 方 行 政 NPO 法 人 双 方 に 情 報 公 開 が 義 務 付 けられています 市 では 法 人 の 設 立 認 証 等 の 申 請 を 受 理 すると 申 請 年 月 日 団 体 名 代 表 者 事 務 所 所 在 地 法 人 の 目 的 を 市 の 掲 示 板 で 公 告 します また 申 請 書 類 のうち 定 款 役 員 名 簿 設 立 趣 旨 書 事 業 計 画 書 活 動 予 算 書 は 申 請 から2ヵ 月 間 縦 覧 に 供 していますので 市 民 協 働 地 域 政 策 課 で 誰 でも 見 ることができます また NP0 法 人 も 事 業 報 告 書 財 産 目 録 貸 借 対 照 表 活 動 計 算 書 役 員 名 簿 定 款 等 の 書 類 を 法 人 の 事 務 所 に 備 え 置 き 会 員 や 利 害 関 係 者 から 請 求 があった 場 合 これを 閲 覧 させな ければならないことになっています これらの 書 類 は 毎 年 度 所 轄 庁 に 提 出 されることになっており 市 内 のみに 事 務 所 を 設 置 す る NPO 法 人 については 市 民 協 働 地 域 政 策 課 で 見 ることもできます これらの 規 定 は NPO 法 人 の 適 正 な 運 営 に 市 民 が 果 たす 役 割 が 大 きいことを 物 語 っています Q18 NPO 法 人 に 対 する 行 政 の 監 督 は? NPO 法 人 が 法 令 等 に 違 反 する 疑 いがあると 認 められる 相 当 な 理 由 があるときには 所 轄 庁 は その NPO 法 人 に 対 して 報 告 を 求 めることや 立 ち 入 り 検 査 を 行 うことができます また NPO 法 人 が NPO 法 上 の 要 件 を 満 たさなくなった 場 合 や 法 令 違 反 定 款 違 反 などが 認 められる 場 合 所 轄 庁 はその NPO 法 人 に 対 して 改 善 措 置 を 命 令 することができます この 改 善 命 令 に 違 反 し 他 の 方 法 では 監 督 の 目 的 を 達 成 できない 場 合 や3 年 以 上 にわたって 事 業 報 告 書 等 法 定 の 書 類 を 提 出 しない 場 合 所 轄 庁 は 聴 聞 を 経 て 設 立 の 認 証 を 取 り 消 すことがで きます また 法 令 違 反 があり 命 令 によっては 改 善 が 期 待 できないことが 明 らかな 場 合 所 轄 庁 は 改 善 命 令 を 経 ることなく 認 証 を 取 り 消 すことができます なお 所 轄 庁 は NPO 法 人 が 暴 力 団 である 疑 いがある 場 合 暴 力 団 やその 構 成 員 の 統 制 下 に ある 団 体 又 は 役 員 が 暴 力 団 の 構 成 員 等 である 疑 いがあると 認 められるときは 県 警 本 部 長 等 の 意 見 を 聴 くことができます 11

Q19 NPO 法 人 の その 他 の 事 業 とは? NPO 法 人 は 特 定 非 営 利 活 動 に 係 る 事 業 に 支 障 がない 限 り その 特 定 非 営 利 活 動 に 関 する 事 業 以 外 の 事 業 を 行 うことができます これを その 他 の 事 業 といいます NPO 法 人 は その 他 の 事 業 として 収 益 を 目 的 とする 事 業 や 特 定 非 営 利 活 動 に 該 当 しない 共 益 的 な 事 業 等 を 行 うことができますが その 他 の 事 業 で 生 じた 利 益 は 特 定 非 営 利 活 動 に 係 る 事 業 に 使 用 しなければなりません 例 えば 環 境 保 護 を 行 う NPO 法 人 が その 経 費 に 充 当 するために チャリティーショーを 開 催 することや 所 有 している 土 地 を 駐 車 場 として 貸 すことなどが 該 当 します その 他 の 事 業 を 行 う 場 合 は 定 款 にその 種 類 等 を 記 載 していなければなりません なお 行 おうとする 事 業 が 特 定 非 営 利 活 動 に 該 当 するか 否 かは その 法 人 が 定 款 に 定 めた 目 的 によって 判 断 されます Q20 NPO 法 人 の 税 金 は? NPO 法 人 に 対 する 税 金 は 株 式 会 社 等 の 営 利 法 人 に 適 用 される 税 制 よりは 優 遇 されています が 公 益 法 人 ほどには 優 遇 はされておらず これらの 中 間 的 な 位 置 にあると 言 えます NPO 法 人 に 対 する 税 金 は 様 々なものがありますが ここでは 主 なものについて 説 明 します まず 法 人 の 存 在 そのものに 課 税 される 税 金 として 法 人 県 民 税 均 等 割 (2 万 1 千 円 )と 法 人 市 町 村 民 税 均 等 割 (5 万 円 )があります ただし 浜 松 市 では NPO 法 の 趣 旨 等 から 税 法 上 の 収 益 事 業 を 行 わない NPO 法 人 に 対 する 法 人 市 町 村 民 税 均 等 割 を 減 免 しており また 県 においても 法 人 県 民 税 均 等 割 の 減 免 を 行 っ ています 次 に 税 法 上 の 収 益 事 業 ( 法 人 税 法 施 行 令 に 定 められている34 業 種 )から 生 じた 所 得 に 対 す る 税 金 があります 国 税 である 法 人 税 は 収 益 事 業 については 株 式 会 社 等 と 同 様 に 課 税 されます ( 一 定 額 まで は 軽 減 税 率 ) 県 税 である 法 人 県 民 税 の 法 人 税 割 及 び 事 業 税 市 町 村 税 である 法 人 市 町 村 民 税 の 法 人 税 割 も 収 益 事 業 に 対 し 課 税 されます ここで 注 意 しなければならない 点 は NPO 法 上 の 特 定 非 営 利 活 動 であっても 税 法 上 の 収 益 事 業 に 該 当 すれば 課 税 されるということです NPO 法 人 に 関 係 する 税 には 消 費 税 もあります 消 費 税 は 個 人 法 人 を 問 わず 事 業 者 が 行 う 国 内 における 資 産 の 譲 渡 貸 付 サービスの 提 供 に 対 して 課 せられるものです NPO 法 人 の 基 準 期 間 ( 前 々 事 業 年 度 )における 課 税 売 上 高 が 1,000 万 円 を 超 える 場 合 には 消 費 税 の 納 税 義 務 が 生 じます これ 以 外 には 固 定 資 産 税 自 動 車 取 得 税 自 動 車 税 軽 自 動 車 税 などがありますが これ らは 個 人 でも 支 払 うことのある 一 般 的 なものです 12

法 人 格 を 取 得 したら 主 たる 事 務 所 の 所 在 地 を 管 轄 する 県 財 務 事 務 所 及 び 全 ての 事 務 所 の 所 在 地 を 管 轄 する 市 町 の 税 務 担 当 課 に 法 人 設 立 等 届 出 書 の 提 出 が 必 要 になります また 収 益 事 業 を 行 わない 場 合 には 減 免 申 請 書 の 提 出 も 必 要 です なお 収 益 事 業 を 開 始 した 場 合 には 県 市 町 への 届 出 のほか 税 務 署 への 届 出 も 必 要 になります また 職 員 給 与 や 講 師 謝 金 の 支 払 いをする 場 合 には 源 泉 徴 収 義 務 者 の 届 出 が 必 要 となるな ど 法 人 化 することにより 各 種 書 類 の 提 出 義 務 が 生 じてきますので 収 益 事 業 を 行 わなくても 税 務 署 に 相 談 されることをお 勧 めします Q21 認 定 NPO 法 人 制 度 とは? 認 定 NPO 法 人 とは NPO 法 人 のうち 一 定 の 要 件 を 満 たすものとして 所 轄 庁 の 認 定 を 受 け ているものを 言 います 認 定 NPO 法 人 に 対 して 寄 附 をした 人 は 寄 附 金 控 除 等 の 税 の 優 遇 措 置 を 受 けることができます また 認 定 NPO 法 人 になると みなし 寄 附 金 制 度 という 税 の 優 遇 措 置 を 活 用 することが できます 平 成 24 年 3 月 までは 国 税 庁 で 認 定 を 行 っていましたが 4 月 からは 所 轄 庁 が 認 定 を 行 う 制 度 となりました Q22 NPO 法 人 設 立 の 申 請 や 届 出 の 窓 口 は? 浜 松 市 内 のみに 事 務 所 を 設 置 する NPO 法 人 の 設 立 等 の 手 続 き 先 は 浜 松 市 ( 市 民 協 働 地 域 政 策 課 )になります また 設 立 や 運 営 に 関 する 相 談 については 浜 松 市 市 民 協 働 センター でも 対 応 していますので ご 相 談 ください 浜 松 市 市 民 部 市 民 協 働 地 域 振 興 課 ( 浜 松 市 のみに 事 務 所 を 設 置 する 法 人 ) 430-8652 浜 松 市 中 区 元 城 町 103 番 地 の 2 TEL:053-457-2094 FAX:053-457-2750 E-MAIL:shiminkyodo@city.hamamatsu.shizuoka.jp 浜 松 市 市 民 協 働 センター 430-0929 浜 松 市 中 区 中 央 一 丁 目 13 番 3 号 TEL:053-457-2616 FAX:053-457-2617 13

浜 松 市 ホームページから 手 引 き 様 式 などのダウンロード 方 法 http://www.hamamatsu.shizuoka.jp 浜 松 市 トップページから くらし 手 続 き をクリック 特 定 非 営 利 活 動 法 人 (NPO 法 人 ) をクリック 特 定 非 営 利 活 動 法 人 の 認 証 申 請 報 告 届 出 等 の 様 式 記 載 例 特 定 非 営 利 活 動 促 進 法 に 係 る 諸 手 続 きの 手 引 き 浜 松 市 市 民 部 市 民 協 働 地 域 政 策 課 430-8652 浜 松 市 中 区 元 城 町 103-2 市 役 所 本 館 電 話 :053-457-2094 FAX:053-457-2750 E-mail:shiminkyodo@city.hamamatsu.shizuoka.jp 14 http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp